カテゴリー:文化・スポーツ・観光
更新日:2020年10月07日
夏には毎年スイーツフェアが開催され、富谷市の特産品として名高いブルーベリー。そのおいしさの秘密に迫るため、とみやスイーツアンバサダー2名が生産者に取材を行いました。(お話を伺ったとみやスイーツアンバサダー:日吉台小6年・舩崎弓磨くん・藤田煌己くん )
取材にご協力いただいたのは、富谷市ブルーベリー生産組合・組合長の高橋敏雄さんです。ブルーベリーを栽培し始めて今年で28年、ブルーベリーの旬の季節には、収穫の傍ら市内唯一の摘み取り農園を開園しています。
※とみやスイーツアンバサダーとは?
”とみやスイーツ”のPR大使を務める、市内の小学生8人です。みんなスイーツが大好き!その魅力を発信するために、とみやスイーツに使用されている富谷産食材についても勉強中です。
最初に畑に案内していただきました。高橋さんの畑には20種類ほどの品種があり、育て方もすべて異なるそう。収穫時は、実が暑さで傷まないよう、朝4時からすべて手作業で収穫し、7時30分くらいには実の選別を終え、冷蔵庫にしまいます。
収穫の時期は既に終了していても、虫くわれや、枯れているところがないか確認し、捕植をしています。ブルーベリーの根は浅いため、冬には木のチップを根元にまき、踏んで傷をつけないように、そして乾燥しないようにしています。
高橋さんが大事にしている作業の一つが「剪定」。どの葉にもまんべんなく日があたるように枝を切り落とします。冬の間に全て作業を終了させますが、枝が成長する方向を見越して剪定することが重要です。この作業があるからこそ、富谷のブルーベリーは実が大きく、品質が良いものが揃っているのですね!
富谷のブルーベリーは農薬不使用で、化学肥料も節減していて、安心安全なブランドです。だからこそ、根気強く丁寧な作業をする必要があります。
”一生懸命手をかけて育てたブルーベリーを新鮮なうちにお届けしたい。”そんな想いで、近隣のスイーツ店にも卸しています。
今回の「秋のとみやスイーツフェア」では、冷凍ブルーベリーを使用したスイーツを販売するお店もあります。こだわりの富谷産ブルーベリーを、夏のおいしさをそのままに秋にも味わえるなんて、嬉しいですね!
ひととおり畑を見せていただいた後は、質問タイム!
(舩崎くん)1日にどのくらい作業をしていますか?
(高橋さん)本業は大工で、今はブルーベリーの旬の季節ではないけれど、ブルーベリーに1日7時間ほど時間を使っています。草刈りや剪定をできるだけ朝早くに行います。朝起きたら、まず外の様子を見ます。やはり手抜きはできません。
(藤田くん)ブルーベリーを甘くするには、どのように育てればよいでしょう?
(高橋さん)全て甘いブルーベリーを作ることはできません。大事なことは、甘味と酸味のバランスです。品種によりますが、早い時期に収穫できる品種は甘いものが多く、遅い時期に収穫できる品種には酸っぱいものが多いです。
そして、日が当たることによって実が甘くなりますが、同じ木でも日の当たり方が異なるので、甘さもその分異なります。その差を少なくするためにも剪定をすることは大切で、冬の休眠期の間に、なるべく3分の1くらいの枝を落とし、良いものを作るように心がけています。
今年は雨が多く日照時間が少なかったので、思った通りのものはできませんでした。やはり、天候に左右されるものです。
インタビューの後は、冷凍ブルーベリーが入ったヨーグルトとブルーベリーゼリーをごちそうになりました!実が大きくてとてもおいしかったです。ゼリーにも実が入っていて、食感を楽しむことができました。
その他に、ジュースや黒酢、ジャム、サイダーなどもあります。
このインタビューの中で、高橋さんはよく「手間がかかる」という話をしていました。その手間が、他とは違う富谷のブルーベリーのおいしさにつながっているのだと感じます。
夏とはまた違ったブルーベリーの美味しさを、ぜひ「秋のとみやスイーツフェア」で味わってみてください!
◆開催期間
2020年10月10日(土)~2020年10月25日(日)
◆販売場所 市内参加店舗10店
最新情報はこちらのページやFacebookで配信予定ですので、お見逃しなく!!