更新日:2025年06月09日
子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI=Child Friendly Cities Initiative)とは、子どもの権利条約を市区町村レベルで具体化する世界的な活動であり、子どもとの距離が最も近い行政単位である市区町村が実践する事業です。
その特徴は、当該市町村の人々がみんなでみんなの"まち"をつくっていくこと、とりわけ、子どももまちづくりの主体、当事者として位置づけていることです。子どもにやさしいまちでは、子ども達がまちの活動に活発に参加し、彼らの声や意見が考慮され、まちの決定や手続き等に反映されることが大切とされています。
富谷市は、2017年1月に「ユニセフ日本型子どもにやさしいまちづくり作業部会(※)」に参加し、「子どもにやさしいまちとは、どういうものか?」を考えてきました。
作業部会参加当初は、子育てを担当する子育て支援課だけで考えていましたが、「子どもにやさしいまち」は担当課だけではなく、市役所全体で取り組まなければ、ということで、2018年5月に「富谷市子どもにやさしいまちづくり推進庁内連携会議」を設置しました。
※・・・日本ユニセフ協会を事務局として、富谷市、町田市、安平町、奈良市、ニセコ町ほか、子どもに関する有識者で構成され、2018年8月「日本ユニセフ協会CFCI委員会」に改組。
「富谷市子どもにやさしいまちづくり推進庁内連携会議」設置後は、「富谷市としての子どもにやさしいまち」について議論を続けた結果、「子どもの権利が守られていることが一番大切だ」と考え、2018年11月に「子どもの権利条約」の「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」に基づいた5つの柱からなる「富谷市子どもにやさしいまちづくり宣言」を行いました。
この宣言は、外に向けて発信することで、市の職員や子どもに関わる人々のみならず、市民の皆さん一人ひとりに、子どもの権利を大切にするという考えが広まり、まち全体で「子どもにもにやさしいまちづくり」を進めていきたいという思いで行いました。
「富谷市子どもにやさしいまちづくり」は、宣言の啓発の域にとどまることなく、子どもに関わる部署の施策・事業の継続と、子どもにやさしいまちづくりの視点を取り入れていく職員意識の醸成が図れるよう、全庁的に推進していきたいと思います。富谷市のまちづくりを行う上で最上位計画となる「富谷市総合計画・後期基本計画(R3~R7)」には、新たに「子どもにやさしいまちづくり」の視点を設け、すべての施策を「子どもにやさしいまちづくり」の考えのもと展開します。