富谷市

『住みたくなるまち日本一』をめざして

平成14年第1回富谷町議会定例会(開催日:3月5日~3月20日)

更新日:2002年03月20日

平成14年第1回富谷町議会定例会(開催日:3月5日~3月20日)

会議録目次

定例会会議録第1号

定例会会議録第2号

定例会会議録第3号

定例会会議録第4号

定例会会議録第5号

平成14年第1回定例会目次

目次
第1日目  3月5日(火曜日)
町長施政方針説明
一般質問  5番 安住 稔幸議員
1 イオン富谷大清水ショッピングセンターの開店について
 1番 渡邊 俊一議員
1 富ヶ丘地区メインストリートの環境整備について伺う
2 地方交付税減額に伴う町の財政対策について伺う
 7番 菅原 傳議員
1 少人数学級実現の計画を伺う
2 交通安全のための信号機の設置について
 4番 尾形 昭夫議員
1 大清水区画整備地内への大型店進出に係る地域の問題について
2 町所有地の有効利用検討について
16番 佐藤 聖子議員
1 富谷小学校は建てかえを
2 公民館など開放して、学校週5日制に対応を
 2番 今村 寿議員
1 町行政への積極的活動で生かせ職員提案制度
2 「家庭の日」設置とその積極的運用が子育て支援の一環として重要
 3番 細谷 禮二議員
1 二学期制の導入を
2 増加する不登校児の指導は
第2日目  3月6日(水曜日)
一般質問 17番 永野 久子議員
1 少人数学級の早期実現を目指して
2 仕事起こしと雇用創出を積極的に
 8番 土樋輪 康雄議員
1 市制施行への道筋を示せ
 6番 伊豆田 待子議員
1 子供の放課後、読書運動の充実を
2 「男女共同参画社会」の推進は
18番 佐川 幸三議員
1 PFI(民間主導の公共事業)について
2 教育の充実と教育委員会のあり方について
承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(平成13年富谷町一般会計補正予算(第5号))
議案第28号 平成13年度富谷町立富谷小学校屋内運動場改築工事(建築本体)請負契約の締結について
議案第29号 平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更について
議案第30号 富谷町道路線の廃止について
議案第31号 富谷町道路線の認定について
議案第32号 住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について
議案第33号 黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務組合規約の変更について
議案第34号 損害賠償額の決定について
第3日目  3月8日(金曜日)
議案第1号 富谷町議会政務調査費の交付に関する条例の制定について
議案第2号 公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定について
議案第3号 富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について
議案第4号 富谷町職員の育児休業等に関する条例の一部改正について
議案第5号 富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について
議案第6号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について
議案第7号 富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正について
議案第12号 富谷町奨学金貸付条例の一部改正について
議案第13号 富谷町公民館条例の一部改正について
議案第14号 平成13年度富谷町一般会計補正予算(第6号)
議案第15号 平成13年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第3号)
議案第16号 平成13年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
議案第17号 平成13年度富谷町下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第18号 平成13年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)
議案第19号 平成13年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第3号)
議案第20号 平成13年度富谷町水道事業会計補正予算(第4号)
第8日目  3月12日(火曜日)
議案第35号 平成13年度富谷町一般会計補正予算(第7号)
議案第21号 平成14年度富谷町一般会計予算
議案第22号 平成14年度富谷町老人保健特別会計予算
議案第23号 平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算
議案第24号 平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算
議案第25号 平成14年度富谷町介護保険特別会計予算
議案第26号 平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算
議案第27号 平成14年度富谷町水道事業会計予算
総括質疑  7番 菅原 傳議員
1 地域文化の香るまちづくりを問う
 6番 伊豆田 待子議員
1 地域活性化事業について
 2番 今村 寿議員
1 庁舎建設基金の今後の使途運用等について
2 成田東小学校の増築と(仮称)成田中学校新設計画を問う
 4番 尾形 昭夫議員
1 農業問題について(農業振興の積極的な施策を)
10番 川崎 啓一議員
1 南富吉土地整理事業で宅地造成済みの販売促進重点目標とは
 8番 土樋輪 康雄議員
1 どんな動・植物のどんな調査をするのか
2 シルバー人材センター設立の準備は今どうなっているか
3 生涯学習専門指導員の位置付けは
17番 永野 久子議員
1 組織改編が住民サービス後退につながる心配はないか
12番 相澤 武雄議員
1 平成14年度施策の具体性について伺う
13番 大木 忠議員
1 施政方針全般について
2 創造的行財政運営について
第16日目  3月20日(水曜日)
議案第8号 富谷町介護支援センター条例の一部改正について
議案第9号 富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について
議案第10号 富谷町下水道条例の一部改正について
議案第11号 富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定について
議案第21号 平成14年度富谷町一般会計予算
議案第22号 平成14年度富谷町老人保健特別会計予算
議案第23号 平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算
議案第24号 平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算
議案第25号 平成14年度富谷町介護保険特別会計予算
議案第26号 平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算
議案第27号 平成14年度富谷町水道事業会計予算
諮問第1号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて
   (久道 紀子氏)
諮問第2号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて
   (内ヶ崎 千歳氏)
発議第1号 富谷町議会委員会条例の一部改正について
発議第2号 医療制度の抜本改革を求め、医療費引き上げ反対に関する意見書
発議第3号 健保3割負担や高齢者窓口負担の大幅引き上げなどの中止を求める意見書
閉会中の各委員会調査について

平成14年第1回定例会議事録(第1号)

平成14年3月5日(火曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 渡邊俊一君
  • 2番 今村寿君
  • 3番 細谷禮二君
  • 4番 尾形昭夫君
  • 5番 安住稔幸君
  • 6番 伊豆田待子君
  • 7番 菅原傳君
  • 8番 土樋輪康雄君
  • 9番 土井昭二君
  • 10番 川崎啓一君
  • 11番 小野進君
  • 12番 相澤武雄君
  • 13番 大木忠君
  • 14番 市川壽藏君
  • 15番 蜂谷武君
  • 16番 佐藤聖子君
  • 17番 永野久子君
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 浅野幹雄君
  • 20番 相沢忠男君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 助役 郷古一郎君
  • 収入役 山路礼子君
  • 総務課長 内ヶ崎武君
  • 企画課長 浅野茂君
  • 財政課長 中川弘美君
  • 町民課長 眞山巳千子君
  • 保健福祉課長 千葉美智子君
  • 税務課長 菊地喜一郎君
  • 生活環境課長 佐藤信夫君
  • 農林振興課長 根來良光君
  • 建設課長 古跡幸夫君
  • 都市計画課長 梅津慶一君
  • 商工振興室長(兼) 浅野茂君
  • 会計課長 伊藤和子君
  • 教育長 佐々木国雄君
  • 教育総務課長 内ヶ崎清子君
  • 生涯学習課長 村山令記君
  • 体育振興課長 須藤辰夫君
  • 水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 内ヶ崎武君
  • 農業委員会事務局長(兼) 根來良光君

事務局職員出席者

  • 事務局長 磯部利彦    
  • 主幹兼係長 横倉時夫
  • 書記 浅野輝夫

議事日程 第1号

平成14年3月5日(火曜日)午前10時00分開会

議事日程表
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 一般質問  5番 安住 稔幸議員
1 イオン富谷大清水ショッピングセンターの開店について
 1番 渡邊 俊一議員
1 富ヶ丘地区メインストリートの環境整備について伺う
2 地方交付税減額に伴う町の財政対策について伺う
 7番 菅原 傳議員
1 少人数学級実現の計画を伺う
2 交通安全のための信号機の設置について
 4番 尾形 昭夫議員
1 大清水区画整備地内への大型店進出に係る地域の問題について
2 町所有地の有効利用検討について
16番 佐藤 聖子議員
1 富谷小学校は建てかえを
2 公民館など開放して、学校週5日制に対応を
 2番 今村 寿議員
1 町行政への積極的活動で生かせ職員提案制度
2 「家庭の日」設置とその積極的運用が子育て支援の一環として重要
 3番 細谷 禮二議員
1 二学期制の導入を
2 増加する不登校児の指導は

本日の会議に付した事件
議事日程のとおり

午前10時00分 開会

議長(相沢 忠男君) おはようございます。
 平成14年第1回富谷町議会定例会は、ここに開催される運びになりました。この定例会は、町長から平成14年度富谷町各種会計予算など議案事件が提出されることになっております。慎重に審議を尽くされ、町民の負託にこたえられますよう期待いたしますとともに、議会運営につきましても、ご協力をお願いいたしまして開会のあいさつといたします。
 ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しますので、ただいまから平成14年第1回富谷町議会定例会を開会いたします。
 最初に、平成14年度施政方針を含め、町長よりあいさつを求めます。若生町長。

町長(若生 照男君) おはようございます。
 本日、ここに平成14年第1回富谷町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご出席をいただき大変ありがとうございます。
 本定例会は、新年度の事業を執行する予算案及び重要議案をご審議いただきますが、町長としての施政の方針と議案の概要を申し述べ、議員の皆様方、そして町民の皆様方の一層のご理解とご協力をお願い申し上げるものであります。
 さて、本町は明治22年の町村制施行により富谷村が誕生して以来、昭和38年4月1日に町制を施行して現在に至っております。さまざまな歴史や伝統文化が現在も町民の手によって大切に受け継がれております。
 豊かな緑と永い歴史にはぐくまれながら、すべての町民が健やかに暮らせる町づくりには、一人一人の地域に対する愛着と思いやりの心が何よりも必要であり、転入されてくる方々が『新しいふるさと』として住んでいただけるよう『ゆとりのあるふるさとづくり』に邁進しておるところであります。
 国においても、これまでの国、地方に通ずる行政と国民との関係などの抜本的な見直しと新たな行政システムを構築する必要から、既に本町において行政改革大綱を定め、住民ニーズの多様化と環境の変化に合わせた行政全般にわたって見直しを行い、限られた財政の中で住民の満足度が向上する行財政運営を行うため、より多くの知恵を結集し、事務事業や行政組織の見直しをいたし住民サービスを図ることにしました。
 あわせまして、平成15年4月に町制施行40周年を迎え、さらに新庁舎の開庁を平成15年1月といたし、準備を進めているところであります。
 現在、本町におきましては、平成11年に策定いたしました富谷町総合計画に掲げています町づくりの基本理念をもとに、地域の個性に応じた創意工夫を重ね、多様化する住民ニーズの的確な把握に努めながら各種施策を効率的に進めていくこととしております。
 このような状況の中、今回策定した第4次実施計画は第3次実施計画を踏まえ、基本構想と前期基本計画で明らかにした都市づくりの施策の大綱に沿い、総合的かつ計画的な施策の展開を図るため、平成14年度から平成16年度までの3カ年の実施する事業を体系的に計画いたし、特に将来都市像の実現に向け、課題の検討を行いつつ、財政計画や行政改革を踏まえ、事業の緊急性、重要性を見きわめながら取り組むことにいたしました。
 とりわけ、本年4月より行政事務の高度化・多様化する行政課題に対し、より迅速かつ効率的に対応できる簡素な組織体系とすることとしております。
 町民皆様方の生活に密着した行政サービスをよりわかりやすく、さらに迅速かつ効率よく執行いたすため、全職員一丸となって全力を傾注し取り組む決意であります。
 また、本町においても、歳入では一般財源の大半を占める町税や地方交付税は、現在景気の動向からして大きな伸びは期待できないものがあります。
 特に、自主財源である町税については、昨今の社会経済情勢を反映し、かつてのような右肩上がりの調定額の確保は見込めず、税目によっては下回ることも懸念され鈍化の傾向が続くと思慮されております。
 一方、町税の収納率については、企業倒産、失業、賃金カット等々収納環境が悪化しており、納税者の担税力低下も予想され、さらに厳しさを増しております。
 しかし、納税義務、税負担の公平の趣旨からしてそのままというわけにもいきませんので、納税者の最大限のご理解とご協力をいただきながら債権保全の対応なども講じて徴収率向上に最大限努力してまいります。
 町税収入の確保については、課税客体の的確な把握、評価などに基づき正確な賦課に努めてまいります。
 また、収納率向上対策については、徴税職員を増員し納期内納税の確保、滞納額整理に努めているほか全庁を挙げて取り組んでまいります。
 本年度取り組んでおります主要事業の状況についてご報告いたします。
 『21世紀を歩む富谷の庁舎づくり100人委員会』で決定をいただき、18年間という歳月をかけて積み立ててきましたお金で、昨年9月に着工いたしました役場新庁舎建設工事は、おかげさまを持ちまして順調に進捗をしておるところであり、本年11月に完成、そして平成15年1月6日より仕事始めとする予定になっております。
 新庁舎は、町民皆様方の交流とコミュニケーションをはぐくむ拠点として広く活用していただければとひたすら願っております。
 なお、移転後の現庁舎については、借地の南庁舎と会議室はお返しすることといたします。
 また、北庁舎はシルバー人材センター事務所として活用するための改修工事を進めるとともに、本庁舎の1階は、維持管理センターとして活用するため、一部改修工事を行います。
 2階・3階は文書保管センターとして活用することにいたしております。
 さらに、道路災害復旧事業として、平成13年1月の異常気象による凍上災害に復旧工事として、町道石積線ほか4路線の道路舗装復旧工事を施工し、完了いたしたところであります。
 また、地域の交流拠点及び生涯学習の拠点として、本町六つ目の仮称成田公民館の建築工事についても、本年11月オープンを目指し順調に進んでいることをご報告申し上げるものであります。
 さらに、町内交通の利便性の向上を図るため、本年4月より町内循環バスの運行を開始することとしております。
 町民皆様方の日常生活の気軽な交通手段として、大いに活用していただければ幸いであります。
 個々の事業の問題点や課題を皆さんと共有しながら施策の具体化に邁進する所存であります。
 私は町政運営に当たり、輝かしい新世紀に向け、あわせてこのような変動の激しい時代であり、継続と安定を念頭に置きたいと考えております。
 さらに、このような複雑な社会情勢の中で、本町が来たるべき時代に備え、山積する諸課題に対処し、輝かしい未来に向けた発展と飛躍を期するには、富谷町総合計画に示しております『都市と自然環境が調和・共存し、すべての町民が誇りと生きがいをもって豊かに安心して暮らすことのできるまちづくり』まさに『ゆとりのあるふるさとづくり』『優しさと安心にみちたまち』『地域の文化が香るまち』『創造的な行財政運営の推進』の五つの基本目標に沿って、自治体に課せられた役割と責任をより一層心に刻み、全職員の意識改革を図りながら住民福祉の向上と富谷町のさらなる発展のため全力を傾注し、町づくりをいたしたいと考えております。
 次に、平成14年度の所信を述べる前に12月定例会以降の関係機関などへの要望について申し上げさせていただきます。
 県町村会、全国町村会を通して、国に対して平成14年度の予算編成に向けて義務教育施設などの整備促進についての要望に努め、さらに、仙台北部道路整備促進についても、東北地方整備局仙台工事事務所に中央要望として国土交通省を初め各関係省庁、地元国会議員各位に仙台北部道路の早期完成を強く要請いたし、また、一般県道西成田宮床線に係る清水仲地区交差点改良工事に関する要望についても、宮城県警察本部、宮城県仙台土木事務所に対し交通安全施設の未整備区間など、これらの早期整備を強く要望したところであります。音信は極めて反応は悪いのであります。
 それでは平成14年度の町政運営について以下、基本計画の柱に沿って、特に重要な課題と基本施策を中心に所信を申し述べます。
 本町の新市街地の面的整備は土地区画整理事業により、自然環境の保全、調和に配慮しながら、快適で利便性の高い市街地整備を推進しているところです。
 その中で上桜木土地区画整理事業については、造成工事が進み保留地販売が今年度より開始され、さらに昨年に引き続き補助事業導入により都市計画道路宮沢根白石線と穀田大沢線の整備の完了を目指し、供用する予定で事業を促進してまいりますとともに大清水土地区画整理事業については、計画どおり進捗させるべく、今年度も引き続き造成工事を促進してまいります。
 南富吉土地区画整理事業については、現在宅地造成済みの土地の販売促進を重点目標に、努力している状況にあります。
 地球温暖化の環境問題が顕著化する中で、町民生活における環境保全とともに、地球環境に配慮した環境への負荷が少ない町づくりが求められております。
 したがいまして、本町の資源循環型社会構築を目指し、平成13年度から容器包装リサイクル法でのプラスチック及び紙類を追加し、資源の分別収集に努めているところですが、本年度より資源物に限り、日曜日を除いた祝日及び休日の収集に取り組む一方、ごみの排出ルールの徹底を図り資源率の向上のための普及に努めてまいります。
 さらに、廃棄物、特に生ごみの減量対策として、継続でコンポスト及び電気式生ごみ処理機に対し助成してまいります。あわせて子供会育成会などが行う資源物回収に対しましても助成を行い、資源の有効利用の推進に努めてまいります。
 可燃ごみの仙台市との共同処理につきましては、平成17年度の供用開始に向け、仙台市において現在焼却施設の建設が進められておりますが、引き続き仙台市と十分な連絡調整を図りながら進めてまいります。
 次に、環境保全及び環境衛生につきましては、清潔で暮らしやすい町づくりのため町環境美化条例を制定しておりますが、ごみのポイ捨て問題や犬のふん害問題につきましては、地域住民の方々がその対策で苦慮されており、現行の条例を改正し対応してまいります。
 新規事業といたしましては、環境の変化を見きわめるため、身近な動植物の中から1点を選定し、町民の方々に調査のご協力をいただき、分布図を作成してまいりたいと考えております。
 町の施設につきましては、清掃センターのダイオキシン排出削減のため適正な運転管理に努めるとともに、地球温暖化の原因ともなっている二酸化炭素削減を重視し、職員一人一人の認識を一層深め取り組んでまいります。
 また、例年どおり町内会及び町民皆様方のご協力のもと、町内の一斉清掃、家庭用防疫薬剤の適切な配布でのハエや蚊の防疫、団地内空き地の草刈りの指導、さらには河川の水質汚濁防止のため合併処理浄化槽設置奨励など各種環境整備に努めてまいります。
 次に、広域幹線道路の整備については、昨年10月に志戸田・三ノ関工区が完成、供用開始されました。これで、念願でありました富谷町管内の国道4号約8,800メートル全線が完成、4車線化供用開始となりました。
 ご協力をいただいた地権者の皆様方を初め、各関係機関の大変なご努力に厚く御礼を申し上げるものでございます。
 引き続き仙台北部道路の早期完成及び主要地方道仙台三本木線・県道西成田宮床線の改良並びに主要地方道塩釜・吉岡線の整備促進を関係機関に要望していくほか、都市計画道路穀田大沢線についても仙台市側の整備計画と調整を図りながら実施し、円滑な交通処理に努めてまいります。
 次に、町道整備については、平成12年度より整備を進めてまいりました鷹乃杜12-1号線が本年度完成予定であり、また、平成13年度で用地を取得した総合運動公園線の道路改良工事に着工をいたします。
 日常生活の根幹を支える道路の整備として、東向陽台地区の側溝整備を継続事業として行うほか、新たに太子堂地区及び西成田地区での側溝整備に着手いたします。さらに、安全で良好な交通の確保を図るため西沢地区、東向陽台地区ほか町内一円の舗装補修を進めます。また、道路側溝や路面の清掃及び道路除草、街路樹剪定などを計画的に行い、道路施設と良好な居住環境の適正な維持管理に努めてまいります。
 安全な道路の確保については、一二ノ関線の歩道整備工事を引き続き施工し、新たに富ヶ丘13-1号線ほか2路線について、平成15年度着工に向けての測量調査を行うなど、快適な暮らしを支える環境づくりに努めてまいります。
 また、平成15年1月の新庁舎供用開始に合わせて、新庁舎へのアクセス道路として交通混雑が予測される県道西成田宮床線との交差点改良事業として町道穀田線の拡幅改良工事を施工いたします。
 町営住宅の建てかえにつきましては、今年度が最終年度となる西沢住宅第6工区に1棟2世帯の建築により完成となります。
 引き続き湯船沢住宅の建てかえ事業を進めることとし、今年度は第1工区の造成工事に着工いたします。
 本町の都市公園は、65カ所の面積56ヘクタールで町民1人当たりの面積は約15平方メートルで国が目標としているものよりも上回っており、県下第6位の状況にあり、市街地内の緑の空間としてやすらぎの場を提供しております。
 これらの既存の公園を、より多くの方々に安全で快適に利用していただくために、藤棚や水飲み器などを設置して施設機能の充実を図るとともに、遊具修繕、除草などを実施し、適切な維持管理に努めてまいります。
 下水道は、良好な水環境の保全・創出はもとより、都市的な便利で快適な生活を享受し、豊かさを実感できる地域づくりに欠くことのできない施設となっておりますが、本町では平成12年度末で94%の普及を見、合併浄化槽分を含めると96%のほとんどの町民が下水道サービスの提供を受け、全国で3,223ある市町村で第7位の普及率になっている状況にあります。
 しかし、下水道の施設の一部は、相当経年化が進んでおり、これらの施設を円滑に使用していただくため、計画的かつ適正な管路の清掃や修繕などの維持管理に努め、施設の延命化を図ってまいります。
 一方、汚水量の増加と相まって、使用料金が増加しておりますが、流域下水道の維持管理負担金や公債費の償還金などの費用がそれを大きく上回っており、一般会計から多額の繰り入れを行っている状況にあります。
 事業経営については、下水道事業会計のみならず、他会計の財政状況についても考慮した、つまり、町全体を考えた経営が求められると考えております。
 今後とも、一層の有収率の向上、維持管理の効率化などに努め、継続、安定した下水道サービスが提供できるよう健全経営に向けて努力してまいります。
 また、仙台北部道路の整備状況については、本年、6月開催のワールドカップに合わせて、5月には利府インターチェンジまで開通する運びとなりました。このことにより、仙台都市圏外郭環状自動車専用道路59.9キロメートルのうち53.3キロメートルが整備され、東北自動車道までの区間6,600メートルのみが未整備となり、おかげさまで残り11%で、近年の道路特定財源などの道路施策が問題視されております。もし参考になれば、東北自動車道から国道4号までは1,700メートルは別数字であります。
 人々の交流や連携による快適な定住環境をつくるには、町民が自由に行動できる公共交通機関が重要な役割を果たすものと考えております。
 本町においては路線バスに対する関心が一層高まる中で、本年2月からの乗り合いバス規制緩和による影響を考慮し、一昨年から2カ年かけて調査してまいりました町民バスについては、地区懇談会や数回に上る意識調査など、住民の意向を最大限取り入れながら、有識者による懇談会の意見を聞き、このたび、調査業務が完了し、本年4月1日から2カ年間、試行による無料運行をすることといたしました。
 バス運行に当たっては、法律的な制約がありましたが、宮城交通のご理解、そして、バス停が設置される周辺の皆様のご協力があっての運行開始となります。
 ぜひ、多くの町民の方々が利用することを待望するものであります。
 地域活力ともいえる、町の誇りと自立的な発展を支える産業づくりとして商工振興については、厳しい経済情勢の続く中、町民ニーズを十分見据えながら、産業育成など、将来に向けた方向性を地域の経済団体である商工会と連携を図りながら、必要な財政支援を行い、中小企業経営指導事業・地域活性化事業の充実や町の中小企業融資制度を初め、県・国の融資制度の活用PRに努めてまいります。
 労働雇用対策としては、完全失業率が過去最悪の状況で推移している情勢にかんがみ、雇用の場の創出を図るため、緊急地域雇用創出特別対策事業を活用し、シルバー人材センター設立準備業務を初め森林整備環境保全事業、小学校低学年ゆとり事業を進めてまいります。
 また、企業誘致優遇制度などを活用した企業誘致を推進するなど、就労機会の安定確保と町民所得の向上に努めてまいります。
 水道事業につきましては、事業経営において、先行き不透明な経済状況、給水人口の伸び及び大口利用者の節水など、さまざまな要因による水需要の伸びが鈍化傾向にありますが、経営の効率化を推進し、経営基盤の強化に努め、安定供給により、誰もが安心して快適な暮らしができるよう努めてまいります。
 また、新たな水需要の増加に対応するため、大崎広域水道からの受水を増量するとした第2次拡張事業を平成9年度から施行してまいりましたが、本年度は、新設配水池の構築及び付帯設備工事のほか、送水ポンプ場へのポンプの設置及び電気計装設備工事、配水管布設工事などを施工いたします。さらに配水管更新工事も行うなど、災害に強いライフラインの確保に努めてまいります。
 農業振興については、意欲ある農業者の育成確保に努め、実情に即した地域営農の組織体制づくりを進めてまいります。
 米の生産調整については、米価の低落など、農家の厳しい状況をかんがみ、担い手の育成、需要に適切に対応した米、麦、大豆などの生産や耕畜組み合わせによる水田利用の高度化などを通じ、水田農業の安定・発展・自給率の向上、農業の多面的機能の発揮、農村社会の活性化を図るべく、『米政策の見直しと当面の需要安定のための取り組みについて』が取りまとめられ、その中で平成14年度の生産調整の規模については、平成13年度の生産調整目標面積と同様190ヘクタールが配分され、既に各農家にお示しをし、ご協力をお願いしているところであります。
 水田を利用した大豆・飼料作物などの定着化と集積化を進めるとともに、農業経営の安定を図るため、関係各機関と連携を取りながら地域農業の確立に努めます。
 また、快適地域社会を形成する交流づくりとして、生産調整により休耕している水田を活用したレクリエーション農園の充実や野菜栽培の振興を図り、新鮮野菜を都市住民に提供できるよう産直活動も支援していきます。
 基盤整備事業の完了している富谷北部・富谷南部地区における農地の集積を図るため、農地集積・利用調整活動を推進していきます。
 次に、目まぐるしく変化する社会状況の中、優しさと安心に満ちた町づくりの礎は、地域にあると考えます。
 地域は、町民一人一人の成長や年輪を重ねる様子、身体状況の変化を見守りながら歩んでおります。
 その温かいコミュニティの中で町民一人一人が生涯を通じて健やかに自分らしく生きることができるように支援することこそ、今、富谷町に求められていることと認識しております。
 総合支援のために、保健、医療、福祉との連携と調整を図り、地域の皆様のお力をいただきながら細かなサービスを目指してまいります。
 高齢者保健福祉につきましては、『保健保持増進』を一つの柱として元気な高齢者の方々がますますお元気になられるよう健康づくり事業の充実を図るとともに、介護予防、福祉健康センター事業の拡充に努めてまいります。
 また、町民の皆様方のご理解をいただきながら実績を積んでまいりました介護保険は、第2期事業計画へ向けての改定作業を進めてまいります。
 総合保健福祉エリア『とうみやの杜』につきまして、本年度は引き続き町民の皆様方に健康づくりや交流の場、生活の場として活用していただけるよう積極的に取り組んでまいります。
 障害者福祉につきましては、ノーマライゼーションの理念のもと、社会参加の促進を図るとともに、各種相談事業の充実に努めてまいります。
 また、心身障害者通所援護施設及び精神障害者小規模作業所については、利用者それぞれの目標に沿った自立支援を行い順調な成果を上げてきており、今年度も継続的な支援を行ってまいります。
 児童福祉につきましては、子供たちが健やかに生まれ育つ環境づくり推進のため、生涯学習の拠点である公民館を核として、子育て支援事業をなお一層推進するとともに、各機関との綿密な関係を築きながら多様な問題に対処してまいります。
 保育所においては、乳児保育や延長保育、一時保育、障害児保育、世代間交流事業、異年齢児交流事業などを積極的に実施してまいります。
 母子保健につきましては、乳幼児の心身の発達支援のため健康診査や保健指導の充実に努めてまいります。
 また、昨年に引き続き、障害児の育児支援の強化を図ってまいります。
 成人保健においては、若いうちからの健康管理や健康増進に関心を持っていただき、それぞれのライフスタイルに応じた健康づくりができるよう、各種検診を初め、引き続き生活習慣病予防のため、健康教室などの保健事業の充実を図ってまいります。
 住民生活の多様化に伴って広域的な対応が求められてきており、これらに対応していくために、総合窓口においての効率的で質の高いサービス提供とともに、住民情報システム機能の拡充と適正な運営に努めてまいります。
 また、日常生活の一層の利便増進を図るためとちの木地区内の住居表示を行います。
 社会保障関係における、国民年金、国民健康保険及び老人保健の各制度は、少子高齢化の進展において生活の安定になくてはならない重要な制度であります。
 これらの制度の給付と負担の公平性を確保しながら、その義務を負うことが大きな責務であると考えております。特に、健康保険法などの大幅改正が予定されており、改正に伴う体制の整備を図り各事業の安定的運営に努め、広報普及活動を積極的に進めてまいります。
 また、医療費助成制度においては、少子化社会対策の一環として、乳幼児医療費助成対象年齢を、入院外は2歳児から3歳児に、入院は5歳児から未就学児までに引き上げ拡大を図り、子育ての環境整備に努めてまいります。
 国民年金におきましては、平成14年度より印紙検認事務が廃止され、保険料の収納が国に一元化されますが、無年金者をつくらないよう、町では今後とも関係機関と連携を密にして制度の普及に努めてまいります。
 安全で快適な人にやさしい生活環境づくりとしては、平成9年以降、交通事故件数、負傷者数とも増加している状況から、警察関係団体はもとより、家庭、地域、学校、職場などと連携し、交通安全意識の高揚を図り交通事故防止に努めてまいります。
 また、交通安全指導員については、関係者のご協力をいただきながら、さらなる確保に努めるとともに、その活動に対し、支援を進めてまいります。
 黒川地区交通安全協会町内7支部への支援、平成12年度から着用が義務づけられたチャイルドシートについては、ベビーシートの貸し出し制度を継続するなど、その普及推進に努めてまいります。
 また、道路環境や施設整備については、道路区画線の補修、道路反射鏡及び道路照明灯の新設、修繕や舗装の整備を進め、通過車両に安全運転を促します。
 冬期間の人と車の安全確保のため、町道の除融雪に努めて適切に対処してまいります。
 次に、防犯対策については、人の命、人権が近ごろ脅かされる現象が多くなってきていることから、住民の安心・安全確保を図ることは、警察業務の責任と考え、県当局に強力に警察施設の充実強化のための設置を要望していく所存でございます。
 町としましても、防犯灯の新設・改善のほか、富谷町青少年健全育成町民会議、防犯協会、学校などの自主的な活動を積極的に支援し、地域安全運動を通じて防犯意識の普及高揚と地域の連帯意識の高揚に努めてまいります。
 災害に強い町づくりについては、ますます常備消防の役割が重要になってきていることから、黒川地域行政事務組合消防本部の充実・強化を図りながら、町内の消防・救急における迅速な対応に努めていただくよう強く要望してまいります。
 また、非常備消防については、団員の消防技術の向上と士気高揚を図ってまいります。
 一方、消火栓などの消防設備整備に努め、消防力の強化を図ってまいります。
 地域防災については、地震、台風、集中豪雨などの大規模災害時に備えて迅速かつ的確に対応できる、消防体制、応急対策などを整備した『地域防災計画』に基づいて、有事に備えてまいります。
 また、地域防災には、町民皆様方の防火・防災意識の高揚と常日頃からの訓練が欠かせないことから、町内会・婦人防火クラブと連携した防災訓練などを開催し、防災知識の習得と相互共助の精神の醸成に努めてまいります。
 河川災害の防止については、引き続き危険箇所の巡回調査や調整池の除草、さらに愛護団体などの協力を得て河川敷除草を実施してまいります。
 次に、町民の豊かな心や創造力をはぐくむ生涯学習が非常に重要なものとして、さまざまな施策の実現を目指しておりますが、町民一人一人が生きがいを見出し、生涯を通じて楽しく学ぶことにより『心の豊かさ』を実感でき、いきいきと充実した生活を過ごすことのできるまち、また、町民みんなが手軽に利用、参加することができる幅の広いスポーツ、レクリエーション活動の充実を図ってまいります。
 そして、豊かな心と想像力をはぐくむ生涯学習推進の町づくりを、さらに充実、強化するため生涯学習専門指導員を設置し、生涯各期にわたり、多くの人たちが学び、参加できる生涯学習社会の実現を目指してまいります。
 まず、ゆとりある教育環境づくりの推進については、幼児教育の重要性を認識し、遊びを中心とした楽しい集団生活の中で、豊かな体験を得させるとともに、幼児期にふさわしい道徳性の指導をさらに充実発展させるため、試行的に保育時間の延長を実施いたします。
 また、幼稚園への入園を推進するため、経済的負担の軽減を図る就園奨励補助事業や、私立幼稚園の健全な運営を促進するための助成事業を継続してまいります。
 学校教育においては、新しい時代にふさわしい教育の実現に向け、本年4月から完全学校週5日制のもとで新学習指導要領が全面実施となります。
 心身ともに健康で豊かな情操と道徳性を備えた人間性の育成を目指し、児童・生徒の発達に即した基礎・基本を確実に身につけていただき、『確かな学力』の向上を目指し、創意工夫を凝らして取り組んでまいります。
 また、家庭や地域社会との連携を深め、特色ある開かれた学校づくりの推進と、ゆとりの中で、子供たちがみずから学び、みずから考える力をはぐくむ学習や学校生活の実現に努めるとともに、障害があっても、ともに学び、ともに育つ特殊教育の充実を図ってまいります。
 今年度試行的に各小学校に低学年の教諭を補助する非常勤職員1名の配置を行い、学習や基本生活に対して補助指導を行います。
 また、複数の教師で授業を行うティーム・ティーチングや、少人数学習の推進など、わかりやすい授業を展開し、個に応じた指導を充実してまいります。
 子供たちの学ぶ教育環境の整備につきましては、各学校施設の維持修繕のほか、老朽化した富谷小学校の屋内運動場とプール改築工事を行い、成田東小学校の児童数の増加による増築工事の調査・設計に着手、また、新たに仮称成田中学校新設に伴う調査・設計を進めることといたしております。
 『ゆとりのあるふるさとづくり』に向けて、社会教育・生涯学習につきましては、特に『優しさと安心にみちたまちづくり』『地域の文化が香るまちづくり』にかかわって、豊かな心と創造力をはぐくむ生涯学習推進の町づくりに努めてまいります。
 町の発展を支える町民の皆様方一人一人の能力を、生涯にわたって最大限発揮していただけるように、主たる担当課である生涯学習課に、昨年までの体育振興課を統合し、これまで以上に、生涯のいつでも、どこでも、誰でも、自由に学習の機会、スポーツの機会を選び、学ぶことができるよう生涯学習社会の実現を目指すものであります。
 さらに、本年11月の供用開始を目指して工事が進んでいる、仮称成田公民館の完成により、町内小学校全6校に該当する公民館において、地域、家庭、学校をつなぐ地域づくりの拠点として、それぞれに特色ある事業を展開してまいります。
 具体的な事業について申し上げます。
 青少年の健全育成については、特に、4月から学校完全週5日制実施に伴い、地域社会が学校教育や社会教育と一体となって取り組むという理念に立ち、心と心がつながった活気あふれる取り組みが一層求められているところです。
 町として、各公民館を中心に、世代間交流事業や放課後児童健全育成事業の『とみや児童クラブ』の充実に向けてさらに取り組んでまいります。
 本年度、富谷中央公民館、富谷中学校を会場に実施したパソコン講習会では、1,100人を超える町民の皆様方が800時間にわたる講座を熱心に受講されました。
 来年度についても、内容などの検討を加え、実施してまいります。
 高齢者の皆さんにおいても、室内・外の各種スポーツや芸能大会などの活動を積極的に支援してまいります。
 芸術文化活動におきましては、町民バンドとしてご支援いただいている、とみやマーチングエコーズが、1月の全国大会に4年連続5回目の出場をいたしました。
 東北6県はもとより、全国の舞台で富谷の名が定着した感があります。
 今後も、地域に根ざした香り高い芸術と質の高い文化活動の振興を図るため、発表・ふれあいの場としてのふるさとまつり、文化講演会、公民館まつりなどを通じて、町民が参加し交流できる機会を持ち続けるとともに、文化サークルなどの育成に努めてまいります。
 富谷町文化創造の森・大黒澤苑については、バス乗り入れを可能にした駐車場拡張工事により、3カ年にわたる整備が完了いたしました。安らぎの場としてさらに幅広いご利用をいただけるものと考えております。
 また、第1回子ども議会で提案され、昨年までに全公民館に設置した『小さな小さな美術館』につきましては、1カ月単位での絵画などの展示希望をいただき、名前のとおり、身近なギャラリーとして好評を得ております。
 さらに、お茶の間懇談会で関心の高かった富谷の歴史や災害の難を免れた亀杉の保存などに取り組み、有形・無形文化財の保護に努めるとともに、新しいふるさとづくりのため歴史の掘り起こしや資料の収集の場として民俗ギャラリーの整備を進め、住民の郷土愛の涵養を図ってまいります。
 体育振興につきましては、町民の健康づくりや心身のリフレッシュ、そして地域や人との交流の促進が図られるよう、総合運動公園施設を拠点に各種事業を推進してまいります。
 昨年は、富ヶ丘サッカースポーツ少年団が、全日本サッカー大会に、また、日吉台小学校の6年2組の児童が、小学生クラス対抗30人31脚全国大会出場の大活躍がありました。関係者各位に敬意を表するものであります。
 本町のスポーツ少年団は、奉仕の精神で、お仕事を持ちながらご指導とご協力をいただいているおかげで、8種目、27団体のスポーツ少年団が組織され盛んに活動しており、スポーツ少年団の組織育成のために指導員の方々へ感謝を込めて、講習会の開催などをすることにしております。
 ニュースポーツの普及では、『いつでもどこでも気軽にできる』グラウンドゴルフを楽しむ方々が多くなりました。
 これに続くように、ユニカール・ソフトバレーボール・シャッフルボードなど大会の開催や各種教室を展開してまいります。
 婦人・成人・コミュニティースポーツ活動の場として、伝統ある大会になっているバレーボール大会、バドミントン大会、町民体育祭、卓球大会などの大会を開催し、多くの参加をいただくよう努めてまいります。
 障害者スポーツ活動は、保健福祉課と連携を図り、生活のより一層の充実を図るため、体を動かす機会を提供してまいります。
 富谷町体育協会加盟の各協会が積極的に活動されておりますが、競技会場の重複をせず事業活動ができるよう日程調整会議を図りながら進めてまいります。
 次に、創造的な行財政運営の推進についてであります。
 豊かで暮らしやすい地域社会を築いていくために、行政みずからがあらゆる意味で再編成に向けた取り組みを強く押し進めなければならないときと認識いたし、さらに町財政を取り巻く内外の諸情勢を十分に踏まえ、従来にも増して自主的、主体的に行政運営を全般に総点検を行い、各種経費の節減、合理化を図るとともに目に見えない行政コストにも注意を払い、最大限の効果が得られるよう事務の見直しに務め、全職員が新たな決意で創意工夫を図っていただき、町民の均衡ある発展と町民の福祉向上に寄与できるよう、あわせて時代の変化と町民の要請に的確にこたえ、適切な行政サービスを提供し、住民の利便性と満足度の向上を念頭に推進してまいる決意であります。
 次に町民参加の町づくりについて、開かれた町政は単に情報を提供するだけでなく、町長初め全職員がその業務内容について説明責任を負うことが重要であると考えます。
 その上で、町民がみずから積極的に町政に関与、参加していただけるよう、お茶の間懇談会などあらゆる機会を通じて、町民と行政のパートナーシップの確立に取り組んでまいります。
 一方、町が持っている情報を迅速かつ的確に提供することといたし、行政の透明性の向上を目指し、情報公開制度の運用に条例前文を踏まえて公開することを原則に添い、制度の充実に努めてまいります。
 特に行政改革の実施計画に基づき、行政組織の見直しと事務分掌の改編を行い、さらにIT革命の進展と合わせた電算システムの機能アップ、事務の効率化、的確な人事管理、新庁舎に向けた総合窓口化に住民サービスの徹底、引き続き職員提案制度の充実など具体的な改革に積極的に取り組むことにしたほか、効果的な町税収入の確保については、課税客体の的確な把握、評価などに基づき正確な賦課に努めます。
 また、収納率向上対策については、税相談職員を増員し、納期内完納の納税の確保と滞納整理についても努めるほか、全庁挙げて取り組んでまいります。
 また、これからの自治体職員に求められる資質は幅広い視野と創造性、柔軟性、住民の視点での問題を的確にとらえることのできる感受性、情熱と使命感を持って行動する姿勢が強く求められております。
 このため職場研修はもとより東北自治研修センター、中央で開催の市町村アカデミーなど、職場外研修機関へ積極的に派遣を行い、職員の資質向上を目指すほか、職員の健康管理など検診の事後指導も含め労働安全衛生管理対策にも努め、町民のサービス向上と利便性に期してまいります。
 広報紙については、町政などの各種情報を町民の皆さんへ発信する身近な媒体として、より一層の充実に努めるとともに、手紙による意見募集を初め、模擬議会、町政懇談会、お茶の間懇談会、ゆっとりーバスを継続して実施してまいります。
 一方、ホームページ開設以来、利用頻度も高く、約1年半経過した現在、1日平均約60件のアクセスがあり、引き続きわかりやすく役立つ内容の充実に努めてまいります。
 また、富谷町の歴史や現況などをわかりやすくまとめた冊子『とみやガイドブック』を作成し全戸に配布し、ふるさと意識の高揚に努めてまいります。
 本町は、まさに新たな時代の夜明けを前に、このようなときこそ、互いに手を取り合い、協力し合い英知を結集し明日への投資を行えば、必ずや町民一人一人の人生が開花する未来の富谷を実現できると確信しております。
 何とぞ、議員各位の格段のご指導、ご協力をいただきますとともに、町民の皆様方の温かいご支援をお願い申し上げまして、私の施政方針といたします。
 次に、これら行財政需要に要する平成14年度富谷町一般会計当初予算を初め、各種特別会計予算(案)の概要について申し上げます。
 まず当初予算の編成方針であります。
 我が国経済の最近の動向は、極めて厳しい状況が続いており、景気は引き続き悪化しており、世界経済の同時的な減速など先行きへの懸念などから、経済成長率はマイナスになるものと見込まれます。
 国の平成14年度予算編成基本方針は、厳しい経済情勢にあっても、日本経済の再生を図る道は構造改革以外にはないとし、『国債発行額30兆円以下』との目標のもと、歳出構造を抜本的に見直す『行革断行予算』と位置づけ、『5兆円を削減する一方、重点分野に2兆円を再配分する』という理念を踏まえつつ、予算配分を大胆にシフトし、経済構造の転換を促進することとしています。
 地方財政においては、地方税収入の落ち込みや地方交付税の原資となる税収入が大幅に減少する一方で、公債費の累増などにより、平成13年度に引き続き10兆円を超える大幅な財源不足が生じるものと見込まれます。
 この財源不足の補てん措置については、臨時財政対策債の増発や地方交付税特別会計での借り入れなどで対応し、地方交付税総額も対前年度比4%減となるなど、大変厳しい状況にあります。
 平成14年度の町財政について申し上げますと、歳入では、一般財源の大半を占める町税が微増となるものの、地方交付税については大幅減が見込まれ、歳出では扶助費・公債費などの義務的経費が確実に増加し続けており、年々、財政環境が厳しくなっております。
 当初予算編成にあたりましては、町財政を取り巻く内外の厳しい情勢の中、少子・高齢化対策や電子自治体構築にも取り組む一方、さらなる経費節減に努め平成14年度の一般会計当初予算案は、対前年度比4%減の96億4,000万円となりました。
 主な財源といたしましては、町税が前年比、6,568万円増の35億8,431万3,000円で37.2%を占めます。次いで、地方交付税、大幅に減じて17億5,000万円を計上し、5億2,040万円の町債の中には、先ほど申し述べました臨時財政対策債3億5,000万円が含まれております。
 さらに、庁舎建設基金から20億7,800万円を初め、ユーマイタウン施設整備基金、財政調整基金などから合計22億2,916万7,000円を取り崩して充当し編成したものであります。
 次に特別会計の当初予算規模について申し上げますと、老人保健特別会計が前年度比1.6%増の16億3,300万円に、国民健康保険特別会計が10.6%増の18億5,188万8,000円、下水道事業特別会計で、流域下水道維持管理負担金の減額などにより13.9%減の7億3,607万5,000円となっております。
 また、介護保険特別会計と介護サービス事業特別会計につきましては、それぞれ6億3,498万3,000円と5,683万3,000円を計上したところであります。
 平成14年度富谷町水道事業会計では、3条予算の収益的収入及び支出では、収入が8億4,168万6,000円、支出では9億385万8,000円で、6,217万2,000円の赤字予算となりました。
 また、4条予算の資本的収入及び支出では継続して進めております第2次拡張事業の年割額の増により、支出が収入を6億9,989万4,000円上回ることになるため、この不足する収入については、当年度分消費税及び地方消費税資本的収入調整額、過年度分損益勘定留保資金をもって補てんする予算編成となっております。
 次に平成13年度富谷町一般会計補正予算案ほか各種会計補正予算案についてご説明申し上げます。
 富谷町一般会計補正予算案(第6号)では、今回、歳入歳出からそれぞれ4,665万7,000円を減額し、総額を101億1,809万円とするものです。
 歳入の主なものは、地方消費税交付金で5,541万7,000円の増額、寄附金で4,024万3,000円を増額するほか、ふるさと富谷創造基金などの繰入金の減や町債の減額を行うものであります。
 歳出につきましては、各款の人件費や仮称成田公民館の入札差金を減額する一方、ユーマイタウン施設整備基金への積み立てを行うものであります。
 次に富谷町老人保健特別会計補正予算案(第3号)、富谷町国民健康保険特別会計予算案(第3号)、富谷町下水道事業特別会計補正予算案(第1号)、富谷町介護保険特別会計補正予算案(第3号)、富谷町介護サービス事業特別会計補正予算案(第3号)の各種特別会計補正予算案については、年度末を見据えた収入・支出を勘案し、それぞれ所要の補正を行うものであります。
 水道事業会計補正予算案(第4号)については、3条予算の収益的収入及び支出の収入で、水道使用料で基本料金をメーター検針後の請求としたことなどで1億1,000万円を減額し、水道加入金、消費税の還付金などで増額し、歳出では、執行残を減額するなど、それぞれ所要の補正をするものであります。
 次に予算外議案として条例案件13件、条例外案件7件、諮問案件2件、承認案件1件についてご説明申し上げます。
 まず、条例案について、議案第1号富谷町議会政務調査費交付に関する条例の制定については、地方自治法第100条第12項及び第13号の規定に基づき、富谷町議会議員の調査研究に資するため、必要な経費の一部として政務調査費を交付することに関し必要な事項を定める条例を制定するものであります。
 議案第2号公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定については、公益法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律に伴い、職員派遣に係る手続き、身分の取り扱い、処遇などの透明化、明確化を踏まえ統一的なルールの設定を行うため、条例の制定を整備したものであります。
 議案第3号富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正については、平成13年度人事院勧告に基づく国家公務員に関する制度が改正されたことに準じ、所要の改正を行うものであります。
 議案第4号富谷町職員の育児休業等に関する条例の一部改正についても、平成13年度人事院勧告に基づく改正であり、育児休業の対象となる年齢を引き上げることの所要の改正を行うものであります。
 議案第5号富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正については、前議案の育児休業条例の一部改正に準じ所要の改正を行うものです。
 議案第6号特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正については、町長部局における附属機関として、富谷町民バス運営審議会を新たに設置し、さらに教育委員会部局の非常勤特別職として生涯学習専門指導員を新たに設置することに伴い、条例別表の所要の改正を行うものであります。
 議案第7号富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正については、保健婦助産婦法の一部改正に伴い所要の改正を行うものです。
 議案第8号富谷町介護支援センター条例の一部改正については、介護支援センターの管理の委託について相手方を変更するものです。
 議案第9号富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正については、粗大ごみの処理に係る手数料について区分の項目を設け、徴収する所要の改正を行うものです。
 議案第10号富谷町下水道条例の一部改正については、今回、下水道法施行令の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。
 議案第11号富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定については、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律の一部改正に伴い、富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する所要の措置を講じるため条例を制定するものであります。
 議案第12号富谷町奨学金貸付条例の一部改正については、奨学金の貸付額を区分に応じて額の変更を行うものです。
 議案第13号富谷町公民館条例の一部改正については、成田公民館の設置に伴い、所要の改正を行うものであります。
 次に条例外案については、議案第28号平成13年度富谷町立富谷小学校の屋内運動場改築工事請負契約の締結については、2月25日、10社参加で一般競争入札の結果、3億1,500万円で株式会社福田組東北支店が落札、2月27日に仮契約を整えましたので、本契約締結のため議会の議決をお願いするものであります。
 議案第29号平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更については、既に議決をいただき進行いたしておりましたが、現場において再精査の結果、施行数量の変更により契約金額に変更を生じましたので、契約の変更を行いたく議会の議決をお願いするものであります。
 議案第30号富谷町道路線の廃止については、国道4号拡幅で整備された側道の移管に伴い、町道路線に一部変更による廃止を行うもので、議案第31号富谷町道路線の認定についても前議案と関連するもので、一部新たに認定するものであります。
 議案第32号住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法については、今回、住居表示に関する法律に基づき栃木沢地区の市街地にある住居を合理的に表示するため、実施区域及び方法を定めるものであります。
 議案第33号黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務組合の規約の変更については、黒川地域行政事務組合において共同処理する事務の内容を変更及び組合規約の変更を行うものです。
 議案第34号損害賠償額の決定については、鷹乃杜二丁目地内における町道街路樹の枝落下によるエアコン室外機の損傷事故について、相手方と示談成立に伴う損害賠償額について議会の議決をお願いするものです。
 次に諮問案件について申し上げます。
 諮問第1号、第2号人権擁護委員の候補者の推薦について意見を求めることについては、本年8月31日をもって2名の方が任期満了退任になりますので、後任の候補者の推薦としてご意見をお願いするものであります。
 最後に、承認第1号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第5号)でありますが、1,303万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を101億6,474万7,000円とするものであります。内容については、町道富ヶ丘明石線局部改良業務委託であり、土地区画整理組合からの寄附金で措置したものであります。
 以上、平成14年度町政の運営方針及び提出議案に係る概要のご説明を申し上げました。議案の審議の折には、なお詳細にご説明申し上げますので、何とぞ慎重審議を賜わりまして、全案件ご可決くださいますようお願い申し上げまして終わります。

