富谷市

『住みたくなるまち日本一』をめざして

平成19年度予算について

更新日:2016年08月29日

平成19年度予算について

「ゆとりあるふるさとづくり」のために

去る3月2日の平成19年3月定例会の開会において、若生英俊町長は、富谷町総合計画の基本理念である「ゆとりのあるふるさとづくり」の実現のため、この総合計画の大きな柱である「緑あふれるまちづくり」「活力とにぎわいのあるまちづくり」「優しさと安心にみちたまちづくり」「地域の文化が香るまちづくり」「創造的な行財政運営の推進」の5つの柱に沿って、後期基本計画の初年度にあたる平成19年度の町政運営方針を述べ、「地域に開かれた学校づくり」の推進により、地域とともに「生きる力」を育むことができる学校経営の実現に努め、「教育満足度日本一」を目指すことなどを示しました。
 町の基本理念「ゆとりのあるふるさとづくり」実現のための平成19年度当初予算案は、同日に町議会へ上程され、予算審査特別委員会(3月14日~19日)の集中審議を経て、3月20日に原案可決されました。
 本ページではその概要をお知らせするとともに、町の台所事情(借金と預金の状況)を県内町村平均データと比較して掲載します。

当初予算の概要

一般会計総額は、78億2,200万円(対前年度比5億8,400万円の減)となっています。
 歳入では、町税のうち個人町民税が人口の増加及び税源移譲により前年度比約5億1,000万円伸び、法人町民税も1,600万円ほど増になり、町税全体で約5億3,600万円の増加となりました。
 町債については、成田小学校整備事業の終了に伴い約3億円ほど減少していますが、財源不足を補うために臨時財政対策債を計上しています。
 一方、歳出では、教育費が前述のとおり成田小学校整備事業の終了などにより大幅に下回っています。(対前年度費9億2,400万円の減)
 民生費については、扶助費、特別会計への繰出金の増等により前年度を上回っています。(対前年度比2億2,000万円の増)
 総務費については、統一地方選挙などにより前年度を上回っています。(対前年度比8,000万円の増)
 衛生費については、仙台市と共同で運営している仙台市松森工場を建設した際に発行した建設債の償還が始まったことによる委託料の増により、前年度を上回っています。(対前年度比9,680万円の増)
 公債費については、平成18年度に新たに成田小学校整備事業として義務教育施設整備事業債の借入はしたものの、昭和62年に借入を行った富谷スポーツセンター整備事業の厚生福祉施設事業債の償還が終了したこと、及び平成18年度に予定していた臨時財政対策債の新規借入を回避したことにより、前年度を下回っています。(対前年度比2,980万円の減)

1583.jpg一般会計予算(歳入)

平成19年度 平成18年度
町税 47億3,731万円 42億125万円
国県支出金 7億8,767万円 9億4,828万円
地方交付税 8億円 8億円
町債 3億8,470万円 6億8,840万円
繰入金 5,484万円 4億3,748万円
その他 10億5,748万円 13億3,059万円
合計 78億2,200万円 84億600万円

一般会計予算(歳出)

平成19年度 平成18年度
教育費 13億8,577万円 23億1,004万円
民生費 18億3,414万円 16億1,345万円
総務費 12億2,767万円 11億4,716万円
土木費 9億5,201万円 9億7,625万円
衛生費 9億5,536万円 8億5,850万円
公債費 7億2,524万円 7億5,511万円
その他 7億4,181万円 7億4,549万円
合計 78億2,200万円 84億600万円

町の借金と貯金について

町の借金(町債)と、預貯金(基金)の現状について、お知らせします。
 平成11年度にピーク(約83億4,000万円)に達した町債残高は、その後減少に転じています。平成18年度末町民一人あたり(注2)に換算すると11万円の借金となる見込です。
  平成17年度末住民一人あたり残高(注3)を県内データと比較すると、市部平均43万6,000円、町村平均41万8,000円、富谷町12万8,000円となっており、他自治体と比較すると大幅に低い数値となっています。 (グラフ)借金と決算額

※ 平成18年度については、18年2月末現在での決算見込額
※ 平成19年度については、当初予算ベース
※ 町債残高、歳出決算額とも普通会計(注1)ベース

<町債(平成18年度新規借入)の状況>

充当事業 借入額
臨時財政対策債 3億8,470万円

<主な基金の取崩し状況>

基金における平成17年度末の住民一人あたり残高(注3)を比較すると、富谷町11万3,000円に対し市部平均7万3,000円、町村平均11万7,000円となっています。

基金名 平成18年度末残高見込 平成19年度の充当事業 充当額
ユーマイタウン施設整備基金 3億9,438万円 成田せせらぎ水路維持管理費 450万円
富谷中 学校耐震補強工事 4,400万円
上桜木防犯灯整備・住居表示 61万円
長寿社会福祉基金 2億5,585万円 ボランティアセンター運営事業 117万円
財政調整基金 26億1,041万円 歳入歳出の過不足を調整 455万円

