富谷市

『住みたくなるまち日本一』をめざして

平成16年第2回富谷町議会定例会(開催日:6月10日~6月16日)

更新日:2004年06月16日

平成16年第2回富谷町議会定例会(開催日:6月10日~6月16日)

会議録目次

定例会会議録第1号

定例会会議録第2号

定例会会議録第3号

平成16年第2回定例会目次

目次
第1日目  6月10日(木曜日)
町長提出議案の概要説明
一般質問 8番 菅原 傳議員
1 再び黒川病院の経営問題を問う
2 西川の河川浄化について
 7番 相澤 榮議員
1 本町の福祉ビションについて
2 本町の農業政策について
19番 渡邊 俊一議員
1 都市型新交通システム対策について伺う
2 北部道路の計画について伺う
3 旧市街地の活性化について伺う
 4番 千葉 達議員
1 公営住宅行政サービスについて
2 富谷町国土利用計画について
 9番 安住 稔幸議員
1 住民に思いやりのあるサービスを
2 防犯体制の充実を
 3番 山路 清一議員
1 町民バス運行のここを聞きたい
2 富谷町が考えている「新交通システム」とは
 5番 磯前 武議員
1 休日及び夜間の災害発生時に於ける対策について
2 治安維持の強化で安心の町づくりを
3 出先窓口出張所事務所を元の場所に戻せ
13番 細谷 禮二議員
1 学校支援・大黒澤苑の活用について
2 公民館サークル・グループの活動について
 6番 今村 寿議員
1 子育て支援の基本方針と子ども育成条例、組織体制環境整備等具体的推進策を問う
2 防災マップに依る住民防災意識の向上について
第2日目  6月11日(金曜日)
一般質問 11番 佐藤 聖子議員
1 安全、安心の水道水を住民すべてに
2 町内会館、公民館をさらに活用しやすく
18番 佐川 幸三議員
1 公立黒川病院は公立病院として存続、充実を図れ
2 障害者に福祉タクシー券助成とガソリン費補助の実施を
17番 永野 久子議員
1 障害児・者への支援策を早急に強化するよう求める
2 仙台北部道路の富谷JCTに関して町の姿勢を問う
10番 伊豆田 待子議員
1 筋力トレーニングで介護予防を
2 町民バス利用と交通安全対策について
第3日目  6月16日(水曜日)
承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号))
承認第2号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算 (第4号))
承認第3号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算 (第4号))
承認第4号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算 (第3号))
承認第5号 専決処分の承認を求めることについて(富谷町税条例の一部を改正する条例)
承認第6号 専決処分の承認を求めることについて(富谷町国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
議案第9号 富谷町水道事業の設置等に関する条例の一部改正について
議案第1号 平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)
議案第2号 平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算 (第1号)
議案第3号 平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)
議案第4号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(建築本体)請負契約の締結について
議案第5号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(機械設備)請負契約の締結について
議案第6号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(仮設校舎)請負契約の締結について
議案第10号 平成16年度物品 (学校給食センター食器)購入について
議案第7号 富谷町固定資産評価審査委員の選任につき同意を求めることについて
議案第8号 富谷町固定資産評価審査委員の選任につき同意を求めることについて
請願第1号 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書
発議第2号 低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書
発議第3号 低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書
発議第4号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書
閉会中の各委員会調査について

平成16年第2回定例会議事録(第1号)

平成16年6月10日(木曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 佐藤克彦君     
  • 2番 齊藤きえ子君
  • 3番 山路清一君     
  • 4番 千葉達君
  • 5番 磯前武君     
  • 6番 今村寿君
  • 7番 相澤榮君     
  • 8番 菅原傳君
  • 9番 安住稔幸君    
  • 10番 伊豆田待子君
  • 11番 佐藤聖子君    
  • 12番 土井昭二君
  • 13番 細谷禮二君    
  • 14番 尾形昭夫君
  • 15番 小野進君    
  • 16番 浅野幹雄君
  • 17番 永野久子君    
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 渡邊俊一君    
  • 20番 相澤武雄君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 総務課長 中川弘美君
  • 財政課長兼会計課長 眞山巳千子君
  • 町民課長 千葉美智子君
  • 保健福祉課長 須藤辰夫君
  • 税務課長 渡辺成一君
  • 生活環境課長 瀬戸けい子君
  • 経済振興課長 伊藤和子君
  • 都市整備課長 梅津慶一君
  • 教育長 千葉芳樹君
  • 教育総務課長 古跡幸夫君
  • 生涯学習課長 佐藤信夫君
  • 上下水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 中川弘美君
  • 農業委員会事務局長(兼) 伊藤和子君

事務局職員出席者

  • 事務局長 小松繁夫    
  • 次長 高橋和好
  • 主事 福原明敏

議事日程 第1号

平成16年6月10日(木曜日)午前10時00分開会

  • 第1 議席の一部変更
  • 第2 会議録署名議員の指名
  • 第3 会期の決定
  • 第4 一般質問(通告番号1番~9番)
議事日程表
第1 議席の一部変更
第2 会議録署名議員の指名
第3 会期の決定
第4 一般質問 8番 菅原 傳議員
1 再び黒川病院の経営問題を問う
2 西川の河川浄化について
 7番 相澤 榮議員
1 本町の福祉ビションについて
2 本町の農業政策について
19番 渡邊 俊一議員
1 都市型新交通システム対策について伺う
2 北部道路の計画について伺う
3 旧市街地の活性化について伺う
 4番 千葉 達議員
1 公営住宅行政サービスについて
2 富谷町国土利用計画について
 9番 安住 稔幸議員
1 住民に思いやりのあるサービスを
2 防犯体制の充実を
 3番 山路 清一議員
1 町民バス運行のここを聞きたい
2 富谷町が考えている「新交通システム」とは
 5番 磯前 武議員
1 休日及び夜間の災害発生時に於ける対策について
2 治安維持の強化で安心の町づくりを
3 出先窓口出張所事務所を元の場所に戻せ
13番 細谷 禮二議員
1 学校支援・大黒澤苑の活用について
2 公民館サークル・グループの活動について
 6番 今村 寿議員
1 子育て支援の基本方針と子ども育成条例、組織体制環境整備等具体的推進策を問う
2 防災マップに依る住民防災意識の向上について

本日の会議に付した事件

議事日程のとおり

午前10時00分 開会

議長(相澤 武雄君) 皆さん、おはようございます。
 平成16年第2回富谷町議会定例会は、ここに開催される運びとなりました。この定例会は、町長から、平成16年度富谷町一般会計補正予算など事件議案が提出されることになっております。
 慎重に審議を尽くされ、町民の負託にこたえられますようご期待いたしますとともに、議会運営につきましてもご協力をお願いいたしまして、開会のあいさつといたします。
 本日は、多数の傍聴人がおられます。傍聴人の方々にお願いを申し上げます。富谷町議会傍聴規則では、録音機、カメラ、ビデオなどの撮影等は禁止となっております。また、携帯電話をお持ちの方は、携帯電話の電源をお切りになって、静粛を保ち傍聴されますようお願い申し上げます。
 ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しますので、ただいまから平成16年第2回富谷町議会定例会を開会いたします。
 最初に、提案理由を含め、町長よりあいさつを求めます。若生町長。

町長(若生 照男君) 本日、ここに平成16年第2回富谷町議会定例会を招集をいたしましたところ、議員の皆様方にはご多用にもかかわらずご出席をいただきまして、まことにありがとうございます。また、日ごろの議員の皆様方のご精励はもとより、町政運営万般にわたり、温かいご指導とご協力をいただいておりますことに対して、心から敬意と感謝を申し上げるものであります。
 まず冒頭、おわびを申し上げます。
 それはですね、水道事業において、管理上の不注意により、町道富ケ岡公園線沿線の11世帯の方々に対し、残留塩素濃度の高い水を供給していたことであります。11世帯関係者の皆様方へは、4月30日にご報告ご説明などなど申し上げ、これまでの経過と改善策などを報告し心からおわびをいたしました。今後、二度とこのようなことのないよう、水質管理に万全を期してまいります。本当に申しわけございませんでした。
 また、5月8日発生の県民の森火災に際しては、直ちに災害対策本部を設置いたし、関係機関を初め消防団の皆様方など、また周辺市町村の支援など多数の応援をいただき、被害を最小限に食いとめることができたと思っております。焼失面積は、1.38ヘクタールと最終報告を受けております。なお、これを教訓に体制や装備についても見直しを行い、今定例会で備品などを補正計上をさせていただいております。
 また、公立黒川病院の新たな再生策につきましては、既にご案内のとおり学校法人東北文化学園大学への移譲を白紙に戻し、黒川地域医療充実検討委員会を設置いたし、公募に向けた取り組みを開始したところであります。一日も早く地域医療の充実を図り、黒川地域の方々に安心していただけるよう、理事会としても真剣に取り組んでいることをご報告申し上げさせていただきます。
 富谷町の人口も、去る3月29日に4万人を達成いたしました。4月には、大清水と杜乃橋に町内会二つが誕生いたし、都合39の町内会がそれぞれ特色ある活動を進めていただいておることを、これまた町内会長さんを初め関係者に心から感謝を申し上げますとともに、今後なお一層、人と人との輪の構築にご尽力いただくよう願ってやみません。
 さらに、これまたうれしいニュースであります。既に「広報とみや」でもお知らせいたしておりますとおり、あけの平出身の森田智巳君がアテネオリンピック出場を決定したことであります。時間がない中、先日役場を訪れ、「金メダルをねらう」とさわやかに語り、決意のほどを話してくれた姿が大変印象的でありました。
 また、長年要望活動を進めてまいりました仙台北部道路の整備促進について、このたび国土交通省より日本道路公団に対して、高速自動車国道の富谷ジャンクションの施工命令が発動され、整備に着手することになりました。いわば利府しらかし台から国土交通省直轄で進み、東北自動車道タッチ部分から国土交通省と日本道路公団の両方から協同施工の形で、いわば 6,600メートルに対してお出迎え方式で進捗するという決定でありまして、大変長年要望してまいりました我々この圏域にとりまして、喜ばしいことを申し上げたいと思います。
 また、おかげさまで平成15年度に計画しておりました事業も着実に進捗を見、去る5月31日をもちまして、一般会計を初めとする各種会計の出納の閉鎖をしたところであります。
 それでは、今回提案、提出しております議案等につきまして、その概要をご説明を申し上げます。
 議案第1号平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)は、歳入歳出からぞれぞれ 8,144万 2,000円減額し、総額を86億 4,455万 8,000円とするものであります。
 富谷小学校校舎大規模改造工事を、当初、16年度60%、17年度40%で計上しておりましたが、国の予算の都合上、本年度40%、来年度60%に変更になり、さらに去る5月27日入札による差金も減額するものであります。
 議案第2号平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第1号)は、 382万 2,000円を追加いたしまして、総額を15億 4,382万 2,000円とするもので、平成15年度老人保健医療給付費などの実績により返還金が生じたため、一般会計からの繰入金により措置するものであります。
 議案第3号平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)は、17万円を追加し、総額を 5,785万円とするもので、デイサービスセンターで使用している調理室の給湯器を修繕するため、その財源を一般会計から繰入金で措置するものであります。
 次に、工事請負契約の締結につきましては、富谷小学校校舎大規模改造工事を施工するため、議案第4号の建築本体工事、議案第5号の機械設備工事、議案第6号の仮設校舎工事、それぞれの入札結果により、契約を締結することについて議会の議決をお願いするものであります。
 議案第7号及び第8号は、6月22日に任期満了となる固定資産評価審査委員の選任につき同意をお願いするものであります。
 承認案件につきましては、議会を招集する暇がなかったため、富谷町税条例及び富谷町国民健康保険税条例の一部を改正したほか、平成15年度富谷町一般会計、老人保健・国民健康保険・介護保険の各特別会計予算の補正を専決処分をさせていただいたものであります。
 以上、提出議案の説明を申し上げましたが、議案の審議の折には、なお詳細にご説明を申し上げますので、慎重審議を賜りまして、全案件ご可決ご同意いただきますようお願いを申し上げます。

議長(相澤 武雄君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 議長諸報告は、お手元に配付のとおりであります。
 これで諸般の報告を終わります。
 これから本日の会議を開きます。
 なお、議事日程につきましては、お手元に配付のとおりであります。

日程第1 議席の一部変更

議長(相澤 武雄君) 日程第1、議席の一部変更を行います。
 会議規則第4条第3項の規定によって、議席の一部を変更します。
 変更した議席は、お手元に配付の議席表のとおりであります。
 この際、暫時休憩いたします。
午前10時14分 休憩

午前10時15分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第2 会議録署名議員の指名

議長(相澤 武雄君) 日程第2、会議録署名議員の指名を議題といたします。
 会議録署名議員は、会議規則第 120条の規定により、1番佐藤 克彦君、2番齊藤 きえ子君、3番山路 清一君の3名を指名いたします。

日程第3 会期の決定

議長(相澤 武雄君) 日程第3、会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から6月16日までの7日間にしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、本定例会の会期は、本日から6月16日までの7日間に決定いたしました。

日程第4 一般質問

議長(相澤 武雄君) 日程第4、一般質問を行います。
 通告順に発言を許します。
 8番菅原 傳君。
8番(菅原 傳君) 私は、黒川病院経営の問題と、町内の河川浄化の2点について質問をいたします。
 黒川病院の移譲先に予定している東北文化学園大学につきましては、その時点でもいろいろと問題があると指摘されておりましたが、その後明るみに出ている数々の不祥事は、あきれ果てるほどの問題が山ほど出てまいりました。理事長の脱税問題に端を発して、育英高校の水増し受験、郡山に予定されました薬科大学の不明朗の問題、寄附金偽造の問題、そして 200億円を超えるずさんな会計による借財。今や、大学の認可取り消しも危惧される状況と立ち至っております。
 黒川病院の移譲問題は、その寸前でこの不祥事が明るみに出まして、危うく難を逃れることができました。もし、この学園に契約を締結しておったら大変な事態になっておりまして、大混乱に陥ったことと思います。昨年秋に開かれました黒川4町村の議員説明会でもこの問題が指摘されておりましたが、その段階で慎重に対応すれば、このような結果にならなかったという感じもいたしております。本来の自主経営検討が不十分なまま、拙速主義がもたらした失敗というべきではないかというふうに思います。これらのことが新聞、テレビで報道されました後、住民や患者の中には、やはり公立の病院が安心だとか、公立で経営のための努力をもっとやってくれたらいいのにというような声が多く出されているようであります。
 そこで、何点かについてお伺いをいたします。
 まず、この話が破綻した後の組合理事会で、公募の話が出てまいりました。東北文化学園大学の場合は指名方式のような形で、破綻後は公募にするというのはなぜなのか。初めから公募にすればよかったのではないかというふうに思いますけれども、指名方式から公募方式に変わった経過。どんな経過でこういうことになったのか、このことについてお伺いをしたいと思います。
 そしてまた、この公募方式が本当にうまくいくのかどうか、かなり疑問に思っている方も多いようであります。今のような経済情勢の厳しい中でありますので、果たして引き受け手があるのかどうかというふうな問題も内在をしているわけでありますが、仮に応募者があったとした場合に、その応募者のチェックをどうするのか。もし公募者の応募がなかった場合にはどうするのか。この点も検討されていると思いますけれどもお尋ねをいたします。
 次に、黒川地域医療充実検討委員会が設置をされました。これは、前にはこういったような委員会はたしかなかったような感じがありますけれども、今回この委員会が設置をされた経過が、どんな経過で設置をされたのか。
 そしてまた、その役割については何をする委員会なのか。
 もう少し突っ込んだ質問をすれば、この委員会の名称から見ますと、一つは現在の公立の経営を充実するための役割とも考えられますし、もう一つは、初めに移譲ありきで検討する委員会とも考えられます。性格がはっきりしない委員会でありますので、この点をお伺いをしたいと思います。
 3番目には、東北文化学園大学への移譲問題が破綻したいきさつについて、住民にはどんな形で説明がなされているのか。また、4町村の議会議員に対しましても、昨年秋に武道館で説明を行いましたけれども、やはりこれはいきさつからいって、大変重要な問題でありますので、議員説明会をやる必要があると思いますけれども、この用意があるのかどうかお伺いをいたします。
 公募決定のプロセスの問題でありますが、公募の締め切りが6月、移譲者の決定が8月と聞いて思いますけれども、これは余りにも早過ぎて不十分な検討になるのではないか。前者の二の舞がまた起きてこないかというふうに懸念をされますけれども、この点について、見通しについてお伺いをしたいと思います。
 いずれにしましても、この際公共医療の立場に立って、公立による経営を再検討されるこが、住民にも安心される懸命な策と考えますけれども、町長の見解を伺いたいと思います。
 第2の質問は、河川浄化の問題であります。
 最近、国の施策としまして、国内の緑の保全や河川の浄化が国土交通省を中心に展開をされております。環境の悪化を防ぎ、住みよいまちづくりを目標としておりますけれども、富谷町でも町長の施政方針にありましたように「緑のあふれるまちづくり」によって具体化されつつあると思います。
 そこで、次の点について、町長の抱負を伺いたいと思います。
 第一に、町内の河川の生物生態や、汚染状況を調査されていると思いますが、その状況はどうなのか。
 町内には、竹林川、明石川、穀田川、苅又川、沼田川、西川などが生活地域を流れておりますけれども、水田や生活用水として役立っているようであります。しかし反面、汚水や廃棄物が投棄されておりまして、下水道化されている河川もあるように聞いております。
 本来、川は水が流れ、生物が住んでいることが望ましいのですが、最近開発によって水源が枯渇し、水も流れないような川もあり、川としての機能を失っているものも現実であります。川の機能を再生する一つの手立てとして、これからいろいろ考えることが大事だと思いますけれども、その一つの案としまして町下地区に流れております西川の問題でありますが、調べてみますと、水量の多いときには魚が泳いでおりまして、ブラックバスではないかというふうな方もいますけれども、時々見られます。しんまち公園からとうみやの杜の岸辺を中心に川の浄化を行い、公園化するとともに、魚や貝の住める生物保護ゾーンを設置したらどうか。
 町民が憩える河川公園として、緑と水のあるあふれたまち、里づくりを実現すべきだと考えますがいかがでしょうか。
 また、西川か、あるいはしんまち公園の池を利用して、ホタルの里づくりをするなど、工夫も必要と思いますが、環境と河川の整備について町長の構想を伺い、質問を終わります。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えさせていただきます。
 第1点の黒川病院にかかわることでありますけれども、基本は移譲であります。経過は後ほど答えます。
 大学の調査の件でありますけれども、我々からしますとあのかの大学は、文部科学省の審査を経て認可された学校法人である、これが最大の信頼関係でありました。社会的にも認知されている、このように当時打ち合わせをスタートした段階では、そのように判断をいたしてまいりました。しがたって、それらを再念頭に置きながら交渉をしてきたということでありまして、その後の、おかげさまでたまたま調印する直前に白紙に戻させていただきました。したがって、あれだけ文部省を中心とした詳細なる認可法人が、しかも学校法人が、もしあのような状況で今報道されるよな状況であるならば、これまた大変残念であります。しかし、黒川病院とのかかわりは一切白紙にいたしておるところであります。
 次に、住民に対するご報告でありますけれども、ご案内のとおり、組合だよりの6月1日付の組合広報紙臨時号で、黒川4カ町村全世帯にご報告をあのような形でさせていただきました。また一方で、組合議会にも報告をさせていただいてきたところであります。
 それから、理事会での議論でありますけれども、結果は報道機関で受けたとおりの状態でありますので、今申し上げましたように大学との関係は一切今後は、今まで事務的にやってまいりましたけれども、その後は打ち切ったわけでありますからかかわりはありません。
 それから、公募の方式でありますけれども、理事会は今まで、今申し上げましたけれども、譲渡の決定をしたことを繰り返します。これはですね、黒川4カ町村の議会を代表する組合議会で、長い間にわたって年月をかけて、黒川病院の再生策、六つの案がありましたか、その六つの案をいろんな提案をし、組合議会で議会はもちろんでありますけれども、全員協議会なども再三開かせていただいて、その六つの案を提案し、議論をいただき、そして最終的に二つの案に絞りまして選択してまいりました。その中で、二つの中からなお議論の結果、一つの案に絞り、理事会としていろんな黒川地方の空気なり、議会の議論なりを経て、譲渡以外黒川病院の再生策はなしということで、譲渡に決定した経過であります。
 それから、公募の関連でありますけれども、前回の経験を踏まえて、広く全国に公募をいたし、ご参加をいただくと、こういう形をとろうとしております。
 それから、期間の問題でありますけれども、期間は十分に、時間的に短いようですけれども事務的に粛々と公募し、広報を全国版で新聞広告などをいたしまして、それは時間的に十分であるとこういうふうにとらえてのあの時間的な設定であります。
 それから、検討委員会の役割でありますけれども、どのぐらい公募、応募されるかわかりません。わかりませんけれども、その応募されたものをいろんな視点からレジュメがあるわけでありますけれども、そういうレジュメの中で19名でしたか委員の人たちで、数字的に詰めていく。そして、その考察結果を理事会に報告をしていただいて、その検討委員会のご判断、それらを念頭にし、理事会はそれに決断を下すと、こういう役割、段取りでありますから、検討委員会の使命は大変重くご苦労をおかけするものと思いますけれども、そういう形をとらせていただきたいと思っております。
 それから、議会に説明というお話でありますけれども、今現在進捗状況については、組合議会に報告はもちろんしていかねばならないと思っております。それから、内容展開、状況によっては、過般知らせていただいた形の、組合議会にまず報告をし、その後に全4カ町村の市町村民を代表する議員さんに報告する可能性も残しております。まだ、決定はいたしておりません。方向にあります。
 それから、早過ぎるかということを先ほど申し上げましたが、そういうことで今、黒川病院の再生策には取り組んでいるところでありまして、特に再生存続というお話がありましたけれども、繰り返しますけれども、何年もかけまして、何案も、六つの案でしたかそういうものを出して、市町村を代表する議員さんに何度もご報告をし、そして検討をいただき、そういうものを経てきたので、突然に短時間で、理事会だけで譲渡を選択した形ではありません。最終の決断は理事会で決断を下すのは当然でありますけれども、そういう議会を中心にいろんなご意見をいただきながらしてきたものでありますから、時間的にはそれなりにかけてきましたし、存続という選択はなかなか出てこないということで、譲渡の方向ということをもう一度繰り返させていただきます。
 次に、西川関連であります。
 汚染調査については、年6回8カ所で調査をしておる状況にあります。基準値に対して、一応数字で申し上げると、基準値は3ミリグラムという一つの生物科学的酸素要求量というものの中で、国基準の中に3ミリグラムという基準値があります。これに対して、桜田橋付近では14年度では 2.3、基準値より下回る 2.3。15年度においては 1.6ミリグラムということで数値が出てきております。したがって、これは後ほど申し上げますけれども、河川が浄化されてきた数値なのかなと、このように思っております。
 それから、生物状況でありますけれども、宮城県主催の水性生物による水質調査を平成15年度に富谷中学校で実施をさせていただいております。16年度も同じ富谷中学校で実施する予定であります。
 それから、西川の浄化計画でありますけれども、河川の浄化については、おかげさまで下水処理が最大の河川浄化の最たるものだと思って、今まで下水処理を進めてまいって、今合併浄化槽をあわせてどのぐらいになりました、97か8%の普及率になりましたか。特にこの桜田付近の上流については、浄化はもっと進んでいるかもしれませんし、地域的にほとんど 100%に近い浄化率のはずであります。したがって、西川関連の上流部についてはかなり浄化が進んできたと認識しております。
 ついでに、参考に申し上げますけれども牛1頭、牛にも肥育牛、繁殖牛、乳牛、いろんな種類があるわけでありますけれども、平均的に牛1頭の汚濁率が人間換算で40何人分という汚濁率であります。いわば西川上流には今、家畜がいなくなりましたし、そういう面ではかなり下水道も進捗したと、こういうことであります。また一方、汚濁率の中で家庭雑排水の汚濁、それからおふろの汚濁率、これは便尿の汚濁率よりもずっと高い数値がありますから、したがって、下水道の普及というのはいかに河川浄化に貢献しているかということに相つながるのかなと。先ほど魚が、種類は別として動いているということでありますけれども、ここ数年さまざまな魚が動いているように認識しておるところであります。
 それから、魚類の住めるということは、今申し上げたとおりであります。
 また、河川の緑化関係、これを念頭に置いてしんまち公園からあのような公園をつくり、進めてまいって、桜田、とうみやの杜まで、またこの役場周辺も含めて、桜の 1,038本のとうみやの桜の杜というような形もとってまいりましたし、水についてはそのような形もとってまいっておるわけであります。新たにあの河川の形は専門家用語で言うと、まだあれは暫定改修であります。本改修ではありませんでして、したがって堤防と申しますか、あれは堤防という認知はなさっておりません。したがって県管理の河川に、なかなかあの面積の中に植栽というのは無理とこういうことでありますから、したがって、周辺の町所有の分については緑化をし、河川の浄化のために下水道の普及を進めてきたところでありますので、今後これらが日ごとに、魚類というかそういうものが住める河川になっていくものと思っております。

議長(相澤 武雄君) 8番菅原 傳君。

8番(菅原 傳君) 黒川病院の経営問題につきましては、いろいろ努力されていることについては、私たちも一定の評価もしておりますけれども、赤字財政でどうにもこうにもならないというふうな実態もわからないわけではないんですけれども、しかしこの病院が今後、応募なりによってどこかに移譲された場合に、現在よりもこの条件が悪くなるというのでは話になりませんので、そういったことは慎重に進めるべきではないかと。私自身は、やはり自立自主経営で、何とかやっていくのが住民の皆さんも安心、安全で、病院の信頼にもつながっていくのではないかというふうな感じはするわけですが、しかし確かに一方ではそのような条件もありますので、その問題についてちょっと再度お伺いをしたいと思いますが、公募の問題について、私は何か全国からというふうな話もございました。しかしただやみくもに公募といっても、どういうふうな形で公募をしているのか。具体的に呼びかけをやって、やっているのか、それとも文書をただ行政機関とかその他のところで流して、病院関係とかそういったところで流してやるだけになっているのか。その辺がちょっとはっきりしなかったものですから、この点の対象をどういうふうに絞っていくのか。あるいはどういうふうに接触をしていくのかということについて、一つお伺いをしたいと思います。
 それから、検討委員会ですけれども、今のお話しでは、やはり移譲のための検討委員会ということになっているようであります。したがって、自主経営とか自立とかというのは議題にはのってこないというふうな状況だと思いますけれども、ただ、このメンバーの方々が6月に公募を開始して、8月までに何回この検討委員会をやられるのか。なかなか忙しいと。締め切りが6月ということでありますから、今月中に大体締め切りをされると。現在、来ているのかどうかわかりませんけれども、8月にそれを決定するということですから、ちょっと今のご時世の中で、そう簡単にたくさんの方が応募するとはちょっと考えられませんけれども、この辺の見通しです、ちょっともう1回、理事会として判断をされた見通しについてお伺いをしたいと思います。
 それから、やっぱり議員に対する説明会は、ぜひこれはやっていただきたい。やる計画があるということでございますので、できるだけ早目に今後一連の作業が終わった段階で、あるいは終わる前の段階で、議員の皆さんにもご報告をしていただいて、一定の意見を集約しながらこれに対処をしていくというのが大事なのではないかと思いますので、以上お伺いをいたします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 河川はいいんですか。河川は大丈夫ですか。(「はい」の声あり)
 では、黒川病院について、お答えいたします。
 冒頭、民間移譲でですね、悪化しないようにというのは全く同じ意見です。日本の現状、医師の現状とか医療行為の現状、いわば一次医療、二次医療、三次医療とのすみ分けの状況。それから、研修医のスタートが出ました。そういういわば医師を確保していく上で、病院経営の中でも特に二次医療的な経営というのは、大変難しい状況にあると思っております。そういう中にあって譲渡し、譲渡先にこれらを大変経営が難しい中ででも、黒川地方の医療、今の医療体制を下回らない形を、後ほど申し上げますけれども、それらを中心に検討してきたところであります。
 次に、公募が全国版、国内に限るというふうにしております。国内に限るということは、かなりの詳細に検討、応募要綱がかなりの、かなりというよりも何百項目かの項目を提案しております。したがって、その項目に満たさないものは応募できない仕組みで公募案をつくっておりますから、したがって、日本国内に存するそれに該当するものは応募してほしいということで、公募案の案を過般の理事会で決定を見、近々これは公募要綱として出すとこういうことであります。
 次に、検討委員会の実務は、大変重いと思っております。大変ご苦労をかけると思っております。今申し上げました検討項目が膨大にありますから、それを数値的に検討委員の方々で積み上げて、何社応募されるかわかりませんけれども、どういう団体が応募するか、その基準の中で応募数によって、その委員の中で検討を重ねていただくと。数値的に重ねて厳正にランクづけをしていただく。検討機会はその検討項目に従っておりますので、回数は四、五回で結論を見られる状況になっていると思っております。
 それから、議会への説明は先ほど申し上げたとおり、4カ町村を代表する組合議員が最優先にご報告を申し上げるのは当然でありまして、次に状況によっては組合議会の皆様方のご意見なり、そういうものを参酌しながら4カ町村の全議員さんにもご報告を申し上げる予定は持っております。以上です。

議長(相澤 武雄君) 8番菅原 傳君。

8番(菅原 傳君) ちょっと質問が、今町長が壇に立たれたときに、河川はいいですかと言ったんですか。ああそうですか。ちょっと聞き違いをして、河川をやる予定だったので、やりますので。済みませんが。
 次は、河川について質問いたします。
 町長の答弁にもありましたように、いろいろ緑化計画については、西川の両岸です、いろいろ整備をされてきておりますので、この点私もよくやっているなという感じがありますし、庁舎付近の緑化計画、特に桜とかがことしあたりもそろそろ咲き始まっているようですが、あれが5年後、10年後にはかなりすばらしい景観になるだろうなと思いまして、あの辺一帯の緑化は非常に計画的にやられているという感じはしますけれども、ただ、やはり川の方はちょっといまいちかなという感じがございます。したがって川の浄化、ただ浄化といっても自然に川がきれいになったというのは、これは後からまた汚くなるという可能性も考えられますので、人工的にこれはやはり浄化していくということの工夫も必要かと思います。したがってさっき申し上げましたように、しんまち公園からとうみやの杜あたりの川を、何か人工的に浄化をするという工夫はあっていいのではないかと。そこに一定の石碑をつくるとか、そして魚だけではなくて貝などいろいろな生物、できれば本当にミズスマシとかゲンゴロウとか、昔のなつかしい生物、あるいは生き物も出てくるというふうな感じの川が必要だと思うんですけれども、やはり人工的な浄化した河川づくりをいろいろ検討していただきたいと思うんですが、それは緑のあふれるまちづくりの中の計画に現在入っているのかどうか。この点をお伺いをしたいと思います。
 それから、関連する問題なんですが、最近県の方でも、国全体でもそうなんですけれども、ブラックバスを駆逐するという、いろいろ作業が進んでおります。いわゆるブラックバスを退治するということが進んできております。従来の魚類の生態系を根本的に破壊するようなブラックバスというのは、非常に私も問題がある思うんですが、それでそこの庁舎のすぐ下にある堤にもブラックバスが住んでおりまして、あそこは魚を釣ってはだめなことになっているらしいんですが、たまに魚を釣ると全然コイとかそういった魚は上がらないで、ブラックバスだけが上がってくるという声を聞いております。
 したがって、町としてもこのあたりは手がける必要があるかと思いますし、宮城県にもコイヘルペスというのが発生をしたというふうに言われておりますけれども、そういったようなことなども、今後の浄化の問題と絡んでやっていく必要があると思いますが、当面このブラックバスの問題については、魚類調査をやった中でどういうふうな結果と、どういうふうな対応をするように思っているのか。この点を伺いたいと思います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 先ほど来、西川、いわばしんまち周辺からとうみやの杜までは、これは構築するときからの念頭に置いておりました。いわば河川の管理は宮城県でありますから、これらの長期的な整備の段階で、超長期的になるかもしれませんということでありますけれども、県の河川管理の中で、町として整備する計画がこのような状況にあります。したがってあなたの方、いわば宮城県の管理者の方でもそういうものを念頭に置きながら、その時期にはそういうこともやっていただきたいと、かなり前から申し入れはしておりました。しかし、今時の宮城県の状況ではそんな余裕がない実態にあるようであります。いわば景観的な問題だと思います。
 一方で町の方にすれば、まず先ほど申し上げましたように水質を汚濁しない方式が、先ほど申し上げたとおりの形で進めてまいりました。かなり浄化されたと思っております。今後も河川管理者である宮城県には、かなり難しいかもしれませんけれども、申し上げていきたいと思っております。
 第2点のブラックバスについては、町内でもたまに耳にすることもあります。これらについては、まだ特段に駆除方法は検討いたしておりません。ただですね、もし定まったため池について、議員がそういうふうに直接伺ったとすれば、ぜひあそこで釣りは、ブラックバス以前に釣りはやめていただくようにお伝えいただきたい。本当にやめていただきたいと思っております。あれほど大きな看板を立てて、たまたま自動車があったり何なりして、本当はかなり傷んでおります。かなりの今あそこは中学生、小学生、それからとうみやの杜のYOUYOU・TOMOTOMOの若い人たち、こういう人たちのかなりの歩行者が多い中で、あそこで車を横づけというのは、3枚の看板を立てておりますけれども、それはぜひ自粛していただきますように伝達していただければありがたい、こういうふうに思います。かなり前になりましたけれども、結果は、鷹乃杜の二つのため池の一つで子供の人身事故、死亡事故が起きた経過があります。その経過を見ますと、大人が釣っていたでしょう、大人が釣っていたのに僕たちがどうして、それが死亡しない一緒の仲間の中で、そういう子供たちから話題が出てまいりました。したがって、それを二度と繰り返さないためにも、特に数10カ所、町でため池が水利権者にお貸ししながら、管理は町も最終責任はあるわけであります。子供にそういうことのないようにするためにも、大人にぜひひとつお願いを申し上げたいと思います。

議長(相澤 武雄君) この際、11時10分まで休憩いたします。
午前10時57分 休憩

午前11時10分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 7番相澤 榮君。
7番(相澤 榮君) 私は、本町の福祉ビジョン、それから農業政策の2点について質問をいたします。
 最初に、本町の福祉ビジョンについてお伺いいたします。
 障害者基本法の基本理念として、すべての障害者は個人の尊厳が重んじられ、それにふさわしい処遇が保障される権利を有する。すべての障害者は、社会を構成する一員として、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられると示されております。
 先般、知的障害者を持つ親の会の総会に出席する機会に恵まれまして、直接苦労話を聞くことができました。その中で、みやぎ知的障害者施設船形コロニー解体により、入所者の地域への移行について、大変心配されておりました。自分の腹を痛めて生んだ子が将来どうなるのだろうか、子供のことを考えると死に切れない、親として目の黒いうちにしっかりとした対応をお願いしたい。その他、いろんなことが申し上げられましたけれども、この解体宣言については、平成14年11月、宮城県福祉事業団により船形コロニー施設解体みやぎ宣言が発表され、論議がなされておりますが、入所者や入所者家族からいたしますと、一寸先も見えない状況にあります。
 昔、我が国では、障害を持つ人が社会から隔離されていることがしばしばありました。多くの人の努力により、そのような考え方が改められ、家族の負担緩和と、本人の人権尊重の考えから、質の高い施設運営が求められて実現されました。家庭から施設へ、今度は施設から地域へと、障害者はまた新たな転換点を迎えようとしています。障害者の幸せのための改革であるならば、少なくても障害者の家族の理解を得ることと、障害者が痛みを受けることなしに政策転換が可能であることが前提であります。グループホームの整備、日常生活の支援、就労の確保、金銭管理や人権擁護の支援など、やらなければならないことがいっぱいあります。
 知的障害者が地域の中で生活できるための諸条件の整備について、六つの項目について質問いたします。

  1. グループホームに移行する場合、そのあり方について。
  2. 住環境や規模、人数、生活支援の整備体制、処遇、ケア体制のあり方はどうなのか。
  3. 家族の不安等を受け入れる相談体制はどうなのか。
  4. 移行した場合の家族の対応と金銭的負担、その支援について。
  5. 地域生活支援推進やサービス基盤の取り組みはどうなっているか。
  6. 障害者の自立と共生プランについてどうなっているか。

 次に、痴呆性高齢者の介護についてお伺いします。
 痴呆性高齢者グループについて、家族との交流や地域との連携を図るため、住宅地等の中に設置するということになっており、グループホームの利用者は、その意味で一住民ということになります。また、設置の理念からすれば、地域住民の方々のご理解とご支援をいただきながら運営されるということが非常に重要であります。
 これから、痴呆性高齢者グループホーム及び知的障害者グループホームが地域に迎えられ、地域に根ざしたスムーズな拡大を図るために、次の項目について質問いたします。
 1、グループホームのあり方について。設置基準や地域住民との問題はないのか。町内のグループホームの数、運営形態、運営資金、運営方法について。
 2、介護を必要とする痴呆者の人数は、何人ぐらいいらっしゃいますか。
 3、家族の対応と金銭的負担、補助について、町長のご所見をお伺いします。
 次に、本町の農業施策についてお伺いします。
 米をめぐる閉塞的状況を打開し、消費者重視、市場重視の「コメつくりの本来あるべき姿」を目指す米政策改革が4月からスタートし、その要となる地域水田農業ビジョンの実態が明らかになり、今後の本町の農業政策はどうなるのかお伺いします。
 政府は、これからの農政は担い手農家を中心に考えると言っております。助成も彼らを重点にすべきだとしております。いわばエリート農家中心の農業政策への転換であり、選択と集中であります。確かにこれからはそれも必要でありましょう。しかし、それだけで足りるでしょうか。選択と集中から除外される農家は、わきに追いやられてしまうようなことになるのではないかと思います。
 どうしても規模の小さい方や、担い手でない方を完全に切り捨てるのかという議論になりますが、そういう方でも地域においては、例えば地域の活動、水の保全や水路の管理、道路の維持といった活動等に大きな役割をしており、こういう方々を完全に切り捨てるというわけにはいかないと思います。こういう方々にも担い手の方々と一体となって、いろいろと農村施策としてやっていただく必要があるのではないか。環境の問題や、農地や水などの資源等維持管理という観点から、集落営農経営体の育成、指導に力を入れていただきたいので、お伺いします。
 また、沢田や形状の悪い地域等の農業維持をどう考えるのか。その地域の方々の考えを待つのか。町としての独自のプランはあるのか、お伺いします。
 このままでは地域農業の衰退のおそれがあります。条件のよいところと悪いところが補完し合ってこそ、地域が残れる真の米改革となるのです。集落営農とか集落型経営体という形とか、農村政策全体の中で拾っていく努力はしていかなければならないと思います。NPO法人「農と自然の研究所」の調査によると、稲3株、つまり御飯茶わん一杯分で、オタマジャクシが35匹育っていると言われております。赤トンボ1匹に83杯、ドジョウ1匹に46杯が必要になると言われています。食糧は輸入できても、こうした環境、生き物は輸入できないのです。農業がそこで営まれているから守られるのです。国民的理解のかぎは、身近なところにあると思います。弱者や、小さくても基本的なものにも光を当てて支えるという考えもお願いしたいと思いますが、いかにお考えでしょうか。
 地域水田農業ビジョンの町としての目標を、平成18年度目標として数字を設定しておりますが、どのような形で進めていくのか、具体策があればお伺いします。
 農地として保全を図るべき農業振興地域農用地区域は、 450ヘクタールが指定されており、北部地域、今泉地域、南部地域の 369ヘクタールは土地基盤整備が行われましたが、未整備である山間地域や沢筋においては、地理的条件や生産調整等により耕作放棄地が増加しており、農地面積は年々減少する傾向にあり、ここの部分をどう考えていくのかお伺いします。
 また、産地づくりの目標について、大豆については手厚い助成が来るということで、必ずしも自然条件が適さないところでも、無理に作付するということになります。ブロックローテーションの推進ということも示されておりますが、最近、土地改良がなされました北部地域や南部地域は暗渠排水が完備されておりますが、その他の地域においてはまだまだ畑として利用するには大きな無理があります。調整水田が多い地区はそのためでもあります。しっかりした排水対策がなされなければ、大豆の作付、品質向上には無理が生じると考えますが、お伺いします。
 各農家から提出された計画書によりますと、町の目標とする数字を超えている作目も大分あり、喜ばしいことですが、米政策改革は2008年度から農業者、農業団体が主役となる仕組みに移行されます。3年間で自主的な体制を確立する必要がありますが、JA事業が厳しい状況下にある中、自治体としての指導力に大きく期待するものがあります。
 地方分権が叫ばれ、地方の時代が来ると耳ざわりのよいキャッチコピーが宣伝される。その底流は何だろうか。中央政府の財政難が地方にツケを回しているように思えてならないのです。これまでも田中内閣の「列島改造論」の中で、国土の均衡ある発展がうたわれました。竹下内閣では「ふるさと創生」と銘打って、1市町村当たり用途を縛らずに1億円が配られました。だが、日本列島の均衡ある発展が実現しただろうか。否、経済のグローバル化の影響もあったかもしれないが、都市と農村、首都圏と地方の経済格差はますます広がっています。この時期に、地方は地方で自立をと言われても、困惑だけが残っています。
 農業者にとっても、みずからの経営はみずからの責任で守ることが求められ、そのためには、まずは自助努力。みずからの経営をしっかりと把握した上に、新しいものに挑戦するための知恵と工夫が必要になってきます。だが、農業は1戸で成り立つ産業ではないのです。商品を畑や田に野ざらしにしている産業は、ほかにありますか。近隣や人を信頼することで成り立っているのです。この脈々と養われてきた集落の互助精神をさらに強固にし、外堀にする必要があり、それでも国際競争力など、個人や集落、地域がいかに努力してもどうしようもないことがあります。関税など国境措置や所得政策など、公助が求められています。自助、互助、公助の三助のいずれか一つ欠けても、農業、農村は成り立たないのです。このバランスをとることが、これからの地域に求められるのです。行政、JA、生産者ら地域が一体となって生き残る戦略を、時代に流されずに10年、20年先を見た地域戦略を立てなければなりません。
 特色ある地域づくりが叫ばれる中、富谷町の農業をどうするのか、町長の積極的なご指導にご期待を申し上げ、私の質問を終わります。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 2点についてお答えいたします。
 第1点の福祉関連でありますけれども、順番にご回答いたします。
 グループホームの移行は、今お話がありましたように家族、本人の希望はどうか。それから、地域での生活が可能な状態かなどなど踏まえまして、総合的に判断するなど旨、事業団からそういう趣旨で発表したと報告されております。
 本町においては前の議会でも申し上げましたとおり、船形コロニーには重度の方3名が入居しております。このご三人については、グループホームに移行する意思はないということに意思表示をされております。
 それから、次であります。
 利用者が自立を目指して、地域において共同して日常生活を営むことができるためのお手伝いを適切に行うように、大体入居定員は4人から7人以下で、原則個室方式で、生活の手伝いの世話人を1名以上置くとこういうふうに基準が省令で定められておる状況にあります。また、地域支援センター、受ける体制、相談体制ですけれども地域支援センターぱれっと、これは事業団の経営でありますけれども、あとグループホーム支援職員や生活援助の世話人と連携をとりながら進めていきたいというふうに考えております。
 また、次の金銭的な関連でありますが、施設生活が長く、家族とのかかわりも希薄になっている状況もあるようであります。本人や家族の希望を聞きながら、支援調整が必要であるというふうに考えているところであります。
 グループホームの利用者の負担は生活費、これはどこに生活していても生活費、自前でなければ家賃もかかりますし、食べるのにはどこにいても食べるわけでありますし、光熱費も必要なわけでして、大体そういうもの、いわば生活費として今現在のところでは5万円から7万円ぐらい、月を想定しております。支援費制度の制度上の介護報酬の個人負担はありませんとこういうことであります。介護報酬の個人負担はありません。
 それから、新推進サービス基盤でありますけれども、障害者福祉は、地域生活支援システムの構築が重要な課題であると認識しておりますから、そのために黒川地区身体知的の方々をケアマネジメント推進事業の充実や、地区担当保健師による相談から、サービスの利用調整などまで、地域生活の継続支援に取り組んでいるところであります。
 サービス基盤については、平成15年度の支援費スタート時から、近郊では数社あったヘルプ事業者が、今現在は近隣で10数社に上っておりますから、いわばお客さん、利用者にするとメニューがふえたと言えると思っております。
 整備の数の少ない知的デイサービスについても、これも前に申し上げたと思いますけれども、今現在福祉法人永楽会が申請中であります。これの国の認可を一日も待つところであります。
 それから、共生プランについてでありますけれども、介護は必要な状況になってもできる範囲で自分らしい生活を営むこと。自分の人生に主体的、積極的に参画し、自分の人生を自分自身でつくっていくこと。こういうことが基本にあると思っております。本当に人さまざまなケースでありますから、それは弾力的に判断はしていかねばなりませんけれども、基本はそういうことだと思っております。一方、共生については、障害者や年齢を超えたお互いの役割関係が必要で、その関係は社会的相互作用により形成されるため、地域での生活が大切という方向は、そういう方向にあるんだというふうに考えております。これは、支援する仕組みがケアマネジメントでありまして、ここのプランに反映させるべく努力をしているところであります。個々に反映させるべくです。さらに永楽会の知的デイサービスセンター整備に伴って、認可がおりれば、地域福祉検討の研究会を立ち上げて、町内会やそれから県、町と連携をとりながら、地域とのかかわり、高齢者、障害者とのお互いお話し合い、答申にありましたように、お互い生きていく。日々生きていくということを検討しているところであります。
 それから、痴呆関連でありますけれども、グループホームの人員、設備、運営に関する基準は、省令で決まっているようであります。その内容でありますけれども、利用者3に当たり介護従事者1人、それから入居定員は5人以上から9人以下。居室は 4.5畳を超えること。それから、居間、食堂、台所、浴室その他、利用者が日常生活を営む上で必要な設備を設置しなさいと。それから、町内のグループホームの数は、そよかぜ1カ所であります。永楽会に運営を委託している施設であります。介護報酬と食材費やおむつ代などの日常生活については、必要な経費により運営されているところであります。町内会の理解などもいただいて、地域の方々とかなりおつき合いを深めていただいている状況にあると思っております。町内会もさることながら、いろいろな団体の方々がかなり場所でおつき合いをしていただいていることを、この場をお借りして御礼と感謝を申し上げたいとも思っております。
 それから、どのぐらい痴呆者がいるかということでありますけれども、 240名であります。
 それから、金銭的援助、補助、グループホームは家族にとって特別な場所ではないよ、家なんですよそういうとらえ方で進んでいるわけでして、グループホームとの連携をとりながら、家族、思いを大切にという形を今とってきております。負担は介護報酬と、食材料費やおむつ代など、日常生活において必要な経費となります。負担軽減のためには、高額介護サービス費の支給を9人中4人が今受けているところであります。いわばあそこグループホームは、地域地域にという事業団の方向だけでなくて、やはりそういう方向に行くであろうということで、あそこに一つのモデルケース的に起こしたものであります。あれが最終ではありません。あそこでいろんな方向づけを富谷町として見出し、そしてそれが町内にあるときは地域の方々のご協力もいただくかもしれませんし、事業者が参入するかもしれませんし、とにかくいずれにしても、あそこは一つのモデル的なことで町の使命をそこから生み出す、編み出すとこういうことでスタートしたものであります。
 次、農業関連でありますけれども、質問要項に従って申し上げますと、今目標値を確かにですね、担い手ということ、偏りでないだろうかという論旨がありましたけれども、これは我々町村会を通じて、ぜひそれは担い手、今論旨にありましたように、担い手で日本の国土を、それは一つの方向としてぜひ進めていただきたい。一方で今のお話にありましたように、そうでない人たちを切るとは言っておりませんから、一つのあそこを進めながら一方でということでありますから、それを忘れないようにということで、我々はもう既にこれが動き出したときから、我々は国の方には、今のお話のようなことは申し入れはしてきたところであります。
 目標は、このプランの委員でもある議員でありますからおわかりだと思いますけれども、もう一度おさらいしますけれども、目標を認定農業者20名、生産組織五つ、集落経営体一つとこういうふうな考え方として、町としては持っております。また、国でいう中山間地というのは、富谷には存しておりません。現実問題、国の範ちゅうの中山間地という指定は認知されておりませんけれども、今論旨にありましたように、いわば基盤整備以外の地域というとらえ方、町としてとらえるならばそのとおりでありまして、その地域については、今までも暗渠排水について奨励をし、お手伝いをさせていただく。そしてなるべく畑地化にする。そして維持管理は皆さんでぜひしてほしいと。いつの時代か、やはり何百年も何千年もかけて農地としてきたものを山にしてはならんという基本には、町として変わりありません。今でもその暗渠なり何なりのお手伝いは、ぜひ農家の皆さんに、声あればお手伝いをさせていただく、こういう姿勢には変わっておりません。
 それからこれはないですね、これもビジョンの中で産地づくりについては、具体については20ヘクタール、果樹などは8ヘクタール、野菜では2ヘクタール、こういう形で一応発表させていただいておりましたけれども、先ほど来申し上げましたように、富谷地内の、繰り返しますけれども、国に認知されない町としてのとらえ方は、一つの今の国の制度の中での担い手制度を生かした方式を、ますます育成強化をしていかねばならないと思っておりますし、自立していただきたい。こういう方向を一つ。もう一つは、そうでない地域について、繰り返します。農地として先人、先輩が築き上げてきたもの守り保存するということを、今後も努めてまいらねばならないと思っております。