議長(相沢 忠男君) この際、11時35分まで休憩いたします。
午前11時19分 休憩
午前11時35分 再開

議長(相沢 忠男君) 休憩以前に引き続き会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 議長諸報告はお手元に配付のとおりです。これで報告を終わります。
 これから本日の会議を開きます。本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりです。
午前11時35分 開議

日程第1 会議録署名議員の指名

議長(相沢 忠男君) 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。
 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により、11番小野 進君、12番相澤 武雄君、13番大木 忠君の3名を指名いたします。

日程第2 会期の決定

議長(相沢 忠男君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月20日までの16日間といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢 忠男君) 異議なしと認めます。したがって、本定例会の会期は本日から3月20日までの16日間と決定いたしました。

日程第3 一般質問

議長(相沢 忠男君) 日程第3、一般質問を行います。
 通告順に発言を許します。5番安住 稔幸君。

5番(安住 稔幸君) それでは、始めに私からイオン富谷大清水ショッピングセンターなどの開店について質問いたします。
 配付されました一般質問一覧表を見ますと、ほかの議員からも同様の質問があるように思います。これは、この問題がそれだけ富谷町にとって大きな問題であるからであります。ほかの議員も将来を憂慮して、多くの町民から不安の声が聞かれるためだと思います。町当局に真摯な前向きな答弁を期待するものであります。
 それでは始めます。イオン富谷大清水ショッピングセンターなどが建設され開店することは、地元地域はもとより富谷町全体に及ぼす影響は多大なるものがあると予想されます。
 富谷町にとってプラスになる面は、何といっても、税収増が見込まれることであります。そして、およそ1,000人の雇用であります。これはとても魅力的で、長引く不況の中ではもろ手を挙げて歓迎したいものであります。
 マイナスの面は、交通渋滞や交通事故の多発、青少年の非行と犯罪、深夜までの営業による環境の悪化、それに地元既存商店の廃業などが考えられます。これは、将来が見えない、先行き不安な現代においては、ぜひとも避けなければならないことであります。
 それでは、次の点についてお伺いいたします。
 既に開店しているパチンコ店やイオンなどが出店する地域の交通問題についてでありますが、パチンコ店が開店してから交通事故が非常にふえております。これは憂慮すべきことであり、富谷二中の生徒たちがいつ事故に巻き込まれるか父兄は心配しております。この交差点に信号機の設置など、何らかの対策を講じるべきであると考えますが、当局のお考えを伺います。
 また、町道鷹乃杜12-1号線の改良工事ですが、今後議案の方が出るようですが、これについてガードレールの設置と早期完成が地元住民から強い要望が出ておりますが、その工事内容と工期についてどのようになるかお伺いいたします。
 次に、現在イオン開店予定の南側の富ヶ丘明石線の工事が行われておりますが、先日、富谷高校にて教頭先生、事務室長、PTA会長にお会いしたところ、約7割の生徒が自転車通学をしており、生徒たちの交通事故を心配されておりました。イオンが開店したならば、歩道の利用者は現在よりはるかに増加し、今までの歩道では大変狭く危険であるので歩道を広くできないかというお話しでした。もしそれが無理なら、歩道の植栽を取り払い、ガードレールを設ければ歩道を広く利用できるのではないかと言っておられました。
 また、富谷高校に通っている生徒や、またご父兄からも同じようなことが聞かれます。
 これはぜひ検討しなければならないことと思いますが、町当局のお考えを伺います。
 次に、交通や青少年育成などの問題で、イオンだけでなく、大清水、上桜木地域内に出店される業者全体を含めた、地域住民と業者と、また学校と、健全育成会など、そして町との打ち合わせができる地域一体型の連絡協議会の設置も必要ではないかと思い、お伺いいたします。
 また、出店というこの機会に富谷町内外の方々に、富谷町の観光や特産品、そして行政を知ってもらうために、イオン店内に富谷町アピールインフォメーションコーナーのようなものの設置は有効であると思います。
 また、富谷新庁舎での設置を予定していると聞いております情報端末機器の設置もよいのではないかと思います。これについてもお伺いいたします。
 それに続きまして、イオンなどの求人は地元優先ということでお話を聞いておりますが、富谷町民の最優先を依頼できないかお伺いいたします。
 また、イオン内でのテナントです。これも富谷町内の既存業者の優先出店の要請をできないかどうか、お伺いいたします。
 また、富谷町内の既存の業者がイオン店内に出店しやすいように、富谷商工会と連携し、補助金等の優遇措置を講ずることは必要であると思います。他の地域では既に実施しているところもあると聞いておりますが、町当局の考えはどうかお伺いいたします。
 また、新たな新規事業を促進するために、イオン店内の一角を町が借り受け、富谷商工会と連携を取り、町民の新規事業出店の機会の場を提供し、富谷町経済の活性化を図ることも必要だと思います。これも既に他の地域で実施している所は多いようですが、町当局はどのように考えるかお伺いいたします。
 また、生協明石台店の開店により、子供たちの非行や交通事故等が同じく心配されております。
 ここは東向陽台小学校と中学校の通学路ともなっており、イオンのように新たに進入路を設けることはないようであります。やはり交通事故が心配であります。また100円ショップも開店されるようでありますが、万引き等を誘発させかねないと考えますが、町は生協明石台店に対して指導すべきと思いますが、どう対応するか伺います。
 以上でありますが、イオンを初め、これらの出店はもろ刃の剣でありまして、対応を誤れば、富谷町の環境の悪化と経済に大打撃をこうむることになります。時代の趨勢とはいえ、富谷町にとっては予告なしに大津波が押し寄せてきたようなもので、地域住民や商店の方々の思いは、大海に出た小舟のように、時代の荒波に激しく揺れ、不安そのものであります。
 町当局は町民のこの思いを感じ取り、町民の苦悩を我が苦悩として受け止め、不安を取り除く手立てを行使する義務があると思います。
 そして一番肝心なのは、これらの出店を富谷町発展の千載一遇の絶好のチャンスととらえ、果敢に挑戦し、積極的に対応すべきと思います。これらの問題に対応する過程で、また解決によって、富谷町経済の発展は当然として、何といっても町当局と町民との信頼と強い連帯が生まれると確信するものであります。以上、質問を終わります。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 質問になかったと思うんですけれども、鷹乃杜周辺は新年度の事業の中で心配ないようにちゃんとします。
 イオンにかかわる、また終わりの方で明石台生協の問題についてありました。お答えいたしたいと思います。
 まさにあれだけの大きな店舗が出店するわけでありますから、交通問題については十分に配慮しております。できる限りの最大限の努力をしてまいります。道路管理であります国、それから宮城県、それから交通対策をしております公安委員会、宮城県交通対策県警とか、それから町の管理であります富谷町と、いわば4者で渋滞を最小限に食いとめるための対策を今鋭意積み上げてきておって、その中で出店者側に進入レーンとか、それから出口の専門レーンとかという対策を講じて開店に向けて準備を進めているところであります。
 ただ、確実に相当の規模が大きいわけでありますから、土日祝祭の混雑は出てくるものかなと。ただ、事故対策については万全を期していきたいと、こういうふうに思っているところであります。そのために準備を進めております。
 それから、先ほど富谷高校の話も出てまいりましたけれども、歩道の問題、あのぐらいの幅員ですと自転車、歩行者も、広ければいいわけでありますけれども、あのぐらいはまずまずなのかなとこういうことで、あれらを植栽、せっかくの植栽も外すまでは考えておりません。植栽のほかでもあのぐらいの幅があるわけでありますから、状況、今後の推移を見て、まだまだ交通、歩行者が多い、自転車が多いということになればまた話は別ですけれども、まだ私は植栽まで撤去する必要はない。むしろ大事にあれは成長させていきたいものだなと思っております。
 一方で、育成というか、心配、児童生徒、高校生、そういう問題も一つの心配は当然あるわけでありまして、それらについても会社側と、また地域、町、こういうもので連絡会だとかそういうものをつくりながら対策を講じてまいりたい、こういうふうに思っております。
 それから、インフォメーションというと、これは非常に幅が広くなるわけですけれども、軽易なものについては可能かどうか今後出店と交渉してまいりたいと思いますし、端末まではこれから富谷でもカインズホームなり旧エンドーチェーンなり、そして今後イオンを初めカインズホーム、それから生協とかいろいろ出てまいります。一方で、富谷にはこんな小さな面積の中に出張所がかなりあるわけでして、半径からするとよその市町村から比べると出張所の数、利便性というのはほかにないぐらいのはずでありますから、むしろこれらが充実強化、時代の進展とともに機械化されるかもしれませんし、そういうものに重点を置く。また、お客さんの流れによって、これイオンのみならず、お客さんの流れによってはイオンのみならず、そういうものの提供を検討はしてまいらねばならないかもしれません。
 ただ今現在、すぐさま最初から取り組むということは、もう少し様子を見た方がいいとこういうふうに認識しておるところでございます。
 それから、従業員の優先ということであります。これは内々、関係を通じて努めて富谷の住民の雇用を図ってほしいという申し入れはしておりますし、今後なお一層それらについては申し入れていきたいと思っております。
 ただ、民間スーパーの経営手法というのはかなりハードでありますから、人選についてもかなりハードな人選をされると想像されます。したがいまして、応募される方々も、富谷に住所があるから採用するのが当たり前でなくて、何とか富谷の住民が近場であるから何とか入るんだぞと、そういう意気構えで応募してほしいとも、応募者にも願っておりますし、一方で繰り返しますけれども会社側には努めて、富谷の住民の優先採用を願っていきたい、こういうふうに思っているところであります。
 それから、富谷商工会、既存の商店街の出店の問題が出てまいりましたけれども、旧エンドーチェーンで経験済みです。出店もいたしました。まだ出店している地元商人もおりますし、また共同で出店もしましたけれども撤退いたしました。それほどさように町で助成を進めてというのは、ある程度商工会、事業者でありますから、こういう方々が積極的に出ていく、こういうことが専門家として、事業を経験している者として出店するために努力してテナントとして入るかもしれませんし、町の方でそれに対する助成というのは非常に限られたものになりますから、公平感からするとそこまでは補助して出店というのは事業者に対していかがなものかなと、こういうことで今のところ補助金による優遇措置は考えてないところであります。
 それから、店内に出店をということでありますけれども、これらについても今申し上げましたように、なかなか事業でありますからできないのかなと。よほど事業者が、町内に住む事業者が本格的に乗り出して…。ただ一つ言えることは、今、カインズホームをお借りして、いわば中でなくて外をお借りして野菜の出店場所、それから富ヶ丘Aコープなどもお借りしてやっている。あの方式などは状況を見ながら協力要請をしていけるのかなと、こういうふうに思っておりますし、できれば農産品含む付加価値をつけて、とりあえずそういうところから入り込んでいくと、相当のかつてない町内よりも町外の消費者が圧倒的に、特に南からの消費者が多いと予想しております。したがいまして、富谷以外の消費者が相当数入ってくるものと想像されます。そういうことを思うとき、町外にいる消費者をなるべく別な形でイオンに来るお客さんの取り囲む、そういう努力も様子を見ながらお手伝いできることはする、また自主的に頑張っている方々には頑張っていただくと、こういうことで進めてまいりたいと思っております。
 それから、生協についてでありますけれども、生協についてはあのとおり学校の周辺、小学校の近場でありますから、交通安全と非行関連、これらについて今後体制を整えてまいります。交通問題についてはイオンと同じような体制で、進入出口そういうものの整備を図りながら進めて今いるところでありますし、指導しているところであります。安全、健全育成面については、今後地域の方々、それから学校側、出店者、イオンと同じような形で町も含む体制を整えてまいりたいとこういうふうに思っているところであります。

議長(相沢 忠男君) 安住 稔幸君。

5番(安住 稔幸君) 鷹乃杜のパチンコ店の件に関しましては、私の一般質問の通告書の中に、具体的ではなかったんですが、イオン店の出店と地域の交通問題、青少年の育成ということで、地域的な全体の流れとして質問通告をしたつもりだったんですが、実際に決まっていることだと思いますので、それのお話をしていただければありがたいと思います。
 そしてまた、まず今生協明石台店の進入路についてなんですが、届出をこの前閲覧させていただきましたところ、特にそういった、イオンのような自分の所の敷地を削って進入路をつくるような感じのものはちょっと見受けられなかったんですが、そうしますとそのようにもっていくということでありますでしょうか。もし私の勘違いでしたら申し訳ないんですが、私の見たところではイオンのような感じの進入路はなかったように思いました。
 また、新たな事業の促進云々ということでございますが、店外におきまして農産物なんか云々ということなんですが、3月号の広報とみやを見ますと、この中で富谷の新特産品着々と進行中とか、志戸田地区活性化委員会で自分たちが作った大豆で豆腐づくりとか、皆さん大変頑張ってらっしゃいます。こういったものをですね、事業というよりはまたちょっと違うかもしれませんけれども、やはりこういったものをイオン店内に積極的に、町が一角を借り受けなりして、こういったものをなるべく外の方に出して皆様の目に触れさせ、できれば事業として成り立つようにするとか、そういったものは非常に大事ではないかと思います。皆さんがこのように非常に大変な思いの中で、いろいろな試作品、失敗した何やらやりながら作り上げてきているわけですから、そういったものを形のあるものとして、町としてはやはりそういうものをもっと発展させるのが町の責務ではないかなと思います。
 あとイオンが開店したときの連絡会というものをつくるようなお話がありましたが、例えばどんな感じのものをつくられる予定なのかお聞きしたいと思います。以上です。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 生協、明石台の生協について、場内新たな道路をつくる予定はありません。新たというのは、今の宮沢根白石線のところに拡幅してとかそういう形はとりませんけれども、新たな道路が1本入っていきますから、それで新たな進入出口という形があるし、それから店舗がイオンの8分の1ぐらいですから、場内処理とこういうことが目標に関係機関の打ち合わせで進んでいるようであります。したがいまして、新たにそのぐらいの店舗の面積に進入路はいろんな基準とあわせてそれは無理なのかなと、こういうことで新たに1本南北線が入るはずでありますから、それで大分なることと場内処理とこういうことになります。
 それから鷹乃杜のことについてでありますけれども、新たな新年度予算に盛り込みましたそれらの中で相進めてまいりたい。
 それから信号機については公安委員会にいろいろ、町内全体の信号機の処理問題をゆだねているところであります。
 それから連絡会健全育成の関連は、先ほど申し上げましたように町、地域、学校、それから出店者も入ってもらわなければならないし、そういう形でつくっていきたいと思って、いろんな広範な方々に入っていただいて、そして対応をしてまいりたいとこういうふうに思っております。
 それから、お店に先ほど例を出されました。まさにそのとおりで、本当に新たな活性化委員会でつくったあの種類とかですね、農業関係でもつくっていますから。あれを一つの店舗を町で占有してということになると、相当のテナント料と、それに対する量的な問題、これまでいくのにはかなりきついと思っております。供給することがまだ生産者の方でできてないのではないかと。したがって先ほど申し上げたように、当面カインズ方式とか富ヶ丘のAコープ方式とか、ああいう方式から需要と供給を見ながら考えていけばいいのではないかと。最初からは無理ではないかとこういうふうに思っておるところであります。

議長(相沢 忠男君) 安住 稔幸君。

5番(安住 稔幸君) イオン店内におきます大豆の豆腐づくりとかそういったものについてですけれども、ほかのイオン店とかジャスコを見ての大きな間口ですか、というものでなくても、そこで商売をするというまでいかなくても、いわば本当に一角というか、そう大きな場所はいらないと思いますし、できればアピールをするためにインフォメーションコーナーですか、そういったものをもう少し大きくとってもらって、そこで内外に新しいこういったものを、進めているものを内外に知っていただくというような方向もできるんではないかと思います。そこで事業として成り立たせるというだけではなく、やはりまずは皆さんに知っていただいて広めることが大事だと思います。そういった方向も考えることができるんではないでしょうか。その点についてのお考えを再度お伺いします。
 そしてまた連絡会についてでありますが、もう少し具体的なお話を聞きたいと思います。町の対応につきまして。私、いろいろ利府の方で調べてまいりましたら、新聞なんかありまして、その利府のイオン開店当時のことですけれどもこれを見ますと、利府の町の教育委員会と塩竃警察署が先頭に立って動いております。例えば、4月に開店したんですが、その2カ月前の2月に、利府町の教育委員会みずからがザ・モール仙台長町店の方に行って研修視察に行っているとか、あとまた実際に巡回指導をしているんですが、それに当たっては父母教師会も当然のことから、PTAも当然のことから、それに育成会また婦人会、民生委員、保護婦人会、保護士会等々、補導員まで入っております。ここまでしなくてもいいのかと思いますけれども、やはりもっと具体的に町が主体者とならなくても、やはりもっと積極的に町民とのパイプ役として入っていかなきゃならないかと思いますけれども、この辺についてもう一度お伺いします。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 先ほどから申し上げているように、需要と供給で、供給がそれだけまだできないのではないでしょうか。これを立ち上げていくためにもしなったら外の方式から入り込んでいくということで、私はまだあの店舗のテナント料を払って、それだけのやれる力まで育っていない。その前段として今までやっている方式を積み上げていってだんだん中に入るんだと、こういう考え方であります。決して手を抜くつもりはありません。なるべく育っていってほしいし、町としても力を入れていかなければなりませんけれども、まだ中まで占有するだけの力を持ち合わせていないというふうに認識しております。
 それから健全育成関連であります。利府の方式も参考にしております。富谷でも、富谷敷地内でありませんけれども、富ヶ丘に近いヤマザワ店舗の開設、それからエンドーチェーンの開設、そういう経験を町としてもしておりますから、そのときも今お話しのように各種団体の人たちに町がご参加いただいて、そしていろいろご協力いただいた経過を経験しております。したがいまして、今度もそういう方式で今のお話も参考にしながら進めてまいりたいと、こういうふうに考えているところであります。

議長(相沢 忠男君) この際、午後1時まで休憩いたします。
午後0時03分 休憩
午後1時00分 再開

議長(相沢 忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 1番渡邊 俊一君。

1番(渡邊 俊一君) 通告に従いまして、私からは2件5要旨について質問させていただきます。
 上桜木土地区画整理事業そして大清水土地区画整理事業も順調に進み、既に大型店の進出も決定し、来年度15年早期には開業の運びになるということであります。そのための地域の交通や環境問題については、各方面においていろいろと議論話題になっており、法に基づいて対処されるとは思われますが、町としても地域住民の意見に耳を傾け最善を尽くす中での地域住民への配慮が必要と考えます。
 そこで、大型店進出による近郊団地への影響が懸念されるわけであります。特に富ヶ丘地区商店街への影響ははかり知れないものがあると思われます。
 近年の景気低迷の経済情勢における商工業への影響は、私どもの考えている以上に深刻であり、農水省による狂牛病の不祥事による関連の商店などは、いつ店を閉めても不思議ではないとのことであります。
 そのような中、町としてどのような手立てができるか早急に考えていかなければなりません。富ヶ丘団地は張りつき始めてから皆さん御承知のように25年以上も経過し、我が町の団地の中では随一商店街を形成している地域であります。富ヶ丘の商店街は今日の不況、そして大型店進出というダブルパンチの中で、それでも生き延びる手立てを町としても考え、地元商工業維持発展につながる施策が必要ではないでしょうか。
 そこで、大型店進出に合わせ富ヶ丘のメーンストリートの環境整備を強く望むものであります。
 歩道、道路の環境整備を行い、きれいな明るい商店街のイメージをつくることにより、大型店とはまた別な感じで買物が楽しめる商店街となるはずであります。そこで、大型店進出による富ヶ丘商店街への影響を最小限度に食いとめるとともに、交通問題による小学児童への安全面での歩道、道路の整備が急務であり、特に上桜木団地完成時の児童の国道4号線横断と富ヶ丘小学校までの安全通学の意味からしても、次の3点について町長に考えを伺います。
 一つとして、富ヶ丘メーンストリートの歩道、道路改修による商店街の環境整備を急ぐ考えがないか伺います。
 二つ目として、富ヶ丘小学校へ通学予定の上桜木地区の学童の安全面についてどのように考えておるか伺います。
 三つ目として、黒川消防署富ヶ丘出張所跡地を富ヶ丘商店街や富ヶ丘南部地区住民のため有効利用できるよう整備を行う考えがないか伺います。
 2件目としてでありますが、今日の社会情勢は深刻な不況とデフレの乱気流の中、我が町においても高い税収も見込まれず、自主財源の確保が困難になってくると考えます。小泉内閣は聖域なき構造改革のもと、各町村に与えられております地方交付税の減額が噂されております。この問題は、我が町の財政運営上極めて重要な重大な問題であります。よって、地方交付税減額に対する対策を町としてどのように考えているのか、次の2項にて質問いたします。
 一つとして、我が町における地方交付税の減額予想はどのくらい予想しているのか伺います。
 二つ目として、減額された分の予算上の収入を何から捻出する考えか伺います。
 以上、私からの質問であります。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1点の富ヶ丘地域の関連であります。まさに商店街、それらを含める影響がはかり知れない、そのように同じ認識であります。あわせて、先ほども安住議員に申し上げたように、町外からかなりのお客さんが流入してくるわけでありますから、独特の手法を何とか模索していただきたいという考え方を持っているところであります。
 さて、ご質問でありますけれども、富ヶ丘地内の歩道については富ヶ丘13-1号線ほか2路線ですか、幹線道路が大半入るわけでありますが、それらを本年度より、新年度より調査設計をし、15年から工事に着手し、今のお話しありましたような方向で努めて頑張って、歩道環境、安全環境の整備に邁進していく、こういう決意であります。
 それから第2点の上桜木地内に張りつくであろう児童生徒、入居するであろう児童生徒の安全通学、第一義的に町、いわば交通安全指導員のご協力なり、町それから保護者、地域、こういう方々のご協力をいただきながら、あの4号横断を安全に登下校していただくべく努力をしていくと。二次的には、川も予算化しておりました。あの周辺を取り巻く交通状況、2カ年ほどかける予定でありますけれども、それらの流れ、動き、状況を精査し、状況によっては道路管理者である国の方にもいろいろな提案をしていかねばならないだろうと。一義的と二次的な分け方をしながら対応していかなければならない。そして、安全確保を追及していかなければならないと思っております。
 3点目の富ヶ丘出張所跡地でありますけれども、あそこはご案内のとおり、前の指導要項での団地形成でありますから、ご案内のとおり公共用地が少ない地域であります。その中の一区画でありますので、地元富ヶ丘南部北部町内会とご相談しながら、大事にあれを使っていきたい、いろんなご提案をいただきながらあの用地を公共用地として供していきたい、こういう覚悟で財産管理をしているところであります。
 次に、地方交付税にかかわる問題でありますけれども、まず富谷町で公共下水道なり公園を整備している割合には、都市計画税を持ってない町であります。決してそれを何とか創設しないで頑張り抜いてきたつもりでありますし、今後もある制度でありますけれども、創設しないで頑張り抜けないのかということが一つあります。
 交付税は14年度は2億8,000万ほど減額、23億ぐらいの中から2億8,000万の減額ですから10%以上を地方交付税だけで減額を念頭に置いた財政運営をしなければならないということですから大変きつい。ですから、それらを念頭に置いて財政運営をしていく。その中には先ほど新たな増税の創設などは考えてならんと。したがいまして、いかにコスト節減、いろんな手立て、役場職員を先頭に経費の節減が最大の、今までもやってまいりました、やってまいりましたけれども、もっとシビアに経費節減をし、財政運営をしていかなければならないと思っております。これは内向けであります。
 一方、外向きに、いわば国に向かっては、いろんな機会をとらえて申し入れをしてまいりました。今、全国に3,223ぐらいの自治体があるわけですけれども、その中で町村と言われる自治体が2,520余りあるわけであります。その中で、地方交付税はご案内のとおり、いろんな項目を機械的に試算をして積み上げていくんでありますから、順当割で比較してはなりません。私も重々存じているわけでありますけれども、ただ1人当たりで計算しますと、2,500団体の中で不交付団体42ぐらいの不交付団体が町村にもあります。交付団体の中に3,190倍の差があります。これは国に向かって何度もおかしいじゃないか、いろんな制度の中で積み上げてきたからこれは機械的なものであるけれども、あまりにも私は1,000倍ぐらいまではやむを得ないと思うけれども、3,190倍というのはおかしいのではないかというのは長年の主張でありますけれども、これは一朝一夕に直るとは思っておりません。したがって、そういうことを念頭に置いて地方交付税の減額を深刻に受けとめ、支出の検討を最大検討しながらこれを乗り越えていかなければならない。そして、不足分は、14年度については不足分は臨時的であります。これは基金の取り崩しの中に庁舎が入っておりまして、庁舎の分は一時的な一過性のものであります。そのほか、臨時財政対策債、そのほか町の財政調整基金、そういうもので何とか予算編成をさせていただき、ご提案申し上げているところであります。
 以上を申し上げさせていただきます。

議長(相沢 忠男君) 渡邊 俊一君。

1番(渡邊 俊一君) 1件目の質問でありますけれども、何事も同じでありますが、町長、なくなるのは簡単であります。再現、復元することは大変な金と努力が必要であります。我が町の中心と言われております、しんまち商店街が、その例であります。一度閉められたら小さな店はよほどのことがない限り、再度店を開くことはありません。もちろん商店街の方々のご努力も必要でありますが、町行政としての手助けのもと、やはり早急なる地域の環境整備が必要と考えます。今、町長は歩道設備関係について、14年度調査、15年度工事着工というようなお話をされております。しかしながら、その計画を施したときには、まだ今日のような環境の状態になっておるような状況ではありませんでした。そしてまた、来年度早々にはそういった大きな大型店が進出するということが現実に目の前にあるわけでありますから、そういったところを十二分に念頭に置きながら、前倒しをしながらやはり整備をしていっていただかなければならないと私は考えますので、その件について改めてご質問いたします。
 また2件目でありますけれども、確かに町長の施政方針にもあるように、今日の収納環境の悪化が懸念されるということであります。そのような時世の地方交付税の減額でありますから、町の予算執行に対し、町税の収納については最も重要な課題であると私は認識しております。納税者の税負担の公平さの面からしても、町全体が大きな意味で取り上げ、そのもとに税徴収率の向上に努めなければならないと考えますが、その辺の認識を改めて町長の決意を入れた中で再度ご答弁のほどをお願いいたします。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 2点目とも関連ありますけれども、富ヶ丘の環境整備については最大の努力目標であります。
 それから、税については先ほど申し上げましたとおり、所信でも申し上げましたとおり、いろんな工面をしながら、税務課の職員を多めに配置し、税相談をしながら進めてまいりたい、こういうことであります。税は公平さを欠く誘因にもなりますから、これについては最大の相談員をふやしながら、そしてご協力いただくべく努力を決意とさせていただきたいと思います。

議長(相沢 忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 私は少人数学級問題並びに交通安全問題の2点について質問いたします。
 少人数学級問題は、本来的には学校教育法の学級編制基準に基づいて、文科省が法律を定め財政措置をして、30人学級を実施するのが筋でありますけれども、現在の文科省にその期待をするのは無理だというふうに思います。既に欧米各国、あるいは先進諸国におきましては、早くから30人学級や20人学級を実施しておりまして、その点、日本は20年から30年遅れていると言われております。
 今回、各県で少人数学級を打ち出しているのは、国の対応では当てにならず、年々深刻になっている不登校、学級崩壊、学力低下など、子供の環境を改善し、わかる授業、楽しい学校づくりを目指して自主的に実施するものであります。東北でも宮城を除く各県では少人数学級実現のために予算化をし、4月実施に踏み切っております。秋田は30人学級の試行、山形では2004年度には小中で33人以下の学級の実現を策定しております。宮城は財政難を理由に何の動きもありませんで、まことに残念であります。これに業を煮やした仙台市では、4月から当面1・2年生を対象にしまして、20人から30人の少人数学級を実施することに決まりました。
 このように今や少人数学級の実現は、時代の流れであります。やがては全国市町村に実施されることは間違いないと思います。
 そこで、この点に関して具体的に伺います。
 少人数学級について、富谷町教育委員会としてどのような見解を持っておられるのか、まずお尋ねをしたいと思います。
 また現在、少人数学習を小学校1校、中学校1校それぞれ試行されておりますけれども、その効果について中間的でよろしいわけですが、お聞きをいたしたいと思います。
 以上の状況に立って、今後少人数学級、少人数学習について、どのような構想を持っておられるのか。子供たちにわかる授業と楽しい学校にするためにも、早急に少人数学級の実現を富谷町としても考えるべきだと思います。
 先ほど、町長の施政方針にもありましたように、新年度、低学年各校に補助教員を配置をしてやるということを述べられましたけれども、ぜひこの方向で計画的、段階的に今後実現の方向を決定をいただければいいのではないかというふうに考えております。
 次に、新学習指導要領でありますが、実施についてお尋ねをいたします。
 10年ぶりの改訂で4月から実施される新学習指導要領は、「総合学習」を目玉にして子供たちに生きる力を養い、ゆとりのある学級を提携しております。時間数の1割削減や内容の3割減で、批判も一部にありますけれども、しかし、ゆとりのある授業、ゆとりのある学校ということで、一度出した文科省の計画はそのとおり実施していくべきであると考えます。
 しかし最近、文科省が4月からの実施を前に全国教育委員会の代表者に、学力をつけるために補習や宿題をやるようにと檄を飛ばしました。このような細かいことまで文科大臣が発言するのも異例であり、さらに「新学習指導要領をゆとりよりも学力を」と批判がましく発言することは問題でもあり、現場の先生方は非常にとまどっております。
 河北新報の社説でも「文科省のブレ」、朝日新聞は「始まったゆり戻し」と批判をしておりまして、文科省の動きを危うんでおります。
 現場に混乱をもたらす文科大臣の発言は、訂正すべきものと考えますが、町教委としては、混乱のないよう新指導要領実施に当たりまして、きちんとした指導をすべきだと思いますが、その見解についてお伺いをいたします。
 教育問題の最後の問題としまして、学力テストについてお尋ねいたします。
 1月3日の読売新聞によりますと、1月下旬に小学校5・6年、中学校全員3年まで43万人規模の学力テストを実施すると報道されておりますが、富谷では該当校があったのでしょうかお伺いをいたします。
 これと関連して、過去に一斉学力テストのデータなどが富谷としては現在あるのかどうか、伺いたいと思います。
 なお、来年度は文科省による全国一斉学力テストが実施される予定でありまして、これはかつての学力テストのように得点至上主義の弊害にならないように十分留意をすべきと考えますが、その点のお考えもお聞きしたいと思います。
 第2点としまして、交通安全対策について質問いたします。
 先ほども同僚議員から質問がございましたが、富谷町内の交通量は住宅地の造成、あるいは道路網の拡充、そして大型店の参入によって一層増大をし、それに合わせて交通事故もふえている状況であります。
 そこで伺いますが、町内における昨年度の交通事故の件数並びにその事故の原因について伺いたいと思います。そして現在、町内で十字路や丁字路、その他など交通信号機が必要と判断される未設置の箇所はどれぐらいと計算をされておるのか、試算をされておるのか、その対策についても伺いたいと思います。
 私も先日、町内の交差点について何カ所か調べてみました。まず富谷小学校の西側、中央公民館前の地点の十字路でありますが、現在、東西は押しボタン式となっております。子供たちの登下校時の安全は確保されているようでありますけれども、しかし車の場合は非常に危険でありまして、左右を見ながら発進しており、往々にして南北走行の車と事故発生の危険性があるようでありまして、現地で交通指導にあたっている方々とも話をしてみましたけれども、信号機の必要性を感じておられたようであります。公民館の出口からの右折左折も不便であり、町民バスの運行が4月から始まるにつきましても、東西に自動信号機が必要と考えますが、その対策についてお伺いをいたします。
 また、宮床西成田線と穀田線の交差点は、朝夕はもちろん、日中も交通量が次第に多くなり、私も何回も通っていますけれども、時々ひやっとする場合もありまして、道路整備の関係もあるとは思いますけれども、早急に信号機を設置して事故を未然に防ぐというのが必要なのではないかと思いますけれども、この点どのように検討されておりますか。先ほどこの辺の道路についても町長から説明がございましたけれども、これに関連してお伺いをいたしたいと思います。
 またもう一つ、国道4号線の志戸田付近のところでありますけれども、2車線から4車線になりまして、事故が減るのかなと思いましたら先般、ひより台の方が追突事故に遭いまして亡くなっておりますけれども、どうも志戸田地区は交通事故が多いようでありまして、地元のある方に言われますと魔の地帯だという方もありますが、魔の地帯かどうかは別としまして非常に多いようであります。ここだけではなくて湯船沢あたりも交通事故が頻繁にあるようでありますが、これは国の所管の道路でありますので、町としてきちんとした対応というのはなかなか難しい面もあるかと思いますけれども、同じ町内でありますので、この点についての事故の原因とか対策について伺っておきたいというふうに思います。
 なお私も現場を見まして、湯船沢の付近と志戸田の付近は直線道路がずっと続いておりまして、次第にスピードを上げて走る傾向があるようでありまして、それが追突とか、あるいは同じ車線の隣の車と接触事故が起きているようでありますが、この辺は例えば速度を落とすとか、そういったような信号機なども用意をして、交通事故を未然に防ぐということが必要なのではないかというふうに思いますけれども、この点もお伺いをしまして質問を終わります。

議長(相沢 忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木 国雄君) 少人数学級にかかわる関係についてお答えを申し上げます。
 30人以下の学級、あるいは20人以下の少人数学習については、授業における教師と児童生徒のコミュニケーションが取りやすいということ、それから授業の内容の理解度など身近に対応ができるというようなことから、きめ細かな指導が可能であるというふうなことで、一般的には有意義であるというふうに考えております。しかしながら、教科あるいは教諭活動がすべて少人数でいいかということについても一部疑問はあるところでございます。
 この少人数の学習にかかわっては、現在、加配等で1名ないし2名でございますけれども対応しておるわけでございますが、これは県費負担職員ということでございますけれども、教員はすべて県費負担職員であります。他県でいろいろ、先ほどもありましたように少人数学級等の実施が始まるようでありますけれども、今のところ宮城県ではそういう考えはないようでございます。
 したがって、少人数学習あるいはTTの学習については、各校1名の加配の中でその制度によって、あるいは学校によっては工夫をしながら、加配とかかわりなく取り組んでおる学校もあるわけでございますけれども、全体的には町単独でということは使途の関係、財政的な関係という面からいたしまして、町として単独では実施できる状況にないというふうにご理解をいただきたいと思います。
 したがいまして、現在できるだけのこの制度を利用しながら学校運営を進めてまいりますけれども、さらに今年度といいますか、14年度におきましては町長の施政方針でもありましたように、試行的に各小学校に低学年の教育充実事業の実施ということで非常勤の職員を配置いたしまして、ゆとりの中で学習指導ができるものというふうに考えております。試行的、大体3年ぐらい試行が続くのかなというふうに考えております。
 それから、学習指導要領の関係でございます。先ほど、指導要領の変更云々というようなことがありましたけれども、いわゆる文部科学大臣が「学びのすすめ」というアピールをしたところでございます。その中で、その学習指導要領の変更をしたのではないかというような考え方、とらえ方があったわけでありますけれども、その後の大臣と記者の方々とのやりとりの中では、確かな学力を身につけさせるということであって、前のアピールは方向転換ではないというふうに言われておりますので、この関係については学習指導要領、これは最低基準、これを守って目標達成に全力を尽くしてまいりたいというふうに考えております。
 それから、補習とかそうした内容についてこれもあったわけでございますけれども、これも児童生徒、過重負担にならないような、あるいは補習等については児童生徒の希望等を尊重しながらというふうなことでやっていきたいというふうに思います。
 それから、文部科学省の学力テストでございますけれども、本町内学校では小学校1校、中学校1校で実施いたしました。それらの内容につきましては全く手元にないです。すべてがそのまま国立教育政策研究所という所にそのままそっくり送ってあるとなっております。そうしておりまして、全国的な結果のみが公表されると。学校ごととか、あるいは個人の結果については全く表に出てこない、公表されないことになっているところでございます。以上、概要を申し上げました。

議長(相沢 忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 交通安全のための信号機の関係につきましてお答えをいたします。
 まず最近の交通事故の発生の状況、場所、件数などというような状況でありますが、特に本町におきましては、国道沿線におけます事故発生が多いように見受けられております。志戸田地区と申しますか、その近辺といいますか、国道沿線でありますが8件、そしてまた総合運動公園の入り口等の状況でも4件ほど、そしてまた仏所入り口の交差点を中心でありますが、そこにつきましても何件かの事故発生をいたしておるということでありまして、合わせまして、とちの木入り口周辺におきましても事故発生と合わせて死亡事故1件発生いたしておるというような状況であります。そしてまた沿線でありますが、あけの平入り口等につきましても事故発生の要因というような状況になっておりますし、そしてまたあわせて鷹乃杜入り口の周辺等につきましても、その事故原因の要因というような状況になっております。
 そしてまた、町内における信号機の予定されている所というような状況でありますが、ご案内のとおり、この設置の要件等もあるわけでありますが、町としましては2カ所ほど現在設置予定というような状況で、県警本部はもちろんでありますけれども、県の方に要請要望をいたしておるというような状況になっておりまして、逐次、大和警察署を通じまして指導をいただきながら設置方向にお願いをいたしておるというところであります。
 その設置予定されている未設置の状況で事故発生という状況でありますが、これらにつきましては具体的にお話しありましたとおり、富谷の公民館北側の入り口、押しボタンの状況でありますが、今のところ事故発生はゼロと、この1年間でありますがゼロというような状況になっております。
 そしてまたお話しありました穀田町道の交差する西成田宮床線でございますが、三本木線でありますが、その穀田入り口等につきましては2件の事故発生をいたしておるというような状況になっております。
 そしてまた、富谷小学校西側の信号、いわゆる先ほど申し上げました歩行者専用というような信号機でありますが、これらにつきましてでありますが、現在そのような状況になっておるんでありますが、交通の状況等の頻度なども見まして、その状況により今後大和署の指導をいただきながら信号機の整備をしてまいりたいというような状況等になっておりまして、これらにつきましても関係機関に要望しながら整備をしてまいるというような状況になっております。
 そして、また先ほどもありました宮床西成田線の町道穀田線を交差する十字路の整備等でございますが、これにつきましてもご案内のとおり、朝夕の交通事情が大分ひどくなっております。そしてまた周辺の公的機関等の状況もありまして、これらにつきましても午前中に町長が施政方針で述べられたように、県道に交差するものでありますから、仙台土木そしてまた県警本部、大和署の指導をいただきながら、強く要請要望をいたしておるところでございます。
 最後でありますが、いわゆる志戸田国道の周辺の交通事故の状況ということでございますが、やはり最近につきましては大分志戸田付近と申しますか、4号の拡幅もありまして、4車線が完成いたした状況でありますので、以前は若干の国道の混雑等で事故等があったわけでありますが、今回4車線の整備によりまして大分構造的に問題はないというような交通事情等になっております。しかるにですね、やはり運転者、そしてまた歩行者等につきましては、交通安全協会等の団体をいただきながら啓蒙、そしてまた啓発などをして事故防止未然に努めてまいるような状況で今後推進したいと、このように考えております。以上であります。

議長(相沢 忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) それで教育長の答弁で、少人数学級という表現は大分避けられておったようでありますけれども、私の方は少人数学級をぜひ実現していただきたいという立場から、少人数学級にこだわっておるわけでおるわけですけれども、町長の施政方針演説にありましたように4月から試行的にやるということで、低学年に非常勤の先生を置きましてやる話がありますが、この低学年といえば概念的にいえば1年生、2年生が低学年でありまして、中学年が3年生、4年生ですね、高学年が5年、6年というふうな一応定義になろうかと思いますけれども、そうするとこれは1年と2年を対象に4月から試行するということになるのか、ちょっとここを厳密にお伺いしたいと思います。
 第2点は、信号機の問題でございますけれども、いろいろ関係機関に要望しているということでございますが、特に中央公民館の前の押しボタン式、これは事故がないというお話がございましたけれども、事故寸前の状況というのはちょいちょい出ているらしいんです。したがって、事故がないから安心だということにはなりませんので、早急にこれはつくる必要があるかと思いますけれども、この辺の見通しがどうなのかもう一回お伺いをしたいと思います。
 なお今度、町民バスが公民館前から発車をして、あそこを右に行ったり左に行ったりするわけですが、その場合に支障があるのかないのか。ほかの車が大分あそこを通っているわけですから、大型のバスが出入りしますと非常にほかの車との関係も出てきまして、信号機があった方がいいのではないかという感じもするんですが、この点をもう一回お伺いをしたいと思います。