(注1) 普通会計:各市町村に設置されている一般会計と特別会計(任意設置)とを全国統一のルールで調製(純計)したもので、当町の場合、ほぼ一般会計と同意義です。
(注2) 18年度末一人あたり残高:18年度末見込残高を19年3月末見込住基人口で除した値です。
(注3) 17年度末一人あたり残高:17年度末残高を18年3月末住基人口で除した値。市部平均及び町村平均とも加重平均。なお、市部平均には仙台市の値は含まれていません。(参考資料:平成17年度市町村決算概要、平成18年度宮城県市町村概要)
(注4) 上記町債・基金の各表の金額については、補正予算等により所要の修正を加えられることがあります。
(注5) 基金の取崩しとは、必要な歳出に財源を充てることをいい、資産の減少を意味します。

特別会計・水道事業会計の当初予算

特別会計とは、町が行う事業の中で、特定の歳入を充てて特定の目的の事業を行うもので、一般の歳入歳出と区分して会計処理を行う会計のことをいいます。
 各会計とも、厳しい財政事情ではありますが、健全な運営に努めてまいります。

特別会計の予算

会計名称 歳入歳出予算額
老人保健 15億9,974万円
国民健康保険 27億6,517万円
介護保険 11億6,368万円
介護サービス事業 4,421万円
下水道事業 7億6,182万円

水道事業会計の予算

区分 予算額
収益的収支 収入 9億7,232万円
支出 11億4,567万円
資本的収支 収入 9,329万円
支出 2億4,806万円

老人保健

老人保健制度は、高齢化社会の進展に伴い、年々老人医療費が増え続ける中で、みんなで医療費を出し合い、高齢者が病気になっても安心して医療が受けられるための制度です。
老人保健特別会計は、支払基金交付金(各医療保険者から拠出金)と国及び県の負担金、町からの繰入金(税)で運営されています。
今年度の予算総額は、歳入歳出それぞれ15億9,974万円を計上しました。
歳入の主なものは、支払基金交付金、国・県支出金、一般会計繰入金となっています。
歳出は医療諸費等を計上し、老人医療の給付に係るものは15億9,165万円となり歳出に占める割合は99.5%となりました。
平成20年度より新たな高齢者医療制度が創設され、老人保健特別会計は廃止の方向となっており、今年度は最後の老人保健特別会計となる予定です。

国民健康保険

少子高齢化の急速な進展と経済的不況の影響などが相まって、現在、医療保険制度全体が財政危機に直面しており、国保制度についても極めて経営困難な運営状態が続いています。
歳入歳出予算の総額は24億2,760万円となり、前年当初予算に対して1億5,628万円(6.9%)の増加となりました。歳入では、国保税が10億537万円で、税率(介護分)改定を含んで5,346万円(5.6%)の増加となりました。
歳出では、保険給付費が歳出予算全体の約70%を占め、総額16億8,497万円となり、前年に対して1億7,866万円(11.9%)の増額となりました。

介護保険

平成19年度は介護保健事業の第3期計画運営期間3年間の2年目となります。予防重視型システムへの転換等を柱とした制度改正が行われ、1年が経過しました。効果についてはまだ現れていない状況ですが平成19年度は介護計画に基づき、歳入歳出予算の総額を11億6,368万円とする予算編成を行いました。
歳入では、第1号被保険者の保険料を2億5,598万円、国の法定負担である国庫支出金を2億1,610万円、支払基金交付金を3億4,095万円見込みました。歳出では、保険給付費10億9,210万円(歳出総額の93.8%)を見込みました。
また、今年度より第4期介護保険事業計画の策定に向けて取り組んでまいります。

介護サービス事業

介護サービス事業では、次の二つのサービスを提供いたします。

 ・介護予防支援事業

介護保険の認定を受けられた在宅の要支援1、2の高齢者に対し、ケアプラン(サービス計画)を作成したり、サービス提供機関との連絡・調整を行い、より快適な在宅生活を過ごされるようにお手伝いするものです。

 ・デイサービス

 介護保険の認定を受けられた在宅の高齢者を対象に、心身機能の維持向上のため、デイサービスセンターで仲間同士の交流やレクリェーション、入浴などの生活支援を行い、皆さんに1日を楽しんでいただくサービスです。

下水道事業

下水道は、快適で衛生的な生活環境づくりと河川等公共用水域の水質保全に大きな役割を果たしています。
町では、各家庭の台所やトイレから出た汚水を、宮城県が管理する、吉田川流域下水道の大和浄化センターできれいな水にするための事業を行っています。
今年度も、老朽化した施設の改築や汚水管の清掃補修など、適切な維持管理に努め、合理的でかつ能率的な経営に努めます。

水道事業

水道事業は独立採算の原則のもとに運営されており、必要経費は水道料金や水道加入金によって賄われています。
今年度も、維持管理費の経費をはじめ、上下水道施設台帳地図情報システムの経費が加わり、財政状況はより厳しい状況となっています。水道事業では、なお一層の効率的な経営と安定した給水サービスに努めてまいります。

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財政課