議長(相澤 武雄君) 7番相澤 榮君。

7番(相澤 榮君) 非常に細かくいろいろ説明があったわけですけれども、一番は障害者のことについてお伺いしますけれども、家族の不安をどのようにして取り払うかだと思うんです。それで、この間の総会でお話があったんですけれども、まだ先が見えていない状況下でのそういう意見、要望だったもので、今回の質問の経緯に至ったわけですけれども、具体的に言えば、知的障害者で風邪を引いたときによその町村では医療体制があるんだけれども、富谷町ではないんだね。あんなに立派な庁舎、無借金で建てたんだから、その辺まで考えてもらっていいのではないですかというような要望があったわけでございまして、そういう要望を受けれる体制、相談体制をもう少ししっかりしていただきたいなというふうに思うわけでございます。
 それから、痴呆者の人数について 240名というお示しがあったわけでございますけれども、そよかぜ1カ所に何人入っているか大体想像がつくんですけれども、そのほかの町村のグループホームに入ってお世話を受けているんだろうと思うんですけれども、その辺のところをちょっとお伺いしたいと思います。
 それから、農業問題についてですけれども、私は担い手農業推進については何も否定するものがないんですけれども、まだまだもっともっと援助しなければならないというふうに私は思っています。そういう意味では、私もその委員にはなっているんですけれども、町としてのビジョンが、もう少し強力に進めていただきたいなと思うんです。
 それで、質問要項の中にでも中山間の農業ということでお話をしたんですけれども、特に指摘しなくてもおわかりだと思うんですけれども、そういうところに町として出向いて、直接指導するという方法があってもいいのではないかと思うんです。集落経営体の営農、認定農業者が確立されている地域はいいんですけれども、それから離れた、外れたところの集落体をどのようにしていくかということを、一時期に職員の方にどう指導するんだということでお話ししたところ、1枚の紙切れに小さい字で進め方について書いてはあったんですけれども、それパンフレット1枚でもって進めると、こんなに簡単なことはないんです。ですから、やはりお互いに顔の見えるところで、大変ですけれども地域に足を運んでいただいて、農業者とお話をして、相談して進めていただきたいというふうに思いますが、その辺をお伺いします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 家族の不安、これは当然にあるわけでありまして、これは富谷のみならず抱えている方々、それからそれにかかわっている方々も、かかわっているというのは、こういうことにかかわってお手伝いをしている方々も、かなり私も含めて心配はしております。したがって、事業団としても決して一気加勢にやるとは言っておりません。いわばお一人お一人の方々の状況を見ながら、したがって宮城県並びに事業団の発表というのは時間をかけながらそういう方向に行く形ですよ、こういう方向でありますから、一気にではなくて、その時間といろいろそのケースケースに相談をしながら方向づけを決めていく。我々の立場からしても、これは急ぎ過ぎて心配をかけるなよということも申し入れはしているところでありまして、これはその心配はわかりますけれども、私はそういう方向で了解しながら進んでいくものと思っておりますし、そういう方向にいかさねばならないとも思って考えております。
 それから補助体制というのは、冒頭にこの間手をつなぐ会の話を中心だと思うんですけれども、これは町の方でも担当課中心に絶えず連絡をとっておりますから、私はそれほど遜色ない体制でおりますし、それから 240名という数字を言いましたけれども、このことについてもすべてが介助を必要な、それほど重度でない人も含まれているわけでありますから、私は順次、先ほど申し上げました方向で進んでいけば、おこたえできるものと思っております。
 次に、農業問題についてでありますけれども、議員の言う中山間地、いわば富谷地内の中山間と、いわば耕地整備、基盤整備以外の地域のことを指していらっしゃると思うんですけれども、今先ほど申し上げましたように、暗渠排水なり何なりということのお手伝いなり何なりいたしますよと、ずっと長い間続けて来て、それにのっかっていただいた方もありますし、今後もそういうことなり何なりお手伝いをいたしますよということには変わっておりません。出向いて行ってということでもあります。出向くことも必要だと思います。しかし、基本は個々の財産でありますから、私はその財産権利者が、やはりまずその自分の財産を保全する、先祖代々から受け継いできたものを保全するということが基本だと思っております。
 一方で、やはりいろんな家族構成も変わってまいりました。したがって、そういう家族構成も変わってどうしてもということについては、やはりその集落、それこそ集落のいろんな手伝いなり何なりで、この難関を超えていくべきでなかろうかと。これは町が全部重なるということは、財産権ということも基本に、町全体からするとその辺。ただ、職員のお手伝い方式、いろいろすることは当然でありますけど、基本はそこにあると思っております。

議長(相澤 武雄君) 19番渡邊 俊一君。

19番(渡邊 俊一君) 通告に従いまして、私からは3件5要旨について質問させていただきます。
 まず、1件目の質問でありますが、都市型新交通システム対策について質問をいたします。
 私も、この問題をとらえ、これまで何度か一般質問をさせていただいてまいりました。
 皆様も御承知のように、我が町の発展状況は、大型店の進出や団地造成の宅地の張りつけなど目ざましいものがあり、人口も4万人を超し、順調な発展を遂げている町でもあります。
 しかし、そのような人口増加や町の発展に伴い、日増しに国道4号は車の台数もふえ、交通形態の利便性に支障を来たす現状でもあります。通勤・通学に対し、交通の利便性・定時性が求められておる今日、大きな問題ととらえざるを得ません。黒川4カ町村全域からとらえても、人口8万人を有する地域であり、黒川圏内の人口の我が町は半数を有しておるところでもありますが、交通形態の中で、唯一鉄道については空白地帯であります。これからの我が町の発展はもとより、黒川全域の発展においても、泉中央からの延伸であります地下鉄、新交通システムの大量輸送機関計画が必要不可欠であります。
 平成14年6月定例議会の私の一般質問において、若生町長は、富ケ丘からひより台までの地下鉄、新交通システムの重要性をとらえ、黒川4カ町村でつくられておる緑の未来産業都市くろかわ建設推進協議会での新しい新交通システム導入に関する検討調査報告に基づき、開業の目標年次を西暦2020年、平成32年と提示されました。そこで、緑の未来産業都市くろかわ建設推進協議会で提示されました目標年次に向けた取り組みについて質問いたします。
 大量輸送機関であります新交通システム延伸計画に伴い、緑の未来産業都市くろかわ建設推進協議会での今日までの取り組みと、これからの進め方について、町長に伺うものであります。
 次に、2件目の質問でありますが、北部道路の計画について質問をいたします。
 高規格道路であります北部道路建設は、我が町の商工業発展において重要な計画であり、すでに大亀・石積地区の用地の買収も進み、先ほどの河北新報でも報道されたとおり、国土交通省において富谷ジャンクションまでの事業計画も決定されました。そこで、もっと詳しく内容説明を求めるため、次の3点について質問いたします。
 第1点目として、北部道路の完全開通年次はいつと予想されておるのか伺います。
 2点目、北部道路の計画は、国道4号完全接続までととらえてよいのか伺います。
 3点目、富谷ジャンクションでの国道4号からの東北縦貫道への乗り入れは可能とされておる計画なのか、伺うものであります。
 次に、3件目の質問でありますが、旧市街地の活性化対策について質問をいたします。
 富谷町総合計画第6次実施計画書の中でも、中心市街地の形成について、しんまち周辺地区を本町の中心市街地として、行政・業務・文化の集積を計画し、歴史的景観に配慮した魅力的な環境づくりを推進し、平成16年から18年度の主な事業計画内容においても、しんまち周辺地区については特に歴史的景観に配慮し、周辺中核施設の推進を図るとうたわれておりましたが、本計画に反し、字町・しんまち地区においては新庁舎建設移転に伴い、人はもちろん、犬も猫も歩かない町になったと嘆いておるありさまであります。 400年の歴史と文化の香る町並みと富谷町総合計画にもうたわれておるように、歴史的景観に配慮した魅力的な環境づくりに推進されるということであり、具体的にどのような取り組みのもと、字町・しんまち地区の活性化を図られるのか、町長の所見を伺うものであります。
 以上、私からの質問であります。

議長(相澤 武雄君) この際、午後1時まで休憩をいたします。
午前11時55分 休憩

午後 1時00分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えいたします。
 まず、第1点の新交通にかかわる問題ですけれども、これ議員に何度かご質問、ご指摘いただいてきたのでありますから、もう一度繰り返すような形になると思います。
 ご案内のとおり、平成5年から6年にかけて、協議会を通じて調査を実施したのはご案内のとおりでありまして、拠点都市の整備を進める戦略的手段として、圏域に可能性の調査をいたしたのでありまして、その調査においてもですね各界の代表の方々を委員にもって、あわせましてかなり広範の4カ町村に住む住民の方々並びに4カ町村以外の方々、したがって広範な方々の意向なども聞きながら調査を進めたのであります。
 その結果、平成6年の民間企業を初めとした関係者に対して、今申し上げましたように調査の結果を報告もし、ご意向も伺った経過もあります。また平成8年には、後ほどまた申し上げますけれども、担当者レベルで仙台市とかかわりが絶対不可欠でありますから、何とか仙台市との意見交換の道も開いてきたところであります。最近にあっては、昨年からだったと思いますけれども、仙台市の市議会議員、仙台市選出黒川選出の県会議員、全員ではありませんけれども、それから宮城県の職員、仙台市の職員、また事務局を預かっている富谷町の職員を含むので、お互い調査結果の分析なり今後の方向を、つい一昨日も富谷を会場にして、数回の研究会も開いていただいております。これらもなお継続してやってほしいと、幹事役に私の方からもお願いを申し上げておるところであります。
 また、平成12年、13年、これもご報告のとおりでありますけれども、導入に関する再度の状況変化を勘案しながら調査をさせていただきました。その結果を周知しながら、新たな観点から、黒川地域における公共交通のあり方を通して、経済的な公共交通の導入の可能性について再度検討した。その結果、最も採算性の高い、先ほどお話のありました泉ケ丘からひより台区間においては、この新交通の中でも非常に経済負担の小さいものであります。今の仙台市の地下鉄イメージでない、もっと小規模方式で事業化した場合の採算性であります。それがもし、それらをもって開業したら、累積損益が黒字になるまで23年間かかるという状況の把握であります。泉ケ丘から富谷町のひより台地区までだけであります。我々協議会といたしましてはそれだけでなくて、もっと北部工業ということから大郷、そういう視点も、都合40キロという一つの調査区間があるわけでありますから、全体からするとかなり進めば進むほど採算ベースが薄くなるという結果も出ております。したがってこれらをだからもう無理よということではなくて、絶えず情勢の変化を見きわめながら、導入を目途として今後も調査研究をしていかねばならないというふうに考えているところであります。以上です。
 それから、第2点の北部道路関連でありますけれども、これもご案内のとおり平成5年に常磐道、三陸道から分岐して、しらかしインターまでの 5,200メートルが平成14年5月におかげさまで供用いたしたところでありまして、しらかしから富谷のジャンク、いわば東北自動車道までの 6,600メートルを用地買収に着手していただいて、かなり用地の確保を進んでおります。年度内に工事にも着手するとの国土交通省の気構えでいるようであります。
 また、供用時期については、6月1日付でしたか、河北新報に掲載されましたが、我々に対しても役所側からあのとおりの目標値を提示されております。より一刻も早くということを、受益者として申し上げてもおります。また、国道4号線までの 1,700メートルについての事業主体についても、これは国土交通省が中心になって、4号タッチするという、こういうお話し合いで今協議を継続しているところであります。
 それから、4号線までの 1,700メートルとのかかわり、それから事業量に要する費用など、これは国土交通省が中心であります。よく、一部受益者負担ということをお尋ねを受けるときがありますけれども、この件についてはあります、一部負担はあります。ただ、その一部負担というのは、受益者というのは県単位でありますから、この路線については宮城県の一部負担がかかわってくるという今の状況にあります。
 それから東北自動車道の、今公式発表しているのはジャンクション方式であります。ただし、我々地域としてはそうでない方式をずっと、もともとこれを公表するときは、東北自動車までの仙台都市圏60キロの環状計画でありましたのを、 1,700メートル地元として要請してきたわけでありまして、その後のいろんな交渉の中で、今議員おっしゃるようにフルジャンクという表現になりますか、フルインターと申しますか、それらについては国幹審とのかかわりで、そういうものでまだ決定は見ておりません。しかし、行政同士としての話し合いは今後も詰めてまいらねばなりませんので、まだ私の方からこの件について公表する段階までは、国の方の発表をさせるまで、我々は努力してまいらねばならないのが現状であります。
 第3点については、一昨日でしたか、これも商工会中心で何年か前からお茶の復元ということでまいりました。それが進まれたり、商工会とのかかわりは一つの目標、議論も今までもしてまいりましたし、この字町地区、通称町三区地域については協議も重ねてまいりましたし、今後はですねあの路線については、商工会だけの意向ではならないのかなと。いわば商店街が連担している地域でありませんから、したがって、三つの町内会に、そういうものを伺いながら手法を考えねばならない。確実に受益者負担が、もし議員がイメージしている手法であれば、お金的なものが出てまいりますから、そうすれば受益者負担が出てまいりますので、商工会並びに三つの町内会のいろんなご意見など、そして連担している地域の方々のご意見なども参考にしながら手法は考えていかねばならない、こういうふうにも思います。ただし、早急にこれに結論を出せるような状況にはない。ただしこれはまさに 400年の歴史の中で、 400年はかけなくとも、やはりいろいろご相談は積み上げていって合意形成を図る、こういうことが大事だと思っております。それの周辺として、それらを念頭に置いてやってきたのは、しんまち公園からとうみやの杜も含むひより台地域、約30年になりますか、これぐらいの年月でまだこういうこの辺の状況でありますから、相当合意形成と時間が要するのかなと。まず、合意形成と思っております。
 一方で、正式な会合ではありませんけれども、非公式な話題として、あの地域についてはハード的よりもソフト的な手法を町としても考えるべきでないだろうかというご意見も結構の数として公式会議でない中にあります。では、どういうことをソフト的にというお尋ねもするんですけれども、なかなか統一性、具体性、そういうものが出てまいりません。何となくふわっと保存的意見が、割りかし強くあることもお伝え申し上げたいと思っております。

議長(相澤 武雄君) 19番渡邊 俊一君。

19番(渡邊 俊一君) 再質問させていただきます。
 まず、第1点目の質問でありますが、都市型の新交通システムの対策について、当然論旨のとおり、今町長も答弁されましたけれども、私何度かこの問題を取り上げさせていただいて、一般質問させていただいております。それだけ我が町の将来の発展に重要な問題であるからであります。そのような観点からして、再度この問題に対する、先ほど町長から何がしかの答弁は受けたわけでありますけれども、再度でありますがその町長がこの問題に対しましてのこれからの取り組みに対しての意気込みといいますか、そういうものがもっとあらわにあらわれてもいいのでないかなというふうにとらえております。改めて、その件の決意を伺うものであります。
 次に2件目でありますが、北部道路の計画についてであります。
 先ほど町長も答弁されましたように、6月1日、河北新報による朝刊、東北の富谷ジャンクションというタイトルで、平成20年代の早期に国交省完成の日程を示すというようなタイトルで報道されました。私どもも、この北部道路というものは、やはりこの当地の将来の基盤をなし得る大事な重要幹線道路であります。そういった意味からして、この北部道路、先ほど町長は何かちょっとわからないような話で、町長の最初のごあいさつのときに、お出迎え方式とかいうような文言で、皆さんにごあいさつをいたしました。お出迎え方式というのは、双方から出迎えることを出迎え方式なのかなと思いながら聞かされておったわけでありますけれども、今の答弁からしますと多分にでありますけれども、ジャンクションまでは基本的に国交省でおつくりをすると。そしてまた、国道4号からそのジャンクション近辺までと申しますか、その範囲までは県の事業でとり行うというような認識のもとでよろしいのか、その辺を改めてお伺いをするわけであります。
 それから、この北部道路の計画、既に大分経過がしております。本来ならば、宮城国体が開催されるときに、既に開通していなければならなかった重要な道路でありますし、またその後に行われましたサッカー競技ですか、あのときにも開通する目標を提示しながら、町長は一生懸命国交省にお通いになったということも、大変私たちもわかっておるところでありますけども、やはり富谷ジャンクション、この4号から基本的に東北縦貫道への乗り入れが不可能であれば、この計画も実質重要な計画でありますけれども、その内容的にはかなり粗末な計画にならざるを得ないのではないかと、私たちはそういうふうに危惧をしているわけであります。ぜひ、そういった意味で町長のただいまの答弁の中にも、なかなかまだ決定的には申されませんけれども、このジャンクションに対してはフルジャンクションの意向を持ちながら、国交省に交渉するんだというような答弁に聞こえましたけれども、この辺をもう少し具体的にご説明をお願いをいたしたいと、こんなふうに思うわけであります。
 本当にこの問題については、大変事業の道筋が見えてまいった事業でありますから、ぜひそういったことで取り組みの姿勢を改めてお聞かせを願いたいと、このように思います。
 それで、最後ではありますけれども、旧市街地の活性化対策についてであります。
 これもやはり、私も何度か質問をさせていただいた経緯がございます。町長は、当時は商工会を中心にして地元の活性化委員会を立ち上げて、そして地元からの盛り上がりが大事でないかというような答弁をされてきました。そういった意味で、地元の住民にとっても、町長の意向に沿いながら、地元の盛り上げをある程度つくってきた経緯があります。しかし、地元だけではやはりあの事業というものを完結するのには、大変な問題点が多々あることが御承知だと思いますけれども、やはり今回町長の答弁によれば、商工会だけでなく、三町内会、町上、町中、町下、そうしてまた近隣の町内会を合わせた中での民意の同意が必要でないか。そして判断が必要でないかというような答弁でありました。そしてまた、早急にはなかなか私が提案している問題に対して、完璧に取り組めるような状態ではないと町長は申されておりますけれども、やはりこの辺まで盛り上がってきた、この旧市街化の活性化に対して、行政としてもう少し何らかの形で前向きな指導、前向きな協力、そういったものを検討していかなければならない時期に差しかかってきているのではないかと思われます。先行き 400年かけないでこの旧市街地の活性化を図っていくと町長は申し上げますけれども、もちろんそのとおりでありますよ。今現在のこの旧しんまちを、何らかの形で手立てをしてやらなければ、全く廃墟の市街地になるのは当然でありますから、早急なる検討が必要と思いますけれども、ただいまの町長の答弁だけの内容で十分と町長は考えておられるのかどうか、再度町長に伺うものであります。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 三つともきついご質問とご指摘であろうと思って、歯切れが悪い答えになると思いますけれども、第1点の新交通関連です。先ほど申し上げましたように、我々は、泉ケ丘からひより台までについては、今の計量キロ、仙台市への地下鉄の、お金的に半分ぐらいのキロ事業費で換算して、かろうじてひより台付近までは採算ベース、何十年先に出てくるよということであります。我々協議会としては、もっと広範に設定しているものでありますから、相当時間と調査研究が要するということ。だけれども、絶えず休まず調査をしていかねばならない、このように思っております。
 それで次善の策として、皆様方からご同意いただいた本年度富谷町独自で公共交通のあり方を調査させていただきます。専門家にお願いをいたしまして、これは黒川地方でなくて、富谷地域内から職場、通勤、通学が主たる南方向との関連を、軌道系でない、既存道路を使った公共交通のあり方を調査研究をし、その結果をもとに富谷町から関連、関係機関、公共交通をお持ちの方、そういう関係者にその結果を要請し、提示し、そして大量輸送交通の方式を模索していく。そういうことを積み重ねることによって、庭先から庭先への自家用方式から、少しでも環境に配慮した、そして大量輸送で乗りかえ待ち時間を待つ公共交通で大量移動を進めていきたい。こういうことの調査、次善の策だと思っております。そういうものを積み上げることによって、この基本である都市型新交通の実現にあわせ進めていくという考え方であります。
 第2点の、もう少し申し上げられる分は、利府しらかしインターから東北自動車道まで 6,600メートル、それは利府しらかし台からは国土交通省が直轄で工事を進めてまいります。
 それから東北自動車道からしらかし台に向かって、国交省及び道路公団が施工命令出たものは、道路公団と協同施工のような、あん分割合が今検討中のようでありますけれども、いわば東北自動車道の方からは、道路公団と国交省が進める。それからしらかし台からは国交省で進めていく。それをもって通称我々お出迎え方式という、こういう 6,600メートル。したがって、事業量はふえると私は期待をしているところであります。そして、東北自動車道から4号線までの 1,700メートルについては、まだ測量もご同意いただいていない分もありますので、またそこらについては具体に進んでおりません。町としては、それを 1,700メートルもフルジャンクにも、これは我々としては要請はしておりますけれども、発表については、これは事業主体である国土交通省が発表する時期が、いつかくるように我々努力してまいらねばならない。その中で 1,700メートルについて、今報告できることは事業主体は国、国交省ということでいいと思っております。ただ、フルジャンクについてはまだ発表の段階にいっておりません。かなり苦心せねばならない、苦戦せねばならない状況にあろうと思っております。負担については先ほど申し上げたとおりであります。
 それから、しんまちの問題。これ、先ほど申し上げましたように、ソフト的な考え方の人たちが、正式会合ではなくて結構あります。保全、保存という形の意向もあります。そういうものもあわせて、議員のようにもう少し別な方法ということもあるわけでありまして、決して町内会なり町三区の盛り上がりだけにどうぞという考え方はありません。あれだけの地域でありますから、町主導というよりも、我々は一歩わき役で3町内会なり、商工会なりのいろんなご意向と同一歩調と申しますか、一歩わきからいろいろご協力なりご意見を伺ったりして、保全、保存、そういうものを考えてまいらねばならない。いわば繰り返しますけれども、決して町が避けて通るという思いはさらさらございません。

議長(相澤 武雄君) 19番渡邊 俊一君。

19番(渡邊 俊一君) 町長、一つだけお聞きします。
 緑の未来産業都市くろかわ建設推進協議会で、いろいろご検討なさっております新交通システムの整備についてでありますけれども、当初私どもにお示しをいただきました2020年、平成32年の目標の年次を提示されました。今日に至って、この計画年次がやはりいろんな条件が絡むものでありますら、当然近隣の町村の発展の推移や、それから我が町の今日における当初からの計画の推移にマッチしないような状態にもなってくることも、多々この世並みでありますからあり得ると思います。そういった中で、その計画がまだいまだにその目標年次で進んでおられるのか。そしてまた、あれから提示されてから、もう既に2年近く経過をしているわけでありますから、その間に何かの計画の変化が出てきているのか、その辺をご説明をお願いしたいと思います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 変化ありません。調査結果に基づいて発表したわけでありますから、採算ベースということからして、その調査結果に変更はありません。ただ、4カ町村の協議会の中でいろんなご意見もありますし、今後も調査の中で流動性はあろうと思っております。流動性というのは、悪い流動性ではなくていい方向、先ほど申し上げましたようにおかげさまで、やはり仙台市を外したところでこれは進みません。ようようにして地元の県会議員なり、仙台市の県議会議員、市議会議員、そういう方々と行政が仙台市、宮城県、富谷町が一緒になってテーブルにつき始めて、まだ正式名称では勉強会方式でありますけれども、内容的にはかなり我々緑未来で調査した結果、2次にわたる調査結果をもとにして、その方々が分析し、仙台市の役割、宮城県の役割、それから黒川4カ町村のなすべき役割、こういうものまでご相談に入ってきたということでありますから、もう一度繰り返しますけれども、2次にわたる調査結果の発表には大きな変化はありません。

議長(相澤 武雄君) 次に、4番千葉 達君。

4番(千葉 達君) 私は、二つの項目について質問します。
 最初に、公営住宅行政サービスについて。
 我が町町営住宅行政サービスは、町政施行2年前の昭和36年湯船沢住宅戸数13から始まり、年々増設。8年後の昭和44年には湯船沢、清水沢、宮ノ沢、西沢住宅、合わせて戸数72の町営住宅ができた形跡があります。その当時、我が町全体の世帯数は約 1,000世帯、人口 5,000人強に過ぎない状況から考察すれば、町営住宅行政は先見性のある思い切った施策であったと考えられます。
 それから30年間、町営住宅戸数はそのままの状態で推移し、耐用年数を過ぎ老朽化していることもあり、平成4年度に建てかえ基本計画が策定され、戸数5であった西沢住宅地区に平成9年度より建てかえ事業の実施拡充を図り、平成14年度に西沢住宅38戸数が実現されたことは周知のとおりであります。
 しかし、次なる建てかえ事業計画遂行のため、他の町営住宅において部分的に空き家の一般公募は中断され、また湯船沢住宅の解体工事による戸数減少からして、現時点の我が町町営住宅実質管理戸数は約35年前とほぼ変わらない状況下にあり、町営住宅行政サービスは向上されてないと考えます。
 よって、まず現在の町営住宅管理戸数と入居戸数、最近3カ年の入退居件数、平均居住年数、空き家入居希望者数、競争率数値の実態とともに、町営住宅維持管理運営上の問題点は何か、伺います。
 本年度より戸数26の湯船沢住宅建てかえ事業が実施されますが、建てかえ戸数の年次計画予定を伺います。
 湯船沢住宅が完工すれば、清水沢、宮ノ沢住宅の建てかえ事業計画と考えられますが、現地調査すると、昭和40年前後の建造物ですから修理修繕に努めてきたとはいえ、かなり老朽化は進んでおります。他町村と比較して、現在の町営住宅行政サービス水準は低いと考えられる中で、清水沢、宮ノ沢町営住宅建てかえ事業計画はもちろんのこと、新規町営住宅建設事業計画の考え、また我が町の町営住宅戸数の最終数値目標は、そして県営住宅建設誘致推進の考え方、以上もろもろを含んだ我が町公営住宅行政の今後のあり方と展望を町長に伺います。
 二つ目に、富谷町国土利用計画について。
 第1点に、仙台北部道路建設促進については、当議会においてたびたび論議されてきており、ただいまも渡邊議員から質疑があったところであります。私も、仙台北部道路建設早期着工を望んでおりました一人ですが、去る6月1日付河北新報紙上にて、国土交通省側から平成20年代の早い時期に完成させるため、平成18年度の本格着工を目指すとの情報を得ることができました。
 いわゆる利府しらかしインターチェンジから 6,600メートル延伸し、三陸自動車道と東北自動車道を結ぶ富谷ジャンクションができることにより、利便性もさることながら、県内はもちろんのこと、東北経済の発展そして活性化に大きく寄与するものと考えます。
 利府町を含めた郡内4町村で構成されている仙台北部道路建設促進同盟、会長でもあります我が富谷町若生町長には、富谷ジャンクションから町内源内地点と思われる国道4号線まで 1,700メートルの道路建設着工にもリーダーシップを発揮されますよう、大きな期待を寄せているところであります。
 ところで、仙台北部道路改築分としての本年平成16年度政府予算30億 1,000万円の予算執行は、石積高架橋、成田高架橋の建設費用と私は受けとめておりますが、町長に確認の意味で伺います。
 第2点に、平成10年6月発行による富谷町国土利用第3次計画、また平成11年1月発行、ゆとりのあるふるさとづくり富谷町総合計画の新交通システムルート構想図によれば、七北田大沢地区から上桜木、大清水、富谷二中東側、とちの木団地東側、穀田、そして庁舎東側、西沢、三ノ関、太子堂西側を通り国道4号線に通ずる道路、いわゆるバイパス国道4号線東側にある団地群を通過しての南北に走るルート構想の意義は極めて大きく、かつ重要であると考えます。現に断続的にできており使用されておりますが、問題は大清水から富谷二中東側、とちの木団地東側を経て穀田地区までの区間であります。この区間の道路建設促進、実現を強く求めるものであります。
 よって、この路線構想の進捗状況と実現へ向けての町長の見解を伺います。
 第3点に、我が町の総面積は 4,913ヘクタール。そのうち工業地は、現在約20ヘクタールと考えられますが、国土利用計画上での平成25年における規模目標数値は、工業地で約95ヘクタールの増加、住宅地も同規模の増加で、工業、住宅用地合わせて約 200ヘクタール増加の目標数値になっております。富谷ジャンクションを含んだ仙台北部道路の整備、また新交通システムルート構想の実現による好立地条件をもとに、国土利用計画書を見る限り、土地開発は東北自動車道を挟んでの、仙台三本木線道路の西側の山林地に位置されるものと考えます。
 将来、我が町安定した町政の継続性を考えるに、工業、流通団地の計画確保は必要であり、私は土地開発行為自体に反対する者ではありませんが、しかし大きなリスクを背負う可能性も考えられます。なぜならば、現在の成田地区企業商業用地の現状しかり、近隣町村においての工業流通団地の企業充足率はかなりの停滞ぎみで、維持管理に困難を来たしている様子からして、具体的な企業進出予定あるいは誘致計画案がない限り、工業地95ヘクタールの計画はいかがなものかと問題提起するところであります。ややもすれば、自然を破壊するだけの開発行為となりかねず、決してあってはならないことであります。
 平成25年までの規模目標数値については、今後の経済社会の動向に応じて弾力的に理解されるべき性格のものであると国土利用計画書に示されておりますが、開発行為の申請、また許認可などなどは大分事前に決定されることを踏まえ、富谷町国土利用計画の今後の対応と展望を町長に伺います。
 以上で、私の質問は終わりますが、渡邊議員との重複している質問に対しての答弁は割愛していただき、伺う次第であります。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えいたします。
 住宅問題でありますけれども、過去3年間の状況でありますけれども、平成13年が3戸、入退去ね、それから14年が4戸、15年が3戸であります。今のものは入居状況であります。
 それから、退去状況は平成13年に2戸、14年に6戸、15年1戸、こういう状況にあります。
 それから、競争率、空き家率、空き家状況ということでありますけれども、平均の入居している時間数と申しますか、入居時数は平均で18年間。それから、過去3年間においては空き家の募集戸数、入居募集戸数は過去3年間においては3戸、競争率は8倍程度であります。
 それから、維持管理の問題点でありますけれども、お話ありましたように確かに老朽化は否めませんけれども、維持管理にはなるべく損傷のないように、雨漏り、床、そういうものを初めとして、老朽化していればいるほど努力してきたつもりであります。今後も一気に改築できませんので、その方式は変わりなく努力してまいりたいと思っております。
 それから、建てかえ予定でありますけれども、なかなか今国の方も公営住宅、財政的なものと、公営住宅の状況をダウンさせてきております。したがって、今町での町営住宅の予定なども持っておるわけでありますけれども、削られることはあってもふえることはちょっとここ見えてこない。でも、予定どおり町では進める努力はしておりますけれども、かなり予定どおり建てかえ進めるのは難しい国家の状況にあります。したがって、そういうものを超えながら湯船沢、そして宮ノ沢、清水沢ということで、町としては予定していたものを順次努力していかねばならないと思っております。繰り返しますけれども、大変きついな、このように考えております。
 それから、県営住宅はということでありますけれども、これは今申し上げましたように、新規の県営住宅も県でもやっておりません。いわば既存の県営住宅を維持修繕しながらということで、むしろ縮小の方向にあるものでして、新規でやる予定が県では持っていませんので、町としても対象にはならないのかな、こういうふうに考えている状況にあります。
 それから、町の国土利用計画の問題でありますけれども、まず、30億 1,000万円はどういうふうに使うかということでありますけれども、主たるは用地買収だと思っております。そして先ほど来申し上げましたように、一部工事着手もしたい、そういう予定で進めているようであります。したがってそのあん分比率は私どもの方で公表するとかはありません。国の方での責任のあん分でやっていく予定であります。
 それから、都市計画道路穀田大沢線のお話でありますけれども、今 5,280メートルのうち、 2,000メートルの完成を見ております。したがって、これからも単独でこれらを独自ではなかなか、町の力ではやれません。したがって、区画整理事業と今までとってきた手法、区画整理事業と同時施工の方式をとる予定でありますから、相当の時間は必要となると報告申し上げたいと思います。
 それから、ちょうどいい例でありますから、都市計画決定しておる県内の進捗率、これは富谷ではなくて県内の進捗率を見ますと、宮城県平均は45%、都市計画決定後の進捗率は45%だそうであります。では、しからば富谷町はどのくらい進んでいるかということになりますと65%の進捗ですから、参考にしていただければ幸いと思っております。
 それから、90ヘクタールというのはどういう云々ということでありますけれども、90ヘクタール全部が成田の分ではありません。いわば平成10年に策定した第3次富谷町国土利用計画における工業用地の面積については、工業統計調査で対象としている事業所について、ちょっと面倒に申し上げますが、課税台帳を用いて、当時の富谷町内における各事業所の敷地面積を把握し、さらに過去10年間の事業所の推移を加味して設定したもの。いわば町内にいろいろ事業所が分散している、そういうものが全部調査資料としてカウントしていったものがそういう数値であるということであります。地目の転換、マトリックスによると平成18年から25年までにおける89ヘクタール増の内訳については次のとおり。区画整理事業で59.6ヘクタール、それから穀田区画整理事業で23.7ヘクタール、それから成田西部で 5.7ヘクタール、こういうものは増分にはカウントされていない。先ほど申し上げたものが、国土利用計画で集めたものはそうなったという形に受けとめていただければよろしいかと思います。

議長(相澤 武雄君) 4番千葉 達君。

4番(千葉 達君) 国策によって、公営住宅の増加というものは、今後非常に困難であると受けとめました。したがって、我が町の町営住宅の戸数も、トータルすれば現状維持または若干のプラスアルファと思います。現在、一般住宅またはマンション、アパート、かなり住宅環境は変わりつつあり、ますます成熟していくのではないかと考えられます。この町営住宅の耐用年数、仮に20年で計算すれば、その暁には町営住宅の管理運営など民間に移譲することも選択肢の一つとなると考えられますが、町長の見解を伺います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 今お話のとおり、県営住宅、公営住宅という形は国家的に大変きつくなったということ、そのとおりであります。したがって、町として町営住宅については、今の老朽化した住宅を、予定どおり何とか国の支援をいただきながら、まず最力点は建てかえに頑張っていくとこういうことであります。
 それから、公営住宅の民間移譲ということでありますけれども、これは何十年か前にもそういう動きがあったように伺っておりますけれども、私は基本的に、これは公営住宅の民間の払い下げ方式、移譲方式、それからさほど多くない戸数でありますから管理も含めて、私は町営で責任を持っていくべきと今現在は考えておるところであります。

議長(相澤 武雄君) この際、2時15分まで休憩をいたします。
午後2時00分 休憩

午後2時15分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 9番安住 稔幸君。

9番(安住 稔幸君) 質問に先立ち、私からも富谷町出身の森田智巳さんのアテネオリンピック出場の決定、そしてまた富谷町民、そして日本国民の期待にこたえていただきたいと、エールを込めておめでとうございますと申し上げます。
 それでは、私から質問を始めます。
 住民に思いやりのあるサービスの充実として、各公民館やスポーツセンターなど町の施設に、車いすとベビーベッド、それにベビーカーの設置についてお伺いいたします。
 公民館は、生涯学習などで多くの町民が来館されております。また、公民館に併設されております出張所にも、各種手続などにより多くの住民が来られております。来館された方の中には高齢者も多いと思われますし、そして、県内で一番若い方が多い町として、小さいお子さんを連れてこられる住民も多いのではないでしょうか。特に、高齢者の方で、足腰が弱っているために歩くことに不自由されている、また長い時間立っていられない方々もいると思います。それに、乳幼児を連れてこられる若いお母さんも多いと思います。
 そういった方々のために、各公民館やスポーツセンターなど町の施設に、車いすとベビーベッド、ベビーカーの設置をしてはいかがでしょうか。
 そして、館内でのベビーカーの使用も認めるべきと考えます。必ず利用するものではありませんが、「あれば助かるのにと思うときがある」と住民が言っておられました。町の対応について、お伺いします。
 次に、防犯体制の充実と題しまして、富谷町は防犯への取り組みで犬を飼っている地域住民らによる防犯協力体制づくりを進めてはどうでしょうか。
 また、学校へのスクールガード、スクールポリスともいいましょうか、の配置や全児童生徒への防犯ブザーの貸与、配布も再度検討をしてはいかがでしょうか。
 昨今、通り魔的な通りすがりに犯罪に遭う事件が多発しております。8日の河北新報の記事にも、午後2時ごろ仙台市若林区の市道で、後ろから来た自転車の男にカッターナイフのようなもので切りつけられたと載っておりました。全国的に見ますと、このような事件は頻繁に起きているようであります。警察庁発表の犯罪統計によりますと、殺人や強盗、略取、誘拐、強制わいせつなどの重要犯罪の認知件数は、平成10年度以降急増しており、平成15年は約2万 4,000件と、平成10年の約 1.9倍となっております。住宅への侵入は、平成15年は約1万 9,000件で、これも同じく平成10年の 1.5倍強となっております。略取、誘拐はここ数年、件数に大きく変化はないのですが、平成15年を見ますと、13歳未満を対象としたものが 133件と全体の約半分を占めております。被害者は小学生が最も多く、次いで未就学児童です。被害場所は道路上が最も多く、被害地域は自宅周辺1キロメートル未満で、発生時間は午後4時から午後6時が多く、犯行動機はわいせつ目的が最も多くなっております。また、平成15年度に小学校に侵入して、児童の生命身体に危険を及ぼすおそれがあった事案は22件報告があり、そのうち9件が凶器所持であります。このように、子供たちが犯罪に巻き込まれる事件が多発しており、また空き巣なども頻発しております。これらの犯罪防止への取り組みは、待ったなしの状況であります。しかしこれらの犯罪の抑止に、警察任せでは限界があります。
 最近、全国各地で行政が音頭を取り、地域住民が主体となって防犯パトロールを結成して、犯罪防止に取り組んでいるところがふえてきております。広島市では、市民らによる防犯パトロール隊を実施したところ、車上ねらいやひったくりなどの件数が半減した地域もあります。そして、その防犯パトロール隊は民家のガス漏れを発見し、被害の拡大を防いだということもあったそうであります。佐賀市では、市のPTA協議会が市内29小中学校のPTAに呼びかけをし、「子どもお守り隊」を結成して、子供の下校時に合わせて巡回をしているそうであります。私の地元であります鷹乃杜においても、新聞に掲載されましたが、町内会が主体となって、町内会、交通安全協会、長生会の方々がおそろいのジャンパーを着て、防犯パトロールを実施しております。また、一関市の教育委員会では、小中学校の児童生徒に防犯ブザーを配布。そしてまた、京都府八幡市では市内公立小中学校の児童生徒全員約 3,800人に配布など、新聞報道の記事を見ただけでも、防犯ブザーの一部貸与は全国ほとんどの地域で実施され、全員に対する貸与も至るところで見受けられます。
 また、子供たちの登下校時間に、犬の散歩を兼ねて防犯パトロールに取り組んでいるところも多いようです。東京の警察犬会館内に事務局がある日本社会福祉愛犬協会では、犬の首におそろいのバンダナを巻き、都合のよいときに犬の散歩を兼ねて地域を巡回する犬のおまわりさん運動の全国展開を進めており、既に多くの地域で活動されているようであります。
 隣の仙台市では、市が主体となって、今月から犬の散歩やウォーキングなどを兼ねて、地域の防犯パトロールに協力する「アイ・アイ・キンジョパトロール」のボランティア募集を始めております。ボランティア登録者には、登録証と防犯ブザーが貸与され、市負担でボランティア保険にも加入します。そして、それぞれの生活スタイルに合わせて、都合のよい時間帯に地域をパトロールしていただくものです。今までありましたものなどなど、地域の防犯の一役を担うものとして、地域住民らによる防犯パトロールの活動が、日本全国至るところで実施されております。NHKテレビの「ご近所の底力」でも何回か放映されております。
 富谷町は、仙台市のように行政が主体となって、広く地域住民らによる防犯パトロール隊の結成をもっと積極的に進めてはいかがでしょうか。
 特に、犬を飼われている方に、進んでご協力をいただいてはどうでしょうか。
 富谷町の多くの住民は犬を飼っております。平成14年度の報告では、約 3,000頭登録されており、実際には、もっと多く飼われているのではないかと思います。富谷町環境美化の促進に関する条例の改正が行われ、犬のふんの処理などで強化されたものの、いまだ犬のふんの未回収による苦情はよく聞きます。それに散歩を十分にさせないため、ストレスによるむだぼえの苦情も多いようであります。犬を飼われている方のマナーの向上にも寄与するものと考えます。そして、地域の方々の積極的な行動は防犯意識を高め、安全なまちづくりにつながります。
 富谷町としても、町を挙げて取り組むべきと考えます。町の対応を伺いいたします。
 また、さきに述べましたように、児童生徒を守るため、スクールガードの配置と、全児童生徒への防犯ブザーの貸与をすべきと考えます。
 未来を担う子供たちを犯罪から守るのは大人の責務であり、地域や警察、それに行政が総力を上げて犯罪に巻き込まれないようにする取り組みが必要ではないでしょうか。町の見解をお聞きいたします。以上で終わります。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えいたします。
 第1点の各施設に対する問題でありますけれども、状況をまず報告させていただきますが、車いすについては役場本庁舎、スポーツセンター、それから福祉施設、六つの公民館のうち、富ケ丘、成田に設置しておる状況にあります。それから、ベビーベッドについては本庁舎、それから公民館、福祉施設、公民館に設置しているが、スポーツセンターには持っておりません。それから、どのぐらいの頻度でということでありましたけれども、ベビーカーについては、大体1日当たり2ないし3人ぐらいの頻度とこういう実態を町では把握しております。したがって、車いす及びベビーベッドの設置の必要性については、施設の利用目的によって異なると思いますので、施設によって検討はしていかねばならない。全部一律にという形、先ほど申し上げましたように頻度からすると、そういう状況かなというふうに考えているところであります。
 それから、ベビーカーについては、大体今来庁者、施設、公施設の来庁者は、ベビーカー持ち込みが圧倒的に多い。それはやはり車で移動が多いし、公共交通よりもやはり自家用移動が多いせいなのか、いわば持ち込みの方が多いので、これを町で施設に備えつけるまでの頻度がないのではないだろうかというとらえ方であります。
 それから子供たち、特に公民館関係は老若男女入っておりますから、さまざまな利用者がおります。特に子供については、保護者同伴についてはかなり気を配って保護者がしていただいておりますけれども、午後の部の保護者なしの来館、こういう子供たちとの兼ね合いを考えるといかがなのかなとこういうふうな考え方であります。したがって利用頻度、議員のご指摘よりももう少し頻度が落ちているのが現状ではないだろうかという、各関係施設の管理している者からするとそういう報告でありますので、それは無視するのではなくて、その状況を勘案しながら、これらについては注視していくということによって、頻度が上がれば必要性を見ながらということになって、今現在はまだそこまでいっていないだろうと。もう一度繰り返しますけれども、その頻度状況を見ながら、そのときはそのときの設置体制を整えていくとこういう考え方であります。
 それから、第2点の防犯体制でありますけれども、そのとおりなんです。犬を飼われている方 3,000頭ぐらいですか、世帯数にして 2,000幾らかと思っておりますけれども、相当数いらっしゃることはそのとおりであります。ただ、お話にもありましたように、富谷町の実態からしますと、今鷹乃杜のお話が出ましたけれども、防犯協会という立場でやっていただいているブロックが鷹乃杜初め、町上町内会がありますから、それから高齢者の団体などもやられている団体が出てまいりました。それから、町民会議のブロック、中学校区と申しますか、公民館区ごとに連絡協議会がありますね、そこでいろんな取り組みをしていただいております。したがって、きのうだったと思うんですけれども、町民会議の理事会が行われましたんでして、そのときもお願いを申し上げましたけれども、今の町民会議の健全育成部門として、そういういろんな団体が今お手伝いをしていただいておりますので、そういう方々とその地域地域で、例えば日吉台の地区、町民会議の連絡協議会ですと日吉台地区にありますから、その会議にも高齢者の代表も一緒に入っておりますので、あと防犯協会部門と二つに分けて、今のようなお話のような方々もその連絡協議会に参画していただく。いわばお犬ちゃんのブロックだけ別にとか、歩け歩けの人だけ別にという形よりも、やはり安全関係はブロックブロックの方が、そして広範の年齢層、団体の人たちがご参加いただいて、これにシフトしていく。今までもしてきましたけれども、もっとやはりいろんな店舗、事業所が多くなってきておりますから、そういうことを各団体に網羅的にお願いをして、その中に入っていただく。そういう形を今主たるに、重点的に町として努力中でありますし、また、各地域の方々が広範にご参加いただいて、大変感謝を申し上げているところであります。したがって、これらについて新たにという形でも、それをもっと充実強化、ご協力をいただく努力を町としてしていくべきでないだろうかと、このように思って考えておるところであります。
 それから、いろんなブザーの関係でありますけれども、これは防犯協会などから希望者に配布した経過もありますけれども、これからの成果などももう少し検討というんですか、検証していいのではないか。それから貸し付けもしているはずだと思いますので、そういうもので検証しながら対応していきたいと。無償配布、お金がないから、お金を出すのが嫌だからしないのではなくて、実態把握、学校関係ですと教育委員会、学校側の状況把握を検証しながらそれに対応していくべきと、今現在は考えているところであります。