議長(相沢 忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木 国雄君) 少人数学級、30人学級、特に避けたつもりはないのでありますけれども、この学級を実現するには、先ほど申し上げましたように県のといいますか、県費負担職員の配置が必要でございます。それが宮城県では今非常に厳しいというような状況のことから、30人学級はちょっと難しいかなと。ただし先ほど申し上げましたように、少人数の学習については多少の加配があります。そういうことで対応してまいりたいということでございます。
 それから、低学年の教育充実事業、これは私どもは低学年、1、2年生とそういうふうに見ております。この事業について、基本的には低学年1、2年生を見ると。そしてあと、学校さんの事情によっては、3年、4年にかかわってもらう場合もあろうかと思いますけれども、基本的には1年、そういうふうな考え方でございます。

議長(相沢 忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 今お話ししました富谷小学校前の信号機でありますが、お話しありますように4月1日から町民バスの運行に伴いまして、当然富谷小学校学童の通学路の状況も変わってくるというような状況、そしてまた町民バスのバスプール等につきましても、中央公民館の駐車場等になるという状況がありまして、一応過般、大和警察署の指導をいただきまして、既存の信号機等につきまして工夫をし万全を期すような状況で今、大和警察署の指導を仰ぎながら整備をしてまいりたいとこのように考えております。

議長(相沢 忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 先ほど聞けばよかったんですが、もう一回教育長の方にお尋ねしたいと思いますけれども、非常勤職員という表現になっております。しかし1年生と2年生と両方担当することになるんでしょうけれども、そうなってきますと非常勤ということで追いついていけるのかどうか。むしろ常勤体制でないとなかなかフォローができないのではないかという感じもしますけれども、この非常勤職員の勤務実態、勤務内容といいますか、そういうのはどういうことになってくるのか。時間的には大体1、2年で何時間ぐらい担当するということになってくるのか、もちろん現在計画はあると思いますので、その点をひとつ再度ご説明を願いたいと思います。

議長(相沢 忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木 国雄君) あくまでも教員の補助ということでございます。教員というのは、これは県費負担職員以外は教員と言わない。別な形で雇う分については非常勤ということになるわけです。
 この仕事の内容でございますけれども、低学年の児童、学校生活にスムーズになじむようにとかということ、基本的なところの指導、そして本部教員とTTを組むといいますか、チームを組んで指導に当たるということになります。勤務時間については、週5日、6時間勤務、30時間以内ということの考え方であります。

議長(相沢 忠男君) 4番尾形 昭夫君。

4番(尾形 昭夫君) 私は、二つの問題についてご質問いたします。
 私の質問につきましては、午前中に同僚議員から同様の質問がございましたが、この問題はそれほど町民の大きな関心事であります。重複することが多々あると思いますが、質問を許されましたので、町長の考えを伺いたく質問いたします。
 御承知のようにイオン富谷大清水ショッピングセンターが本年10月1日以降開店することが決定し、去る1月22日、新富谷ガーデンシティで地元住民に対する説明が行われました。
 大型店の進出は、町そして消費者にとって経済効果も大きく期待するところが大でありますが、一方、地元小売商店業者にとっては大きな打撃であり、喜んでばかりはおれません。
 私はこの説明会に参加いたしましたが、企業側の説明は、店舗面積、駐車場の収容台数、その他、駐輪場、フードゾーン、ガソリンスタンドなどの施設の状況、営業時間、車の進入路等のほか、雇用予定人員など計画の概要の説明でございました。
 私は、国道を初め町道の交通渋滞緩和策について質問いたしましたが、交通問題に関しては、宮沢根白石線、穀田大沢線、また新しく道路の建設が予定され、分散交通を軸に県その他の関係機関と調整中であるとの返答でありました。
 また、当日の地元住民からの質問は、交通問題のほかに環境、騒音、児童生徒の通学路問題、安全非行防止対策などがありましたが、企業側から納得の得る返答はありませんでした。
 おわかりのように、当町はもちろん近隣町村の就労は、マイカーによる仙台方面の通勤が多くを占めております。企業側の集客予想は、これは私個人の考えですが、郡内町村より泉区を初めとする仙台方面からを重視していると考えられ、2,800台を上回る駐車場を有することから、進入台数はその半分と見ても1日1,500台以上の車の往来が予想され、特に仙台方面からの右折は大変で、交通渋滞ははかり知れないものと思われます。ただ、開店時間が9時で、朝の通勤時間がかち合わないということだけはよかったなと思っております。
 過去においても、イトーヨーカドー、ダイエー、ヨークベニマルなどの大型店の開店による交通渋滞は大変なものであったと聞いております。
 私は、3年前まで仙台に通勤をしていましたが、特に降雪時の月曜の朝や吹雪で泉・古川間の高速道がストップになったときの渋滞は大変なもので、ひどいときは青信号で交差点を直進できるのは3あるいは4台くらい、ひどいときはまだ一つの交差点を通過するのに40分~50分もかかり、富谷から仙台の卸町交差点まで約20キロございますが、そのバイパスを約6時間もかかる渋滞を何度も経験しております。企業は、この問題をどこまで考えているか疑問でもあります。
 しかし、最低でも駐車スペースの半数以上の顧客がなければ、いくら大型店といえどもいろいろ報道されているように、経営不振でせっかくの店舗が閉店しないという保障がないのが現実であり、このことは非常に難しい問題でもあります。
 町として、このことは企業側が努力することであり、生活環境保持以外の規制する権限は直接ないとしましても、企業に任せるだけではなく、当然対策を考えているものと思いますが、先ほど、同僚議員に答弁されましたが、さらに補足する考えがありましたら伺いたいと思います。
 また、冒頭に申し上げましたように、大型店進出による地元小売商店業者へのダメージは大きく、町商工会といたしましても、これについての善策は全く考えられず、自助努力以外になく、2月18日、産業建設常任委員として商工会との懇談会がありましたが、大変な深刻な状況だというふうに受けとめておるようでございます。話によれば、既設の商店の約3割はこれによってシャッターをおろすのではないかというようなことも言われております。これは私の考えですが、将来のショッピングの形態は、大型店でまとめ買いをし、臨時の買い物は近くのコンビニというような形になるとは思いますが、まだまだ現在は我々の日常生活に欠かせないのが、店がないと不便だということでありまして、住民福祉という見地から、地元商店対策は町としての課題ではないでしょうか。
 経済不況の中、それぞれの自治体は活性化を最重要課題として取り組んでいる現状からして、町としては商工会と一体となって考えねばならないと思いますが、町長は町の商店の将来をどのようにとらえ、どのような構想を考えているか所見を伺いたいと思います。
 この問題の終わりに、大型店の進出は雇用問題など期待も大きいと思います。イオンの雇用予定人員は1,200人、採用人員の7割と試算してみましても、800人の雇用が確保されるわけであります。
 開店1カ月前に募集広告をするとのことでありますが、町として雇用促進の好機であり、同僚議員も同じことを質問しましたが、ぜひ地元優先採用の申し入れ、あるいはこれも同僚議員がお話をされましたが、テナントの参入等、強く要請をしてほしいと思いますが、その点も町長の考えを伺いたいと思います。
 次に、町所有地の有効利用の検討について質問いたします。
 平成12年8月及び10月の2回にわたりまして、総務常任委員として町の公有財産の状況並びに施設建設予定地以外の数カ所を現地調査し、未計画地の早期有効利用について検討されるように報告書をもって提言をしましたが、その結果、隣接土地所有者が無断使用しているのではと思われる状況にあった仏所の宅地は、話し合いが成立し、整理されることになったことは評価したいと思います。
 町所有地取得の経緯は、主として寄附受けや土地区画整理法による創設換地によるもので、調査時点で財産台帳によって管理されている土地は35カ所、50筆数、総公簿地積は145,159平方メートルで、山林、原野その他一部を除きおおむね利用計画はあるようですが、まだ利用計画が立っていないものも少なくありません。
 厳しい経済情勢の中で、これをいかに利用するかの検討は時期的に難しいときであることは理解しますが、逆に維持管理の経費のみではせっかくの財産が生かされません。
 今後、先ほど同僚議員からもお話がありましたが、国からの交付税が毎年減額される状況の中で、それぞれの自治体は自主財源をいかに確保し、これをいかに効率的に運用するかが問われる地方行政課題の中で、長期的視野に立脚し、将来の町づくりと一体した効率かつ利用度の高い施設利用計画が求められることは当然であります。
 さらに、将来においても利用価値が少ないと思われるものもあるようですが、処分することは地価の低落が続く現在、適当ではありませんが、しかる時期に処分することも考慮に入れながら、有効利用の計画を進めるべきと考え、次のことについて伺います。
 現在、計画のない所有地の検討スケジュールはありますか。
 また、法定外公共物、通常赤線・青線と言われるようですが、里道・水路等が国から無償譲渡されると聞いておりますが、現時点で具体的な検討はまだされていないと思いますが、このことについてどのような考えをもっておりますか。
 次に、太子堂の汚水処理場跡地、それからあけの平公共公益施設予定地の具体的利用計画は検討されておりますか。
 さらに、堂ノ前の雑種地がございますが、これは町の防火水槽用地として寄附受けしておりますけれども、現地を見た限り、そのような状態ではないとこのように思われますので、これは寄附者と話し合いをして対処してはどうかなと思いますが、その考えはありませんか。
 この問題の最後に、明石台五丁目の学校用地というのがありますが、河北新報社発行の「みやぎ地図百科」などの住宅地図等に、「宮城県北部シニアリトル専用グラウンド」となっております。現地を見ますと、看板が立ち、プレハブ等が2・3棟立ち、大きなバックネットがいっぱい立ち、それからグラウンドの中にずっとネットが張っています。これは、宮城県北部シニアリトルに貸し出しているように見受けられますが、将来この学校用地をどのように利用するか伺いまして、第1回目の質問を終わります。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 第1回目の答弁をさせていただきます。
 先ほど、安住議員からもお話しありましたけれども、イオンについてはよい面とそういう心配とあるということは先ほど申し上げたとおりでありまして、その中で交通問題は先ほど申し上げたとおり、大変重要視しながら、先ほども申し上げましたように国、宮城県2課富谷町と4組織をもって交通審査会などでずっと長い間積み上げてまいりました。それらの意見をもって指導して今日に至っているわけでして、最小限の交通渋滞の方向で進んでいくということが一つあります。
 それからもう一つは、まだ供用開始しておりませんけれども、泉区域にある宮根線のオープンが入ってまいります。それから、もう少し南からも4号線から進入可能になってまいります。したがいまして、それらのあの周辺の、富谷のみならず泉区の道路網の整備が予定の時期には開通になってまいりますから、これらによってかなり交通渋滞には貢献していくものと認識もしております。ただ、基本は渋滞は心配しているものでございます。
 それから、ああいう大型ショッピングセンターの、日常はもちろんでございますけれども、特に山場は祝祭・休日が山場になるわけでして、今、職業が非常に多様化しておりますから、日・祭日が難進する道路が少なくなるとはそう思っておりませんけれども、多少そういう面と通勤時間のずれが多少ありますから、そういうことでも状況を慎重に見きわめてまいりたい。そして、改善すべきことはお互いの管理責任の中で改善できることはしていく、こういうスタンスでまいりたいと思っておるところであります。
 それから、小売店の問題も先ほども出ましたけれども、これは大変深刻に受けとめていることには変わりありません。ただ、そこに入るためにはとか、補助とか助成などというまでは、これは全体の商業人の中と公租公課の中からすると、私は特別配慮ということはなかなか考えるまでにはいかないのかなと。ただ一つ、中には商工会という団体の皆さん、個人の経営者として打診をしている方もいらっしゃると。テナントとして、そういうことも伺っておりますから、ぜひこれが成功して頑張ってほしいと。
 また一方、かなりの町内から流出していた消費者、また町外から今度進入してくる消費者、これらを何らかの形で、大型売り場に対して入ってくる人たちを何らかの形で専門の商店街として、全く特徴あるお店屋さんもあの地域にもあるわけでありますから、そういう人たちが生き延びていく努力をいろんな形で打ち合わせをしていかなければならないのかなというふうにも思っているところであります。打ち合わせというよりも、ご相談を受けていかなければならないのかなと。町としてできる、町としては補助金は無理としても、いろんな制度のあっせんなり何なりはしていかなければならないのかなと、こういうふうに思っております。
 それから雇用については、先ほど申し上げたとおり、町内を優先していただくようにという申し入れを今後も進めてまいりたい。ただ、そのためにも応募する方々にも相当頑張っていただかなければならないとも思っておるところでもあります。
 次に、町有地の問題でありますけれども、未利用地ということで、基本的には町のとうとい財産でありますから、基本的には大事に取り扱っていくという基本は変わりありません。その中で今具体に出てまいりました状況によっては、あるときはお譲りしなければならないこともあるだろうし、そういういろんなケースケースによっては検討を加えてもらわなければならない。
 その次に青線・赤線の問題、これは14年度に権限移譲、こういう形で受けることになりました。これについては、青線・赤線はご案内のとおりの用地になるわけでありますから、これは役場内の関係課でその課によって管理していく、全体は町の管理でありますけれども、維持管理についてはそれらの課によって管理していかなければならないものも出てくるだろうと、こういうふうにして考えているところであります。
 それから、太子堂の汚水処理場跡地、あけの平の公共用地、特に太子堂はあの場所であります。あの場所でありますので、なかなか利用価値とのあれでは大分時間がかかるのかなと。当面あの場所地については、何々ということまで検討いたしておりません。ただ、あけの平の公共用地、あの場所については立地条件からしてああいう場所であります。議会の皆様方とも相談しながら、どういう形で運用していくか、どういう使い道をしていくか、それらは皆さんや地域の方々のご意見なども参考にしながら運用、運営方式、先ほどもお話しありましたように、このような時代でありますから早急ということにはいきませんけれども、あの場所についてはいろんな多様なご意見をいただきながら、有効な使い方、利用の仕方を検討してまいりたいとこういうふうに思っておるところであります。
 堂ノ前のあの敷地については、寄附者も大分昭和44年の寄附で、いろんな財産移動もありますから、ああいう場所でありますので今お返しするとかそういうことでなくて、状況によっては隣接者との交渉なども必要なときは必要に相談に応じてまいりたい、こういう感じの仕方をしていきたいと思っております。
 それから、明石台の、これは決して町で専用グラウンドを位置づけたのではありません。たまたま明石台地域の学校用地として指導要項の中で確保させていただいた用地でありまして、児童生徒の伸び率が多少鈍化しておる地域で、学校区でありますので、その間、一つの団体、スポーツ団体でお貸ししていただきたいと。こういうことで熱心にやっている少年団の野球チームでありますので、お貸しさせていただきました。その後、時間とともに大分あの辺の住宅の張りつけなども進んでまいりました。交通障害、いつかの議会でも出ましたけれども、交通障害などもされるようにもなってまいりました。したがって、それらを貸している団体との話し合いを進めながら、交通障害などもならないような使い道を模索してまいらねばならない。ネットから通常の整備一切、野球団体が一切やってらっしゃるものですから、町は一切さわっておりません。そんなことでかなりの整備投資も団体として、野球団体としては大変な出費であったろうなというふうにも思慮されます。したがいまして、そういうことも勘案しながら、また地域住民に交通障害のないような、そういうご利用方法を今後もお貸ししている団体と相談しながら野球の振興、そして地域に交通障害のご迷惑がかからないような方式をとってまいりたいと思っておるところであります。

議長(相沢 忠男君) この際、2時30分まで休憩いたします。
午後2時15分 休憩
午後2時30分 再開

議長(相沢 忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 4番尾形 昭夫君。

4番(尾形 昭夫君) 町長からご答弁いただきましたが、最初の問題については二つ、それから所有地の利用計画についても二つほど再質問いたします。
 交通渋滞の問題、これはやはり環境問題としてもとらえるべきではないかなと、このように思います。というのは、これは私の意見と町長は違ってくると思うんですけれども、教育上の問題、これ同僚議員もこの話をしましたが、やはり児童生徒の非行あるいは安全という問題、これも当然答弁されましたが、交通渋滞が予想されるわけですから、車は当然ですね、今の道路以外にあけの平経由、あるいは今進行しております上桜木地区も当然経由して車が動くと思うんです。こういった場合の児童生徒、そしてまた地域住民の安全という面ですね、これを考慮しなければならないのではないかと、このように思うんです。これは具体的に申しますと、いわゆる騒音問題、あるいは横断歩道整備、それから信号機の設置、これ先ほど同僚議員も話しましたが、こういった問題も当然考えていかなければならん、こんなふうに思うんです。この辺も町長もう一回お願いします。
 それから、商工業の問題なんですが、町長の答弁を聞いていますと、行政としては口は出すけれども、ちょっと言葉は悪いですが金は出さないよというふうに聞こえるんです。やはり商工業の振興という意味からして、痛みも町で考え、もっと前向きに進むことが必要ではないだろうかなと、こんなふうに思いますので、この点も改めてお尋ねをしたいと思います。
 次に、土地の問題ですが、太子堂の土地は確かに地盤等の問題もありますし、あそこの場所的な問題もありまして、町長言うとおり、これから相当検討しなければならんと思いますが、あけの平はですね、あそこはもったいない土地なんですね。一番いい場所をただあかしておくと。現在あそこに簡易郵便局で使って、あそこ6区画あるんですか、そのうちの一つを簡易郵便局で使っておりますが、あそこをですね、もったいないですから駐車場にして、駐車場は簡単にできますから駐車場にして貸すとか、あるいはたまたま私調べてみましたが、町営住宅は、何か知らないけれども西沢とか湯船沢とか清水沢とか宮ノ沢とか、沢・沢・沢と沢ばかり、何か田舎っぽい、聞いたところ田舎のような感じがするところに町営住宅があるんですね。あそこは町営住宅として相当利用するのではないでしょうか。この辺も今後の利用計画の検討のときに考えてほしいと思いますが、この点をお尋ねしたいと思います。
 なお最後にですね、明石台の学校用地は使用していること、そしてまたあそこの維持管理については使用者側が担当しているということですが、あれは今後の人口の増云々について考えると思うんですが、現在、貸借期間はいつまでとか、それから貸借料は幾らとかというふうに契約をしているんでしょうかね。ただ貸しているんですか、その辺をお尋ねしたいと思います。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) イオンの関連でありますけれども、そのとおりなんです。町長と違うんでありません。町長も同じ意見で、環境対策ということになれば、もちろん児童生徒の通学路にも、道路があれば今人や車が入っていくわけですから、ゼロとは言えない。むしろ逆にあけの平の人たちも利便性であそこを、地元の人たちも多く使うかもしれません。そういうときの交通安全管理、そういうものは万全を期してまいらねばならないと思っておりますし、先ほど来申し上げておりますように、大型店舗に対する安全健全指導体制の確立、こういうものは万全を期してまいりたいと思っております。
 それから第2点の小売店問題、歯切れ悪いと言われればそのとおりであります。一つの団体に対する公金を助成をし、また育成をし、また頑張ってもらうための公金であって、一事業主に助成補助するということは、これは相当慎重に考えなければならない。それは富谷のように納税義務者が圧倒的に給与所得者で占めている町であることも、極論するならば、私にも対してということになったときにどういう説明つくのかなと、このようなことも思います。それとこれをごっちゃにはしておりません。一つの地域振興という大義名分はあるわけでありますけれども、その中にも限度が出てまいるんではないだろうかと、こういうことでありますので、極めて歯切れは悪いようでありますけれども、いろんな国の制度なり県の制度なり何なり、そういうものをかみ合わせながら指導育成、また助言できるものはさせていきたいと、こういうふうに考えているところであります。
 それから、次の土地利用の問題でありますけれども、沢というのもいい名前でありますからとらえ方でありまして、やはり沢があったり丘があったりということで、歴史にちなんだ名前でありますから、これはたまたま偶然がそうなっているんだと思います。
 あけの平のあそこを町営住宅ということも、それも一つの考え方と参考にはさせていただきますけれども、今現在、富谷町の4地域、3カ所4地域にある町営住宅のまず建てかえが最優先すべきことだと考えております。したがって、その間の中で、あけの平の用地を、次元的に駐車場としてお貸ししたりしている公有地はあるわけでありますけども、町民のために、個々のためにということはいたしておりません。したがって、あの場所の利用については今後も慎重に、また過般、幅広くいろんな検討をし、また皆さんのご指導をいただきながら土地利用を図ってまいりたいと思っております。
 それから、明石台の少年団にお貸ししている用地については、無償で賃貸、一つのスポーツ団体でありますから、業者でありませんし、そういうことで無償で、特別な契約なくていつでも町で使うときはお返ししますということでおります。したがって、整備一切合財、先ほど申し上げたように、あの団体でされているということであります。したがって、あまり先ほど申し上げましたように、ほかとの、特に自動車の道路駐車については今後も指導協力を願ってまいりたいと思っているところであります。

議長(相沢 忠男君) 16番佐藤 聖子君。

16番(佐藤 聖子君) 私は2点質問をいたします。
 1点目は、富谷小学校は建てかえでということで質問いたします。
 富谷小学校は昭和49年に建てられてから28年、昭和53年には宮城県沖地震があり、その際被害に遭っています。富谷町の中では一番古い学校ですから、校舎の中は傷んでいる箇所も多く見受けられます。
 先日訪問したときに、児童の使用している便所をのぞいてみましたが、においがきついのとタイルの汚れがとても気になりました。掃除はしていても、汚れの蓄積がありますし、きれいに保つことはなかなか難しいことです。しかし、やはり快適に使用できるものにしていかなければなりません。トイレについては一例で、学校全体を我慢と工夫で何とかやっているのではないかという印象を持ちました。
 計画では平成13年度に校舎耐震診断が実施され、その結果に基づいて平成14年度は校舎大規模改造工事設計が行われることになっております。実施設計ができて工事に入るわけですが、建てかえはせず地震に耐えられるように補強し、内部の補修を行うことになるだろうということでした。建築基準は昭和56年に新しい基準が示され、それに合致するような補強を行うことを町として考えているようです。
 昨年、東北大学・噴火予知観測センターの長谷川昭教授が、「宮城県沖地震が今後20年以内に起きる可能性が高いという予想は変わっていない」と発表しております。
 物を大切に使うということはとても重要ですが、事はなんと言っても児童が学び生活する場所ですから、安全性を第一に考え、いささかも妥協を許してはならないはずです。そしてまた、教育面から配慮して清潔で快適な環境を提供しなければなりません。
 私は、富谷小学校を建てかえることを提案します。
 富谷小学校に子供を通わせているお母さんたちにお話を聞きますと、体育館が新しく広くなり、トイレが外からも使えるようになると聞いて、完成が待ち遠しいです。校舎は随分古くてあちこち修理されていますが、ほかの学校と比べて見劣りがしますとか、成田東小学校に行ったことがありますが、同じ富谷町なのに随分差があります。富谷小学校の校庭は広いけれど教室は何か狭いように感じましたと話していました。
 私も先日、成田東小学校の校内を見せてもらい、校長にお話を伺ってきました。内部は木材がふんだんに使用され、デザインもユニークで、その格差を感じました。床も木材ですから梅雨の時期には湿気で滑ったりすることもないのではないでしょうか。教室の出入り口の引き戸も木製で、これまでの学校で見られるような薄ねずみ色に一カ所だけガラスがはめてあるものと違い、透明ガラスが全体にはめ込まれていますから、明るく優しい感じを受けました。
 成田東小学校の校長のお話では、このようにすばらしい学校を作ってもらって、町には感謝しています。なんといっても採光が良く、明るいのがいいです。木材をふんだんに使われているので、落き着きが感じられますし、床などは特に弾力性を感じます。古くなっていくほど良くなるのではないかと思っていますということでした。
 富谷町に住んでいる子供たちなのに、大きな違いを感じます。このことからも考えて、建てかえを前提に進め、子供たちのために精神的によい環境を整え、その中で学べるようにすることが行政の今とるべき責任ではないですか。
 質問いたします。
 古い校舎が悪いものだとは言いませんが、町内のほかの学校と比較して、あまりに大きい格差をどのように考えているのでしょうか伺います。
 耐用年数が50年ないし60年、それまで子供たちにあの校舎を使用させるつもりなのか伺います。
 校舎の耐震診断の結果パスしたとしても、建設から28年経過し老朽化していますから危険度は高いと考えられます。町として建てかえを決断するべきではないのか伺います。
 2問目です。学校の週5日制導入で子供たちの休日の過ごし方はどうなるということで伺います。
 この4月からいよいよ学校週5日制が始まりますが、10年前、第2・第4土曜日が休日になったときに比較しますと、保護者や地域がどのように対応するのかという論議が不足しているのではないかと感じられます。土曜日の休みがあと2回ふえるだけだというとらえ方もありますが、その反面、非常に不安に思っている保護者も多いのも事実です。土曜日と日曜日の連休が毎週になるということですから、これを積極的にとらえる必要性があるということだと私は考えます。
 宮城県教育委員会が昨年実施した意識調査で、保護者は何もしないでだらだら時間を過ごしてしまうことを最も心配しています。これが結果でした。
 町は、1月から3月まで月1回公民館の開放を土曜日にいたしました。その結果を聞きますと、1月については公民館で行事を計画したところは来館者が多かったものの、ほかは利用者が少なかったということでした。しかし、この間の利用状況にかかわらず、利用を促すお知らせを工夫しながら継続していくべきだと思います。日常的な生活圏でどのように子供たちが過ごすのか、保護者の皆さんはとても心配をしています。生活圏内に拠点になるところをつくること、このことが重視されなければなりません。公民館やスポーツセンターについても開放し、土曜日だけでなく日曜日についても開放すべきだと考えます。
 そこで運営の方法ですが、大人が働きかけはするけれどメニューを用意したり、段取りしたりというものではなく、自発性を引き出す取り組みができないものでしょうか。子供たちがグループ、つまり集団とか仲間をつくったり、サークル、同好会ですが、サークルをつくり活動できる場所を提供してやることができないでしょうか。町には社会教育指導員が現在3名、また児童クラブの指導者の方々がいますから、何とか知恵を貸していただき、相談しながら土曜日と日曜日を有効に活用できる富谷モデルを考えられないでしょうか。これができれば、真に体験を通じて学習することにもつながり、地域との関係や異なった学年の交流も深まるのではないでしょうか。
 仙台都市圏広域行政推進協議会は、4月1日から小学校・中学校が学校の休日に公立の社会教育施設など21施設を無料で使えるように決めました。富谷町の子供たちも利用できます。無料券のかわりに「どこでもパスポート」を学校を通じて配布する予定のようです。これまで無料の施設はもちろんそのまま利用できます。富谷町では、民俗ギャラリーと大黒澤苑が無料開放の施設となります。保護者の都合や交通費の問題などがあっていつでも出かけるというわけにもいかないでしょうが、この制度も利用しながら子供たちの生活をしっかり支えてやる対応を考えていかなくてはならないのではないでしょうか。
 そこで、質問いたします。
 子供たちの自発的な活動を援助する拠点をつくり、組織のために指導員体制をつくるべきと考えますが、どうでしょうか。
 公民館はもちろん、スポーツセンターや武道館も土曜日と日曜日に開放して、子供たちのよりどころとするべきでないでしょうか。いかがでしょうか。
 図書室に図書はもちろんですが、CDやビデオを充実させる必要があると思われますが、その取り組みについてはどのように進めようとしているのか伺います。以上です。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 2点目、専門分野で私よりも村山課長が非常に精査しておりますので、村山課長に答弁させます。
 第1点目で、まずお答えする前に、論旨の中に狭い教室という表現がありましたけれども、富谷の小学校で教室の大きさは全部同じなはずであります。基準の60数平米になっておるから間違わないでほしいと思います。
 それから、お答えする前にもう一つ足させて下さい。自治体、先ほども渡邊議員からもご質問ありましたけれども、日本の税収、国民負担がどのようになっていくか、これ以上、国民に税負担を求めていいのかどうかというのは議論が分かれるところで、私はそれほど求めるべきではないという基本スタンスの一人でありますけれども、そうしますと、いかにある施設を公共で今までつくってきた、また保全している公共施設をいかに延命をさせていくか、これから国民に対するお答えだと基本的には思っております。いかに延命させるか。一つの参考例ですけれども、今、皆さんが使っているこの庁舎だって、時間的にはまだ延命の価値があるわけであります、本来ならば。どうしても狭隘で移るわけでありまして、今後やはりつくるときから、そして延命をいかにしていくかが国民に対するお答えだと思っております。お答えいたします。
 古い校舎には、富谷町内10校の小中学校の中で、建築年数から申し上げると一番古い昭和49年ですから27、8年の時間が経過しております。ですから、お話しありましたように昭和50何年の建築法が変わりましたらから、従って耐震審査をいたすのであります。耐震審査の結果を見て、それに従って補強し、そして良質な環境の提供をしていかなければならないというふうに思っております。
 それから、どういう認識を持っているかということは、大体三つ含まれているわけでありますけれども、古い新しいではなくて、教育環境の建物として一番古いことには間違いないけれども、それが劣悪だとは認識しておりません。むしろあの中での教育環境は教員を中心に一生懸命やっていただいて、むしろ感謝しているところでありまして、耐震設計にはそういう考え方でやっていこうと、こういうふうに思っているところであります。

議長(相沢 忠男君) 生涯学習課長。

生涯学習課長(村山 令記君) それでは、公民館などの開放にかかわりましてお答えをさせていただきます。
 1点目の拠点あるいは指導員についてですけれども、休日を過ごすための一つの活動場所といたしまして、町内にある施設を有効に活用していただく。そこで、家庭や地域の大人が積極的に子供たちとかかわっていただきたいという考えは持っております。
 それから2点目の土曜日・日曜日の開放についてですけれども、今、ご質問の中に紹介していただきましたように、4月からの学校完全週5日制を前に、この1月から公民館では子供たちの休みの日のために土曜日開放を試行してまいりました。今回の1月、2月の試行、3月も予定しておりますけれども、今回の試行では、児童担当の職員のほか1あるいは2名の職員が対応いたしまして、子供たちの安全の配慮、あるいは図書貸し出しなどの対応ができるように試行しております。これまでの試行で、今回の開放の趣旨をかなりご理解をいただきまして、例えば茶道サークルの皆さんに地域の大人の人と子供たち向けの茶席を設けていただいたり、あるいは健全育成の地区連絡会が親子での行事を設定したりということで、子供会などの利用も見られるようになっております。こういった状況から、当分の間、公民館では土曜日については月1回開放を続けていきたいと考えております。ただ、これにつきましても家庭や地域の皆さんに子供たちと積極的にかかわっていただきたいということはさらにPRをさせていただきまして、予定では4月の広報に年間の開放日などを掲載してPRに努める予定でおります。
 それから、公民館以外にというお話しですけれども、スポーツセンター、武道館などにつきましては、現在御存じのように町内あるいは町外団体の利用申し込みがかなり多い状況であります。子供たちのために特に土曜日を開放という考えはありませんけれども、今回の5日制に伴う活動の利用申し込みがあれば、事前に申し込みをいただいて料金等無料での提供を考えているところでございます。
 それから3点目の図書室にかかわっては、図書室の整備につきましては現状の施設ではCDやビデオ類まで収蔵は難しいかと思っております。図書の資料の充実に努めてまいりたいと考えております。

議長(相沢 忠男君) 16番佐藤 聖子君。

16番(佐藤 聖子君) 先ほど、町長がどの教室も富谷町では一緒ですということで、確かにそうです。富谷小学校は63.75平方メートル、成田東小学校は64平方メートルということを聞いておりましたからそう思いましたが、やはり行ってみてうんと違うと感じたと、そのことをお母さんが私に言ったということですから、私は違いますと言ったのではないということで、そこのところはわかっておりましたので、一言先に言いたいと思います。
 それでですね、私もすべてが何も新しいところ、古いところみんな同じなくてはいけないということを言っているのではありません。しかし、新しいところと古いところがあまりにも格差があって、保護者たちが随分あるんだねという認識、ここのところが町と違うのかなというふうに思ったんです。いずれ耐用年数が50年、60年というふうになっているわけですが、それまで絶対建てかえないということではないと思うんですね。それとも耐用年数まで補修しながら、延命させながら、あの校舎を使って子供たちに学んでもらうというお立場なのか。そうすると、いつぐらいだったらどういうふうにするのかというあたりも、ちょっと伺わなければならないというふうに思うんです。町内に新しいすごいすばらしい学校ができているわけですから、そのことも見習いながら日程に入れていく、計画を持つことが重要だと私は思っています。それで、私も式典だとか行事だとかではよく学校に行きますが、そういうときにはなかなかよいところの、よいいすを出してもらって座ったりするんですけれども、実際はうんと苦労されているというのが、そこに見えていまして、町長、教育長、学校にはおいでになっていて十分御承知だとは思うんですが、実態をごらんになっていただいて、ああこういうところでも不便を感じているんだなということをごらんいただいて、それで建てかえをする方向も計画を持つことが重要ではないかと思いますので、今一度そのお考えを伺いたいと思います。
 あと週5日制の方についてですが、これは28日の河北で、「学童保育の土曜日も保護者の切実な訴え」というのが載っていました。お母さんたち、お父さんたちはこのふえた2日の土曜日をどういうふうにしようかということで、学童保育についても存続してほしい。富谷でいえば児童クラブがあるんですけれども、それについてはどのように対応なさるのか。これは、親たちの切実な願いでもあると思いますし、これはぜひ休みになっている土曜日については実施をするべきではないかと思います。
 5日制というのは休みの問題と学力という問題が混然となっている問題だと私は思っています。3月号の広報とみやで取り上げていますけれども、そこの中にも土曜日・日曜日を利用して、子供たちが家庭や地域社会で生活体験や自然体験、社会体験、文化スポーツ活動などさまざまな活動を体験し学んでいくことが望まれますというふうに今回ページをとって載せているわけですよね。そのときに、やはりよりどころとなるところが必要だと思いますし、そのためには月1回といわず、やはり土曜日・日曜日の開放、そしてそこで自発性を引き出すような取り組みの援助、何でもメニューをつくってさあこれでどうぞというんじゃない、そういう取り組みの援助が必要だと思います。そうしないと、せっかく子供たちの休みがゆとりあるというふうに言われているのが生きてこないんでないかなということを思います。このことについてですね、月1回といわずに、土曜日・日曜日もぜひしてほしいということは、ほかの親御さんたちからも伺いますことですから、ぜひもう一度ですね、計画を練って対処していただくように考えられないかどうかを伺います。
 今、私が言っている自分たちがどんなことをしたらいいかということは、ものすごく楽しく考えてワクワクするように私自身としては考えているんです。スケボーしている子供たちのことを前に取り上げたことがありましたけれども、スケボーをしたいだとか、それからよく若い子たちが踊っているダンスをしたいだとか、音楽を何とかしたいだとか、本当に小学校の低学年、中学年、高学年だけじゃなく、本当にそういう子供と言われる人たちのよりどころとなるもの、そういうものがうんと不足していると思うんですね。そのことを今回の週5日制に当たって考えていかなければならない。本当に真剣な取り組みが必要ではないかと思います。ここはだめだよ、あそこはだめだよというのではいけないと思うんですね。
 文部省が地域の教育の充実向けた実態意識調査というのを、ことしの1月に載せております。複数回答ですが、中学生、それから高校生になると、やはり土曜日休みになったらゆっくり休む、寝るというのが一番多くて、中学生で38.7%、高校生で47.5%となっています。映画、買い物で外出するというのが、中学生で37.3%、高校生で44.9%となっております。でも、せっかくの休みがこういうことで毎回つぶされていくということでは、体験を通してだということから離れてくると思うので、これは町としても子供たちが多い、これからの町を担っていく人たちですから考えていくべきではないかと思います。
 図書についてですが、今の状況ではなかなかCDだとかビデオというところまでいかないと。資料について充実を図っていきたいというお話でしたが、できれば、できればというか、ぜひですね、図書の充実ももちろんですが、CDだとかというのも完備をする方向で進めていくべきではないかと思います。
 それで、これはちょっと図書室に行ってみて感じたことですが、処理の仕方がですね、もうちょっとわかるようになっていいのではないかなということを感じました。と言いますのも、背の所に分類番号がなってなくて、開くと確かにあるんですけれども、そういうやり方でなくて、多くの図書館で採用されているやり方を富谷町の図書室についても行うべきでないかと思いますし、この間、成田東小学校に伺ったときに、校長先生がパソコンで図書を管理していると。それで、黒川郡の方々からぜひ参考にさせたいと言われているんですということを聞いたんですが、富谷町としてもそういうことも必要ではないかなと。あるのかな、ないのかな、貸し出されているのかなというようなこともわかるような方法が必要ではないかなというふうに思います。
 それで、けさの新聞の折り込みに、「土曜日の子供たちの過ごし方を考えていますか」という、こういう折り込みが入っていたんです。これを見ると、すごいカレンダーがずっと真っ赤になっていて、この間、本当にどうするんだろうと、こういうふうにされるとものすごく考えるんですよね。子供たちが本当にすこやかにゆとりをもって育っていくためには、教育面でもそうですけれども、やはり町としてよりどころとなる、繰り返し述べますけれども、そういうことが必要ではないかと思い、土日の開放を繰り返しすること、してほしいということ。それから、児童クラブ、土曜日には運営すること、そのことを求めてお考えを伺います。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 富谷小学校、私的には私の準母校でありますが、こよなく愛している学校であります。ですから、歴史の刻みは一日一日非常にうれしく思っております。答えます。
 耐用年数が一つの基準であっていいと思っております。そのために改修改造しながら、そうでないと先ほど申し上げましたように、国民負担は耐え得られない時代に入ってくると思いますので、せっかくの耐用年数、むしろ耐用年数を上回るようなものをつくり、そして長持ちさせるのが歴史の刻みでなかろうかと。負担の軽減につながると、こういうふうに思っております。

議長(相沢 忠男君) 生涯学習課長。

生涯学習課長(村山 令記君) 学童保育との関係でお話がありましたけれども、今回1月からの試行を実施するに当たりまして、どういった方法が適切かというのを職員の中でも検討いたしまして、今回の試行になりました。平日の公民館の子供たちの利用につきましては、御存じのとおり、富谷児童クラブのほかに圧倒的な数多い人数は自由来館の子供たちでございます。放課後来たいときに来たい子供たちと連れ立って図書室を利用する、あるいはテレビを見て帰っていく、いろいろな利用が見られます。こういった数多くの自由来館の子供たちの様子も今回の試行に当たっては大事にしたいということで、言葉は適切ではないかもしれませんが、一部の子供たちのためだけではなくてですね、すべての子供と地域、大人のために開放の試行をしてみたいということで、今回のような試行の方法となったわけでございます。実際的には、公民館の開放でございますので、土曜日利用希望のありましたサークルの皆さんには、1回利用自粛をご協力いただきました。これだけでも大変心苦しいところがあったわけでありますけれども、ご趣旨をご理解いただきまして、ご協力をいただいております。この土曜日にはそういった状況で、子供たちあるいは地域の大人たちの利用は、例えば大ホールに来て大人の人と運動する、あるいは子供たちだけで簡単な運動をするということが可能でございます。あるいは大人も子供も図書室で時間を過ごすことも可能であります。時間的には、朝9時からお昼をはさんで夕方5時まで、職員、図書室の対応もできるように試行の段階では勤務をいたしました。さらに、会議室を使っての子供会活動などということで、これから回数を重ねればいろいろな活動の工夫が見られるというふうに期待をしているところでございます。
 実際、月曜日から金曜日まで、今私ども富谷児童クラブの子供は、夕方遅い子供さんで6時半までお預かりをしております。毎日、月曜日から金曜日までおうちの人のお迎えを待って子供たちと過ごしておりますと、せめて土曜・日曜ぐらいはうちでのんびりさせてあげたいと。先ほどお話がありましたように、一方では保護者の心配になっているようですけれども、子供たちからすれば、違った意味で土曜日・日曜日を休息や休憩の時間に充てたいという子供たちがいるのも、実際私ども肌で感じております。今回の試行日でも、公民館が開いているから行きなさいとおうちの人に言われてきた子供たちが1月にはかなりおりました。こういったところ直接見ますと、どこまで土曜・日曜、公民館が使えるようにすることが子供のためなのかというのを、結論は出せませんけれども、疑問に感じながら今試行しているというのが正直なところでございます。
 こういったもろもろの意味から、現在のところは4月からは土曜日の開放ということで、公民館の方は日程的な調整を済ませて準備を整えているところでございます。積極的に今、佐藤議員さんのお話もありましたように、やはり家庭や地域の中で子供たちが本当に豊かに成長されることが望まれるというのはそのとおりだと思っております。そのためには、家庭や地域の大人がこれまで以上に意識的にですね、子供たちとかかわっていただきたい。休みを過ごして、休みのあり方を考えていただきたいと思っております。そのために実際公民館などを利用して子供たちと1日を過ごして、学校とは違う子供の喜ぶ姿や目を輝かす姿を感じ取っていただければと思っております。そういった意味で、土曜日の利用をそれぞれにご工夫をいただいて、今後も開放の趣旨を皆さんにPRをしていきたいというふうに思っております。
 それから図書関係につきましては、今お話しありましたように本当にまだまだ公民館の図書室、整理が不十分なところもございます。そういう意味では、本当に図書資料の整理を最優先して取り組んでいきたいというところでございます。CDあるいはビデオになりますと、その部屋のつくり、あるいは収蔵のスペース、あるいはそれを楽しむ個人個人のスペースの広さもかなり必要になってくるかと思われます。もちろん機器類の整備も伴ってまいります。そういったこともご理解いただいて、図書室の整備については当面、図書資料の充実に、あるいは利用の便宜を図るための努力の方に向けたいというふうに考えております。

議長(相沢 忠男君) 16番佐藤 聖子君。

16番(佐藤 聖子君) 富谷小学校についてですが、長い間使えば確かに国民の負担はその分少なくなるということも話としてはわかるんですけれども、やはり教育環境ということから考えて、それがどうなのかというふうに思うと、やはりこの際、計画を持っていくことというのが大事ではないかと私は考えます。そこのことでですね、ぜひ町として十分整備された教育環境で子供たちが学習できるということを中心にしながら計画を持って進んでいただけないかどうか、再度伺います。
 週5日制についてですか、学童クラブのことで言うと、さっき館長が毎日見ていて、せめて土曜日というそのお気持ちもわかります。そういうこともあるんですが、土曜日、小学校1年生、2年生の子供を置いて仕事に行かなければならないという親たちもまたいるわけですよね。それで、仙台では土曜日は開館することになったと、学童保育については。やり方にちょっと今までやっている指導員からすれば、そうじゃない方がいいなということがあるらしいんですが、でもすることになったということで、親たちは一様に安心をしているということでした。そういうのがあって、この場合はやはり児童クラブについては土曜日も実施をするべきではないかと。子供たちの安全性を考えたりすると、そのことが必要ではないかと思います。
 それと、自由来館のことはあけの平の公民館でも聞きました。高学年の子供たちがものすごく楽しみにして来るんだという話をしていて、今日はたまたま使えなかったから悪いことをしたという話も聞いていて、そういうふうに利用されているのはすごいなというふうに思ったのと、その反面ですね、曜日が決められていて、その日しか使えないということ。やはり専用の児童施設がないからだなということも、そのとき合わせて感じました。今、館長のお話の中でも、土曜日使っている方々に自粛のお願いをしてという、ご協力をお願いしてということがありましたが、やはりこれから専用の児童館、子供たちが来る所がないというのは、こういうところにも出てくるのかなというふうに感じたわけです。土曜日・日曜日について、やはりどれくらい利用するか、職員の体制だとかいろいろあるかとは思いますが、やはり親たちの願いであることを聞きながら、これから先4月についてはそうなるかもしれませんが、これからもこういうやり方をしますだとか、私がさっき述べましたようなメニューを立てないで、自発的な取り組みのために力を貸していく方法も合わせて考えていきながら、その取り組みを考えられないかどうかを伺います。
 図書室については、資料の整備が不十分だというお話がありましたが、ぜひこれは一日も早く整備を進めていただきながら、CD、DVDいろいろありますけれども、そういうところも町として図書館を持つぐらいになっていくような展望を持ちながら、ぜひ進めていただきたいと考えて質問いたします。以上です。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 先ほど、基本的に申し上げました公施設負担等からすると、これから大事に維持補修をしながら公共施設というのは維持補修して、なるべく長く使わないと国民に申し訳ないというのが一つあります。その中でも、公施設の中で学校は一日一日、ものをつくる場所ではありませんから、一年一年卒業生が出ます。その卒業生の思い出の学校が歴史が刻むとともに、大きいものがあります。大人になっても、人生一代我が母校というのは大事だと思います。したがいまして、建てかえはいたしませんけれども、それなりの維持補修をして延命に努めてまいりたい。

