更新日:2023年05月26日
子宮頸がんを予防するHPVワクチンは、これまで2価HPVワクチン(サーバリックス)、4価HPVワクチン(ガーダシル)でしたが、予防接種法の改正により、令和5年4月1日より、9価HPVワクチン(シルガード9)が定期接種として位置づけられ、公費助成での接種が可能となりました。
この改正に伴い、富谷市では4月下旬に対象者の皆様にワクチン接種のご案内をお送りしております。
予防接種予診票及び個人票がお手元にない場合は、母子健康手帳をご持参の上、子育て支援課またはとみここ(とみや子育て支援センター)にご申請ください。
接種間隔を空けて原則3回接種するため、希望される方は予防接種法で定められた定期予防接種期間を過ぎないようにご注意ください。
HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を予防することができます。
また、2価HPVワクチンまたは4価HPVワクチンでも、子宮頸がんに最も関与の強い型であるHPV16/18型(※)の感染予防に効果があります。
※HPV16/18型が子宮頸がんの原因の50~70%を占めます。
一定の間隔を空けて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは有効性とリスクをご理解いただき、医療機関へ相談してください。
<一般的な接種スケジュール>
※1:1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要です。
※2・3:2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
(厚労省HP「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」より抜粋)
HPVワクチンの接種は、原則、同じ種類のワクチンで実施します。しかしながら、2価または4価HPVワクチンで規定の回数の一部を完了し、9価HPVワクチンで残りの回数の接種を行う交互接種についても、実施して差し支えありません。
ただし、厚生労働省は交互接種について、効果やリスクについて科学的知見が限定されていますが、医師とよく相談した上で接種できるとしています。
なお、2価HPVワクチンまたは4価HPVワクチンで接種を開始し、定期接種として9価HPVワクチンで接種を完了される場合は、9価HPVワクチンの接種方法に合わせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上空けて接種します。