議長(相澤 武雄君) 9番安住 稔幸君。

9番(安住 稔幸君) それでは、再質問させていただきます。
 まず、車いすの件とかベビーベッド、ベビーカーについてでありますが、使用頻度ということを考えますと、確かに実際にはそうたびたび使われるものではないかと思います。私も役場の方に顔を出すわけですけれども、今玄関に置いてあるものを使っているということを見るのは、今まで一度か二度あったような気はしますけれども、あとは余り実際には見たことはございません。しかしながら本当にたまたまたそういう状況の方がお見えになる場合もありますので、そういうことを考えますと、各公民館にはぜひ車いすが必要ではないかなと思います。お金のことを言うわけではありませんが、皆様からの税金でございますので、安いから高いから云々ではありませんけれども、実際にはそう高いものではないということで聞いておりますので、やはり全公民館に最低1台は設置されるのが必要かと思います。こちらの本庁舎の方にも置いてあるのは、やはりそういったものをいろいろ考えた上で置いたと思いますので、各公民館においてもやはり多くの方が利用されますので、ぜひ必要ではないかなと思っております。
 あと、ベビーベッドにつきましても、私もいろいろ調べましたら、全館ではありませんけれども、ベビーベッドを結構置いてあるところはありました。しかしながら、例えば世代間交流室に置いてあるものもありました。世代間交流室ですと、たしか土日は利用できないということでありまして、実質的にいつでも使える状態にはなっておらない。そしてまた場所によりましては、ベビーベッドの中にぬいぐるみがたくさん入っておりまして、いわばぬいぐるみをしまう場所にということになっているようなところもありまして、やはりどう見てもちょっと認識不足かなという感じもあります。そういうことでありますので、このベビーベッドも同じでして、やはりきちんとあれば、皆さん使用頻度は少ないかもしれませんけれども使うのではないかなと思います。
 そしてまた、ベビーカーにつきましては、ちょっとご答弁等なかったんですが、ベビーカーは、お聞きしますと玄関まではいいんですが、それから中に入ることは何かお断りしているそうであります。もちろん成田公民館とかは別でしょうけれども。そういうこともありますので、やはりベビーカーをぜひ中まで入っていけるように、もちろん汚れていましたら雑巾などでふいてもらうとか、そういったものはお願いしなくてはならないんですけれども。そして、車なんかで結構来ますので、先ほど町長お話しされたように、逆にちょっとした用事で来るときに、お子さんを助手席に乗せてくるわけですよね。そうしますと、子供を置いていかなくてはいけない場合もあります。そういうことを考えますと、もちろん抱いていけばいいんですが、すぐ用事が済むとも限りませんので、そう使用頻度がないのかもしれませんけれども、またある意味では場所もそうとるものでもありませんので、ぜひこのベビーベッド、そしてまたベビーカー、そして車いすです。ぜひ、各公民館と町の施設に配置をお願いしたいと思います。
 ベビーベッドやベビーカーにつきましては、多分町民から募集、いただくこともなく、職員の方、またご親戚の方なんかで、使わなくなったものを声がけすれば、各公民館こうやって町の施設の分ぐらいは簡単に集まるのではないかなと思います。ですので、ぜひその辺またご配慮お願いしたいなということを思っております。
 あと、防犯についてでありますが、各地域でいろいろされていることはよく存じております。また防犯協会もございますし、またいろんな団体さんでやられていることは、よく存じております。では、なぜ町でやるかと言いますと、やはり地域ごとまた団体ごとで単独というか、いろいろ連絡協議会などありますから、単独というだけではないかと思いますけれども、そういった行政区とか学校区、そういうったものにとらわれず、個々人の生活行動範囲の中で協力できるというのが、やはり町全体で取り組むメリットではないかと思います。犬の散歩、また皆さん朝方散歩とか随分されていますが、行動範囲を見ますと、結構隣の団地まで行かれている方が非常に多いのであります。そういうことで考えますと町全体で、そしてまた方針も各団体、また各グループまちまちでございますので、やはり町が一つの中心となってやっていくべきではないかと思います。それにおきまして、一つの何かの犯罪が起きるような、起きそうな状況があれば各町全体に速やかにその連絡が徹底できる、緊急の対応ができるというのが、やはり町できちんとして一本化してまとめて、一本化というかまず上の方のまとめ役ということが必要ではないかと思います。
 そして、犬のことについてまた申し上げましたのは、先ほど言いましたようにマナーの向上もありますけれども、先ほど新聞の記事を見ましたら、狂犬病の予防接種のことがちょっとありまして、この新聞記事を読みますと狂犬病にかかっている、ウィルスを持っている犬にかまれますと、人間 100%死ぬそうであります。そして、富谷町の実績報告書を見ますと88%の犬しか狂犬病は受けていないようになっております。私先ほども申し上げましたように、実際には無登録の犬も相当いるように思われますので、そういったことで考えますと、やはり犬だけということでありませんけれども、犬の方にも相当力を入れてやっていかなくてはならないのではないかと思います。そういうことでありますので。
 あと、防犯ブザーにつきましては、これだけ多くの町民が地域の安全、そしてまた子供たちのために頑張っているわけですから、やはりそれに少しでも町がこたえるというか応援するために、この防犯ブザーの全員対応は、ぜひすべきではないかと思います。町長のもう一度お考えをお聞きいたします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1点のことでありますけれども、今お話もありましたように、富谷町の主たる施設の利用率の多い各公民館、成田以外はご案内のとおり履きかえ方式の施設でありますから、そういうことも今お話がありましたように利用者、いわばベビーカー、そういうものを利用したい人と、また別な形での利用者との危険管理も出てくるのではないでしょうか。したがって利用頻度、そういうものがあれば利用するだろうということで、それでもしあるものを、あれは通常かぎをかけているものではありませんから、それによって管理側からすると、遊び道具によって子供同士のということなども見て、いわば利用頻度とそこに備えつけによって、大人はないだろうと思うんですけれども、子供たちとの遊び道具でというようなこともあったときどういうふうにするかと。そういう迷いもあって、先ほどのように頻度、そういう状況を見て見きわめながらという現場の空気であります。したがって、今後もただいたしませんよではなくて、そういう状況を見ながら考えていかねばならないという考え方であります。
 それから先ほど私も始めて、そこまで気を配っていなかったんですけれども、ベビーベッドにぬいぐるみがあったというのは、1個ぐらいならこれは遊び道具でもいいんでしょうけれども、それが主たるになっていたとすれば、これは現場としての管理責任上よくないことでありますから、ベビーベッドはベビーベッドとして開放しておかねばならない。それから、土曜日曜のということになるとこの辺どうなんでしょうか。車いすも含めて、それらについてはもう少し、繰り返しますけれども、必要者とほかの必要でない人たちとの利用頻度との兼ね合いを、どっちについても見きわめていかねばならないと思っております。
 それから防犯対策、これも繰り返しますけれども、先ほど申し上げましたように、おかげさまで大分時間がかかりましたけれども、やはりこれは今の状況の中で危機感、住民の安全性に対する危機感もあろうと思っております。それからもう一つは、地域の方々の非常にボランティア精神と申しますか奉仕精神、お手伝い奉仕、危機管理奉仕、そういう人たちがようようにしてブロックごとに固まってまいりました。そういう方々も含む、先ほど提案の犬を飼っている方も、そういう形でまたご参加いただくとか、今ようよう盛り上がりになってきた団体の皆様方に、ご参加いただく方式と申しますか、そういう方式で今の形をもっと充実強化してまいりたい。奨励していきたいと思っております。選択肢の一つではあるけれども、今の一生懸命やられている方々にもっとという、そしてご参加いただくと、こういうふうにいかがでしょうかと思っております。防犯ブザーについては先ほど申し上げたとおりであります。
 ちょっと質問になかったのでありますけれども、犬についての、これは法律で絶対年1度の注射は法律で決めて、それほどさように危険なんです。したがって、無登録というのはあり得ないことになっているわけで、もしあるとするならば、これは干渉しなけばならないと思っておるところであります。

議長(相澤 武雄君) 9番安住 稔幸君。

9番(安住 稔幸君) 私のちょっと再質問で忘れておりまして、ご答弁もありませんでしたので、スクールガード、スクールポリスの配置についてはいかがでしょうか。最後にそれをお願いします。
 あと、また私は町主体で全体的に行うというのはもう一つ意味がございまして、補償問題です。そういったボランティアの方とか。そういったことを考えますと、隣町の仙台市のことを置きますと、市が負担してボランティア保険に入っている。その補償で足りるかどうかはまず別としまして、そういうことで考えますと、やはり町全体が一種の管理者というか、そういうものになって、やはりその補償問題までひっくるめてやるべきではないかなということで、私は町が後ろ楯になってやっていくべきではないかということを申し上げているわけであります。
 再度お願いいたします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 県で学校への不審者侵入や登下校時に子供が襲われる事件が相次いだことを受けて、平成13年度から引き続き国の緊急地域雇用創出特別交付金を活用して、民間警備会社に安全パトロール事業を委託し、午後1時から午後10時まで仙塩地区の市町村を対象に小学校、幼稚園、保育所の周辺の巡回活動により見回り活動、児童などへの安全指導が行われてきております。いわばこのエリアも、富谷町もそのエリアの中だという状況にあります。もう一つ、なんでしたっけ。(「結局補償問題ですね、そういったボランティアの方が」の声あり)何の。(「防犯パトロールしたときの補償の問題。何かあったときの」の声あり)これは、その補償については町民全体の保険、対象になるわけですよね。個別にその都度の保険はありますけれども、町民全体の保険が対象になるかどうか、まだ確認はしておりませんけれども、保険制度にはあります。ただ、個別にこのための保険というのは、町としてはまだかけておりません。

議長(相澤 武雄君) 次、3番山路 清一君。
3番(山路 清一君) 私は今回、二つのことについて質問いたします。
 一つは町民バスの運行のここを聞きたいということです。
 富谷町民バスは町内の交通不便地区の解消と、地域間及び世代間の交流を促進するため、2カ年にわたり無料で試験運行し、4月からは町民の意見を反映し、新たに運行を行うことになったのは、町民だれもが御存じのことと思われます。富谷町の取り組みに対して、今後も大いにこのことに期待しております。しかし、運行区間はあくまでも交通不便地区の解消と地域間そして世代間の交流に置かれ、本当に町民が望んでいる町民バスとはまだまだかけ離れているのが現状かと思われます。
 私が住んでいる日吉台、大富ショッピングセンター前なんですけれども、そこから泉中央駅まで、バスですと 410円、それから地下鉄ですと 290円、合計で 700円ほどかかります。往復ですと 1,400円です。バスで仙台駅まで直行で行きますと 680円ですが、往復では 1,360円。これが富谷の三ノ関ですと仙台駅まで片道 850円、往復ですと 1,700円、また富谷学校前ですと片道 800円、往復ですと 1,600円かかります。特に通学で利用している家庭の交通費は大変です。通勤で通っている方がいらっしゃいますけれども、これは会社の方から通勤費が出ますので、そんなに負担はないと思いますけれども、通学で通っている方、本当に家計が大変だと思っております。そのために泉中央駅まで自転車で通っている方がたくさんおるということを私も聞いております。富谷の町の方でも、お子さんが自転車で通っているという方もいらっしゃるようです。
 先月の日経新聞によりますと、仙台-福島間、これ皆さん御存じのように高速バスが走っています。これは回数券を買いますと、今まで 600円かかったんですけれども、これが 500円です。 500円で福島駅まで行けます。駅から福島の県庁までも行けます。距離にして約80キロです。富谷町のバス料金よりもずっと安いです。宮城交通も本当にこちらの方の富谷に来るのはドル箱だと私思っております。ちなみに皆さん方も、宮城交通に泉中央から乗った方もいらっしゃると思うんですけれども、本当に通勤通学時間帯は満杯で、立って行きます。座れないというような状況で、私も何度か大富ショッピングセンター側まで来たこともあります。このことについて、富谷町に乗り入れている宮城交通の方と、難しい問題が結構あるとは思いますが、これまでも町当局が努力、苦労を積み重ねてきたことは多くあると思います。しかし、今述べたことを解消するために、町民バスを泉中央駅または八乙女駅へ乗り入れできないか。
 次に、富谷町が考えている新交通システムをお聞きします。
 地下鉄南北線が赤字経営の中、地下鉄東西線が着工されることになり、富谷町民が望んでいる南北線の延長時期は予想さえできないことではないかと思います。仙台北部道路も、先ほど渡邊、千葉議員からお話がありましたが、本年度の総会で4月に施工命令が出た東北自動車道富谷ジャンクションについて、国土交通省側が平成20年代の早い時期に完成させるとの日程を示し、国交省仙台河川国道事務所が6月から日本道路公団ともに地域住民に説明し、了解が得られれば年明けから用地交渉を始め、6年度の本格着工を目指し、かつ石積高架橋、成田高架橋は本年度中に着工するとしましたが、開通まではまだまだ解決しなければならない多くの問題を抱えているのが現状かと思われます。
 他市町村から富谷町に定住の地を求め、移り住んでいる住民の悩み事に、通勤、通学の交通問題があります。富谷町、仙台都市圏における自動車交通は年々ふえ続けており、仙台市中心部に向かう幹線道路での朝夕の通勤、通学のピーク時には交通混雑が慢性化しております。自動車交通の増加は、大気汚染排出量を増加させております。宮城県では、試験的に取り組んでいたマイカー通勤の仙台市内乗り入れ防止策を、今回さらにこうした交通問題の解決や環境負荷の軽減を図るため、仙台都市圏北部の富谷地区において、マイカー通勤、通学を対象とした交通需要マネージメントの一つ、富谷パークアンドバスライドに3月29日より取り組んでいることは、これも皆さん御存じのことと思われます。
 富谷町第6次実施計画の第2編活力とにぎわいのあるまちづくり、第2章快適な暮らしを支える定住環境づくりの中に、緑の未来産業都市くろかわ建設推進協議会を通して、新交通システムの導入推進のため、必要な調査、研究を実施し、関係機関に強く働きかけていく趣旨がありますが、次のことを伺います。
 これも先ほど重複しているところもありますが、まず一つとしまして、現状では、調査研究はどこまで進んでおりますか。
 一つ、富谷町として、くろかわ建設推進協議会を通してどのような新交通システムを考えておりますか。
 一つ、第6次実施計画の最終年度2006年度末には、調査研究等により一定の方向を生み出せますか。
 一つ、現在行われている富谷パークアンドバスライドとの関係はありますか。
 以上、質問します。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えいたします。
 素朴に私も、係の方になぜ八乙女や泉中央に入れないんですかということでおりました。なぜ隣町の利府では、町域を越えて仙台市の岩切駅に乗り込んでいるのではないでしょうか。それから、大郷でも町を越えて利府、松島に乗り入れているのではないでしょうか。どうしてでしょうか。そうしたらちょうど議員と同じ質問をしておったのですけれども、大郷などは、廃止路線を代替したものについては町域を越えてもいい。それから、利府に入るところは、もともと既存公共交通がないところを入っていくので、一部重なるところはノンストップで滑りなさいよということで町域を越えられる。それから、利府も岩切駅でということでありましたけれども、岩切駅には到着しますけれども、既存公共交通の通らない路線を通ってあの駅に到着する。では、富谷は日吉台からどうなんですかというと、もう公共交通で既得権を持っているから入れません。富谷でだったらどういうところが、泉中央もしくは八乙女に行きますかと。そうしますと、例え私の住んでいる地域からスタートして、そして公共交通の通らない路線を通って、どうしても成田とか明石台を通過しないと、泉中央や八乙女に行きませんから、そこの既存公共交通、入っていくところからノンストップだったら行きますよと。こういう決め事があるんだそうです。したがって、一番乗っていただきたいところがとまって行きません。同意いたしませんよと。これは決して宮城交通だからいたしませんではなくて、法、国の決め事でそうなっている。しからばそれでは、成田なり明石台から私の集落のところまででは、乗るお客さんがない。そういうことでバス問題、懇談会などでも大分そういう議論をしながら、いろんな苦慮しながら今の路線編成があったという経過があるそうでして、今の一番乗っていただきたい、一番行っていただきたい地域からの泉中央なり八乙女には入れないという仕組みがあっての乗り入れできないと、こういうことであります。したがって法制度の改正、そういうものがない限り、なかなかこれは進まないということであります。
 次は、交通システムの問題でありますけれども、第1点、第2点についてはお話がありましたように千葉、渡邊両議員に申し上げたとおりでありまして、第3点についてでありますけれども、本年度からもう準備、検討に入っていきます。その中で新交通システムの導入調査の実施をしてから、2006年度で5カ年経過をすることを考え合わせて再検討、また調査に、先ほど申し上げましたように絶えず入っていくということでありますので、今関係する加入自治体の担当、通称幹事会と申し上げますけれども、こういうところで話題に動き始めているところであります。結論でなくて、そういう状況に今のところあります。
 それから、バスライドについては、募集してやっていた実績、極めて低調なそうです、申し込みが。したがってこれらについて今後もう少し啓蒙を、これは決して自家用車、庭先から庭先へという、宮城県内の渋滞と言えども中心部にまだ駐車場があって対応できるから、庭先から庭先への状況にあるのかなと思います。しかし一方で、環境の負荷問題を考えるとき、やはり対応、公共交通に誘導する努力は自治体としてもしていかねばならないだろう。それが今度の町として、議決いただいた調査研究の状況などを踏まえて、事業主に対しても一つの路線編成の提案もした。それから、町民の皆様方にも環境負荷、そういうものを考えるとき、バス、そういうものにお使いいただく努力と、そういう宿題が課せられていくものと考えております。以上です。

議長(相澤 武雄君) 3番山路 清一君。

3番(山路 清一君) 今年度より富谷町もISO1400ということでやっていますし、それも環境的な問題もございます。先ほど町長からお話があったように、やはりその辺も考えてワンステップ上の、やはり考えていかなくてはならないのでないかなと思います。
 それから、今回の町民バスと新交通システムの二つの質問をしましたが、富谷町に定住した住民の大きな課題であると思います。それから先ほど、渡邊議員からもお話がありましたが、今後の富谷町の発展にも非常に大きな役割を果たすのではないだろうかと思います。これらの問題に関しては、すぐに解決できることではないことは、これはだれもが認識していることです。ただ、私が本当に生きている間に軌道の電車が走ってくるということを、本当に夢に見ています。これを何とか夢を実現にしたいと思いますので、これから頑張って、私たちも頑張っていきたいと思っています。
 今実現するために、今回の質問を終わらせていただきます。答弁は要りません。以上です。

議長(相澤 武雄君) 次、5番磯前 武君。
5番(磯前 武君) 私は、3点について質問をいたします。
 政府の分析では、今後30年以内に宮城県沖で99%の確率でマグニチュード 7.5クラスの地震が発生すると予測がされております。1年前の5月26日に起きた三陸南地震は、震度6の揺さぶりで、宮城、岩手両県にけが人が続出いたしました。
 また、7月26日には宮城県連続地震。思い出すたび恐怖が走る。真夜中、早朝、午後の三連発、いずれも震度6。多数の負傷者が出て、家屋の倒壊が相次いだことが思い出されます。このように自然に起こる災害は時を選びません。
 毎年行われる総合防災訓練を否定するものではありませんが、予想できないこと、考えられないことが起こるのが自然災害の怖さであろうかと思います。
 町には、多くの避難場所があると思いますが、災害発生時に防災マップどおり短時間で入門できますでしょうか。
 入り口に対して団地の避難場所の入門口は、現在で十分でありましょうか。お伺いいたします。
 夜間での混乱を避けるために、避難場所入場口の新設は必要と思いますがいかがでしょうか、お伺いいたします。
 この機会に、防災マップを行政主導ではなく、町内会を単位に大勢の町民の声を参考にして町民主導の防災マップづくりに着手すべきと思いますがいかがでしょうか。お伺いいたします。
 特に、真夜中、早朝の地震の発生は混乱が予想され、避難場所の出入り口、避難経路、地域の危険場所等の総点検を図る意味合いと、町民全体の防災意識の向上に役立つことと考えられます。早急に新しい防災マップづくりを計画してはいかがでしょうか。町長のご所見を伺います。
 2件目の治安維持の強化で安心のまちづくりについてを質問いたします。
 我が町、人口の急増と大型店の進出等による社会環境の急速の変化で、犯罪も都市型となり、事件、事故が多発してきております。
 6月末に住民が待ち望んできた24時間体制の富谷町南部地域の治安の拠点、成田交番が完成され、治安の強化が一層図られ、安心して住めるまちづくりの確立に向け、活動が期待されてるところであります。この機会に地域と警察、自治体の連携が治安維持には必要不可欠であると考えられます。
 連携の重要な役割を担う団体に、富谷町防犯協会があります。
 富谷町防犯協会の目的、組織構成について伺います。
 防犯協会の経費は、富谷町よりの助成金で賄っていることと思いますが、平成16年度の予算では 110万 9,000円の助成金となっておりますが、具体的な事業目的、支出内訳について伺います。
 人口急増の4万人の富谷町の防犯協会として、目的達成に現在の助成金で十分なのかを伺います。
 防犯協会の組織の中に地域防犯連絡所というのがあります。その連絡所の活動の実態について伺います。
 また、地域防犯連絡所の連絡員の選出はどのようにして行われているのか。また、現在各行政区に何人ずつ登録されているのかも伺います。
 次に、3件目の質問をいたします。
 富谷町役場の出先窓口として、各公民館の場所に出張所の事務所があります。平成15年度ら公民館事務所の中に、出張所の事務所も一緒になりました。窓口が一緒になったことにより、町民の個人情報漏れが危惧され、以前と比べて出張所での秘密相談事ができなくなったという多くの町民の声があります。
 公民館事務所の中に出張所窓口を移したことで、人件費、光熱費等の削減を図る目的と伺っておりますが、削減による実績をお答えください。
 町民にも人権があります。町民の個人機密は守られるべきと思いますが、町民には他人に知られたくないこと、秘密にしておきたいことがあります。このような件を配慮して、出張所の事務所をもとの位置に戻すべきと思いますが、町長のご所見をお伺いいたします。
 公民館の職員と出張所職員が兼務となっておりますが、町民に対する機密漏洩の面で問題がないでしょうか。この件についてもお伺いいたします。

議長(相澤 武雄君) この際、3時25分まで休憩いたします。
午後3時11分 休憩

午後3時25分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えいたします。
 第1点の問題でありますけれども、夜間休日にあっても震度の5以上が発生した場合には、全職員が勤務地もしくは近くの避難所に招集、集まる体制になっております。したがってあそこの入り口、各避難場所の入り口は十分かということでありますけれども、そういうことで職員も誘導して、そういうことに携わるということになっております。ただ、いつでも申し上げておりますけれども、今 270名台の職員には、かなり空間距離として遠くから勤務している職員も大勢おります。この間も山火事のとき、かなり風も出てきたものでありますから、二次的に全職員に連絡網を張ってみました。招集令を出してみました。土曜日の午後でありましたけれども、招集時間のばらつきはかなりありました。したがって、今後は職員はもちろんやらねばなりませんし、そういう体制にはあるわけでありますけれども、地域地域のお手伝いいただく体制も、今後整えてまいらねばならないと思っております。
 また具体に、どのぐらい各地の入り口でどういう状態になるかと申しますと、大体児童生徒の1時間ぐらいの時間内で子供たちが、児童生徒が動いているわけでありますけれども、登下校。 300名から 800名ぐらい動いて、登校したりするわけであります。したがって、各地域のことから見ますと、大体今の状況でいいと思っております。それは、災害的に考えると議員おっしゃるように、もっと数があった方がいいということもありますけれども、一方で、平時の児童生徒の危機管理の問題も出てまいりますから、今の状況で大丈夫だと思っております。各避難場所に入ってくる全員が入ったと想定しても大体入れる。門の状況で入れないということはないというふうに想定しております。
 次、第2点の治安問題でありますけれども、防犯協会の問題でありますけれども、一切の違反行為の予防に努め、要請によって警察活動に協力し、町の治安維持に万全を期す。平和な郷土建設のために。こういう崇高な目的を持って防犯協会が動いております。
 それから、第2点の運営費の問題でありますけれども、これはご案内のとおり 100%町からの税の出資助成の形をとっておるわけであります。ただし、かなり郡の防犯協会、また郡の防犯協会は県の防犯協会、県の防犯協会は国の防犯協会、いわば上部団体に、いいか悪いかは別として、非常に上部団体の負担率が高い経過があります。これは、我々からするとちょっと変ではないのという思いがありますけれども、全国的な空気として、歴史的な背景の中でそういうことになっております。その中で町の防犯協会としては、地域の目的達成のために、何とか動いている。お金的には小さいのでありますけれども、先ほど来議員各位に申し上げてきましたように、町内ごとに防犯協会がかなり積極的に活動していただいていることを感謝を申し上げながら、なお一層お力をお借りしていかなければならないと思っております。
 それから、今の連絡所の状況でありますけれども、これは警察署の直接の窓口であります。町からご委嘱することではなくて、警察署の、ここですと大和警察署の委託、または要請ということで連絡所と位置づけております。活動内容については、地域住民の要望、意見を収集し、警察などの関係機関との連絡をする。自主防災活動の推進、防犯広報活動、警察などと連携し、地域安全活動を行うという形をとられております。
 それで、今申し上げましたように、選出方法は大和署が持っているわけでありますけれども、地域の事情に精通している方の中から、黒川郡防犯協会と大和警察署、いわば二者となっておりますけれども、ほとんど実質的には大和署で委嘱している。連盟のようでありますけれども、実質はそういう形でお願いをしている。ちなみに、平成10年度現在で、鷹乃杜管内では17カ所17人、富谷交番管内では32カ所32人の方々にご委嘱申し上げているようであります。したがって、富谷町には49カ所49名というふうになっております。ただ、この方法も大和署としてもいろんな考え方、これは大和署管内だけではなくて、この点については警察全体としてお願い方法、連絡網の改善策も検討しているように伺っております。まだ、詳細は出てきておりません。そんな実態にあります。
 次、3点目の出張所の問題でありますけれども、人件費削減ということも一つ、統合した経過の中にそれはありますけれども、より効率的に住民に奉仕していくということで統合化したのでありまして、どのぐらいでは削減しているかということになりますと、 122万円程度の削減率であります。
 それから、2点目の情報の問題であります。これは公務員でありますから、情報の問題は現にきちっとされております。ただ、例えば、窓口でいろいろ職員と住民がお話ししている隣に住民もいると、そういうことを多分ご指摘だと思うんですけれども、おのおのの出張所の中でそれほど機密、秘密のご相談の仕事はないはずであります。聞かれても嫌な部分については、それは職員の方で場所を移すとか、そういう対応をしているはずだと思います。したがってあとは本庁、本当にいろんな詳しくとなれば本庁で対応となるわけでありますから、情報の漏洩という関係での心配を役場側としては非常に神経を、職員同士にはなお指導してまいりたいと思います。したがって、今の形をもとに戻すということはもったいないのかなと。対応の仕方でその変は改善できると、このように考えておるところであります。もし具体に、この場でなくともありましたら具体に、ご指摘いただければ参考に担当課、町役場側としても参考にしてまいりたいとこういうふうに思っております。

議長(相澤 武雄君) 5番磯前 武君。

5番(磯前 武君) 地域の防犯連絡所でありますが、町長言ったように大和署との連携でもって委嘱しておるということでございますが、どうも実態がいま一つ、何か委嘱を受けている人が既に富谷町のその住所にいなくて、引っ越ししていって仙台の方に行っているとか、それから委嘱されている方がもう既に亡くなっているというふうなこともあろうかと思いますので、今後の町の防犯協会、大和署との連動の中で、そこら辺のところをきちっとやられたらよろしいのではないかというふうに私感じましたので、そこら辺を今後とも防犯協会としてもっと実態と、地域防犯連絡所連絡員のことについて、確立を図っていただきたいというふうに思います。
 それから、最後に質問いたしました出張所窓口の問題でございますが、国の経済状況、確かにトヨタ自動車とか三菱商事とか、大手の企業は市場最高の決算ということで言われていますが、地方に来ますれば、なかなかひしひしと経済状態がさらに悪くなっているような状況に感じられております。身近な方々がリストラとか、いろんな面で大変な苦境に陥っているということが現状であろうかと思います。その中において、いろんな意味で町に対して、行政に対して、相談することが多岐にわたっていると思います。それで窓口が一つでありますと、公民館の方を主にしている方と、出張所を主にしている方と、こういうふうにあるわけですが、やはり、間仕切りみたいなものがちょこっとカウンターにでもあればいいんでしょうけれども、そこら辺がない場合に、離婚届が欲しいとか、母子家庭の申請書が欲しいとか、いろんな書類等の要求をするときに、隣に公民館の申し込みに来たような方に声が聞こえられるのが、知られるのが嫌かなということで、そこら辺が困るんだと。何とかならないんだろうかと。そういう困ったことについては本庁に行ってほしいということも私は言ったんですが、なかなかこの時節柄、いろいろと時間を割いて本庁まで行くのも何なので、そこら辺は大変なんだと。そこら辺は町に対して、私もいろいろ相談はしてみますが、なかなか一度こういうふうな形にしたものをもとに戻すのは難しいと思うけれども、そこら辺を町長に再度お伺いして、私の質問を終わりたいと思います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) まず、防犯連絡所の問題です。今ご指摘のとおりのこと、我々町側としても伺っております。したがって、そういうことを踏まえながら、大和署などにも改善方を要請もしておりましたし、なかなかお願いしてそれの交通整理と申しますか、その辺で非常に濃淡が、非常に熱心に取り組んでいる連絡所の方、それから今のような方ということで、濃淡があるということでなかなか進まないということは伺っております。今後なお、ここですと大和警察署なり防犯協会関係なんかでのおつき合いの中で、提案を参考にしながら、議員の提案を持ち込みたいと考えております。
 次、出張所関係の話です。それは厳重に、職員の対応については注意をしてまいりたいとこういうふうに思っております。一番、住民が困ることであってはならないわけでありますから、その辺はなお担当課の方を通じて、職員に奨励をしてまいりたいし、物的にそういうもので区切った方がいいかなということについては、もう少し時間を欲しいと思っております。

議長(相澤 武雄君) 次、13番細谷 禮二君。
13番(細谷 禮二君) 私は、4点について質問いたします。
 まず、1番目に学校支援ボランティアについて質問いたします。
 平成14年12月の定例議会において、学校支援ボランティア活動が必要と題して一般質問をさせていただきました。
 教育長の答弁は、「明確な人数は把握しておりませんが、かなり多くの方に来ていただいていることは承知のとおりです。地域活性化の支援として、多くの学外指導者の協力を得ながら進めていきたいと思います」という答弁でした。
 我々会派アドバンス21は、ことし3月、先進地千葉県木更津市教育委員会に研修、視察に行ってまいりました。木更津市の学校支援ボランティア活動支援事業は、平成10年度に開始され、開かれた学校づくりに特色があるようです。
 地域の人々の力を学校の教育活動に積極的に生かし、地域社会・家庭・学校が一体となって子供たちを育てていく効果としては、いろいろな知識や技術を持った地域の人々が教育活動に協力することによって、多様な教育活動の展開が期待でき、地域の人々が教育環境整備に汗を流している様子を子供たちが見ることによって、ボランティア活動の理解を深め、また感謝の念を持ち、無言の道徳教育となることです。
 木更津市の実施した領域は、環境整備支援、草刈り、図書整理、鉢植え運動、校内の生け花、グラウンドの整備、学校園づくり。それから教育活動支援としては、郷土料理の手伝い、英会話クラブの指導、琴、尺八の楽器の指導、本読み指導、部活、クラブ等の指導があるようです。現在、校内の犯罪、登下校の犯罪が非常に多発しております。学校支援ボランティアは、教育委員会がリーフレットを作成し、配布し、ボランティアを募集し、登録します。登録者はすべてボランティア活動保険に加入した後、学校支援ボランティアリストが作成され、各学校に配布されます。登録者はここにカードがありますが、木更津市教育委員会学校支援ボランティア、名前が書かれてこのように登録証が発行されるようです。登録者も平成10年度は 195名でしたが、平成15年度には 1,030名と増加し、各学校における活動を通じて、学校と家庭、地域社会の連携が深まるとともに、学校の教育活動や教育方針に対する地域の理解も高まっているとのことです。今、学校が地域社会に何を求めているのか、地域社会ではわからない状態です。
 我が富谷町でも、学校支援ボランティアの窓口を教育委員会が中心になって実施してはどうか、教育長の考えをお伺いします。
 2点目に大黒澤苑のグランドピアノを利用して定期演奏会を。
 文化創造の森大黒澤苑、この敷地内にある施設は、町民の文化活動や世代を超え、コミュニケーションをはぐくむカルチャー拠点で、町は教育文化都市を目指し、文化の振興、無形文化財の保存、各世代を通じ、生涯学習の推進などにも力を注いでおり、町民のだれもが気軽に利用できるコミュニティースペースとして親しまれているとうたっております。
 大黒澤苑にはグランドピアノも設置されていますが、だれもが気軽にいつでも利用することは、簡単なようで非常に難しいことです。生涯学習課が中心となって、定期的に演奏会を開催することによって人も多く集まり、文化創造の森、カルチャーの拠点となっていくのではないかと思われます。今後、大黒澤苑のグランドピアノを利用して、定期演奏会を計画してはどうか。教育長の考えをお伺いします。
 我々、萩の会でも12日土曜日、大黒澤苑を利用して萩の会、子供会、親の会との触れ合い交流を計画を立てております。こういう計画を、定期演奏会をすることによって人も集まってくるのではないかと思われます。
 3番目です。(仮称)成田中学校の校歌を町民から公募してはどうか。
 富谷町内の各小中学校の校歌は、有名な作詞、作曲家または初代学校長の作詞、作曲が見られます。平成17年度に新設される(仮称)成田中学校の校歌を、町民から公募すれば、地域の学校、開かれた学校という町民の意識の高揚にも役立つのではないか。(仮称)成田中学校の校歌を町民から公募してはどうか、教育長のお考えをお伺いします。
 最後です。公民館サークル、グループ活動について、質問いたします。
 富谷町の生涯学習、公民館の学習講座、教室、各種生涯学習事業、公民館サークル、グループ活動が活発になされていることは大変喜ばしいことです。特に公民館サークル、グループ活動の紹介を見ると、町内六つの公民館に 163のサークルが登録されております。入会金がゼロ円から1万 2,600円、会費も月 100円から 8,500円と大きな差が見られます。サークル本来の姿は趣味を同じくする人たちの集まりで、また講師は各サークルで依頼する形で運営し、公民館に登録をしていくのです。
 公民館利用団体登録の条件として、指導者を必要とするサークルに当たっては、サークル構成員が指導をお願いする形であること。指導者が営利目的で、不特定多数の受講生を募集する形ではないこと。ただし、使用料は減免とします。また、各町内会の会館利用規定も営利を目的とする使用は認めないとあります。
 成田公民館使用の、No.15新富谷ガーデンシティクラシックバレエスタジオ、入会金1万円、月会費 6,000円。No.18成田クラシックバレエサークル、入会金1万 2,600円、月の会費 8,500円。この二つのサークルの会員数は一体何名なのか。また講師料として月幾ら支払っているのかお伺いいたします。以上です。

議長(相澤 武雄君) 千葉教育長。

教育長(千葉 芳樹君) それでは、最初に学校支援ボランティアについてお答えいたしたいと思います。
 本町各学校は地域とともに育ち、そして地域から信頼される学校を目指して教育活動を展開しております。日々の教育活動の推進の過程で、ご質問いただきましたように、学校支援ボランティアのニーズが非常に高まりつつあります。そこで、本町でも各学校ごと地域との信頼関係を構築しながら、主体的に必要な領域で、各学校たくさんの学校支援ボランティアの方たちからご支援をいただいている現状です。
 私も15年ですか、全国ボランティアコーディネーター研修会に参加した折に、学校からの支援してほしいニーズ、それと地域から支援してあげたいニーズ、その二つのニーズが、いわゆる共有ニーズというんですか、それができてこそ初めて学校支援ボランティアが効果的に生きてくるという、それが基本であるということを学習してまいりました。その意味で、教育委員会としては、ご質問いただきましたことをサジェスチョンとして大切にしながら、学校、地域の自主性を尊重しつつ、リードの窓口として動いていきたいと思いますし、そしてその中で相談、連絡、調整、そして推進に当たっていきたいと思います。
 なお、参考例ですけれども、富ケ丘地区では、富ケ丘小学校と地域の有志の方々との登下校の安全支援、いわゆるあいさつも含めてですけれども、それから学校の花壇校庭整備、総合的学習の講師からの支援、この三つが共有ニーズとして確認されて、丘小サポーターとして近々発足する運びになりました。ということで、今後の活躍を期待しているところです。この輪をどんどん広げていける、そういうような窓口として頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、大黒澤苑のグランドピアノを利用しての定期演奏会です。
 確かに6月アジサイの時期、大黒澤苑から流れるピアノの音色、演奏、何か想像しただけでもわくわくしてまいります。ご案内のように大黒澤苑は、研修や趣味を深める、そしてサークル活動や世代間交流等々のコミュニティー活動の場として、そしてもう一つはあそこにある自然と触れ合うやすらぎの場としてご利用いただいております。町が計画した事業よりも、町民の皆さんがそれぞれの思いによってご活用願う施設として位置づけている施設でもあります。したがって本格的な、グランドピアノを活用した定期演奏会につきましては、施設そのものが音響効果、あるいは残響指数等々含めて、果たして演奏する場としてふさわしいのか。それから、施設の広さ等々考えまして、本格的な定期演奏の場としては整備されていないような状況にあります。したがって、気軽にあるいはいつでも楽しめる、合唱サークルとか、あるいはミュージックエンジョイサークルとか、そういうようなサークルの活用の輪を広げていけるよう生涯学習課の方との連携を保ちながら、グランドピアノを含めて、そしてあの自然を含めて効果的な活用を図ってまいりたいと思います。
 3番目は、(仮称)成田中学校の校歌の制定を公募してはいかがかということですけれども、平成17年4月開校予定の(仮称)成田中学校につきまして、母校である東向陽台中学校と教育委員会との連携をとりながら、開設準備を今進めているところです。既に学校では、設立準備委員会を設立していただき、各部会ごと、課題に基づき準備が進められております。学校長が中心となり、先生方、生徒会、PTA、地域の方々のアイデアや意見を出し合いながら、生きる力をはぐくみ、地域とともに育つ学校、人と環境に優しい学校を基本理念とし、こんな夢のある学校をつくりたいという共通の意識を高めつつ、その中で校歌、校章、校旗、スクールカラー、応援歌、賛歌などの制作等を合わせて今考えながら進めているところです。したがって校歌制定に関しましても、ご質問にありましたように町民の皆様からの公募も選択の一つとして参考にしていただきますよう、設立準備委員会に申し上げながら、設立準備委員会の方に決定等をゆだねてまいりたいと思います。
 それからあともう一つは、公民館のサークルの活動についてですけれども、No.15のサークルの会員数は14名で、講師料は1人月 6,000円。また、No.18のサークル会員数は13名、講師料は1人月 8,500円となっております。以上です。よろしくお願いします。

議長(相澤 武雄君) 13番細谷 禮二君。

13番(細谷 禮二君) 1番目については、非常に前向きな答弁をありがとうございます。それから、大黒澤苑の定期演奏会ですが、生涯学習の方が中心になってとお話をしましたが、おぜん立て、例えば広報とみや、そういうものに載せて演奏者を募集して、月第何土曜日していますよというような計画を立てていただいて、それを広報に流せば、自然と人が大黒澤苑に集まって音楽を聞きに、また自然、お花を見にくる人も集まってくるのではないかというような私の考えです。
 それから、公民館のサークルのことですが、入会金1万円、14名、14万円ですね。それから月会費 6,000円、月会計の方が8万 4,000円。年間に直すと 100万 8,000円です。それからNo.18の方、クラシックバレエの方ですが13万円、入会金が1万 2,600円。13名ですと15万幾らですか。それから、月会費が 8,500円。これも約10万円ぐらい。しかもサークルとしてではなく、私このライフコーディネートマガジンアルファという6月号をちょっと見ましたら、藤井サト子バレエ研究所、定禅寺スタジオ、これは毎日。多賀城、鶴ケ谷、新富谷ガーデンシティ教室、成田公民館、六つの教室を持っているわけです。そうすると、やはりこの成田公民館を利用しているこのクラシックバレエ、もう一つの方も藤井サト子バレエに属しているわけです。そうすると年間計算してみると 200万円以上、しかも公民館を利用して、減免申請を受けて、電気代、ガス代すべて無料。暖房費ですね。そして、多額なお金を取っていくというのは、これはサークル活動ではないのではないかと思いますが、教育長さんの考えをお願いいたします。

議長(相澤 武雄君) 千葉教育長。

教育長(千葉 芳樹君) それでは、お答えしたいと思います。
 公民館でサークルとして申請を受けて、承認するという過程ですけれども、公民館利用団体が社会教育法20条、23条ということで、公民館は次の行為を行ってはならないというところに、営利目的とかそういうようなことが入っているんです。それに反するサークルかどうかが一つのポイントなんですけれども、その判断を入会金、それから会費が高いかどうかで判断するのは非常に難しい状況にあるわけです。というのは、その営利という方が直接主催するのではなくて、富谷町在住者の方が責任者となって、会を開いて講師としてお願いするという形をどのサークルもとっている。先ほどお話をいただいたような状況になっているので、なかなか難しい状況です。指摘された団体も含めて、これからの登録する際にですけれども、十分にその要件を説明して、そして申請書を出してもらって認めるという形をまずとっていく。それの過程だったんですけれども、これからは今ご指摘いただいた点も十分に肝に銘じ、考えながら年間の予算書と決算書を提出していただくということと、その客観性と透明性の高いサークル活動の推進に努めていきたいと思います。
 それからもう一つは、やはり貸しっ放しという、あるいは活動内容がどうであるかというのが全然タッチできない状況なものですから、これから個々のサークルとして、個別にキャッチボールの機会を密にしながら、実情をしっかり把握して、より自主的な活動を助長させていきたいと思いますので、今のご指摘のことを十分考えさせていただきながら、次年度に向けて案を練っていきたいと思います。以上です。

議長(相澤 武雄君) 13番細谷 禮二君。

13番(細谷 禮二君) 公民館サークル、グループ活動について、大体透明性が出てきましたが、やはり個人で、例えばそろばん塾とか、またはお花、それからお茶、それから塾、いろいろな活動も、これは個人で自分の自宅を改造して教室を開いているわけです。仙台市などでは、やはり公民館とかそういうところ、貸す場合には必ず決算書を出して、そして利用しているという方向ですので、やはりそういう方向性のことを考えながら進めていただきたいと思います。以上です。これは答弁要りません。