議長(相沢 忠男君) 生涯学習課長。

生涯学習課長(村山 令記君) 土曜日の児童クラブの子供たちの利用につきましては、先ほどからもお話ししておりますように、9時から5時までについては子供が公民館を利用できるということでございます。児童担当の職員も出ておりますので、児童クラブ的な利用については、おうちの方が働いている子供さんについては可能ではないかなと思っております。9時、5時という時間のもちろん違いはあるかもしれませんけれども、子供たちには土曜日に来ていただいて構わないというふうにもちろん思っております。
 それから、子供たちの自発性云々ということ、そのとおりかと思われます。ただ、やはり先ほどもお話ししましたように、初めは地域の大人がかかわって子供たちの喜ぶ姿、何に対して喜んで、どういうときに喜ぶのかということを感じ取っていただく。いろいろな方法をそこで試していただくと。その中で、子供の自発性が生まれてくる部分があるかと思います。そういう意味では、積極的に地域の大人の人にまずかかわっていただかなければ先に進まない部分があるのではないかと思っております。
 一例になるかどうか、今回2月、公民館まつりをそれぞれの場所で行わせていただきました。ある公民館まつりでは、町内会の役員さん、実行委員の皆さんのご意見で、先ほど議員さんのお話にもあったとおりストリートダンスを夜遅くまで公民館の前の駐車場で練習している高校生を舞台に上げました。大変な人気でございました。それから、もちろん地元の老人クラブの皆さんと一緒に世代間交流的に活動している子供たちも一緒に発表しております。あるいは、中学生だけの今はやりのアカペラでステージに出してほしいという申し出も、実行委員の皆さんに快く受け入れていただきまして、中学生が飛び入りで参加をしたという事例も出てきておりますので、そういった部分で私ども日常的に子供たちにも働きかけながら、地域の方のご協力もいただきながら取り組んでまいりたいというふうに思っております。
 図書室の整備については、現在の図書の資料の整備に万全を尽くしてまいりたいということでございます。

議長(相沢 忠男君) この際、3時30分まで休憩いたします。
午後3時17分 休憩
午後3時30分 再開

議長(相沢 忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 2番今村 寿君。

2番(今村 寿君) 私は、「家庭の日」の設定とその積極運用が子育て支援の一環として重要であるというテーマと、第2問目としては、町行政の積極活用で生かせ。職員提案制度という二つのテーマで質問をいたします。
 けさのテレビを見ておりますと、DV法初適用実刑8カ月というニュースを流しておりました。DV法って何だろう。ドメスティックバイオレンスのことでありまして、家庭内暴力と言えばいいものを、なぜ難しく言うのかなと思ってテレビを見ておりました。それは、ぱっと見ただけですから認識がちょっと間違っていたかもしれませんが、そんな感じでございます。
 そのほか、これは辞書を引いてきました。ホームレスという言葉で言うと非常に格好いいんですが、横文字で言うと格好いいです。私は、正式に何と言うんだろうということで辞書を引きました。広辞苑には「路上生活者」と書いてありました。何でも横文字で言えばいいというものではありません。
 さて、家庭内暴力ということと、家庭の日のことと直接関係させるわけでありませんが、私は今、ずっと少子高齢化の中で、介護や福祉は非常にこれから大きな課題ですが、特に若い町富谷では、子育て支援こそ常に大きなテーマであって、従来より世代間交流だとか公民館活動を通じて実践されておりますが、今こそ家庭というところに焦点を当てる必要があるという具合に思えてなりません。
 現在いろんな問題が多発しております。特に、児童に関して、いじめであるとか幼児虐待であるとか不登校である、学級崩壊、また薬物の濫用であるとか、そのほか殺人事件まで含めて本当に家庭の影響力が低下しているだけに、いろんな問題が起きてきているという具合に私は思えてなりません。
 親子の触れ合いの日、親子が本当に心の対話をする日、これは本来なら毎日がそうであるべきでありますが、家庭のそのような子供をしつける力であるとか、そういう力が落ちてきているときこそ、親子の本当の対話をする日を、むしろここは行政がイニシアチブをとって、指導性を持ってですね、推進するテーマではないかと、このように思い当局に伺うわけであります。
 平成11年全国PTA協議会の調査でも、学級崩壊の58.4%は家庭教育力の低下にあるという結果が出ております。当町内にもこのような傾向があるのではないか、つかんでおられるか伺います。
 第2番目、文部科学省も「家庭支援室」を設け力を入れていくという具合に平成10年からなされておりますけれども、親への子育て講座の実施であるとか、また親への子育て相談にのったりするサポーターの設置であるとか、家庭教育手帳の配布、私の机の上に一部置いておりますけれども、このような取り組みを文部科学省を中心に展開しているという具合に聞いておりますけれども、当町の取り組みはどのような状況になっているか伺います。
 また、3番目の項目として、共働き、単身赴任、また当然のことですが核家族化などでかぎっ子が増加しておりますが、このような実態をつかんでおられますか。
 4番目、新聞で見たんだと思いますが、昭和30年に「家庭の日」を定めた日本で最初の町は鹿児島県の鶴田町だと、ここが発祥の地だと聞きますけれども、ここではどういうことが今日までなされているかと言いますと、その日は第3日曜日だそうでございますけれども、月の第3日曜日だそうでありますが、親子の触れ合いの活動をするという日、また2番目には夕食を必ず一緒にとると、普通のことなんですが、そのようなことを特に家庭の日を設けて意識的に取り組んでいるんだという具合に聞きました。全国に先がけて、そういことがなされているということでございます。
 全国的には昭和40年ぐらいからそのような取り組みが全都道府県に波及していったと聞いておりますけれども、今、いろんな問題が起きているだけに、またこのような取り組みが注目されていることだと思います。そのような状況の中で、当富谷町の取り組みはどのような状況にあるか、お聞きするわけであります。
 5番目、いよいよ学校週休2日制が目前に迫ってまいりました。先ほど来から公民館の開放だとかいろんなテーマも出ておりますけれども、それと合わせたこのような取り組みが必要だと思うだけに、あわせてこれもお聞きいたします。
 また6番目、私自身の反省も込めまして、父親が子育てに参加するという一つのきっかけにするいい日だという具合に思います。そういう面で、本当に今、家庭というのが一番大切な一つのよりどころといいますか、テーマになってくるだけに、以上のことについてそういう設定をし取り組んでいくべきだと思うだけに、当局の方向づけなり考え方をお聞きするわけであります。
 前後しましたけれども第2問目、職員提案制度についてでありますが、聖域なき行政改革が推進される中、地方分権、また市町村合併、先ほどのニュースでも知事が言及されていたように記憶していますけれども、財政の健全化などが取り組まれ、当町でも4月1日から15課から12課へ、係長制度の廃止というような動きの中、またこの年末には新しい庁舎が姿を現してきます。新しい建物や組織もその成果を発揮するポイントは、私は職員の意識と意欲にかかっていると思います。そのためのシステムとして、職員提案制度は私は重要だと、このように思います。当町の従来からこの制度はあるというぐあいに聞いておりますが、運用活用の実態と今後の強力な展開等についてお伺いします。
 具体的な項目一つ、最近この2、3年間の提案制度と入選件数の状況はどうなっていますか。
 2番目、この制度発足以来、すばらしい事例、こういうのがよかったよというような提案事例があればご紹介をいただきたい、このように伺います。
 3番目、この提案制度の審査はどこで行われておりますか。委員会ですか。
 4番目、その審査の基準は明確ですか。独創性であるとか経済性であるとか、実現性、その他住民サービスの向上という視点から基準を置いて審査なされているとは思いますが、そのような具体的な審査基準についてお伺いいたします。
 3番目の提案の審査が委員会であれば、委員会の構成についてもあわせてお伺いします。
 5番目、審査の結果、それが入選だとか優ランクに該当するとすれば、それはどのような優秀賞であるとか最優秀賞であるとか、努力賞であるとかいろいろあろうかと思いますが、どのような表彰基準というかランクがありますか。また、表彰のランクと同時に褒賞金、図書券かもしれませんが、そのような制度がちゃんと確立されていますか伺います。
 6番目に、その提案の入選やその結果が単なる賞状なり感謝状なり賞金だけではなく、それが人事考課に反映されるシステムになっていますかということもあわせてお聞きします。
 そのほか、せっかくのそのような職員提案制度というのがあるわけですから、それを強調する例えば1月1日から、1日は休みでしょうけれども、1月はその月間であるとか、そのようなキャンペーン的な取り組みがなされてきたか、もしくはこれからそういうことをやるという考えがあるか、あわせて2つお聞きします。以上で、私の質問を終わります。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) 家庭の日、子育て支援関連であります。まさに、富谷の実態、子供の多い町、それから共働き家庭が、これは富谷のみならず、そういう方向にあるわけでありますけれども、かなり高位に推移しております。ですから、いかに大事だかということを、今、今村議員がおっしゃるとおり、基本的にはそのとおりだと思っております。
 具体にですね、1点目の把握しているかということでありますけれども、これは把握しているようです。
 それから2番目について、これらについても支援体制やっているかということでありますけれども、これは学校はもちろんでありますけれども、公民館、それからいろんな各課において集団とか含めてやれるところからやっておる状況にあります。その中で、低年齢においては、教育関係の団体のみならず、保健福祉課関連でもこれらに取り組んでいるところであります。
 それから共働き関連、これ今申し上げましたように、富谷で60%ぐらいの共働き状況にあります。ただ、その中でも児童生徒が帰宅時ごろまで親がいるかいないかということになると、ぐんと数字は下がってまいります。ただ、現実に児童生徒の帰宅時に大人がいないという家庭もあります。
 それから家庭の日、富谷でも昭和50年に町民会議発足して今日に至っておるわけでありますけれども、その当時、同じく第3日曜日を家庭の日と定め、かなりキャンペーンをし、町民に町としても第3日曜日は努めて行事を、町行事とか、また町内会でも行事を慎んでいただきたい、団体にむかってもそういう啓蒙をした経過があるわけでありますけれども、何せ職場構成が変わったと申しますか、こういう中で、なかなかその日を行事を外すということがなかなか団体によっては至難になってきているようであります。一方で、町の方の啓蒙活動も少しダウンしているかなという気は今ゆがめません。したがって、改めてこれらについて、もう少し年間、月ごとに第3土日、特に日曜日あたり、町はもちろんですけれども、いろいろな団体の行事状況を各課がある程度持っているわけでありますから、そういうのを調査しながら定めることが改めてもう一度この日を今村提案のように努めていった方がいいかどうか議論してまいりたいというふうに思っております。基本は必要だと思っております。
 学校5日制に入っていくわけでして、これは間違いなく先ほど来ほかの議員にも申し上げていたとおりの対応を深刻に受けとめながら対応してまいりたい。異論ないように対応してまいりたい、このように考えているところであります。
 その中でも、低学年について特に気を配ってまいらねばならないと。それには、社会教育、学校教育、それから福祉的な支援、こういうものもとらえてまいらなければならない。ただ、国の基本的な方針は土曜日・日曜日をご家庭に児童生徒をお返ししますという、そして今、今村議員おっしゃるように努めて努めて親子の接する時間を土日に持ってほしいというのは、このたびの土日を家庭にお返しするという基本であります。しかし、文科省としての方針でありますけれども、富谷の実態として現実問題としてお返ししますよだけでは済まない分がある。ですから、基本は文科省の方針には変わりありませんけれども、努めてそのほかに町としてもいろんな手立てはしてまいらなければならないと思っております。以上であります。
 それから、行政の提案制度であります。今7点ほど指摘が具体的にありました。そこまで、総論で申し上げると、まだ歴史が浅くて、そこまで徹底しておりません。ただ、方向に入って進めてまいってきておりますことだけは申し上げることができると。これから、お話しのように内容の充実強化、そして職員にそれなりのプロフェッショナルとして頑張ってもらわなければならないと思っております。
 具体に平成ここ2、3年間の提案件数、恒常的には数件であります。決して多くありません。ただ、個別提案ですね。例えば、ミレニアムに対してどういう方式があるか、どういう方法があるか、こういうときは何十件もの提案が、単発提案が出てまいります。そのほか、担当課ごとにいろんな事業の中で職員の提案をいただいております。そのときは、いろんなご提案を伺っているようであります。ただ、先ほど冒頭申し上げましたように、体系づけたものになってない部分は認めざるを得ない。これは体系づけていく方向に今進めているところであります。
 2点目の、その中でもこれはすばらしい、みんなすばらしいと思っております。今まであったのは、みなすばらしいと思っております。なかなかこれは職員は全部平らでありますから、みなすばらしいと。その中でも、あえて申し上げると、富谷の新しい人たちが転入してきているんだから、そういう中で富谷の歴史などを含めた富谷百科自典をつくったらどうか、いわば議会でいう副読本と相関連することもありますけれども、その職員は職員として新たな大変な提案であったりですね、それからまだ少数でありますけれども、公施設の開放をかくあるべきではないだろうか。それは、最少の経費で最大の効果を出すためにどうあるべきかということは、これはですね、ただ人をふやせばいいのではなくて、今、町民の中にもさまざまな職業についてる方がいっぱいいらっしゃるわけでありますから、5時15分過ぎれば残業でなくて、例えば代休とる制度をとるとか、いろんなそういう提案があることも非常にうれしく思っております。それはうれしく思っているのは町長がうれしく思うんではなくて、町民におこたえしている声だと私は提案だと受けとめました。
 それから、審査委員会はどういうふうにしているかということでありますが、一応今のところ町長、助役、収入役、総務課長、財政課長、企画課長という形で一応形づけておるところであります。
 それから審査の基準は、一定の基準は持っております。
 それから、褒賞制度は持っておりません。
 それから、人事考課に全体で280名のまだ職員であります。人事考課に体系づけて数字的にあらわすまでにはいっておりません。参考には非常になっているんではないだろうかと私は思っております。
 それから、キャンペーンということでありますけれども、これは特別、先ほど申し上げましたように、問題というか、ある事業に対してとか、そういうことに対して提案を求めお願いしたりとか、各課ごとに、それからそれに意見を出し合っていただくとかという、特別キャンペーン期間を持ってこれらに対応してはおりません。総じてです。冒頭申し上げましたけれども、大変これは今、今村議員からご指摘のように、これからの町経営、運営経営という立場、そして住民にお返しできる精神的な物的な体制として必要かくべからざるものだと思っております。今後この内容、今のお話も参考にしながら体系づけ、そして積極果敢に職員諸君に挑戦していただくように相進めてまいりたいと思っております。

議長(相沢 忠男君) 2番今村 寿君。

2番(今村 寿君) 私のこの2問は、ほかとの比較ではございませんが、少なくとも実行していただいて、そんなにコストのかかるテーマではございません。しかし、末永く展開していきますと、非常に漢方薬といいますか、そのような成果につながってくるような私はテーマだと確信しております。それだけに粘り強い取り組みをぜひお願いしたい。
 先ほど申し忘れましたけれども、やはり人間は欲求の段階がいろいろありますが、最初はやはり腹一杯御飯を食べたいとか、安心して眠りたいとか生理的安定的な欲求から、最後は自分の提案が組織で生かされているというような、自己実現の喜びといいますか、こういうのになってくるわけですから、職員提案制度というのはそういう意味で本当に大切な私は評価基準と思うだけに、ぜひさらなる粘り強い取り組みをされる考えがあるかどうか、先ほどやるということになっていると思いますが再確認したいと思います。以上です。

議長(相沢 忠男君) 若生町長。

町長(若生 照男君) おっしゃるとおりであります。本当に困難な時代であります。大変住民の方々がご苦労なさっている時代でありますから、それに提案をしながら、そして職員は一番詳しく町内の実態を把握しているのが職員だと思っております。それは数字的にも、いろんな面で職員は把握しているはずです。担当部署はどこにあっても、職員は公僕として一番把握しているものであるから提案もしやすいはずであります。それから、町民の痛さもかゆさも知っていての提案だと思うので、その中の斬新なものは積極的に採用できる、していく、そういう体制を先ほど申し上げておりますように、体系的なものにはまだ弱いものがありますけれども、ぜひこれを強めてまいりたい、充実強化してまいりたいと思っております。

議長(相沢 忠男君) 3番細谷 禮二君。

3番(細谷 禮二君) きょう、最後の一般質問になりました。皆さん大変疲れているだろうと思いますが、耳をちょっとの間お貸しをしていただきたいと思います。
 私は、2点について質問いたします。1点目は、2学期制の導入を。2点目は、増加する不登校児の指導はということで質問いたします。
 まず、これからの学校教育は「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力」や「自ら律つつし、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性とたくましく生きるための健康や体力、すなわち『生きる力』の育成」を図っていかなければならない。
 平成14年4月から新学習指導要領が全面実施されます。また学校週5日制がスタートします。新しい学習指導要領では、授業時数を縮減し、教育内容も厳選し基礎的・基本的内容に絞り、ゆとりある学校生活の中でじっくり学習し、その確実な定着を図ろうとしております。学校週5日制は土曜日や日曜日を利用し、家庭や地域社会でさまざまな生活体験、自然体験、社会体験、スポーツ文化の活動を通し、子供たちに自ら学び、自ら考えるなどの『生きる力』をはぐくみ、健やかな成長を促すために実施されるものです。
 この新学習指導要領の改訂の趣旨を生かし、学校をよりよく楽しく、より成就感を味わうことのできる場として、児童生徒一人一人に『生きる力』を着実に育成していくためには、学校自体がまずゆとりある教育活動を展開することが大切です。子供たちの生活に何とかしてゆとりを生み出し、教師と子どもが向き合って、わかるまで学んだり、一緒に遊んだり、話し合ったりする時間を確保することで、学校生活における満足感、成就感がより多く得られるようにすることが2学期制の大きなねらいです。
 仙台市・築館町・女川町では、平成14年4月から2学期制導入の方向があると聞いております。我が富谷町では、導入する考えはあるのかないか、お伺いします。
 まず1番目、2学期制についての教育長の考えをお聞きいたします。
 2番目、教育委員会として、今後2学期制の導入を進めていく考えはあるかどうかお聞きいたします。
 2点目、増加する不登校児の指導は。
 文部省の調査によると、昨年度30日以上学校を欠席した不登校の小中学生は全国で13万4,000人に上ります。宮城県でも2,600人と前年度よりも増加の傾向にあります。我が富谷町においても、30日以上欠席した不登校の小中学生は39名と聞いております。不登校の児童生徒の多くは、「神経症的登校拒否」と言われております。個人差はあるが対人恐怖症や強迫観念などの症状も含まれ、軽度の精神障害と見られます。単に学校が嫌いではなく、家庭や学校などのいろいろな要因が絡まっています。いわば心が風邪を引いた状態の児童生徒です。今や誰でもどこでもなり得るもの、一人一人のケアが大切です。
 富谷町教育委員会では平成13年4月から不登校の児童生徒を対象に、適応指導教室「けやき教室」を開校し、火曜日から金曜日の午前9時から15時まで開設され、現在6名から7名が利用しております。また、富谷中学校、富谷第二中学校、日吉台中学校、東向陽台中学校に週に1回1日8時間スクールカウンセラーや相談員を派遣し、対策を講じております。今後、ますます社会環境の変化により、増加する不登校児童生徒の指導をどのように考えているか、お伺いします。
 1番目、増加する不登校の児童生徒に対しての教育長の考えをお伺いします。また不登校児童生徒に対して、教育委員会として今後の指導対策をお伺いいたします。以上です。

議長(相沢 忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木 国雄君) 初めの学校2学期制の導入について、お答えを申し上げます。
 趣旨等について、仙台市ほかでやれている、そうした内容についてのお話し承りました。
 ただ、私どもとして、それが即富谷に来年度からというような、そういうところまでの内容の細部検討はしておりません。学校の校長会では、話題としては話し合いをしております。今後、こうしたことについて有識者等々からのご意見を聞きながら検討をしてまいりたいというふうに考えております。
 委員会としてということでございますが、教育長、委員会を代表してというつもりでおったんですけれども、これはいろいろな情報収集をして、後々悔いのないようなそういう取り組みをするということで、万全を期した検討をしてまいりたいというふうに考えております。
 それから、不登校児童生徒の関係でございます。お話のようなことで、多くの心配される児童生徒がおるわけでございます。基本的には、学校は子供たちが楽しく学び、多くの友達と楽しく遊び生活する場であるべきであるというふうに考えておりますけれども、現実にいろいろな理由といいますか、個々によって理由が違うのも多いわけでございますけれども、学校に行けない子供たちがおるわけで、学校におきましても家庭訪問、あるいは電話連絡等、絶えず働きかけをいたしているところでございます。
 先ほどもお話ありましたように、町内4中学校に臨床心理士のスクールカウンセラーを配置しておりますけれども、生徒のカウンセリングはもちろんでございますが、保護者の相談、あるいは家庭訪問なども実施しております。そして、校内の教師へのアドバイスなどもされているところでございます。そういうことで、学校を挙げて不登校対応についていろいろな形で働きかけをして、出校を促しているところでございます。
 なお、けやき教室、先ほどありましたように、そこへ通っている子供たち、何人か非常にいい姿で学校へ復帰している子もいるということでございます。今後ともこのけやきへの利用についての呼びかけもあわせてしていきたいというふうに思っております。

議長(相沢 忠男君) 3番細谷 禮二君。

3番(細谷 禮二君) 二つほど質問いたします。
 今年度の中学校の総授業実数は何時間なのかと。それから、新しい学習指導要領が入ってきた場合、総授業数は何時間なのか。また、授業日数は何日なのかということをお尋ねいたします。
 二つ目は、ある高等学校で1年間に入学してくる子供たち、不登校の子供が約58名ほどあったと。その中で、約半分の子供は普通学級に入り、10名の子供が無欠席であると。あと残りの20名はたまには休むけれども、学校へ来ております。子供たちは何かのきっかけを待っているだろうと思います。そういう不登校の子供たち、逆に私はあと親の方がもっともっと多く悩んでいるのではないかなと。学校でスクールカウンセラーがおります。相談に行くのも大変だろうと思います。
 そこで、富谷町内には学校の教員の退職者がいっぱいおります。こういう専門からアドバイスを受けたり、相談員になってもらったりして、富谷の町から不登校ゼロということを目指すような対策はとれないのかなということをお尋ねいたします。

議長(相沢 忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木 国雄君) 中学校の現在の標準実数は1,050時間だというふうに聞いております。これが新しい学習指導要領では、70時間が減というふうにたしか記憶しておりますが、もし数字が違いましたら後で訂正させていただきます。
 そういう中で、不登校の子供であっても学校に復帰している、いろんなきっかけがあろうかと思います。そうしたことについて、いわゆる担任の先生、学校自体もなかなかそういう子供たちにずばり言えないところもあったりして、カウンセラーに相談をしたりしてということであります。そういうことで、親さんの相談ももちろんあると。それから、中には親さんも全く出てこないというのもあるんだそうでございます。あと電話連絡、訪問に際しても、そっとしておいてくださいというふうなお話をされる家庭もあるということでありますから、そういうことも踏まえながら、スクールカウンセラー、臨床心理士でありますから、そういう方々の指導を得ながら、さらに学校を挙げて今お話のように不登校ゼロを目指して頑張ってまいりたいというふうに考えております。

議長(相沢 忠男君) 3番細谷 禮二君。

3番(細谷 禮二君) 新しい学習指導要領の方では、1年間980時間に削減されます。授業日数は200ちょっとです。私も中学校の教諭をしておったとき、3学期制で、3学期のときはほとんど授業することはできませんでした。というのは、1月冬休みが終わってから予餞会とか謝恩会、私立の高等学校の入試、公立高校の入試、そういう学校行事が数多く入ってくると、30日ぐらいしか授業できないわけですね。3学期制ですと。それを今度新しく変わると、授業日数が大体200日ということで、ちょうど半分100日100日に切っていけば、非常に授業とかそういうものも進められるのではないかなという、私ここへ仙台市教育委員会が出した新しい教育過程編成に当たっての実践事例、これはことしの1月に発行したものです。それから、仙台市の方は2年間にわたってこの2学期制導入を踏まえてということで、新教育課程編成に当たっての留意事項という、仙台市の教育委員会からいただいてきておりますが、後で教育委員の方へお上げしたいと思います。
 それから、不登校児の方ですが、教員の退職者ですね、その方に応援をもらうというような、地域ぐるみで取り組んでいくということが、何か今まで見ておりますと、学校と家庭、そして教育委員会だけでの連絡のような、何人いる何人いるということで、あとはけやき教室とかカウンセラーにお任せきり。そういうことではなくて、やはり子供は宝ということを前提として、みんなで見ていく方法、かえって不登校がなくなるのではないかなとこう思いますので、今後そういうことを教育長さんも考えていただいて進めていただきたいと思います。これはアドバイスだけで終わりにしたいと思います。

議長(相沢 忠男君) これで、本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。

午後4時16分 散会

平成14年第1回定例会議事録(第2号)

平成14年3月6日(水曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 渡邊俊一君
  • 2番 今村寿君
  • 3番 細谷禮二君
  • 4番 尾形昭夫君
  • 5番 安住稔幸君
  • 6番 伊豆田待子君
  • 7番 菅原傳君
  • 8番 土樋輪康雄君
  • 9番 土井昭二君
  • 10番 川崎啓一君
  • 11番 小野進君
  • 12番 相澤武雄君
  • 13番 大木忠君
  • 14番 市川壽藏君
  • 15番 蜂谷武君
  • 16番 佐藤聖子君
  • 17番 永野久子君
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 浅野幹雄君
  • 20番 相沢忠男君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 助役 郷古一郎君
  • 収入役 山路礼子君
  • 総務課長 内ヶ崎武君
  • 企画課長 浅野茂君
  • 財政課長 中川弘美君
  • 町民課長 眞山巳千子君
  • 保健福祉課長 千葉美智子君
  • 税務課長 菊地喜一郎君
  • 生活環境課長 佐藤信夫君
  • 農林振興課長 根來良光君
  • 建設課長 古跡幸夫君
  • 都市計画課長 梅津慶一君
  • 商工振興室長(兼) 浅野茂君
  • 会計課長 伊藤和子君
  • 教育長 佐々木国雄君
  • 教育総務課長 内ヶ崎清子君
  • 生涯学習課長 村山令記君
  • 体育振興課長 須藤辰夫君
  • 水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 内ヶ崎武君
  • 農業委員会事務局長(兼) 根來良光君

事務局職員出席者

  • 事務局長 磯部利彦    
  • 主幹兼係長 横倉時夫
  • 書記 浅野輝夫

議事日程 第2号

平成14年3月6日(水曜日)午前10時00分開議

議事日程表
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問 17番 永野久子議員
1 少人数学級の早期実現を目指して
2 仕事起こしと雇用創出を積極的に
 8番 土樋輪康雄議員
1 市制施行への道筋を示せ
 6番 伊豆田待子議員
1 子供の放課後、読書運動の充実を
2 「男女共同参画社会」の推進は
18番 佐川幸三議員
1 PFI(民間主導の公共事業)について
2 教育の充実と教育委員会のあり方について
第3 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(平成13年富谷町一般会計補正予算(第5号))
第4 議案第28号 平成13年度富谷町立富谷小学校屋内運動場改築工事(建築本体)請負契約の締結について
第5 議案第29号 平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更について
第6 議案第30号 富谷町道路線の廃止について
第7 議案第31号 富谷町道路線の認定について
第8 議案第32号 住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について
第9 議案第33号 黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務組合規約の変更について
第10 議案第34号 損害賠償額の決定について

本日の会議に付した事件
議事日程のとおり

午前10時00分 開議

議長(相沢忠男君) 皆さんおはようございます。ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。議長諸報告はお手元に配付のとおりです。これで諸報告を終わります。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりです。

日程第1 会議録署名議員の指名

議長(相沢忠男君) 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。
 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により14番市川壽藏君、15番蜂谷 武君、16番佐藤聖子君の3名を指名いたします。

日程第2 一般質問

議長(相沢忠男君) 日程第2、昨日に引き続き、一般質問を行います。
 通告順に発言を許します。17番永野久子君。

17番(永野久子君) おはようございます。私は、2点について質問いたします。
 まず、少人数学級の早期実現を目指す問題です。町は、今回の議会に提案する平成14年度の施政方針及び予算案の中で、「小学校低学年の教育充実事業」として小学校1年生に非常勤講師を各小学校に1人ずつ増員、少人数授業やチームティーチングなどを実施することを明らかにし、予算約1,500万円を計上しました。
 昨年12月25日に、仙台市が新年度から小学校低学年の少人数学習推進事業を市独自の予算で実施するという方針を発表して以来、富谷の住民や教育関係者に大きな衝撃が走り、「同じ義務教育なのに仙台市と富谷町で教育条件に格差があってはならない。なぜ富谷ではできないのか」という声が高まっていたさなかのことですから、急遽実施に踏み切った当局の努力は評価したいと考えます。
 しかし、この「低学年教育充実事業」を一時的な対応にとどめず、あくまでも少人数学級実現への入り口とするにはまだ多くの課題が残されています。
 まず、本論に入る前にはっきりさせたいのは、昨年の12月議会で教育長が「少人数学級は、国や県の制度を越えて町が実施する考えはありません」と明確に答弁し、町独自に教員、あるいは非常勤講師を配置することについて全面的にこれを否定した事実を現時点でどのように考えているかという問題です。
 今回、町が独自に非常勤講師を配置するということは、まさしく国や県の制度を越える措置であり、町教育委員会がみずから否定していた方向に転換したわけで、住民の切実な願いに背を向けたこれまでの態度への謙虚な反省がなければならないはずです。塩竃市の教育長が、かねてから少人数学級実現のために、県に対して強く要請をしてきたということと比べてみても、子供たちの教育環境をよりよいものにしたいという親や教師の願いを否定し、あくまでも国・県の制度の枠内でしか教育の問題を考えられない富谷町教育委員会には、今、厳しい反省が求められています。
 教育長ご自身は、12月議会での答弁を振り返って反省はあるのか、今回の措置との関連をどう説明されるのか伺います。
 また、町長は施政方針で「住民への説明責任」、あるいは「パートナーシップ」ということを強調しておられますが、今回の方針については、事前の説明が全くなく、3月議会開会直前の予算案の配付をもって初めて明らかにするという対応でした。一日も早くと実現を願ってきた住民は、誰しもこの措置を歓迎するはずですが、4月の新1年生の保護者さえ全く知らされていないという状況でした。
 仙台市の場合は、独自の教員配置を昨年12月25日に発表し、早くから方針を明らかにしてまいりました。「よいことならどんなやり方でもよい」というわけにはいきません。これは住民への説明という民主主義の基本にかかわることです。重大な方針転換を事前に誰にも説明せず、抜き打ち的に実施するという姿勢は、今後改める必要があります。
 2月には2回も議会の全員協議会が行われており、12月議会以後に方針転換の決断をされたとしても、予算計上の前に住民と議会に説明する機会はあったはずです。
 そこで町長に伺いますが、実施の決断をしたのはいつだったのか。なぜ一言も住民に、そして議会に説明をしなかったのでしょうか。
 次に、この事業の内容についてですが、仙台市の少人数学習推進事業の具体的な内容を見てみますと、およそ四つのパターンがあり、チームティーチングの場合は、新1年生に配置された非常勤講師が各学級の担任を均等に補佐するケースと、困難な学級などを担任とともに複数で担当するケースがあります。
 また、少人数指導の場合は、一部の教科・単元において1学級を20人程度の学習集団に分けて編制をし、非常勤講師が半分のグループを担当するケースと、1学級の人数を30人以下の集団で編制し、非常勤講師が一つの学級を受け持つ実質的な少人数学級のケースが想定されています。
 この四つのケースの中で注目したいのは最後の四つ目のケースで、実質的な30人学級も選択できるようになっているという点です。
 御承知のように、学級編制権は宮城県にありますから、県が30人学級に踏み切らない限り、市町村独自に正規の教員をふやして正規の学級担任を置くことはできません。市町村としては、事前の策として非常勤講師を配置し、担任の補助的な役割を受け持たせるしかないわけですが、それにしても少人数学級編制への過渡的なやり方として大いに評価できるのではないでしょうか。
 「少人数授業」も「TT」も、特定の教科だけ学級数をふやしたり複数の教員を配置することで、これまでの40人学級に比べれば、先生の目がよく行き届き、学習効果ははるかに高いと言われています。しかし、少人数授業は生活集団と学習集団を切り離し、生活は生活、学習は学習と子供集団を小分けにしたり、また「TT」の場合は正規の担任と補佐的な非常勤講師に序列が生じるなど、かえって子供たちにストレスや不安感を与えるなど問題も生じています。
 「少人数授業」や「TT」の学習面でのプラス効果が生活面でのプラス効果につながって初めて子供たちの全面的な発達を保障することができます。学習集団と生活集団を切り離さず、一つの学級として一日を送れるようにすること、つまり少人数学級の実現が最も緊急の課題となっている今、仙台市の取り組みは大いに注目に値すると考えます。
 そこで、富谷の「低学年教育充実事業」では、例えば児童数120人の場合、1学級30人編制の4学級とし、非常勤講師に一つの学級を担当させることは可能なのか。つまり、実質的な少人数学級編制は可能なのか伺います。
 今回の措置で小学校新1年生について各学校1名の非常勤講師が配置されれば、40人学級の大変さを最も強く指摘されていた1年生にとっては、これまでに比べ、数段のゆとりある学校生活が送れることになります。
 しかし、大変なのは小学校の新1年生だけではありません。現在、富谷では小学校の66%、中学校の87%の学級が31人以上となっています。特に、東向陽台小学校、富谷小学校、あけの平小学校、成田東小学校、東向陽台中学校、富谷第二中学校、富谷中学校では35人以上の学級がメジロ押しの状態です。
 さらに富谷は、転入転出が多い町だけに学級編制の時期には学級数がふえるか減るかの境界になることがしばしばありまして、ひどいときには学年がスタートしてから学級がふえるというケースも珍しくありませんでした。
 こうした中で、授業についていけない、勉強がわからないという悩みは小学校低学年に限らず、高学年でも共通の問題になっています。また、中学校でも、新しく始まった英語の勉強でつまずいたり、算数から数学になってから授業がわからなくなったなど、こうした声は数多く聞かれます。
 高学年で不登校になった子供さんのお母さんは、「やはりクラスの人数が40人近い状況では、学習面でも生活面でも、一人一人の子供に十分な目配りが行き届かないようだ」と訴えておられました。今、富谷の子供たちは、県内でも最も深刻な過密学級のストレスに苦しんでいると言えないでしょうか。この実態を何とか改善する必要があります。
 富谷の学校教育が、まれにみる過密学級の中で行われている現状について、町当局と教育委員会はどのようなご見解をお持ちなのか伺います。
 また、非常勤講師を小学校全学年に、あるいは中学校にも一気に配置するのは無理だとしても、せめて小学校2年生までを対象にすることは容易なはずで、予算もあと1,500万円ふやせばできることです。仮に小学校全学年で実施したとしても予算は約8,290万円で可能です。財源については、毎年3億円程度の黒字を出している県内屈指のゆとりある財政ですから、町当局がその気になりさえすれば、これくらいの金額を捻出できないはずはありません。ひとえに、町当局のやる気にかかっていると言えます。
 将来の人づくりのために、今、多少苦しくても教育には力を入れるという、本来の「米百俵」の精神が大切ではないでしょうか。
 町独自の非常勤講師の配置を全学年に広げるために、展望を持って計画的・段階的に実現するよう求め、また、当面、小学校の2年生にも拡大することを求めてお考えを伺います。
 町長の施政方針及び予算案では、富谷で実施する「低学年教育充実事業」の財源は、政府の「緊急地域雇用創出特別対策事業」となっています。つまり、あくまでも雇用対策であって教育対策としての位置づけではないのです。「緊急地域雇用創出特別対策事業」は、政府の一時的な政策措置であり、永続性が保証されているものではありません。雇用対策の予算を教育に使い回しするという安易なやり方ではなく、初めから教育の予算として十分確保する必要があります。
 同時にこのことは、二つの意味で問題です。一つは、教員の資格を持った人をきちんと確保できるのかということ。もう一つは、政府の特別事業が終了した後も継続して少人数学級に向けた取り組みができるのかということです。
 教育長は昨日、「低学年教育充実事業は3年くらい試行が続くかなと考えている」とお答えになりましたが、3年後の展望について、当局のお考えを伺います。
 次に、宮城県と国に対する要請の問題です。
 秋田県と福島県が30人学級を実施、山形県は1学級21人から33人の少人数学級を全国で初めて小学校全校で実施、青森県、岩手県も少人数学級・少人数授業を実施するなど、少人数学級、あるいは少人数授業の実現は、もはや押しとどめることのできない大きな流れになっています。30人学級はその通過点というべき位置づけになっていると考えます。
 宮城県では、財政難を口実に、少人数学級実現の立場に立たないため、市町村先行型で実施せざるを得ない状況です。少人数学級に対する住民の要望の切実さから見て、町独自の予算措置で非常勤講師などをふやすことは待ったなしの課題ですが、同時に県が決断しない限り、30人以下の学級編制は実現できません。繰り返すようですが、学級編制権を持つのは宮城県であり、仮に市町村が独自に非常勤講師などを配置しても、正規の学級担任にはなれません。ここに宮城県での30人学級、少人数学級実現を阻んでいる最大のネックがあります。
 また、文部科学省は、1学級30人以下の少人数学級を実現した場合には、当然、教員採用数をふやすことが必要になるため、これを避けて非常勤講師などで対応できる「少人数授業」でお茶を濁し、正規の教員として十分力量のある人を講師として安上がりに使うという二重のごまかしを行っています。
 こうした国・県の姿勢を正し、本格的な30人学級、少人数学級を実現させるために、自治体の側からの強力な働きかけが必要です。
 国・県の決断を急がせるべく、町村会としても強く要請する必要があるのではないでしょうか。副会長としてこういう問題でリーダーシップを発揮してこそ、役割が果たせると思いますがいかがでしょうか。
 第2に、仕事起こしと雇用創出の問題で質問いたします。
 町内の自営業者の方々は、長引く不況の中で一様に仕事が減り、四苦八苦しています。「仕事がないから税金も滞納する一方」と嘆いておられます。リストラで仕事を失ったり再就職が進まないなど、事態は深刻です。1月の完全失業率5.3%ということは、月の最後の週に全く仕事をしなかった人の数をカウントしただけですから、実際にはその数倍の失業者がいると考えられます。
 若い人の就職難もかつてない状況で、新規卒業の高校生の内定率は卒業を目前に控えた2月初めの時点で、黒川高校では就職希望者150人中わずか65人、43%とのことでした。つまり、6割近い方がまだ就職が決まっていなかったわけです。
 これまで北部工業団地の電気事業関係の企業に多くが採用されてきたのが、ことしはほとんどが新規採用を見合わすという状況で、進路指導の先生のお話では、「今までと比較にならないほどひどい状況だ」ということです。松陵高校、泉高校でも従来にない内定率の低さだということでした。「仕事がない、働けない」という事態は、生活そのものを根底から脅かすだけでなく、精神的苦痛もはかり知れないものがあります。町民の暮らしを守り、憲法に保障された働く権利を守るためには、経済情勢がよくなるのをじっと待っているわけにはいかないせっぱ詰まった状況だと言えます。
 そこでまず、「仕事起こし」についてですが、地方自治体みずから、政策として仕事起こしに取り組む状況が全国で生まれ始めております。東京板橋区が1998年に緊急の不況対策として始めた個人住宅改修への補助制度は、わずか数年で全国19の市・区・町で実施されるに至っていますが、この制度のかなめは、住宅改修の補助を受けるためには地域の大工さんや工務店、設計士などを利用することが条件になっている点です。この制度によって1年間に375件、工事総額6億3,000万円余の仕事を起こすという実績を上げ、住民にも地元の零細業者にも喜ばれているということです。
 具体的には、個人住宅の改修の際に、行政が消費税相当分5%を助成するもので、工事費の上限は500万円、地元に本店を置く業者を使う場合にのみ適用されるということです。もちろん業者は個人の大工さんなどを含んでいます。
 今、富谷町には、建てかえ、改修の時期を迎えた個人住宅がかなりあると見られ、実際に平成12年度は申請が出されたものだけでも45件の増改築がありました。住宅改良の需要は潜在的に相当数あると考えられます。町が一定の助成を行い、町内の業者に注文することを条件につければ、住宅建設の分野は大工、設計、内装、外工、上下水道、ガラス等々、関連業種のすそ野が広いことから、仕事起こしの呼び水として大変大きな効果が期待できます。
 仮に工事費の上限を500万円とし、その5%を助成、そして1件当たり最高25万円の助成額とした場合に、年間50件としても、町の予算を1,250万円用意すれば、工事総額2億5,000万円の仕事を富谷町の町内に生み出すことができます。この制度を使えば、必ず町の税収にもつながるというわかりやすい仕組みで、地元の零細業者に仕事が回れば地域経済への波及効果も期待できます。マイホームの改良、業者への仕事起こし、町の税収増と一石三鳥の制度です。ぜひ実施するよう求め、当局のお考えを伺います。
 また、要介護の認定を受けた人が住宅の改造を行う場合に、介護保険ではわずか20万円の給付となっておりますが、保険の規定による住宅改修費に町が上乗せをして助成を行えば、この面でも住宅改修の需要を呼び起こし、仕事をふやすことができます。介護を受ける人にも、介護をする人にも喜ばれる施策ですが、町として実施するお考えがないか伺います。
 第2に雇用対策ですが、宮城県や仙台市、古川市、石巻市などが、就職の決まらない高校の新規卒業者を1年間臨時職員として雇用する方針だということで注目を集めています。緊急避難的な対応とはいえ、1年間雇用されれば、その後は雇用保険の対象にもなり、大いに役立ちます。直接的に住民の雇用をふやすという視点が大事で、富谷町でもぜひ実施してほしいという声が出ています。
 政府の緊急地域雇用特別事業を受けて、富谷町では、平成12年度は例規集の改版、13年度は公共交通バス調査を行いました。いずれも外部への委託で、直接住民の雇用増に結びつくものではありませんでした。平成14年度は森林事業なども考えておられるようですが、今必要なのは、ストレートに雇用をふやすこと、就職できない高校卒業生に働く場を確保することではないでしょうか、伺います。
 また、雇用対策を事業者の立場から見た場合ですが、ある自営業の方の話では「この不景気のもとでも人を雇いたいという業者はいると、町内にいるということです。最低賃金や社会保障費の負担ができないから求人を出さないが、1年間くらい行政から一定の助成があれば、新人を雇い仕事を覚えてもらって、見込みがあれば引き続き雇用することもできる」ということです。
 例えば、医療保険や厚生年金、雇用保険など事業主が負担しなければならないものの一部を助成することで、事業主の雇用への意欲を引き出すことができるのではないでしょうか。働く側と事業主側のニーズが合えば長期的に安定して雇用されることも可能になり、臨時的に町職員として高校卒業生を採用する制度の延長線上にある雇用促進策として積極的に検討する値打ちがあると思いますが、いかがでしょうか。
 以上、当局の答弁を求めて質問を終わります。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) よく永野議員、お金幾らあれば、それから対照する比較が第一でありますから、私も数字と他の自治体を対照することは可としています。絶えず比較・検討、数字も頭に置きたい。それが自治体運営経営にも大事だと、その数字なり比較・検討することはとても大事だと思っております。ただですね、対照の仕方にいろいろな意見があろうと思っております。
 仙台市は県に次ぐ政令市であります。独自にやれる範疇がかなりある。地理的に隣だから仙台は、仙台はということと、それから独自性の違いもある。特にこの教員の問題については、学級数の問題については、各県とも比較し、私も聞いております。県の首脳と話をしておりますと、学級数の問題も各県ごとにもあります。また、もっと細かく申し上げれば、市町村ごとに学級数の問題もあります。したがって、そういうものからして、我々としては、そういう時代に入ったよということで、責任はあなたの方ですよということは、何度も話し合いの中で、宮城県と持ってきたわけです。したがいまして、「市町村独自、万やむを得なくそういう話題に入ってきているんだから県も取り組まねばならん。こういう責任を持ちなさい」こういう話をしてまいりました。
 それから、その具体のことについては教育長の方から申し上げさせていただきます。
 それから、仕事起こしの問題でありますけれども、これまで出てまいりました全国19市町村、私も19市町村ぐらいあるんだなということで調べて、調べていると言ってもそれほど私が行って調べたり、それほど詳細な調べではありませんけれども、例えば、震災による災害の普及を研究的になさるとか、それから非常に自治体に工務店が、非常に多い。工務店というよりも個人工務店というか工務者、大工さん、こういうのが多いとか、その自治体の大変な独特な地域性、そういうのが取り組まれているとも伺っております。3,200の自治体の中でありますから、みんな特殊性があるはずであります。その中の一端だと思うんですけれども、そういう比較でいきますと富谷の場合、給与所得者が断トツに多い町であることもあります。
 そういうことからして、富谷で大工さんにだけ取り組むという考え方まではいきかねる、こういうふうに思っております。試算によるとそれで回れば回って税金が入ってくるという、そういう試算もされているようでありますけれども、私はそこまではしておりません。これは、そういう見方よりも、その以前として、前段として、私はそこまで踏み込めないと思っております。
 それから第2点の介護保険、介護者にですか、こういう取り組みはしているわけでして、22件ほど町で取り組んでいるようであります。これは介護保険法との整合性もあるから、ある一定の目安で今、やっていることを継続してまいりたい、こういうふうに思っているところであります。
 それから、新規職員、新卒者を町にということでありますが、町でも大勢の臨時の職員の方々、お手伝いいただいている方々がおります。それから年齢構成でいろんな職種、職種でお願いしている内容によって年齢もあるだろうし、さまざまな、新しい人で新卒者もいいだろうし、そういうことを見分けながらお願いしているわけでして、先ほど、仙台なり古川なり石巻という、我々の町より断トツに職員数の多いところと比較なさっていました、私たちの町のように小規模の中で新たに独自でというのはなかなか、新たにつくり上げるのは大変難しいと思っております。
 それから、そのほか、緊急雇用創出事業の制度の中で取り組んでいただきたいと。これらを啓蒙しながら対応していく、こういうことであります。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 少人数学級の関係についてお答え申し上げますが、昨年の議会で少人数学級はできる状況にないというふうに申し上げました。
 先ほど、質問の中にもありましたように、学級担任というのは教員ということになります。したがいまして、教員の数の算定は、国は標準法という法律に基づいて1クラス40人と定めております。その実施に当たっての基準は県で定めること。県で定める、そういう少人数学級に充てる教員の配置がされれば少人数学級は可能であると。しかしながら、現在、きのうも申し上げましたように、県では、その少人数学級に対応する数の教員配置はないということから、少人数学級は町単独でやれる状況にないということを申し上げたわけでございます。そのことについては今も考え変わっておりません。
 それから、先ほどの質問の中で、「富谷町の教育はまれにみる過密学級」という表現がございました。これは、富谷だけが40人学級をしているということではないはずです。ですから、その市町村の学年ごとの学級によっては40人、あるいは30人、25人というところもあるかもしれませんけれども、富谷だけが過密であるという認識は私は持っていないのであります。
 それから、「1・2年生に全学級非常勤講師を配置することは容易なはず」というふうなご質問がございました。全部置けば、各学級1人ずつ配置すれば教育的な立場からすればいいわけでございますけれども、それなりの方々を雇用するわけですから、相当の財政負担が出てくると。先ほど、2千8百何万円というようなお話もございましたけれども、町として、先ほどありましたように雇用の問題もあります。別な立場からすればこれも必要、こちらの立場からすればこれも必要ということ、2千何百万円で容易かというふうな、そういう考え方はどうなのかなと、そういうふうに考えております。そういうことで、町独自に全学級に配置云々ということは、今、町としてもできる状況にないというふうに私は考えております。
 それから、雇用対策の財源をもって今回の教育事業で雇用するということはいかがなものかというような話がございました。私どもの方からすれば、財源はどこから来ようとも、そういう配置の予算措置していただいたということについては大変ありがたいことであるというふうに考えております。
 それから、有資格者の確保、これについてはなかなか難しい面もありますけれども、いろいろな方々から情報を得ながら、あるいは場合によっては公募をしながら、必要な数等の確保をしてまいりたいと考えております。
 3年後の展望ということがありました。今回実施する低学年のゆとり事業につきましては、きのうも申し上げました試行ということでございます。ですから、ことしの配置した状況等々を勘案しながら、さらに来年、再来年と検討してまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。
 (「答弁漏れが幾つかありますけれども、わかりますか、議長。いいですか。
 少人数で対応していける、あるいはチームティーチングの対応にしていこうということでの決断をいつされたのかということと、なぜ議会に一言も説明しなかったのかという問題、これが一つ。
 それから、実質的な30人での編制、非常勤講師を担当させるけれども、仙台市で試みているような四つ目のケースですね、これについて可能なのかということ。
 それから、仕事起こし、雇用創出の問題では、事業主の雇用意欲を促進するための助成制度についてお答えがありませんでしたので。事業主ですよ。
 ではまず、答弁漏れしているところ言って下さい」の声あり)

