更新日:2025年05月09日
富谷・黒川地域の救急・急性期を担う総合病院は、市民の生命・健康を守るためにぜひとも必要であり、総合病院の立地は、総合計画策定時の住民アンケートで毎回上位に入るなど、市民の皆様が切望しております。
本市としましては、県の4病院移転・再編の動きに合わせ、いち早く病院誘致に名乗りを上げ、県と労働者健康安全機構の協議に真摯に対応するとともに、基本合意の進捗状況を注視してまいりました。
本日、東北労災病院の移転に係る知事と労働者健康安全機構理事長のトップ会談があり、私も出席しましたが、理事長から富谷移転を断念し、基本合意に向けた協議を終了したい旨の申入れがありました。
その理由として、機構全体の経営状況が厳しく、移転に必要な整備資金確保が困難ということであり、そういった状況では、本市として如何ともしがたく、新病院の立地決定を心待ちにしてきた市民の皆様には大変申し訳ありませんが、申入れを受け入れざるを得ない状況と判断いたしました。
県と機構は、本日をもって協議を終了することで合意しましたが、この事態を受けて会談後に、知事へ今後の対応を相談し、本市としては 救急・急性期を担う総合病院は不可欠であり、公募実施も視野に、早急に対応策を検討したい旨をお伝えするとともに、県からの財政支援を含む特段のご支援をお願いしました。
今後の対応 について、本日、市の 重要政策を審議する「政策企画会議」を開催し、本市に 病院開設を希望する医療機関を公募することを決定するとともに、議員全員協議会において、公募の実施について説明を行い、ご理解をいただいたところです。
なお、公募については、診療科等の医療機能や支援策など、公募条件を早急に確定し、できるだけ早い時期に開始したいと考えており、準備を急ぎ進めてまいります。
引き続き、市民の生命と健康を守るため、救急・急性期を担う総合病院立地の実現に向けて、鋭意取り組んでまいります。
令和7年5月9日 富谷市長 若生 裕俊
富谷市を含む黒川地域は、仙台市と5市7町1村で構成される仙台医療圏に含まれています。
基準病床数により、富谷市を含む仙台医療圏では新たに総合病院の整備が難しいため、既存の総合病院の誘致に取り組んでいます。
令和2年9月 3病院の統合移転を想定し、県に対して本市への誘致を表明
令和4年5月 新病院整備場所の提案(明石台地区)
令和5年2月 県と労働者健康安全機構との間で、明石台地区を前提として協議する旨の確認書の取り交わし
令和5年4月 県議会環境福祉委員会で県から、新病院の立地場所として明石台地区が妥当との医療コンサルタ
ントによる検討結果が示される
令和5年11月 市議会定例会で病院用地取得にかかる議案が可決
令和6年3月 仙台医療圏の病院再編地域説明会を開催(東向陽台公民館)
令和6年3月 県と労働者健康安全機構との間で基本合意に向けた協議の継続を確認
令和6年11月 宮城県立精神医療センターを名取市内で建て替える方向で検討を進めることを県が表明
令和7年5月 労働者健康安全機構が東北労災病院の富谷移転を断念、県との基本合意に向けた協議を終了
・仙台医療圏の病院再編について - 宮城県公式ウェブサイト 〈外部リンク〉
・【仙台医療圏の病院再編】県からの公表事項・会議での説明状況 - 宮城県公式ウェブサイト 〈外部リンク〉
・【仙台医療圏の病院再編】Q&A - 宮城県公式ウェブサイト 〈外部リンク〉
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