議長(相澤 武雄君) 次、6番今村 寿君。

6番(今村 寿君) 本日の最後になりました。幸い一番年間でも日の長い月でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 私の質問は2問でございます。
 子育て支援の基本方針と子ども育成条例の制定並びにその推進体制はどうなっているか。環境整備だとか、設備の整備についての具体的な推進策について伺いますというのが第1問目です。
 第2問目は、防災マップによる住民防災意識の向上についてということでございます。
 この二つのテーマとも、ほぼ同僚議員、安住議員でしたか、それから磯前議員、細谷議員と少しダブっているところもあると思いますが、少し違った切り口から質問をしてみたいと思います。
 私がこの通告書を出したときには、例の佐世保の小学6年生の児童による殺害事件は発生しておりませんでした。出した後にあの事件は起きたんですが、本当にびっくりいたしました。世の中全体に幼児虐待だとか、学童虐待、学級崩壊、いじめの問題、不登校の問題、単に教育だけの問題ではないテーマをはらんでいることに焦点を合わせて質問をぶつけてみたい、このように考えたわけであります。
 御承知のように、国内全体の人口はこれらは減っていくという中にありまして、日本一高い人口増が予測される富谷町の、一番重要なテーマの一つは子育てではないでしょうか。これは長期な、長いスパンでの取り組みが必要なテーマでもあります。国として、また行政として、町民として、世の親として、一番大事な仕事の一つがこの子育てだとこのように思います。地域挙げての取り組みが必要だということも言うまでもありません。小さい取り組みとしても、国も幼保一体化の動きもあります。また、働く母親の子育て支援や、世代間交流の実績も高いこの本町において、見識の高い子ども育成条例の制定が必要ではないか。また、子育て支援センターという名称の組織の設置。また、子育て支援NPO活動のバックアップ等、行政の役割はますますその重要さを増してきていると、このように考えるわけであります。
 具体的な項目に入ります。
 子供の育成条例を憲法とはいいませんが、非常に大切な位置づけを持ちながら、制定により、基本的な方向づけと取り組みを明確にしていくべきだとこのように考えますが、町長の考えを伺います。
 最近の新聞では、松山市が子育て、子ども育成条例のすばらしいものが制定されたというニュースも聞きました。取り寄せて見てみると、なかなか内容のあるものだと私は感じました。
 二つ目。子育て支援センターとしての組織が法律はつくったよということになりますと、それを推進する組織が必要と考えますが、その取り組みについて伺います。
 また、生活全般での総合支援センターの中にそれが位置するとするならば、どのような位置づけかあわせてお伺いいたします。
 先ほど申しましたように、国政レベルでも動き始めましたが、幼保といいますか、経緯はわかります。幼稚園、保育所、それぞれ設立の目的も少し違うかもしれませんが、一般住民から見ると、どうして分かれているんだろうかと。また、過疎が進んでいるという地域については、別々に維持できないということもありまして、幼保一体化という動きは国及び地方行政の現場において進みつつあるということでありまして、当町の取り組みがどうなっているか。
 そして、地域の教育力を高めることによって、コミュニティー含めて高めることによって、子ども育成条例の推進なり、それの実施について力になっていくテーマだと思いますので、あわせてお聞きいたします。
 それから、先ほど同僚議員の質問にもありましたと思いますが、民間ボランティアの活躍が子育て支援で大きな柱の一つになると。そのときにポイントになるのが、いわゆるコーディネーターという立場の人だと。そのような組織についてどうなっているか。
 また、NPOの助力を受けるためのいろんなシステムをどうなっているか、あわせてお聞きいたします。
 過日、私5番目ですが、石川県の鶴来町という、鶴が来るという町に視察に行きました。子育て支援センターというのが設置されておりました。非常に情熱を持って仕事に取り組んでおられるセンターの所長がおられました。その町では金沢市の近郊に当たりますが、子育てのために、他の市町村から引っ越してこられる方もおられるということも、その説明の中で聞いております。これこそ、我が富谷町が取り組むべきテーマの一つではないかとつくづく感じただけに、子育てのために富谷町へ引っ越してくるというような、具体的な推進体制なり、設備なり、また基本的な考え方についてお聞きするわけであります。
 第2問目。防災マップによる住民防災意識の向上について。
 地震だけではありませんが、いろんな災害があります。先ほども同僚議員から出ておりましたけれども、宮城沖地震発生の確率が99%と。昨年度は2カ月おきに、なぜか26日に震度6前後の揺れを感じました。危機意識は高まりましたが、ややのどもと過ぎて、もう忘れられているのではないだろうかという気もいたします。富谷町は幸い天然災害、風水害、土砂災害が少ない町だし、地盤もしっかりした砂岩の上に成り立っておりますので、災害は少ないのでありますが、やはり町の移入、また転出転入の多い町であるだけに、1回だけ防災マップを配布すればいいというものだけではないな、このように思いましてあえて質問をいたしました。
 現在配布されている防災マップは、平成13年3月の作成のもので、早急に刷新すべきではないか。去年、激しい揺れを感じただけに、そう思います。そして、災害地、淡路島の北淡町なんかに行きますと、非常に役に立った道具があった。スコップだとかバールとか、ハンマーとかノコギリというのが非常に役に立ちました。翌日はポリ容器だとかビニールシートというのが非常に役に立ちましたと。食事は1日、2日、1日目、2日目はもう既に届きましたということですから、本当はもう半日分ぐらいあれば助かったのかなということで、しかしそういう防災食も必要だということで、そういうことも防災マップには必ずしも全部は載っておりません。
 それから、この地図を張る式ではなくて、やはり冊子ということにすべきではないでしょうか。そして電話帳なんかと一緒に保管して、だれでもが目に見えるという形にしないといけないのかなと、このように思って質問いたします。
 なお、私が一番この防災マップでポイントを置いて質問したいのは、この最後のハザードマップといいますか、災害がこのように発生しますよということを想定したマップが全戸配布する必要はありませんが、そういうものが県防災協会なり、いろんなところで町単位ではできると思いますが、聞くところによりますと全国的には50メートル平方単位でこのハザードマップといいますか、災害発生予測地図というのが出ている。これを配るなり、もしくは問い合わせがあるときに回答してあげると、災害に対する備えといいますか、家の改築だとか、いろんな防災耐震に強い工事が進んだという話も聞きます。そんなものはやると自分のところの家の値打ちが下がるからだめだという住民もいらっしゃるかもしれませんが、これこそが私は情報公開時代の一番大切なこと。いいことも悪いことも公開し、そしてなおかつ次の策を考えていくということが、これからの行政の大きな仕事の一つだと思うだけに、このようなハザードマップといいますか、災害発生予測図ということもあわせたところの、防災マップによる防災意識の向上についてお伺いするわけです。以上です。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えいたします。
 第1点の子育て関連でありますけれども、松山市なんかの例のご質問、ご意見でありますけれども、こちらの町でも子ども育成条例の状況を関心を持っておったわけでありますけれども、見方によってこの条例が非常に、何と申しますか、いいという意見と、ちょっとここまで市町村で踏み込むべきかというご意見があるように伺っております。したがって、これは世の常でありますから、さまざまな意見はあるのは当たり前でありますけれども、そういう状況を参考にはしております。
 現在、本町ご案内のとおり、青少年の健全育成と非行防止を図る目的で組織を持っているわけでありまして、これは家庭と地域、学校と、この三つをもって子育て、健全な子供を育てようということで、昭和55年発足したのでしょうか、割りかし県内では早目にスタートいたしました。しかしながら、その活動状況については、かなり時間を要したと思っております。先ほども申し上げましたけれども、学校区単位、公民館区単位にして、連絡会にしても、これをつくって5年以上経過しておりました。早いところで。状況を見てますと、先ほど申し上げましたように、かなり積極的に動き出していただいたと思っております。多少濃淡はありますけれども、全体として発足時からずっとさかのぼって見ますと、本当に町民の方々、後ほど出てくるようでありますけれども、本当に奉仕精神と申しますか、地域の児童生徒、子供をみんなで育てようという熱意が非常に大きく気にとまるようになってきたと思っております。したがって、条例も大事だと思いますけれども、今のこの形をもって、もっと町民に積極的に参加したものをもっと生かして、子供を見守っていきたい。健全に育てていきたい。この空気を持ち続けてまいりたいというふうに考えております。
 次が、子育て支援センターの考え方でありますけれども、形式的に別に組織を整備することよりも、実務を優先し、直接町民に効果的、効率的に事務事業を展開するために各公民館の世代交流室、プレイルームや保育所において地域の子育て支援業務を行う方が、今までやってきたものをもう少し進捗させてみてはという考えであります。
 また、年度内にでき上がります総合支援センターの中での子育て支援について、転入、核家族化などに伴う育児不安などについての相談や、子育てのサークルの紹介、これもサークルの紹介なども住民がお手伝いいただいて、職員はわき役的になってまいりました。本当に住民の方々のお手伝いで、何年か前から手づくりでやられていることも、この場をお借りして報告しながら感謝を申し上げたいと思います。そういう保護者も支援しながら、健やかに成長をはぐくむために保健行政の一つとして、なお進めてまいりたいと。育児も含めてそういう考え方でおります。
 次に、幼保一元化については、非常に関心を持って見つめております。幼稚園と保育所の一元化した新しい総合施設のあり方を探るため、文部科学の厚生の、5月に合同検討会を発足させ、平成18年度から制度化したい考えで、今特区制度でありますか、それを制度化に持ち込みたいという。したがって、これは我が町のみならず、全国的にそういう方向にあるとこういうふうに思っております。こういう動きの中で、富谷町でも将来の幼保一元化の連携は、模索しております。模索しながら、一方で保育所の入所児の年齢構成、それから幼稚園の移行状況、そういうものをいろんな角度から見つめておるところであります。それらを含めながら町として幼保一元化、また子供のどうして預かっていけるか、育てていけるか。基本はとにかく待機する児童のない、これが基本であろうと思っております。したがって、町直営で幼保一元化も模索していきますし、民間の参入などもいろんな形で、幼保のみならず子供ということで、そういうものも民間の参入なども受け入れ体制の整備と申しますか、そういうことなども視野に入れながら、結論は子どもが、とにかく保護者が集団で預かって、集団で育てたいということに満たすことのできる体制、そういうものを今既に検討はしておるところであります。それほど遠くなく、いろんな形で皆様にご相談申し上げる時期があると思っております。
 次は、NPO関連でありますけれども、子育て支援活動をしているNPO法人。今富谷町には富ケ丘地域に1カ所、かなり熱心に取り組んでしばらくなる方がおりまして、こういう形を今後立ち上がることを期待し、なおそういう方向の方々をもっと立ち上がっていただくべく、お手伝いを町としても努力してまいりたいとこういうふうに思っておるところであります。基本は、決して逃げる隠れるではなくて、そういうせっかく熱意のある方々のお手伝いをやはりどんどんつくっていただくし、またそれらの、何と申しますか、やりやすくという形のお手伝いを惜しむものではないと思っております。
 それから子育て環境関連で、各公民館の世代間交流室をたくさんの方が今利用していただいておるわけでありますけれども、健診や教室で紹介したり、子育て情報紙も掲載し収集を図っていると。育児サークルの支援としては、年1回代表者の会合を開催して、年1回ですけれどもそれで情報の交換を行っている状況にあります。また、育児サークルには出向いて、健康教育の相談などにも接しているという状況にあります。
 それから、転入が多い地区では、1歳6カ月から4歳までの子供のその親、祖父母を対象に育児懇談会の開催なども試みている状況にあるところであります。
 それから次は、先ほどちょっと触れましたけれども、子育て情報紙を各出張所、学区、小児科、そういうところにも置かせていただいて、そしてなるべく目を通していただいて、情報の共有を図って連携をしていると。特に転入の多い町でありますから、そういう形をとっておるところであります。以上です。
 次、防災関係のことでありますけれども、平成13年に作成、A2版の大きさのものを全戸配布したのはご案内のとおりだと思います。その後、同じタイプのマップを作成しておりませんが、平成14年12月、15年9月の町広報紙で避難場所マップを掲載し、最新の状況をお知らせしておるところであります。災害に備えるべきことについて、広報紙を通じて掲載してきており、今後も広報紙などを通じて町民の方々に周知を図ってまいりたいと思って、考えておるところであります。
 それから、張るタイプでなくということで、冊子にしても保存する方しない方、効果が計れないこともあり、当面、あの広報紙で折り込み式、あの方式で情報の提供を進めてまいりたい、こういうふうに考えておるところであります。
 それから、ハザードマップについては、防災カルテットをして、地域別に備えつけてあります。役場においては閲覧ができますし、地域の防災教室などがあれば持参し、防災対策に役立てていただいております。
 お話がありましたように、これについては、もう少しやはり徹底していかねばならないのかなと。最近の住民の関心が少しというか、かなり盛り上がってきていると思って、それほどさように危機感があるのかなと。先週だったと思いますが、恒例の防災訓練を町でやりましたけれども、大変な参加率でありました。その参加率、数でも過去にないほどの参加率でありましたし、その防災訓練の中の合間に、町民の方々の言葉を、いろんな提案が個人個人からありました。それほどさようにこの危機意識がありますので、それらに町でやれる分、それから一人一人にお願いする分ということをもっと徹底して、基本的には全体として徹底してまいらねばならないと考えております。
 それから、器具機材と申しますか、そういうものについてもいろんなお話が今住民に、多種多様に出て、今までないほど出てまいっております。そういうものをどのような形で、どういう場所に保存、保管するか。物によっては一応今、備蓄倉庫にいろんなものを置かせていただいております。しかしそれよりも、もう少し踏み込んだものをという住民の声があります。それらは保管場所、緊急事態でありますから、運びやすい場所ということになります。一方で、それがあるとき凶器的な、例えばバールとかテコとか、そういうものは場所によっては、危機管理上、地震対策上であるとともに、通常見やすく運びやすい場所に置くことによって、凶器ということの問題もあります。したがってそういうことについては、もう少し町内会の皆さんのご意見をなるべく集約していただいて、そういうものの管理方式と速やかに出せる方式、どこにあるのか検討しながら、備えつけるべきものであれば備えつける。でなければおのおのでいわば個人、これは個人のうちでもそのような防災用であるとともに凶器になる心配もあるということも、もう少し徹底しながら町民の意見を参考にしながら、議員の意見も参考にしながら対応してまいたいと、こういうふうに思っておるとこであります。

議長(相澤 武雄君) 6番今村 寿君。

6番(今村 寿君) 防災マップにつきましては、13年のものはもう既にかなり古いし、成田の公民館も載っておりませんし、それ以後、広報とみやに載っているというのは、このタイプだと思うんですが、余り見やすくはないと。むしろこれは本当に壁に張ってくれるかなと。これだったらまだ張る。そういう意味では、先ほど冊子の方がいいよという、これは淡路島の北淡町から一部いただいてきたんですが、実に捨てにくい冊子になっております。コストもかかっていると思いますが、これぐらいのものを発行していくべきだと。再度、私は思うだけに、質問をいたします。
 なお、子ども育成条例についてですが、富谷町は若い町ですから、人口4万人ですが、児童数だけを見ると人口8万ないし10万ぐらいの規模に相当するのではないのか。それだけに私は教育全体、地域コミュニティー全体の力を発揮するため、また教育における家庭の重要性を強調するために、そういう条例が必要だと思います。環境美化だって、本当は条例は要らないかもしれません。しかし、単にスローガンなり活動方針だけで保っているのであれば、環境美化条例も要らないわけであります。子育てについてもそういう時代ではないのではないかと思うだけに、この2問について、再度町長の見解をお聞きします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 子ども条例というのは先ほども申し上げましたように、国民にはさまざまなご意見があります。それで、我が町にもさまざまな4万人、4万種類の意見があると思っております。したがって、これにはむしろいろんな議論を見ますところであって、むしろ先ほど申し上げましたように、今富谷でやっている子育て支援体制を実利的にもっともっと強めていかねばいいのかなと、このように思っております。多分議員にすれば、だんとはっきり松山方式をやった方がいいということは私もありますけれども、4万種類の意見もあるというふうに思っておりますので、今の富谷町の形を、先ほど申し上げた形で進んでまいりたいものだというふうに思って、考えております。
 それからマップについては、参考にさせていただきたいと思います。今までは、そういう形で町としても進めてまいりましたけれども、もしそうだとすれば参考にさせていただきたいと思っております。

議長(相澤 武雄君) これで、本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会をいたします。
午後4時43分 散会

平成16年第2回定例会議事録(第2号)

平成16年6月11日(金曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 佐藤克彦君    
  • 2番 齊藤きえ子君
  • 3番 山路清一君    
  • 4番 千葉達君
  • 5番 磯前武君    
  • 6番 今村寿君
  • 7番 相澤榮君    
  • 8番 菅原傳君
  • 9番 安住稔幸君    
  • 10番 伊豆田待子君
  • 11番 佐藤聖子君    
  • 12番 土井昭二君
  • 13番 細谷禮二君    
  • 14番 尾形昭夫君
  • 15番 小野進君    
  • 16番 浅野幹雄君
  • 17番 永野久子君    
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 渡邊俊一君    
  • 20番 相澤武雄君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 総務課長 中川弘美君
  • 財政課長兼会計課長 眞山巳千子君
  • 町民課長 千葉美智子君
  • 保健福祉課長 須藤辰夫君
  • 税務課長 渡辺成一君
  • 生活環境課長 瀬戸けい子君
  • 経済振興課長 伊藤和子君
  • 都市整備課長 梅津慶一君
  • 教育長 千葉芳樹君
  • 教育総務課長 古跡幸夫君
  • 生涯学習課長 佐藤信夫君
  • 上下水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 中川弘美君
  • 農業委員会事務局長(兼) 伊藤和子君

事務局職員出席者

  • 事務局長 小松繁夫    
  • 次長 高橋和好
  • 主事 福原明敏

議事日程 第2号

平成16年6月11日(金曜日)午前10時00分開議

議事日程表
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問 11番 佐藤 聖子議員
1 安全、安心の水道水を住民すべてに
2 町内会館、公民館をさらに活用しやすく
18番 佐川 幸三議員
1 公立黒川病院は公立病院として存続、充実を図れ
2 障害者に福祉タクシー券助成とガソリン費補助の実施を
17番 永野 久子議員
1 障害児・者への支援策を早急に強化するよう求める
2 仙台北部道路の富谷JCTに関して町の姿勢を問う
10番 伊豆田 待子議員
1 筋力トレーニングで介護予防を
2 町民バス利用と交通安全対策について

本日の会議に付した事件

議事日程のとおり

午前10時00分 開議

議長(相澤 武雄君) 皆さん、おはようございます。
 ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しますので、これから本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりであります。

日程第1 会議録署名議員の指名

議長(相澤 武雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。
 会議録署名議員は、会議規則第 120条の規定により、4番千葉 達君、5番磯前 武君、6番今村 寿君の3名を指名いたします。

日程第2 一般質問

議長(相澤 武雄君) 日程第2、きのうに引き続き一般質問を行います。
 通告順に発言を許します。11番佐藤 聖子君。
11番(佐藤 聖子君) おはようございます。
 水の問題で質問いたします。
 水は、毎日飲料用として、また、生活用として使用し、生きていくためになくてはならないものです。安全で安心、そして安定して供給されなければならないものです。水道法には「清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善に寄与することを目的とする」とあります。
 旧役場庁舎近くに富ケ岡公園がありますが、そのあたり一帯の11世帯の水道について取り上げて、経緯と対応を確認しながら、どのように抜本的対策を行うのか質問します。
 この地域の水道は、清水沢の深井戸から水をくみ上げ、浄化して送水ポンプで湯船沢の配水池に水をためて各家庭に給水するシステムで行われています。料金体系はほかの地域と同じです。トラブルが発生したために、現在は緊急の措置がとられています。
 この水道は、3年ほど前に濁った水が出て問題になったことや、最近では消毒用の残留塩素のにおいが余りにもきついという問題が発生しています。住民の話では「残留塩素が 2.2という高い値だった。プールのようなきついにおいがした。すえたにおいがしたこともある。窓をあけ放って入浴した。ふろに入ってもぴりぴりし、シャンプーの後の髪がぱさついた。皮膚炎になり医院で診てもらったら、水が悪いとこうなると言われた。残留塩素はがんや動脈硬化などさまざまな病気の原因となると言われているのでとても心配」などというものです。
 そこに住む11世帯の方々は、炊事、洗濯、入浴、トイレの流し水などの生活用水についてはこの水道水を使っていたものの、飲料用としては、近くの湧き水、もらい水、スーパーなどで買った水や浄水器をつけるなどしていたようです。飲料用としては使うことができない、信頼されていなかったということが言えます。
 上下水道課の話で、濁り水の原因について、「家庭に送水しているパイプに長い間に鉄分やマンガンが付着していて、それが大量の水を各家庭が一斉に使用したときなどの場合に流れ出すことがある」と話をしていました。しかし、濁り水の原因はパイプによるものだけだったのかと疑問を持ちます。湯船沢には大きなタンクが2基設置されていますが、流し水、捨て水に不足はなかったのか、タンクの清掃は必要なかったのかなど、その管理が適正だったのかも問題です。
 残留塩素について、町の説明は「水道の使用水量が少ない場合に塩素の調整が困難になることがあるので残留塩素が高い値になっていた。また、伝染病が発生すると困るので塩素量を多目にした。注入量が多かった」というものでした。
 同じ水道料金を支払っている富谷町の水道ですが、この地域は水源を井戸水としていることからこのようなトラブルが発生したものと考えられます。
 今回、住民の苦情と抗議を受けて、町は大崎水道からのダムの水を一たん清水沢の浄水池に受けて、それを湯船沢の配水池に送り各家庭に供給するという緊急対応措置をとりました。ところが、3年前に発生した濁り水問題のときにはそのような対応をしませんでした。それより以前にも同じような問題が発生していたと聞いていますから、問題発生時点で抜本的な対策を講じていれば、たび重なる今回のようなトラブルを防ぐことができたはずです。
 抜本的な対策として、富谷字町裏まで配水されている大崎広域水道からのダムの水を加圧ポンプを設置して各世帯に供給するようにするとしています。それは、今年度当初予算にも計上されています。担当課の説明では、現在ポンプの設計段階で、その後一般競争入札、工事と進み、11月ごろ完成を見込み、稼働させたいということでした。
 4月30日にこの水道についての説明会が開かれ、その場で「敷地内の分は個人の責任で」という旨の話があったと聞いています。それに対して、「工事によってこれまでの個人で取りつけていた加圧ポンプは必要なくなり、そのままにしておくわけにもいかない。この撤去は町がすべきでないか」という意見が出されたと聞きました。「飲料用としては信頼できない、入浴するにも不都合がある、このような状態の水が供給されていたのに、さらに工事の影響によって個人負担が出ることのないようにしてもらいたい」と話していましたが、改めてこの場で確認したいと思います。
 それでは、通告順に従って質問を行います。
 生きていくために欠くことのできない水、町が供給する水道が、濁り水が出たこと、残留塩素の値が高く、においや肌への影響があった点について、原因は何だったのかを明らかにしてください。住民は、町の対応が「きちんと説明されない。食い違う」など満足しておりません。真摯に対応し、謝罪すべきだと考えます。
 これまで問題が生じたとき、なぜ抜本的対策を行わず、長期間放置してきたのですか伺います。
 抜本的な対策について担当課から聞いたことを先ほど述べたのですが、この場でさらに詳細に説明をお願いいたします。
 また、この工事によって個人負担があってはならないものですが、その点について町の考えを伺います。
 加圧ポンプを設置して大崎からの水道水を供給することになると、清水沢の水源、湯船沢の配水池など既存の施設、設備はどのようにするのか伺います。
 町内会館、公民館について伺います。
 先日の調査で、富谷町は県内で一番高齢化率の低い町、言いかえれば一番若い町という発表がありました。しかし、人口の増加に伴って高齢者は確実にふえています。このような中で、建物が新しく建設されるところはもちろんですが、高齢者や障害者に配慮したバリアフリー対策を進めているところが多くなりました。高齢になって体の機能が衰えても、障害を持っていても、毎日の生活が支障なく送れるようにすることがありとあらゆるところで求められています。さらに、公共施設を建設、管理する自治体では、バリアフリー対策は他の模範となるような取り組みが必要と考えます。
 町長がいつも話されるように、富谷町の方々は実に多く公民館や町内会館を活用してさまざまなサークルや集まりを行っています。5月には「生涯学習のススメ」として各施設で実施している学習講座、教室、そしてサークル・グループなどの案内と募集がありました。本年度募集サークル数は 165です。公民館の利用者を平成14年度実績報告書で見てみますと、高齢者大学、幼児教室などの学級、教室、講座等の状況は、親子など 1,236組と6万 3,862人の利用となっています。この中には、サークル・グループは含まれていません。何人が活動しているのかを知りたかったのですが、個々に把握されていないようなので施設利用状況で見てみました。 7,173件13万 2,771人となっています。
 このように多くの住民が利用する公民館、そしてまた町内会館などの集会所にはさまざまな要求が出されています。それは、軽微なものから多額の費用がかかるものまで多種多様です。例えば東向陽台第一会館、第二会館、以前にも言いましたが、太子堂などでは建てかえの要望が出ていますし、富ケ丘では2階にある会館を1階の会館にしてほしいという切実な要望があります。また、修繕を速やかに実施してほしいという要求もあります。
 あけの平団地内には3カ所の町内会館があります。3カ所とも入り口までは階段が設けられています。利用者から会館入り口の階段をなくしてスロープにしてほしいという要求があります。数年前には二丁目コミュニティセンターの段差解消要求を町に対して出しています。そのときに「道路との高低差があり過ぎるためにスロープにすることができない」と回答されたと聞いています。現在車いすを利用している方もいるということで、ますますスロープ化は必要に迫られてきています。
 私が先日この「あけの平二丁目コミュニティセンター入り口の段差解消、スロープ化の要望」を聞いたので、総務課に行きその要望を伝えたところ、「公民館を使用してはどうか」ということを言われました。しかし、公民館は社会教育法に基づいて設置されていますから、住民の交流を主とした町内会館とは性格を異にしているものだと考えます。町内会館をよく利用している方からも、「自分たちが清掃し、手入れをしているので愛着を感じる。近い距離にあるので出かけやすい。運営は町内会の人たちで行うので、緩やかで利用しやすい」と、このように話しています。さらに、これまで町は、「町内会館をお茶の間がわりに使ってください」と事あるごとに話をしていました。ところが、「入り口の段差が支障になる」と言うと、今度は「公民館を使ってはどうか」と言うのです。これは一体どういうことなのでしょうか。住民が要求していることを正面から取り上げるのではなく、ご都合主義とでもいうような、言いくるめるようなやり方、全くおかしいと感じた次第です。
 さらに、公民館は、条例で休館日を日曜日及び土曜日、国民の休日に関する法律に規定する休日、1月1日から同月4日まで及び12月28日から同月31日までとしています。使用できる開館時間については、午前8時30分から午後5時までとするとあります。館長が特に必要と認めるときに開館時間を変更することがあるとあります。
 富谷町のように働く人の多い町でありながら、これは一般勤労者を排除したものの考え方で、そうであってはいけないと私は思っています。
 これまで私も土曜日あるいは日曜日に使いたいと思って申請に行きますと、「休館日になっていますから」と断られました。そこで折衝して貸してもらうことになるわけですが、押しが弱ければ、「そうですか。貸してもらえないのですか」ということになります。また、これも強く言わないと動かしてもらえないのですが、たとえ日曜日に公民館を借りられても、エレベーターが使えません。使用する側としても、職員がいないということで不安な部分もあります。土曜日、日曜日を開館し、職員の配置を行うべきと思います。これは、役場庁舎など夜7時まで時間延長して住民のサービスに努めるという考え方の延長線上にあるもので、これまでも幾度となく議会の場で取り上げられてきたものです。休館とする日を別に設定して、住民により活用してもらえるようにする時期ではありませんか伺います。
 昨年9月議会で同僚議員が「集会所入り口のスロープ化を求める」質問に対して「できるところからスロープ化に改善していかなければならない」と答弁していますが、2004年度予算編成の際に、町内会館など各集会所についてスロープ化をどのように検討したのですか伺います。
 今後またどのような改善策をもって進めようとしているのかも伺います。
 また、町内会館の段差解消やトイレを広げて洋式トイレも欲しいという要求も出されています。最小限度でも施設内外のバリアフリー化を緊急に行うべきと考えますがいかがでしょうか。
 また、公民館ごとにサークルがたくさん開催されていますから、施設に対しても種々の要求があります。それらを把握する必要があると考えますが、対策はどのように行っているのか伺います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) お答えいたします。
 第1点の水道関連でありますけれども、濁り水については平成12年夏にありましたが、その後はありません。原因は、水が通常より多量に流れたことにより、配水管に付着している鉄分などが剥離して濁ったもの。
 残留塩素の値が高かったことについては、今お話ありましたように、この地域の水道は、深井戸から地下水をくみ上げ、浄水場で浄水し、配水池にポンプで送り、配水池から自然流下方式で給水しており、この給水区域は、平成7年11月に県の大崎広域水道区域の拡大により町道富ケ岡公園線沿いの区域だけとなり、給水戸数、使用水量ともに少なく、滞留による水道の水質低下も懸念されることから、道路の側溝に放流するなどの工夫を重ねながら給水をしてきた経過があります。しかしながら、日を増すごとに常時町道側溝に放流されている水道水に対するむだであるとの批判も町民から再三再四ご指摘を受けてまいりました。したがって、徐々に放水量を減らしてまいりました。これらのことから、給水戸数が少なく、使用水量も11戸という少な目のために、浄水場での塩素注入装置の調整がごくわずかで、ゼロに近い微調整の範囲であったことから、塩素の注入が停止しないよう大事をとるよう配慮をしてきたのであります。こうしたことなどから、塩素の注入量の調整をしないできたことが原因でありました。
 改善策として、暫定給水ですが、大崎広域水道水を清水沢浄水場の浄水池に引き込み、配水池へ送水し給水する方法がありましたので、早速引き込み工事を行い、大崎広域水道水に切りかえをしたところであります。
 また、改善前の水については、水質検査を委託し検査した結果、すべての項目が水質基準内でありましたこともご報告申し上げます。
 4月30日に受益者への説明、報告を開催し、これまでの経過と原因及び改善策などの内容説明を行ったところであります。なお、説明会に出席されなかった受益者に対しては、文書並びに課長、担当の課長補佐が持参をし、経過の報告をしたのであります。
 第2点についてでありますけれども、放置してきたのではなくて、井戸水は有事の際の飲料水の供給源として大事な施設であると、今までも申し上げてきたとおりであります。今回のような暫定給水方式とした場合は使用できないことから、大事に使用してきたものであります。
 次、富ケ岡公園線の11世帯について、湯船沢配水池を使用しないで大崎広域水道を受水している館山配水池から直結給水とするため、水圧が不足する富ケ岡公園より湯船沢湯船寺までの8世帯については、加圧ポンプ場を建設し水圧の不足を解消するもので、平成16年度工事として早い時期に供給できるよう現在設計を進めているところであります。
 負担関連でありますけれども、今回の加圧ポンプ場建設によりまして、個人で取りつけた加圧ポンプの必要はなくなりますが、使用者からの要望もあり、今まで水圧が足りないために個人で取りつけていたことから、町で撤去したいと考えております。
 次は、清水沢の水源及び浄水機器も昭和46年から使用していることから老朽化してきておりますので、さらに今回暫定給水したことによりまして浄水を停止しましたので、今後使用するためには水源及び浄水機器の改修が必要となります。また、有事の際の飲料水については、第2次拡張事業で館山配水池、富谷配水池、富谷第2配水池の3基の配水池に緊急の遮断弁を設置したことによって、水が、飲料水が確保できることになったことから、既存施設は2次拡張のためにでき上がったもので、とりあえず休ませる予定であります。
 第2点の問題でありますけれども、一つ目、二つ目についてあわせて申し上げますけれども、集会所入り口のスロープ化については、集会所それぞれのご案内のとおり特性がありますので、現場に出向き、また、町内会長さんを中心に町内会の方々と今までも相談しながら、スロープや手すりの設置、さらに集会所内部の段差の解消も含めて、みんな入り口の地形状況が違っておりますから、そこに打合せをしながら改善方法を図ってまいったところでありますので、今後もそのような形、手法で町内会と相談しながら進めてまいる、こういう段取りになっております。
 それから、洋式トイレの設置については、必要と判断したところには15年度までに設置をしてまいりました。それは、いろいろ条件、ただあれは便器の変更だけではありませんから、いろんな広さ、状況、そういうのを勘案しながら設置できるところから設置してきたと、こういう状況であります。
 次に、公民館の問題でありますけれども、昨日もありましたか、週5日制による児童生徒に対する配慮として、公民館を毎月1回土曜日の開放を行ってきております。児童生徒に対する平成15年度の土曜開放の実績は、6館の、六つの公民館の合計利用者数が年間 1,866人、利用の少ない公民館では年間 118名、多い公民館では年間 731人、年間平均 311人、月平均で26人が利用されておる。利用状況では概して多くないと、こういうとらえ方をしております。
 住民の方々からの利用の希望があれば、土曜に限り、管理人と協議し、ご利用いただく状況にあります。だれだからだめとか、だれだからいいなんていう形はとっていないようであります。その利用の状況を、頻度を見ますと、月に1ないし2回の実績であります。そのようなことから、毎週土曜の開放による利用の推測をすると、申し込みが殺到するとは推測できない。開放については様子を見ながらというふうに考えております。
 それから、次でありますけれども、施設に対する要求の把握については、毎年2月もしくは3月に、利用団体、利用サークルの調整会議を行っております。したがって、そこで新しい年度の利用日程調整などを行って、今までもその中で調整をしながらご利用いただいてきていると、こういう形であります。施設利用後の使用報告書などもご提出いただいて、後始末の状況なども記載していただいているほか、施設に関して気づいた点の記載欄も設けていると。したがって、指摘があった場合は、検討、対応可能なものは改善してきたつもりであります。その他サークル活動者からの直接要望なども受けて今日に至っておると、こういう形であります。

議長(相澤 武雄君) 11番佐藤 聖子君。

11番(佐藤 聖子君) 原因についてですが、先ほど、放流、湯船沢の配水池にためてある、タンクにためてあるその水を放水するわけで、ご近所の方からむだだということを言われたということがありまして、確かにそういう話もさまざま聞きました。でも、そういうことも含めてなんですが、説明が本当に町ではされていない、適切なときに適切な説明がされていないというのがそこに住む方々の思いです。なぜそういう放流がなされなければならないか。水が悪化してしまうからだということがきっちり説明されていれば、それだって別にむだだということではないわけですし、ましてや毎日使う、そして健康を維持するために必要な水が悪化してしまわないようにする措置ですから、そういうことがあってよかったと思いますし、説明が本当になかったということを訴えられました。
 それでですが、既存の施設について、もう使わないと、しばらくは使わないということでしたが、そうしますと、その施設の撤去はするのかどうかをまず伺っておきたいと思います。
 さっきの原因のところに戻りますけれども、住民が説明を受けたいと。その濁り水は平成12年でしたか。平成12年夏に起こったということを言われていますけれども、そこで使っている人の話だと、「いや、そうではない。もっとほかにもあったような気がする」と。ただそういうものだろうなと、長い間使っていて余り認識しなかったけれども、今になって考えるとほかにもあったはずだということを言う方がおります。
 それで、気がついたときに検査をしてほしいということを町に対して言った場合に、その検査がきっちりなされて、その報告書が速やかに出てくるといいんですが、これまでも気がついた人がそのことをお話しするんですけれども、なかなか一貫した回答が得られないということで、どういうことになっているんだろうと。住民が納得するような説明にならなかったということを聞きました。それで、なぜこういうふうに速やかに数値を示しながらこういうことですという説明になってこなかったのか。そういうことがどうして行われてこなかったのかを伺いたいと思います。
 配水池というのはコンクリートでできている大きなものですが、これについても清掃は行われなかったと説明されました。タンク内の清掃は本当に必要ではなかったのか。パイプだけに付着していた鉄分だとかマンガンだけがはがれて剥離して出てきたのだということの説明だったわけですが、本当にタンクの清掃は必要なかったのかどうかということを伺いたいと思います。
 たび重なる問題があったわけですが、放置してきたわけではないと町長は言いました。しかしながら、そこでそれを使いながら暮らしている方々からすれば、ずっと長い間こういう水を使わされてきたという思いは物すごくあるわけですよね。それで、先ほども言いましたけれども、説明が適切な時期に適切に行われなかったと。そのことが言われているわけですね。供給される水が少ない。こういうことになると、浄化するために塩素を使って浄化するわけですけれども、その塩素を使ってするこの浄化方法ですが、細菌やアンモニア、鉄、マンガン、その他の有機物質を除去するためにします。これが原水中といいますか、もとになる水の中にある枯れてくさった植物やふん尿の中に含まれているフミン質というものと反応してトリハロメタンだとかクロロ酢酸などというものが発生するわけですね。そしてまた、突然変異を起こすと言われている性質のもの、物質ができるという心配があるということを、その人々は、あそこに暮らしている人たちの中では学習して物すごく心配しているわけです。だから、「0.何ぼでしか調整できなかったもので仕方がなかった。だから塩素を注入をし続けた」というふうに言いますけれども、こういう心配について、本当に、担当課が知っているはずのことだと思うんですが、調整が難しいということを理由にしながら、体に対しての大きな問題があるということ、こういうことを本当に認識してきたのかどうかということを伺いたいと思います。
 多くの人たちが皮膚炎になったとか、先ほども言いましたが、体がひりひりしたとか、そういうことが出ていることを言っているわけです。毎日使う水のことだから、水に問題があるということ、うんと怖かったと。体に影響を心配しているわけですし、こういうことがこの後どれぐらい続くんだろうかということもまた心配しているわけです。
 きのう町長が、住民の方々、そして議会の場で謝罪されましたけれども、今後何が起こってくるか、体に何か出てきたらどうしようと。例えばがんだとか、因果関係がどうなっていくのかという心配までされているわけです。こういう責任があるのだということを本当に知っていただきたいわけで、これについての責任を町として、町長としてどうとるつもりなのか伺いたいと思います。
 ここで暮らしている方々、今暫定措置として大崎からの水を給水されているわけですが、これについても本当に大丈夫なんだろうかって。もとのところで検査をしているわけだけれども、自分のうちの蛇口から出てきた水を検査して本当に安心したいという要望すら出ている。これぐらい本当に心配しているわけで、この責任をきっちりとっていただかなければならないと思っています。
 公民館、町内会館のことですが、さまざま現地のところで実態が違うのでというお話がありました。そのとおりだと思います。でも、昨年9月に同僚の議員が質問して、9月の時点ですから、できるところからと言うのであれば、それが予算の中でどう検討されたかということはあってしかるべきだと思います。予算の中ではどう検討されたのかということを伺いたいと思います。ご答弁ください。そして、住民の声を代表してそのときも言っているわけですし、そういう答弁をされたわけですから、答弁はこういうことでしましたという具体的な検討内容を伺いたいと思います。
 みんなそれぞれ建っている場所も、そして建ってきた年月も違うわけですから、一様にとは言いませんが、一番新しい町内会館は富吉台にできた町内会館です。ここは、入り口までが階段とスロープがあって、それで町内会館の中はホールも畳もすべて段差なしの構造になっていました。履物をはいたり脱いだりすることが楽にできるようにということで腰かけが設けられています。トイレも段差がなくて、入り口にはドアが設けられていませんが、それでいて視線を遮る工夫の設計がされています。女性用には赤ちゃんを座らせるベビーキープとかといいましたが、そういういすがついています。障害を持った方が使いやすいように設計されただれでも便所が別にあって、その中にはおむつがえのできるベビーシートが設けられています。これは、ここの会館だけでなくて、町内で最近建てられたところについてはこのようなことがあるというふうに言われていました。
 先ほどトイレのことで、町長、必要があるところ、要求があるところ、洋式にしましたということを言われていましたが、やはり広さが不足なものですから、体が自由にきいているうちはいいのですが、ちょっと体がきかなくなったり、また、着物を着ていたりすると非常に使いづらいということも言われていまして、あけの平のコミュニティセンターのあたりでも、もう少し広げて対応してもらえないかという要求が出ていますし、あけの平のコミュニティセンターで言いますと、ホールと和室が区切られているわけですが、そこのところを一体化するようにできないかという、こういうことも言います。やはりそれはそこに行ってさまざまな要求をどうやったらできるのかという立場で相談をしていただきたいと思います。
 また、あけの平コミュニティセンターのスロープについてですが、前は高低差があり過ぎるということを言われたようですが、しかし、何も正面玄関からではなくて、ほかの方法もとり得ると思います。ここでは、町内会館や、そして老人会の人たちも集まって使っていますから、本当に切実な思いでいるわけで、ぜひこれについても検討されるようにお願いをしながら町の対応を伺います。
 公民館ですが、これまで松島町は月曜日を休館としてきました。2004年4月、ことしの4月からは月曜日も開館しているということです。住民に利便を図っているということで、これは富谷町としても土曜日、日曜日、国民の祝日、これは開館するように求めます。先ほど町長が、月1回子供たちに土曜日開放しているけれども、それほどの利用ではないということを言いました。ほかの方から聞きますと、月1回ぐらいのことでは定着しないんだということを率直にお話しされる方もいらっしゃいまして、本当にそのとおりだと思います。会館があいているからこそ使うのであって、要求が出てきたからあけるというものだけではないと私は思っています。
 そして、これは先ほどの中でも言いましたけれども、勤務している人たちがいるわけで、その際に土曜日、日曜日きっちり使えるようにするということが本当に必要だろうと思いますし、団地内の中心になるような公民館が一番そこに住民がいる時間帯、土曜日、日曜日の時間帯に閉めたままで活用できないというのは全く理屈に合わないと思います。土曜日、日曜日あけていてほしいというのは強い住民の要求です。あけていれば、附属している図書室にも行くことができるわけですね。松島のように月曜日もあけるというものも、これについても考えていく時期ではないかと私思っています。いかがでしょうか伺います。
 それと、公民館についてですが、多くの人が活用するということで、改善の要求がこれまでも議会の場で多く出されてきました。日吉台公民館のホールに換気扇を求める声があったり、そのときには別な角度から検討するというようなことを言われていましたが、どういうようなことが考えられていたのか伺いたいと思っています。公民館、武道館にエアコンの設置を求めるものもありましたし、また、防音の対策を求めるものなどもありました。3月の議会中でも言いましたが、公民館のステージが暗いとか、踊りのときには舞台にいると音楽が聞こえないで合わせられなかったと、こういうものまで来ているわけで、さまざまな改善要求があると思います。
 先ほど町長、調整会議のときだとか、それからサークルの人たちにとか、報告書などということをお話しされていましたが、とにかく要望を聞いてほしいと思います。さまざまな事情ですぐに解決を見ないようなものでも、聞いてほしいと思うわけです。そして、その聞き方ですが、各講座、教室、サークル・グループに要望を聞く取り組み、一斉にするといいますか、そういうものをアンケート方式で行うというものをしてはいかがかと思います。このことを伺って再質問とします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1点の問題でありますけれども、先ほども申し上げましたように、基準値内でおさまっておった。それで、水道事業所の方で議会へも報告しているわけですからおわかりのとおり、事業たびにやっているわけですから、いわば行きどまり管というのが多くあるわけです。それを循環にするために今までも努力してきたつもりであります。まだ、世帯数の少ない、どうしても地理的に行きどまりになる場所というのもあるわけでして、それを配水しながら検査しながらということであります。
 したがって、一番行きどまりの場所で、私などもかなり経験しているんですけれども、香り、においのあるときないとき、これは何十年間の町水道からの給水いただいて経験している。そういうことからして、町全体としては循環方式に順次切りかえてきた。こういう基本にはあります。したがって、残留にはおかげさまで基準値内であったということだけ先ほど申し上げたとおりであります。
 それから、配水池の掃除というのは、今までどうなんでしょう。よその地域でも配水池の掃除というのはしていないよね。水道は大丈夫なんだよな。そういうことでありますから、特別どの配水池も、よその事業所もしていない。それによってということではないと思っております。
 それから、放流、議員何回ぐらい見ていただいたかわかりませんけれども、私も何度となく、住民からご指摘いただいて、あそこかなりの勾配なんですよ、公園付近。したがって、住民感情として相当のいろんなご意見いただきました。私も何度も見させていただいて、わざわざ見に行ったのではない。通るたびにのぞいたら、何年も前に経験しておる。住民からそういうご意見あるのもそれあたりかなというふうな思いしたときもありました。
 それから、配水池の撤去はしばらくいたしません。利用はしませんけれども、撤去はいたしません。
 次、第2点の問題でありますけれども、予算にどういうふうに反映したかというのは、予算書ごらんのとおりでしょう。自治振興費の中で、先ほど申し上げましたように、町内会と相談しながら、その枠内で改善、改修してきた経緯の繰り返しをしてきているところであります。
 それから、洋式トイレ、ご案内のとおり洋式のトイレは、先ほど申し上げたとおりであります。便器を取りかえればそれで終わりというような状態にないものでありますから、会館の築年数によってはさまざまな形がありますから、一気にはそれはいかない。中にあるんですよ。よその市町村の中で、議会から、「富谷なんかは全部町内会館税金で賄っているのに、何でしないんだ」。よく比較しますけれども、そういう地域もあるんですよね。議会で何々議員団からそういうご指摘いただいたなんていうこともあります。町では、軽微なことは町内会で皆さんでなるべくやってほしい。そして、あとは大規模の分については町の税で改修、改築、そういうようにいたしましょうという申し合わせ事項で今まで踏襲してきたと、こういう形であります。
 それから、公民館の関連は先ほど申し上げたとおりであります。
 それから、あけの平のスロープ化については、これもさっき全体の中で今まで申し上げてきたとおりであります。公民館の改善、「じゃ、人足りなかったら人ふやせばいいべ」と議員はおっしゃると思いますけれども、全体の中で、また利用頻度の中でということで、先ほど申し上げたとおりの状況をしばらく様子を見て進めてまいりたい。こういうことであります。

議長(相澤 武雄君) 11番佐藤 聖子君。

11番(佐藤 聖子君) 基準値内でおさまっていたというお話ですが、残留塩素については、水道を管理するに当たってもさまざまな基準がありまして、その中に快適水質項目というのがあります。これは、1リットル当たり1ミリグラムということが言われています。それ以上になるととても臭くてだめだということで、その快適水質項目ということに照らし合わせますと、 2.2ということであれば非常に高いわけですよね。それを、さっきも言いましたが、そういう残留塩素が残っているときに、二次的にもっと別なものと物質が変わっていって、それが体に害を及ぼすということを心配しているわけで、これで仕方がないだろう、その基準値内だったからいいだろうということには住民は納得しないわけで、そのことを私が述べているわけですし、住民の方々はそのことを指しているわけです。
 配水池から捨て水をしているわけですが、それであっても、実はこういうことで水が悪化するので、そのためにはどうしても必要なのだということを町は説明しなければならなかったのでないですか。そこに住む11世帯の方々、そういう人たちが、このやり方でいきますと犠牲になるようなものだったのではないですか。現に皮膚がぴりぴりしたり、かさぶたができたりということも言われているわけで、基準値内だからよかったとか、捨て水は皆さんから意見がたくさんあってということにはならないのではないでしょうか。そういうことについて皆さんは非常に不信を持っているわけで、私はここのところ非常に問題だと思います。
 こういう話をしていくうちに、水のことでは改善の方向、抜本的な方向が示されたということを話しています。町に対しての信頼がこの間失われていっているわけで、これを回復するためには、これからも住民の声をよく聞いて、真摯にこたえるべきだと思っています。
 この方がある方と対話したときになんですが、この水道問題を通して町やそして町長への思いを語ってくれました。水というものは命にかかわるもので、暮らしていくためには基本的なものだと。ところが、おろそかにされてきたんだということを言っていたわけです。すべての面で目配りができない体制になっていることではないかと懸念していますと話していました。そして、人的体制もですが、その中で助役、収入役の話もされて、組織の中にそういうことがマイナス面であらわれてきているのではないかと。町が赤字の財政だったら、また、人口の少ない町だったら、その助役、収入役がいないということも考えられないこともないけれども、そういう必要な人的な配置をしてその仕事をしてほしいということを言われたんです。この厳しいご意見にどう答えて責任を持っていくかということを伺いたいと思います。本当にそこに住む人たちは体のことを心配しているわけで、ですから、そこまでは必要がないのでないかというようなことまでやっぱり思いをいたしながら話してくれるわけです。そういうことで、どう責任をとっていくのか伺いたいと思います。
 スロープ化について、私が言いましたのは、スロープ化できるところからしていくと。それでは、そのスロープ化についてはどこの施設、どこの集会場でやられるとか、設置するというふうになったのか、そういうことを伺いたいと思ったわけです。
 そしてまた、富谷町は全部町でというふうに言っているわけですが、これはしばらく前ですが、永野議員が質問したことで、「会館の机いすぐらい町の負担でやってほしい」と言ったときに、なかなかそうはいかないと。だから、全部町の負担ということはないわけで、町内会が本当に応分の負担以上のものをしているというふうに私は思っています。こういうときに、必要なスロープ化については、もっともっと積極的に取り組まなければならないと思っています。
 さっきの水の方にちょっと戻りますけれども、大型のタンク、あれについて必要がなかったのかと、「必要がないんだよな。ほかでやっているところないだろうな」という話をされていたわけですが、東向陽台に仙台市の貯水池があって、そこで話を聞きました。そうしたらば、やりたいと思っていますという話をしていて、やはりそこの中での必要性みたいなものは認めているわけで、やはり長い間使ってきて、そして使用量も少ないとすれば、やはり悪化する原因になると思いますし、こういうのについては清掃してしかるべきではなかったかなと。片方を使いながら片方を休ませてというやり方でもよかったのではないかなと思います。とにかく人の命にかかわることで、住民がそういうふうに思っているということについてどうこたえていくのか、どう責任をとるのか伺います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 配水池の掃除、もう今度使わないわけでありますから、そういうことであります。
 それから、放流はまさにそういうふうに何度もご指摘を受けてまいりました。
 それから、水は、議員おっしゃる以上に我々国民的に水命でしょう。そんなことは当然で、ですから、職員諸君にも十分に気をつけて、しかし、きのう申し上げたとおり、そういう手落ちもありましたと。きのう申し上げたとおりであります。今後なお一層厳重にしてまいりたいと思っております。
 それから、快適数値ですけれども、町の水道事業としては、その一つの数値である目標の基準値内の数値、検査項目の中にあると。新たなそれは自主的にまたされるんだったら別ですけれども、そういう方向でやってきた基準の枠内で、富谷だけが基準の検査項目をぐっと減らしてやってきたという水道事業ではないはずであります。
 それから、水と特別職の因果関係はあるんですか。ないと思っております。
 それから、公民館、集会場関連でありますけれども、先ほど申し上げたとおり、振興費、自治振興費の中で町内会長さんを中心に相談しながらその枠内でやっていると申し上げたとおりであります。以上ですね。