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 議会に説明するほどでなくて粛々と積み上げてきた、今度の事柄だと、こういうふうに思っています。決断は本年度中です。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 今回の非常勤講師による担任は可かということでございますけれども、小集団による授業でもってやることは可ということでございます。ただ、やり方は、そういう小集団に分けるか、あるいはTT方式でやるか、いろいろ、学校の考え方で決められるというふうに考えております。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) 先ほど、町長が教育の方の質問に関しまして、仙台市は政令市であると。規模も大きいし、やれる範疇が違うんだというふうにおっしゃっておりましたけれども、確かに規模は富谷の比ではありませんけれども、しかし、財政の状況を比べていけば、パーセンテージで見ていけば、富谷は仙台市に決して劣らないんですよね。このことをしっかり踏まえていただきたいと思います。
 その上で改めて伺いたいんですが、この実施の決断について、議会に説明するほどではないとおっしゃいましたけれども、重大な方針転換ではないんですか。教育長に後でお答えいただきますけれども、教育長が答えた、12月議会での答弁の中にはですね、「町独自にやる考えがない」と言っていたわけですから、単に国や県の制度を越えてと、学級を編制するということだけを指していたわけではないんですね。独自の措置についてはやらないと、こう言っていたものを、現に独自の措置をやることに決めたわけですから、大変重大な、住民にとっては大変うれしい決断をしたわけです。説明するほどではないとおっしゃいますけれども、これまで繰り返し繰り返しこの議会で、私どもだけではなくて多くの議員さんもこの問題を取り上げてこられました。それほどに関心が高いんです。こういう問題についてなぜ説明するほどでないと。あたかも小さな問題であるかのような答弁をなさるんでしょうか。そんなに小さい問題でしょうか。改めて伺います。
 それから、最近だけを見ましても、2月の、たしか7日と2月20日に議会では全員協議会を開いております。それで開会の前には、町長も控室において談笑されておられました。こういう機会をとらえて、5分でも10分でも、「実はこういうことでやるよ」と、「やるようになりました」ということをなぜ一言言えないんでしょうか。こういうことをやらないでいて、説明責任だとかパートナーシップだなんて言えないんじゃないですか。どこに説明責任を果たしていると言えるんでしょうか。改めて町長に伺います。
 それから、富谷だけが40人学級をやっているわけではないんだと。これは確かにそのとおりですけれども、富谷町が特別に大変な状況にあるというのは、恐らく把握されているかと思いますけれども、先ほども申し上げましたが、小学校では7割近く、そして中学校では8割、9割近い学校で30人を超える、31人以上の学級になっているんですね。さらにそのうちの、先ほども申し上げましたけれども、相当数、3割から5割の学級が小学校、中学校で35人を超えているんですよ。大変な状態だというふうな認識がないんですか。しかもですね、富谷の場合は転入転出が多いわけですから、絶えず1学級ふえるか減るかという境目にある学年というのはつきまとうというか、生まれているんですね。これを解決しなければならないということが、本当にもう、過去何年にもわたって続いてきているわけです。こういうことが本当に大変だと。子供にとっても教師にとっても大変だという認識がなければ、教育委員会務まらないんじゃないでしょうか。教育長、いかがでしょうか。
 それから、財源の問題と絡んでですけれども、財源はどこから来ようともありがたいことだとおっしゃっておりました。確かにお金に色がついているわけではありません。私が伺っているのは、位置づけの問題を聞いているんですね。雇用対策という一時的なことではなくて、富谷町の教育の問題として継続的に続けていく必要があるんじゃないかということを聞いているわけです。
 この点については、3年くらい試行が続くというのは、あくまでも試行だと。その後で考えたいと言っておられましたが、これは3年に限らず、必ず継続をして展望を持って一気にできなくても計画的に、段階的に進めていくという見通しを今、はっきりと述べていただかなければ、これまでの繰り返しになるんじゃないでしょうか。いかがでしょうか。教育長にお伺いします。
 それから、仕事起こしの問題ですけれども、19の自治体の話というのは、私が提言をした住宅改修補助制度についてのみの数値ですから、各自治体ごとにもっといろいろな施策をやっているというのは、これは、そういう方向に流れてきていますので、そこのところは間違わずに受けとめていただきたいと思うんですけれども、何ができるのかということを考えていく必要があると思っているんですね。
 大工さんだけに補助するのはいかがなものかと言っておられましたけれども、それでは、今までですね、例えば、工場設置奨励条例というのがありまして、これまで先端技術産業に対して富谷町に新たに進出してきた企業には固定資産税の全額に相当する金額を奨励金として交付してきました。つまり実質的な固定資産税の免除ですよ。ここ数年はどうも該当する企業がないようですけれども、一時は年間3千数百万円、この工場設置奨励条例で使われました。1件当たり百数十万円、2百数十万円という奨励金が交付されてきた。この制度が今でもあるんです。こういうことを、先端技術産業にはやってきてですね、長年この富谷で細々と、営々と地元の企業として自営業者として頑張ってこられた旧来の業者には何もしないと。何のサポートもしないということでいいんですか。
 改めて伺いますけれども、あれもだめ、これもやらないというふうにおっしゃるなら、では町として、仕事起こし、雇用を生み出すために何をしようとしておられるのか伺います。
 それから、高校卒業者についてですけれども、断トツに職員数の多い町と比べられても困るという趣旨のご答弁でしたけれども、そして、緊急地域雇用創出特別事業で対応していくということでしたが、今、ご提言しているのは、高校卒業者、今年の春、この3月に卒業して就職できない方たちをどうするのかと。こういう青少年が仕事にもつけないで苦しんでいるという状況を何とか解消しようという、こういう対応を町としてはどう考えているのかということが問われているわけで、断トツに職員数が多い町と比べてもということではなく、富谷町の場合には、逆に職員数が大変、人口の割には少ないわけですから、やれる範囲は逆に多いということも言えると思います。改めて新卒の高校卒業した方に臨時職員として対応するということをやらないのなら、こういう人たちにどういう施策をもってこたえようとしているのか伺います。
 それから、事業主の方々が雇用を促進すると、雇用をふやしていくというときに、さっきお答えされたと言うんですけれども、それでは、社会保障費の一部を助成という形で行う、これはですね、中・高年については国からも制度としてありますから、実施すれば助成金が出るんですけれども、しかし、中・高年以外の方々にはないんですよね、こういう助成制度は。ですから、これをカバーするという意味で事業主の雇用促進ということで若い人たちへの採用の道を広げるために行ってはどうかということで伺いたいんですが、町としては、雇用促進のために国の制度以外に何を考えておられるのか伺います。
 それからもう一つですね、要介護の方々の住宅改修費に町が上乗せをするということについてですけれども、こういう取り組みはやっているというお答えでした。22件ほどだと、数字も挙げられました。しかし私が介護支援センターで伺ったところ、介護保険に上乗せする形での住宅改修費への助成というのはあるんですかということに対して、そういう制度は全くありませんというお答えでした。このお答えの整合性、どうやってとるのでしょうか。どちらが正確なのか伺います。以上です。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 仙台とよく比較いたします。仙台より短い分、長い分、みんな独自性がある、ただ規模があれだけ大きい政令市、その違いがあることを認めているところであります。
 それからもう一つ、教育長の方から教育問題、お答えあると思いますが、私は古い数字でありますから、それほど詳しく持っておりません。ですから、大まかに申し上げます。
 県内、多分小中学校600校以上あるはずであります。年々、年ごとにですね、1学級の児童生徒数が下がってきている地域が圧倒的に多い。圧倒的という表現までいかないが非常に多い。それと、仙台都市圏域の児童生徒数の1学級に負荷されている数字と分けて計算すべきではないだろうかというのが私の宮城県に対する申し入れ、したがって、そういうのを分析しながら、県の責任でおやりなさいと、こういうことであります。いわばいつ議会に説明したか。教員、学級数の児童生徒数を縮小してそれを恒常的に進めるのは宮城県の責任である。宮城県が責任を持ってやりなさいと、こういうことでありまして、今度の場合は、臨時的なものでありますから、「なぜ議会に、議会に」と言いますけれども、それほど私は、全員協議会で説明するまで必要ないと、こういうふうに思ったのであります。
 それから次に、雇用問題、全体としてですね、大変深刻です。想像以上に、永野議員だけ思っている以上に私もこの日本中の雇用については大変深刻に受け取ります。だったら何かしなさいと言うけれども、この小さな自治体で臨時職員使うと、これだって皆様方からお預かりしているお金で動いている町でありますから、それを背負い込むだけの力はありません。これは、雇用対策は、国家的な責任でやるものであります。国家的な責任で。
 一自治体で、少々のことでとてもとても乗り切れる代物ではない。これは、雇用対策は国の責任でしっかりしていただきたいというのが我々の願いでありますし、そういう機会あるごとに申し入れしているところであります。
 そのほかについては第1回目に答弁したとおりであります。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 少人数学級はできないと言ったことでございます。先ほども申し上げました。これは、学級担任は県費負担の教員でなければならないということでございます。そういうことで、学級を1クラス30人以下にするということは、それなりの教員配置がなければならないと。その配置は今、宮城県ではないんだということでございます。これを町独自でやるということには、やれる状況にはないというふうな考え方であります。
 ただ、県の基準に従って、その方法論として、加配という制度がございます。今までも何校か加配をいただいております。14年度についても加配をいただくと。そこで、TT方式、あるいは少人数学級の方式等でもって対応できる分も出てきているわけであります。私どもからすれば、もっともっとその数が欲しいところですけれども、今のところ各学校1ないし2名というような状況でございます。
 それから、35人以上の学級が非常に多いという、数字的にそのとおりでございます。ただ、35人以上になったから学力が下がったとかいじめが多く出たとかとか、そういうのは考える必要はないのかなというふうな思いはしております。立派に、今まで35人以上学級であっても本町内の学校、中学生は立派に卒業して立派な学校に、あるいは社会に出ておるという現実があるわけでございますから、35人以上ということでは、少ない方がいいでしょうけれども、特段に私は今、びっくりするというような状況にはなっていないというふうに考えております。
 私など、昭和33年から40人学級、それ以上は60人でありました。私は60人学級で育ったんですけれども、何とか今日まで当たり前にきております。そういうこともあります。
 それから、位置づけでございます。継続するかどうかと。先ほど申し上げましたように、試行ということでございます。まだ始まる前から、3年後、4年後のことについては申し上げるべきではないというふうに考えております。

議長(相沢忠男君) この際、11時10分まで休憩します。
午前10時55分 休憩
午前11時10分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。(「要介護の方の住宅改修費、上乗せの分」の声あり)若生町長。

町長(若生照男君) 先ほど申し上げたとおり、22件の基本の中で使われております。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) それでは先に、今の要介護者への住宅改修費に対する町独自の上乗せの問題ですけれども、ということは、介護支援センターの担当の方の答弁、お答えが間違いだったということなんですね。改めて伺います。
 それで、介護保険では20万円まで住宅改修費が給付されるということで、そのうちの1割は本人の負担ですから2万円を引いて18万円が介護保険からおりるというこの制度のほかに、それでは町長が独自に上乗せをやっているとおっしゃるんですから、具体的にはどういう内容なのか、改めて伺います。制度の仕組みを。それで金額は幾らまで、独自の分が幾らなのか。対象者と仕組み、その他伺います。
 それから、仕事起こしの問題ではですね、富谷町はサラリーマンが多い世帯だから、地元のごく一握りの商工業者のために大事な町の税金をそうそうは使えないんだというご趣旨の答弁でございましたけれども、今、サラリーマンも失業すれば雇用対策が必要になってきますし、これを受け入れる受け皿が地元を初めとする商工業なんですね。ですから、地元の商工業者が仕事をふやして、たくさん仕事がふえて、そして人も雇うようになり、町に税金もたくさん納めるようになるということが一番受け皿としての力を発揮できるわけで、サラリーマンのことを引き合いに出して、商工業者への助成をやらないというのは、これはサラリーマンへの支援もやらないということに結局はつながるんじゃないでしょうか。
 今、工場設置奨励条例は実質的にあまり機能していないようですから、この予算を少しでも削れば、この制度が、これを活用するときに必ず財政支出が伴うわけで、そのことを想定すれば相当の金額を地元の従来の、今、細々とやっている方々に増すことができるというふうに考えます。
 あれもだめ、これもだめと、さっきも申し上げましたけれども、この間の質問に対してのお答えでも、本当に前向きな答弁がありませんでした。改めてそれでは仕事起こしを町としてはどんなふうに考えているのか、やる気はないのか、伺います。
 雇用対策についても、国家的な対策が必要だと。そして、国家の責任でやるべきなんだと。確かにそれはそのとおりですけれども、今、国家がやろうとしているのは不良債権の最終処理をもっと強烈に進めて、失業も倒産もふえてもやむを得ないという立場ですから、さらに失業、倒産ふえるというのは目に見えているわけですね。国の責任はそのとおりですけれども、こういう状況で手をこまねいてお国に任せていてはもっと大変になるから、暮らしの防波堤として自治体が何かをしなければならない。住民の暮らしを守るために必死で頑張ろうという立場で全国のあちこちの自治体が雇用対策、仕事起こしをやっているわけですよ。国の責任ですからと言って逃げていたら、住民の暮らしは本当に大変になってしまうんですね。こういう問題意識はお持ちではないんですか。改めて伺います。
 それから、少人数学級へ向けての取り組みですけれども、確認したいのは、低学年の教育充実事業で仙台市の四つ目のモデル、具体的には120人の児童がいた場合に、30人ずつで編制をして、一つの学級は非常勤の講師が担当すると。それは学級担任という正式な形ではなく、あくまでも担任を補佐するという立場で、しかし実質的には担当者として一つの学級に当たるという、このやり方を富谷町では是とするのか非とするのか伺います。
 それから、先ほど、教育長のお答えで、35人以上の学級が多いのは確かに事実だと言っておられました。認めておられました。しかし、35人以上だからいじめや学力低下につながっているかというわけではないんだとおっしゃっておられました。ご自分が60人学級だったときに育ったけれども、無事育ったかのようにおっしゃっておられましたが、さぞかし立派な大人になられたというふうに自負されているんだろうなと思うんですけれども、今、TTだとか少人数授業というのが具体的に始まっていますし、県が、少ないながらも加配を認めているということは、必要性があるからじゃないんですか。
 教育長のお答えを聞いていますと、40人学級でいいんだと、これで何も別に学力低下もいじめも、このことが原因で起きているわけじゃないんだというご認識なんですけれども、実際にはこの40人学級の弊害が社会的な共通認識になってきたから、必要性があるからこそ県も一部加配を認めたり、独自に非常勤講師を配置する自治体がふえたりということになっているんじゃないでしょうか。教育長のお考えというのは、まさに今の社会的な流れから見ると、全く逆を向いていると言わざるを得ないんですが、改めて教育長のご答弁を伺います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 介護保険のすれ違いはありません。もう一度、担当課長、ちゃんと書いてよこしたのを朗読しますから、「介護保険の中の基本サービスとして住宅改修は位置づけられているものであります。そのことをないということはあり得ないことで、料金(上限20万円)の上乗せはないということの職員の返答であったと思います」ということで、聞き違えた話、舌足らずかなと、こういうことであります。
 続きまして、雇用問題、先ほど申し上げたとおり、これは国家的な責任であります。逃げているのでも隠れているのでもありません。これは国の責任で、これだけ大変なものをどうにかしてほしい。国でも頑張っているかもしれませんけれどもとにかく国の責任。じゃあ、しからば自治体でやっているんじゃないかということでありますけれども、限度があります。したがいまして、例えば工場奨励金を何とかしてこうしてなんていうことは、これは、それとこれは別問題でありまして、町のできる範疇というのは、国の責任でやってほしいと。町で大変だという認識は十二分に持っております。しからば何をやれるかと、なかなか出てまいりません。以上であります。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 仙台市でやっている120人の学級を三つに、30人に編制して、四つに分けてということでございますけれども、そこで非常勤が担任していると。これは、やり方でございます。ただ、仙台市の場合においても、一部の教科単元についてその非常勤講師がそういう形で当たっているということでございます。
 それから、60人学級で育った教育長、自負云々ということですが、私は自負しているわけでありません。何とか人並みに細々とながら生活しているというような、そんな気持ちでおります。
 それから、40人学級の弊害が、これは認めているということで加配云々ということでありましたが、きのうも菅原議員に申し上げました。やはり、30人学級となればそれなりのいいところがあるというふうに私は見ておりますから、私もそう思いますから、できればそういうふうな形になってほしいものだと。ただ、いつかも申し上げましたけれども、余裕教室のあるところはいいですけれども、満杯のところについては物理的に非常に厳しいということもご理解をいただきたいものだということで、そして、県では加配の制度を設けまして、年々、少しずつでありますけれども、その数をふやしてきているということで、来年も、うちの町でも1増になるのかなと思っております。

議長(相沢忠男君) 8番土樋輪康雄君。

8番(土樋輪康雄君) 私は、市制施行への道筋を示せと題しまして、三つばかり質問いたします。
 地方分権改革がスタートして、いよいよ地方自治体の自己決定、自己責任が試される時代がやってまいりました。その受け皿のように合併法を制定し、今や鳴り物入りで総務省は進めておるかのようでございますが、県内にあっても町村の自主合併の動きが具体的に見えてきたようであります。
 我が町は、昭和の大合併も単独で頑張ってまいりましたことは皆様方ご案内のとおりであります。今や、人口3万7,000人有余を擁する町へと発展いたしました。しかし政令指定都市仙台市の北隣に位置し、そのベッドタウンとしての性格が大きいわけであります。したがって、夜の人口と昼の人口が甚だしく違うとも言われるゆえんかとも思われます。
 このように発展してまいりますと、近い将来に市制施行の時期も到来するはずであります。市制への体制づくりも進めていかねばならないわけでありますが、これとて箱ものでの態勢も去ることながら、ベッドタウンとしての性格上、こと仙台市への交通アクセス手段は町づくりの重要課題であり、難題でもあるかと思われます。
 また、それがために現在、道路の拡張なり新設なりが行われているようであります。しかし、究極は新交通システムの整備がそのかぎを握るものと考えます。この問題は、一朝一夕になるものではありませんが、長い目で見て、10年、20年先を見据えて、いや50年先かもしれませんが、子々孫々に先見の明があった先人たちと言われるような町づくりを進めるためにも、どこに照準を合わせて進めるのかということが大きく問われると思います。
 郡内の最南端に位置し、郡内においては面積が問題ではございませんけれども、一番小さな面積を有しておる我が町でございます。
 また、片や「緑の未来産業都市くろかわ」をキーワードとする協議会を平成4年に立ち上げております。町長はその会長にご就任なさっております。そんな中で、一人黙して我が道を行かんとでもいうわけにはいかないでしょう。どのみち、市制施行となるのであれば、やはりそれなりに町民に常に情報をつないで、判断を仰ぐということにならねばならないと思いますが、その点について、次の3点について伺います。
 仙台市のベッドタウンとして発展している現実を直視し、生活経済圏域を重視した仙台市との合併はないのか。
 また、二つ目に、昭和の大合併をしなかった先人の跡を大事に継いで単独で市制を施行していくのか。
 また、三つ目に、歴史を重視した地理的圏域で黒川郡をエリアとした合併が望ましいと思われておるのか、その点についてお伺いします。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 合併問題について、何度かこの場所で申し上げてまいりました。ですから、議員から三つほど宿題いただきましたけれども、こういう質問の前に、土樋輪議員自身として、どの合併するのかしないのか、選択するのかということを論旨に入っているかなと思っておったんですけれどもありませんでした。再質問あると思いますので、ぜひ土樋輪議員の意見も聞かせていただきたいと思います。
 それはですね、合併はいつも申し上げているように住民自治であって住民が最優先して住民の声で決めるものであって、町長があっちへとかこっちへというのは住民の声を大事にしながら、それによって進めるべきだから議員のご意見も聞きたいと、こういうことであります。その中にもありました。
 道筋を示せということでありますけれども、ベッドタウンというふうには思っておりません。現実、ベッドタウンというふうにいろいろ言われます。私は少くとも富谷町は営々とニューシティーづくりに向かって邁進してきたつもりでありました。少くとも行政に携わる者としてベッドタウンではないのであります。ニューシティーであります。それに向かって営々と積み上げてきたということを申し上げたい。
 それからもう一つはですね、箱ものということありましたけれども、箱ものという定義がどこにあるのか、私はわかっておりません。よく箱ものという言葉を聞きますけれども、箱ものという言葉が論旨の中に出てまいりましたけれども、箱ものという定義は私はわかっておりません。ですから、どれをもって、指して箱ものという話なのかと。
 それから情報の提供については、これは宮城県に向かって毎々申し上げてまいりました。意志決定するのは住民でありますから、国民でありますから、いろんな資料を国でもっていっぱいつくっております。県ももっとその資料をつくったものをどんどん県民に流して判断の材料にしてくださいという申し入れはしております。したがって、町で今、富谷町独自で情報を、こう走るべきだというつもりは持っておりません。したがって、どういう皆さんのご意見でくるのか、先ほどありましたように、皆さんで町を営々と積み上げていく、それがニューシティーづくりにまっしぐら進んでいるということでありますから、合併しないとも申し上げません。
 ただし、富谷町はそういう基本的なスタンスで進んできていたと思っております。ただし、日本中に3,223か幾つの自治体があるわけでありますけれども、きのう、渡邊議員にも申し上げました。2,500町村だけですら、地方交付税という制度すら3,190倍の、1人当たりですよ。もっとも、算定基礎は人口当たりで決めるわけでないんですから、それはもちろん違っていいんですけれども、少くとも3,190倍という差はおかしい。国に向かって申し上げている一人であります。長年、少数意見でありますけれども。横浜も一つの言葉であります。200人の自治体も一つの言葉であります。市においても678ぐらいの市があるわけでございますけれども、5万人以下、6,000人が一番少ないのでありますけれども、30%台。5万人から10万人が30%台。10万人以上がたったの20%、200ぐらいしかありません。ましてや町村は5万人という大台に乗ったのが三つ四つあるだけで、あとは200人までであります。したがいまして、3,200の自治体は、私は多過ぎる。今のような税配分からするとおかしい。したがって、一定の面積、区域変更はすべしという私の考え方であります。
 町村の中では、宮城県でありませんよ、全国的な町村の流れとしては、人口は日本の人口の3割でありますけれども、面積は70%を保有しておりますよという全国町村会の一つの流れを持っております。しかし、その中には70%の国土を30%で守っていることにも間違いないけれども、一方で過重値面積、移動面積、いわば人と人との移動の時間帯、そういうものを推しはかるべきではないだろうか。これは私は今でいう総務省ですか、こういうことを担当当局に申し入れしている一人であります。したがいまして、我が町は営々とニューシティーを目指して進んで、周辺市町村、これは相手のあることであります。合併は。周辺市町村と非公式な話題は出しますけれども、お互いさま、黒川地方、宮城地方、仙台も含むこの圏域の中で合併の具体な話はなかなか出てまいりません。その中でいろいろ今後も注視していきたいと思っておるところであります。

議長(相沢忠男君) 8番土樋輪康雄君。

8番(土樋輪康雄君) いろいろ難しい、非常に難しい問題ではあろうかと思いますし、まだその注意はしていますけれども、口にはお互いに、慎重にかかっておるというのが現実だとは私も察します。といいますのもやはり、こうした町村合併というのは相手のあることですから、相手の感情を逆なでするような発言をしてはせっかくのこともまとまらないでしまうということもありますし、昭和の大合併、富谷が頑張ってきた裏話などもいろいろ聞きますときに、やはり今度はなおさら慎重にかからねばならないだろうとは思うんですが、黙ってたってもう富谷町は人口がどんどんふえてまいりますから、市としての体制は整ってくるだろうと、人口的には。ただ、それを受け入れる体制、私、箱ものと申し上げたら、何を定義として箱ものだと、こういうふうなことを言うんですけれども、とりあえず、建物そのものを指して申し上げたわけでございますけれども、一般もそんなところが常識的なのかなというふうに自分は理解しておりまして申し上げたんですが、これは、お金さえ出せば箱ものは何とかつくられる。しかし、やはりそうでない中の問題は、それは相当の検討を加えてやっていかなければならないわけでございますので、そういうふうに考えてまいりますときに、富谷が黒川郡内で一番人口を多く抱えておって、今、広域行政をやっておりましても、仙台に接触しておる都合もありますから、仙台市と一部広域行政を結び、市としては黒川圏域で広域行政を結んでおると。病院等も公立でやっております。
 そういうふうなところでありますけれども、どうしても、ベッドタウンでないと、ニューシティーだというふうなお話ですから、為政者ですからそれはそれで私もいいです。そうだとすれば、殊さら、やはり富谷町にそれなりの働く場所、ただ、泊まるだけじゃなく、食住、併設とかいろいろ言われますけれども、そういうふうな体制でもってやっていける、そういうふうな町においおいはつくっていくんでしょうけれども、まだそこまではいっていない、大方が仙台市にサラリーマンで勤めておるというのが大方、夜だけ泊まりに来ると、そういうようなところで、俗にベッドタウンと言ったのかなと思いまして、私も安易に使いましたことをおわびします。
 よくそうした言葉が出ますので、つい心安立てに使ったわけですけれども、それで黒川郡の緑の未来をつくろうということで音頭を取っていらっしゃる。そういうふうな中にあって、富谷は一人、人口がふえておりますから、単に声かけをしなくたって、面積こそ小さいけれども市政が施行できるんだというふうな考えが根底にあってはうまくないのではないかなと。やはり主導権は握るにしても、それなりの町民のコンセンサスを常に得るためにも可能な限りの情報は提供して、だから富谷は単独でいきますよと、なるほどというふうな、これとて住民の多くの方に聞いたわけではございませんけれども、地域によって、これに対する温度差があることは確かであります。
 しかし、100万都市が達成された仙台市に今さらという感じもいたしますし、しからば黒川エリアかということになりますと、端的に申し上げて地理的にその中心はやはり吉岡なのかなというふうに考えられますときに、これほどの人口を抱えて富谷町が町村合併して、例えば黒川市を立ち上げたときに、3町1村で立ち上げた場合にその中心は吉岡かというふうな、ふと心をよぎったりしますときに、それならばやはり単独で富谷町がいいのかなと。私個人としましては。
 しかし、しからば緑の未来くろかわの産業都市をつくろうということで一生懸命音頭を取っていらっしゃる会長の立場として、その辺の整合性と言えばいいのか、その言葉がうまく当たるかどうかわかりませんけど、その辺はどんなふうに考えられるのかと。そういうふうなところでも、私はやはり町民の世論をいろいろ聞いて、そして町民が単独でいいんだというような形になれば、まず単独、町長一人で町の合併云々を先導するわけにいかないと。皆さんの声に従うんだと、こういうふうなさっきのお話のようですから、それであればそれで結構だと思います。もちろんそうするのが当たり前だと思いますから、住民の声をもう少し聞いて、最終的な決断をされたらいいんではないのかなと。
 そのためにももう少し世論の喚起を、全く今の状態だと何か、合併がタブー視されておるようにも、ひねくれた考えかもしれませんけれども、そんなような感じもふと持ちますので、そんなところを一つ、どんなお考えか伺います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 人にはいろんなものの見方、とらえ方あるんでしょうけれども、皆様は思いますか、黒川4カ町村の中で人口がふえているから云々なんていう、そんな思いで自治体運営、経営というのはないんでないでしょうか。具体に施策としてやるときはだけども合併問題と人口のふえる、ふえないなんていうのは、私は話の中ではそんな思いしたことは、持っておりません。
 それから緑未来とのかかわり、緑未来は、極めて合併前提でもありませんし、黒川地方の七ツ森をはじめ奥羽山脈の緑を、吉田川を大事にし、守り、そしてはぐくんでいきましょうと。黒川地方の持っている海と山をつなぐ吉田川です、山です。これをまず保全、保護、はぐくむ、これを4カ町村、我々一緒になってやりましょう、そしてその中で利便性の追求も必要でないでしょうか、その一つの中に、交通の利便性を考えていきましょう、これが新交通システムの研究、検討であります。
 ついでに申し上げます。仙台鉄道がスタートして吉岡まで行ったときに、吉岡から松島までを抜こうと、こういう、結果は幻に終わりましたけれども、そういう、時代時代にあってみんなそういう大きな目標値を持ってですね、そういうことで、それは合併と全然違う角度である。その中からいろいろな議論が出てきてはいるんですけど、基本は緑未来が即議論、合併を目標にしたなんていう、お互いさまそんなことを思って、相談で設立した経過は一切ありませんでしたし、この組織の目標値に向かってひたすら進んでいく、4カ町村のいろんな形で進めていくと、こういうことであろうと思っています。
 それから、合併は、前も申し上げましたけれども、私はこう思っております。
 地方自治を最大追求していくならば、限りなく人の数は小さくしていった方が私はいいと思う。限りなくということは、むしろ町内会単位、しかも町内会でも1,000戸の一つの町内会も富谷にありますけれども、それをもっともっと小さい、20戸とか50戸とか、こういう地方自治を追及していくならば、それが一つの自治形成でいいと思っています。今のように、国民の負担がさまざまな形で税として負担をしている。それを再配分する、このシステムでいくならば、そちらで試算をしてみますとこれは確かな数字でありません。いろんな議論のあるところでありますけれども、人口規模10万人ぐらい、人口規模ですよ。非常に地理的な、面積の問題とか、河川が多かったり海に面しているとか、いろんな、さまざまな要因もあるけれども、端的に申し上げて人口10万人ぐらいが自治体運営経営の経済効率が一番いいのが10万人。そして自然と上がって二、三十万までいって、少くとも人口数が少なくとも、あまりにも過大であってもコスト高になると。少ない方が非常に高くなると。そういう目標値があることをいろんな機関で発表しております。そういうのも一つの目安で皆さんで議論したらいかがでしょうか。そう思っています。

議長(相沢忠男君) 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 私は2件質問いたします。
 1件目は、子供放課後・読書運動の充実についてです。
 いよいよこの4月から学校週5日制が始まります。その対応として、子供の自主性、主体性をはぐくみ、社会全体で地域の未来を担う子供たちを育てていくという趣旨で、仙台都市圏内の14市町村でつくる仙台都市圏広域行政推進協議会では、学校が休みの日に社会教育施設等を小中学生が無料で利用できるどこでもパスポート事業が実施される。また、富谷町では公民館の土曜日開放など職員二人を配置し対応していることや、児童クラブの実施など、きのうの町長の施政方針では、富谷児童クラブをさらに強化すると述べていることは、一定の評価をするところであります。
 一方、障害児についてはどうだろうか。今、町の各小学校に特殊学級が配置されておりますが、放課後の児童クラブはなく、低学年は1時半には家に帰ります。自閉症児については、平成11年12月と平成13年6月、一般質問で取り上げさせていただきましたが、自閉症児は対人関係を結ぶのが難しい。こだわりが強い、しかし、優れた面も見られたりすることからいじめの対象となりやすく、親子ともに二重に傷つき苦しんでいることが少なくありません。週5日制導入により、親御さんの負担はさらに大きくのしかかってきます。親御さんたちは親の会で交流をし、また、医者に相談しながら何とか頑張っているようですが、親御さんのケアの上からも週に一日か二日、ゆくゆくは毎日も考えていただき、そのまま学校で4時か5時まで児童クラブを行うことも考えてはいかがでしょうか。親御さんたちは本当に悩み、苦しんでいます。
 また、障害児はつきっきりになるかと思いますので、ボランティアの養成も考慮に入れ、障害児の児童クラブの実施を強く求めるものです。
 また、親御さんは、先ほども述べましたが、1カ月に一度医師に相談しているそうですが、医師が忙しいとそれもかなわないときもあるそうです。そんなときは、次の相談の日までの間、とても不安になります。町で実施しているカウンセリングも余裕がないようです。家庭教育アドバイザー、臨床心理士等を新たに市町村に配置の予算が組み込まれたそうです。これは国の予算ですが、ぜひ必要と考え、取り組みについて伺います。
 次に、子供読書運動の充実についてです。
 昨年、「子どもの読書活動推進法」が成立、施行されました。同推進法では、本の発行事業者に子供の健全育成に役立つ良書の提供に努めるよう明記、保護者に対しても子供が読書をする機会を多く持つ工夫などに役割を果たすよう求めています。さらに、国連教育科学文化機関ユネスコが定める世界本の日の4月23日を「子ども読書の日」と定め、広く国民に子供の読書活動を啓発することにしています。読書は、子供の生きる希望や勇気、思いやりをはぐくむ重要な体験です。朝の10分間読書の実施の勧めで、子供たちが落ち着いて授業に臨めるようになった。また、子供の読書運動は不登校児童や保健室登校、学級崩壊などの解決にもつながっており、推進法を活用するべきと考えます。
 文部科学省は、子供たちの読書離れや活字離れに歯どめをかけようと、読書活動の推進体制を整える地方自治体を支援するモデル事業に乗り出すとの新聞記事が載っていました。
 さらに、先日、ブッシュ大統領が日本を訪問した折、皆さんも御存じのことと思いますが、ブッシュ大統領夫人は元教師でありました。そのこともあり、都内の小学校で読み聞かせを行ったと、そういう記事も載っておりました。
 そこでお伺いいたします。4月23日、「子ども読書の日」の富谷町での取り組みについて伺います。
 また、小中学校の始業前の10分間程度に行う朝の読書について現在実施している学校もあるのでしょうか。今後の取り組みについて伺います。
 また、親御さんから、学校図書室に出向いてボランティア奉仕を願う声が上がっています。このことも考えていただきたいと思います。
 学校週5日制は、学校、家庭、地域社会での教育や生活全体を通して子供たちに生きる力をはぐくみ、健やかな成長を促すものです。この生きる力ということで二つ述べておられます。「子どもが自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力。自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性とたくましく生きるための健康と体力」。この目標は「子ども読書運動」に匹敵するものと思います。
 1件目の最後ですが、本年4月より町民バスが運行されます。これには皆、本当に喜んでいます。新庁舎も建設され、富谷町の住民が町民バスを利用し集まれる場所ができた。3月の広報とみやに模擬議会のことが掲載されておりました。その質問に文化会館のことを伺っておられたようですが、それと同じに町立図書館の設置を求めるものです。
 町には図書室はありますが図書館はありません。私が1期目のとき、亘理のJR駅に隣接され、駅の構内から直接利用できる図書館を視察し感動いたしました。しかし、そのころ、富谷町は環境が整ってなく、私の心の中にしまっておきました。もちろん住民からの図書館の設置の声もあってのことですが、町長は県の図書館が近くにあるのでそっちを活用してくださいと言います。しかし、県の図書館は車の運転をしない方は意外と不便なものです。町長にはぜひ町立図書館の設置を考えていただきたく答弁を求めるものです。
 2件目は、男女共同参画社会の推進について伺います。
 行政機構が4月から変わります。そのことにより総務課に位置していた男女共同参画関係事務が生活環境課に移行する。私はどこに移ろうとそれはあまり問題ではないと思っています。そこの課できちんと対応してもらえればいいと思います。しかし、反面、女性問題は、今やストーカー問題、児童虐待、DV、そして人権問題等々、やはり女性専門の窓口か、担当は女性でお願いしなければならないと思っております。富谷町では、まだまだ進んでいません。富谷だけではありません。日本の国自体がまだ進んではいない状況ではないでしょうか。
 また、男女共同参画社会の推進について、富谷町としての今後の取り組みについて伺います。岩出山町では昨年「いわでやま男女平等推進条例」が策定されました。
 以上、町長の所見を伺います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 第1点目は、むしろ私から教育委員会にお願いするようなことでありますけれども、とりあえずやりたいと。
 障害児、自閉症関連、大変、伊豆田さん、熱心に取り組まれているということに、取り組まれているというよりもお世話いただいていること、ボランティア的なお世話いただいているようでして、大変、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。
 一応、町として児童交流室などを使って体調悪い人も一緒にということで、基本はなるべく一緒にということで、実際交流を図っている人たちもいるようであります。それにまた、親御さんも一緒においでいただいて交流を図っていただくとか、こういう形であります。ただし、自閉症児にも重い、軽いという表現が当たりますか、どういうふうな表現が当たりますか、とにかく軽い人、重い人、さまざまな、一人一人皆違う状況にありますから、交流室なり何なりだけで対応できる分と、なるべくなら基本は健康な子供たちと一緒にということが基本だと思っております。ただ、どうしてもの分については、生涯学習なり、保健福祉の両部門でもう少し詰めさせていただかなければならないかなと。それによって、こういう方々におこたえをしていかねばならないのかなと、こういうふうに思っているところであります。
 あわせて、県の肢体不自由児協会などでボランティア養成を手がけて、積極的に取り組んでいただいているようでありますけれども、これも県内でまだ100名ぐらいしか登録されていないということであります。むしろこれも、もう少し富谷の人たちもぜひこの協会に加入していただいて、そして富谷で手伝っていただく方策も考えていかねばならないと、こんな思いで考えているところであります。
 それから、家庭教育のアドバイザーは、これは教育委員会の方ですけれども、各学校に8時間の臨床心理学士配置いただいておいて、そのほかに電話相談なり、いろんな通信を通じての個別相談などもできているようでありますから、これらをなお一層活用していただきたいと思っております。学校現場のみならず、もう少し広範に、これも町民の皆様方というか、そういう関連ある方々にお知らせ申し上げて、もう少し密に連絡取れるようにしていかなければならないのかなと、こういうふうにも思っております。
 次に、読書の日はどういうふうに取り組まれているか。これは、とても、学校現場で取り組んでいるようでありますけれども、もう少し充実してほしいなという思いでおります。教育委員会を通じて各学校と相談をし、ご協力いただいて今、伊豆田議員おっしゃるような方向に持っていく努力をしてまいりたいと思っております。
 いつかも申し上げたことありますけれども、これは子供のみならず大人も含めてでありますけれども、読書人口、ビルと平家の感じがあります。高層ビルと平家の感じです。いわば、読書熱心な人は年間何百冊、それは大人も子供もあわせてでありますけれども、ものすごく読まれている方と、それから平家的でなかなか親しまない人と2種類に大きく分かれております。その中でも特に、これから未来を担う子供たちには、習慣も大事でありますから、子供のときから活字に親しむ、これを特に今、ゲーム機を初め、頭と目で判読するんでなくて、目だけで動くゲーム機を初め、そういうものが身の回りにいっぱい多くなっている社会でありますから、であればあるほど、活字を目と頭で親しむという習慣を、これは学校現場はもちろん、生涯学習の中でもなお一層進めてまいらねばならないと思って、人間形成に大きな意味合いを持つと思っております。
 図書館については、なかなか、図書館は箱ものでないのかどうかわかりませんけれども、図書館については僕も改めて、富谷の人たちは大変すごいなと思っておりますけれども、富谷の人口の24%が県立図書館をご利用していただく。宮城県の図書館、やはり近場に、富谷に隣接している近場だということと、それから富谷にはまだまだよその市町村に比して読書人口が多いのかなというふうに、非常に感心と感動を覚えているところであります。これも聞いております。足に、不自由な、車がないからという人もあります。遠いからという方にもありました。そういうことも私も伺った経緯がありますけれども、少くとも宮城県の図書館、花山から丸森までの中で一番近場にある図書館、内容も充実している図書館でありますから、ぜひ近場にあるものを大いに利用していただきたい。そして、富谷の中でできるのは、各公民館がありますから、これの充実を図る。町立図書館は否定はいたしませんけれども、図書館を充実していくまではしばらく時間かかるのかなと、このように思っております。したがいまして、公民館の図書の充実をなお一層努めるとともに、それから県立図書館、それと、仙台都市圏の図書利用、これも富谷の高校生からの要望から、富谷から都市圏へお願いしていった、実現したものであります。事の始めは富谷の生徒、高校生からの発信、話題の提供でありました。おかげさまでこういうネットワークもできましたから、そういうものを存分にお使いいただきながらというふうにお願いを申し上げたいと思います。
 次に、男女参画であります。これについては、全く時代の要請でありまして、内容の充実強化を図っていかねばならないと思っております。ただ、それが先ほどお話ありましたように、条例をつくった、憲章をつくった、人が、担当課があった、これも一つの手法だと思いますけれども、私は、少くとも富谷町の職員だけで申し上げると、職員数の44%が女性職員だそうでありまして、この職員の人たちがいろんな形で町内全体の女性の参画に意識的にかかわってもらいたい。もちろん係は担当を持っておりますけれども、そういうことも進めていけば、いわば、実行で効率を上げていく。人権擁護委員さんも60%を女性でお願いしている。したがってそういうことで、いろんな相談事もできるものかなと。しかし、基本は今、お話ありましたように、なお一層の充実を、形の充実でなく、内容の充実を整えてまいりたいと思っているところであります。