議長(相澤 武雄君) この際、11時10分まで休憩をいたします。
午前10時56分 休憩

午前11時10分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 18番佐川 幸三君。
18番(佐川 幸三君) 私は、2点について質問いたします。
 初めに、公立黒川病院は公立病院として存続、充実を図れという趣旨で質問します。
 公立黒川病院の再生策と称して強行しようとした同病院の民間移譲、すなわち民間への売却に関して、黒川地域行政事務組合理事会はどう責任を感じているのか。また、今公募により民間等への売却をしようとしていますが、それで黒川地域住民の願いにこたえる病院になると言えるのか。公立病院として存続、充実させていくべきでないか。こうした問題について質問します。
 組合理事会が進めてきた公立黒川病院の学校法人東北文化学園大学への売却問題は、同大学元理事長が所得税法違反容疑で仙台国税局の査察を受け、水増し受験問題、仙台市補助金をめぐる虚偽申請疑惑、林地開発認可をめぐる不正疑惑、大学設置認可申請の際の寄附など大学設置そのものが虚偽申請に基づくものであるという、そうした疑惑と違法行為の数々が明らかになる中で白紙撤回となりました。これほど多くの重大な法律にも違反する行為があったのですから、普通に冷静に対応していれば、この学校法人が売却相手としてふさわしくないことが見えてもおかしくないものでした。
 林地開発に関する疑惑は、既に平成9年に県議会で問題にされていました。少なくてもことし1月同大学の元理事長の所得税法違反容疑で国税局の査察があった時点で同大学への売却方針撤回の決断を下すべきでした。ところが、理事会は、個人の問題だ、大学と関係ないとして売却方針を変更しようとしなかったのです。1997年当時の文部省への大学設置認可申請が虚偽報告であったとの文部科学省の認定が1日ないし2日おくれていたら、4月21日予定の売却の基本協定調印が行われてしまっていたという際どいところでした。しかし、組合理事会は、これまでの経緯に対する本格的な反省や責任の表明はいまもってしておりません。
 理事会は、医師不足及び累積する赤字と病院経営悪化で、自治体からの財政負担はこれ以上できないことを売却の主な理由とし、学校法人東北文化学園大学に売却すれば何もかも解決するかのように説明していました。ところが、私たち日本共産党の調査や追求の中で、それが売却を進めるための言い分に過ぎないことが明らかになりました。医師確保について理事会は、昨年10月の組合議会特別委員会で「東北文化学園大学の学長は東北大学医学部の教授を経験している。医療福祉学部長は福島県立医科大学の学長をしている方だ。こういった具体的な話をしますと、いかにお医者さんを確保できたかということが現状の段階では見通せると思う」と答弁し、理事会のまとめた2003年7月11日の「地域医療の充実に向けて(3)公立黒川病院の再生策=大綱編=」では、「医師の確保は安心と言える」としていました。しかし、これに関し、ことし1月6日、9日に日本共産党県議団が東北大学医学部長と同医学部附属病院長にお会いした際に、医学部長は「あり得ない」と言い、病院長は「黒川病院の話は初めて知った。そう簡単にいく話ではない」と述べています。理事会の見通しが根拠のない作り物だったことが明白になっています。
 赤字については、累積赤字は、実質的赤字は約5億円であるにもかかわらず、減価償却費等現金を伴わないものを含めた22億 6,000万円を大々的に宣伝し、売却しかないような世論づくりをしたのです。また、民間に売却すると4カ町村の財政負担が軽減される、救急医療体制等現存の医療体制は堅持、継続されるとしていました。しかし、後に12月1日付の「公立黒川病院再建特集号No.2」でも、「救急告示病院を維持するために、今後も今までと同じように助成が必要となります」と述べているように、医療体制を維持していくとすれば、民間に売却しても何ら自治体の財政負担の軽減の保証はないことを認めざるを得なくなったのです。
 売却問題を聞いたり、この問題を伝える広報紙「広域くろかわ」を見た住民から、「黒川病院はもう運営していないと思った」という人も出るほどで、平成11年度で年間延べ外来患者が約8万 3,000人、同じく入院患者が約3万 5,500人だったのが、平成14年度ではそれぞれ7万 2,400人、2万 6,300人へと、入院で約1万 600人、外来で約 9,200人も患者が激減しています。平成9年に現在地に新築病院としてスタートして、利用者、入院患者、外来患者もふえていた黒川病院でした。その評判を落とし、患者の黒川病院離れを引き起こした大きな原因として、ほかならぬ理事会の民間への売却に傾斜した姿勢、対応、広報、宣伝があったと言わざるを得ません。
 医師不足と病院の財政悪化は国の医療改悪のもとで多くの自治体病院に共通する問題です。本格的な経営改善も医師確保の努力もしないまま、先に学校法人東北文化学園大学への売却ありで進めてきた理事会の姿勢はその責任が厳しく問われなければならないものです。なぜ売却しようとしたのか。なぜ相手が最初から東北文化学園大学一者に絞られていたのか。4月19日の河北新報も、記者の視点欄で「疑惑残す選択経緯」と指摘しています。理事会は相手の言い分をそのままうのみにし、また、相手に都合のいいように根拠のない推測をし、黒川郡内の住民と各町村議会の議員に同大学への病院売却にしか黒川病院のとるべき道はないと宣伝してきたのです。こうした中での今回の結果です。責任は重大です。
 「先に売却あり」の姿勢が失敗を招く結果になったということは明らかです。相手が病院経営にふさわしい法人ではなかったという事実、そこと経費と時間をかけて交渉してきた中で売却白紙撤回という結果を迎えたということ、それを踏まえ、理事会は病院再建に対する対応のまずさや誤りについてどう反省し、どう責任を感じているのか。理事会が責任を明らかにし、少なくても売却を中心になって進めてきた助役は更迭すべきではないのか、答弁を求めます。
 理事会は、今回の病院売却の取り組みの中で、相思相愛とまで表現し信頼していた学校法人への売却は撤回したものの、民間への売却の方針にあくまで固執し、公募により売却しようとしています。これに対し郡内の住民からも不安と憤りが出ております。また、宮城県労働組合総連合と同医療労働組合連合会は、5日に公立黒川病院の民間移譲、これを直ちに中止するよう申し入れしております。6月に応募を受け、8月には決定する計画とのことですが、公平適切な公募ができると言えるのか疑問です。売却先は東北文化学園大学元理事長の親戚筋に当たるものが経営している医療法人に決まっており、公募は形式に過ぎないといううわささえあります。この公募方式でどういう法人、団体が応募してくるかわかりません。理事会は、富谷町に隣接する仙台市に本拠地を置く東北文化学園大学さえ調査できず、この法人の前代未聞の重大な違法行為さえ見抜けなかったわけですから、全国どこから来るかもしれない応募団体について的確な判断ができる保証はないと言わざるを得ません。公募によるとしても、民間への売却に何ら変わりはありません。今民間病院も公立病院も多くのところで医師確保と経営で困難を抱えているというのが実態です。民間に売却すればうまくいくという保証はありません。逆に、民間である限り利益優先の運営が追求され、住民に必要な医療、診療科でも不採算部門となれば廃止されることになるのは目に見えています。続けるなら、これまでどおり自治体から民間への財政支出が必要となることは今度の売却交渉の例でも明らかです。また、差額ベッドが多くなり、住民が利用しにくくなることは北九州市戸畑区、北海道砂原町など多くの例が示しています。入院できる一般病院として県医療保健計画の中で中核病院としての充実、発展が求められていますが、民間に売却されれば、そうした充実、発展の保証はなくなります。
 理事会の病院売却の動きの中になっても、「地域医療の充実に向けて(3)公立黒川病院の再生策=大綱編=」に述べられているように、黒川病院現場の医師、職員は主体的に内科循環器科医師の常勤化の実現、早期検診と軽食の提供、常勤医師の郡医師会事業への積極参加の努力、病床稼働率のアップ対策等に取り組み、成果を上げ、公立病院として再生の模索と努力を強めてきています。先月5月12日、日本共産党県議団、党町議団が院長代理の力丸先生にお話を伺った際に、先生は、「黒川病院は医師も看護師も一流病院に負けないくらいの水準だ。医師、看護師は休み時間でも患者のそばを離れない状況だ」と患者へのサービス水準等を高く評価しています。
 今大事なことは、理事会が病院の医師、職員の水準、努力に信頼を寄せ、地域医療に責任を持つ立場で公立病院として存続させていく決意を固めることではないでしょうか。理事会、病院スタッフが一体となって改善に取り組み、地域住民の信頼を得ることができれば、公立病院としての再生は十分可能であるとの病院経営問題専門家の試算もあります。
 公立黒川病院の売却計画は一たん白紙に戻し、公立病院としての再生策を住民参加で進めるべきと考えますがどうですか。答弁を求めます。
 今黒川病院に必要なのは、黒川地域の中核病院として患者、住民に信頼される医療機関として充実を図っていくことです。それは、普通の開業医でも備えるようになってきているMRIの導入など機器設備の近代化をすることです。また、病院存続と成否にとって命である医師確保のため、これまでのように東北大学のみに依存するのでなく、国県との連携を強めながら、理事会として自治医大や私大医学部などにも募集をかけることが必要になっていると考えます。経営改善策として、4カ町村役場職員の職場検診の指定医療機関にすることや、後発医薬品の利用増を図ることなども考えるべきと思います。
 この約2年間、再生策の追求と言いながら、実際には理事会として病院売却に血道を上げ、本来やるべき病院再生への改善を棚上げしてきたのが実態ではないかと思います。病院関係者の必死の努力によって一定の改善が図られてきていますが、より本格的な改善は、経営主体である理事会が病院関係者や住民の意見を大事に取り組んでこそ進むものと考えます。病院の充実を図っていく意思があるのか、機器の近代化、医師確保、経営改善にどう取り組むのか答弁を求めます。
 二つ目の質問として、障害者と高齢者に福祉タクシー券、ガソリン費補助の施策をと題して質問します。
 ある方から「心臓病の障害で、病院に通院しようとしても、いつ発作が起こるか心配で、今は自分で車を運転はできない。本当に情けない、むなしい思いだ」。また、多動性の自閉症の子を持つ親から、「一般のバスなどに子供と一緒に乗っても、子供がじっとしていなくて、周りから何でお母さんがしつけないんだろうと見られるのがつらい」という声を聞きました。この方たちは、普通の生活を続けるにはどうしても移動にタクシーを利用することが多くなるとのことです。障害者が安心して暮らしていけるよう環境、施策を整えるべきだ、ノーマライゼーションの社会をと叫ばれてから久しくなりますが、実際にはまだまだ障害者にとっては住みにくいということを示している事例だと思います。少しでもつらい思いや負担を軽減することは町政の仕事だと考えます。
 そこで、二つの施策を提起し、質問します。
 一つは、障害者タクシー利用券の補助です。これは、タクシー利用券として初乗り相当額の券を1カ月数枚補助するものです。仙台市では、身体障害者手帳1級、条件付き2級、原則として車いすを常用している方、在宅酸素療法を実施している障害者手帳3、4級の方を対象とし、助成額を年額3万円として、1枚 500円の利用券を60枚交付しています。利府町では、1枚 650円の利用券を1カ月4枚、これを1年分補助しています。こうした障害者支援事業としてのタクシー利用券補助の施策は県内すべての市で実施されています。また、宮城郡の3町、亘理、山元町等多くの町で実施されています。障害者が社会の中でより積極的に暮らせるよう、このタクシー利用券の補助制度実施を求めるものです。町の、町長の答弁を求めます。
 また、移動の際に、タクシーの利用ではなく、自家用車の利用、本人が運転できない場合は家族等協力者の運転による車の利用の場合があります。この場合も、タクシー利用券補助制度と同様、この経済的負担を軽減するためのガソリン費補助を実施するよう求めるものです。仙台市では、自家用車燃料費助成券1枚 1,000円を30枚交付しています。対象要件は、タクシー利用券の交付条件を満たし、障害者本人の所有する車を本人あるいは同居する家族が運転することなどとなっています。利府町では、障害者本人あるいは同一生計の家族の所有する車を本人あるいは家族が運転する場合、本人あるいは家族に1カ月 2,000円を限度として補助しています。これも1年間です。これも県内すべての市で実施されています。町で実施しているところも少なくありません。
 多くの自治体でこの二つのうちどちらかを選んで利用となりますが、こうした施策が今求められていると考えます。これらの施策の実施には、ほぼ利府並み、またそれに療育手帳Bまで含めても、富谷町では約 1,000万円あれば可能です。障害者のための施策として実施するように提起するものです。どうお考えですか伺います。
 また、塩竈市では、65歳以上の介護度3、4、5の在宅介護の方にタクシーチケット 660円を1カ月4枚、1年分交付する高齢者移送サービスの施策が実施されています。仙台市、岩沼市、気仙沼市などでこうしたタクシー券補助などでの移送サービスが実施されています。高齢者は年とともに歩ける距離が短くなり、乗り物を利用せざるを得なくなります。その利用負担がばかになりません。通院や買い物はやめるわけにいきません。また、外出は身体の残存能力を維持し、元気を長持ちしていくためにも大切なことです。障害者支援事業の福祉タクシー助成、ガソリン費補助を実施するともに、この施策が高齢者をも対象とするよう求めるものです。どうお考えですか、答弁を求めます。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 黒川病院の件については、昨日菅原議員に詳細に経過の報告なり、実態をお答えさせていただきました。したがって、基本的には黒川病院の方向性については昨日の答弁であります。
 具体に申し上げさせていただきます。
 再生策については、降ってわいたようなお話でありますけれども、きのうも申し上げておりますけれども、六つの案をまとめて、いろんな角度から4カ町村を代表する病院議会なりなんなりの方々にご意見をいただきながら、だんだん絞っていって2案、そして2案の中から、移譲する以外ない、こういうご意見、空気が強かったものをもって、結果は、相手先はああいうことでありますから打ち切ったわけでありますけれども、病院の再生は民間移譲以外はない。特に4名の理事の1人として、設置町村であります大和町、その中でも、なかんずく旧吉岡町の住民の方々の思い入れやそういうものの空気を大事に掌握してほしいという思いでまいりました。そういうものをさまざま勘案しながら、結論は、医師のことについても、私大とか県とかって、これは何年も前から取り組んできたという現実はもっと厳しくなってもそうはいっておりません。最近、東北大学もいろいろお付き合いしてとか、県もということで、いよいよ動き出してはいるけれども、絶対今の状態の中では医師確保の大変さは議員おっしゃるよりも物すごく至難の内容であります。そういうことももろもろ含めながら、きのう申し上げましたように民間に委ねる。住民の医療を守ることも自治体の責任。一方、住民に、8万人を超える黒川地方の住民に負担をしていただいていることにもこたえねばならないという苦渋の選択だと思っております。
 それから、白紙に戻すということでありますけれども、今申し上げましたように、白紙には戻すことは今考えておりません。考えに考え、検討に検討を重ねてきた結果でありますから、形を変えて公募の方式で進めてまいりたいと、このように思っておるところであります。
 それから、第3点の中核病院として再生策で、いろんな機器導入、これもありました。病院議会などで盛んに何年もにわたって、機器整備とか、診療科目の多種化と申しますか、多くとか、さまざまなご意見ありましたけれども、 110床の中でそういうこともできません。そういう経過の中で今日に至っておる。後発品についても、それはご指摘以前であります。当然にして事務当局なり医療現場では当然にしてそれらを取り計らってきても、今日の状況にあるのであります。
 そういうことで、黒川病院についての再生策は、きのう申し上げたとおりの方式で進めるほかないと思っております。
 また、ドックなどもということでありますけれども、今の医師体制の中では、一般診療がありますから、その合間をということでありますのでして、それの限度があります。限度がありますので、それはどんどんということになりますと、ほかの診療、通常診療に影響いたします。それほどさように困難を来しております。その枠内を縫って今やれる分についてはドックもやっておるところでありまして、これ以上ふやすということはなかなか至難かなと、こういうふうに思っておるところであります。
 第2点のタクシー券、ガソリン券の問題でありますけれども、支援費制度のヘルプサービスの中で移動介護のサービス形態が導入され、介助つき余暇活動などの社会参加のための外出も可能となっている。各種介護タクシーの事業により、一般の方々より割安で利用できるようにもなってまいりました。ヘルパーも同乗し、介助部分は支援費のヘルパー料金で算定し、タクシー料金通常 1.7キロまでの初乗り料金を4キロまでとする事業所、介護つきでも通常のタクシー料金のみでサービスを提供する事業所、乗降介助を支援費のヘルパー料金で算定した移動中は通常タクシー料金とする事業所、そういう事業所が出てまいりましたので、そういう形をご利用いただいていく方向に、先ほど市町村によってやっていますよということでありますけれども、私はこの支援費制度の中の方向に移っていくのでないだろうかなと、このように思っております。
 また、金銭的な助成よりも、外出時の不便さを補うことが大切とも考えている。支援費制度では、家族の運転する車にヘルパーが同乗して移動時の介助ができるということであります。そうですね。以上でありますね。

議長(相澤 武雄君) 18番佐川 幸三君。

18番(佐川 幸三君) そうすると、1番目のことについてですけれども、かみ合った答弁にもなっていないというのがあるわけで、ある意味では答弁漏れなんですけれども、はっきりさせる意味で質問します。
 一つは、責任の問題ですけれども、そうすると、これまでの公立黒川病院の民間への売却についての責任については、助役も理事会も何ら問題はなかったと、責任を問われるようなものではないという認識だというふうにとらえていいわけですか。
 それと、私は、認識は町長と異なるわけですけれども、長い時間と、それから経費をかけてこれまで取り組んできたし、我々もそれに責任を期待してきたわけですけれども、そういうことをやってきたことが、公費を使われてやってきたわけですから、これはやはり結果責任というものが問われてしかるべきだと思うし、これほど重大な違法行為をやった学校法人、これが降ってわいたようなことではなくて、既に平成9年度には林地開発の問題で県議会でも問題にされていたということもあるわけですから、今回本当に何にも理事会としてはこの相手方を独自に調査するというようなこと、慎重に対処していこうと、町民、郡民の大事な財産を売り渡す相手だから、本当にそれにふさわしいかどうかと、本当にこの相手で黒川地域の住民のための医療がやっていけるのかどうかということの検討がされたように思えないわけですね。そして、今もって問題なかったんだという態度、これは本当に私としては許せない態度だと思うんですけれども、責任を感じていないのか。何ら問題なかったというふうに感じているのかどうか、まず最初にお聞きします。
 次に、確かに組合議会にもかけたり、特別委員会もつくったりしてやられてきたことであることは間違いないわけですけれども、一番大事なのは理事会がどういう提起の仕方をするかということだと思うんです。その点では、本当に民間にいけば大丈夫なんだ、医師確保も大丈夫なんだ、それから財政もうまくいくし、地方自治体の財政負担もなくなるとか、軽く済むんだという情報を組合議会にも住民にも流したわけでしょう。そのこと自体についてやはり問題があったのではないかという反省をやってみるべきだと思うです。
 本当に六つの案というふうに言われましたけれども、公立として残すにしても、あれは縮小なんですね。今本当に地域医療計画も変わってきた段階で、なおこういう事態が起こった段階で、まるっきり六つの案も含めて白紙撤回にして、一から、縮小じゃなくて本当に充実した公立としての道ということも十分検討しなければならない問題だと思うんです。
 先ほど質問の中でも言いましたけれども、黒川病院は平成9年に今の土地に新築スタートして、いい成績を上げてきているわけなんです。本当にそれは、入院患者、外来患者も増加していたし、特に外来は約 100人ふえているんですね、1日に。それから、不良債も小額ながら少しずつ減ってきていたということなんです。それに減価償却費支払利息、この問題が大きかったわけですけれども、これはもう既に病院新築計画に盛り込まれていたはずですから、そんなに初めて気がついた、こんなになるとはということでびっくりするほどのものでないし、びっくりしたら、どういう計画を立てていたのかという理事会が問題にされるようなものだと思うんです。結局、どういうわけかわからないけれども、新築病院になればうんとすばらしいものになるんだろうという過大な期待をして、その期待した数値と比べてそうならなかったということで理事会が余りにも公立としての病院経営をやっていく気をなくしてしまったということが現実ではないかと思うんです。
 そして、じゃ、黒川病院はどうかというと、平成12年度東北地方市町村立の病院経営やっているところと比べても、決して悪い方ではなくて、いい方だと言ってもいいくらいの水準を保っているわけです。これは、お医者さんの1人当たり1日の収入とか、看護師さんの1日1人当たりの収入とか、そういうものを見てもそうですし、あと、平均の在院日数とか、それから患者に対するサービスとか、こういうものを見てもいいわけです。結局、減価償却費、これが大きかったと。これが県の平均の2倍だというようなことで、ですから、余りにも実情と合わない宣伝をして、公立としてはもうやっていけないんだという宣伝をした理事会に大きな責任があると思うんです。
 そして、本当に公立としてやっていくならば、その特効薬とも言える全適のシミュレーション、公営企業法の全適のシミュレーションをやるべきだというふうにみずから言っておったんですけれども、これを本当にやったんですか。やったように思えないんですけれども、やられてなかったんじゃないかと思うんです。結局公立としてやっていこうという意欲は本当に最初からあったんだろうかという問題があるんですけれども、こういうところから今までの考えを改めて、やっぱり公立として、それでこそ住民の立場に立った医療ができるし、そしてそのためには先ほど言いましたような充実が必要なんですね。この充実は、今回公募やろうとしているわけですけれども、時間がどれだけかかるか、本当に8月で決めてしまうつもりなのか、どうなるかわからないですけれども、いずれにしろ充実させていかなければならないことは、県の医療保健計画からしてもそうなわけですから、それがどう保障されるかということから見ても、その計画は持っていなくてはならないと思うんです。その上で、例えば民間に売却するという、これは私は絶対反対ですよ。けれども、売却しようとする側ではどういう充実策を持ってこれをやってくれるのかどうかというこちら側の案がなくてはならないわけでしょう。それも何もなくて、ただとにかく売却すると。公立病院を経営していく責任から逃れようということでしかないというふうに思えるんですが、どういうふうに充実しようとしているのかお尋ねします。
 それから、先ほど2番目の問題で、タクシー券、それからガソリン費補助についてはやらないという答弁ですね。支援費制度の中で各地では利用しているようですがということですけれども、富谷町で支援費制度でこのタクシー券に該当するようなサービスを受けたという方がどれぐらいいるのか明らかにしてほしいと思います。そして、不便さを補うということが大事なんだと言いますけれども、不便さを補うためにいろいろあります、確かに。券を発行するんじゃなくて、その都度前もって言ってもらって、それをシルバー人材センターに連絡して迎えに行くとか、そういうやり方もありますけれども、いずれにしろ、そういうものも含めて、障害者と高齢者に対してそういう移送サービス、タクシー券補助、ガソリン費補助を含めてでもいいですけれども、そういうことをやるつもりがあるのかないのか。客観的にほかのところでは支援費制度の中でこういうことをやられているから、それに統合されるんではないか、やらなくなるんではないかと言っていますけれども、今もってそうないですよ。その支援費制度の中でやるところも当然あるでしょうけれども、今まで、先ほど言いましたように宮城県内の市ではすべてのところでこれをやっているんです。多くの町のところでもやっているんです。それをなぜやろうとしないのか。決して障害者に優しいとか高齢者に優しい施策、考え方とは言えないと思うんですがどうですか。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) じゃ、第2点の方から先に申し上げます。
 すべての市町村でなくて、かなりやらさっているのは町でも掌握していますけれども、
(「市はすべてです」の声あり)
 市町村と私は思っているもので、(「そして、町村は少なくないと言ったんです。すべてと言いません」の声あり)市ね。市は当たっているようです。
(「間違ってとらえないでください」の声あり)
 市町村というとまだそこまで。ただ、そういう方向はおっしゃるとおりだと思っていますけれども、私は、先ほど申し上げたように、早くやらさっていて、方向としてはうちの支援費制度でいく方向に移らざるを得なくなっていくんでないだろうかという思いでおります。
 それから、どのぐらい、じゃ、持っていたかというのは、町の方でその数値は持っていないようでして、遺憾だと思っております。今後実態把握はしていかねばならないと思っております。
 次に、黒川病院の問題でありますけれども、責任論が出ています。責任論、まず具体に申し上げると、組合助役のという言葉も出てまいりましたが、組合助役以下職員は理事会に意を持って粛々と仕事をしているわけでありますから、最終責任は4名の理事が最終責任であります。じゃ、理事会の責任はどうなのかということでありますけれども、きのうも申し上げましたように、我々、いろんな案なり、いろんな組合議会なり、そういう方々のご意見を聞きながら、参考にしながらの決断、そして、最大のなぜあの学校法人だったのやという結論は、きのう申し上げましたように文部省の認可、結果は、結果はああいう本当にとんでもないと思っておりますけれども、我々、文部省の認可学校法人ということで全面的な信頼でまいりました。したがって、そういうことで交渉を続けて決裂と、こういう形であります。今後もなお一層そういう経験を踏まえて、したがって今度の移譲案件の中にもかなりの項目で応募される方々にそれに記載をしていただいて検討委員会でそれらを順位を決めていただく。それをもって最終決断は理事会でいたします。そういう段取りで進んでいるところであります。
 それから、今申し上げましたように、医療をその中にいろんな移譲、応募要件の中に、今の医療水準を確保する、全部頭に入っておりませんけれども、相当の項目の中に、基本は医療水準をおろさないという条件も入っているはずであります。はずというよりは入っております。
 それから、公営企業法の調査をしたかと。いろんな議論を組合議会を中心に議論を進めている間に、そこまで詳細に公営企業法全部を適用した場合ということはもう大体見えてきたわけです。それは詳細の調査はいたしません。(「やらなかったということですね」の声あり)やりません。大体公営企業法であれば、あのような方向にいくだろうと、こういうことで、以上であります。
 それから、県内の26ぐらい自治体病院ありますから、これは全国的でありますけれども、決して黒川病院がいい方にも存していないはずであります。みんな四苦八苦していることも確かでありますけれども、いい方悪い方なんていう余裕がないぐらいの状況、自治体病院はそういう状況にあると思っております。
 それから、新築時の利用率はあのぐらい伸びました。多分調査していらっしゃると思うんですけれども、ベッド数の利用率、それから外来患者数の状況もあのぐらい伸びました。2年か3年ぐらい伸びました。それに対する単年度赤字もご案内のとおり出たはずであります。ご案内のとおりといっても、多分僕以上に議員は詳細に調査されておると思いますので、おわかりのとおりの数字の推移であります。私のかかわってから20年超える時期があるわけでありますけれども、できるだけ私はずっとさかのぼって数値を出す、持っていれば病院側で出した方がいいんでないだろうか。それが黒川地方の受益と負担の判断材料になるのではないだろうかという意見も出させていただいて、これは組合理事会としての議決にはなっておりませんけれども、意見として出すほど、私は長い年月の流れを見ますと、大変な黒川病院の状態であるなと、こういうふうに思っております。以上であります。

議長(相澤 武雄君) 18番佐川 幸三君。

18番(佐川 幸三君) そうすると、助役の行ったことについては、すべて理事会の合意の上でだから、ああいう結果を招いたのは理事会の責任だと。そして、その責任については別にどういうふうに感じているのか、組合のいたすところだったというふうに反省しているのか、それとも、あれはやむを得ないと、別に私は悪くないというふうな、町長、理事のお考えなのかお聞きしたいと思います。
 それから、シミュレーションはやらなかったと。これは、再生策大綱の中で特効薬というふうに位置づけられていたわけですけれども、そう自分で位置づけたけれども、それすらやれなかったということは、本当に公立を目指そうという意欲に欠けていたなという証拠ではないかと思うんですけれども。
 それから、先ほど、国が学校法人だと決めたから、認めたから、だからすべて言うことは正しいというふうに理解したんであって、それでどこが悪いんだというふうな言い方だったのかなと思うんですけれども、しかし、そういう姿勢だと、今度もどうなるかわからないということではないかと思うんです。今度の中にも対象者として出されていますのは、学校法人とか、財団法人とか、医療法人とかということだということで売却の相手が出ていますね。そうすると、それが結局国の機関の認めるところであるから、それで言っていることは正しいんだと。項目何項目あろうと、それは間違いないんだよというふうになるわけですね。そうすると、結局独自の調査はなくて、言うとおりのことを信頼して、それでやるということになって、今度の経験から何も学ばないということにならざるを得ないのではないかと思うんです。
 また、もしそういう調査をするんだと言っても、膨大なものだと思うんです。どれだけ応募してくるかもわからないです。そうすると、6月末に締め切って、そして8月に決めるなどということはとてもできるものではないんじゃないかと思うんです。結局、出てきたのをしゃんしゃんというふうに決めていくということにならざるを得ないと思うんですけれども、やはりこういうことでは本当に地域医療を守るということにならないと思うんです。確かに口頭では現在の医療を守るんだよということを一定程度言うかもしれないけれども、何ら制約できるものではない。今度の場合だって、10年間だということで、その後はわからないということだったわけでしょう。ここに住む者は10年じゃないんですよ。ずっと住んでいくんですよ。だから、そういうやはり町民の大事な、郡民の大事な財産を、そう簡単に売却相手を決めてしまっていいものだろうか。そういうことではなくて、やはり公立でないと、本当に福祉と医療、介護、そういうものを一緒にして、地域住民の命を守っていくんだ、健康を守っていくんだということにつながっていかないんじゃないかと思うんですよね。やっぱり医療福祉というのはもうけ仕事とはなじまないわけですよ。本当に必要なら、町から持ち出してでも守っていくという姿勢が大事だと思うんです。そして充実させていくことによって信頼を得て、患者さんも必要な方が受けて、そして利用率も高まるということ。今8割の人が外に行っているわけですから、これをやっぱり引き上げていくことは信頼をかち取る中でできることだと思うんです。そして85%、90%、95%の利用率というふうになっていけば、財政的にもよくなっていくという試算もあるわけで、ぜひそういうことで再度答弁を求めるものです。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 公営企業法の案、6案の中の最終2案残った中の一つ、全部を適用する。あれは詳細調査していないというご指摘でありますけれども、詳細ご指摘しないで、普通の人ですとどこまで行くかというのを我々素人でもわかるわけです。それらは、ですからしないんじゃないかというよりも、その間にしなくても大体あそこまでいかなくてはということも案に組合議会なりなんなりでもおわかりいただいたから、いろんなご意見で移譲の空気が出てきたので、理事会としても移譲にシフトした、こういうことであります。調査しないから手落ちでないかなんて言われては困るわけでして、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。
 それから、くれぐれも信頼は、結果は、結果はああいう大学であったわけでありますけれども、我々、準備段階でそこで今度は入るはずでありますけれども、条件によっては入るかもしれません。文部科学省、いやしくも文部科学省の認可法人であるものを、何々K.Kとかごちゃごちゃあるものでなくて、認可法人であるものを、何とか調査機関に依頼してという、そこまで私たちはする気はなかった。それほどさようにやっぱり認可法人とかそういうものは公機関の許認可というのを第一に信頼をして、結果はでもあそこでとめて本当によかったなと思っておるところであります。
 繰り返しますけれども、それは理事会としての反省に立って、経験に立って、次の段階に時間的な余裕というよりも、決して短いからいい加減な調査、そういうことでなくて、今度の提案された項目、私みたいな素人が見ても相当の項目、過般の理事会でも、よくもこんなに事務当局、いろんな経験して資料を、提案する資料をつくったなと褒めさせていただいた一人でありますけれども、それほどさように項目が入るようになっておりますし、検討委員会で粛々と積み上げたものを持って我々はあと決断を下す、こういうことには変わっておりません。したがって、今回の学校法人に対するあれを大変な経験として生かして今進めているところであります。
 それから、黒川行政組合の理事としても1面ありますし、富谷町の町長としてのこともあります。よくいろんな今お話ありましたように、富谷などの利用率を見ますと、2%、3%台であります。10%台ですか。それを引き寄せるという論旨ありましたから申し上げるんですけれども、いわば黒川地方三次医療の充実している時間的、距離的な状況で、私は引き止めることはなかなか不可能に近い。一方、場所によっては、仙北の古川市立病院の中核的な病院として進んでまいりました。一方、黒川地方には塩竈、多賀城の官民病院を利用される、こういうことになっており、実質そういう形にあります。
 したがって、黒川地方の医療はとても財政負担からなにからすると、この4カ町村の力関係からすると、開業の先生方、民間の先生方に早期治療をどんどんしていただいて、そして、状況によって全部ネットワークされておりますから、富谷の人たちだってかなりそして高次医療に早目に行っていただいて、回復している人がいっぱいいらっしゃるわけでありますから、その富谷町内に一つの全部充実した病院がなければならんという時代ではない。私はずっと黒川病院の経過、経理状況を眺めてきて、今そのように思っております。

議長(相澤 武雄君) この際、午後1時まで休憩いたします。
午後0時02分 休憩

午後1時00分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 17番永野 久子君。
17番(永野 久子君) 私は、2件質問をいたします。
 まず、障害児への支援策の強化について伺います。
 去る5月13日に「富谷町手をつなぐ育成会」の第25回総会が行われ、議員にも案内をいただきまして出席をいたしました。その席で多くの要望が出され、行政及び議員の積極的な取り組みが求められました。
 「手をつなぐ育成会」は、「手をつなぐ親の会」という名称でスタートし25年を経過しましたが、私の知る限り、会を結成する前段の活動も含め、富谷町では既に30年近い歴史を刻んできたことになります。この間、障害児、障害者のご家族は道なき道を手探りで歩んでこられました。富谷町の障害者福祉を切り開く一翼として大きな役割を果たしてこれらたことに改めて敬意を表したいと思います。
 また、経済的にも負担は大きく、ある人の場合は、障害を持った子供の精神安定剤と睡眠薬だけで週 4,000円の支出を余儀なくされるなど、通院を初め日常生活のあらゆる面で出費がかさんでいるということです。親が仕事を選ぶ場合も、障害児の生活を中心にするため日中働くことができず、やむなく夜間の仕事を選ばざるを得ないという方もおられます。
 こうした障害児、障害者とご家族に対する支援策には、福祉行政の中でもとりわけその自治体の自治体らしさがあらわれると思いますが、例えばお隣の仙台市では、福祉機器のリサイクル、図書やビデオなどの郵送貸出、身体障害者自動車改造費用の助成、バス・地下鉄の無料乗車証交付、先ほど佐川議員が取り上げました福祉タクシー利用券の交付など市独自に実施しております。これらは一例であり、すべてを直ちに同じくとは言いませんが、少なくても富谷町として「手をつなぐ育成会」総会の席上で出された要望につきましては正面から受けとめ、実現に向け努力されることを強く求めるものです。
 まず施設に関してですが、小規模作業所、正式には心身障害者通所援護施設「TOMOTOMO」の増築が必要な時期になっています。利府養護学校高等部卒業を来年に控えている子供さんの場合、親御さんとしては卒業後できるだけ目の届くところに置いておきたいということで「TOMOTOMO」に入れたらと考えているそうです。ところが、「TOMOTOMO」は定員いっぱいのため入所できない見通しで、せっかく養護学校で積み上げてきた成果が、卒業後に行くところがなく在宅になると退行してしまうのではないかと心配しています。この親御さんは、「自宅待機と言われましたが、何とか在宅だけは避けたい。親もいらいらして精神的に参ってしまいます」と率直に語っておられました。
 もともと平成12年2月につくられた「とうみやの杜整備基本計画」では、当初計画として小規模通所作業所、心身障害者用「TOMOTOMO」の定員15人、精神障害者用「YOUYOU」の定員10人とし、将来はこれを通所授産施設として心身障害者、精神障害者ともそれぞれ定員を20人にすることになっていました。現在の利用者は、「TOMOTOMO」が14人、「YOUYOU」が8人で、「TOMOTOMO」は既に満杯の状況にあります。この間に、支援費制度の導入という新たな事態があり、各施設の利用を把握するには難しい面もあったかと思いますが、現在では「TOMOTOMO」の満杯状態は恒常化しており、増築は避けられない状況になっています。
 「手をつなぐ育成会」からは、「就業する前段階として、自立訓練、職業訓練の場がほしい」という要望があります。当局によれば、「本来小規模作業所は社会に出るための訓練の施設だが、重度の人も引き受けざるを得ない状況になっている」とのことで、作業所を増築すれば、この要求にもこたえることができます。「TOMOTOMO」の増築について当局はどうお考えなのか伺います。
 政府の特別支援教育構想で、LDやADHDなども障害児の対象に加えられるもとで、将来的に「TOMOTOMO」の利用希望者は増加する一方となります。町はどのように入所の希望者を推計しているのでしょうか伺います。
 同時に、現在「TOMOTOMO」に通っている在宅の重度障害者にどのように場を保障するのかという点が重要になっています。そもそも在宅の重度の障害者をきちんと受け入れる施設、体制がないためにこのような問題が起きるのです。
 また、このデイセンターでの障害児の受け入れについてですが、3月議会で私の質問に対し町長は、「永楽会が建設するデイセンターは、障害者だけではなく、障害児についても受け入れる」と答弁されました。しかし、さきの「手をつなぐ育成会」総会の場で担当課は、「初めは障害者でスタートし、すぐに障害児にも対応する」と述べておられました。ということは、障害児についてはおくれるということなのでしょうか。また、その時期はいつごろか見通しを伺います。
 さらに、障害児の放課後対策についてですが、寝返りも打てない重度の重複障害のある子供さんを抱えた方は、午後3時以降は家族がつきっきりになり外出することもできないということで、施設から帰宅した後のケアや遊びに行ける施設がほしいということでした。永楽会が建設する障害者デイセンターは、こうした子供を受け入れ、障害児の放課後対策としても機能できるのでしょうか伺います。
 第2に、知的障害児、知的障害者の療育に関してですが、障害の早期発見早期治療という点で乳幼児期の検診が大きなかぎを握ります。石巻市では、法律で定められた検診のほかに、市独自の相談活動として1歳半の検診より5カ月早い1歳1カ月の時点で「1歳時すくすく教室」を実施し、保健師による問診と発達状況の確認、栄養士による栄養状態の確認、食事の指導、歯科衛生士による虫歯のチェックと指導などを行っています。柴田町では、満1歳になった月に「お誕生相談」を実施しており、また、矢本町では「10カ月児健康相談」を実施しています。矢本町の担当者のお話では、「1歳前の子供は発達の変化が大きいので、1歳の節目で見た方がさまざまなチェックができる。10カ月ごろになると歯が生え始めたり、伝い歩きをするなど、母親にとっても悩みや相談したいことが大きく変わり、早目に悩みを受けとめる体制が必要だ」と話しておられました。わずか数カ月のことですが、乳幼児期の子供にとっては、大人の何年分もの時間です。人間の子供は他の動物と違って生後1年間もの時をかけてようやく二足歩行やそしゃくができるようになり、言葉を覚え、知恵や心も発達します。1歳という時期は成長の大きな節目であり、この時期にじっくりと専門の方が発達の状況を見ることができれば、仮に障害があった場合には、その後の療育に決定的な意味を持つことにもなります。
 富谷町の乳幼児検診は、法律で定められた3カ月、1歳6カ月、3歳のほかに、宮城県の指定医療機関で受診する県の事業である2カ月、8カ月の検診が実施されておりますが、石巻市や矢本町のような発達相談については実施されていないのが現状です。8カ月から1歳6カ月までの間に発達相談のチャンスがないことで重要な障害を見落とすことも十分考えられます。石巻市の場合、「1歳時すくすく教室」にかかる予算は栄養士の報償費だけということで、特に大きな予算がかかるわけではありません。富谷町でもこのような早期発見の仕組みをぜひつくっていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
 知的障害者の医療費の問題では、現在、県の単独事業として心身障害者医療費助成制度があり、身体障害者1級、2級及び内部障害者3級、療育手帳Aなどが対象となっています。しかし、療育手帳Bの場合は、職親に委託されている人のみに限られています。「職親」という言葉は耳慣れない言葉ですが、障害者の方が親元を離れて就業した場合に、その障害者の責任を持ってくださる、いわば親がわりのような存在を言うことだそうで、この職親に委託されている障害者の方だけにこの医療費の助成制度が該当します。そのほかの方は医療費助成の対象外になっています。実態として療育手帳Bの保有者はことし3月時点で富谷町に65人おられますが、職親に委託されている人はゼロですから、療育手帳Bの方で医療費の助成を受けている人は一人もいないということになります。
 日常生活のあらゆる面で経済的な負担の多い障害者とご家族にとって、医療費の負担は深刻な問題です。この制度は所得制限がありますから、所得によって助成が受けられないことがあり得るのはわかりますが、障害の程度の差によって医療費の負担額に差があるのは納得のいかないことです。この制度の不備を町として独自にカバーする必要があるのではないでしょうか。高額医療を含む医療費への助成制度は、療育手帳Bの場合もAと同様の助成が受けられるよう、少なくとも当面仙台市並みに改善するよう求めます。また、その際にかかる町の予算はどの程度と見ていますか伺います。
 次に、仙台北部道路の富谷ジャンクションに関して町の姿勢を伺います。
 仙台北部自動車道につきましては、去る4月28日、国土交通省が全国の高速自動車国道のうち、九州自動車道の筑豊インターチェンジや東北自動車道の富谷ジャンクションなど新たに8カ所のインターチェンジと7カ所のジャンクションの施工命令を日本道路公団に出したと報道されたことを受け、昨日の一般質問でも同僚議員がこの問題を取り上げておられました。私の質問内容とも重なることがあるかと思いますが、できるだけ昨日の町長答弁を踏まえた上で、幾つかの問題について伺いたいと思います。
 昨日の町長答弁によりますと、利府しらかし台から東北自動車道までの 6,600メートルのうち、しらかし台から東北自動車道に向かっては国土交通省が直轄事業として建設にかかり、東北自動車道からしらかし台に向けては国土交通省及び道路公団が建設するという共同施工の形による建設で、双方の施工距離等の按分については未定であるということでした。また、富谷ジャンクションから国道4号までの関連道路 1,700メートルについては、事業主体が国であり、一部受益者負担があるものの、この場合の受益者とは宮城県を指すということでした。つまり北部道路及びその関連道路については、富谷町の負担は全くないということになります。
 そこで伺いますが、ことし3月議会で町長は、同僚議員の質問に対し、「東北自動車道までの 6,600メートルについては用地交渉の同意をいただき買収に入っている」と答弁されましたが、地権者は全員が賛成しているのでしょうか。また、 1,700メートル分について、地権者の数を伺います。また、これは通告をしておりませんでしたので、できれば 1,700メートル分の地権者の個人あるいは団体、また法人等の区別についても伺います。
 富谷ジャンクションの機能については、国道4号から東北自動車道への出入りができるフルジャンクションになるのか、それとも北部道路にしか出入りができないハーフジャンクションになるのかは未定であり、町としてフルジャンクションを要請しているということでした。昨日の町長あいさつ及び答弁では、富谷ジャンクションの建設費に関し町の負担があるかどうかについては触れられておりませんでしたが、この点について私どもは2001年9月議会、2003年3月議会で「国の見解はジャンクションの建設に地元負担があり得るとしており、町長の認識とずれがあるのではないか」とただしました。しかし、町長はそのたびに「地元負担ということは何も聞いていない」と答弁され、また、仮にそのようなことになっても費用負担を受け入れるつもりはないとも明言されました。ところが、議会として当時の建設省から受けた説明や、私どもが直接国土交通省から聞いた説明では、インターチェンジの建設は、国と公団が建設するが、ジャンクションを建設する場合は地元の自治体が負担すると明言しており、この点の認識のずれはいまだに解決をしておりません。仮に町の負担があるとすれば、莫大な費用がつき込まれることになり、町の財政とまちづくりの足かせになることが心配されます。
 国土交通省がゴーサインを出した現時点で、富谷ジャンクションの建設費は一体どこが負担するのか、地元負担はないのかという点について最終的な共通認識が必要です。そこで、改めて国と町当局の一致した見解をお示しいただきたいと思います。
 今、高速道路建設については、「むだな道路が多く、借金をふやすだけだ」と国民の批判が高まっていますが、小泉首相の道路公団改革はごく一部を凍結しただけで、それ以外は新直轄方式などの形で建設を続けるという方針が打ち出されました。新直轄方式は、有料道路方式では採算が困難な高速道路を税金で建設するものですが、税金でつくるため債務返済の心配がなく、むだな道路であっても歯どめがかからないという問題があります。北部道路はまさに直轄方式を取り入れて建設されるということになるわけで、莫大な税金をつぎ込む反面、果たして国道4号や生活道路の渋滞緩和にどれだけ役立つのか、まともな調査も行われていない状況です。その費用対効果は全く白紙と言えます。
 仙台北部道路の富谷分建設によって、国道4号を初めとする富谷地内の渋滞は本当に解消されるのでしょうか。その科学的な分析データはあるのでしょうか伺います。
 町は、北部道路についてはかなり積極的に推進してまいりましたが、一方で、住民にとって切実な生活道路の整備にはなかなかこたえようとしてきませんでした。
 町道沼田線については、ことし3月、大亀の町内会長名で町道沼田線の改良整備についての要望が出されています。葬儀があってもバスが入れず、町民バスも入れず、地域の方々は本当に困っています。
 町道深苗代線については、町道の奥に町所有の山林があるにもかかわらず、除雪車も入れないような町道とは名ばかりの細くて危険な道路です。地元住民は日常生活で大変不便を来し、一日も早い拡幅を望んでいます。地元町内会からは平成7年9月、町道深苗代線拡幅に関する請願書が提出され、議会満場一致で採択をされています。しかし、それから既に10年近い歳月が過ぎたわけですが、いまだに何の対応も見られません。
 明石字上折元の農道は、幅員が狭くて消防車が入れません。ことしもあの明石の山で山火事があったことは既に皆さん御承知と思いますが、あの県民の森一帯の明石を含む山では毎年のように山火事が起きております。地元では町道に格上げをして町の責任で拡幅してほしいと既に20年来の要望を繰り返しています。
 これらの差し迫った道路整備の要求を差しおいて、なぜ高速道路ばかりに熱心なのでしょうか。まず身近な道路整備こそ優先すべきではないでしょうか、町のお考えを伺い、1回目の質問を終わります。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1点についてお答えいたします。
 現在の作業所に通所している中軽度から重度の方までさまざまいることはご案内のとおりだと思います。障害者を支えるために、小規模通所作業所と事業を予定している知的デイサービスセンター、15名を予定しているんですけれども、それらの今いつごろという見通しでありますが、まだ国の認可は申請中で得ておりませんから、この場で発表する段階にはないけれども、そこを目標値にしているところであります。
 それから、予定者は25名、重軽で25名で、A判定が19名、B判定が6名と、こういうことであります。
 それから、同じデイサービスであっても、県の指定は障害者と障害児別々に指定を受けることになっております。障害者の指定を受けた後も、早急に障害児の指定を受けると聞いておりますので、放課後の障害児受け入れも予定していると。ただ、時期は、先ほど申し上げたような状況にある。
 それから、町で母子手帳交付から始まって、年齢に応じてタイムリーに検診、教育教室などにかかわり、子供の身体・精神発達などを確認している。さらに、精神発達のおくれをできるだけ見逃すことなく対応できるように、3歳6カ月児検診に心理判定員を平成15年度より導入しております。そして、子供の身体・精神発達などにおくれが見られた場合、おくれの程度や保護者の意識によって、専門機関へ紹介、保健師の訪問、遊びの教室などの確認を行ってきておるところであります。
 それから、4点目の心身障害者医療費の助成の取り扱いについては、宮城県心身障害医療費助成金交付要綱と同じ基準で実施しておるところであり、現在のところ基準などを改正することは考えておりません。療育手帳Bの方についても、一定要件に該当する方は現行制度上でAと同様に助成の対象になっている。こういうことで進めているところであります。1問目の答弁です。
 次、1回目の2点目の答弁であります。
 北部道路関連でありますけれども、沼田線、葬儀のバスって、あそこは何軒かおるわけですけれども、葬儀はしておりますよ。葬儀は。決して広い道路ではありませんけれども、あの地域の人たちはお葬式はしております。町道が狭いわけですが、おのおののうちの入り口の狭さもあって、入りづらい出づらいということはありますけれども、あの地域は葬儀はしております。したがって、葬儀もできないような状態という表現には当たらないのかなと。(「葬儀のバスですけれど。バスが入れないと言ったんです」の声あり)とにかく私が今答弁しているのであります。
 深苗代線については、除雪車にもさまざまありますから、それに見合った形で、あそこは三次路線でしたか。したがって、あそこも除雪は雪の状況で何度か除雪した経験があるわけで、昔のように地域の人たちのスコップ除雪はしていないはずであります。
 それから、上折元線には、過般の火災、林野火災は上の方でありましたから、県民の森道路を使っての消火活動、それから管理道路を使っての消火活動でありましたけれども、過去に、平成何年でしたっけ、あのときの火災のときは、黒川消防署の消防車が、そんなに余裕はありませんけれども、入って消火活動した経験は持っておりますけれども、決して広い道路であるとは思っておりません。思っておりませんけれども、そういう実態はあるということだけ改めてここで申し上げておかねばならないと思っております。
 町道整備については、何度も申し上げておりますけれども、いっぱいありますから、一気に大変な事業量でありますから、なかなかできないというふうに申し上げてきたところであります。その中でも精いっぱい努力してきたつもりであります。今未整備路線と言われているものが、ひとまとめにいろんな形でありますけれども、25路線ぐらいあるんですか。その中で6路線ぐらいを優先して進めているところでありまして、全くの概算の概算、担当課からすると89億、 100億近い、実施設計になれば 100億超えるかもしれません。そういう状態にあることもこの機会をかりて申し上げておきたいと思います。
 さて、北部道路についてでありますけれども、今度の建設省で発表したものは、東北自動車道までの 6,600メートルについての発表であります。したがって、東北自動車道に接するジャンクション、それらについては道路公団、それから直轄国土交通省がやる分とすみ分けしながらやっていくと、こういう発表であります。 6,600メートルについての発表であります。
 我々、それから、用地についての同意はどうなのというお話でありますけれども、用地については、しらかしインターから県道三本木仙台線までの用地交渉を今まで進めてきて、ここまでについては、進めてきた分については大枠ご同意をいただいて進捗しているところです。そして、三本木仙台線の県道から西側、東北自動車道までの用地交渉についてはこれからご相談を申し上げる段取りです。したがって、東北自動車道を越えた分の 1,700メートルについては、測量もいたしておりませんし、ご相談も申し上げておりません。
 それから、きのう申し上げた負担、地方負担、受益者負担については、国の方から町に対する要請はありません。(「答弁漏れがありますが。永楽会のデイセンターですが、障害児の放課後対策としても機能するのかどうかということについてはご答弁が漏れておりました。
 それから、療育手帳BをA並みにやった場合の予算の概算についてもお答えがありませんでしたのでお願いします」の声あり)今言っているような話でいくと数百万かもしれません。
 永楽会については、まだそこまで認可いただいておりませんから報告できる状況にないと思っております。

議長(相澤 武雄君) 17番永野 久子君。

17番 (永野 久子君)  まず、確認させていただきますが、「TOMOTOMO」の増築については申請をしているということでよろしいんですか。確認させてください。
 それから、将来の「TOMOTOMO」の利用希望者、「YOUYOU」も含めてで構いませんが、利用希望者の推計はということにお答えになったのかどうかわかりませんが、25名で、Aが19、Bが6とおっしゃったんですが、これは何を指していたのでしょうか。また、利用希望者の推計についてはどう見ているんでしょうか。
 実は、この利用希望者については、3月議会で私が質問しましたときに、LDやADHDなどが新たに障害児という範疇に位置づけられて、このことによって富谷町ではその対象者が15人だとおっしゃっていました。つまりこの方たちが、これまでは障害児ではなかったんですが、これからは障害児、あるいは将来は障害者になる可能性があるわけですね。そうすると、これだけを見ても「TOMOTOMO」や「YOUYOU」の、「YOUYOU」は別としまして、「TOMOTOMO」の利用者はふえると見込まなければならないわけで、この利用希望者の推計については改めて町が把握している数値を伺いたいと思います。
 それから、先ほど、療育手帳Bに関して、県と同じ医療、県の要綱に則してやっているということで、Bについても一定の条件があればAと同様に医療費の助成が行われているとおっしゃいましたが、私はそのことを先ほど「職親に委託されている人」ということで、確かに要綱としては助成を受けられる1項目がありますけれども、実態としては、富谷町でこの「職親に委託されている人」という療育手帳Bの方は1人もいないわけですね。つまり療育手帳Bを持っていても、医療費の助成を受けている人が1人もいないわけですから、ここに対する町の独自の手当てというのは必要ではないかということを改めて伺います。
 また、よく障害児、障害者のご家族の方から、行政によって、仙台市や周辺の自治体と比べて、行政によって障害者への施策が差がついてくるというのは大変残念だと。できるだけ仙台市と格差がないようにしてほしいということをよく言われます。そういう点で、数百万円でできるのであれば、これは早速取り組むべきだと思います。現にやっている自治体があるわけですので、そうしたものを参考にしながら、ぜひ実施していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
 それから、北部道路につきましては、 1,700メートル分の地権者の数、改めて伺います。きのう電話でお願いしておきましたから、できるだけ公的な場でご答弁をお願いしたいと思います。
 それから、富谷ジャンクションにつきましては、少し町長の認識と違うんですけれども、新聞記事では「富谷ジャンクションについて施工命令を出した」というふうになっているんですね。全国で全部で15カ所なんだそうですけれども、その中の1カ所として宮城県富谷ジャンクションについても国土交通省が日本道路公団に施工命令を出したと書いてありますので、富谷ジャンクションのことについては、 6,600メートルと 1,700メートルのことだけではなく、当然これはわかっていなければならないことだと思うんですが、改めて伺いますけれども、このジャンクションの建設の事業主体は一体どこになるんでしょうか。また、その負担については、町の負担があるのかどうか、国と町と統一した見解をお示しいただきたいと思います。
 さらに、先ほど答弁漏れでしたけれども、この北部道路の建設、富谷分も建設することによって国道4号の渋滞解消がされるという、されるということを前提にして進めてきましたけれども、その根拠となる科学的なデータというのは、当然あるならばこれは情報公開の対象となりますけれども、それはあるのかどうか伺います。
 さらに、今度富谷ジャンクションについて、フルジャンクションかどうかの結論というのはいつごろになる見通しなのでしょうか伺います。
 また、ちょっと長くなりますけれども、ことし3月の議会で同僚議員がこの北部道路について質問いたしましたときに、町長が答弁したのが、こう言っておられるんですね。「国道4号までの 1,700メートルについては手が着いていない。地権者のご協力をいただかねば進まない。住民が不必要とするなら中止もある得るという立場で国と打ち合わせをしている」というふうに発言をしているんですね。これは議事録に残っています。ところが、町長がずっと進めてこられたのは、中止もあり得るというような内容どころか、むしろ促進してこられたわけですから、この期成同盟会、仙台北部道路建設促進期成同盟会の会長でもある町長が、中止もあり得るというふうにおっしゃったその3月議会での発言というのは何か実態と矛盾するように見えるわけです。逆に、用地買収に応じない地権者に対する圧力なのかなというようにも受け取れるわけですが、改めて伺いたいんですが、中止もあり得るという3月議会での町長答弁の真意はどこにあるのか伺います。また、北部道路の建設について、町長ご自身は住民の合意形成がなされているというふうにお考えでしょうか伺います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 「YOUYOU」、「TOMOTOMO」増築は予定持っていない。持っておりません。
 それから、数百万だからという、これ、そこなんですね。なかなか数百万、80億の規模の富谷町の家計簿に対して、数百万だから、数万円だからということになっていくと、そいつをずっと足していくと 800億になるかもしれない。そこに家計簿の一般家庭の例を出して、例えば我が家で、私のうちで、かあちゃんがおとといの晩納豆3個 100円で買ってきたということなんです。私、一番先に食べたら、1個のうちの半分食べたら、元気がないと思いました。したがって、元気がないねと話したら、捨てようかというふうに。そうすると、 100円だけれども6分の1で 100円の納豆食べたことになるんだなっていう話、やりとりしている間に、油でいためたら全部食べることができた。そういう我々家計簿ではやりくりするわけで、町も数百万だからとか、数万円だからということの町の家計簿は判断材料にはならんというふうに思っておりますから、先ほど答弁したような状況になるわけであります。
 次に、北部道路のことでありますけれども、合意形成なっているのかって、これは私は合意形成、必要性、いろんな方々から住民投票して調べたことでもないわけでありますけれども、大半の人たちは待っていると。合意が、この地方として合意形成なっていると私は考えております。
 それから、東北自動車道から4号線までの 1,700メートルについて、中止もというのはあり得るんです。あり得るんです。今国施工でありますから、町施工でありませんから、あり得るということを想像しております。それほどさように国家財政の中では地権者のご協力なり、いろんな形のご同意がなければ、これは進めませんから、あり得ると。そういう意味で、今もそういうふうに思っております。あり得ます。
 それから、効果、町として北部道路の効果の数値的なものは町としては持っておりません。東北自動車道の富谷地点周辺の交通量が3万 7,000台ぐらいになっておりますか。それから、4号の熊谷地域で、ああ、ごめんなさい、東北自動車道で4万台、国道4号線熊谷地点で2万台か3万台ぐらいでありますね。大きく分けて北部道路の東北自動車、常磐自動車、南部、いわば仙台都市圏の環状60キロが完成することによる都市圏人口百四、五十万おりますか、昼間人口それの何10%増しになりますか、そういう物の動き、人の動きの経済効果、時間効果が大きいものがあると思っておりますし、かつまた、日本人口が下降に入るわけでありますから、その中でブロックブロックでどういう体制をとるべきか。いわば東北地方のやはりこの圏域は一つのブロックの拠点、そして東北地方の過疎過密、過密は出てこないんでしょうか。過疎の進行がブロックブロックによってかなり進む。そういうことによって東北地方からの時間短縮による高次医療が図られる。そういう大きな効果が、この小さく仙台都市圏とか宮城県とかというよりも、もっともう少し広く東北地方全体の高速ネットによる高次医療に好影響をもたらすと思っております。そういうことを効果と、数値は持っておりませんけれども考えております。
 それから、 6,600メートル、東北自動車道までの 6,600メートルについては、今施工命令で、日本道路公団がやる分、インター周辺、ジャンク周辺やる分、それから建設省直轄でやっている分とすみ分けて相進むと、こういうことであります。
 それから、負担は、何度も繰り返しますけれども、富谷町に今申し入れされておりません。
 それから、 1,700メートルについての地権者の数とかそういうのは、今私は掌握しておりません。相談もしておりません。
 それから、フルインターの見通しは、町としては要請しておりますけれども、もともとこれは大変至難のわざだと思っておりますから、ここでは何とも答えることはできません。

議長(相澤 武雄君) 17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) 「TOMOTOMO」の増築ですけれども、先ほども触れましたが、平成12年2月につくられました「とうみやの杜整備基本計画書」の中では、この小規模通所作業所については、心身障害者用20人、精神障害者用20人に増築をするという計画になっているわけですね。こういう計画がまず土台にあり、それから、この間、たしか昨年の6月議会でしたか、同僚議員が「TOMOTOMO」の増築について質問されました。そのときのお答えででは「TOMOTOMO」については事務室を開放して対応するというようなことも言っておられました。つまり実態としても、計画だけではなく実態としても、人数的にふえてきているということが現実にあるわけですから、後はやはり町が増築をするという決断をする、このことこそが急がれると思うわけで、まずこの増築についての計画、それから、例えば永楽会がつくるデイセンター、これは事業主体が永楽会ですから、町が直接的に何か決めることはできないにしても、しかし、町からも支出がこの間も経過としてもあったわけで、この永楽会のデイセンターで障害児を受け入れるとか、あるいは放課後対策として機能するかどうかといったようなことなど、親御さんたちは見通しを持ちたいと。一体この先どうなるのかという不安が大変大きくて、親もただずっと若いわけではありませんから、年をとっていくに従ってどんどん不安が募ってくると。どういう見通しで子供たちを預ける場がつくられていくのか、計画を示していただきたいということを親御さんたちは大変切実に言っておられるわけですね。
 ですから、これは、来月つくりなさいとか、ことし中にとか言いませんけれども、まずどの時期に「TOMOTOMO」を増築すると。そのときにはどういう人たちを受け入れる。どのくらいの人数で受け入れる。どういう体制でやりますという、そういうアウトラインだけでも示すべきだと思うんです。また、永楽会に対しても、こういう方向で具体的に要請をしていますと、受け入れていただくように働きかけていますというようなことをきちんと計画として示していただきたいわけですよ。そこのところをもう少し町長に、ただ予定しておりませんと言うだけではなく、こういう計画を持っていると。もし計画がないのであれば、本来これはないとおかしいんですけれどもね、障害者計画は立てなければならないわけですから。計画をつくるには今どういうふうになっていると。計画を策定段階にあると。どの段階でもいいですから、もう少し具体的に見通しを持った答弁をいただきたいと思います。まずそのことを一つ伺います。
 また、医療費につきましては、再質問に対して、数百万円だからできるのではないかということではないんだとおっしゃっておりましたけれども、数百万円なら、やろうと思えばすぐにもできると、はっきり私はこれを申し上げたいと思うんです。なぜなら、細かい話ですけれども、決算をするたびに保健福祉課関係だけでも、しかも使い残した分だけでも大変な金額が出ているわけです。数千万の単位で出るわけですから、そういうことを考えれば、使い方、お金の回し方次第で、やろうと思えば直ちにできることだと私は思います。この点について町長に改めてぜひやっていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
 それから、北部道路に関してですけれども、国から富谷ジャンクションについて町が負担をするということについては、国から申し入れはされていないということでしたけれども、それでは、逆に聞きますけれども、町の負担は絶対にないというふうに言い切れるのでしょうか伺います。
 それから、先ほども伺いましたけれども、ジャンクションの事業主体はどこになるんでしょうか。国なのか、公団なのか、町なのか、これも改めてお答えいただきたいと思います。
 さらに、国道4号の渋滞解消についてですが、数値的なものを持っていないと。町長の頭の中だけでのことといわば言えるかと思うんですけれども、それでは、よくおっしゃる費用対効果、これがはっきりしないわけですね。ですから、これは、科学的な根拠を住民に示せるような調査をまずやるべきだと思いますけれどもいかがでしょうか。
 さらに、身近な町道の件ですけれども、沼田線、深苗代線、それから明石の農道の町道への格上げ、これらについては、まず計画を持っていただきたいと思いますがいかがですか。富谷町は町道の改良率というのか、整備率というのか、たしか90%は優に超えていると思います。かなり高い整備率だと思うんですが、その残されたあと数%、先ほど町長は26路線とおっしゃっておりました。優先的に6路線を進めるということでしたが、その残された数%、6路線ももちろんですけれども、その6路線の中には沼田線、深苗代線、これは入っていないということだと思うんです。ですから、沼田線、深苗代線、さらに明石の農道については、大変需要が高いものですので、計画を持っていただきたいと思います。年次計画を。これはいかがでしょうか。
 それから、先ほど町長が掌握しておられないと言っておられましたけれども、北部道路の 1,700メートル分の地権者の数、これは課長に調べておいてくださいというふうにお話ししてありますので、公的な場ですので、課長からの答弁を求めたいと思います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1点の増築、前々申し上げていたとおりで、永楽会の法人のデイが最優先で認可もらって、その推移を見ながらということでおりますから、今増築の数値目標は持っておりません。こういうことであります。
 さっき、それから、数百万円、数万円、それなんですね。家計簿はこれからもちません。議員のような考え方で家計簿は私は持てないと思っております。それほどさように受益と負担、国費と市町村との国民の負担の状況からすると、私は、今のような考え方の家計簿のやりくりはこれらか自治体経営としてはもたないと、こういうふうに思っております。
 次、北部道路の関連でありますけれども、地権者、課長にということでありますけれども、 1,700メートルの地権者、まだ国で何の発表も、さわるもできないものをここで発表する自信もなにもありません。
 それから、科学的ということ、我々持っている科学的、議員の言うような科学的というのはどういう意味合いかわかりませんけれども、例えば東北自動車道から常磐自動車道に南部道路ができれば何%の渋滞解消、時間距離が何分詰まった、こういうとらえ方でおります。したがって、私たちは、国土交通省は持っていると思いますけれども、我々受益者、地元としては、先ほど申し上げましたように、国道4号線何万台、東北自動車道何万台、そして東北地方全体の供用を開始している分の60キロオープンすることによる移動時間、こういうものが出てくると自信を持って国の方に要請をしておるところであります。それと工事量であります。
 それから、負担は絶対ないという、負担、絶対もそうでないも、何の相談もしておりませんから、ここで絶対も、絶対の反対は何と言えばいいんだっけ。絶対も何もございません。
 それから、事業主体、 6,600メートルの事業主体は、国土交通省と一部道路公団という事業主体であります。(「ジャンクションの事業主体を聞いているのですが」の声あり)事業主体は、ジャンクションについては道路公団であります。(「富谷ジャンクションですよ」の声あり)東北自動車道から北部道路に続くあのジャンクションの分は道路公団。(「富谷ジャンクションはどこが事業主体ですか」の声あり)だから、道路公団、道路公団。(「いいんですね」の声あり)道路公団。あと、建設省、入ります。我々一般的に、専門的に言うと皆線入ります。道路公団の持ち分、仕事の分。それから建設省のやる分、入ります。一般的に我々素人、いいんでないでしょうか、そこは両方でやるということで。
 それから、道路改良、町道改良については、先ほど申し上げた 100億前後になっていくということに町道は入っております。それほどさように、(「6路線の中にって言ってんですよ」の声あり)そうです。大変な事業量でありますから、できるところから進めていく以外ないと、こういうふうに考えているところであります。
 ちょっとごめんなさい。建設課長、あれは入っているのか。例えば東向陽台から松陵の団地へは89億には入っているのか。入っていないでしょう。それだって都市計画道路に入るわけだね。もっともっとふえると思います。ひょっとしたら倍になるかもしれません。ごめんなさい。(「 100億の話しているんじゃないんですが。6路線の中の2路線の話をしているんですが」の声あり)入っていると申し上げたでしょう。(「いつになるかわからないということですね」の声あり)

議長(相澤 武雄君) この際、午後2時15分まで休憩いたします。
午後1時59分 休憩

午後2時15分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 10番伊豆田 待子君。
10番(伊豆田 待子君) 私は、2点質問いたします。
 初めに、筋力トレーニングで介護予防について質問いたします。
 2004年度版高齢者白書によると、2003年10月1日現在で65歳以上の高齢者は 2,431万人と総人口の5人に1人がお年寄りとの新聞記事がありました。また、ここ数年、軽度の要介護と認定される人が急増しています。その上に要介護状態になるおそれのある人が約 100万人にも上ると指摘されています。
 来るべき超高齢社会を高齢者が元気で長生きし、生きがいを持って暮らせる社会にしたいと考え、公明党は政策提言「元気を延ばそう!生涯健康づくり ─介護予防10カ年戦略」を発表しました。
 高齢社会において、自立して生活できる、健康で生きられる寿命、すなわち健康寿命を延ばしていくことは、高齢者が生き生きと生活していくためにとても重要なポイントではないでしょうか。その意味からも介護予防の重要性がますます高まっていると考えます。
 介護予防のプログラム具体例を挙げますと、生活機能低下筋力向上トレーニング、転倒予防教室、痴呆予防教室、尿失禁予防教室、低栄養予防教室、適切な靴と中敷の調整、口腔ケアとして歯磨き励行と義歯の調整などがあります。今回取り上げました筋力トレーニングはその中の一つであります。
 この筋力トレーニングは、御存じの方もおいでと思いますが、高齢者の間では話題になっているところです。筋力トレーニングといっても、現役世代が筋力を強くするために行うものとは少し異なり、軽い負荷をかけて、使わなくなった筋肉を使ったり、動かしたりする高齢者向きのもので、この筋力トレーニングを行うことにより、転倒・骨折予防などの身体機能の維持向上と筋力の低下を予防するなど、筋力トレーニングは介護予防に効果があると言われています。現在宮城県では亘理町が介護予防トレーニング事業として実施しております。そして、トレーニングの効果があらわれているといいます。また、5月27日の河北新報に、仙台市で本年7月から筋力トレーニングモデル事業を行うと記載されていました。
 さて、富谷町は、宮城県でも一番若い町と言われ、5月22日の河北新報には調査結果が載っていました。しかし、高齢化率は着実に伸びており、平成14年度の実績報告書と13年度を比較しますと、要支援は50%も伸びています。この数字は、平成15年3月発表の第2期富谷町介護保険事業計画書の推計をはるかに超えるものです。要介護1、2も確実にふえています。介護保険料の値上げも心配するところでございます。この意味からも介護予防が必要と考えるものです。介護予防をすることにより、医療費の抑制にもつながるはずです。
 現に、茨城県の大洋村では筋力トレーニング事業の実施により医療費が全国平均の半額になったとのデータが出ております。また、広島県御調町では、今年4月から筋力トレーニング教室を実施。5月から3回通っている女性はひざの痛みがとれて足が曲がるようになったことや、福島県の古殿町では東北でいち早く取り入れ、効果が出ているとの新聞記事も読みました。
 医療費の抑制と寝たきりにさせない健康づくりが必要ではないでしょうか。年齢だけでなく、身も心も若い町富谷を維持するため、富谷町の住民がいつも生き生きと暮らせるまちづくりを考え提供するのも行政の役目ではないでしょうか。以上のことから、介護予防事業筋力トレーニング教室の実施を求め伺います。
 また、この介護予防教室は、歩いていける場所に公民館やスポーツ施設などを整備していくことも考えなければならないと思います。
 次に、2問目に、町民バス利用と交通安全対策について質問いたします。
 町民バス運行の目的は、路線バスの走っていない交通不便地区の解消を図るとともに、町民の生活利便性の向上や健康福祉の増進、町の活性化を図る。
 具体的に4点あり、1に、交通不便地区における最低限の移動を保障する。2に、交通不便施設、役場、中央公民館等及び周辺施設への低頻度交通を補完することにより町内施設の利用促進を図る。3に、単なる交通手段としてでなく、地域間交流及び世代間交流を図るべく町民触れ合いの場とする。4に、既存バス路線との協調を図り、交通不便地区から交通便利地区への橋渡し的な役割を担うと位置づけています。
 まず、繰り返しになりますが、2番目の交通不便施設、中央公民館、また役場庁舎への低頻度交通を補完する云々とあります。今回の改正見直しにより、あけの平小学校に町民バスを利用できることや、ジャスコ、湯ったり苑までのコースに配慮をいただきましたこと、住民も喜んでいるところでございます。
 反面どうしてこうなったのでしょうか、とちの木地域は、この中央公民館、役場庁舎に出向くのに国道4号バス停まで15分から20分歩かなければなりません。それも行きは下り坂、帰りは上り坂です。今は暖かいので、利用している方は国道4号まで歩き町民バスを利用しているようですが、町民バスを利用しなくなった方もいると聞いております。では、国道から歩かないで済む、国道まで歩かないように済むには、とちの木から乗り、湯ったり苑を回り、ぐるっと中央公民館まで行くと、時間にして40分かかります。私も乗って確かめてみました。とちの木からは何人か乗り込み、本当に地域交流の場になります。また、ジャスコの帰りには国道でおりなければなりませんが、荷物があるので、そのまま終点まで行き、乗りかえてとちの木までと思うが、それは乗りかえと認められませんし、乗り継ぎの時間もちょうどあるかどうかです。仕方なく重い荷物を持って国道4号バス停から歩くようになります。
 それだけではありません。老健施設にご主人が入院している方や、この町民バスを利用している方々は熟年の方々がほとんどです。ですから、町民バスに乗って健康センターに行くのを、買い物に行くのを楽しみにしております。このジャスコがオープンしてから、買い物はジャスコでする高齢者がふえているようです。その意味からも、どうしても国道4号バス停でおりざるを得ません。また、湯ったり苑に遊びに行っても、国道4号でおりなければならず、雨など途中で降られたら悲惨なものです。
 見直しをする前は、午前9時半ごろになると中央公民館、健康センターなどに向かう熟年の方がバス停でにぎやかにしていた姿がよく見受けられました。しかし、このごろはバス停に熟年の方々の姿が消えてしまいました。今のところは何とかしのげると思いますが、冬はどうするのでしょうか。雪が降りすべってころんだら危ないから外に出ないで家にいましょう、寒いときは外出しないようにしましょうというのでしょうか。考えてみてください。
 また、石積地域についても、中央公民館に行く時間帯がなくなり、健康センターに行かれなくなったとの声も寄せられております。石積地区は坂ではありませんが、県道三本木線のバス停まで出るにはかなり距離があるのではないでしょうか。この町民バスは福祉健康号も兼ねていたのではないですか。どうなのでしょうか。また、午前中のボランティアで中央公民館に出向いた場合、改正前まで南部循環の12時台があったのですが、今は14時までバス時間帯がなく困っていますとの相談もありました。
 私から見ると、交通の便利なところはさらに便利になり、ジャスコのお買い物バスが走り、好きな交通機関を自分で選べるほどに便利になっているように思えます。町民バスの運行目的はどうなっているのでしょうか。どこかに行ってしまったように思えてなりません。どうですか。どう思っているのでしょうか。4台のバスで時間帯やコースを決めるので、どうしても全部によくとはいかないのはわかりますし、大変なご苦労があったのもうなずけます。また、職員の方々には敬意を表するところです。しかし、基本をどこに置くかは決めて組んでいかなければならないのではないでしょうか。
 このことから、高齢者が中央公民館や健康センターなどに気軽に利用でき、気軽にお買い物などにも利用できる町民バスを求め伺います。
 とちの木バス停まで町民バスを右回り、左回りとも乗り入れることを強く強く求め伺います。とちの木団地はどこの団地とも連結しておりません。その分、町民バスが大事な交通手段です。
 次に、民間のバスは時間の改正を年に4月と10月に改正が必要であれば行っています。また、その時々に柔軟に対応しているように思えます。町民バスもコースや時刻の変更など、もっと柔軟に対応していいのではないでしょうか伺います。
 次に、交通安全についてですが、国道4号とちの木信号から団地に入り、間もなく坂道カーブが2カ所危険箇所があります。過日の町内会総会でも、バスの件とともに住民より訴えがありました。カーブに入る前にスピードを緩めるのは当然ですが、それでも自然にスピードが出てしまい、とても危険です。車の走行の安全と人命を守ることを考え、南富谷入り口から南富谷中央に向かうカーブ2カ所過ぎるところまでカラー舗装を求め伺います。
 最後に、信号機について伺います。
 国道4号とちの木交差点信号機に下り右折矢印灯設置を強く求め伺います。
 大清水団地開発や上桜木団地販売にあわせ大型店の進出などに伴い交通量がふえたこと、また、信号機の連結による右折が困難であり、危険を生み出しています。町民の命を守るためにも、国道4号とちの木下り信号機に右折矢印灯信号機の設置を強く求めるものです。
 以上です。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1点の筋力トレーニング関連でありますけれども、介護予防事業の一環として高齢者体力アップという形で5月より開講させていただいております。対象者が、介護保険認定者を除く、週1回参加できる高齢者、こういう決め事でおります。回数については12回という形をとっております。それから、場所については、デイサービスセンター、それからひより台の佐々木整骨院。そういうお手伝いいただいているようであります。したがって、これらをだんだん積み上げて、まだ駆け出しでありますから、この様子を見ながら充実強化していかねばならないのかなと、こういうふうに思っております。
 先ほど健康寿命という言葉も出てまいりました。まさにいかに健康寿命を延ばしていくかということの一環だと思います。さまざまな、健康寿命を延ばすのには、食べ物から、体を動かすことから、いろいろあるわけでして、先ほど新聞によればという言葉も出てまいりましたけれども、私も新聞によればなんですけれども、非常に効果を上げている地域も紹介されているところもありますし、一方で、一生懸命行政でスタートしたけれども、その後の、例えば1年なら1年終わったその後の経過追跡しますと、ほとんどそれがとまってしまうということも紹介されておりました。いかにこれは息長く事後ケアが必要なのかなというふうに思っております。
 ちょうどいい機会でありますからご紹介いたしますけれども、これは、筋力トレーニングという形でありませんけれども、82歳の方が10年前にがんが町の検診で発見されて、がんの摘出手術をして10年。今、歩け歩けで東京まで歩いて、生まれが東京なので東京まで歩いていってきたという、往復はしなかったんです。一方通行ですが、すごいなというふうに思いました。その方にこの間お会いしてお話伺いましたら、町の各公民館、出張所に置いている手帳が本当にぼろぼろになるほど記録されておりました。それを見て、やはりずっと継続というのは大事なんだなと改めて思っております。私も万歩計などはこれで3度目なんですけれども、やはり継続というの、途中でおろしたりすると切れてしまう。したがって、やはり継続することの大切さも大事なのかなと。したがって、町でもスタートいたしましたけれども、これからなお一層これは、その後のケアと申しますか、やって、健康づくりに努力してまいりたいと思っております。
 次、第2点の町民バスの関連でありますけれども、少々長くなります。
 第1点の路線再編において、右回りも左回りもとちの木団地に乗り入れはしております。しかし、ただし両回りとも富谷から富ケ丘方面に行く場合は乗り入れいたしておりますが、逆に富ケ丘から富谷方面に来るとき、そこが不都合だということで、バスの路線編成のためにどうしてもご指摘のような状態になったのであります。それでも、これまで行き帰りのどちらか一方しかとちの木地区に停車していなかったのを、往復停車の一方では改善したと、そういうふうにとらえているんですけれども、もう一度確認してみていただけませんでしょうか。
 それから、かなりこのバス路線の運行については、委員会なり、意識調査なり、それから2カ年の実績なども分析していただいて、それであの編成になったものですので、後で出てくるようでありますけれども、公共交通のように短時間で時刻の編成というのはなかなか難しい状態にあると思うのであります。いわば今宮城県内ですと、宮城交通の車両数がまず違いますから、町は4台をいかにそれを満杯回転していくかという制約の中での編成でありますので、一定のご理解を願い、なれていただかねばならないのかなと、こういうふうに考えております。それから、そういう形で編成したもので、不自由の分とそうでない分と都合合わせて、今日まで、今の改正の状態になったのであります。
 それから、4号線からの安全施設でありますけれども、カラー舗装の要望がかなりあったりもいたします。黒の舗装と比較対比して、非常に高くつきます。また、道路周辺が住宅地の場合には、一方で騒音の声もあります。したがって、そういうことも考慮しながら今まであの舗装についてはいろんな角度から判断して進めてまいったところでして、あの場所については、少なくても通過路線でない、いわば生活道路的、とちの木地域の生活道路的、よその人も一部入るでしょうけれども、主たるは生活道路的ということと、住宅地の中でありますので、そういうことを勘案して、余り騒音とかそういうことにならない、また、なれた人たちの通過でありますから、別な形で、例えば標識とかマナーアップ、町内でのそういう形であの場所は安全確保していく必要があるのかなと、このように考えております。
 それから、第5点の右折信号、矢印信号でありますけれども、大和警察署で今年度中くらいに下り信号の右折矢印灯を設置できそうだ。今年度中に何とか、今年度中に。今まではそういう答えがなかったのでありますけれども、何とか皆さんにこたえたいということまでご返事いただいているところであります。

議長(相澤 武雄君) 10番伊豆田 待子君。

10番(伊豆田 待子君)  まず、介護予防の筋力トレーニングについてですが、私も佐々木整骨院と協力しながら、あそこの郵便局の隣で、ケアフル、パワーリハビリテーション機能訓練「ケアフル」、デイサービスということで行っているというのはそこに通っている方に聞いております。そのそこに通っている方は、葉書で町の方から来たと。町の方で多分だからこの人この人と選んだのだと思いますが、こういうやり方じゃなくて、きちっとした教室として応募。
 先ほど町長は新聞記事と言いましたけれども、実際私も、新聞記事だけじゃなくて、行ってまいりました。というのは、亘理、宮城県では亘理だけなんですが、介護予防トレーニング教室を開いております。その亘理に調査に行ってまいりました。そこは、温泉を掘りまして、その温泉を利用しながらこの筋力トレーニング教室をやっているということで、高齢化率も 19.42ということで多いことは多いんですね。その中で、私も一応その機械も実際いじってみました。動かしてみましたが、本当に軽い負荷で、腹筋運動から、背中、使ってない筋力を鍛えることができるマシンがありました。本当にこれ、亘理町の方でいただいた資料によりますと、やはり効果がかなり出ているんですね。昨年からやったそうなんですが、1年間でかなりの効果が出ているというデータをいただいております。
 ぜひ、役場の方から、町の方から相手を選んで出すのではなくて、やはり町全体に、今こういう事業を行っていますよと、そういうのをもっと周知して、それでたくさんの全体の中から選んでいくのが私はいいのではないかなと思いますが、その点についてまずお伺いしたいと思います。
 それから、2問目のバスの件についてですが、両方とちの木までと言いますが、2年前までは湯船沢住宅前で、とちの木は帰りはおりて、そこから歩かなければならなかったのが、国道4号まで来ましたよという、4号入り口まで来ましたという話とは思うんですが、湯船沢まで来るのと国道4号でおろされるのは同じことなんですね、これ。ですから、ぜひこの中まで、団地の中、とちの木までバスをやはり入れていただくと。
 ということは、現在、やはり上桜木、それから大清水、ジャスコ大型店、カインズができたということで、人の流れが南に行っているんですね。みんな南に向かって行くんですよ。そうなると、やはり下までおりてきて向こうに、役場とか中央公民館の健康センターに行くには下までおりていくしかないと。南に向かっていく場合はとちの木は乗れますけれども、だけど北の方に向かっていくには、どうしても下までおりてこなければならない。それも健康福祉号を基本に入れて町民バスというのも走らせたはずなんですね。それが健康センターに向かうのに15分から20分下り坂をおりていかなければ町民バスに乗って利用できないと、そういうことはちょっと考えにくいのではないかなと思うんですが、その点もう一度お伺いいたします。
 また、4号下り、とちの木の信号機に矢印信号が今年度中につくのではないかなと、非常に嬉しい答弁もありましたので、何かその後ちょっと突っ込むのは何かちょっと少し落ちてしまったような気もしますが、ぜひこのバスの件に関しては何とか考えていただけないものかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 もう一つありましたね。このカーブの2カ所に関してなんですが、これももう一度考え直していただいて、もう一度答弁をお願いいたします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 何もいいんですよ、そんなに遠慮しないでどんどん。隣の議員さんみたいに。同僚安住議員さん、ばんばんやっていただいて、私も答えられるところしか答えられませんから、どうぞ1時間以内で。
 筋力トレーニングは、町としてスタートしただけでありますから、したがって、今の議員の公募方式とか、それからいろんなご意見なり、動いている中でいろんなことを積み上げて、皆さんの意向に沿うように、とりあえずことしスタートさせていただいたと、こういうことでいきたいものだと思っております。これは縮小する方向でスタートするんでなくて、これをもっと積み上げ方式という基本には変わっていなくて、スタートでありますから、なおひとつ気づいた点ありましたら、この場だけならず、ぜひひとついろいろな機会にご意見なりご指導願えばありがたいと思っております。とりあえずスタートさせていただきたいと思っております。
 次に、バス関連であります。交通安全関連でありますけれども、本当に道路の舗装、通常、何というんですか、何とか舗装という表現あるようでありますけれども、やはりそれを必要とするご意見もあります。しかし、一方で、あれを物すごく嫌うというご意見もあります。特にあの場所は、制限速度が多分30キロぐらいの場所でないでしょうか。そういうことと、先ほど申し上げた、概して生活道路的、受益者、地域の方々のご利用が主なものですから、安全確認しながら今の形で進んでほしいという結論に立っております。
 それから、町民バスについては、今まで入っていない分を南側には入ることに。だけれども、こっちの北側に入ってくることがないので、国道からということで不便だということだと思うんです。前の2年間はどっちも入らなかったという、(「違うんです。前は北に行く方が入っていたんです。北に行く方が入ったというか」の声あり)そうでしたか。(「逆に帰りの方が入って北に行ったんですね。南の方が入らないで、鷹乃杜とか回って、帰りにとちの木に入って、中央公民館、健康センターに連れていっていただいたと、そういう感じです」の声あり)大変、先ほど申し上げたとおり、2カ年の実績で、本当に委員会のご意見ももちろんですけれども、大きく分けて、委員会の人たちのご意見はもちろん入っているわけでありますけれども、住民のかなりの多くの意識調査の分も入りました。それから、もう一つ大きかったのは、2カ年の各区間区間のかなり詳細の実績、乗り降りの実績が入っておりました。この大きな二つを中心に、委員会で慎重審議し、そして出した結論がこのたびの路線編成なのであります。したがって、先ほど申し上げましたけれども、一気にまたこれを組み直して、バスでもこれを今4台方式を8台方式とか、40台方式という力があれば、また話は別なんでしょうけれども、もうしばらくひとつこの路線でいかざるを得ないのかなというのが、また契約も2カ年の債務負担で契約しておりますので、新たにということは大変至難なのかなと、こういうふうに思っておるところであります。

議長(相澤 武雄君) 10番伊豆田 待子君。

10番(伊豆田 待子君) バスの件なんですが、2年間というのも、これは私も重々承知してはおります。短時間という先ほどの話ありましたが、7、8、9、10と4カ月あります、寒くなるまでに。この4カ月の間に何とかならないものでしょうか。
 というのは、やはりこの利用している方がバスに乗ったときに、バスの運転手さんに「こういうわけなんだけれども、どうなんだべか」と言ったら、「いや、5分ぐらいだから、入って入れないことはないよ」と、そういうふうに言われたと。そういう話も聞いております。ですから、何かもう一度、毎回でなくても、毎回でなくても何かこの時間に合わせた1便とか2便とか、大体4便しかないから全部になるんでしょうけれども、何か検討をして、この4カ月間で雪降るまでに検討していただけないでしょうか。
 というのは、結局、寒かったり雪が降って危ないとなれば、出かけない。それが引きこもりにもなったり、かえって暖かくなったときに足腰が弱っていると、そういう状況にもなりかねないと思います。そのための健康センターでの高齢者の、元気な高齢者の方々の健康センターでの活動だと思います。そのことも交えまして再度質問いたします。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) バスの運転手さんには、安全運転でしっかり守っていただいて、それから運転の労務時間、それをしっかりしてもらいたいということは、いわば町からとしては安全運転を会社側に乗務員さんにはお願いするということをきつくお願いしております。したがって、町の方針と、また契約については会社と契約しているので、5分ぐらいはねというのは、どういう、お客さんがとても穏やかだから、そんな5分ぐらいならというような話題だったと思うんですけれども、町としての契約は、会社と契約して、かなり過密ですよという専門家も言われた。過密というのは、路線編成がむだのない組み方をされているものですから、かなり変更というのは難しいと私は思っております。
 決してわからないんでないんです。私もあの上りを、しょっちゅう歩くんでないんですけれども、4年に1度ぐらいは、かなり歩いてきついな、道路がきついな、そういう思いを何回となく経験しておりますから、ましてや年齢が重なれば重なるほどきついなということはわかっておりますけれども、町全体からするとそういう実態にあるんじゃないでしょうか。ひとつ言葉、大変返事の悪い答えだと思いますけれどもよろしく……。

議長(相澤 武雄君) これをもちまして一般質問を終わります。
 ここでお諮りいたします。議案調査等のため、あす6月12日から6月15日までの4日間を休会にしたいと思います。ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、6月12日から15日までの4日間を休会とすることに決定いたしました。
 これで本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会をいたします。
 ご苦労さまでございました。
午後2時57分 散会

平成16年第2回定例会議事録(第3号)

平成16年6月16日(水曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 佐藤克彦君     
  • 2番 齊藤きえ子君
  • 3番 山路清一君     
  • 4番 千葉達君
  • 5番 磯前武君     
  • 6番 今村寿君
  • 7番 相澤榮君     
  • 8番 菅原傳君
  • 9番 安住稔幸君    
  • 10番 伊豆田待子君
  • 11番 佐藤聖子君    
  • 12番 土井昭二君
  • 13番 細谷禮二君    
  • 14番 尾形昭夫君
  • 15番 小野進君    
  • 16番 浅野幹雄君
  • 17番 永野久子君    
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 渡邊俊一君    
  • 20番 相澤武雄君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 総務課長 中川弘美君
  • 財政課長兼会計課長 眞山巳千子君
  • 町民課長 千葉美智子君
  • 保健福祉課長 須藤辰夫君
  • 税務課長 渡辺成一君
  • 生活環境課長 瀬戸けい子君
  • 経済振興課長 伊藤和子君
  • 都市整備課長 梅津慶一君
  • 教育長 千葉芳樹君
  • 教育総務課長 古跡幸夫君
  • 生涯学習課長 佐藤信夫君
  • 上下水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 中川弘美君
  • 農業委員会事務局長(兼) 伊藤和子君

事務局職員出席者

  • 事務局長 小松繁夫    
  • 次長 高橋和好
  • 主事 福原明敏

議事日程 第3号

平成16年6月16日(水曜日)午前10時開議

議事日程表
第1 会議録署名議員の指名
第2 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号))
第3 承認第2号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第4号))
第4 承認第3号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第4号))
第5 承認第4号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号))
第6 承認第5号 専決処分の承認を求めることについて(富谷町税条例の一部を改正する条例)
第7 承認第6号 専決処分の承認を求めることについて(富谷町国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
第8 議案第9号 富谷町水道事業の設置等に関する条例の一部改正について
第9 議案第1号 平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)
第10 議案第2号 平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第1号)
第11 議案第3号 平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)
第12 議案第4号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(建築本体)請負契約の締結について
第13 議案第5号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(機械設備)請負契約の締結について
第14 議案第6号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(仮設校舎)請負契約の締結について
第15 議案第10号 平成16年度物品(学校給食センター食器)購入について
第16 議案第7号 富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて
第17 議案第8号 富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて
第18 請願第1号 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書
第19 発議第2号 低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書
第20 発議第3号 低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書
第21 発議第4号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書
第22 閉会中の各委員会調査について

本日の会議に付した事件

議事日程のとおり

午前10時00分 開議

議長(相澤 武雄君) 皆さん、おはようございます。
 ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しますので、これから本日の会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 議長諸報告はお手元に配付のとおりであります。これで諸般の報告を終わります。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりであります。

日程第1 会議録署名議員の指名

議長(相澤 武雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。
 会議録署名議員は、会議規則第 120条の規定により、7番相澤 榮君、8番菅原 傳君、9番安住 稔幸君の3名を指名いたします。

日程第2 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号))

議長(相澤 武雄君) 日程第2、承認第1号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号))を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) それでは、議案書の6ページをお願いいたします。
 承認第1号専決処分の承認を求めることについてご説明申し上げます。
 年度末の確定などによりまして、議会招集の暇がなかったため、3月31日に、平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号)を別冊のとおり専決処分いたしましたので、これをご報告し、承認をお願いするものでございます。
 平成15年度各種会計補正予算及び補正予算に関する説明書の3ページをお願いいたします。
 平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号)
 第1条 歳入歳出予算の補正
 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 2,218万 5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ85億 2,474万 2,000円とするものでございます。
 2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」のとおりですが、後ほど事項別明細により、ご説明申し上げます。
 第2条 繰越明許費の補正につきましては、9ページの「第2表 繰越明許費補正」により、第3条地方債補正につきましては、10ページの「第3表 地方債補正」によりご説明申し上げます。
 9ページをお願いいたします。
 第2表 繰越明許費補正
 今回、追加をお願いするものでございます。
 8款2項道路橋梁費におきまして、事業名町道待道線路線用地調査測量設計業務委託につきまして、金額 388万 5,000円を繰り越しいたします。繰り越しの理由につきましては、用地測量におきまして、構造ごとに現地に復元し、土地所有者と河川管理者の宮城県などの関係者の現地立ち会いをいただいたところでございましたけれども、一部の境界復元で承諾を得られない土地が出てまいりました。町といたしましては、至急国土調査時点での内容調査や、測量復元の確認など実施いたしまして、再交渉と考えておりましたところ、土地所有者が約1カ月の入院となりまして、その間交渉ができないため作業が進まず、年度内完成ができなくなったために、5月10日まで延期をするものでございます。本業務につきましては、5月10日に完了いたしております。
 第3表 地方債補正
 今回は変更でございますけれども、起債の限度額をこれまでの3億 2,010万円から 6,000万円を減額いたしまして、2億 6,010万円とするものでございます。各項目につきましては、歳入の詳細のところでご説明申し上げますが、これによりまして平成15年度の地方債残高は、25ページにお示ししておりますけれども、69億 1,498万 6,000円となる見込みです。
 それでは、事項別明細書によってご説明いたします。
 14ページをお願いいたします。
 初めに歳入です。
 2款1項自動車重量譲与税 3,531万 7,000円を増額いたしまして、1億 1,731万 7,000円とするものでございます。3月31日確定によるものでございます。
 2款2項地方道路譲与税 1,026万 8,000円を増額いたしまして、 4,026万 8,000円とするものでございます。これにつきましても3月31日確定によるものでございます。
 3款1項利子割交付金 883万 8,000円を増額いたしまして、 2,883万 8,000円とするものでございます。これにつきましては3月19日に確定したものでございます。
 4款1項ゴルフ場利用税交付金 994万 9,000円を増額いたしまして、 4,994万 9,000円とするものでございます。これにつきましては3月23日に確定したものでございます。
 6款1項自動車取得税交付金 1,452万 7,000円を増額いたしまして、 7,952万 7,000円とするものでございます。3月19日確定によるものでございます。
 8款1項地方交付税 9,024万 5,000円を増額いたしまして、17億 3,379万 5,000円とするものでございます。特別交付税で 9,024万 5,000円を増額するものでありまして、これによりまして特別交付税につきましては1億 4,024万 5,000円となりまして、昨年と比べますとマイナス13.6%となっております。地方交付税全体では、前年と比較しますと15.4%の減という結果になっております。
 次のページをお願いいたします。
 9款1項交通安全対策特別交付金16万 1,000円を減額いたしまして、 593万 4,000円とするものでございます。これにつきましては3月24日の交付決定でございます。 11款1項使用料1万 7,000円を減額いたしまして、 4,043万 3,000円とするものでございます。鷹乃杜防災センターの使用料で、実績により減額するものでございます。
 12款1項国庫負担金 462万 1,000円を減額いたしまして、5億 2,447万 4,000円とするものでございます。
 1目1節社会福祉費負担金 741万 5,000円の減ですが、内訳につきましては記載のとおりでございます。3節から7節までにつきましては、児童手当の精算によりそれぞれ減額するものでございます。
 3目の教育負担金につきまして、中学校新築負担金成田中学校屋内運動場新築事業負担金の 728万 5,000円でございます。補助単価加算の交付決定を受けたことにより増額をするものでございます。
 12款2項国庫補助金 139万円を減額いたしまして、 5,854万円とするものでございます。1節の障害者居宅生活支援事業費補助金で減額をするものでございます。
 12款3項委託金 341万 1,000円を増額いたしまして、 1,340万 3,000円とするものでございます。
 2目1節の社会福祉費委託金につきましては、国民年金事務委託金の確定でございます。児童福祉費委託金につきましては、児童手当事務費交付金の精算によるものでございます。
 13款1項県負担金 274万 8,000円を減額いたしまして、1億 1,049万 5,000円とするものでございます。社会福祉費負担金 255万 3,000円の減額ですが、内訳につきましては記載のとおりでございます。
 3節から、次のページの6節までにつきましては、児童手当の精算交付決定によるものでございます。
 次のページをお願いいたします。
 13款2項県補助金 464万 1,000円を減額いたしまして、1億 2,100万 5,000円とするものでございます。
 1目1節の市町村交通安全対策推進事業補助金の3万 4,000円ですけれども、指導員の増及び出動回数の増により増額するものでございます。
 2目につきましては、障害者居宅生活支援事業費補助金で 167万 1,000円の減でございます。
 4目1節の緊急地域雇用創出特別基金事業補助金につきましては、低学年教育充実事業、都市公園除草業務、それぞれの執行残を減額するものでございます。
 5目6節の宮城県農業災害対策事業補助金につきましては、農作物異常気象災害対策事業補助金の確定により減額するものでございます。
 7目2節の森林病害虫等防除事業補助金につきましては、保全松林緊急事業補助金の交付決定によりまして増額するものでございます。
 9目1節地震防災対策事業費補助金につきましては、スクールゾーン内危険ブロック塀の除去事業につきまして、3月議会後に1件の申請があったため、増額するものでございます。
 13款3項委託金7万 9,000円を増額いたしまして、 6,490万円とするものでございます。県移譲事務交付金、県広報配布事務委託金の確定によるものでございます。
 14款1項財産運用収入 6,000円を増額いたしまして、 369万 1,000円とするものでございます。それぞれの財政調整基金から、ふるさと富谷創造基金の利子の確定によるものでございます。
 3目の土地開発基金運用収入につきましても、同じ理由でございます。
 15款1項寄附金2億 611万 7,000円を増額いたしまして、2億 1,891万 6,000円とするものでございます。
 2目1節公共下水道費寄附金1億 5,271万 2,000円につきましては、大清水土地区画整理組合、それから上桜木土地区画整理組合よりそれぞれ公共下水道事業に係る寄附金として、寄附の採納があったものでございます。
 3目衛生費寄附金1節清掃費寄附金につきましては、ただいま申し上げましたように二つの組合から、ごみ処理の施設寄附金として歳入になったものでございます。
 16款2項基金繰入金2億 8,299万 4,000円を減額いたしまして、3億 4,194万 7,000円とするものでございます。
 1目1節の財政調整基金繰入金につきましては、財源調整でございます。
 2目のユーマイタウン施設整備基金繰入金につきましては、 3,300万円の減でございますけれども、成田中学校屋体新築事業国庫補助金の交付決定に伴いまして、国庫支出金が増額になったこと。それから、同じく公共事業債で 970万円、成田中学校校舎整備におきましても、一般公共事業債を充てるために、その分を減額をしたものでございます。
 次のページをお願いいたします。
 19款1項町債 6,000万円を減額いたしまして2億 6,010万円とするものでございます。
 1目の臨時財政対策債の1億円の減につきましては、一般公共事業債の許可が新たに見込まれるため、本年度の発行を見送るものでございます。
 それから2目の教育債につきましては、成田中学校校舎整備で 1,570万円、屋体整備で 970万円で、 2,540万円の増でございます。
 土木債につきましては、一般公共事業債富ケ丘歩道改良工事で 1,460万円を増額をするものでございます。
 続きまして歳出です。
 2款1項総務管理費 5,341万 1,000円を増額いたしまして、10億 4,170万円とするものでございます。
 1目、2目、8目につきましては、県支出金の確定により財源更正を行うものでございます。
 13目、15目、17目、18目につきましては、積立金の確定によるものでございます。
 16目のユーマイタウン施設整備基金につきましては、大清水と上桜木の土地区画整理組合からのごみ処理施設寄附金と、基金利子の積み立てを合わせて支出するものでございます。
 3款1項社会福祉費、次のページをお願いします、 1,761万 6,000円を減額いたしまして、7億 6,139万 9,000円とするものでございます。
 前のページにお戻りいただきます。
 1目の社会福祉総務費につきましては、国庫支出金の確定により財源の更正を行うものです。
 3目の国民年金事務費につきましても、国民年金事務費交付金の精算により財源更正をするものでございます。
 障害者福祉費につきましては、それぞれ決定により減額をいたすものでございます。
 次のページをお願いいたします。
 20節の扶助費につきましても、不用額の減額でございます。
 5目の医療助成費28節繰出金につきましては、老人保健特別会計、国民健康保険特別会計へそれぞれ繰り出しをすることを、減額をするものでございます。
 3款2項児童福祉費 417万 5,000円を減額いたしまして、5億 8,447万 2,000円とするものでございます。
 1目につきましては、児童手当事務費交付金の確定により財源更正をするものです。
 2目の児童措置費につきましては、児童手当不用額を減額をするものでございます。
 3款3項老人福祉費と4款1項保健衛生費につきましては、それぞれ財源更正をしたものでございます。
 5款1項失業対策費 236万 4,000円を減額いたしまして、 337万 2,000円とするものでございます。
 13節委託料で 236万 4,000円の減ですけれども、緊急雇用都市公園除草業務の執行残を減額をするものでございます。
 6款1項農業費 542万 4,000円を減額いたしまして、 8,981万 2,000円とするものでございます。
 19節負担金補助及び交付金の減額でありまして、補助金額の確定により減額をするものでございます。
 6款2項林業費、それから8款1項土木管理費と合わせまして、県支出金の確定により財源の更正を行うものでございます。
 8款2項道路橋梁費、これにつきましては、一般公共事業債の借り入れにより、同じく財源更正を行うものでございます。
 8款4項都市計画費、大清水と上桜木土地区画整理組合の寄附金により、これにつきましても財源更正を行うものでございます。
 9款1項消防費、これにつきましても、鷹乃杜防災センター使用料の減による財源更正でございます。
 10款2項小学校費 164万 7,000円を減額いたしまして、2億 5,215万 9,000円とするものでございます。
 4節、7節、それぞれ不用額の減でございます。
 10款3項中学校費。これにつきましては、成田中学校校舎屋体整備におきまして、国庫支出金と一般事業債の額の確定によりまして、財源更正を行うものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) まず、補正予算そのものの内容についてですが、10ページを見ますと、先ほどご説明がありましたように、臨時財政対策債1億円がゼロになっております。この臨時財政対策債は、平成15年度の当初におきまして7億円の予算を計上しましたけれども、その後、9月補正、12月補正で5億円、4億円と減額をし、さらにことしに入っても、3月に1億円へと補正をした。それが、最終的に今回ゼロになるということで、この7億円の臨時財政対策債が、結局7億円という巨額なものがゼロにという流れになっているわけです。 そこで、まず1点目伺いたいのは、この臨時財政対策債というのは、国が交付税で本来見るべきものを、自治体に借金を勧める形で肩がわりをさせて、後で交付税の基準財政需要額の算定額に入れていくという形をとるというふうに聞いておりましたが、つまりということは、実質的な交付税だというふうに理解をしていいのでしょうか。まず、伺います。
 それから、この臨時財政対策債が発行される、許可される、そのための要件というのは何か。
 また、算定根拠というのはこの金額ですね。富谷町において7億円という金額が許可されたわけですけれども、その算定の根拠は何かということ。
 それからもう一つ、こういうふうに見かけの7億円というお金が年度当初で組み入れられて、これだけかかりますよという形で富谷町の財政がこの分膨らんでいるわけですよね。ところが、実質的には15年度の年度末を迎えて、ゼロになったと。膨らませられたものが、今その分縮小という形になっているわけですね。お金の扱い方一つで、財政運営が見かけのものと実質的なものとに大きな隔たりが生まれるのではないかという心配をするわけですが、町としてはこの臨時財政対策債を活用することが、どのようなメリットがあるというふうに受けとめられておられるのでしょうか、伺います。
 それから、年度内にゼロにしたわけで、地方債の残高はふえないわけですよね。それでも後年度以降に交付税で措置をされるというふうに受けとめていいのでしょうか。これは二つ目です。
 以上です。実質的にはこの臨時財政対策債に関して1点、2点、3点、4点、まず伺います。
 次に、今回専決処分をされたわけですけれども、地方自治法第96条1項の2号にはっきりと、予算を定めるということが議会の議決要件の一つとしてうたわれているわけです。それで、議会の議決がなければ本来予算というのは、首長はこれを執行することはできないわけです。その議決権というのは、議会のみに与えられている権限ですから、議会が議決をするということは、とにかく予算を決める上での大前提だというふうに考えなければならないわけですが、この大原則について、町の受けとめ方が甘いのではないかなと。何回もこの予算の専決処分というのが、この間繰り返されてきておりますから、この点で非常に受けとめ方が弱い。あるいは軽視をしているのではないかというふうに受けとらざるを得ないのですが、町長はこの地方自治法第96条1項の2号、これについてどのように受けとめておられるのか伺います。町長に伺いたいと思います。
 それから関連して、その専決処分そのものが妥当であったかどうかということなんですが、今回専決処分した理由として、議会を招集する暇がなかったということを言っておられます。しかし、これは成り立たないと思うんです。3月議会は皆さん御承知のように、18日に終わりました。3月31日までの間に2週間近い間があるわけです。私ども議員全員に配付されております議員必携を見ますと、全国町村議長会はこういう見解を持っているんです。招集する暇がないときということの運用について、果たして町村の段階で招集する暇がないほど緊急を要する事件が現実にあるのかということである。真に急施を要する場合は、法第 101条第2項の規定により、3日の告示期間を置かないで、前日告示して議会を開くこともできるのであるから、本当に執行の時期を失ってしまうような事例は、町村ではめったに起こり得ないと言えると。したがって、客観性、妥当性が認められる場合に限って、厳正に運用されるべきであるというふうに言っているんです。
 そこで、これも町長に伺いますけれども、全国町村議長会のこの見解に対して、町長はどのように受けとめられておられるのでしょうか。
 また、今回前の日に告示をすれば、最低でも臨時議会が開くことができたわけで、本当に急施を要する事案には当たらないと。やろうと思えば臨時議会は開けたはずなのに開かなかったというわけですから、その理由です。議会を招集する暇がなかったとする理由を改めて伺いたいと思います。
 あわせて、この件に関しては、時間的な問題で、物理的に臨時議会を開く暇は十分にあったということが一つと、もう一つ決算、財政の運用の仕方としても、これを補正予算の専決という形をとらなくても、平成15年度の決算に持ち込むという形で議会の審議に付するということは十分にできたわけで、このような決算に持ち込むというやり方では、何か不都合があったのかどうか、伺いたいと思います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 全国の議長会の見解は見解でしょうね。
 それから、議決権を軽視ししているということはさらさら考えておりません。しっかりしておりますし、一方で専決権、暇がなかったということでご提案しているという考え方であります。(「そのほかにも聞いておりますが」の声あり)