議長(相沢忠男君) この際、午後1時まで休憩いたします。
午後0時05分 休憩
午後1時00分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 午前中に引き続きですが、まず、障害児児童クラブについてですが、この長期総合計画を見ますと、笑顔で暮らせる障害者環境の充実とうたっております。その点から言いましても、もう少し何かはっきりした今後の方向、答弁をいただけないものでしょうか。再度お聞きいたします。
 それから、家庭教育アドバイザー、臨床心理に関しては足りないということもありますので、もう少し様子を見なくてはならないのかなという思いもあります。しかし、この親御さんのことも考えれば、こういう予算が配置されているわけですから、これから国会、今やっているところなんでしょうかね、これから採決されるんですが、ぜひ手を挙げて富谷町として手を挙げてほしいと思いますが、その点もう一度お伺いします。
 それから、「子どもの読書活動推進法」の件ですが、読書運動についてですが、この提案の方向で進むというご答弁なんですが、何をどのように進めていくのかという具体的な答弁がなかったように思いますので、もう一度、もうちょっと具体的に方向性を示していただきたいと思います。
 それから、その中で朝の10分間読書運動の勧め等も入っているのでしょうか、お尋ねします。
 それから、親御さんが学校図書に出向いてボランティア活動、これについてもしお答えができるようであれば、今後の方向性でも結構でございますので、答弁をお願いしたいと思います。
 最後の図書館の設置の件ですが、新庁舎もやっとできると、平成15年から利用できる、そういう時期でございますし、今すぐ図書館ということでもありませんが、今回の完全週5日制、この中の生きる力ということで二つ目、「自らを律し」と「他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性とたくましく生きるための健康と体力」このように言っておりますが、これは子供だけじゃなくて、今の社会の状況、また大人自身もこれは考えていかなければ、人間形成に考えていかなければ、そしてまたこの図書、図書館というものが人間形成に絶対必要であると思っております。ですから、何とか早い時期に計画を立てられないものか、もう一度再度、町長もあと何期もやる予定かどうかと思いますが、ぜひその中で考えていただければと思いますが、ご答弁をお願いいたします。
 それから最後の男女共同参画社会ですが、これも私も何度か女性の窓口とか女性係ということで取り上げてまいりました。今回、係というものがなくなりますので、担当ということでお尋ねしたわけですが、やはり今、いろんな女性の地位向上のための施策が必要になってきている段階に来ていると思います。ですから、生活環境課、現在、男性で占められていると思いますが、ぜひここに女性担当の方を専門に配置していただいて対応してもらえればと思いますがお尋ねします。
 ということは、昨年ですが、実際、このDV、ドメスティックバイオレンスの被害に遭った女性と接する機会がありました。本当に悲惨なものです。やはり、全部何もかも捨てて逃げてくるわけですね。それに対してどこまで対応することができるのかというのがやはり行政にかかっているのではないかと私は思っております。その点からもぜひ、この女性専門の窓口、または担当というものを女性で配置していただければと思いますがお伺いします。以上です。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) お答えします。具体になってきますと、教育委員会にかかわることが多いわけでありますから続けて教育委員会にお答えさせていただきたいと思います。
 第1点の障害を持つ、端的に言って自閉関係の問題を取り上げて、先ほど申し上げたとおりでありまして、これからなお一層充実、それをどのようにして対応していくか、先ほど申し上げましたように今までは公民館の交流の中でご本人とか親子でというふうに申し上げましたが、そのとおり進んでいるわけでありますけど、その重さによって、体調の重さによって対応の仕方たも変わってくるわけでありますから、この状況を把握しながら検討してまいりたいと、このように思っております。
 教育関係については、先ほど申し上げましたように、読書習慣というのは大変大事なことであります。お話あったように子供のみならずであります。大人もです。本当に大人が手本を示さねばなりません。ですから、これはその中でも今、子供について、とにかくいろんな読書に意識的にいそしんでいただく機会、チャンスをつくっていかねばならないというふうに思っております。後は教育委員会の方に具体に申し上げさせていただきます。
 図書館でありますけれども、これも先ほど申し上げたとおり、町としてはぜひ設置すべきという基本にはいささかも変わっておりません。ただし、先ほど申し上げたような、いろんな状況、条件、そういうものもありますから、当分の間、今の公民館図書なり県立図書館、こういうものを利用していただきながら充実し、そして来たるべきときはそのとき、新たなご相談申し上げていく時期まではしばらくお待ちいただかなければならないのかなと思っております。
 それから、男女参画時代のことでありますけど、これは、係と担当、これは決して変わりありません。むしろ今度の課の編成関係は充実強化、仕事の能率、住民に対する対応を多様に、迅速に対応していくということが基本でありますから、その中で決して係がなくなったから軽視したんでなくて、むしろ内容については今後の方向として充実強化していかなければならないことには変わりありません。ただ、その中で、今、係、担当、どっちにしてもこれらについて女性だから必ずとか、男性だからいいとか悪いとかというよりも、その職員の質の問題であって、私はあまり性差にはこだわらなくてもいいんではないだろうかと思っております。むしろ、質だと思っております。すべて男女参画というのは質、性差よりも質の問題であって、参考にはさせていただきますけども、決してこれにこだわって女性だから女性でなければならんということは、それほど意識しなくてもいいんじゃないだろうか、むしろ男性でも積極果敢にそれにかかわるということもできるんじゃないだろうか。ただ、お話のように、参考にはさせていただきたいと思っております。以上です。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 読書の関係でございます。昨年の13年の第1回定例会でも伊豆田議員から質問がありまして、その際、町長から申し上げておりました。
 今、特に小学校でいろんな読書にかかわる取り組みをいたしております。朝の業前読書というのを設定していたり、あるいはクラス単位の校内放送による朗読の時間を取ったり、あるいはふれあいタイムということで、6年生が1年生の教室を訪問して絵本の読み聞かせ、あるいは図書の紹介など、そういう取り組みをしている学校、あるいは保護者にボランティアでおいでいただいて、読み聞かせ等の実施をしている学校もあります。
 それから、ボランティアグループによるお話の会といいますか、そういうのを開催している学校もあります。そのほか、図書館まつりというようなことで本を多く読んだ子をいろいろな形で表彰といいますか褒めたたえるというか、そういうことをしたり、あるいは学校としてこの本はぜひお勧めしますよとかというような呼びかけをしたり、あるいは場合によっては紙芝居等々も含めて、そんな取り組みをしているところでございます。これからも、先ほどありましたように4月23日読書の日と、それを契機に、またさらに子供たちへの呼びかけを続けてまいりたいと考えております。以上でございます。

議長(相沢忠男君) 18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) 私は、2点質問いたします。
 初めに、PFI、民間が主導で行う公共事業について質問いたします。現在、「民間の」という意味の「プライベート」、「資金」を意味する「ファイナンス」、「主導の」という意味の「イニシアティブ」の頭文字をとってPFI、一言で言えば民間が主導で行う公共事業と呼ばれる、公共事業を進める際の一方式が、第三セクター方式にかわるものとして浮上しています。先日、2月19日の河北新報にも報道されていましたように、古川市では中学校建設を、従来型で行うかPFIで行うか500万円の調査費を予算計上し、検討するとのことです。このPFIは、64団体からなる日本建設業団体連合会が1996年に発表した「日建連ビジョン」で「第三セクターは官民の役割分担が不明確であったため収益面で問題があった。今後は大幅な規制緩和により日本型の民活方式の仕組みを構築することが必要」と提案したのを受け、政府の関係部署でこれにこたえる形で準備されてきました。そして、1999年7月に民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律、通称PFI促進法が制定され、翌2000年3月には、この法律に基づいて政府から民間資金等の活用による公共施設等の整備等に関する事業の実施に関する基本方針が出されています。今後、公共事業を進める有力な方式として地方自治体に持ち込まれてくることが予想されます。
 住民本位の公共事業を進める上で見過ごすことのできない問題であり、PFIを進めようとしている側が挙げているメリットについて、これらを正しく検証する必要があります。
 一部に、このPFI方式を地方財政の逼迫した状態を救うものでもあるかのように持ち上げる見方がありますが、決してそうではありません。PFI促進法制定のこれまでの経緯やこの法の理念、内容とこの法に基づく基本方針を見ると、地方財政を救うなどと言えるものではありません。第三セクターでやろうとしても採算がとれないとか、失敗したものをPFIによる公的支援措置でやろうとしているのです。
 メリットと言われているものを検討してみると、主なものだけでも次のような問題があります。
 第1に、PFIは民間が事業主体になるので効率化が図られコストが安くなるという主張があります。しかし、PFIは、建設、管理、融資、運営などを一体として行うため、入札の規模が大きくなり、入札コストが非常に高くつきます。また企業が市場から資金調達しようとすると、信用度の違いから政府や自治体が資金調達するのに比べて、利子などのコストが高くつきます。しかも、企業が目指す効率化は基本的にはみずからの利潤をより多く生み出すためのものであって、これが国民、住民の利益に直結するとは限りません。環境対策や周辺住民に対する配慮がなおざりにされるおそれもあります。
 第2に、リスクが民間に移転し自治体がリスクを負わなくて済むとの主張についてです。PFI促進法、基本方針のどこを見ても、自治体がリスクを負わないとは述べられていません。「リスクの分担を具体的かつ明確に取り決めること」と定めてあるだけです。しかも別のところで、「選定事業のリスク分担について、想定されるリスクをできる限り明確化した上で、リスクを最もよく管理することができるものが当該リスクを分担するとの考え方に基づいて取り決めること」としているのです。
 当時の建設省の「日本版PFIのガイドライン」でもこのことを述べ、事業が破綻したとき、ほかの民間で引き受け手がなければ「全施設を管理者、つまり公共が引き受ける」と明記されているのです。また、経済企画庁が1999年1月に出したPFI推進研究会中間とりまとめでは、「民間が負担すべきリスクについては、一方的に民間のリスク負担が大きくなることのないように民間事業者の収益機会が確保される事業の枠組みを構築する」としているのです。つまり、民間のリスクは回避できるとなっているのです。このことから見ても、最終的な事業の責任は公共に回り、そのリスクを公共が請け負わざるを得なくなることは十分予想されることです。
 第3は財政的制約を受けずに容易に事業ができるということについてです。確かに、少ない手付金で大きな施設が建設できることになります。しかし、これがメリットになるのかというと問題があります。PFIは一度始まってしまえば、20年、30年と国や自治体からの予算で企業は確実に収益が確保できます。一方、地方自治体は、将来に負担を先延ばしするだけです。しかも、PFIは経費を企業が調達するため、公債費や町の支出に費用があらわれません。このため、財政面のチェックがかからず、安易に採算のとれない公共事業を増大させかねません。その事業のリスクを行政が負担せざるを得ないという現状があることや、その企業の利潤保証のために財政追加支出を行ったり、特定の減税対象事業にしたりすることで、将来的にはこれらのツケを住民が負担せざるを得なくなります。
 第4に規制緩和についてです。PFI促進法にも基本方針にも民間事業者の技術の活用及び創意工夫の十分な発揮を妨げるような地方公共団体独自の規制については、その撤廃または緩和を速やかに推進することがうたわれています。民間事業者にとってはメリットであっても、地方自治体にとってはデメリットになる公算が大きいことは明らかです。我が富谷町には、無秩序な宅地開発や環境破壊から町を守り、合理的な土地の利用と公共公益施設の整備を図るためのものとして「富谷町開発指導要綱」があります。町長もその必要性を認めているものです。こうしたものが撤廃または緩和を迫られることになります。
 第5に事業機会の創出が図られるという主張についてです。しかし、PFIの事業は規模が大きいため、ゼネコンや大きな企業にとっては事業機会の創出になっても、地元の中小企業はこれまで以上に事業から排除されることになります。現に小学校建設をPFIで行っている調布市ではゼネコンが請け負っています。そのため、雇用効果も薄く、地域への経済効果も少ないというものです。
 以上のように問題を持ったPFIを仮に町の公共事業に持ち込めばどうなるでしょうか。例えば、町が計画している文化会館をPFIで行った場合、事業者は、町が独自で行う場合に受け取る補助金と同額の補助金を受けます。基本方針の「できる限り民間事業者の創意工夫が発揮されるように留意する」との指摘に従えば住民の要望は後景に追いやられます。必要となれば町有地を無償で、あるいは地値より安く提供することになります。事業実施のための資金確保やあっせん等、町が財政上、金融上の支援を行うことになります。そして、もし事業が破綻でもすれば、金融機関の権利は保証され、負担、リスクは町が負うことになります。自治体にとってこれだけの懸念があるPFIについて、そういう認識を町長は持っておられるのでしょうか伺います。
 町長は第三セクター方式については、警戒心を持たれ踏み込まれなかったのに、第三セクター以上に問題があるPFIには踏み込んでよいとお考えなのでしょうか、伺います。
 また、1999年、平成11年の12月議会でPFI方式について、「町としても、もう少し大きいやつで、とうみやの杜関連でなく別なところで取り込めないかどうか今研究させているところであります」と述べていましたが、これほど問題点のあるものにうかつに乗れるものではないはずです。それなのに、なぜPFIを取り込む研究なのですか、具体的事業を考えているようですがそれは何なのか質問いたします。
 次に、教育の充実、教育委員会のあり方について質問します。
 昨年秋、町立幼稚園の送迎バス運行路線の拡大改善の署名運動が起きたとき、町はこの切実な願いに耳を貸さないばかりか、この4月から送迎バスそのものを廃止することを決め、公的幼児教育の民間移行に大きく踏み出しました。こうした町の姿勢と方針に住民から強い驚きと怒りの声が上がっています。若生町政は、早い時期から一貫して公的幼児教育を民間に移行していく発言を繰り返してきました。そして民間の幼稚園には、町有地を敷地として30年間無償で貸し与えるなどの優遇措置をとる一方で、町立東向陽台幼稚園の増築と定員増の要求にこたえないなど、町立幼稚園の充実については消極的な対応をしてきました。
 その上で、今回、送迎バスの廃止を決め、多くの利用者の足を奪うことによって町立幼稚園に通いたくても通えない状況をつくり出し、町立幼稚園廃止に大きく踏み込んだのです。4月から運行される町民バスは、園児の通園時間に合わせて運行されるものではないという点からも、また添乗員がいないワンマンバスであるという安全上の面からも、通園に利用することはできません。ですから、通園の足が全く奪われてしまったのです。こうして今、町立幼稚園による公的幼児教育を、町が放棄してよいのかが厳しく問われています。
 町立幼稚園は、民間と違って経営上から生じる園児の確保や人員縮小といった制約を基本的に受けることなく、子供のためにどういう教育がよいのかを最優先して運営することができます。
 特に目玉と言われるような、特別に重視された教科がなくとも、伸び伸びと丁寧に教育を受けられると評価し、町立幼稚園を選択している保護者も少なくありません。現に、バス路線拡大を要望された利用者の方から「先生の目の届く範囲で、少ない人数を広い園庭で伸び伸びと遊ばせながら、季節の行事を心ゆくまで楽しませ、友達とのかかわりあいを、思いやりを教えてくれる温かい富谷幼稚園が大好きです」という声も出ています。また、町立幼稚園の授業料が月額6,000円で私立の授業料と比べておよそ3分の1と低く抑えられているのも幼児教育を受ける権利を保障する公的幼児教育の重要な役割です。こうした町立幼稚園は充実させることこそ必要です。町立幼稚園を廃止し民間に移行する方針を再検討し改め、町立幼稚園を充実させる施策に転換するよう求めるものです。いかがお考えですか伺います。
 教育委員会は、町立幼稚園への通園に欠かすことのできない足である送迎バスの廃止を決定しました。送迎バスの運行は町立幼稚園の充実のためにも欠かすことのできないものでした。なぜ、教育委員会みずからが強引としか言いようのないやり方で住民の願いである町立幼稚園の充実、発展の道を閉ざしてしまったのでしょうか。現在、年少の子を持つ人たちに幼稚園の面接あるいは入園時にバス廃止の話は一切なく、教育委員会のバス廃止についての説明会では、バス存続を願う住民からのバス代負担、小型バスへの切りかえなどの提案にも聞く耳持たずという態度でした。
 ここには、バス路線の拡大存続を行えば、町立幼稚園の私立への移行という町の方針に逆行してしまうとする教育委員会の思惑が見てとれます。住民や子供の教育要求よりも、町立幼稚園を廃止し民間に移行させるという町の方針を優先させる教育委員会の姿勢がはっきりとあらわれたものと考えます。本来、教育委員会は、たとえ町当局がバス廃止の方針を出しても、そのことが子供の教育にとってプラスになるのかどうか、経済効果を度外視してもあくまで教育的配慮から検討し対処すべきものではないでしょうか。今回、本来の役割をなげうってまで教育委員会が町の方針に従う決定を出したのはなぜなのか。そこには、教育委員会のメンバー構成が行政当局と密着している実態があることを考えないわけにはいきません。
 現在、教育委員会のメンバーは、私立幼稚園を経営する理事で町内二つの幼稚園の園長、町立中学校に標準服を納入している商店経営者という、何らかの形で町と利害関係にある方、そして半ば行政側の一員とも言える行政区長、常勤の公務員である教育長、そしてもう一人は主婦となっています。こうしたメンバー構成で、教育委員会としての自主性が発揮された、そしてあくまで住民や子供の立場に立った公正な判断が望めるでしょうか。町行政と経済的利害関係にあるものや、行政を町と一緒になって進める立場にあるものの比重があまりにも高すぎると考えます。
 12月の議会で教育長はバス廃止の理由の一つとして「私立幼稚園との競合を避けるため」と答弁されましたが、まさに私立優先の教育委員会の立場がはっきりと示された答弁と言えます。
 委員個々人は、それぞれ立派な方だと思います。しかし、教育委員会が行政当局からも民間事業の利害からも、距離を保って判断し、活動ができるような、そして多くの住民が納得できるような構成にする必要があると考えます。改善を求めるものですが、いかがお考えでしょうか伺います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) PFIの短所と申しますか、そういうお話、篤と参考に聞かせていただきました。そういうものを参考にしながら、町では研究、研さんしながら取り込むか取り込まないか、これからも絶えず見守っていきたい。また、ご案内のとおり、法制定はもちろんのこと、法の制定、まだ、平成11年ですから、それほど時間的な距離もないし、また日本でそれほどなじんでいるものでもないわけでありますから、これは、イギリスでしたか、スタートは。そういうことで日本にはそれほどなじんでないのはもちろんであります。しかしながら、今みたいに、今のお話のように全部否定する必要もない、ただ研究し参考にしながら歴史が浅いものですから、そういうのを篤と熟知しながらご相談申し上げて、大半PFIで取り組むとすれば、佐川議員初め議会の議決事項になるわけであります。大半は。ここで議論すべきことであって、私は時間は必要だと思っています。ですから、今、具体に何々を目途にやろうと思っておりますというものは持っておりません。ただ、関心と研究はしていきたいと思っております。
 第2点の公立幼稚園を廃止の方向というつもりは持っておりません。ただ、その中にバスの問題が出ておりましたけれども、それから授業料の問題も出ておりまして、そのとおりでありまして、民間とも3園があるわけでありますか、そういう経過もありますし、民間のよさ、それから町立のよさということで保護者の方々が選択しているわけでありますから、これをよしとしながら見守ってきたわけでありまして、バスの件については前に教育長申し上げましたが、一つは歴史的な背景、一つあった、存続ということでお願いを申し上げてきましたけれども、時代の移り変わりとともに、こちらにもあちらにもということになりますと、全町にバスの配置をしなければならない、こういうことになります。そうしますと、立ち行かないということで決定されたと、こういうふうに思っております。
 それから、教育委員の選び方、今、一人一人のそういう話ありましたけれども、議会の皆様方のご同意をいただいて、今の意見も参考にしていきますけれども、議会のご同意をいただきながらお願いをして、粛々と教育委員会の使命を果たしていただいていると思っておるところであります。

議長(相沢忠男君) 18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) PFIについての認識について参考に聞かせていただいたという答弁だったと思います。短所ばかりでないんだと、全部否定する必要はないと言われました。ですから、質問にもあったように、なぜPFIを取り込む研究なのかと、要するに動機ですね。どういう点がメリットだろうと思って研究するというふうにしたのか、その否定的な面についての私の見解について、どういうふうな認識を持たれたのか、いや、そうではないと、そういうこともあるだろうと、いろいろあると思うんですけれども、今の時点でのPFIについての町長の認識はどうなのかということを聞いたわけです。
 第三セクターが破綻して、その第三セクターについては町長も、この議会でほとんど半分くらい、あるいはそれ以上赤字で大変であって成功していないということを言われました。そういう第三セクターへの評価については否定的な見方をされましたけども、今度のPFIについては、先ほども述べましたように、民間の側から言って第三セクターでは収益の面で確保されなかったと、十分に。そういう点で今度は収益をきちんと確保できるようにPFI方式というのをつくれと、現実にそういうふうになったわけです。この中には、民間の方からPFIを提案して、そうするとそれについて検討しなくてはならないということとか、返事も出さなくてはならないとか、いろいろ民間側の主導で本当に進められかねない、そういう問題があるわけです。ですから、町としてきちんとした姿勢といいますか、批判的な見地も含めて取り組まなければならないと思うんですけれども、今の時点でどうして研究するのか。しかも、この間の1999年の12月議会では「とうみやの杜関連でなく、別なところで取り組めないかどうか、今、研究させているところであります」ということを言われました。それから2年以上たっているわけですけれども、そうすると、このときでさえ具体的な事業を考えているようなニュアンスだったわけですけれども、そうすれば、それなりのPFIに対する評価、考え方がまとまっているのではないか。そしてまた、この具体的な事業は何であるのか、はっきりしているのであればはっきり述べていただきたいと思います。
 もしこれが述べられないということであれば、どういうことでそうなのか、私たちが行政を見ていく、町政を進めていく上でこういうものを今、考えているということを述べることは十分できるわけですけれども、なぜできないのかということをお尋ねします。何なのかお尋ねします。
 それから、教育委員会の問題、そして町立幼稚園の問題についてですけども、廃止の方向は持っていませんと答えられました。町立幼稚園を存続保持させていくという方針だと確認したいと思うんです。しかし、言葉の上でそうは言っても通う手段を奪っておいては、これは絵にかいたもちにならざるを得ないのではないかと思うんです。長く存続していけないことになると思うんです。どんどん減ると思うんです。
 今でも半分ぐらいの方は幼稚園バスを利用して通っていたわけですけれども、町長、先ほどからも言いましたように、給与所得者が多い町として共働きも今、大変な中でパートや臨時ということで働いていると思うんです。そういう中での町長からすれば一定の幼稚園バスというのは、どこでも私立でもやっていることでありますし、それがないと私立幼稚園も営業が大変だという位置づけの手段だと思うんです。それで町立がそれをやらなければ私立の方に移っていくことは目に見えています。現に、上の子は町立だったんだけれども、下の子はもうそういうことであれば私立にやらざるを得ないということで切りかえた人もいるわけです。町長はそれをねらっているんではないかと思うんです。言葉では町立幼稚園を存続していくと、廃止する方針を持っていませんと言いながら、現実にはそういうことをやって、私立幼稚園への客観的には園児確保に協力するということなのかと思うんですけれども、それではいけないんではないでしょうか。
 あくまで教育委員会の立場について、私は先ほど申しましたように評価したわけですけれども、午前中の永野議員の少人数学級の実現を求める経費額を示しての質問に対しても教育委員会の答弁は、町としては財政的にできる状況にないというものでしかなかったし、そして教育委員会としてのこの問題に対する努力の方向も示されませんでした。まさに町と同質の認識を持っているのが教育委員会ではないかと思うんです。
 時には、本来、教育委員会が答えることについて町長が答弁したりということもあるくらい、教育委員会としての特別の役割を十分発揮できないような状態になっているのではないかということを述べているわけです。そういうことでは、建設的な意見もない、機関もないから、町行政側としてはやりやすいということなのかもしれませんけれども、それは教育委員会の本来の役割を果たしていないということであるし、富谷の町民にとって不幸なことだと思うんです。ですから、町行政と一定の距離を置いた、そしてまた民間事業の利害からも一定の距離を置いた、そういう教育委員会をつくっていく必要があるのではないかというふうに述べたわけですけれども、明確な答弁を求めるものです。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 第1点のPFIの件でありますけれども、さっきも申し上げたとおりなんです。せっかく法制定されました。歴史が浅い。ですから絶えず研究して、どれでやっていこうかなと。ご案内のとおり、相当件数、年間、皆様の議決をいただいて事業を進めている分があるわけでありますから、その中で具体に何と何ということでなくて、そういう方向で研究を絶えず進めて、これはご相談申し上げて、いいなと思ったらご相談申し上げる。まだその後、具体に、長短があるわけでありますから、それを見ながら進めてまいりたいということで、進めるということは、すぐさま何かで取り組む、隠しながら進めていくなんていう、そういうことは考えておりません。その節は皆様方に新たな取り組みでありますし、その節は堂々とご説明申し上げ、ご相談申し上げ、議決をいただいていく努力はしようと。まだその時期まで来ていないということでありますから、具体に何々ということは申し上げるまでいってませんということであります。
 それから第2点の教育関係、答弁する者、町長となっていたから町長答弁したんですけれども、教育委員会にさせますか…。
 それでは、決して、町立幼稚園否定するつもりはありません。存続なんです。そう言ってバス外しているんでないかということでありますけれども、前々、この幼稚園のバス問題、町民のご理解、ご意見、いろんなものを持ち続けてきた歴史的な背景あると思っています。よくも、あの時期だから富谷の全住民が、額の大小はありましたけれども、全町民がご寄附をして富谷で、本当に幼稚園というものを初めて立ち上げた、そういう経過があって公共交通のない場所に何とかバスとか、そういうことで今日までの中でありました。その中でもバスということでバスの拡大もありました。しかし、今度の町民バスの関係で、新たになおのこと全町的な町営幼稚園バスということになりますと、とてもとても耐えることができないということの判断で、保護責任の中でということであります。
 それから公共交通のない児童園児数、地域的に旧西成田学区、それから北一、二、三、志学区でありますが、あれで22名か32名か、これのご利用者あるわけでありますが、その方々には保護責任で一つご協力、保育所も皆さん応援していただいているもんですからという結論だと、こういうことだと思っております。
 それから、やはり時間とともに、これは富谷のみならずですけれども、方向が変わってきましたね。幼稚園と保育所との連携なんていうのはごく最近までなかったわけでありますけれども、やはり、いろんな国民的な皆さんの仕事の内容とか、子育てのいろんな関係で幼稚園思考、保育所思考、そしていろんな声が出てまいりました。ですから、富谷としても幼稚園と、決して幼稚園は廃止しませんから、今のところは廃止するつもりでおりませんから、存続ですけれども、保育所の充実強化もかなり求められてきております。したがいまして、保育所というのは、みんな年齢的に小学校就学前の問題でありますから、これらも検討、研究はしていかねばならないなと、決して、違いますからね、間違わないでください。町立幼稚園を廃止するとか、決して言いませんから。廃止ということは言いませんけれども、住民のニーズが変わってきていることを申し上げさせてもらい、斜めに受けとめないでください。
 それから教育委員会についても、先ほど申し上げたとおり、粛々と皆さんがその使命感を果たしていただいていると思っております。

議長(相沢忠男君) 18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) 私が町立幼稚園を民間に移行するということを言ったのではないわけなんです。バス廃止の説明会の中で、教育長が住民の前で、そういうこともあるんだと、ゆくゆくは町立幼稚園を民間に移行していくということがあるんだということを言ったわけです。そしてしかも、そのことは前の12月議会でも教育長は否定はしませんでした。廃止するんじゃなく移行なんだという意味で答えたんですね。
 ですから、これはもう大変なことです。ですから、移行するということはどういうことなのか、具体的にどういうふうに考えているのか、言葉では廃止はしないということを言っておりますけども、今、充実させるということはなかなか言えないということのようです。実際に充実させることからは逆方向の方に動いていますから、一応、廃止という方向はとらない、方針はとらないけども、自然消滅的に民間移行せざるを得ないような状態に追い込もうとしているのではないかと思うんです。充実発展させる保障としては、足を奪ったということで保障がなくなったというか後退したと思うんですけれども、どういうふうに民間に移行するという、住民の前で答えたことを考えているのか。まるっきり間違いだったということなのか、それともだんだん町立幼稚園の利用者を減らしてそういうふうに持っていくということを考えているのか、具体的にお尋ねします。
 それから、PFI方式のことについては、先ほど申しましたように、いろいろ問題があるということを既に指摘しておりますし、その中身が本当に具体的にこういうことがあるんだなというふうに私が思いましたのは、この間の153国会でPFIの範囲がちょっと広まったんですね。一部改正で。国会両院議長、それから最高裁判所長官、それから会計検査員長が管理する施設をこのPFI方式でやれるというふうになったんですけれども、今、合同庁舎つくっているんですね。そしてその説明について、国土交通省の説明では、「ほかの民間既存施設も含めた開発計画であり、都市計画決定も未定なので全体でどれくらいの経費がかかるかわからない」と、こういう答弁されているわけですね。そうすると、このPFI方式というのは、本当に自治体にとっても財政運営が不透明、不安定にならざるを得ないということもあると思うんです。先ほど言ったような、何十年にもわたって負担がかかるとか、公債費としてあらわれていないものだから十分な管理といいますか、そういうのができにくいということあるわけです。そうすると、そういうことが現実に考えられるにもかかわらず検討するということは、何かメリットがあるというふうに感じているからだと思うんです。そのメリットというものについてどういうふうに考えているのか。そのことをお聞きいたします。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) PFI、先ほどから申し上げていたとおりで、本当に議員、短所をみんな調べていただいて、慎重な取り組みをしなさいということで非常に参考になります。しかし、私はいろんな角度から、佐川議員のような研究熱心で、そういうだめな部分もいっぱいあるよと、だから慎重に取り組みなさいということだとか考えなさい、否定しますよということかもしれませんけど、一方で、やはりこれからの日本のいろんな状況の中で、絶えずこれは注目し、研究し、そして実際取り組むときは議会の皆様方を初めいろんな方々にご相談をし、議決をいただくと、こういう段取りでいいんでないでしょうかと思っております。否定もしません。すぐ、では具体に何するかと、そんなに急ぐものも持っておりません。参考を例に申し上げると車のリースが意外とこれは日本には歴史的にはやっております。公共自治体で車のリースなど、随分早くから取り組んでいる箇所は少ないですけれども、あったものであります。それは、リースに取り組んでいるところと取り組まないところ、それは長短があるわけでありまして、それはPFIとリースの違いですよ、違いですけれどもそういうみんなで取捨選択をしながら取り組むか取り組まないか、その節の、車のリースでさえも長短あるんですから、ましてや、このPFIの事業は大小さまざまになっておりますし、しかもものすごい長期のスパンで取り組むわけでありますから、これは慎重に研究し、そしてご相談申し上げると、繰り返し申し上げたいと思います。
 それから、教育委員から廃止のことは教育委員会と町としてもこれは決定事項ではありません。聞き間違いか何か、教育長の話間違いか何かだと思っております。まだ一度も町では廃止も何も、廃止の話はしておりません。
 それから、充実と言いながら廃止の意向でないかという、そうではないんでして、そういう歴史的な背景の中と今日のいろんな住民の富谷の居住地の変更、そういうものを考えながら進めてきたものでありますから、これは、どうしても皆さんにご協力、保護管理の中でご協力いただきたい。こういうバスのことについては進めてまいったわけで、内容の件については、充実された二つの幼稚園は人も物的にもきちんとされた教育環境で幼児教育がされていると、こういうふうに思っているところであります。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 教育長は幼稚園を廃止するというふうに言ったということでございますが、これは、昨年の12月議会でも佐川議員に申し上げました。ただ、当時、地域に出て説明会をした際に、「それでは将来廃止移行するんですか」という質問が出ました、確かに。その際に、少くともここ一、二年と言いましたか二、三年と言いましたか、その考えはないというふうに答えた。「ではその後するんですか」ということが来ましたので、今の話はそれは撤回いたしますということで終わったわけでございます。
 したがって、私の方からこれを民間に移行とか廃止とか、そういうことは言っていないと、はっきり申し上げておきます。

議長(相沢忠男君) これをもちまして一般質問を終わります。
 この際、2時10分まで休憩いたします。
午後1時55分 休憩
午後2時10分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第3 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(平成13年度富谷町一般会計補正予算(第5号))

議長(相沢忠男君) 日程第3、承認第1号専決処分の承認を求めることについて(平成13年度富谷町一般会計補正予算(第5号))を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(中川弘美君) それでは議案書77ページでございますけども、承認第1号専決処分の承認を求めることについてご説明申し上げます。
 議会招集のいとまがなかったために、平成14年1月21日、別冊のとおり平成13年度富谷町一般会計補正予算(第5号)を専決処分いたしましたので、これをご報告申し上げ、ご承認をお願いするものでこざいます。
 それでは別冊の2ページをお開き下さい。平成13年度富谷町一般会計補正予算(第5号)でございます。歳入歳出予算の総額にそれぞれ1,303万5,000円を追加いたしまして予算の総額を101億6,474万7,000円とするものでございます。歳入につきまして6ページをごらんいただきます。15款1項の寄附金に1,303万5,000円を追加いたしまして、補正後の予算額を1億750万9,000円とするものでございます。土木費寄附金の町道富ヶ丘明石線局部改良事業費寄附金でございます。歳出につきましては7款土木費2項道路橋梁費につきまして1,303万5,000円を追加いたしまして、4億6,433万5,000円の予算額とするものでございます。道路改良費の委託料に計上いたしました。町道富ヶ丘明石線局部改良事業委託料でございます。
 この町道富ヶ丘明石線局部改良事業につきましては、当初、上桜木と大清水の両土地区画整理組合で施工中の都市計画道路穀田大沢線が町道富ヶ丘明石線を横断するための関連工事として進んでまいりましたが、町が事業主体になるのが適当であるとの県の指導がございまして、両組合と協議の結果、それぞれの組合から費用負担をいただき、組合の工事と一体的な工事のため、町から上桜木土地区画整理組合へ委託して施工することとしたものでございます。県の急な指導と年度内完成という組合事業のスケジュールから、工事の中断期間を最少限とするため専決処分とさせていただいたものでございます。場所につきましては、国道から富谷高校に向かう途中の現在工事施工中のところでございます。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから承認第1号専決処分の承認を求めることについて(平成13年度富谷町一般会計補正予算(第5号))を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、承認第1号専決処分の承認を求めることについて(平成13年度富谷町一般会計補正予算(第5号))は原案のとおり可決されました。

日程第4 議案第28号 平成13年度富谷町立富谷小学校屋内運動場改築工事(建築本体)請負契約の締結について

議長(相沢忠男君) 日程第4、議案第28号平成13年度富谷町立富谷小学校屋内運動場改築工事(建築本体)請負契約の締結についてを議題といたします。本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(中川弘美君) それでは議案書57ページでございます。議案第28号平成13年度富谷町立富谷小学校屋内運動場改築工事(建築本体)請負契約の締結についてご説明申し上げます。
 この工事の請負契約にあたりまして、2月5日に入札の公告をいたしましたところ、お手元の資料に記載いたしました10社が参加いたしまして、去る2月25日、条件付一般競争入札を行ったところでございます。その結果、契約金額3億1,500万円で株式会社福田組東北支店が1回目で落札いたしまして、2月27日、仮契約の締結をしたところでございます。請負契約を締結するため、議会の議決をお願いするものでございます。
 なお、予定価格につきましては、税抜きで3億2,100万円。また、入札参加条件といたしましては、県内に本店または営業所を有し、格付がSであること。1級建築士または1級建築施工監理技師等の資格を有する監理技術者を専任で配置できること。平成8年度以降に元請けとして床面積1,300平方メートル以上の官公庁発注の建築本体工事を施工した実績があることなどといたしました。
 工期は、平成14年11月29日までとしてございますが、工事の概要につきましては、建設課長の方からご説明申し上げます。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) では、工事の概要につきましてご説明を申し上げます。お手元に配付いたしました資料、一番最後のページにありますイメージパース図でご説明を申し上げます。
 まず、建物の構造、階数でございますけれども、これにつきましては鉄筋コンクリートづくり一部鉄骨づくりの平家建てとなってございます。敷地の面積につきましては、全体で2万4,751.54平方メートルございまして、その中に延べ床面積で1,259平方メートルの屋内運動場を建築するものでございます。さらに、一部鉄骨づくりの平家建てでの渡り廊下、これが136.3平方メートルを建築するものでございます。屋根につきましては、カラーガルバリウム、アルミ亜鉛メッキ鋼板でございますけれども、厚さ0.4ミリの横ぶきの切妻屋根といたしております。
 玄関の屋根のひさしにつきましては、曲線と直線の組み合わせによりまして躍動的でシャープな外観といたしております。外壁につきましてはコンクリート打ち放し補修の上、アクリル系吹きつけタイル仕上げを予定いたしております。
 内部につきましては、お手元の表紙を入れまして3枚目の図面をごらんいただきたいと思います。建物内部につきましては、アリーナの面積が904平方メートルの広さを有しておりまして、両脇のギャラリーからは自然の採光を取っております。そして、ベンチの背面をガラスブロックにいたしまして、全体的に明るい空間を醸し出すものといたしております。この中に、バスケットボールのコートで1面、それからミニバスケットにしますと2面、バレーボール6人制、9人制、それぞれ3面とれる広さとなっております。右の方のステージでございますけれども、ステージの広さは90平方メートルございまして、放送室のほか両脇には外部から出入りができるような控室を設けることとしております。また、床面の落差を利用いたしましてステージ脇の一部分には外からも利用できます外便所を設置するものでございます。倉庫につきましては、左側の玄関側の方になりますが、玄関脇に外倉庫、そして図面上トイレの上の方になりますけど、そこに内倉庫と器具庫を設置することといたしております。トイレにつきましては、多目的トイレのほかに女子用トイレ、五つの便器のうち3基を洋式便器にいたしております。男子用トイレにつきましても和・洋式、それぞれ1基ずつを設置することといたしております。
 また、バリアフリーに考慮いたしまして床の材質につきましては滑らないような材質を使用することといたしております。また、玄関と玄関前の駐車場につきましては高低落差のない水平といたしております。そして高齢者、幼児、歩行者困難の車いすなどの対応に配慮することといたしております。
 また、グラウンドとの床面の高低落差がございますので、ここにつきましては進行方向に勾配20分の1程度を予定いたしておりまして、中間には踊り場を設けながら、両側には手すりも設置するものとなっております。
 また、渡り廊下につきましては、現在の渡り廊下の約半分の長さとなっておりまして35メートル程度の歩行距離となっております。
 以上が工事の概要でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 伺います。玄関ですけれども、これは校舎の方に対面する格好で向かっていますが、これがいいのでしょうか。ちょっと、外からの出入り口、これでいいかな、子供たちが入って来るのに不便ではないのかなというふうに思いましたがこれはどうでしょうか。
 それから、最後のイメージパースのところでですが、塗装の色ですが、色はこういう赤い感じなのでしょうか、これから再度研究されるのか、アクリル系吹きつけというふうにありましたが、これは強度としてどれくらいもつのか、大体10年だとか15年だとか、いろいろあると思うんですが、それはどれくらいもつのか。工事とすれば、もっと長もちするような工事の方法があるのでないのかなということも思って伺います。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) 玄関の位置につきましては、表紙の次のページに改築建物屋内運動場となりまして、配置を示してございますように、これにつきましては、この玄関は外部からの出入りを予定するものでございまして、子供さん方、学校からの利用につきましてはこの渡り廊下を使いまして入るというふうになります。したがいまして、これにつきましては玄関の脇から入ると。これにつきましてはイメージパースの方でおわかりいただけるかなと思いますが、このように渡り廊下が建物の途中まで屋根がかかっておりまして、それで中に誘導できるというふうになっております。
 また、色につきましては、これはコピーでございますので、色は全くといいますか、この濃淡がかなり違うもになってきますけれども、考え方としては、こういう明るい色ということがこの建築でのイメージとなってございます。
 また、アクリル吹きつけですけれども、これにつきましては、いろいろな塗装の今までの建築物の塗装の中では一番長もちのする、ただ、それが何十年ということで年数はございませんけれども、一番経済的だったものですから、これを採用させていただいているところでございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 渡り廊下のことについて、この間、中学校の屋体が落成しましたので、ご案内いただきまして参りましたけれども、渡り廊下の下がコンクリートでずっと続いているので、非常に滑らかなコンクリートですからいいなと思ったんですが、ただ心配だったのはですね、中学校の校舎の方は廊下の部分が梅雨の時期になってくると結露現象というんですか、上の方にずっと水気が出てきまして、下手すると滑って転ぶということがよく出てくるわけなんですが、中学校の屋体に行く渡り廊下というのはそういうふうな心配がないのかどうか。
 今、お聞きしたいのは、小学校の今度の屋体ですね、あれと同じような方式でつくるとすればそういったような心配がないのかどうか、ちょっとこの点をお聞きしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) 今回の床の仕上げにつきましても富谷中学校と同様の床の仕上げということでございますので、梅雨どきになりますとそうしたことも心配されるのかなと、このようには思います。

議長(相沢忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) そうしますと、ちょっと危険性が出てくるんでないかと思いますけれども、何かそれについては特別な対策はとられるわけですか。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) この考え方の中に、できるだけ材質につきましては、滑りにくい材質ということを強調してございますので、そうしたことにつきましては少し考えさせていただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) もう1点伺いますが、ちょっとこれは建築本体とは関係のない質問なんですけれども、今の本校舎の方から屋体に行く途中の渡り廊下の左側に昔井戸があったという所が残っているんですね。それで上の方にふたか何かしてあるようで、これがそのまま残っておったようでしたが、校長さんに聞いたら昔井戸か何かだったんだねという話をしておりましたけれども、そういう場所がそのまま残っているのか、それともああいう危険なやつは今回、全部処理をして、危険のないようにするのか。ちょっと、わかりますか、そのあたりの質問。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) これにつきましては、2枚目の配置図に既存校舎(2)というところの下の方に、簡易水道という、これだと思います。これはただいま水道課で、水道事業で利用しております水源の一つでございまして、これにつきましては、こうした形にここで安全面に配慮した形で確保させていただくということを予定いたしております。

議長(相沢忠男君) 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) トイレの話で恐縮なんですが、この外便所なんですが、これは中からも行けるようになっているんでしょうか。これは左側が男子で右側が女子という感じで考えてよろしいですか。それが一つですね。
 それから、ちょっと私いつも思うんですが、トイレの数、女子がちょっと少ないように感じるんですが、5基だと思うんですけれど、これ見ると5基ですか、女子。男子は大丈夫だと思うんですけど、女子がちょっと、何かいつも少ないように感じるんですが、以上2点、お願いします。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) まず、外便所でございますけれども、外便所につきましては、場所がステージの脇になります。それで、これにつきましては内側からは利用できません。外からの利用になります。
 あと、体育館の中の女子用のトイレの便器の数、毎回ご指摘があるわけですけれども、これにつきまして考え方の中では、授業といいますか、この体育に入る前には、校舎の方で用を済まして行かれるということで緊急的に利用される、または外部の方々が利用した場合に利用するということを予定いたしておりますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。17番永野久子君。

17番(永野久子君) ちょっと確認したいんですが、滑らないような材質を床に使うというのは、アリーナのことですか。じゃなくて渡り廊下ですか。それをちょっとまず確認したいのと、アリーナについてはどういう材質を使っているのか伺います。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) 先ほどお答えいたしました、渡り廊下のコンクリート仕上げの部分で申し上げました。
 それでアリーナにつきましてはこれまでどおりのフローリング仕上げになっております。そうしたものにつきましては従来ですとすごく光沢のある滑るものでございましたが、最近のものは、富谷中学校なんか見ていただいてもおわかりのようになかなか滑りにくい、昔ほどではなくなっております。ああしたもので仕上げたいと思っています。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) トイレのことは随分何度もいろいろな方が発言されているんですけれども、授業で使う生徒さんが校舎の中で用を済ませてから体育に向かえばいいという発想ももちろん日常的にはあるでしょうけれども、大きなイベントが行われるときには外部からも相当の人が集まるわけですよね。そういう際に、やはり女子のトイレというのは一番、いつも混雑をして時間に間に合わない、休み時間に間に合わない、行列ができるということになりがちですから、行事の数でいえば1年間に何回もないというご発想かもしれませんけれども、何度もないけれどもやはり、そういうときの場合のために必要な数は、今までの発想から少し変えて、もう少し基数をふやすというふうに考えられないものかどうか伺います。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) この女子用トイレにつきまして、発想が貧弱なのか何かわかりませんけれども、やはり授業が始まる前ですね、トイレに行って、そして体育館に向かうと、これまでの体育の授業に入る前にはそうした光景が見られておりましたので、感覚的にはこれぐらいで間に合うのかなというふうに考えたわけです。
 また、これでもトイレの数、便器の数については前に計画しているものよりはふえてきているというふうに思っております。ですから、いろいろ委員会でご議論いただいた中でも、そうした面については数的にもクリアできたと。また、便器の形式につきましても、洋式を取り入れるようにということに対しても配慮させていただいたと。ただ、足りないということについては、今後の計画の中で十分検討させていただきたい、このように思います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第28号平成13年度富谷町立富谷小学校屋内運動場改築工事(建築本体)請負契約の締結についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第28号平成13年度富谷町立富谷小学校屋内運動場改築工事(建築本体)請負契約の締結については原案のとおり可決されました。

日程第5 議案第29号 平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更について

議長(相沢忠男君) 日程第5、議案第29号平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) では、議案第29号平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更についてご説明を申し上げます。
 今回の変更につきましては、事業費の確定に伴い減額するものでございまして、当初設計での残土処理につきまして、民間の残土処分場に搬出して処理する計画をいたしておりましたが、現場近くの大清水土地区画整理事業の造成現場への搬入が可能になったことによりまして、運搬距離の短縮と処分費用が不要になったということでの土工費の減額でございます。
 さらに、歩道工の歩道平板ブロックの施工面積が当初設計値を下回ったことによりましての減額、この二つの理由によります減額でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。5番安住稔幸君。