議長(相澤 武雄君) 財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) まず、臨時財政対策債についてですが、私どもでは借金というふうにこれはとらえております。ですから、借金をしなければしない方がいいのでありまして、この臨時財政対策債につきましては、交付税に借りても借りなくても算入されるものでございます。ですから、借りないで算入された方がよりいいわけです。借りなかった分をどこで求めたかといいますと、3表の地方債補正のところでご説明いたしましたけれども、道路改良事業債、それから成田中学校関係での一般公共事業債、これらのことにつきましては、借りることによって50%交付税算入ということになりますから、臨時財政対策債の分と、それからこれを新たに借りたことによっての50%算入されるというメリットもありますので、臨時財政対策債は借りないで、こちらの方は借りてというふうにしたものでございます。
 (「まだ答弁が漏れております。臨時財政対策債を発行される要件、算定根拠。メリットについては今お答えになったと思うので」の声あり)臨時財政対策債につきましては、大枠国で示されてまいります。15年度につきましては8億 549万 7,000円というふうに、国からは示されておりました。(「いえ、ちょっとかみ合いませんね」の声あり)

議長(相澤 武雄君) 17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) 今のはまず、お答えですが、臨時財政対策債が発行されるのはどのような場合に発行が許可されるのか。また、その際の発行許可される限度額、これはどのように算定するのかという形で質問の仕方をちょっと変えて、改めて伺います。
 ですから、この平成15年の当初のときに、当時の財政課長が平成14年度、前年度の地方債発行許可額の1.88倍ですと、が限度額ですというふうにお答えになっているんですけれども、それでよろしいのかどうか。実はそうではなくて、基準財政需要額と基準額との差額分を、交付税で本来見なければいけない分を地方自治体の借金の形をとって実質的には後々交付税で見るという形をとっているというふうにも聞いておりましたので、一体その算定根拠というのは、何を見たらいいのか。どういうことなのかを改めてはっきりとお答えいただきたいと思います。
 それから、町長のご答弁は、大変お粗末でびっくりいたしました。全国町村議長会の見解は見解ですというわけにはいかないんですよね。これは、全く議会をばかにしたご答弁だと言わざるを得ないわけですが、町長に専決権があるとおっしゃいました。確かに専決権は認められておりますが、極めて厳しい条件、四つだけこの条件が満たされたときというふうに、四つの条件がうたわれているのは御承知と思いますが、その一つは議会が成立しないときです。これは成立しているんですから当たりません。それから第2に、法第 123条ただし書きの場合において、なお会議を開くことができないとき。これは定足数に達しないときなどを指しているわけです。これも当たらないんです。それからもう一つ、議会が議決すべき事件を議決しないとき。議会が仮にいろいろな理由を言って、故意に議決を引き延ばしたりするという場合、あるいは天災事変などで議決できないときを指しているわけです。この今言った三つには、いずれも該当しません。そして最後の、町村長が議会を招集する暇がないと認めるとき。確かにこのようにうたわれてはいるんです。しかし、これは町村議長会の考えということではなく、この法律の社会の認識として、法律学の認識としてこの場合はどういうことを指しているかというと、この招集する暇がないとの認定は、招集権を持つ町村長が行うわけですけれども、主観的な判断ではなくてあくまでも客観性がなければならないのは当然であるというふうにされておりまして、ですから、本当に天災事変が起きたようなとき、急遽そのための財政支出をしなければならないといったような、本当にまれに見るような事態が生じた場合にだけ、これは該当するわけです。そういう点で、富谷町はこの町村長が議会を招集する暇がないと認めるときという、この項目によって専決処分をしてきておりますけれども、これはこの法律の趣旨から見て、全くおかしいと言わなければならないと思うんです。おかしいし、そのことが同時に議会を軽視することでもあるから、全国町村議長会がこのような見解を出しているわけですね。
 町長に改めて伺いたいと思いますけれども、今回天変地異があったのかどうか。1日も早く予算を執行しなければならない理由はあったのかどうか。議会を招集するには、前日告示するだけでもいいわけですから、前日告示をして、全部の議員に電話で連絡をして、招集をかけるということだってよかったわけですから、それができなかったとする、これは物理的な問題しかないわけですが、どういう事態があったのか、改めて町長に伺います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) お粗末な答弁でなくて、先ほどは真剣に答弁したとおりであります。
 (「答弁になりませんよ、それでは。何の見解も示されないではないですか。答弁漏れです。お答えください」の声あり)

議長(相澤 武雄君) 財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) この基準ですけれども、当初予算のときには、国から前年許可額の1.88倍というふうな基準が示されておりましたので、それに基づきまして額を算定したものでございます。
 それから、先ほどお話しになりました基準財政需要額、それは確定は、算定は7月でございますので、大体その差が臨時財政対策債の額になるかなというところでございます。

議長(相澤 武雄君) 17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) 今の基準財政需要額の算定は7月になるので、その差がとおっしゃっておりましたが、何との差ということになるのかもう一度。ちょっと明確に、丁寧に、済みませんが説明してください。
 それから町長のご答弁ですけれども、全く答弁になっておりません。もう一度伺いますけれども、この地方自治法の96条1項の2号議会は予算を定めるとされているこの問題、それからさらに専決処分をうたった法第 179条について、特に 179条の第3項町村長が議会を招集する暇がないと認めるときというものについて、先ほどと同じ内容で改めて伺います。
 町長は議会を招集する暇がなかったというわけですけれども、臨時議会を招集するのに1日あればできるわけで、そういう時間をとることもできないだけの物理的な差し迫った要件というのが何かあったのかどうか伺います。
 また、こういう法律の精神について、町長はどのように受けとめているのか。守らなければならないと考えておられるのか。守らなくてもいいと考えておられるのか伺います。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 前の前に申し上げた答弁のとおりです。お粗末ではなくて、前の前に答弁したとおりであります。(「いや、答えていないんですよ」の声あり)

議長(相澤 武雄君) 財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) 当初予算のときには前年許可額の1.88倍としたものでございますけれども、交付税算定に当たりまして、算定した結果8億 549万 7,000円というふうになったものでございます。(「議長、町長に答弁させてください」の声あり)

議長(相澤 武雄君) ほかに。(「答弁漏れです。答弁をさせてください」の声あり)答弁漏れでなく、町長自身としては答えとして出しているんですから。(「答えていないですから、さっきの、さっきのも。全部答えていないわけですから。物理的になかったのかどうかと聞いている。それだけでも一言答えさせてください」の声あり)
 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1回目に申し上げたとおり。(「第1回目に何も答えていないんですよ」の声あり)

議長(相澤 武雄君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 これから討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) 私は、平成15年度一般会計補正予算の専決処分に反対をいたします。
 まず第1に、この専決処分された補正予算自体が、大変内容的に大きな問題を持っております。臨時財政対策債、当初に7億円を計上いたしましたけれども、実際にはこれは年度内に何回かにわたって減額補正をされて、ついにゼロにいたしました。これはいたずらに財政を膨れ上がらせると。実際の財政規模と実質的な見かけの財政規模とが大きく乖離するという問題を含んでいるかと思います。
 さらに第2の理由として、この専決処分が、地方自治法第96条1項の2に定められた予算議決の原則に反するものだという点です。予算の議決は議会のみが有する権限であり、予算はこの議決なくしては確定せず、執行することができません。町執行部は、予算の専決処分をたびたび繰り返してまいりましたが、今回の平成15年度一般会計補正予算の内容を見ても、どうしても専決しなければならない内容とは考えられません。つまり、このまま決算に持ち越すことも十分可能であったと考えます。十分な審議の上で議会に付し、議決を経るということが法の精神に最もかなうものだと考えます。
 第3に、専決処分を行った理由を、議会招集の暇がなかったとしている点です。3月議会終了から3月末日まで2週間近くあったわけで、その間に臨時議会を開催することは可能でした。決算を待たずに処理したいという場合でも、議会での議決を大前提にした対応はできたのではないでしょうか。この点について、全国町村議長会が発行している議員必携の専決処分の項目はこう述べています。
 果たして町村の段階で、招集する暇がないほど緊急を要する事件が現実にあるかということである。真に急施を要する場合は、法第 101条第2項の規定により、3日の告示期間を置かないで、前日告示して議会を開くこともできるのであるから、本当に執行の時期を失ってしまうような事例は町村ではめったに起こりえないと言える。したがって、客観性、妥当性が認められる場合に限って厳正に運用させるべきである。
 この町村議長会の見解をもとに考えても、今回の富谷町の補正予算の専決処分は、客観性、妥当性を欠いていたと言わなければならないと思います。
 予算の議決という自治体にとってかなめとなる問題で、専決処分を乱用することは、チェック機関としての議会の権限を抑制し、町長の権限を肥大化させるおそれがあります。このような専決処分を繰り返すのは、まさに議会を軽視した当局の姿勢のあらわれであり、賛成するわけにはいきません。

議長(相澤 武雄君) 次に、原案に賛成者の発言を許します。6番今村 寿君。

6番(今村 寿君) 御承知のように、大変厳しい経済情勢が続く中で、我が町の税収も伸び悩んでおります。国が進める三位一体改革により、地方歳出規模の圧縮が叫ばれている中、地方交付税については、今回増額計上があったものの、最終的には対前年度を下回り、今後の財政運営に大きな影響を及ぼすことは避けられない実態となっております。このような状況下において本補正により、いわゆる赤字地方債である臨時財政対策債の発行を見送り、平成12年度以降、3年連続で町債残高を対前年比マイナスとすることにしている補正であり、負の遺産を将来に引きずらない財政運営として評価するものであり、今般の補正予算であり、なおかつ今回はさらに、3年連続での町債の残高の減ということを続けてきているわけであります。したがって、そういう財政運営といいますか、健全財政姿勢というのは大いに評価すべきだと私は考えております。
 また、専決処分を行った点についても、国、県補助金及び国からの各種交付金の決定が現実に3月末日ということになっているということを勘案いたしますと、真に目的的な、日程的な理由のみでありますから、直ちにこれが議会軽視とは言えないというふうに考えます。
 私どもの世間知といいますか、庶民感覚からいたしますと、今回の本専決処分は妥当なものだというぐあいに私は考え、賛成するものであります。以上です。

議長(相澤 武雄君) ほかに討論ありませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認め、これにて討論を終わります。
 これから承認第1号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号))を採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を願います。
賛成者起立

議長(相澤 武雄君) 起立多数です。したがって、承認第1号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町一般会計補正予算(第6号))は、原案のとおり可決されました。

日程第3 承認第2号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第4号))

議長(相澤 武雄君) 日程第3、承認第2号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第4号))を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。町民課長。

町民課長(千葉 美智子君) それでは、議案書の7ページをお願いいたします。
 承認第2号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第4号))、議会を招集する暇がなかったため、地方自治法第 179条第1項の規定によりまして、別冊のとおり専決処分をいたしましたので、承認をお願いするものでごいます。
 予算書の27ページをお願いいたします。
 平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第4号)
 歳入歳出予算の補正
 第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 500万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ17億 1,474万 8,000円とするものでございます。
 2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものでございます。
 それでは、32ページをお願いいたします。
 初めに、歳入でございます。
 1款1項支払基金交付金に 523万 4,000円を増額いたしまして、10億 9,705万円とするものでございます。
 1目1節医療費交付金については、支払基金からの医療費給付分で、3月31日額変更通知による増額でございます。
 2款1項国庫負担金16万 7,000円を減額いたしまして、3億 6,866万 8,000円とするものでございます。これにつきましても、交付額の変更決定通知による減額でございます。
 4款1項他会計繰入金、これにつきましては一般会計繰入金6万円を減額いたしまして、1億 2,015万 3,000円とするものでございます。交付金負担金額の変更決定による財源更正でございます。
 6款2項預金利子につきましては、 7,000円を減額し 3,000円といたすものでございまして、歳計現金利子等でございます。
 次のページをお願いいたします。
 歳出でございます。
 2款1項医療諸費 500万円を増額いたしまして、16億 8,972万 2,000円といたすものでございます。
 1目19節負担金補助及び交付金について、執行未済額が本年度の医療給付費最大値を下回っておりましたため、医療費の伸びを考慮いたしまして増額補正をいたしたものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから討論を行います。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認め、これにて討論を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから、承認第2号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第4号))を採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君は起立を願います。
賛成者全員

議長(相澤 武雄君) 起立全員です。したがって、承認第2号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第4号))は、原案のとおり可決されました。

日程第4 承認第3号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第4号))

議長(相澤 武雄君) 日程第4、承認第3号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第4号))を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。町民課長。

町民課長(千葉 美智子君) それでは、議案書の8ページをお願いいたします。
 承認第3号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第4号))を、議会を招集する暇がなかったため、地方自治法第 179条第1項の規定によりまして、別冊のとおり専決処分をいたしましたので、承認をお願いするものでごいます。
 予算書の方の35ページをお願いいたします。
 平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
 歳入歳出予算の補正
 第1条 歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ 1,699万 5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ20億 4,753万 3,000円といたすものでございます。
 2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものでございます。
 それでは、42ページをお願いいたします。
 初めに、歳入でございます。
 1款1項国民健康保険税 940万円を増額いたし、7億 7,913万 3,000円とするものでございます。
 1目3節医療給付費分滞納繰越分 890万円につきましては、収納実績による増額でございます。収納総額は 3,587万 4,000円となってございます。
 1目4節介護納付金分滞納繰越分50万円についても収納実績による増額でございます。収納総額は 181万 6,000円ほどとなってございます。
 3款1項国庫負担金 190万円を減額いたしまして、5億 2,857万 7,000円とするものでございます。
 2目前年度一般医療給付費分については、3月の議会におきまして変更通知により増額をいたしたものでございますが、3月24日再度の交付額決定通知がございまして、減額をいたすものでございます。
 2節過年度分 623万 8,000円の増額につきましては、医療費分の3月12日、決定通知がございましたものでございます。
 次に、3目1節高額療養費共同事業費負担金1万円を減額いたすものでございます。これにつきましても、交付額の決定による減額でございます。
 3款2項国庫補助金 2,131万 9,000円を増額いたしまして、1億 1,335万円とするものでございます。
 1目1節普通調整交付金については、医療分、老人保健拠出分、介護納付分等について、交付額の決定による増額でございます。
 2節特別調整交付金 183万円の増額につきましては、医療費通知、レセ点等の効果などについての増額の交付決定によるものでございます。
 4款1項療養給付費等交付金については 515万 4,000円を減額いたしまして、4億 423万 2,000円とするものでございます。これにつきましては、退職者医療に当たるもので、交付額の決定によるものでございまして、3月31日の決定通知でございました。
 次のページをお願いいたします。
 5款2項1節高額医療費共同事業負担金1万円を減額し 825万 5,000円にするもので、県分の交付額の決定によるものでございます。交付率は4分の1となってございます。
 7款1項財産運用収入につきましては、利子分の収入 4,000円でございます。
 8款1項他会計繰入金 400万円を減額いたし、1億 1,156万 7,000円とするもので、4節出産育児一時金に係る保険給付金額の確定によるものでございます。
 8款2項基金繰入金 3,665万 3,000円を減額しまして、 4,268万 1,000円とするものでございまして、財源の調整でございます。
 なお、基金残高は1億 5,880万 6,000円となり、保有率については 11.98%ということになってございます。
 10款2項預金利子につきましては、額確定によるものでございます。
 次のページをお願いいたします。
 歳出でございます。
 2款1項療養諸費1目一般被保険者療養給付費については、支払実績により、最終支払いを見込みまして不足分 1,500万円を増額いたし、補正後の額を7億 5,017万円とするものでございます。
 2目退職被保険者等療養給付費につきましては、実績により不用額が見込まれるため、 1,500万円を減額し、補正後の額を4億 1,051万 3,000円としたものでございます。
 2款2項高額療養費につきましては 1,100万円を減額し、1億 2,921万 9,000円とするものでございます。
 1目一般被保険者高額療養費につきましては、実績見込額が 7,900万円程度となりましたことにより、不用分につきまして減額をするものでございます。
 2目退職被保険者等高額療養費、これにつきましては、年度途中に 1,000万円を超える医療費の発生などがあり、12月に 1,656万 8,000円ほど増額をいたしましたが、今回その後の実績見込みによりまして、不用額の減額をいたすものでございます。
 2款5項出産育児諸費 600万円を減額いたしまして、 1,200万円とするものでございます。
 1目出産育児一時金につきましては、寄附の確定による減額でございまして、実績人数40人でございました。
 次のページをお願いいたします。
 3款1項老人保健拠出金については、財政調整交付金の交付決定による財源更正をいたしたものでございます。
 4款1項介護納付金については、介護納付金の滞納繰り越し分、収入がございましたので、それによりまして財源更正をいたしたものでございます。
 5款1項共同事業拠出金について、これにつきましては国県交付額の減額がございましたので、財源更正をいたしたものでございます。
 6款1項保健施設費、これにつきましては財政調整交付金の交付による財源更正でございます。
 7款1項基金積立金、これにつきましては利子分の積み立てを行うものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから討論を行います。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認め、これにて討論を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから、承認第3号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第4号))を採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君は起立を願います。
    〔賛成者起立〕

議長(相澤 武雄君) 起立全員です。したがって、承認第3号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第4号))は、原案のとおり可決されました。
 この際、11時20分まで休憩いたします。
午前11時03分 休憩

午前11時20分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第5 承認第4号 専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号))

議長(相澤 武雄君) 日程第5、承認第4号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号))についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。町民課長。

町民課長(千葉 美智子君) それでは、議案書の9ページをお願いいたします。
 承認第4号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号))を、議会を招集する暇がなかったため、地方自治法第 179条第1項の規定によりまして、別冊のとおり専決処分をいたしましたので、承認をお願いするものでございます。
 それでは、予算書の47ページをお願いいたします。
 平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)
 歳入歳出予算の補正
 第1条 歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ 301万 7,000円を減額いたしまして、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ8億 686万 4,000円とするものでございます。
 2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものでございます。
 それでは、次に52ページをお願いいたします。
 歳入でございます。
 3款1項国庫負担金24万 1,000円を減額いたしまして、1億 5,658万 3,000円といたすものでございます。
 1目介護給付費負担金現年度分につきまして、3月議会において交付額が1億 4,645万円と交付額の決定がなされたと補正いたしたところでございますが、その後3月末の再度通知によりまして、99.835%ほどの圧縮により、交付額が1億 4,620万 8,000円となりましたので、差額分24万 1,000円について今回減額をいたすものでございます。
 なお、合計額が1億 5,658万 3,000円となっておりますのは、3月補正をいたしました14年度精算分の追加交付 1,037万 4,000円を含んでおるためでございます。
 3款2項国庫補助金 203万 6,000円減額いたしまして、 2,423万 2,000円とするものでございます。この調整交付金につきましては、最終交付額の決定による減額でございます。
 なお、交付率は2.77%となってございます。
 4款1項支払基金交付金74万 1,000円減額いたしまして、2億 4,261万 6,000円とするものでございます。
 1目1節現年度分の交付決定によるものでございまして、3月22日通知によるものでございます。
 6款1項財産運用収入、利子確定によるものでございます。
 次のページをお願いいたします。
 歳出でございます。
 1款1項総務管理費につきまして6万 9,000円を減額いたし、 2,084万 7,000円といたすものでございます。
 1目1節の役務費について、介護保険証、あるいは認定結果等の郵送料実績により、不用額を減額いたしたものでございます。
 1款3項介護認定審査会費6万 9,000円を増額し、 982万 7,000円といたすものでございます。
 2目7節賃金において、実調分賃金5万 5,000円とその旅費分の増額でございます。
 なお、現在の認定者数は3月末現在で 533名となってございます。
 2款1項介護サービス等諸費 356万 5,000円を減額いたしまして、7億 4,941万 5,000円といたすものでございます。
 1目の居宅介護サービス給付費でございますが、15年11月までの最大額 3,200万円程度で見込んでおりましたが、実績その後 3,000万円弱程度で推移いたしましたため、不用見込み額を今回減額をいたしたものでございます。
 4款1項基金積立金については、利子の増による財源更正でございます。
 6款1項償還金及び還付加算金54万 8,000円を増額し、 1,033万 3,000円とするものでございます。
 2目償還金につきまして、過年度事業の精算額確定によるものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。11番佐藤 聖子君。

11番(佐藤 聖子君) 歳出のところで伺いますが、訪問調査看護師の賃金が増額されていますが、この実績は何件だったのかということと、居宅サービスの分が減っていますが、これはサービスが減ったということなのか、居宅の方々がどういうことで減っているということなのか、ちょっと説明をお願いしたいと思います。
 また、この補正ですが、単純な予算のやりくりであるように見受けられます。専決しなければならなかった理由はどこにあるのか、伺いたいと思います。
 そして、このやり方ですが、平成15年度決算時でもこれはできたのでないかと思うのですがいかがでしょうか。

議長(相澤 武雄君) 町民課長。

町民課長(千葉 美智子君) 実調分については 319件でございます。
 それから居宅介護サービス給付費でございますが、これにつきましてはサービスが減ったということではございませんで、額で11月まで最大ずっと伸びてきましたので、そのくらい使ってほしいということで12月に補正をいたしております。ただ、 3,200万円程度見ておりましたが、その後 3,000万円程度で推移したということでの不用額でございまして、サービスを使わなかった、使えなかったということではございません。
 専決理由につきましては、実績の支払いが2カ月分おくれてきますので、どうしてもこのようになります。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) ほかにありませんか。
「なし」の声あり
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから討論を行います。討論ございませんか。
「なし」の声あり
 討論なしと認め、これにて討論を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから、承認第4号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号))を採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君は起立を願います。
賛成者起立

議長(相澤 武雄君) 起立多数です。したがって、承認第4号専決処分の承認を求めることについて(平成15年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号))は、原案のとおり可決されました。

日程第6 承認第5号 専決処分の承認を求めることについて(富谷町税条例の一部を改正する条例)

議長(相澤 武雄君) 日程第6、承認第5号専決処分の承認を求めることについて(富谷町税条例の一部を改正する条例)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。税務課長。

税務課長(渡辺 成一君) それでは、議案書10ページをお願いいたします。
 承認第5号富谷町税条例の一部を改正する条例、専決処分の承認を求めることについてのご説明を申し上げます。
 本条例につきましては、議会招集の暇がございませんでしたので、地方自治法第 179条第1項の規定により、専決処分によって行いましたので、ここにこれを報告し、承認をお願いするものでございます。
 まず、経過についてご説明を申し上げます。
 条例の改正につきましては、地方税法の一部を改正する法律施行令、規則等や、条例に関係する法令等が平成16年3月31日に公布され、原則として平成16年4月1日から施行されることとなったことから、専決処分により行ったものでございます。
 改正内容の主な点でございますが、個人住民税関係では、市町村民税均等割の人口段階別、税率区分の廃止、生計同一の妻に対する均等割非課税の段階的廃止、老年者控除の廃止、土地譲渡益課税、株式譲渡益課税の見直し、それから均等割、所得割、非課税限度額の引き下げ等でございます。
 固定資産税関係では、新たに家屋所有者以外のものが事業の用に供する附帯設備を償却資産として課税すること等が主なものとなってございます。
 これらの内容について、条例の整備を行ったものでございます。
 それから、議案書23ページをお願いいたします。
 内容につきましては、新旧対照表によりご説明を申し上げます。
 それでは23ページ。
 24条につきましては、個人の町民税の非課税の範囲について規定しておりますが、現行24条第1項の2の下線部分について、老年者とあるものを年齢要件で、年齢65歳以上の者という文言を改正するものでございます。
 24条第2項では、非課税限度額の改正により、下線部分の均等割の非課税限度額に係る控除対象配偶者及び扶養親族の控除加算額19万 2,000円を17万 6,000円とするものでございます。
 次に、24条第3項につきましては、生計同一の妻に対する均等割非課税を規定しているものですが、これを廃止することといたしまして、条項が削除されるものでございます。
 なお、本条項の適用につきましては、17年度については2分の1、18年度から全額課税といったような状況になってございます。
 24ページをお願いいたします。
 第26条3項部分については、下線部分について条文の整理を行うものでございます。
 次に、第31条均等割の税率についてでございますが、現行「 2,000円」を「 3,000円」に改正するものでございます。これは冒頭申し上げました人口に伴います段階別の廃止、これも一応含めてのものでございます。
 25ページをお願いいたします。
 こちらは、法人等の区分にかかる表の中段、公益法人等の括弧書きに、他法令の改正により防災街区整備事業組合を加えるものでございます。
 それから、下から2行目の34条の2、下線部分については条文の整理でございます。
 26ページをお願いいたします。
 所得控除における老年者控除を廃止するために、5行目の下線部分、現行老年者控除とあるのを削除するものでございます。
 次に、第34条の8第2項の下線部分でございますが、配当割額又は株式等譲渡所得割額の控除不足額の充当、還付加算金の計算等について定めた条項を加えるものでございます。
 次に、27ページをお願いいたします。
 26ページからの続きで1行目から2行目にかけて下線部分、現行「発行」とあるのを「発布」と改めるものでございます。
 それから第48条第2項は、外国の法人税等を課された場合における法人税申告税割額の控除についての規定でございますが、今回の改正により、その対象に新たに外国法人を加えるものでございます。
 第54条の見出し、括弧書きについては、固定資産税の納税義務者とあるを、下線部分を加え、固定資産税の納税義務者等とするものでございます。
 28ページをお願いいたします。
 こちらは第54条第6項では、公有水面の埋立地等に関する納税義務者等についてを規定してございますが、4行目から6行目で納税義務者等から除かれるものを示してございますが、ここに合併特例区を加えるものでございます。こちらは市町村の合併に関する法律の一部を改正する法律の施行の日から施行となってございます。
 次に、28ページから29ページにかけての第54条第7項では、新たに家屋所有者以外の者が事業の用に供する附帯設備を償却資産として課税することの規定を設けました。
 次に、29ページから30ページでございますが、第87条の第1項から4項の軽自動車税に関する申告又は報告に関する規定では、地方税法施行規則で定めた申告及び報告の様式の表記について、「第33号の2様式」が「第33号の4様式」に、「第33号の3様式」が「第33号の5様式」に修正されたことから、条例で規定する表記を同様に改めるものでございます。
 30ページ中段になりますが、ここからは条例の附則部分になります。
 まず、第5条では、個人の町民税の所得割の非課税の範囲について規定しておりますが、下から2行目、控除対象配偶者又は扶養親族を有する場合の加算額を「36万円」から「35万円」に改正するものでございます。
 31ページから35ページにかけての第6条第1項については、所有期間が5年を超える居住用財産の買いかえの関係でございます。こちらの譲渡損失の損益通算、繰越控除についての改正になります。現行では住宅ローンの残高があることが要件となってございますが、改正により住宅ローンの残高がなくても対象になり、その適用期限を3年延長するというものでございます。
 35ページから38ページの第6条第2項につきましては、こちらは所有期間が5年を超える居住用財産の譲渡損失の損益計算、繰越控除についての改正でございますが、現行では対象となっておりませんが、改正により導入する場合等の条件により、譲渡損失の繰越控除が認められ、適用期限に3年間可能となったものでございます。こちらは買いかえではなくて住みかえと。売却をして、新たに住宅を借りるという場合について、ローン残があればこちらも対象になりますよということになります。
 それから39ページ、第10条の読みかえ規定につきましては、2行目の第4項、5項に繰り下げるものでございます。
 それから、第10条の2第4項については、固定資産税の減免について規定している地方税法の附則、第16条の1、第7項の高齢者向け優良賃貸住宅に係るものについて、その申告を添付する書類部分を加えたものでございます。
 39ページから40ページにかけての第10条の2第5項については、新たに密集市街地における防災街区の整備促進に関する法律に係る建築物等の減免申告についての規定を新たに設けたものでございます。
 40ページをお願いいたします。
 第15条の読みかえ規定については、特別土地保有税の非課税について規定した条文の繰り下げでございます。
 40ページから41ページの特別土地保有税の課税の特例等のうち、非課税措置について定めた第15条の2第6項について、その適用期限を平成16年3月31日までとしていることから、新たな課税がない以上、その必要がないためこれを削除するものでございます。
 41ページをお願いいたします。
 6項から7項まで現行条文の繰り上げと、地方税法附則に係る条文の整理に伴い、条例を整理するものでございます。
 42ページから50ページにかけましては、土地譲渡益課税の見直しに伴う改正でございます。
 第17条の長期譲渡所得に係る個人の町民税の課税の特例でございますが、 100万円の特別控除を廃止いたしまして、こちらは租税特別措置法の改正によるものでございますが、現行第1項の1及び2と、第2項で定めております町民税の税率「4%」を「 3.4%」に引き下げるものでございます。
 次に43ページからでございますが、改正後の2項については、現行の3項繰り上げ。短期譲渡の損失があった場合、その金額を控除することを加えたものでございます。改正後の3項については、4項の繰り上げでございます。
 それから44ページから45ページ、第17条の2につきましては優良宅地の造成のために土地を譲渡した場合の長期譲渡に係る課税の特例関係になります。
 まず、第1項及び第2項において、適用期限を平成16年までとしているものを5年間延長し、平成21年までとして、その税率を引き下げるものでございます。
 それから46ページ、第17条の2第3項につきましては、第1項における軽減税率の適用が除外される譲渡の規定でありますが、その条文を整理したものでございます。
 46ページ、第17条の3につきましては、下線部分括弧書きについて、その適用がなくなるため条文から除くものでございます。
 47ページ、第18条につきましては、短期譲渡に係る個人の町民税の課税特例について、その税率を6%に引き下げるものでございます。
 それから、改正後の2項につきましては、現行の3項を繰り上げ、長期譲渡所得の損失があった場合、その金額を控除することを加えたものでございます。
 それから49ページ第3項につきましては、国等へ譲渡した場合の税率を現行「6%」から「 3.4%」にするものでございます。
 4項については、短期譲渡において、国及び自治体等に譲渡した場合と、その他のものがある場合について、現行、後段の適用を除外、削除するものでございます。
 50ページ、第5項につきましては、附則第17条の4項が第3項に繰り上げ、関係法令の改正により条例の整理を行うものでございます。
 それから、第19条については、非上場株式の譲渡益に対する税率を「4%」から「 3.4%」に引き下げるものでございます。
 51ページ、第19条の2については、上場株式に関する課税の特例について、特例の期間を20年までとし、現行「 3.4%」の税率を「2%」とするものでございます。現行の2項については廃止、3項を2項に繰り上げるものでございます。
 第20条第1項については、条文の整理でございます。
 それから、53ページから54ページの第7項特定中小会社、租税特別措置法第37条の13第1項に規定するものでございますが、いわゆるベンチャー企業と申しますか、そういった関係の会社についての株式譲渡についての特例を廃止したものでございます。上場3年前の所有と上場3年後の譲渡について対象とするものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。18番佐川 幸三君。

18番(佐川 幸三君) 条例34条の2がありますけれども、この34条の2の改定で、これまであった町民税の所得割の納税義務者の老年者控除を今回は廃止するというふうにしておりますけれども、この改正で廃止される該当者およそ何人いるということで、そのことによって負担増になるものは何人いて、税増収はどのぐらいを見込んでいるのか。これをお聞きします。
 それから、国税において、公的年金等の控除の削減の影響で、町民税の増収は幾ら見込んでいるのか。また、この老齢者控除の廃止は、税額の算定に所得割がある国民健康保険税にも、町民税非課税と基準所得額などで段階を分けて課税する所得段階別保険料となっている介護保険料にも影響するが、増額される予測人数と税増収はどれぐらいになるのか。それぞれ4つお尋ねします。
 それから、今回個人住民税の均等割についてですけれども、道県民税、これは 1,000円そのままですけれども、市町村民税は人口区分5万以下、5万以上から50万まで、それから50万以上ということで、これまで 2,000円、 2,500円、 3,000円となってたものを、すべて 3,000円に引き上げ統一をするとなっているけれども、富谷の場合は 2,000円が 3,000円になるわけですね。これは昨年度と比べて、そうするといくら増額になるのか。対象者は何人になるのか。
 それから、この法の説明などによると、納税義務者と生計同一の妻に対する住民税均等割非課税措置を廃止する改定というのがありますけれども、これはどの部分に条例としてはあらわれているのか、またはあらわれていないのかお尋ねしたいと思うんです。そして、これは算定がなかなか難しいと言われるけれども、どのぐらいの人数がそれに該当するというふうに予測できるのか。またその金額。もし、条例上に繰り入れてあるとすれば。お尋ねします。
 それから30ページですけれども、附則第5条の改定。これは個人住民税の非課税限度額を算定する際の加算額を、所得割では加算額36万円を35万円にして、非課税限度額を引き下げるということだと思うんですけれども、これによってこれまで住民税の非課税だったものが、新たに納税義務者になるのはどれぐらいいるということで、どれぐらいの税収が見込めるのかということをお尋ねしたいと思います。
 それと、この改定の中には土地譲渡、株式譲渡等で減税となるというのがある一方で、住民の税負担を重くする改定が含まれています。本来議会で十分に審議検討されなければならないのに、どうして専決処分したのか。特に住民負担を重くするという場合、議会の条例を、審議権、決定権というのはおろそかにしてはいけないと思うんです。改めて言いますけれども、この議員必携の中にも 185ページですけれども、地方分権一括法による改正によって機関委任事務制度が廃止され、従来自治体の条例制定権が及ばないとされてきた事務領域はなくなり、自治事務、法廷受託事務も法令に反しない限り云々ということで、要するに地方分権の時代になって、より一層主体として権限を行使して、その地域の住民の福祉向上に努めていかなければならないということになっているわけですけれども、これを引き合いに出すまでもなく、やはり町民税、こういう重大な変更を議会が何らタッチしないで専決処分してしまったということは、納得できないわけですけれども、どうして専決処分してしまったのかお尋ねします。

議長(相澤 武雄君) 税務課長。

税務課長(渡辺 成一君) まず冒頭申し上げますが、今回の条例改正については、当初のご説明でも申し上げておりますが、税上位法である地方税法の改正といった背景がございます。それをもっての条例改正ということで、ご理解をいただきたいと存じます。
 最初に、まず老年者控除の該当者数でございますが、実数として 3,791名ございます。
 町民税の影響については、こちらのいろいろな所得要件等もございますので、具体的にということは、そういった条件等を示さないと出せませんので、その部分については申し上げることはできません。介護の影響もそういったことで、予測までは今申し上げることができません。
 あと、住民税の均等割 2,000円から 3,000円、これの人数でございますが、平成16年度当初の人数でございますが、1万 4,218名ございます。
 生計同一妻の非課税制度廃止でございますが、条文の中にうたわれておりますものの削除ということでの廃止でございます。24条第3項でございます。23ページになりますけれども、現行の部分で一番下の第3項でございますが、町内の住所を有することにより均等割の納税義務を負う夫と生計を一にする妻で町内に住所を有する者、この部分を削除するということで、この非課税措置がなくなるというようなことでございます。(「対象人数、予測」の声あり)生計同一妻につきましては、これらに該当すると思われる方が 3,209名ございます。ただ、配偶者等の扶養の関係で、当然人数というか対象となる方は変動するものでございます。例えばの話、奥様の方で扶養をとった場合に、こちらに該当しなかったりとかという、夫婦間の扶養とり方によって若干は変動するかとは思いますけれども、この対象となると思われる方は 3,209人ということでございます。
 30ページの個人住民税の非課税措置でございますが、こちらは人数の方は資料を持ち合わせてございませんが、こちらは生活保護法の基準に基づいてその額を算定しているものでございまして、基準額の引き下げに伴い、こちらと連動して額を引き下げたものでございます。

議長(相澤 武雄君) ほかにございませんか。
 この際、午後1時まで休憩いたします。
午前11時54分 休憩

午後 1時00分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 質疑ございませんか。18番佐川 幸三君。

18番(佐川 幸三君) 先ほどのご説明で、老年者控除の廃止に伴う、その対象は 3,791人というご説明だったんですけれども、これはこういう該当者の方が、この老年者控除の廃止によって負担増になると見ていい数字だということなのかどうか。
 それから予算編成との絡みですけれども、今度の場合、町民税の均等割 2,000円から 3,000円になるわけですけれども、既にことしの当初予算では 3,000円ということで計算しているという説明が、この場ではないんですけれども直接聞いておりますけれども、こうした条例が制定される前に、先取りで既にやってしまった。いわば法律そのものもまだ成立していない時点での 3,000円の計上による予算編成というのは大きな間違いではないかと思うんですけれども、こういうことは二度とあってはならないことなのではないかと思うんですけれども、どのようにお考えなのかお尋ねします。
 それから50ページのところとか、それからその前ですけれども、株式の譲渡所得に係る町民税の課税の特例、それから土地の長期譲渡、短期譲渡に係る町民税の特例ということでなっておりますけれども、これはどういう目的で軽減されているのか。実績等、これは予測ということにならざるを得ないと思うんですけれども、どのような影響があらわれてくるのか。対象となる人たちはどのくらいいるものと見れるのか、お尋ねします。
 それからもう一つ、全体で今おおよそですけれども算定できるのは、この条例の改定によって住民の負担というのはどのぐらいにトータルでなるというふうに見ているのか、お聞きします。

議長(相澤 武雄君) 税務課長。

税務課長(渡辺 成一君) まず老年者控除の負担増の関係なんですが、こちらにつきましては公的年金控除の見直し等もございまして、実際に負担増となる方というのは、夫婦二人世帯で 240万円の基本的な年金ですか、それを超える方については負担増とはなります。ただ、高齢者と言えども結局収入を得ている方はあるというようなことで、収入の少ない方に配慮しつつ、そちらの方にもご協力をいただくといったような考え方なのかなというふうに思います。
 あと、予算編成との絡みですが、当然3月という時期に国会で成立し、公布が31日というようなことになりまして、予算と条例の改正が前後したということでございます。
 あと、土地、それから譲渡の関係、株式の関係、こちらは証券、株式の関係については株式の活性化ですか、取引とかです、そういったものを促すというようなこともございます。土地の方についても一応、土地の活用なり、そういったものを活発化させるといった目的もあるというふうな考え方になっております。
 住民の負担増は幾らかという、個々に一つ一つ取り上げてというような計算の仕方でもございませんので、おのおのの要素が入って当然計算されるわけですから、そういったものを含めての試算というものは、してございません。

議長(相澤 武雄君) ほかに。18番佐川 幸三君。

18番(佐川 幸三君) 条例改正提案するのであれば、どれだけ住民の生活に影響するのかと。プラスの面、マイナスの面、そういうものをやはり見て、それで提案するのが本当だと思うんです。だから、正確にというのはいかなくても、およそこのようになるのではないかということぐらいのことがないと、では何のためにそのような提案をするのかということがバックとしてわからない。説明責任を果たしているとは言えないと思うんです。それが一つ。やはり今後、そういうことがないようにすべきだと思うんですが、いかがでしょうか。ということともう一つ、条例改正と予算の中でのその金額、条例で定めるべき金額を先にやったということのとらえ方について、予算と条例が前後したということで、簡単に軽く受けとめているようですけれども、こういうことは絶対に間違いなわけです。本当に、今までだって同じ議会の中で、例えばその金額を変更するという場合は、予算を先にやるのではなくて、条例を先にやって予算を後に議決するというふうにしなくてはならない。それはやはり厳密に守らなければならないわけです。それを3月に既に 3,000円にして、今度は 3,000円にするのは今回だと、6月だということで、こんなやり方は絶対認められないわけです。こういうことで、何とも思わないと。ちょっと間違ったかというものではないと思うんです。やはり絶対こういうことをやってはならないという反省、認識はあるのかどうかお尋ねします。

議長(相澤 武雄君) 税務課長。

税務課長(渡辺 成一君) 決して軽く考えているものではございません。
 あと、そういったいわゆる見込みですか、見込みというものについては精査しなくてはならない部分もありますし、軽々しく試算してというようなわけにはいかないのかなというふうに思っております。(「間違いだと思っていないわけですか。条例の方を後にしたというのは。予算で既に。町長のお考えをお聞きしたいと思うんです。課長ではちょっと答えにくいと思うんです。何ら反省ないと、構わないという認識だということですか。ちゃんと町長に」の声あり)

議長(相澤 武雄君) 町長ですか。(「はい、指名してくだい。町長です。町長でないと答えられないと思うんです」の声あり)若生町長。

町長(若生 照男君) 条例決まってないのにしていないでしょう。経過もあるわけですし。してないと言っている。聞く方も。(「いや先ほど言ったんです。していないならしていないとちゃんと言ってください」の声あり)聞き間違わないで、ちゃんと答弁していたはずです。16年度予算編成はちゃんとやっているわけです。(「 2,000円で」の声あり)やっているわけでしょう。しているはずでしょう。(「いや、 3,000円でやっているというんでしょう」の声あり)そこはこちらで新たにしているわけですから、していないでしょう。(「議長、認識のずれがあって、おかしいというのではっきり。だから1万 4,000件と出たんですから」の声あり)

議長(相澤 武雄君) ほかにありませんか。17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) 今の佐川議員の質問に関連してですけれども、はっきりしていただきたいんですが、平成16年度予算編成の時点では 2,000円で計算したのか、それとも 3,000円であったのかを伺います。

議長(相澤 武雄君) 税務課長。

税務課長(渡辺 成一君) 先ほどの佐川議員のお話の中でも説明申し上げましたとおり、人数を見込んで 3,000円ということで、予算で計上したということはお答えしております。

議長(相澤 武雄君) 17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) そうすると町長の今の答弁と違うじゃないですか。認識が違うでしょう。こんな当局と町長の認識がまるっきり違う提案の仕方はないですよ。しかも今、佐川議員がおっしゃったように、何事も条例主義、法律主義なんですよ。条例が変わって初めて予算に計上したり、執行したりできるんですね。それが単に何かの後先が逆になったというのと全く違うんです。これが逆になったらそもそも問題があるんですよ、財政運営上。そういう認識もないし、大体町長自身が今のやりとりを聞いていて、「 2,000円でやったんでしょう」と、こういう答弁はないじゃないですか。町長もう一度、 2,000円でなく 3,000円で編成したと担当課が言っているわけですから、条例を改正しない前に予算を編成し、執行したということについて、全く反省もしていないわけですか。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 編成は条例前のもので編成しているわけだと。そういうことで今度は提案しているわけ。こういうふうに言っている。私は、そう言っているの。(「違いますよ、何ですか」「統一見解を出してください」の声あり)