5番(安住稔幸君) まず、この工事の工期を教えていただきたいと思います。
 あと、きのうもちょっと質問しましたが、通告に漏れていましたのであれだったんですけど、北入り口ですか、鷹乃杜北入り口の4号線から団地に入るまでの区間というか、かぎに曲がっているところですけど、この部分が、住民の方から早期完成、そしてまたガードレール設置等、要望が来ているわけなんですが、これは標準横断図によりますと特にそのようなことは書いてはないんですが、この辺はどのような予定になっているんでしょうか。

議長(相沢忠男君) 安住議員に申し上げます。契約変更の件でございますので、議案外ということでございます。
 ほかにございませんか。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 二つの理由で契約を変更するということですが、それぞれは幾らだったんでしょうか。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) まず、土工の方でございますけれども、減額が170万円でございます。歩道工の方につきましては115万円ほどとなっております。あと、そのほかにも若干ずつございます。これは、事業費の確定ということで細かなものはご容赦いただきたいと。

議長(相沢忠男君) ほかに質疑ありませんか。6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 今、安住議員の関連なんですが、この地図を見ますと、ガードレールはつくようになっているんですか、なってないんですか。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) ガードレールの設置はございません。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第29号平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第29号平成13年度町道鷹乃杜12-1号線道路改良工事請負契約の変更については原案のとおり可決されました。

日程第6 議案第30号 富谷町道路線の廃止について

日程第7 議案第31号 富谷町道路線の認定について

議長(相沢忠男君) この際お諮りいたします。日程第6、議案第30号富谷町道路線の廃止について並びに日程第7、議案第31号富谷町道路線の認定についてを議事の都合により一括議題といたしたいと思いますがご異議ございませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、日程第6、議案第30号並びに日程第7、議案第31号は一括議題といたし、朗読を省略し、内容の説明を求めます。建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) ただいま上程いただきました議案第30号、31号の町道の廃止と認定についてご説明を申し上げます。
 今回ご提案申し上げます廃止路線につきましては1路線でございまして、説明資料の青色の破線で図示のとおりの終点1となっておりましたが、国道4号拡幅工事に伴いまして新たに交差点が設置されましたので、終点1の変更が必要となったものでございます。
 路線番号18、三志戸田線の三ノ関字本木上253番2地先から志戸田字鴇丁2番1地先までの延長1,094.6メートルを廃止手続きするものでございます。
 次に、認定路線3路線についてご説明を申し上げます。
 説明資料に赤色の実線でお示しいたしております路線番号18、三志戸田線は、三ノ関字本木上253番2地先から志戸田字平成南158番地先までの既存部分の延長948メートルを再認定するものでございます。
 次に、路線番号717、志戸田側道西線と718の志戸田側道東線につきましては、地域内の生活道路として国道4号志戸田拡幅工事により築造されました側道の引き継ぎを受けまして、新たに認定するものでございます。路線番号717、志戸田側道西は国道4号下り線の外側に位置するものでございまして、三ノ関字三枚橋5番1地先から志戸田字上川原5番6地先までの認定延長が990メートルとなっております。
 また、路線番号718の志戸田側道東線は国道4号上り線の外側に位置するものでございまして、志戸田字平成北69番1地先から志戸田字平成南1番1地先までの認定延長955メートルでございまして、いずれも幅員5メートルの道路でございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。議案第30号並びに議案第31号の2件については、討論を省略し、一括して採決することにご異議ございませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第30号並びに議案第31号を一括採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第30号富谷町道線の廃止について並びに議案第31号富谷町道路線の認定については、原案のとおり可決されました。

日程第8 議案第32号 住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域並び当該区域における住居表示の方法について

議長(相沢忠男君) 日程第8、議案第32号住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域並び当該区域における住居表示の方法についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。町民課長。

町民課長(眞山巳千子君) 議案第32号住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について。
 住居表示に関する法律第3条第1項の規定により、本町における市街地の区域を別図のとおり定め、当該区域における住居表示の方法は、街区方式によるものとする。
 提案理由といたしまして、住居表示に関する法律に基づき、栃木沢地区の市街地にある住居を合理的に表示するため実施区域及び方法を定めるものです。
 別図をごらんになっていただきたいと思います。住居表示を実施する市街地の区域でございますけれども、赤線で囲んだ内側の区域、国道の東側の区域を今回、住居表示の対象とするものです。区域内面積については22.4ヘクタール、栃木沢地区の現在の世帯数375世帯、人口は1,190人、2月末現在でございます。
 それから、住居表示の方法として、街区方式で行うものですけれども、この街区方式といいますものは、字の区域を道路や恒久的な施設によって、幾つかの区画に分け、それに符号をつけます。それを街区符号と言います。その後に、街区内の建物に一定の方式に添って住居表示のための番号をつけます。それを住居番号と言います。栃木沢地区の場合、街区数から見まして一丁目と二丁目というふうに分けたいと考えております。住居表示の仕方は、仮にこの地区を栃木沢という名称を使って示せば、栃木沢、その次に街区符号の一丁目、その次に住居番号の1号、栃木沢一丁目1番1号、栃木沢二丁目1番1号と示すように住居表示をしたいと考えております。
 本日、この議案を議決いただければ、これからの事務の流れですけれども、一丁目、二丁目の前につける、先ほど栃木沢というふうに示しましたけれども、その名称を30日間公示して異議がなければ地方自治法第260条第1項の規定によりまして、6月議会にその名前を提案しまして議決をいただいた上で名称が正式決定というふうになります。そして、本年10月の初めごろに住所の変更となるように作業を進めていきたいと思っております。以上です。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) そうしますと、30日間お知らせするというのは、いろいろな名前が考えられているということですか。それとも栃木沢ということになっているということですか。その辺がちょっとわからないので、どういうことになるのか、それで一丁目、二丁目の区分はどういう線で区分するとかというのももう考えられていることなのか。どこのところまでそれを30日間見せるというか公告するのか。その辺がよくわかるように説明お願いします。

議長(相沢忠男君) 町民課長。

町民課長(眞山巳千子君) この名前につきましては、富谷町団地における住居表示整備実施基準というものがございます。その中で、従来の名称をもとにします。それから新たにつける場合は親しみ深いもの、わかりやすいもの、語調のよいものというふうなことで決まっております。
 それで、先月に住民の方からとちの木の町内会を対象にして名称をどのようにお考えになっていますかということでアンケートをとらせていただきました。そのアンケートを最大限尊重してまいりたいと思っております。そしてその名前を栃木沢一丁目、二丁目というふうにしてもいいですかということを公示します。それで、その名前に対して反対という方がいらっしゃったら、それはまたそこで違ったものに、違ったものというのは名前が違ったものではないんですけれども、そこでまたやり方が変わってまいりますので、それで異議がないということになれば、町内会からも何もないと。住民の方からも、それから富谷町内その他の方からも何も異議がないということであれば、その名前がいいということで6月議会にかけたいということです。
 一丁目、二丁目ということは、本日の議会の議決のことにはなっておりませんけれども、6月議会ではそのことも含めて議決の対象になってきます。

議長(相沢忠男君) 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 今、呼び名を公示するとおっしゃっておりましたが、この公示というのはどのような方法でやられるのか。そのアンケートは各家庭にはがきが来まして、それに書いて投函したわけですが、この公示はどのようにして行うのでしょうか。

議長(相沢忠男君) 町民課長。

町民課長(眞山巳千子君) 役場の前に行います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第32号住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第32号住居表示に関する法律第3条第1項の規定による本町における市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法については原案のとおり可決されました。

日程第9 議案第33号 黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務規約の変更について

議長(相沢忠男君) 日程第9、議案第33号黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務組合規約の変更についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 議案書64ページお願いいたします。議案第33号黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務組合規約の変更についてをご説明申し上げます。
 提案理由でありますが、平成12年4月1日に宮城県から権限移譲された液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律及び火薬類取締法の規定による事務が、本年4月1日より権限移譲対象事務の追加があることから、組合の共同処理する事務の内容を変更するものでございます。
 あわせまして、移譲事務交付金の精算を県と組合が直接精算できるように規約の変更をなすものでございます。
 内容等につきましては次のページ、65、66でございますが、別表になっておりますが、火薬類の取締法等につきまして、今回、この状況が追加ということになったわけでありますが、内容的には、火薬類の製造の許可、そしてまた販売営業の許可、そしてまた火薬庫設置の許可、それから貯蔵の変更などでありますが、それらの義務と申しますか、状況について黒川行政事務組合等に追加の事務をお願いいたすものでありまして、その次のページでありますが、67ページ、これらについてでありますが、液化石油ガス、これにつきましてはLPガス等の状況になっておるかと思いますが、これらの状況の義務等につきまして一部黒川行政組合の方にお願いいたすものでありまして、内容的には液化ガス供給設備の改善命令、そしてまた、これらのガス設備工事の届け出の受理などの状況が今回、追加になったということでございます。
 そして、68ページの別紙2でありますが、これら行政事務組合の規約の一部改正の規約でありますが、先ほど申し上げましたとおり、これらの交付金の精算でありますが、これらにつきまして、今回、県移譲事務交付金の精算を県と組合が直接精算できるように組合規約の変更をなすものでございます。以上であります。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第33号黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務組合規約の変更についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第33号黒川地域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び黒川地域行政事務組合規約の変更については原案のとおり可決されました。

日程第10 議案第34号 損害賠償額の決定について

議長(相沢忠男君) 日程第10、議案第34号損害賠償額の決定についてを議題といたします。 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 議案書74ページをお願いいたします。議案第34号損害賠償額の決定について申し上げます。
 内容を申し上げますが、平成13年12月30日午後12時30分ごろでありますが、当日、大分風が強かったという天候でありまして、鷹乃杜二丁目地内の町道における富谷町管理をいたしておりますヒバ、樹木でありますが、この枝が折れたことによりまして、東南商事株式会社所有の建物でありますが、エアコン室外機に当たり、破損した事故でございます。これらの修理代といたしまして30万4,343円を賠償するものでございます。
 このことについてでありますが、相手方と示談が成立いたしましたので、損害賠償額につきまして、議会の議決をお願いするものであります。以上であります。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第34号損害賠償額の決定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第34号損害賠償額の決定については原案のとおり可決されました。
 ここでお諮りいたします。議案調査等のため、明日3月7日を休会にいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって明3月7日は休会とすることに決定いたしました。
 これで本日の日程はすべて終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。
午後3時00分 散会

平成14年第1回定例会議事録(第3号)

平成14年3月8日(金曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 渡邊俊一君
  • 2番 今村寿君
  • 3番 細谷禮二君
  • 4番 尾形昭夫君
  • 5番 安住稔幸君
  • 6番 伊豆田待子君
  • 7番 菅原傳君
  • 8番 土樋輪康雄君
  • 9番 土井昭二君
  • 10番 川崎啓一君
  • 11番 小野進君
  • 12番 相澤武雄君
  • 13番 大木忠君
  • 14番 市川壽藏君
  • 15番 蜂谷武君
  • 16番 佐藤聖子君
  • 17番 永野久子君
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 浅野幹雄君
  • 20番 相沢忠男君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 助役 郷古一郎君
  • 収入役 山路礼子君
  • 総務課長 内ヶ崎武君
  • 企画課長 浅野茂君
  • 財政課長 中川弘美君
  • 町民課長 眞山巳千子君
  • 保健福祉課長 千葉美智子君
  • 税務課長 菊地喜一郎君
  • 生活環境課長 佐藤信夫君
  • 農林振興課長 根來良光君
  • 建設課長 古跡幸夫君
  • 都市計画課長 梅津慶一君
  • 商工振興室長(兼) 浅野茂君
  • 会計課長 伊藤和子君
  • 教育長 佐々木国雄君
  • 教育総務課長 内ヶ崎清子君
  • 生涯学習課長 村山令記君
  • 体育振興課長 須藤辰夫君
  • 水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 内ヶ崎武君
  • 農業委員会事務局長(兼) 根來良光君

事務局職員出席者

  • 事務局長    磯部 利彦    
  • 主幹兼係長  横倉 時夫
  • 書記       浅野 輝夫

議事日程 第3号

平成14年3月8日(金曜日)午前10時00分開議

議事日程表
第1 会議録署名議員の指名
第2 議案第1号 富谷町議会政務調査費の交付に関する条例の制定について
第3 議案第2号 公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定について
第4 議案第3号 富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について
第5 議案第4号 富谷町職員の育児休業等に関する条例の一部改正について
第6 議案第5号 富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について
第7 議案第6号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について
第8 議案第7号 富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正について
第9 議案第12号 富谷町奨学金貸付条例の一部改正について
第10 議案第13号 富谷町公民館条例の一部改正について
第11 議案第14号 平成13年度富谷町一般会計補正予算(第6号)
第12 議案第15号 平成13年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第3号)
第13 議案第16号 平成13年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
第14 議案第17号 平成13年度富谷町下水道事業特別会計補正予算(第1号)
第15 議案第18号 平成13年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)
第16 議案第19号 平成13年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第3号)
第17 議案第20号 平成13年度富谷町水道事業会計補正予算(第4号)

本日の会議に付した事件
議事日程のとおり

午前10時00分 開議

議長(相沢忠男君) 皆さんおはようございます。ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しますので、これから本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりです。

日程第1 会議録署名議員の指名

議長(相沢忠男君) 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。
 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により17番永野久子君、18番佐川幸三君、19番浅野幹雄君の3名を指名いたします。

日程第2 議案第1号 富谷町議会政務調査費の交付に関する条例の制定について

議長(相沢忠男君) 日程第2、議案第1号富谷町議会政務調査費の交付に関する条例の制定についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) おはようございます。
 それでは、議案第1号富谷町議会政務調査費の交付に関する条例の制定について申し上げます。
 提案理由でありますが、地方自治法第100条第12項及び13項の規定に基づき、政務調査費を交付することに関し、所要の措置を講ずるものであります。
 条例の内容について申し上げます。2ページからお願いいたします。まず第1条でありますが、趣旨等につきましては、本条につきまして地方自治法第100条第12項及び第13項の規定に基づき、議員の調査研究に資するための必要な経費の一部として、会派または議員に対し政務調査費を交付することに関し、必要な事項を定める旨の規定でございます。
 次でありますが、第2条交付対象でありますが、これにつきましては政務調査費を交付する対象につきまして定めているものでありまして、対象は議会の会派、または議員とするものでございます。
 第3条政務調査費の額等でございます。これにつきましては、会派に対する政務調査費の月額につきましては、1万5,000円になるのであります。それに所属の議員数を乗じた額となるわけであります。
 それから、議員に対する2項等になっておるわけでございますが、議員に対する調査費につきましては、月額1万5,000円とするものであります。そしてまた5号でありますが、政務調査費は年度分を一括交付する状況を定めたものでございます。
 次であります。交付の申請、4条でございますが、これにつきましては政務調査費の交付申請についての定めを規定いたしたものであります。これにつきましては第1項にありますように、政務調査費の交付申請は毎年度4月1日に町長に対して行うということを定めております。2項の関係につきましては、年度途中の状況でありますが、これらの結成、会派の結成などの状況の日の定める状況の申請の取り扱いを記してございます。
 次、第5条でありますが、交付申請の変更でございます。これにつきましては、政務調査費の交付申請した事項に変更を生じた場合の手続きを規定いたしたものであります。第1項関係につきましては、交付申請した会派に所属する議員の異動があった場合、その変更の状況を変更申請を行うという項を定めております。それから2項関係につきましては、会派の代表者の経理責任者の変更などにつきましても定めておるものでございます。
 次でありますが、6条関係交付決定でございます。これにつきましては、政務調査費の交付決定の手続きについて規定をしたものでございます。
 次、第7条交付請求等でございます。これにつきましては、政務調査費の請求手続きについて定めたものでございます。第1項等につきましてでありますが、町長につきましては交付決定を通常受けた日から5日以内に町長に対して交付請求することができるというような状況になっております。次、2項関係についてですが、町長につきましては交付請求があったときは速やかに交付するものという定めでございます。
 次、8条でありますが、会派にかかわる政務調査費の調整等でございます。これにつきましては、政務調査費の交付を受けた会派につきましてでありますが、会派に所属する議員の数の変動、または会派の解散になった場合、交付した政務調査費の調整について規定をいたしておるのであります。
 次でありますが、第9条議員にかかわる政務調査費の調整等でございますが、これにつきましても政務調査の交付を受けた議員の関係でありますが、年度途中で議員でなくなったとき、または会派に所属することになった状況などの調整を規定いたしておるのであります。
 次でありますが、10条政務調査費の使途基準等であります。これにつきましては、政務調査費を規則で定める使途基準を設けまして、これら規則で規定をいたすものであります。
 第11条政務調査費の使途制限でございます。これにつきましては、政務調査費の使途制限について定めたものでありまして、第1号から第7号まであるわけでありますが、特に第5号等につきまして申し上げたいと思いますが、町民等への広報配布の目的とした場合の制限をいたしておるのでありますが、これらにつきましては、政治活動の性格が強いおそれがあることから政務調査費の趣旨に反するものと考え、これらの経費につきまして制限をいたすものでございます。
 そしてまた、これらの状況等でありますが、趣旨で申し上げておりますように、地方自治法第100条第12項の項に基づいて交付するものでありまして、議員の調査研究に資するための必要な経費の一部でございます。そうしたことを踏まえ、調査費等につきましては議会の品位能力の強化を図るため、調査研究活動の充実を目的とした経費であるということでございます。そうしたことで、第5号で制限というような状況で定めておるものでございます。
 ただし、これらにつきましては前段申し上げましたとおり、規則、使途基準等につきましては規則で設けておりますが、今回、規則別表等に広報、公聴に基づく調査研究をし、独自の調査研究に基づく報告については、報告書の作成、配布のための経費、報告会の開催経費等は認められる状況で規則で使途基準を定めておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 次でありますが、12条につきましては経理責任者の関係でございます。これにつきまして定めたものでございます。会派の所属する議員の中から経理責任者を置かなければならないという条項を定めてございます。
 次でありますが、第13条につきましては収支報告書の提出等を定めてございます。これにつきましては、調査費、政務調査費につきましては収入及び支出の報告について定めたものでございます。以下、第1項関係から5項まで条を定めておるのでございます。
 次、第14条議長の報告、調査についてでありますが、これにつきましては、収支報告書に係る議長の調査について定めたものでございます。
 次、第15条政務調査の返還等でございます。これにつきましては、政務調査費の返還について定めたものでありまして、第1項あるいは第2項等でこれらの状況を定めまして、20日以内に町長に返還をしなければならないというような条項等を定めてございます。
 次に、第16条収支報告書等の保存、閲覧等であります。これにつきましては、収支報告書の保存、閲覧について定めたものでありまして、これにつきましても第1項、第2項、第3項で定めておりますように文書等に属するになりますので、これらの保存につきましては第1項にあるんでありますが、5年経過するまで保存しなければならないということに定めております。次の2項等につきましても、これらにつきまして情報公開等のかかわりの条文を規定をいたしてございます。そしてまた、議長につきましても、これらの使途状況について、その概要につきまして公表するというような条文も定めておるのでございます。これにつきましては、議長に委任というような表現で定めております。
 次でありますが、17条につきましてでありますが、委任であります。これらにつきましては、条例に定めるもののほか政務調査費の交付に関する必要な事項につきましては、規則で定めるものでございます。
 附則でございますが、この条例につきましては、平成14年4月1日から施行するものでございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。5番安住稔幸君。

5番(安住稔幸君) 政務調査費でありますが、本当にこれは議員に対して執行部のご配慮、本当に敬意するものであります。私も視察等で議員としてさせていただいて、今、約3年たつわけなんですが、東京方面やらもちろん東北6県内、あちこちといろいろ個人的に調査研究視察等させていただいております。ことしにおきましても、東京方面とかまた福島の方にも日帰りで行かせていただいておりますが、ですのでこの政務調査費の内容につきましては本当にすばらしいものだなということで感じております。
 ただ、前回、2回ありました全員協議会でも私申し上げたんですが、私の思いというか、感じを申し上げておるんですが、やはりこういった2月の倒産件数が過去最高とニュースでも言っておりましたし、また相変わらず失業率も過去最高をずっといっているような状況であります。こういった時期におきまして、最後の附則の部分なんですが、政務調査費の内容につきましては、これはすばらしい文言であると思うんですが、その附則において4月1日、本年4月1日からの施行とありますが、その辺こういった経済情勢の中で4月1日の実施ということについて、町当局としてはどのようにお考えをいただいているか、お聞きしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) この件につきましては、額の問題、そしてまた支給年度の問題につきまして、当然特別職報酬審議会等に一応諮問いたした経過がございます。そうした状況のご意見なども参酌いたした状況でありまして、いろいろこの事情等があるわけでありますが、ほか年度途中というよりも年度当初の方が妥当であろうというような状況等のお話もいただきましたので、それらをもとに4月1日というような状況で定めたものであります。

議長(相沢忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 後で規則で定めるとなっておりますので、いろいろ今回意見は出てくると思うんですが、この規則がいつごろでき上がるのか、まずこれが第1点お伺いいたします。
 それから、5ページにあります11条の(7)ですけれども、政務調査費の使途にふさわしくないものとして、議長が定める経費となっています。この議長が定める経費というのは、今言った規則のところに入るのか、あるいは別項として定めることになっているのか、その点についてお伺いしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) まず規則等につきましては、議決いただく状況で日にちもないものですから、4月1日の実施に間に合うように規則を施行してまいりたいと、このように準備をいたしてございます。
 それから、この7号につきましては、この文言にあるように議長の必要に応じて、議長が規則などで定めるようにいたしたいと、このように思っております。

議長(相沢忠男君) ほかに。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) そうしますと、議長の定める経費につきましても、規則で同じ時期に出るというふうに理解してよろしいんでしょうか。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) これにつきましては、まだ今の件につきましては運用等の状況になっておりませんので、その経過を得た状況で別個規則等で整備いたしたいと、このように予定をいたしております。

議長(相沢忠男君) 菅原 傳君にお知らせします。第7号につきましては、議長が定めますので、経費は議長が定めるということでご了解していただきたいと思います。
 17番永野久子君。

17番(永野久子君) ただいまの菅原議員の質問に関連しますけれども、この第11条第7号というのは、現時点で想定できないようないろいろな問題が出たり、社会情勢が変化するなどした場合にふさわしくない使い方をしないようにと、議長が定めることができるようにということで、弾力的な条項として設定したというふうに理解してよろしいですか。それが1点と。
 黒川郡内で政務調査費の制定の状況、富谷町は早い方なのか、遅い方なのか伺います。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 前段の状況でありますが、1号から6号までにつきましては当然規則で定められておりまして、それ以外の状況の経費等につきましては、やはり運用面の状況などを含めて、以下別に議長にその状況を…議長に委任をさせていただくということにいたします。
 後段の状況等でありますが、郡内の状況につきましては、既に大郷町議会につきましては実施いたしていると思いますが、以下2町村等につきましてはうちが早いかなと、このように思っております。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第1号富谷町議会政務調査費の交付に関する条例の制定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第1号富谷町議会政務調査費の交付に関する条例の制定については原案のとおり可決されました。

日程第3 議案第2号 公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定について

議長(相沢忠男君) 日程第3、議案第2号公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 議案第2号でございます。公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定について申し上げます。
 提案理由でありますが、公益法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律の施行に伴い、所要の措置を講ずるものでございます。
 この法に伴いまして、当町職員の派遣についても手続き、身分の取り扱い、処遇等、統一的なルールを定め、地域における人材の有効活用を通じ、公民適切な連携協力と、それによる諸施策の推進を図る必要があることから本条例を制定いたすものでございます。
 条例の内容につきまして、8ページからご説明を申し上げたいと思います。まず趣旨の前に題名でありますが、「公益法人等への」という表現でありますが、「等」と入っております。これらにつきましては、公益法人、それから営利法人の両者が想定されるわけでありまして、これらの状況から法的にも「等」という表現を入っておりますので、今回の制定等につきましても「等」という表現で題名を設定いたしてございます。
 それでは第1条でございますが、趣旨でございます。これにつきましては、ただいま申し上げました公益法人等への一般職地方公務員の派遣等に関する法律から基づきまして、派遣職員の給与、そしてまた復職時の処遇等に関する状況の引用条項を用い列挙いたしたものでございまして、これらの趣旨を規定いたしたものでございます。
 第2条でありますが、職員の派遣等でございます。これにつきましては、第1項にありますように当然法律を受けるわけでございますが、条例規定することとなる派遣団体を具体的に規定をいたしたものでございます。次、第2項につきましても、職員派遣制度になじまない職員として、臨時職、非常勤職員、休職または停職されている職員等を列挙規定いたしたものでございます。次に第3項でありますが、町と派遣先法人との間で取り決めすべき事項について規定をいたしたものであります。
 次、第3条でありますが、派遣職員の職務への復帰等でございます。これにつきましても、職員派遣を継続することができない場合、または適当でないと認められる場合、職務に復帰させなければならない場合を列挙規定いたしたものでございます。具体的には、これらにつきましては、派遣職員が派遣先団体の役職、地位を失った場合や分限、懲戒処分等の対象となった場合についてなど規定いたしたものでございます。
 次、第4条と第7条関係でありますが、9ページをごらんいただきます。派遣職員の給与等でございますが、7条につきましても企業職員等の状況もうたっておるんでありますが、これにつきましては町が派遣職員に給与を支給することができることを法律の規定に基づいて規定したものであります。なお、これらにつきまして給与支給の前提でありますが、委託業務あるいは共同業務などの実施等で、町の事務事業の効率的な実施を図られるための状況ということで規定をいたしておるのであります。
 次に第5条でありますが、職務に復帰した職員に関する職員の給与に関する条例の特例等になっておりますが、これにつきましては派遣職員が、派遣職員以外の町一般職職員に比べて不利な給与取り扱いとならないよう、給与条例等の適用することを規定いたしたものでございます。
 次、第6条でありますが、派遣職員の復帰時における処遇を規定いたしておりますが、5条と、前段と同様でありますが、派遣先団体において従事、事務事業ですか、の公務とみなすことによりまして、派遣職員が復帰した際、他の職員と均衡考慮昇給させることなど、これらの状況の調整を行うことを規定いたしたものでございます。
 第8条報告等でありますが、地方公共団体の統括して権限する町長でありますが、これにつきまして職員派遣の状況を把握し、適正な人事管理などを行うための報告義務を規定いたしたものでございます。
 それから附則でありますが、施行期日であります。第1項でありますが、平成14年4月1日から施行するものでございます。そしてまた、富谷町職員定数条例の一部改正も合わせてでありますが、第2項に規定いたしますように、派遣職員は職を保有するが、職務に従事しないものであり、定数管理を明確にする観点から、定数外とすることを定数条例の一部を改正することによって規定をいたすものでございます。以上、附則のとおりで4月1日に施行ということにいたしたいと思います。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。17番永野久子君。

17番(永野久子君) まず1点目は9ページ、第4条の中に期末手当及び寒冷地手当のそれぞれ、その前からですね、その職員派遣の期間中、給料、扶養手当、調整手当、住居手当、期末手当及び寒冷地手当のそれぞれ100分の100以内を支給することができるというふうになっておりますが、これはこの文言だけを見ますと、100分の100よりも下回ることもあり得るのかなというふうにも読み取れるんですが、そのような派遣職員になったがために下がるということがあり得るのかどうかということが1点です。
 それから、派遣期間の限度というのは、特にこれについては規定されていないように見えるのですが、派遣期間の限度はあるのかどうか。あるとすればそれは何年か。
 それから改めて念を押したいんですけれども、派遣されたがゆえの待遇、それから派遣期間中の勤続年数等々については変わらないということでよろしいのかどうか伺います。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) まず給与、職員手当の状況でございますが、内容、今お話ありました職員等の共済掛金等につきましては、変わりないというような、差がないと、変わりないという状況でありますが、一部派遣先で負担をいたすものがございます。これにつきましては、当然社会保険の関係の医療の関係、政府管掌健康保険、いわゆる社会保険の関係の健康保険の分については、事業所等の状況になっておりますので、派遣先でその状況の保険料負担が伴うようになっておりまして、以下につきましては町同等の状況になりますので差はないということになります。
 それから限度と申しますか、派遣の年限等でありますが、1年を限度として3年継続というような状況であります。
 また、勤続、身分関係等につきましては変わりないということであります。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 公益法人職員の身分とか待遇をこのように明確にするのは非常に大事なことだと思いますけれども、ただちょっと8ページのところでお伺いしたいんですが、第2条の2のところの臨時的任用、非常勤職員、常勤附採用職員とこうありますけれども、現に社協の方は4名いらっしゃるんでしょうかな。その方々が全部包含されるということになるのか、あるいはそうではなくて、別に公益法人の社協として独自にパート採用とかそういうものがあるのか、ですから一切合財、町の方で派遣職員ということで執行していくのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 今回、この条例に基づく状況等について申し上げますが、派遣元、派遣先が社会福祉協議会、これにつきましては全職員、いわゆる専門員等の状況も含めてという今お話でありますが、それは社会福祉協議会の状況になっておりますので、今回の条例で規定する派遣職員につきましては、事務等の職ということで、これらの職員を派遣するということになりまして、以下の職員等につきましては福祉協議会の方でそれなりの状況で対応されるということになろうかと思います。したがいまして、事務職の状況の派遣ということになります。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) 先ほど、医療保険については政管健保になるということですけれども、これによって職員本人の負担はどうなるでしょうか。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) これにつきましても、一応町支弁で計上いたしたいと思いますので、本人負担の増にはならないということになります。

議長(相沢忠男君) 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 8ページの2の(5)のところなんですが、ちょっと私わからないのでお聞きしますが、勘違いかもしれませんが、同法第29条第1項の規定により停職されている職員も全部待遇は同じだというふうにとれる、この停職というところがよい方の停職にとっていったらいいのか、この29条の第1項の停職というのは、どのような停職に当たるのですか。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 第2条の職員の派遣の2項の5ですね、(5)ですね。これにつきましてでありますが、これにつきましては地方公務員法35条の職務専念に関する義務に基づくものでありまして、それらの特例を定めたものであります。したがいまして、この特例の内容でありますが、研修を受けている期間、場合、それから職員のいわゆる…。(「派遣できない職員のこと」の声あり)

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) 第2条と、それから条例の名称ですね。公益法人等への職員の派遣等に関する条例ということで、これは営利法人も含むから「等」が入っているとこうなっているんですけれども、第2条は社会福祉法人の富谷町協議会、社会福祉協議会、ここに派遣するとこうなっているんですね。もし富谷町にこのほかに新たに職員を派遣するような団体ができた場合には、別途条例を定めなければならないということになるんであれば、この名称は社会福祉協議会に派遣するに関する条例と、こうなるんじゃないのかな。もしこのままでいくとすれば、第2条は社会福祉協議会への職員の派遣であって、第3条に一般的な職員の派遣を設けて、そしてほかの法人については社会福祉法人に準ずると、こういうふうになるのが正確なのか。何となくこの2条と条例名称が合っていないような気がします。いかがですか。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 今回の条例の制定でありますが、実際に派遣要請のあった団体を具体的に列記するというような指導等になっております。そうしたことを受けて、今回2条に派遣先団体ということに明記いたしております。したがいまして、14年度以降、いわゆる実施以降の状況で、社会福祉協議会ほかにつきましては、その時点におきまして取り決め要請等の状況を受けた時点で条例を改正し、その中に2条で盛り込んでいくというような状況になっております。したがいまして、実質的に今、研修派遣等もあるわけでありますが、これらにつきましては内容的に、実務的に研修等につきましては除かれるというような状況になっておりますので、特段の条例制定はないのでありますが、社会福祉協議会以外、第三セクターの状態のような状況が出た場合につきましては、その時点で取り決めを得た上で条例に、第2条に網羅していくということになろうかと思います。

議長(相沢忠男君) 13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) わかるような気がしますけれども、そうだとすれば、やっぱりこの条例の名称は社会福祉協議会に対する職員の派遣に関する条例と、こうなるんではないですかね。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) これにつきましては、前段申し上げましたとおり、公益法人等への職員の派遣という法律の状況に基づきまして、これらの指導等もありまして、題名、そしてまた内容等につきましてもこのような状況で一応設定いたしておるのでございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) くどいようですけれども、その指導は要請のあったところについて条例をつくりなさいとこういうことであれば、その要請があったところに職員を派遣する条例の制定になるんではないですか。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) これにつきましては、法令に基づき条例を整備するものであります。

議長(相沢忠男君) ほかに。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第2号公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第2号公益法人等への職員の派遣等に関する条例の制定については原案のとおり可決されました。

日程第4 議案第3号 富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第4、議案第3号富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 12ページでありますが、議案第3号富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について申し上げます。
 提案理由でありますが、平成13年人事院の勧告に基づく改正でありまして、国家公務員の育児休業等に関する法律及び一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律の一部改正する法律の施行に伴い、所要の改正を行うものでございます。
 それでは、今回の改正内容でありますが、15ページをお願いいたします。条文に入る前でありますが、今回改正の主な内容等を申し上げておきたいと思います。四つほどでありますが、育児を行うための深夜勤務、時間外勤務の制限を請求できる職員の範囲を拡大するもの。二つ目としまして、介護を行うために深夜勤務、時間外勤務の制限を請求できる職員の範囲を拡大するもの。三つとしまして、時間外勤務制限の上限時間を年360時間から150時間に縮減するものであります。そして四つ目でありますが、介護休暇をすることができる期間を3カ月から6カ月に延長するというような状況が主な改正内容等になっております。
 以下、第8条、新旧対照表でありますが、8条の2でありますが、これらにつきましては1項でありますが、深夜勤務の制限の対象から除く職員を当該子の親で、職員の配偶者であるものが深夜について子を養育できる状況にある職員を職員に改正するというような状況になってございます。次、2項の方でありますが、時間外勤務制限の対象から除く職員を、深夜勤務制限と同様に改正し、時間外勤務制限の上限を150時間に定める改正するものでございます。第3項でありますが、これらにつきまして第1項、第2項の改正に伴う読みかえ等の改正の規定になっております。
 次の17でありますが、第15条でございます。介護休暇でございますが、これにつきましては介護休暇期間を連続する場合、3カ月から6カ月に改正ということになるものであります。
 前に戻りますが、附則でございます。13ページでありますが、13、14になってございますが、第1項につきましては、平成14年4月1日から施行いたすものでございます。そしてまた2項に経過措置を書いておりますが、改正後の育児介護を行う職員の時間外勤務、時間制限及び深夜勤務制限について、施行日以後の請求にかかわる勤務から適用するものとし、施行日前の請求による勤務時間の制限については従前どおりとするというようなことでございます。それから第3項につきましては、介護休暇の経過措置でありますが、改正前の規定により、介護休暇をした職員については施行日以後、介護休暇をすることができる期間を介護休暇の初日から6カ月以内とするという経過措置でございます。それから4項でありますが、これらの改正前の規定により、介護休暇をしている職員については、介護休暇をすることができる期間を介護休暇の初日から6カ月以内とするものであります。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 4点について大きく変わるということで、360時間規定されていたものが150時間、3カ月が6カ月というふうなところはわかりましたが、最初の育児のところがちょっとややこしくて、誰かをイメージして、例えば私で恐縮ですけれども、私がというようなことで課長にちょっとそのあたりをわかりやすく解説してもらうということにはなりませんでしょうか。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 今の内容等につきましては、大分、内容的に事例などちょっと難しいんでありますが、現在その状況、育児の状況を見ますと、これにつきましては同じ、いわゆる家族介護休暇というような表現で今その状況を特別休暇制度でとっておるという状況がございますので、ずばり育児、介護のかかわりということは基本的に…なお今の問題について事例は後で申し上げたいと思いますが。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 17ページのところでございますけれども、介護休暇が3カ月から6カ月ということで、非常に一定の前向きな状況だと思いますけれども、これ6カ月という場合に連続すると書いてあるんですけれども、いろいろな事情によって断続で利用したいということも出てくるかと思いますけれども、これはどうしても連続でなくてはいけないんでしょうか。それとも断続で、例えば2回なら2回までということで、3カ月・3カ月ということで利用することができるのか、その点ちょっとお伺いしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 運用面で後ほど具体例にして申し上げたいと思います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第3号富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第3号富谷町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正については原案のとおり可決されました。
 この際、11時10分まで休憩いたします。
午前10時56分 休憩
午前11時10分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第5 議案第4号 富谷町職員の育児休業等に関する条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第5、議案第4号富谷町職員の育児休業等に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 議案第4号富谷町職員の育児休業に関する条例の一部改正について申し上げます。
 提案理由でありますが、このことにつきましても平成13年人事院の勧告に基づく改正でありまして、国家公務員の育児休業に関する法律及び一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律の一部改正する法律の施行並びに地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正する法律の施行に伴い、今回所要の改正をいたすものでございます。
 内容についてでありますが、21ページをお願いいたします。第1条でございますが、これにつきましては法の実施に伴いまして、条例の追加、必要事項などについての追加を規定いたしたものでございます。
 第2条でありますが、育児休業することができない職員の状況でありますが、これにつきまして第2条でうたわせております。これまで育児休業することができない職員として、育児休業の承認を請求する日から起算して1年以内に任期満了となる職員や定年退職する職員を規定しておったんでありますが、現実このような状況はない状況でありましたので、今回これらを消除というような状況になるものであります。
 次に第3条でございますが、再度育児休業することができる特例の事情等でありますが、これらにつきましても承認の請求と申しますか、2人目からの承認する場合の取り扱いを規定いたしたものでございます。これにつきましては、第1号、第2号につきましても、第3号につきましては育児休業の計画書に基づき育児休業をした職員の配偶者が3カ月を超えない状況などの文言を規定いたしたものであります。それから第4号の最後につきましては、新しく3号が新設されたことに伴いまして、これらの号が繰り下がったというような状況であります。
 次、第5条の23ページでありますが、育児休業の承認の取り消しなどであります。これらにつきましても、第1号、第2号で明示、規定をいたしたものであります。第5条の2でありますが、これらにつきましては、任期付採用職員の更新でありますが、これらにつきましても同意を得て、任期採用付職員の同意を得て更新する規定などを設けられたものであります。第5条の3でありますが、期末手当の支給等のかかわりでありますが、これらにつきましては5条の2が新設されたことによりまして、条が繰り下がったというような状況になっております。
 附則でありますが、前に戻りまして19、20になっておりますが、これらにつきましては第1項に示しておりますように、平成14年4月1日から施行するものでありまして、ただし附則第2項、第3項の公布の日から施行するものでありまして、2項、3項につきましては経過措置などを規定いたしたものでございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第4号富谷町職員の育児休業等に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第4号富谷町職員の育児休業等に関する条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第6 議案第5号 富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第6、議案第5号富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。水道課長。

水道課長(相澤正幸君) 議案第5号富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について、ご説明申し上げます。
 提案理由といたしまして、国家公務員の育児休業等に関する法律及び一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律の一部を改正する法律の施行に関連し、所要の改正を行うものでございます。
 26ページの新旧対照表によりご説明申し上げます。改正内容としましては、第4号議案の改正趣旨と同様でございまして、育児休業及び部分休業をする期間が、子の年齢が3歳になるまで引き上げられたことに伴いまして、部分休業の場合の給与上の取り扱いに関する規定を改正するもので、第17条の給与の減額でありますが、第2項で職員の部分休業で現行では1歳未満とありますが、これを3歳未満に引き上げる改正でございます。
 25ページの附則ですが、この改正条例は平成14年4月1日から施行するとするものでございます。以上です。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第5号富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第5号富谷町企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第7 議案第6号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第7、議案第6号特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 27ページをお願いいたします。議案第6号特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について申し上げます。
 提案理由でありますが、新たに設置する附属機関及び非常勤特別職の報酬額を定めるため、所要の改正を行うものでございます。
 今回、改正の内容でありますが、29ページをお願いいたします。これらの新旧対照表でございますが、今回、新たに生涯学習専門指導員を設けるわけでございます。これにつきましては、内容的には町の生涯学習推進体制を充実強化するため、学識経験を有する者の中から教育委員会が委嘱するという状況になってございます。これらにつきましては、月額等につきましてでありますが、16万4,000円以内と定めるものでございます。
 次の項目でございますが、町民バス運営審議会でございます。これらにつきましては、富谷町民バス条例第6条に基づきまして、富谷町行政組織規則に新たに設置する附属機関になりますので、会長及び委員の報酬日額を規定いたすものでございます。これにつきましては、会長につきましては日額6,000円、委員につきましては5,000円と定めるものでございます。失礼しました。5,800円と定めるものであります。これにつきましては、28ページでありますが、この条例の施行につきましては、平成14年4月1日から施行するということになります。以上であります。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。5番安住稔幸君。

5番(安住稔幸君) 生涯学習専門指導員ですが、これ具体的にどのようなお仕事をなされ、また勤務体制はどのようにされる予定か、お聞きします。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 専門指導員につきましては、先ほど総務課長から説明申し上げましたように、生涯学習に関する町の一層の推進を図るということにおいて、学識経験を有する者にお願いをいたしまして、職員の指導はもちろんでありますけれども、町民に対する指導、助言、そうしたことをお願いするものでありまして、勤務時間は8時間以内ということで、1日8時間、そして1週30時間を予定しておるものでございます。

議長(相沢忠男君) 5番安住稔幸君。

5番(安住稔幸君) そうしますと、この方は常にどこかに詰めて仕事をされるんでしょうか。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 週、ほぼ常勤みたいな形ですから、今予定されているのは生涯学習課のところにその場を置くというふうに考えております。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) ちょっとよくわからないんですけれども、生涯学習専門指導員を置くことになった理由づけといいますか、もう少し詳しく説明いただきたいと思います。例えば、こういうところが活動として弱いのでとか、あるいはここのところがもう少し努力をしたいとかいろいろあると思うんですけれども、もう少し詳しくお話をいただきたい。
 それから任期でございますけれども、任期はどうなるのか。1年ごとになるのか、それとも辞令も出るのではないかと思いますけれども、任期は継続してずっとやることになるのかどうか、このことについて第2点として伺います。
 それから第3点は、ほかの町村でもこのような制度を行っているのかどうか。以上3点についてお伺いいたします。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) この置くというふうな理由、先ほどもありましたように、そして町の総合計画にもありますように、生涯学習の推進の町づくりということで、今までより以上にその生涯学習を一層充実強化してまいりたい、そういうような考え方でございます。
 それから任期でございますけれども、これは後で委員会規則で定めるわけでございますけれども、一応当初は2年、ただ更新することができるというふうにしたいというふうに考えております。
 それから、他町村の状況はよく承知いたしておりません。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) 町民バス運営審議会ですけれども、この人員、どういう人を選ぶかということもありますし、あと運営はどういうふうにするのか、お尋ねします。

議長(相沢忠男君) 企画課長。

企画課長(浅野茂君) 町民バスにつきまして、条例で定めているとおり10名以内でもって構成するということでございます。これらの構成員につきましては今、検討中でございます。4月1日まで決めていくというようなことでございます。
 また運営につきましては、今回試行期間でございまして、特に乗客数なども把握できますし、また利用している方々のいろんなご意見等も踏まえながら、今後の運行体系、あるいはバス代や、あるいは料金関係についての検討をしてまいりたいというふうに考えております。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。12番相澤武雄君。

12番(相澤武雄君) ただいま教育長の答弁を聞いておったわけでございますが、生涯学習専門指導員という方は、職員の指導はもちろん、町民にかかわる生涯学習の指導を全般的に行うということでございますので、職員の指導もその方はやっていかれるんですか。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 舌足らずなところがございました。助言指導というふうに受けとめていただければ、あるいは職員が相談するという、そういうふうなこともやるというふうに受けとめていただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) 名称にこだわりますが、この生涯学習専門という言葉が入っているわけです。上の方は社会教育指導員となっているんです。専門というと、社会教育、生涯学習をしているいろんな項目がございます。それの専門の指導員というような受け方もできるわけです。そういう点で、上と同じように生涯学習指導員でも、そうならば生涯学習全般の指導をする。ところが専門という言葉が入ると、どうも生涯学習のうちのどれか一つの専門部分の指導員というような受け方をされるような気もするんです。だから、どうして社会教育の方は社会教育専門指導員でなくて、そしてこちらは社会教育指導員で、生涯学習の方だけどうして専門が入るのか伺います。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 町の総合計画にも載っておりますように、生涯学習というのは幼児から学校、そして高齢者までというふうな全体的な視野で取り組みをしなければならないという、社会教育というのはある部分、青年教育とか婦人教育とか、そういう特定の分野といいますか、ありますけれども、社会教育よりも大きい幅広い形で指導等をしていただくと、そういう意味でございます。なお、明日総括質疑の際にありましたけれども、大体その中身はこういう答弁になると思います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第6号特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第6号特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第8 議案第7号 富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第8、議案第7号富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。総務課長。