議長(相澤 武雄君) 17番永野 久子君。

17番(永野 久子君) 予算の編成は 3,000円でやったということは、前の条例ではないんです。これ、今回 2,000円から 3,000円に変えているんですからね。既に予算の時点で 3,000円で組んだということですよ。町長の認識と全く違うのではないんですか。また事実としても予算、そのように組まれておりますから、町長の認識自体がおかしいんですよ。二重におかしいんです。この、前のとおりに組んだということについては、まず訂正していただかなくてはいけないですね。そこは、担当課と今すり合わせをして、どちらが本当なのかはっきりさせてください。
 それから、いずれにしても条例が決まらないうちに予算を編成したと。実際にはさっき執行と言いましたけれども、これを使って動かしてはいないかもしれませんけれども、予算を組んだということは、いつでも執行できるという体制をつくったわけですから、執行体制に入っていると同じ意味なんですよね。条例を決めないうちに、変えないうちにそういう対応をするということ自体が、これまたおかしいわけですから、今のこの2点について、町長答弁してください。

議長(相澤 武雄君) 若生町長。

町長(若生 照男君) だから、2点も3点も一緒に申し上げるけれども、2点も3点も変わりないんだけれども、そういう内部でいろんなことはしていたはずですよ、多分担当課として。だけれども、条例で決めてはっきりしなければ執行いたしませんと、こういうことで何も手落ちないと、こういうふうに思っているわけ。(「いや、聞いているのはそのことではないですよ。当初の予算は幾らで組んだのかと聞いているんです、まず1点。町長答弁漏れですので、きちんとお答えください。大事な問題ですから」の声あり)
 大事な問題ですから、そう答えたんです。

議長(相澤 武雄君) ほかにありませんか。
「なし」の声あり
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。18番佐川 幸三君。

18番(佐川 幸三君) 私は、本案件富谷町税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認を求めることについて、反対します。
 反対の理由の一つは、これまで65歳以上で所得 1,000万円以下の者に適用され、控除額が48万円の老年者控除が廃止されることです。この控除の廃止により、控除額の分だけ所得が上積みされる形となります。この対象者は町内で 3,791名という説明がございました。課税対象者がふえることになります。
 また、国税において公的年金等控除が削減された影響を受け、個人住民税の課税限度は 245万円となり、年金収入で 250万円だと 2.2万円の住民税になります。高齢者の新たな課税は一層の生活不安を広げ、高齢者いじめになります。さらにこの高年者控除の廃止は、国民健康保険税の所得割や、町民税非課税等基準所得額などで段階を分け、所得段階別保険料になっている介護保険料に影響し、住民の負担増になります。
 また、個人住民税の均等割を町民税で 2,000円から 3,000円に引き上げることです。平成16年度当初予算で既に 4,137万 4,000円を計上していますが、これは今回の条例改正が議決される前に 3,000円で計上されているものであり、予算編成上の大きな間違いです。この改正で1万 4,000世帯を超える世帯に 3,000円の均等割が課せられることになり、昨年度比均等割5割の負担増です。 
 さらに、生計同一の妻に対する住民税均等割の非課税措置が廃止されます。新しく課税対象となる女性の見込み数は約 3,200人との説明でしたが、この方たちが課税対象になって、新しく町民税、県民税合計して 4,000円の負担となるわけです。生計同一の妻に対する非課税措置をどうするかは検討すべき課題ではありますが、女性の賃金は69%が 240万円以下であり、さらに家計所得も低迷を続けている今日、非課税措置の廃止は住民負担の引き上げとなり、適当ではありません。
 さらに生活扶助基準が 0.2%引き下げられたことにより、個人住民税の均等割、所得割の非課税限度額が引き下げられます。均等割では加算額が24万円から22万円に、所得割では加算額が36万円から34万円になり、低所得者層での課税対象者を増大させることになります。現行でさえ低過ぎる非課税限度額をさらに低くすることは、生活を圧迫するものです。
 このように今度の条例改正では、改正で減額となるのは、土地譲渡や株譲渡で利益を上げるごく一部の金持ち等であり、多くの住民の負担は重くなる内容で、住民の福祉向上に逆行すると言わなければなりません。到底容認できません。
 また、条例改正による住民の影響を十分試算をしないで提案する姿勢は、住民生活を軽視するあらわれであり、改めるべきものです。また、条例と予算の関係で、先ほど指摘しました。条例を改正しなくても、その内容を予算に、その前に計上してしまうということへの反省が全くない。開き直りと思えるべきそういう姿勢は、絶対に許すことのできないものです。
 こうした重大な内容の改正を専決処分することは、議会軽視であり、認めることはできません。以上、反対討論といたします。

議長(相澤 武雄君) 次に、原案に賛成者の発言を許します。8番菅原 傳君。

8番(菅原 傳君) 非常に内容が多いので、私もきのうおとといと、2回半ほど読み返してみましたけれども、非常に内容がわかりにくい内容でございまして、理解するのに苦労しましたが、わかったことは、やはり全般的にこの地方税法の改正によって、町民の負担が重くなるなという感じはいたしました。特に、老年者の控除の廃止です。これは非常に私もその該当者でありますけれども、大変に痛い条例だなというふうに感じておりますし、生計同一の妻の非課税措置の問題とか、あるいは均等割、標準税率の見直しとか、いろいろ課題はあるようでございます。
 一方、居住者の財産の買いかえの譲渡損失や、株式譲渡の税率については引き下げるというふうな側面も持っております。
 先ほど説明にもありましたように、地方自治体の財源の確保と税負担の公平適正化の点からやったというふうに説明がありましたけれども、やはり今後町として、これを施行するに当たっても、低所得者あるいは高齢者、障害者に対する税減措置の努力をさらに進められるよう意見を付しまして、地方税法の措置による本案の件に賛成をいたします。

議長(相澤 武雄君) ほかに討論ありませんか。
「なし」の声あり
 討論なしと認め、これにて討論を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから、承認第5号専決処分の承認を求めることについて(富谷町税条例の一部を改正する条例)を採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君は起立を願います。
賛成者起立

議長(相澤 武雄君) 起立多数です。したがって、承認第5号専決処分の承認を求めることについて(富谷町税条例の一部を改正する条例)は、原案のとおり可決されました。

日程第7 承認第6号 専決処分の承認を求めることについて(富谷町国民健康保険税条例の一部を改正する条例)

議長(相澤 武雄君) 日程第7、承認第6号専決処分の承認を求めることについて(富谷町国民健康保険税条例の一部を改正する条例)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。税務課長。

税務課長(渡辺 成一君) それでは、議案書55ページをお願いいたします。
 承認第6号富谷町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分についてでございますが、本条例につきましては、議会招集の暇がございませんでしたので、地方自治法第 179条第1項の規定により専決処分を行いましたので、ここにこれを報告し、承認をお願いするものでございます。
 経過についてご説明を申し上げます。
 まず、今回の改正は、国保税の介護納付金分に係る軽減額の改定と、地方税法の一部を改正する法律の施行令、規則等や条例に関係する法令等が平成16年3月31日に公布され、原則として平成16年4月1日から施行されることに伴い、条例の改正が必要となったことから専決処分を行ったものでございます。
 条例内容につきましては、新旧対照表によりご説明を申し上げます。
 58ページをお願いいたします。
 最初に、国民健康保険税の減額というとで、第13条の改正の件でございますが、こちらは軽減額の引き上げというようなことで、13条にお示ししております1のウですか、こちらの被保険者の世帯主関係「 2,280円」を「 4,320円」、それから世帯別の平等割「 3,420円」を「 4,020円」、次2のウにつきましては「 1,520円」を「 2,280円」、それから「 2,280円」を「 2,680円」と、軽減額を引き上げるものでございます。
 附則の4項につきましては、こちらは税法の改正等に伴い条文の整理を行うものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 これから討論を行います。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。これにて討論を終わります。
 これから、承認第6号専決処分の承認を求めることについて(富谷町国民健康保険税条例の一部を改正する条例)を採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君は起立を願います。
賛成者起立

議長(相澤 武雄君) 起立全員です。したがって、承認第6号専決処分の承認を求めることについて(富谷町国民健康保険税条例の一部を改正する条例)は、原案のとおり可決されました。

日程第8 議案第9号 富谷町水道事業の設置等に関する条例の一部改正について

議長(相澤 武雄君) 日程第8、議案第9号富谷町水道事業の設置等に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。上下水道課長。

上下水道課長(相澤 正幸君) それでは、追加提出の議案書を見ていただきます。
 議案第9号富谷町水道事業の設置等に関する条例の一部改正についてご説明いたします。
 提案理由ですが、上桜木土地区画整理事業の事業地の換地処分の公告が本年9月3日で、翌日の9月4日が換地という予定で進められているということであります。したがいまして、このことにより町の区域を新たに画することに伴い、所要の改正を行うものでございます。
 改正内容については、3ページの新旧対照表でご説明いたします。
 別表の給水区域でありまして、大字のとちの木の次に大字で上桜木を加え、字に一丁目・二丁目を加えるものでございます。
 2ページに戻りまして、附則ですが、換地日がまだ確定できないことから、土地区画整理法第 103条第4項の規定により、富谷町上桜木土地区画整理事業の換地処分の公告のあった日の翌日から施行するものでございます。以上です。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第9号富谷町水道事業の設置等に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第9号富谷町水道事業の設置等に関する条例の一部改正については、原案のとおり可決されました。

日程第9 議案第1号 平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)

議長(相澤 武雄君) 日程第9、議案第1号平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) それでは、補正予算に関する説明書の2ページをお開きいただきます。
 議案第1号 平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)
 第1条、歳入歳出予算の補正でございます。
 歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ 8,144万 2,000円を減額し、歳入歳出の総額をそれぞれ86億 4,455万 8,000円とするものでございます。
 2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」のとおりですが、後ほど事項別明細によりご説明を申し上げます。
 第2条 債務負担行為の補正。債務負担行為の補正につきましては、6ページの「第2表 債務負担行為補正」によりご説明申し上げます。
 6ページをお開きいただきます。
 第2表 債務負担行為補正
 今回は、変更でございます。富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事及び工事監理業務におきまして、補正前1億 9,097万 3,000円であったものを 895万 8,000円を増額いたしまして、1億 9,993万 1,000円とするものでございます。
 この理由でございますけれども、富谷小学校のこの工事の補助の割合なんですけれども、補助交付割合が、当初16年度で60%、17年度で40%であったものが、16年度で40%、17年度で60%に変更になったこと。それから、請負額の決定に伴いまして額の変更があったこと、以上のことによりまして調整し、変更するものでございます。
 10ページをお願いいたします。
 初めに、歳入でございます。
 14款2項国庫補助金 2,898万 9,000円を減額いたしまして、1億 8,632万 6,000円とするものでございます。これにつきましては、富谷小学校大規模改造事業補助金におきまして、国庫補助金交付配分の変更と契約額の決定によりまして、減額をするものでございます。
 15款3項委託金40万 8,000円を増額いたしまして、 5,790万 2,000円とするものでございます。参議院議員選挙執行に係る期日前投票に係る分の委託金の増でございます。
 16款1項財産運用収入13万 4,000円を増額いたしまして、 314万 4,000円とするものでございます。出資配当金でございまして、黒川森林組合からの出資配当金を受けるものでございます。
 18款2項基金繰入金 5,371万 6,000円を減額いたしまして、4億 3,856万 2,000円とするものでございます。
 1目の財政調整基金繰入金につきましては、財源の調整でございます。
 2目のユーマイタウン施設整備基金繰入金につきましては、富谷小学校の大規模改造事業におきまして、国庫補助金交付配分の変更と契約額の決定におきまして、財源の調整をするものでございます。
 10款5項雑入72万 1,000円を増額いたしまして、2億 4,958万 8,000円とするものでございます。これにつきましては、家庭教育支援事業のための充当財源でございます。
 次のページをお願いいたします。
 続きまして、歳出です。
 2款1項総務管理費55万 7,000円を増額いたしまして、8億 8,264万 2,000円とするものでございます。
 15節の工事請負費につきましては、ひより台1丁目会館の手すりを設置するものでございます。
 19節負担金補助及び交付金につきましては、町内会設立に要する経費でありまして、成田の町内会で2地区分、上桜木、明石台第6と、4町内会を予定しております。
 2款4項選挙費40万 8,000円を増額いたしまして、 1,192万 8,000円とするものでございます。参議院議員選挙における期日前投票の非常勤職員報酬と費用弁償、それから職員の時間外勤務手当でございます。
 3款1項社会福祉費 379万円を増額いたしまして、5億 8,099万 1,000円とするものでございます。繰出金の 379万円につきましては、老人保健特別会計へ繰り出しをいたすものでございます。
 3款3項老人福祉費89万 8,000円を増額いたしまして、2億 3,343万 6,000円とするものでございます。
 1目28節の繰出金につきましては、介護サービス事業特別会計繰り出しをいたすものでございます。
 次のページをお願いいたします。
 2目11節の需用費につきましては、福祉健康センターのパネルヒーター等の修繕を行うものでございます。
 4款1項保健衛生費32万 4,000円を増額いたしまして、3億 2,953万 2,000円とするものでございます。
 18節備品購入費ですけれども、福祉健康センターの体内体脂肪計が老朽化により破損したため、更新をいたすものでございます。
 5款2項労働諸費1万円を増額いたしまして、 1,508万 4,000円とするものでございます。宮城県シルバー人材センター連合会への負担金でございます。
 6款1項農業費21万 4,000円減額いたしまして、 7,880万 7,000円とするものでございます。富谷町地域水田農業推進協議会の設立総会におきまして、報償費、旅費等のことにつきましては無給としたことにより、減額をするものでございます。
 18節の備品購入費につきましては、水田情報管理システムCD-ROMの購入費でありまして、当初3万円を計上いたしましたが、追加するものでございます。
 6款2項林業費13万 4,000円を増額いたしまして、 1,087万 5,000円とするものでございます。投資及び出資金でありまして、黒川森林組合配当金を増資に充てるためのものでございます。
 8款5項住宅費72万 1,000円を増額いたしまして、 7,104万 7,000円とするものでございます。補償補てん及び賠償金で町営湯船沢住宅建てかえにおいて、電話柱の移設場所の決定によりまして、NTTに補償金として支出するものでございます。
 9款1項消防費 221万 3,000円を増額いたしまして、4億 1,481万 3,000円とするものでございます。需用費、備品購入費、これらにつきましては有事に備えて防災用品を整備するものでございます。
 10款1項教育総務費20万 8,000円を増額いたしまして、1億 2,142万 6,000円とするものでございます。ALT帰国に伴います帰国旅費でございます。
 10款2項小学校費 9,121万 2,000円を減額いたしまして、3億 4,182万 2,000円とするものでございます。
 13節の委託料につきましては、国庫補助金が予算計上時、補助額全体の6割交付とされていましたが、4割に変更になったことにより、支出についても4割になるため減額するものでございます。
 15節の工事請負費につきましては、同じくただいまの理由と合わせまして、契約額の確定により減額するものでございます。
 10款5項社会教育費72万 1,000円を増額いたしまして、2億 6,839万 6,000円とするものでございます。戻っていただいて、これにつきましては、家庭教育支援事業を拡充するためのものでございます。
 8節の報償費につきましては講師謝礼、需用費につきましては教材、茶菓子代、写真現像代に充てます。
 次のページの役務費につきましては、切手の購入でございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第1号平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第1号平成16年度富谷町一般会計補正予算(第1号)は、原案のとおり可決されました。

日程第10 議案第2号 平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第1号)

議長(相澤 武雄君) 日程第10、議案第2号平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。町民課長。

町民課長(千葉 美智子君) それでは、20ページをお願いいたします。
 議案第2号平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第1号)
 歳入歳出予算の補正
 第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ 382万 2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ15億 4,382万 2,000円とするものでございます。
 2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものでございます。
 事項別明細については、26ページをお願いいたします。
 まず、歳入でございます。
 4款1項他会計繰入金につきまして 379万円を増額し1億 963万円とするもので、過年度分の老人医療給付費等の実績精算のため、返還分についての財源調整として繰り入れいたすものでございます。
 6款3項雑入につきましては、3万 2,000円を増額し4万 4,000円とするもので、過年度の事務費交付金等の追加交付分の収入でございます。
 次に、27ページをお願いいたします。
 歳出でございます。
 3款1項償還金 382万 2,000円を増額いたしまして、 382万 4,000円とするものでございます。
 1目23節償還金については、老人医療給付費交付金等の実績による差額分の返還でございまして、最終交付決定1億 8,680万 2,462円でございましたので、最終の受け入れ額が1億 9,062万 5,000円を受け入れいたしておりましたので、この差額分について基金に返還をするものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第2号平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第2号平成16年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第1号)は、原案のとおり可決されました。

日程第11 議案第3号 平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)

議長(相澤 武雄君) 日程第11、議案第3号平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。保健福祉課長。

保健福祉課長(須藤 辰夫君) 28ページの、議案第3号平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)についてご説明いたします。
 第2条 歳入歳出予算の補正でございます。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ17万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ 5,785万円とするものでございます。
 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものでございます。
 34ページをお開き願います。
 歳入でございます。
 2款1項1目一般会計繰入金17万円を増額補正をいたしまして 3,652万 7,000円とするものでございます。デイサービスにおきましての修繕費が出てまいりましたので、一般会計よりの繰り入れを行うものでございます。
 次のページをお願いいたします。
 歳出でございます。
 2款1項2目のデイサービスセンター事業費におきまして、17万円を増額補正いたしまして 971万 5,000円とするものでございます。需用費の修繕料でございまして、デイサービスセンターの給湯器の修繕代の補正を行うものでございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第3号平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第3号平成16年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)は、原案のとおり可決されました。

日程第12 議案第4号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(建築本体)請負契約の締結について

議長(相澤 武雄君) 日程第12、議案第4号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(建築本体)請負契約の締結についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) それでは、議案書の1ページをお願いいたします。
 議案第4号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(建築本体)請負契約の締結についてをご説明申し上げます。
 この工事の請負契約に当たりまして、4月28日に、入札の公告をいたしましたところ、お手元の資料に記載いたしました8社が参加いたしまして、5月27日、条件つき一般競争入札を行いました。
 その結果、契約金額2億 265万円で、奥田建設株式会社が1回目で落札し、28日仮契約をいたしました。請負契約を締結するため、議会の議決をお願いするものでございます。
 なお、予定価格は税抜きで2億 3,200万円でございました。入札参加条件といたしまして、県内に本社または営業所を有し、建築一式工事の認定を受け、格付がAであること。また、本工事専任といたしまして、一級建築施工管理技師または一級建築士を配置できることといたしました。
 工期につきましては、平成18年1月31日までとしてございますが、工事の概要につきましては、都市整備課長からご説明申し上げます。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) それでは、工事の概要についてご説明いたします。
 まず、資料を配付されているかと思いますが、まず先に概略を説明させていただきます。
 工事の概要ですが、耐震補強対策として耐震壁を設置いたします。それから柱の補強、それから屋上の押さえコンクリートを撤去しましてシート防水にし、屋上を軽量化いたします。
 それから改修の方ですが、内、外の壁のひびです、そういうものを舗装して塗装します。それから、ベランダとかの塗装です、手すり塗装がえとかをいたします。それから、部屋の床の修理、それから今のガラスを強化ガラスに取りかえるというような工事の概要でございます。
 それで、配付してございます資料ですけれども、一番最初の議案第4、5、6号資料というのがあると思うんですが、これは配置図でございまして、校舎がありまして、それから仮設校舎が屋体の前に建つというような、これは後で仮設校舎の方の議案がありますが、配置はこういうようになってございます。
 それから、議案第4、5の関係。2枚目だと思うんですが、この1階部分が下の方で、2階部分が上の方になっておりまして、まず1階分ですが、先ほど柱の補強といいましたが、1階部分で四角く赤くなっている部分が4カ所ありますが、これが柱の補強で、鋼板で囲みまして補強いたします。
 それから下側の赤い、テラスのところです。窓を置く分3カ所につきましては、窓の外側に鉄骨での筋かえを入れるようにいたします。
 それから廊下の、赤いところですが、これは今現在板の間仕切りとなっておりますが、これを鉄筋コンクリートの壁に変えます。それから一番上、北側の外3カ所ありますが、これにつきましては、今窓を結構多くあるんですが、これを窓を少なくしてコンクリート壁にいたします。
 それから2階部分ですが、2階部分の下側は1階と同じ工事です。あと、廊下についても同じでございます。そしてその一番上の斜線の上に赤で塗られている部分、これは職員専用の玄関なんですが、この上の屋根の部分陸屋根なんですが、これをコンクリートで、上がなっているわけなんですが、軽量化のためにそれをとりましてシート防水にいたします。
 なお、次のページも同じなんですが、黄色の部分については、改修するという範囲のものでございます。
 2枚目、下の部分が3階平面図でございますが下の窓側、この3カ所については1階、2階とも同じです。廊下側についても、先ほどと同じ工事です。
 それからその上の屋上平面図ですが、赤については先ほどの陸屋根の工事と同じでございまして、コンクリートで今防水をやっているんですが、軽量化のためにそれを取りまして、防水シートを敷くというような工事でございます。
 あと3枚目、4枚目でございますが、これは立面図でございまして、赤い部分が耐震補強なんですが、先ほど説明しましたように、これは校庭側から見た図ですが、窓側に鉄骨での筋かえを入れる部分でございます。
 それから、柱の部分が2本見えますが、これが柱の補強です。
 それから、次の2枚目ですが、これは北側から見た、後ろを見た立面ですが、この赤3カ所の部分については、今窓がある分をこれよりも少なくして鉄筋コンクリートの壁にする工事でございます。
 先ほども申し上げましたように、黄色の部分については全般に塗られていますが、これは改修、ひび割れ等とかそういうものを改修する範囲でございます。以上、説明を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。11番佐藤 聖子君。

11番(佐藤 聖子君) ここの図面を見まして、工事範囲外という場所があります。増築された部分ではあると思いますが、ここの部分と改築された後に一体感は保てるようになる配慮がなされているのかどうか。改築するに当たってどうなのかということを伺いたいと思います。ここに一緒に説明があるのかと思いました、第6号議案関係で出されておりますプレハブについても質問していいですか。これについてはどういう使い方をされるのか。安全上はどうなのかということと、環境について、例えば冷房、暖房についてはどういう配慮がなされているのか伺います。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) 後からのご質問のプレハブ関係については、後の議案で済みませんがお願いします。
 それから、東側の後から増築した部分ですが、これについては平成2年に建てたわけですが、基準法どおりにやられているということで手はつけないわけですけれども、見たとおり案外きれいになっておりまして、今回の改修する西側の部分と、若干それは新旧あるものですから、色的には差は出ると思いますが、大丈夫という考え方で、ここには改修の工事はいたしません。

議長(相澤 武雄君) ほかに質疑、11番佐藤 聖子君。

11番(佐藤 聖子君) 資料の中でずっと黄色に塗られていて、大規模に改修されるところがつながっていて、真っ白く、校長室だとかその次のページのところでもありますね、普通教室のところで。これは、全くそこの部分はしないということなのでしょうか。そういうときにここの部分の床材だとか壁だとかというのは、ほかの場所と比べて一体どういうことになるのかな、何でここが外されたのかなということを持つわけですが、いかがでしょうか。
 確かに平成2年ですから10数年、十二、三年ということになるわけですけれども、くっきりこちらが色のぐあいとか、そういうのも考えられて外壁の塗装や何かについても余り差異がでないようにされているということなのか、再び伺いたいと思います。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) 色的には、同じ色でするわけですけれども、それは新しい古いの若干の差で、若干の色の差は、見た目は出るかと思います。
 それから、部屋で白くなっている部分、これは手をつけないわけですけれども、この部分については、例えば東側に増築しておりますけれども、その隣部屋ですね、これらについては増築で一端壁を壊していますから、その際のとり合いの関係で、これらの部屋については改修、改装というんですか、それはしております。
 それから校長室につきましても、この部分につきましては既に以前改装とかをやっている部屋ですので、今回は手をつけておりません。

議長(相澤 武雄君) 10番伊豆田 待子君。

10番(伊豆田 待子君) この2ページの大改造範囲のところで、トイレのところがありますよね。これ黄色い部分なので改造部分に入っておりますが、これはどのように改造されるのでしょうか。洋式トイレも何基置かれるのか、その辺でどうなんでしょうか。お願いします。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) トイレ関係につきましては、機械設備で説明しようと思っていたんですが、和式を洋式に改修しまして、各トイレ1カ所ずつ洋式に変えます。

議長(相澤 武雄君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第4号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(建築本体)請負契約の締結についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第4号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(建築本体)請負契約の締結については、原案のとおり可決されました。
 この際、2時15分まで休憩いたします。
午後2時01分 休憩

午後2時15分 再開

議長(相澤 武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第13 議案第5号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(機械設備)請負契約の締結について

議長(相澤 武雄君) 日程第13、議案第5号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(機械設備)請負契約の締結についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) それでは、議案第5号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(機械設備)請負契約の締結について、ご説明申し上げます。
 この工事の請負契約に当たりまして、4月28日に、入札の公告をいたしましたところ、お手元の資料に記載いたしました10社が参加いたしまして、5月27日、条件つき一般競争入札を行いました。
 その結果、契約金額 6,300万円で、川本工業株式会社東北支店が3回目で落札し、5月28日仮契約をいたしました。請負契約を締結するため、議会の議決をお願いするものでございます。
 なお、予定価格は税抜きで 6,120万円でございました。入札参加条件といたしまして、県内に本社または営業所を有し、管工事の認定を受け、格付がSであること。また、本工事専任として、一級管工事施工管理技師を配置できることといたしました。
 工期につきましては、平成18年1月31日までとしてございますけれども、工事の概要につきましては、都市整備課長からご説明申し上げます。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) 工事概要ですけれども、まず今屋上にございます高架水槽を撤去いたしまして地下式、済みません、それは撤去します。そのかわり、受水層を地上の方に設置すると。そして、直圧で送るというふうにいたします。
 それから、消火用ポンプの取りかえもいたします。
 それから、地下部分の配管がえ、それから先ほどご質問が出ましたが、トイレの関係ですが、各トイレ1カ所、洋式に変えます。
 それから、今の温風暖房をFF式に変えます。以上のような概要でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第5号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(機械設備)請負契約の締結についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第5号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(機械設備)請負契約の締結については、原案のとおり可決されました。

日程第14 議案第6号 平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(仮設校舎)請負契約の締結について

議長(相澤 武雄君) 日程第14、議案第6号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(仮設校舎)請負契約の締結についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) 議案第6号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事 
(仮設校舎)請負契約の締結について、ご説明申し上げます。
 この工事の請負契約に当たりまして、4月28日に、入札の公告をいたしましたところ、お手元の資料に記載いたしました6社が参加いたしまして、5月27日、条件つき一般競争入札を行いました。
 その結果、契約金額 3,948万円で、大和工商リース株式会社仙台支店が1回目で落札し、5月28日仮契約をいたしました。請負契約を締結するため、議会の議決をお願いするものでございます。
 なお、予定価格は税抜きで 6,480万円でございました。入札参加条件といたしまして、県内に本社または営業所を有し、役務提供の認定を受け、種別がプレハブ賃貸借であること。また、本工事専任として、建築一式の建設業の許可を有し、二級建築施工管理技師または同等以上の資格を有する者を配置できることといたしました。
 工期につきましては、平成18年2月24日までとしてございますが、工事の概要につきましては、都市整備課長からご説明申し上げます。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) 工事概要についてですが、構造階数につきましては、軽量鉄骨づくりの2階建てでございます。それから、延べ床面積988.76平米。
 屋根につきましてはガルバリウム鋼板でございます。外壁は複層断熱パネルです。そして外側はカラー鉄板。内装につきましては、床はビニール床シート。それから壁は外壁、廊下がカラー鉄板。それから、間仕切りがカラー合板パネルとなっております。天井につきましてもカラー合板パネルでございます。
 冷暖房でございますが、暖房につきましてはFF式暖房です。それから、冷房につきましては天つり型の冷房エアコンというふうにしております。
 主な部屋でございますが、この図面にもございますが、職員室、校長室が1室、普通教室7室、資料室1室、その他配膳室、教材庫、男女トイレ等でございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。8番菅原 傳君。

8番(菅原 傳君) 仮設校舎の並び方ですけれども、これは西の方に窓ガラスとかが向いていると思うんですが、2月までの工期にしますと、大分日が短い時期に差しかかってくるわけですけれども、ちょっと教室全体が暗くなるというふうな心配もあるのではないかというふうに思うんですが、ちょっとこれを見ると南側の方に全体を向けるというのは、なかなか位置をとるのに難しいような感じはしますけれども、これはどうなんでしょうか。南向きにはできないんでしょうか。
議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) これは2年間での工事で、季節を何回か迎えるわけですけれども、南側に向けた場合、校庭の利用とかそういう問題も出てまいります。
 それから、屋体の方に近い状態であれば、屋体なりプールなりそういうもの、それから工事現場との距離、そういうもの等ありまして、この並びで、配置で一番ベターかなという考え方で配置しております。

議長(相澤 武雄君) 8番菅原 傳君。

8番(菅原 傳君) そうしますと、この位置はやむを得ないという状況になっているようですが、そうしますとやはり10月ごろか、この向きですと教室が暗くなりがちになってくるんですね。特に午後の2時、3時ごろになってくると、ちょっと採光上問題があるのではないかと。それで冷暖房の話は触れましたけれども、この採光、いわゆる部屋のルックスです、これをどういうふうな配慮をされるのかお伺いします。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) 数字的には持っておりませんがその辺は、教室なので十分そのルックスには配慮しております。

議長(相澤 武雄君) ほか、18番佐川 幸三君。

18番(佐川 幸三君) 1回目で落札が決まったということですけれども、ほかの5社の入札の際に入れた金額は幾らなのか。

議長(相澤 武雄君) 財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) これは税抜きでお話しいたしますけれども、小松ハウスが 6,100万円、新日本商事が 6,900万円、大和工商リースが 3,760万円、東海リースが 3,760万円、この2社で同額でございましたので、抽選によるものでございました。大東ハウスが 6,600万円、北都ハウス工業が 3,980万円でございました。

議長(相澤 武雄君) ほかにございませんか。11番佐藤 聖子君。

11番(佐藤 聖子君) ここの仮設校舎ですが、普通教室が6教室あるわけですが、これは工事に当たってどのように使われるのか。校長室はこのままずっと校長室兼職員室があるわけですが、1階の教室を工事するときには1階の児童がここに来るのか、または縦に工事を進めていってここを使うのか。そのあたりはどういう使われ方をするのか伺います。

議長(相澤 武雄君) 都市整備課長。

都市整備課長(梅津 慶一君) 今回の改造工事につきましては、2年度で2回に分けて、工区を分けまして工事します。それで1回目の工事、1階から3階ですけれども、この分についてこのプレハブ、あとどういうふうに教室移動するか、学校側の考えもありますが、その1階から3階までの教室全部を移転して利用することになります。

議長(相澤 武雄君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第6号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(仮設校舎)請負契約の締結についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第6号平成16年度富谷町立富谷小学校校舎大規模改造工事(仮設校舎)請負契約の締結については、原案のとおり可決されました。

日程第15 議案第10号 平成16年度物品(学校給食センター食器)購入について

議長(相澤 武雄君) 日程第15、議案第10号平成16年度物品(学校給食センター食器)購入についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(眞山 巳千子君) それでは、追加提出の方を見ていただきます。
 議案第10号平成16年度物品(学校給食センター食器)購入についてをご説明申し上げます。
 学校給食で使用している食器につきましては、平成9年度購入のものでありまして、15年度に一部更新した推奨製品と統一させて更新するものでございます。
 食器の菜皿 3,350枚、この枚数につきましては、小学校のみでございます。
 食器のボール1万 240個、小学校が 6,700個、中学校が 3,540個を購入したいため、6月8日、お手元の資料に記載いたしました11社によりまして、指名競争入札を行った結果、契約金額 811万 2,961円で、日本調理器株式会社東北支店が1回目で落札いたしまして、6月9日仮契約の締結をしたところでございます。物品購入契約を締結するため、議会の議決をお願いするものでございます。
 なお、予定価格は税抜きで 808万円、履行期間につきましては7月30日までとしてございます。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) お諮りいたします。本案は、討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第10号平成16年度物品 
(学校給食センター食器)購入についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、議案第10号平成16年度物品(学校給食センター食器)購入については、原案のとおり可決されました。

日程第16 議案第7号 富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて

議長(相澤 武雄君) 日程第16、議案第7号富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。若生町長。

町長(若生 照男君) 平成16年6月22日をもって、富谷町固定資産評価審査委員会委員の任期が満了となります。したがいまして、議会の同意を得るためにご提案させていただきます。
 提案する者が、伊藤憲一郎。富谷町明石台一丁目31番地の3で、経歴概要については別添ご配付のとおりでありますので、よろしくお願いいたします。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから議案第7号富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決いたします。この採決は、無記名投票で行います。
 議場の出入り口を閉めます。
議場閉鎖

議長(相澤 武雄君) ただいまの出席議員は19名です。
 次に、立会人を指名いたします。会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に1番佐藤 克彦君、2番齊藤 きえ子君、3番山路 清一君の3名を指名いたします。
 投票用紙を配付いたします。
 念のため、申し上げます。本案を可とする諸君は賛成と、否とする諸君は反対と記載願います。
 なお、投票による表決において、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票並びに白票の取り扱いは否とみなします。
投票用紙配付

議長(相澤 武雄君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。
 投票箱を点検します。
投票箱点検

議長(相澤 武雄君) 異状なしと認めます。
 ただいまから、投票を行います。事務局長の点呼に応じ、順次投票願います。
局長点呼、投票

議長(相澤 武雄君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 開票を行います。
 1番佐藤 克彦君、2番齊藤 きえ子君、3番山路 清一君、立ち会い願います。
開票

議長(相澤 武雄君) 投票の結果を報告します。
 投票総数  19票
  有効投票  19票
  無効投票   0票
 有効投票のうち
  賛 成  19票
  反 対   0票
 以上のとおり、賛成が多数です。したがって、議案第7号富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについては、原案のとおり可決されました。
 議場の出入り口を開きます。
議場開鎖

日程第17 議案第8号 富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて

議長(相澤 武雄君) 日程第17、議案第8号富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。若生町長。

町長(若生 照男君) 前議案同様、平成16年6月22日をもって、任期満了となる富谷町固定資産評価審査委員会委員の議会の同意をお願いするものであります。
 お願いする者、三塚勘助。富谷町富谷字西沢78番の7、経歴概要については別添のとおりであります。よろしくお願いいたします。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから議案第8号富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決いたします。この採決は、無記名投票で行います。
 議場の出入り口を閉めます。
議場閉鎖

議長(相澤 武雄君) ただいまの出席議員は19名です。
 次に、立会人を指名いたします。会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に4番千葉 達君、5番磯前 武君、6番今村 寿君の3名を指名いたします。
 投票用紙を配付いたします。
 念のため、申し上げます。本案を可とする諸君は賛成と、否とする諸君は反対と記載願います。
 なお、投票による表決において、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票並びに白票の取り扱いは否とみなします。
投票用紙配付

議長(相澤 武雄君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
投票箱点検

議長(相澤 武雄君) 異状なしと認めます。
 ただいまから、投票を行います。事務局長の点呼に応じ、順次投票願います。
局長点呼、投票

議長(相澤 武雄君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 開票を行います。
 4番千葉 達君、5番磯前 武君、6番今村 寿君、立ち会い願います。
開票

議長(相澤 武雄君) 投票の結果を報告します。
 投票総数  19票
  有効投票  19票
  無効投票   0票
 有効投票のうち
  賛 成  19票
  反 対   0票
 以上のとおり、賛成が多数です。したがって、議案第8号富谷町固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについては、原案のとおり可決されました。
 議場の出入り口を開きます。
議場開鎖

日程第18 請願第1号 寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書

議長(相澤 武雄君) 日程第18、請願第1号寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書を議題といたします。
 お諮りいたします。請願第1号寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書については、会議規則第92条第2項の規定によって、委員会の付託を省略したいと思いますが、ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。したがって、請願第1号については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより紹介議員菅原 傳君に請願第1号の趣旨説明を求めます。菅原 傳君、登壇願います。

8番(菅原 傳君) 本件につきましては、委員会に付託をしないで直ちに本会議で諮っていただくことにつきまして、感謝を申し上げたいと思います。
 8月の人事院勧告がございますけれども、その勧告で何かが出るということになりますと、大変ないろいろ影響が出てまいりまして、勧告前に6月の議会で上げていただきたいというのがこの請願人の趣旨でございますので、若干のご説明を申し上げたいと思います。
 請願人は菊池英行さん、紹介議員は私と永野議員でございます。
 お手元に請願書の趣旨が書いてあります。ごらんになれば、大体趣旨はわかるかと思いますけれども、私の方で若干補説を加えながらお話を申し上げて、提案にかえたいと思います。
 御存じのように寒冷地手当は、寒冷地帯に支給をされております。ここにこういったようなものを持ってまいりましたけれども、大体北海道から東北、日本海側にかけまして、全国で27道県が寒冷地の支給を受けておりまして、主にこれは公務員が受けておりますけれども、民間で支給しているところもございますし、どこか聞くところによると農協あたりでも何か支給されているという話がございますが、民間の方でも支給が現在行われております。
 最近、いろいろございまして、給与の削減が出てまいりまして、その一環として寒冷地支給も減らした方がいいということで、ここ二、三年の間に少しずつ減らされてまいりました。たまたま灯油、石油が値下がりを始めましたので、それも手伝ってこの寒冷地手当の額の削減が行われてきたところでございます。しかし現在、皆さん御存じのように、灯油の価格が上がってきておりまして、石油価格が上がってきて灯油の値段にも反映してきておりますが、現在全国でどれぐらいのところが決議を上げているかといいますと、これは昨年の例になりますけれども、寒冷地帯の地方議会が、 827地方議会が反対の意見書を採択をしまして、東北は圧倒的に多くて8割の自治体がこの意見書を採択しております。北海道は大体全市町村にわたって採択をしているというような状況でございまして、地方議会のご理解も得ているところでございます。
 仙台は5等級に分かれておりまして、一番高いのが5級地ですね。一番低いのが1級地でございまして、仙台は3級地になっております。3級地というのは、給与の約4割を前にもらっておったわけですが、現在はかなり減ってきております。ただ宮城県でも例えば鳴子だとか、あるいは小野田だとか、どういうわけだか気仙沼も入っておりまして、ここは4級地になっておりまして、比較的寒冷地帯ということで扱われておるところでございます。
 暖かい方にはこういうものは出ていないんですが、皆さん生活して御存じのように積雪地帯というのは金がかかるんです。うちの周りから始まりまして、自動車を持っている人は自動車の装備にもかかりますし、それからやはり寒くないようにするために、うちの周りをかなり補強するとか、あるいは灯油をしょっちゅう買って温めなくてはいけないとかさまざまな問題。あるいは衣服の問題も、暖かい地方から比べると、いろいろオーバーの果てから中に着るものをたくさん買わなくてはいけないというふうな実態もありまして、生活にはかなり影響しているところでございます。
 さらに寒冷地給与は、現在生活保護基準、それから公営住宅建設補助算定基準、地方交付税の交付金などにも影響がありまして、これらが今国から支給をされているわけでありますが、そういったことにもこれが廃止となりますと、全くなくなってしまうということで、地方財政にも混乱が起きてくるわけでございます。
 そういう意味で、ぜひとも寒冷地手当の支給を存続をするということで請願が来ておりますので、以上、論旨を紹介申し上げまして、よろしく採択のほどをお願い申し上げたいと思います。以上でございます。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから討論を行います。討論ありませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認め、これにて討論を終わります。
 これから、請願第1号寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書を採決します。
 この採決は起立によって行います。請願第1号を採択することに賛成の方は起立を願います。
賛成者起立

議長(相澤 武雄君) 起立少数です。したがって、請願第1号寒冷地手当の「見直し」改悪を行わず、改善を求める請願書は、不採択とすることに決定しました。

日程第19 発議第2号 低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書

議長(相澤 武雄君) 日程第19、発議第2号低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書を議題といたします。
 提出者安住 稔幸君の説明を求めます。安住 稔幸君、登壇願います。

9番(安住 稔幸君) それでは、私から富谷町議会会議規則第14条の規定により、上記議案を提出いたします。
 低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書、富谷町議会議長 相澤 武雄殿、提出者 安住 稔幸、賛成者 伊豆田 待子、賛成者 尾形昭夫。
 意見書の内容を読み上げまして、提出理由を述べさせていただきます。
 交通事故、スポーツ障害、落下事故、暴力等その他頭頸部や全身への強い衝撃によって、脳脊髄液が慢性的に低下する低髄液圧症候群のさまざまな症状によって苦しんでいる患者は全国から数多く報告されている。
 これまでの医療現場においては、低髄液圧症候群の原因が特定できなかったことから「怠け病」あるいは「精神的なもの」とされて周囲の理解が得られず患者の肉体的、精神的苦痛を軽減することはおろか、むしろ苦痛を助長する現状であった。また、この「低髄液圧症候群」は「むち打ち症」のみならず、慢性疲労症候群など、現在の医学においても原因が明らかでない疾病の原因である可能性も同時に示唆されている。
 最近この患者に対する治療法としてブラッドパッチ療法が開発され、その治療効果が報告されている。そして、脳脊髄液の持続的な漏出に由来する「低髄液圧症候群」に対して、いわゆる「ブラッドパッチ」療法が開発され、一部の医療機関で実施されるようになっており、臨床的な研究報告もなされているが、全国的にもこの治療法を行う病院は少ない。
 いわゆる「むち打ち損傷」を原因とする低髄液圧症候群の治療法であるブラッドパッチ療法に保険適用がなされておらず、治療法の普及が遅れている現状である。
 よって国会並びに政府におかれましては、以上の現状を踏まえ、次の事項について適切な措置を講ずるよう強く要望する。
                    記
 1 低髄液圧症候群についてのさらなる研究の推進とブラッドパッチ療法を含め、いわゆる「むち打ち損傷」と「慢性疲労症候群」の治療法を早期に確立すること。
 2 ブラッドパッチ療法に対して保険の適用をすること。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 提出先は、内閣総理大臣、厚生労働大臣、衆議院議長、参議院議長となっております。
 皆様のお手元に補足的な資料としてお届けしていおりますものを見ていただくとわかりますように、非常に難解な難病というか、そういった状況でございまして、富谷町民の中にも実際にこれで悩んでいる方がいらっしゃいます。そういうことでございまして、一刻も早く国、また発議の第3号にもありますが、県で対応していただきたくこのような意見書を出したわけであります。
 皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。以上です。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) 討論もありませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認め、討論を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから、発議第2号低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書を採決します。
 この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり採択し、それぞれの提出先に送付することについて賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相澤 武雄君) 起立全員です。したがって、発議第2号低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書は原案のとおり採択し、それぞれの提出先に送付することに決定しました。

日程第20 発議第3号 低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書

議長(相澤 武雄君) 次に、日程第20、発議第3号低髄液圧症候群の治療推進を求める意見書について申し上げます。
 既に同じ内容の発議が採択されておりますので、発議第3号は採択されたものとみなします。

日程第21 発議第4号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書

議長(相澤 武雄君) 次に、日程第21、発議第4号義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書を議題といたします。
 提出者菅原 傳君の説明を求めます。菅原 傳君、登壇願います。

8番(菅原 傳君) 毎年出ているわけでございますが、6月議会にことしは提案をさせていただきますけれども、若干内容が変わってきているようであります。
 その前に、提出者菅原 傳、賛成者伊豆田議員、細谷議員、相澤議員、佐藤議員と、以上の方々で出しております。
 文案についてはそこに書いてありますので、大体従来の趣旨と大きくは変わっておりませんけれども、ことし特に変わっているのは、学校教職員の中に事務職員、栄養職員、教員といるわけですけれども、事務職員を国庫負担から外すというふうなことがことし新たに出てまいりました。これをやられると、各自治体で事務職員を充てなくてはいけないわけですから、国庫負担が若干出るか出ないかわかりませんけれども、そうなりますと町村によっては大規模な学校だけに事務職員を置いて、中規模、小規模には事務職員を置かないと。その仕事を教頭さんか教務主任がやるというふうな形になってきますので、大変に仕事が負担になってまいります。
 今までもいろいろな経過がございました。お手元に資料を上げておきましたけれども、この資料で見ますと、退職手当、ずっと横並びに赤くなっておりますけれども、ここから上が今まで大分国の方から出ておったわけです。例えば昭和47年には、共済費、恩給費、旅費、教材費、児童手当、公務災害と出ておったわけですが、今度の平成16年の場合には、諸手当と給料だけというふうなことに予定をされております。したがって、退職手当、児童手当は完全に削減ということになっていますし、今三位一体のいわゆる税源移譲の問題が出てきております。もし仮に、義務教育費の国庫負担を廃止をしまして、完全に税源移譲ということで切りかえた場合に、この裏にございますけれども、下の方に出ているもの、全部赤字県です。だから、税源移譲では、とてもでないけど賄い切れないということで、この赤字のところがずっと並んでおりまして、宮城県も赤字県になっております。わずかにプラスになるのは、東京、いわゆる京浜地方です。それから名古屋、大阪、この府県だけで、その他は大分財源難に陥ってくるというようなことが一目瞭然にわかるような資料でございます。
 そういう状況でございますので、仮に来年以降、国庫負担ということになりますと、全額で約2兆 5,000億円の金が要するわけです。この2兆 5,000億円を税源移譲が完全に行われれば問題はないわけですけれども、今でさえにも約 6,000億円だとか、いや今度は景気づけで3兆円だというような話になっていますけれども、これが確たる確定をしておりませんので、非常に不安定な要素になっております。そういうふうな状況がございますので、もしこれが税源移譲という格好になられると大変な事態になってきますので、地方自治体としては、先般も東京の武道館で 6,500人の自治体の首長さん、議長さん、県知事も含めて集まりまして、税源移譲はやるなら完全にやってくださいと、半端な形でやってもらっては困るということが出ましたし、この間東北6県の、これはめずらしいことなんですけれども、首長さんとそれから教育長さんとPTAの会長と、代表の方々です、それに教員組合の方々も入りまして、合同での決起集会をやりました。上山でやったんですが、これには約 600人ほど集まりまして、義務教育の国庫負担を外すというのは絶対にまかりならんというふうな固い決議を上げまして、政府の方にも要請をしたようでございますので、そういうふうな状況でございますから、ちょっと例年とかなり変わって、大事な剣が峰にかかってきておりますので、ぜひことしも同じようにご採択をいただくようによろしくお願いを申し上げまして、提案を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから質疑に入ります。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。

議長(相澤 武雄君) 討論ありませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認め、これにて討論を終わります。

議長(相澤 武雄君) これから、発議第4号義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書を採決いたします。
 この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり採択し、それぞれの提出先に送付することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相澤 武雄君) 起立全員です。したがって、発議第4号義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書は原案のとおり採択し、それぞれの提出先に送付することに決定いたしました。

日程第22 閉会中の各委員会調査について

議長(相澤 武雄君) 日程第22、閉会中の各委員会調査についてを議題といたします。
 各委員長から所管事務のうち、会議規則第75条の規定によって、お手元に配付のとおり継続調査の申し出があります。
 お諮りいたします。委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相澤 武雄君) 異議なしと認めます。よって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。
 これで、本日の日程はすべて終了いたしました。
 会議を閉じます。
 平成16年第2回富谷町議会定例会を閉会いたします。
 皆さん、大変ご苦労さまでございました。
午後3時11分 閉会

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