総務課長(内ヶ崎 武君) 議案書30ページをお願いいたします。議案第7号富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正について申し上げます。
 提案理由でありますが、保健婦助産婦看護婦法の一部改正する法律の施行に伴い、所要の改正を行うものでございます。
 この法律の一部改正の内容でありますが、法で定めておる資格のうち、その名称について、女子については「婦」を、男子については「士」を用いている資格を、今回改めたわけであります。したがいまして、すべて「師」を用いることにしたものであります。
 内容等につきまして、32ページをお願いいたします。今回、法改正に準じて条例の中で規定している条文でありますが、今回、富谷町税条例の中でございます。したがいまして、この税条例の中で56条の中段でありますが、この条文の中に、現行ですと「看護婦、准看護婦」というような状況でありましたんですが、今回「看護師、准看護師」というような状況に改めるということでございます。
 次のページでありますが、33ページにつきましては、職員の給与に関する条例等につきましても一部改正するわけでありますが、これらにつきましても前段と同じでありますが、保健婦等のかかわりでありますが、これらにつきましても「保健師」というふうな状況に改めるものでございます。
 これらの状況の施行につきましては、公布の日から施行するものであります。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第7号富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第7号富谷町税条例及び職員の給与に関する条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第9 議案第12号 富谷町奨学金貸付条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第9、議案第12号富谷町奨学金貸付条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) それでは、議案書50ページをお願いいたします。議案第12号富谷町奨学金貸付条例の一部改正について、ご説明いたします。
 奨学金の額を改定するもので、富谷町奨学金貸付条例の一部を別紙のとおり改正するものです。
 それでは、52ページをお開きください。第5条奨学金の貸付金額等でございますが、第5条の1項2号でございまして、現在高等学校等に在学する者に対しまして、月額1万5,000円を貸し付けておりますが、それを2万円に。また大学に在学する者に対しまして、月額2万円を貸し付けていたしておりますが、それを3万円に改正するものでございます。
 施行期日でございますが、平成14年4月1日から施行する。
 それから、改正後の規定につきましては、平成14年度以降に入学する者に対して貸し付ける奨学金について適用し、平成13年度以前に入学した者に対して貸し付ける奨学金については、なお従前の例によるものとするものでございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。17番永野久子君。

17番(永野久子君) 今回の改正によりまして、奨学金の貸与の額が引き上げられたことについては前進したと思います。この点は評価したいと思っています。
 ただ、同時に奨学金貸与条例を検討する際に、現在の奨学金の貸与の条件として、これは前にも何度か申し上げましたけれども、例えば第1条で優秀な学生というふうな文言があったり、それから本町に1年以上居住しているものの子弟とか、思想がかたく学業成績に優れ、身体の健全な者といったような貸し付けの対象の条件がつけられているわけで、実際には運用するときにはあまりこういったことについて細かくはしていないと、特に問題がない限り、できるだけ貸すようにしているんだというご答弁も公式な場でいただいたことがありました。であるならば、既に奨学金貸与条例の文言自体が実態を伴っていないわけですから、この文言自体を改正する時期にきているんではないかと思うんです。そうしないと、条例というものは飾りものでありませんから、運用する人の裁量とか主観であいまいにされることもあり得るわけですから、条例をきっちりと変える必要があるというふうに思うんです。
 一つ参考になればと思うんですが、松島町の奨学金貸与条例もいろいろ成績が優秀だとか、いろいろ提出する書類も成績を書いて出すとかやっていたそうなんですが、今度の4月1日から施行ということで、一切そういう条件を明記しないと。とにかく、この町に住んでいる者の子弟に貸すんだということで改善をされたそうです。実際に優秀かどうかということは主観も入りますし、現に高校、大学に入学したという、それが何よりも実績なわけですから、そういう方向でこれから検討していくということが必要だと思いますが、今回はそういう検討をされたのかどうかということと、これからそういう検討をされていくお考えがあるかどうか伺います。

議長(相沢忠男君) 教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) 条例の改正は、額の改正だけにとどめております。
 ただ、奨学金貸付条例施行規則というのがありますが、施行規則の改正を行う、既に昨年も変えてあるのがありますけれども、例えば採用手続きの中で、今までですと健康診断書というところがあったんですが、それはもう取らないことにしております。
 あとそれから、第4条の選考基準というのがありますが、その中で総合学業成績が各学年において3分の2以上でなければならないというあたりがありますが、それも今回は学業が良好であるというようなふうに変えたいと思っております。
 それからもう一つは、連帯保証人のところで、町内に居住する人でなければならないというふうにうたっていましたが、それも外しました。
 それから、12条の異動その他の届出というところで、毎学年年度末に、学年末に学業成績を教育委員会に提示、出すようにというような規定がありましたけれども、それも在学証明、あるいは学生証明で足りるというふうに改正を行うことといたしております。

議長(相沢忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 非常に1万5,000円から2万、2万から3万ということで、今のような非常に厳しい経済情勢の中では非常に歓迎する内容だというふうに思いますので、今後もこういったような増額の方向は引き続き検討願いたいと思うんですが、ただ一つこれに関連を直接はしないと思いますけれども、何日か前の新聞にいわゆる法人格の育英会、日本育英会、これを機構改革でなくすという話が出ておりまして、非常に大学に今在学をしておる方々は大変な事態だというふうに認識をしているようであります。毎月6万という金額を借りまして、その対象人員が75万人という大学生であるそうでありますけれども、もしこれを切られることになれば非常に大変なことで、大学にも行けないというふうな学生も大分出てくるのではないかというふうに心配をされているわけですが、それでこの奨学金の場合は富谷の単独事業ということだと思いますので、交付金とかそういうものは来てないかと思いますけれども、今後も仮にそうした日本育英会がなくなっても影響を受けないで今後進められると思いますけれども、その辺関係があるのかないのか、ちょっとお伺いしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) そのような状況も承知しております。一応、予算は一応新年度貸し付けについては高校生15名、大学生15名というような予算措置にはしておりますが、できるだけ内容審査をして前向きに貸し付けができればいいかなと。あと予算については、それまでに達しないかもしれませんし、それで足りない場合には補正対応ということで考えていきたいと思います。(「今後の見通しは、継続ということになるんですか」の声あり)貸し付け事業は継続となります。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第12号富谷町奨学金貸付条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第12号富谷町奨学金貸付条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第10 議案第13号 富谷町公民館条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第10、議案第13号富谷町公民館条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。生涯学習課長。

生涯学習課長(村山令記君) それでは、53ページをお願いいたします。議案第13号富谷町公民館条例の一部改正について、ご説明を申し上げます。
 今回の改正につきましては、成田地区への公民館設置に伴う所要の改正を行うものでございます。
 55ページの新旧対照表で説明をさせていただきます。お願いいたします。まず第2条に公民館の名称及び位置についてですけれども、日吉台公民館の次に名称「成田公民館」、位置「富谷町成田一丁目1番地の1」を加えるものでございます。
 また、この成田公民館の設置によりまして、東向陽台公民館、成田分館にかかわる第2条の2を削るものでございます。
 56ページをお願いいたします。第7条の使用料にかかわる別表1基本使用料についても、日吉台公民館の次に成田公民館分を加えるものでございます。成田公民館の基本使用料につきましては、既設の公民館使用料を基準にいたしましたが、ほかの公民館に比べましてその広さが特に違う大ホールと第1研修室につきましては、それぞれ午前、大ホールにつきましては午前2,360円、午後2,360円、夜間2,880円、第1研修室につきましては午前2,100円、午後2,100円、夜間2,620円とするものでございます。
 また、大ホールに設置予定の電動可動椅子利用につきまして、新たに1日につき、平床式分、階段式分それぞれ1,800円と5,520円とするものでございます。なお、この条例につきましては平成14年11月1日から施行するものでございます。以上、よろしくお願いをいたします。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 成田公民館についての使用料金がほかの公民館と違う、広さが広いので違うということで、ホールと第1研修室についての理由がありました。しかし、ほかの公民館との均衡もありますし、そこを広くつくったのは、町民がそういうふうに使用料まではね返ってくると思わない部分もあったわけです。これはほかとの均衡も考えれば、やはり同じであるべきでないかと思いますが、そういうことは考えなかったでしょうか。
 それと電動可動椅子ですが、1日で仕切ったという理由がわかりません。私はそもそも電動可動椅子というのは、福祉施策でやったのであるし、ホールに付随している設備だと思うので、これは一緒に考えるもので徴収するべきではないというふうに思いますが、そこのところは考慮に入れなかったのかを伺います。

議長(相沢忠男君) 生涯学習課長。

生涯学習課長(村山令記君) まず1点目の料金の違いですけれども、観点としましてはほかの施設との、先ほどお話ししましたように広さの違いを2倍、1.5倍というふうな数値的なものでほかとの均衡を逆に図ったというふうに私どもは考えさせていただきました。
 それから可動椅子につきましては、1回につきというようなことも検討いたしました。ただ、事業によりましては内容的には1日のうち何回か動かすような事業もあるかもしれないというようなことで、1日につきという設定をさせていただきました。
 徴収につきましても、徴収するべきかどうかについても検討いたしました。実際、似たような可動椅子を設置しているホールなどの情報も入れましたけれども、ほかにつきましては、今回の公民館の使用料でいえば大ホールの使用料がかなり金額的に高くなっております。それは、そういったいすの使用料も含めての金額設定というような状況になっていたようでございます。そのことを考えますと、ほかの公民館と同じように大ホールの使用料につきましてはかなり低額の設定になっておりますので、可動椅子についてはこのような金額で徴収規定を設けさせていただいたということでございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 これから討論を行います。まず原案に反対者の発言を許します。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 私は、議案第13号富谷町公民館条例の一部改正に反対をいたします。
 公民館は住民の福祉を増進する目的を持って建設されている施設ですから、住民が利用しやすくなくてはなりません。このたび成田公民館の基本使用料を条例で定めるに当たって、大ホール等が他の公民館5館と比較して使用時間帯によっては1.5倍にもあたる高い料金設定になっています。高い料金を取るべきではなく、せめて他の公民館並みの設定とするべきです。
 また、電動可動椅子は大ホールの設備の一つであり、これを導入したのは住民の希望によるものと困難であるいすの出し入れを解消するための福祉施策ですから、もともと徴収するべきではありません。福祉に逆行すると言ってもいいと思います。高額な設備を導入して、それを使用料で回収するような方法はとるべきではありません。以上の理由によって、この条例に反対します。

議長(相沢忠男君) 次に、原案に賛成者の発言を許します。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) 公民館の使用料につきましては、他の町村とのつり合い、あるいは電動可動椅子の分を使用料に含めた場合には、大ホールの使用料が高額になるというようなことで、設備にふさわしく料金を設定し、さらに電動椅子の分については別料金としているということで、従来の公民館よりもすばらしい施設でありますし、料金については妥当なものであるということで賛成いたします。

議長(相沢忠男君) ほかに討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 これで討論を終わります。
 これより議案第13号富谷町公民館条例の一部改正についてを採決いたします。この採決は起立によって行います。
 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君は起立願います。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立多数。よって、議案第13号富谷町公民館条例の一部改正については原案のとおり可決されました。
 この際、午後1時まで休憩いたします。
午前11時50分 休憩
午後 1時00分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第11 議案第14号 平成13年度富谷町一般会計補正予算(第6号)

議長(相沢忠男君) 日程第11、議案第14号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第6号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(中川弘美君) それでは、議案第14号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第6号)につきまして、ご説明申し上げます。
 まず第1条の歳入歳出予算の補正でございますが、予算の総額から歳入歳出それぞれ4,665万7,000円を減額いたしまして、総額を101億1,809万円とするものでございます。
 2項の歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額につきましては、第1表にお示ししたとおりでございますが、後ほど事項別明細によりご説明申し上げます。
 第2条の繰越明許費の補正につきましては、8ページの第2表に。第3条の債務負担行為の補正につきましては、9ページの第3表に。第4条の地方債補正につきましては、10ページの第4表によりご説明を申し上げます。
 それでは、8ページをお開き下さい。第2表の繰越明許費の補正でございます。今回、追加をお願いするものでございまして、4款衛生費2項清掃費におきまして、共同処理施設建設等事務委託で1,555万9,000円を計上したものでございます。これは仙台市におきまして、仮称松森工場建設が国の2次補正予算により国庫補助金が増額され、14年度事業の一部を前倒しして施工することになったため、本町におきましても同じような措置をするものでございます。
 7款土木費1項土木管理費におきます、大清水交差点歩行者交通実態調査業務153万3,000円につきましては、9月に補正計上させていただいた事業でございますが、イオンショッピングセンターの交通処理に関する協議結果を考慮する必要がありましたために3月の発注となったため、繰り越しをするものでございます。
 2項の道路橋梁費のうち、町道穀田線交差点改良工事調査設計業務968万円につきましては、平成15年1月の新庁舎供用開始に合わせまして、県道との交差点改良工事を施工するための調査設計業務を今回の補正で計上させていただきましたので、全額繰り越しとなるものでございます。
 次の町道志戸田三ヶ森線交差点改良工事399万円につきましては、工事施工箇所が三ヶ森遺跡にかかりまして、県教育委員会との協議に時間を要したための繰り越しでございます。
 町道一二ノ関線用地購入102万4,000円につきましては、相続手続きを要する物件がございましたので、一部繰り越しとなったものでございます。
 次の町道湯船沢線拡幅用地購入10万円につきましては、NTTからの部分払い下げの手続きに時間を要するための繰り越しでございます。
 次の第3表債務負担行為の補正につきまして、これも追加をお願いするものでございます。
 一つは、平成14年度から15年度の成田せせらぎポンプ施設等維持管理業務でございまして、期間を本年度から15年度まで、限度額を197万1,000円とするものでございます。工期を平成14年4月1日からとしたいので、事前準備行為が必要になるため今回追加をお願いするものでございます。
 富谷町大家畜経営支援資金利子補給、13年度から19年度までということでございますが、狂牛病によります経済的な影響及び被害を受けた農業者に融資を行うあさひな農協に対しまして、6年以内で利子補給をするというものでございます。
 それから次の船形地区畜産基盤再編総合整備事業につきましては、平成14年度から16年度まで313万円とするものでございますけれども、この事業が平成16年度までの事業となったために、債務負担行為の追認をお願いするものでございます。
 次に、第4表地方債補正でございます。今回、変更をお願いするものでございますが、起債の限度額13億2,980万円から5,630万円を減額いたしまして、限度額を12億7,350万円とするものでございます。各項目につきましては、歳入のところでご説明させていただきますが、これによりまして、平成13年度末現在の見込み高につきましては、43ページのとおり、77億328万4,000円となる見込みでございます。
 それでは、13ページからの事項別明細をご説明いたします。
 まず歳入でございます。1款町税1項町民税におきまして、3,390万5,000円を増額し、14億9,729万7,000円の予算額とするものでございます。個人町民税の現年度分で調定額増により増額補正を行うものでございます。
 2項の固定資産税3,390万5,000円を減額いたしまして、18億716万7,000円とするものでございます。現年度分の減額でございますが、納付困難者の増によります減額補正をお願いするものでございます。
 5款1項地方消費税交付金におきまして、5,541万7,000円増額し2億1,541万7,000円とするものでございます。交付決定通知が来たため、今回補正をさせていただくものでございます。
 10款分担金及び負担金1項負担金におきましては、64万2,000円を増額するものでございます。民生費負担金の72万5,000円につきましては、各保育所の児童数の増減並びに階層認定の変更によるものでございます。
 それから、教育費負担金の8万3,000円の減額につきましては、児童生徒数の見込みより減ということでの減額補正でございます。
 11款使用料及び手数料1項使用料におきまして、78万4,000円増額するものでございます。総務使用料の行政財産目的外使用料でございますが、工事に伴う臨時駐車場として使用許可いたしました、明石台2丁目の公共公益施設予定地等の使用料の増でございます。
 2項の手数料におきましては、150万円の減額をお願いするものでございます。衛生手数料でございますが、粗大ごみの減量による減額でございます。
 12款国庫支出金1項国庫負担金におきまして、1,389万1,000円を増額するものでございます。各国庫負担金の確定によるものでございます。特に教育費負担金の小学校増築負担金におきましては、東向陽台小学校の校舎増築負担金の確定によるもの。中学校改築負担金につきましては、富谷中学校の屋内体育館改築負担金の単価加算による増でございます。それから、災害復旧費の減額につきましては、道路凍上災害復旧費の確定によるものでございます。
 2項国庫補助金におきまして、193万7,000円減額するものでございます。補助金額の決定により減額をいたしたものでございます。
 13款県支出金1項県負担金におきましては、3万8,000円の減額でございます。確定による減でございます。
 2項県補助金におきましては、903万3,000円の減額でございます。各補助金の確定、もしくは変更申請による増減額を行ったものでございます。
 3項委託金におきましては、501万9,000円を減額するものでございます。これにつきましても、各委託金の交付額が確定したことによる補正でございます。
 14款財産収入1項財産運用収入におきまして、215万4,000円の増額補正を行うものでございます。財産貸付収入でございまして、あけの平二丁目、太子堂一丁目の簡易郵便局の敷地を有料としたことによるもの、それから鷹乃杜四丁目、日吉台三丁目におきまして、資材置き場として貸し付けを行った分、それから富ヶ丘四丁目、東向陽台一丁目につきまして、工事現場事務所用あるいは資材置き場として用地を貸し付けしたものでございます。
 2項財産売払収入におきまして、258万4,000円の減額でございます。一つは、不動産売払収入でございまして、仏所の213番67平米、以前に総務常任委員会で現地調査していただいた所でございます。地目は、ため池、現況は雑種地となっておりますが、売り払いによるものでございます。物品売払収入の減額につきましては、廃品売払収入が、古紙の排出量の減、それから単価の落ち込みによる369万6,000円の減額、町誌頒布収入につきましては実績により3万5,000円増額したものでございます。
 15款1項寄附金におきまして、4,024万3,000円を増額するものでございます。土木費寄附金で公共下水道事業寄附金でございます。上桜木土地区画整備事業等の下水道開発負担金の計上でございます。
 16款繰入金1項特別会計繰入金におきまして、1,609万3,000円の増額補正を行うものでございます。老人保健特別会計からの繰り入れで、平成12年度分の精算による繰り入れでございます。
 2項基金繰入金におきましては、9,600万円減額するものでございます。一つは、ユーマイタウン施設整備基金の減額で5,000万を計上しております。当初、富中の屋体建設に充当しておりました1億5,000万円のうち、国庫負担金及び町債が増額になるため、減額をさせていただくものでございます。
 それから、ふるさと富谷創造基金におきまして、4,600万円の減額ですが、国体開催経費の精算により減額することといたしたものでございます。
 これによりまして、ふるさと富谷創造基金の現在高は3億6,726万9,000円となる見込みでございます。
 18款諸収入3項貸付金元利収入におきましては、42万4,000円の増額補正を行うものでございます。教育費貸付金元利収入で奨学金の追加償還者があったたための増額でございます。
 4項受託事業収入では、89万7,000円の増額を行うものです。教育費受託事業収入で、白鳥遺跡発掘調査受託事業収入の増額でございます。
 5項の雑入におきましては、479万1,000円の減額を行うものでございます。そのうち一つは、給食費納付金でございまして、528万2,000円の減額でございます。当初見込みより児童生徒数が減となったものでございます。
 それから、雑入の49万1,000円の内訳を申し上げます。まず一つが、公用車の共済保険金8万4,304円、それから議案第34号で議決いただきました、損害賠償に関するものの保険金の歳入でございます、30万4,343円でございました。それから、農業者年金事務取り扱い手数料7万2,000円、農地保有合理化事業業務委託費2万2,000円、家畜伝染病予防事務費交付金8,000円、以上が内訳でございます。
 19款1項町債におきまして、5,630万減額し、12億7,350万円の予算額とするものでございます。土木債におきましては、370万の減額でございます。議案第29号で、鷹乃杜12-1号線の契約変更によりまして、事業費確定による減額でございます。教育債のうち、一つが東向陽台小学校の校舎増築事業債40万円、それから富谷中学校屋内運動場建築事業債2,590万円、起債対象事業費の増による増額補正でございます。臨時経済対策事業債7,660万円の減額につきましては、成田公民館の事業費が確定したための減額でございます。総額が8億4,290万円の起債額となりますが、そのうち13年度の借り入れは2億6,760万円となりまして、5億7,530万円につきましては14年度に借り入れを行うものでございます。災害復旧費におきまして、230万円の減額でございますが、凍上災害復旧費の事業費の確定による減額でございます。
 次に、歳出についてご説明申し上げます。まず歳出の中で各款の人件費におきまして、給料それから期末手当の不用額を減額いたしました。それから、特例一時金が前回の議会で議決いただいておりますので、各款項それぞれ計上させていただいております。
 1款1項議会費におきましては、19万1,000円減額し1億2,062万7,000円の予算額とするものでございます。
 2款総務費1項総務管理費におきましては、8,773万9,000円の増額補正を行うものでございます。そのうち2目の文書費におきまして、消耗品代で33万6,000円増額させていただいております。例規集、法令集の追録代の増でございます。通信運搬費におきましては、郵送料22万3,000円増額させていただいております。委託料の44万1,000円につきましては、例規集改版及び例規執務サポートシステムの導入業務で、データの更新料が増大したための補正でございます。それから、広報費におきまして57万7,000円の減額を行っておりますが、便利帳作成の委託料の執行残の減でございます。8目の電算システム費におきまして、ちょっと大きな減額です。委託料で1,257万5,000円でございますけれども、総合行政情報システムの開発費の執行残の減額。それから、420万円の使用料の減額につきましては、住民情報システム機器の金額並びにリース期間の関係で減となるものでございます。それから、防犯対策費におきましては、光熱水費で375万増額させていただきます。点灯時間の延長要望による光熱水費の増でございます。それから、修繕料と工事請負費のそれぞれの減額については、執行残を減額したものでございます。それから、ユーマイタウン施設整備基金費に1億575万4,000円を積み立てさせていただくものでございます。今後の施設整備に備え、積み立てをお願いするもので、平成13年度末現在高はこの後の数字で9億5,258万9,000円となる見込みでございます。
 2項の町税費におきましては、75万9,000円の減額をお願いするものです。3項戸籍住民基本台帳費におきましては、118万4,000円の減額補正をお願いいたします。4項選挙費におきましては、497万3,000円を減額いたしまして、2,698万4,000円の予算額とするものでございます。各選挙の事業費及び委託金の確定に伴い、執行残を減額するものでございます。
 6項監査委員費におきましては、3,000円の増額補正をお願いするものでございます。消耗品で追録代の不足するための増でございます。
 3款民生費1項社会福祉費におきまして、1,493万3,000円の増額補正をお願いするものでございます。まず社会福祉総務費におきまして、役務費に1万3,000円、それから委託料に11万5,000円計上させていただきましたが、行旅死亡人の広告料と火葬等の委託料を計上したものでございます。身体障害者福祉費のところで、報償費から備品購入費まですべて減額しておりますけれども、これは緊急通報事業を老人福祉事業に変更したための減額でございます。それから扶助費で30万5,000円増額しておりますが、厚生援護施設入所者の転入があったための計上でございます。それから、償還金で180万1,000円の計上をしております。平成12年度の国県支出金の精算による返還金を生じたためでございます。医療費助成費におきましては、通信運搬費は郵送料の増額、それから扶助費におきまして各医療助成実績により算定したもので、313万9,000円増額させていただくものでございます。それから、繰出金につきましては、老人保健会計、それから国民健康保険特別会計それぞれの精算による増減の繰り出しでございます。
 2項児童福祉費におきまして、501万2,000円の減額をお願いするものでございます。人件費の減のほか、賃金で増額させていただいております臨時保育士等の賃金で、産休の職員及び入所児童の増による増額補正をお願いするものでございます。
 3項の老人福祉費におきまして、596万8,000円の増額補正をお願いしております。委託料の120万2,000円の減額につきましては、高齢者生活支援事業の執行残の減でございます。補助金で428万7,000円減額してございますが、高齢者福祉施設整備費補助金の確定によるものでございます。当初2億2,402万5,000円計上してございましたが、2億1,973万8,000円と確定したものでございます。2,000円の償還金につきましては、国庫負担金の返還金でございます。それから、繰出金につきましても介護保険特別会計、介護サービス事業の特別会計それぞれの繰り出しを調整したものでございます。
 4款衛生費1項保健衛生費におきまして、761万7,000円の減額をお願いするものでございます。環境衛生費におきます434万4,000円の減額でございますが、合併処理浄化槽の補助基数の確定によるものでございます。
 2項清掃費におきましては、419万8,000円の減額でございます。2目のごみ処理費におきまして、消耗品、燃料費でそれぞれ減額しております。消耗品につきましては、ゾルバリットキレート剤等の減額、それから燃料費は重油の使用料、それから単価の減による減額補正でございます。通信運搬費の減につきましては、粗大ごみの排出量が減少したため、運搬代も減額するものでございます。それから、委託料927万9,000円につきましては、先ほど繰越明許費のところでご説明申し上げたとおり、仙台市の共同処理施設建設事業の委託費でございます。
 5款農林水産業費1項農業費におきまして、788万3,000円の減額を行うものでございます。農業振興費におきまして、報酬で減額をして、報償金の方に一部課目替えをしたものでございます。それから、消耗品におきましては、農地利用のリーフレット購入代金の計上でございます。
 4目の畜産業費におきましては、632万3,000円の減額でございますが、当初計上いたしました酪農尿処理実験プランと設置補助金50万円につきましては、農協単独で設置したため減額をするもの、それから畜産再編総合整備事業費の変更が582万3,000円の減額となります。農地費におきましては、高生産性農業集積事業費の確定による減額でございます。それから、生産調整推進費におきましては、県補助金の増減によりそれぞれ増額、あるいは減額をしたものでございます。
 2項の林業費におきまして、140万円の減額でございます。委託料の減額につきましては、松くい虫防除事業等の請け残の減額、それから補助金の50万の減については、緑づくり補助金の執行残の減額を行うものでございます。
 6款1項の商工費につきましては、5,000円の増額でございます。
 7款土木費1項土木管理費におきまして、58万1,000円の減額をお願いするものでございます。土木総務費でございまして、賠償金30万5,000円につきましては、議案第34号の賠償金の議決をいただいたものの関連でございます。
 2項道路橋梁費におきまして、1,982万2,000円増額するものでございます。道路維持費におきまして、委託料、除融雪業務を2,000万円計上させていただいております。今この気候を見てちょっとと思われるかもしれませんけれども、11月の実績により、この予算の見積もりの提出が2月初めということでございましたので、そのまま2,000万円計上させていただいております。それから工事請負費の580万円につきましては、執行残を減額したものでございます。道路改良費におきまして、委託料でございます968万円新たに計上させていただきました。町道穀田線交差点改良工事調査設計業務の計上で、全額繰り越しとなるものでございます。それから、土地購入費で397万円減額でございますが、不動産鑑定により確定した単価が当初見積額を下回ったための減額補正でございます。
 4項都市計画費におきまして、4,142万8,000円の減額をお願いするものでございます。都市計画総務費におきます委託料84万円につきましては、都市計画総括図修正業務を次年度へ持ち越すため一旦減額するものでございます。それから、負担金国営みちのく杜の湖畔公園建設負担金を53万7,000円増額し、137万1,000円の負担金となるものでございます。公共下水道費におきまして、繰出金3,164万2,000円の減額でございますが、下水道特別会計が流域下水道負担金等の減額により繰出金の減となるものでございます。それから、街路整備費におきまして900万円の減でございます。土地購入費の減額で、都市計画道路宮沢根白石線整備工事に伴う公団用地の取得費の面積単価の確定による減額でございます。
 5項住宅費におきまして、129万2,000円の減額をお願いするものでございます。
 8款1項消防費におきましては、2,219万8,000円増額し、4億2,127万円の予算額とするものでございます。常備消防費におきまして、2,180万1,000円増額でございますが、黒川地域行政事務組合への負担金の増でございます。地方交付税の基準財政需要額の変更による増額となったものでございます。それから、消防施設費におきまして、39万7,000円の増額でございますが、消火栓設置負担金で富ヶ丘地区の排水管付設替え工事に伴う消火栓設置及び鷹乃杜の道路改良に伴う消火栓改良負担金等の工事箇所の増によるものでございます。
 9款教育費1項教育総務費におきまして、318万6,000円の減額補正をお願いするものでございます。
 2項小学校費におきましては、18万6,000円の減額。3項中学校費におきましては、43万8,000円の減額をお願いするものでございます。教育振興費で5万3,000円増額をお願いしておりますが、要準用保護生徒の援助費、医療費の増による増額補正をお願いするものです。学校管理費におきまして、報償金と消耗品費10万円それぞれ増減を行いますが、心をはぐくむ教育活動推進事業費の科目替えを行うものでございます。
 4項幼稚園費におきましては、25万5,000円の減額。5項の社会教育費におきまして、4,800万8,000円減額し、11億8,405万1,000円の予算額とするものでございます。文化財保護費の60万6,000円につきましては、執行残の減額でございます。一部歳入で増になっている分につきましては、社会教育総務費、人件費の方に充当させていただいております。それから、公民館建設費におきましては、成田公民館の委託料の執行残、それから工事請負費は入札差金の減額を行ったものでございます。なお、公民館費で国県支出金の充当をしておりますが、これは放課後児童健全育成事業の補助金、それからのびのび、同じく放課後児童育成補助金の充当をしているものでございます。
 6項保健体育費におきまして、6,173万4,000円減額するものでございます。保健体育総務費におきまして、20万円補助金の増額をお願いしてございます。生涯スポーツ活動振興事業費の補助金で、冬季スポーツの全国大会出場者が多かったため増額補正をお願いするものでございます。給食センター管理費におきまして、賄材料費で減額をしております。
 それから、4目の国体準備費におきまして、賃金で128万7,000円の減額、これは臨時職員を雇用しなかったため、全額減額するものでございます。それから、補助金の5,032万円の減額につきましては、国体事業終了による減額補正でございます。
 10款災害復旧費2項公共土木施設災害復旧費におきまして、700万減額し、4,315万1,000円とするものでございます。道路橋梁河川災害復旧費、工事請負費の減額でございます。道路凍上災害復旧費の請け残の減をお願いするものでございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 国体準備費のところで伺いますけれども、いろいろ節約をされて国体を無事に終了させたとは思いますが、ここに5,000万円の減額をするという、どういうところでこういう大きな数字になったのかをお知らせください。

議長(相沢忠男君) 体育振興課長。

体育振興課長(須藤辰夫君) 国体につきましては、当初の予算をいただいて国体の準備ということで進めてきたわけですけれども、予算をいただいて13年度執行するに当たりまして、担当といたしましてもう一度節約等々の検討をしながら節約に向け、なるべく節約、金のかけない国体ということの成果のあらわれかと思っております。
 例えば、休憩所のテントにしても、高価なテントを設置でなくて、大きさをまず雨のかからない程度のテントというようなことでの立派でないものへの設置ということでの節約なり、あともろもろ一つ一つの節約の成果と思っております。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 5,000万円という金額が非常に大きいものですから、テントだけではなかった思うので、もう少しこういうところでもという、そういうもろもろの部分をもうちょっと詳しく教えていただかないと、ここのところは金額が金額ですから、もう少し丁寧に答弁ください。

議長(相沢忠男君) 体育振興課長。

体育振興課長(須藤辰夫君) ハンドボール、節約的に目の減額になったところの大きいところをご説明申し上げたいと思います。
 ハンドボール競技におきましては、消耗品ということで590万円ほど減額になっておりますけれども、いろいろ消耗品関係で、消耗品等々の節約ということで、消耗品が当初よりも少ない状況で済んだということでございます。
 あと食糧費におきましても132万円ほど減額になったわけですけれども、これらにつきましても、弁当の余りがないように各班からの必要とする日の数字を的確につかんで、むだのない食糧費の手当てができたということと、委託料関係でも看板設置等々の委託料等々もあるわけですけれども、委託料の執行残も大きくあったということと、大きいのはバスの輸送費におきまして、大分輸送代が浮いたということでございます。
 あとゴルフにつきましては、さほどゴルフにつきましては、競技役員等々、当初よりも少ない役員でゴルフ競技の手当てでできたということで、役員関係の旅費関係でも250万ほどの節約ができたということでございます。
 あと民泊の施設を借りたわけですけれども、そういう施設の返すときの清掃業務も、当初よりも利用する方々が思ったよりきれいな状況で利用されたということで、当初考えていたよりは軽い清掃をしてお返ししたということでの節約等もあったわけでございます。
 そのような関係で、すべての面で皆マイナスで国体ができたということでございました。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 19ページの雑収入の給食費納付金、これが479万減額になっているわけですが、見込みを下回ったというふうなご説明がありました。この見込みを下回ったというのは、いわゆる未納ということで見込みを下回ったことになったのか、それとも当初の積算がちょっと高過ぎて見込みが下回ったのか、ちょっと内容についてご説明下さい。

議長(相沢忠男君) 教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) 予算を算定する時期というのは、前年度の11月あたりからその作業が始まるわけなんですが、そのころには児童生徒の伸びというのが結構ありました。それで見込んだわけなんですが、東向陽台小学校、それから成田東小学校、東向陽台中学校、特にこの3校につきまして、それなりに数字を見込みましたけれども、結果的には13年度ほぼ横ばい状態ということでの結果でございます。

議長(相沢忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) そうすると、ここは未納児童の金額は入ってないというふうに理解してよろしいんですか。

議長(相沢忠男君) 教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) はい、そのとおりです。

議長(相沢忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) もう一点伺いますが、31ページの真ん中4の畜産業費ですけれども、予算が1,900万と、ここのところですね。それに対して600万ですから、3分の1ほど減になっているわけですが、この主要な原因は何でしょうか。

議長(相沢忠男君) 農林振興課長。

農林振興課長(根來良光君) 畜産業費の1,900万、この事業費の大半が黒川と加美郡に係る船形の畜産業に係る事業費でございます。そのうち本町分においての事業費で、土量等の移動の量等で事業費そのものが、補助金の額で580万、事業費で700何万ですか、下がったことにより、この減額幅が大きくなったものでございます。
 それからもう一つ、ここに酪農に係る尿処理プランとJAでやっておりますけれども、その分が当初にありましたように農協単独でやるというふうなことで、50万の減をみたものでございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) 13ページ、町税の固定資産税のところがありますけれども、3,390万5,000円が減額補正されておりますけれども、この理由は何なのか。また、個人の納税者分と法人の納税者分というのがどれぐらいの割合になっているのかということが一つと。
 それから、その上段に町民税が載っておりますけれども、補正額で同じ額の3,390万5,000円とされておりますけれども、調定額がこれだけということではないんではないかと思うんです。そういう意味では、あまりにもおおよそすぎるというか、大ざっぱすぎる計上の仕方ではないかと思うんですが、どういうことで3,390万5,000円というふうにしたのか、お尋ねします。
 それから23ページ、17目のユーマイタウン施設整備基金費で1億575万4,000円が計上されております。今の時期ですから執行残、その他で残った金額をどこかの基金に入れなければならないというのはわかるつもりですけれども、将来の使用目的の幅を広げておくということからすれば、財政調整基金に積み立てる方がいいのではないかと思いますけれども、どうしてそうしなかったのかお尋ねします。

議長(相沢忠男君) 税務課長。

税務課長(菊地喜一郎君) まず第1点の関係でございますけれども、固定資産税の調定額に対する予算措置率、現在96.7%ぐらいになってございます。目標とする徴収率等々については、98%を目途に頑張っているわけですけれども、昨今のこのような社会情勢、経済情勢等々を踏まえて、どうしても98%の確保が難しいというような事情、特に多額の固定資産納税者の方の納税の担税の関係、担税力の関係、厳しい状況がございましたので、確実な徴収率を確保したいというようなことで、今回、調定額に対する徴収率を94.5というふうに見積もらせていただいて、その不足する分を減額させていただいたものでございます。
 個人と法人との納税義務者どうのこうのというご質問でございますけれども、ご案内のように固定資産税については、土地、家屋、償却資産、それぞれの課税客体の税額を合計したものでもって算定しているわけでございまして、特に法人の分がどれくらいというような把握の仕方はしてございません。やればできるんですけれども、現在のところその数字を押さえておりませんので、ご了承いただきたいと思います。
 それから、町民税の関係でございますけれども、これについては毎年99.何%というような高い徴収率でもって収納してございます。今回、ちょうど固定資産税の減額分と町民税の徴収の金額が同じ、大ざっぱに見積もったんでないのかというようなご質問でございますけれども、税の方を預かるものとして、この時期も時期でございますので、固定資産税で減った分をその収納が見込める町民税でもって補充といいますか、補てんするというような形で予算を補正させていただいたものでございます。
 特に今、今年度、特別な事情といいますか、顕著にあらわれている事情がありますので、ちょっと報告を申し上げたいと思いますけれども、ここ二、三年に比べまして退職者に係る住民税の税額が非常に年度途中に多くなってございます。前年度に比べて臨時的に退職に係る住民税の送付どうのこうのが、約2.5倍ぐらいの数字になっているというようなことで、現在の調定額については予算を非常に上回るものになってございます。この町民税については、最終的に予算に対する今回補正をしましても、多額の収納率が見込まれるというような状況になってございます。以上です。

議長(相沢忠男君) 財政課長。

財政課長(中川弘美君) 今回、ユーマイタウン施設整備基金に1億575万4,000円を積み立てさせていただきました。平成14年度の当初予算に成田中学校の新築であるとか、それから成田東小学校の設計業務の委託料を上げさせていただいております。15年度、16年度に建設工事費が必ず上がってくるものでございまして、そのときには国庫負担金、起債だけではとてもやっていけませんので、どうしても一般財源を充当することになります。このユーマイタウン施設整備基金につきましては、施設の整備ということではっきり目的をうたっておりましたので、ここに積み立てをして15年度以降の学校建設にはここからは繰り入れをしたいと思っておりましたのが一つ。
 それから、財政調整基金につきましては、あくまでも財源調整のための基金。それから、予測しなかった出費があった場合の対応する基金ということでもっている基金でございますので、今回は次年度以降、15年度以降のかなり大きな建設費に充てるということで今から準備をさせていただくためにユーマイタウン施設整備基金に積み立てをさせていただいたものでございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。17番永野久子君。

17番(永野久子君) 13ページの個人町民税の3,390万5,000円増の件ですけれども、ただいまのご説明ですと、年度の途中で退職者が従来よりも相当ふえたということなんですが、これは人数にするとおおよそでいいんですけれども、今までより2.5倍ということですが、人数でカウントするとどのくらいでしょうかというのが1点。
 それから、こういう話を伺うと、もしかしたらリストラで離職せざるを得なくて退職金を一時的に得た人が、どういうようなケースかなと思うんですが、もし仮にそういうケースであると、逆に一時的には町民税がふえても、これから先においては減ってくるわけですよね。そういう将来については、今後についてはそういうことが予測されるケースなのかどうかということを2点目に伺います。
 それから、17ページの農業費県補助金で、畜産基盤再編総合整備事業費補助金ということで、これは当初はたしかかなりの金額ですね、町の方では1,741万3,000円計上していたものが、今回6百数十万減額したわけですけれども、1,900万ですか、していたのを6百数十万円減額をしたわけですが、この事業は黒川郡と加美郡の町、村とで、酪農の堆肥舎と牧草地を整備する事業だというご説明をたしか当初いただいて、そのとき、間違いでなければ2,400万円ぐらいの事業費を全体として予定していたかのように記憶しているんですけれども、この事業は結局これだけの予算を使い残すということは、当初の目標とした整備や事業の目標に対しての達成というのはどこまでいって、当初の、初期の目標を果たすというところまでいっているのかどうかを伺いたいと思います。
 それから、富谷町の畜産農家にとって、どういうメリットがあるかということについても改めて伺います。

議長(相沢忠男君) 税務課長。

税務課長(菊地喜一郎君) 人数については、間違った数字を申し上げるわけにもいきませんので、少し時間を貸していただきたいと思います。
 後段の件につきましては、大いに町民税の所得割の関係、これは落ち込んでいくだろうというふうに現在の情勢の中では考えております。以上です。

議長(相沢忠男君) 農林振興課長。

農林振興課長(根來良光君) 先にご質問ありました菅原議員さんにもお話し申し上げたところでございますけれども、確かに当初でみましたのが2,400万。今回1,600万の事業費にしております。さっきもお答えしたように、事業費のうち、細かく申しますと造成費で土量等の関係で460万ですか、それから堆肥舎、建物で160万の事業費の減と、そのほか測量費や管理費などの減になっております。それが760万ですか、事業費ですね。ここにありますのは、そのうち国庫の補助金と県費補助金の合わせたのが481万9,000円を減額したということでございまして、事業の達成率は繰り越し分、翌年度ですか、の債務負担を除けば約100%の事業達成はなっております。
 それから、これだけの大きい事業を国庫等を利用してやっているわけでございますので、受益者にとりましては非常に大きなメリットがあるのではないかと思います。私見的ですね。以上でございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。8番土樋輪康雄君。

8番(土樋輪康雄君) 20ページの1項町債、19款町債の中で、230万の災害復旧債が減額になっておりまして、さっきの説明では凍上災害と。まだ13年度ですが、13年度の異常気象というふうな話を聞きますけれども、これはどんなような状態、何度くらいになったときにこういうふうな災害が発生するものなのか。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) この凍上災につきましては、御承知のようにアスファルト舗装に割れが入るわけでございまして、この字のとおりに舗装の盤がしみ上がりまして割れる。そして、路面が壊れてくるというふうなことでございまして、温度につきましては、ですから凍る温度でなるというふうなことです。

議長(相沢忠男君) 8番土樋輪康雄君。

8番(土樋輪康雄君) 凍上ですから、確かに凍ったんです。それはわかるんですけれども、それならばみんなひびが入ったところに水気が入っていって凍る。ということは、ひびが入ることが異常なんでないのかなと思うんですが、天候以前にひびの入ることが異常ではないかなと思うんですが、その辺はどうなんでしょう。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) 舗装では、何層かに層がございまして、そのアスファルトをかぶっている部分と、下の方に材料的には砕石とかいろんなものが入っている、路盤が入っているわけですけれども、そのところでアスファルト舗装の盤の層になっている、そういうところに水分があった。そうしたものが、丸い形といいますか、その部分部分、層になったところが凍結すると。そして亀裂が入るという現象でございます。20何年か前にあったというふうなことでございまして、しばらくなかったわけですけれども、今回こういうこと、凍上災というふうな災害が適用で、災害復旧を行ったということでございます。

議長(相沢忠男君) 8番土樋輪康雄君。

8番(土樋輪康雄君) わかるんですけれども、私が聞きたいのは、工事ミスとの関係はないのかというところなんです。地盤が柔らかいから沈下したり、あるいは路盤工が甘かったとか何かだからひずみがきて割れたとか、何か、あれはたしか成田の小学校のあたりもいつか行ったときもやっていた。あれはこれに該当するかどうかわかりませんけれども、あれなどはそんなに古くないんだなと思うんですけれども、移管してから。あれも全部はぎ取ってやっておったから、あれもこれの災害なのかなと思うときに、その辺は、とにかく凍ってそういうふうになったのは災害の補助対象ということに全部なれば、それはそれで別に何というかな、それだけ軽く済むわけで、対象になれば補助対象ですから。ですけれども、その辺の問題は工事上の手抜き、手落ちというか、そうしたあれは考えないのかというふうなこと。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) 工事施工ミスというふうなことではございませんで、ただいま例に出されました成田ですと、予想以上に大型車両の交通量がふえているわけでございます。そうしたところに設計以上の交通量でございますので、そうしたことで道路が傷んだというふうなことで、ご理解をいただきたいと思います。
 また仮称で申し上げますと、同じように石積についても適用を受けております。また、今泉地区でも同じように、皆その対象となった路線につきましては、大型車両が頻繁に通るというような路線でございましたので、そういう施工ミスというふうなことではなく、予想以上の交通量によって耐えられなくなって舗装が壊れたと、このようにご理解いただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第14号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第6号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第14号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第6号)は原案のとおり可決されました。
 この際、2時10分まで休憩いたします。
午後1時57分 休憩
午後2時10分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第12 議案第15号 平成13年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第3号)

議長(相沢忠男君) 日程第12、議案第15号平成13年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。町民課長。

町民課長(眞山巳千子君) それでは、44ページをお願いいたします。
 議案第15号平成13年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第3号)歳入歳出予算の補正。
 第1条、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1億1,637万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ15億958万9,000円とする。
 第2項、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」による。
 48ページをお願いいたします。初めに歳入ですが、1款1項支払基金交付金9,965万8,000円を減額いたしまして、10億2,294万1,000円とする。1目1節、2目1節医療費交付金、審査支払手数料交付金、交付申請に伴う交付の予定額でございます。
 2款1項国庫負担金4,139万円を減額いたしまして、2億7,769万4,000円。同じく変更申請に伴う交付予定額でございます。
 2款2項国庫補助金10万1,000円を増額いたしまして、30万8,000円とする。レセプト点検に要する経費に対しての補助金で、確定によるものです。
 3款1項県負担金976万2,000円を減額いたしまして、7,000万9,000円といたします。変更申請に伴う交付決定額です。
 4款1項他会計繰入金1,823万7,000円を増額いたしまして、1億305万8,000円といたします。支払交付金や国県支出金の変更により調整するものです。
 5款1項繰越金1,609万3,000円を増額いたしまして、3,555万8,000円といたします。12年度繰越金のうち、これまで償還金に充てるため2回補正してきましたが、今回、残分を計上したものでございます。
 6款3項雑入4,000円を増額いたしまして、9,000円といたします。レセプト点検臨時職員負担分の雇用保険の計上をしております。
 次のページをお願いいたします。歳出、1款1項総務管理費、一般管理費につきましては、臨時財政調整交付金の増によりまして財源構成を行うものです。
 2款1項1億3,246万8,000円を減額いたしまして、14億6,884万1,000円とするものです。1目19節におきましては、負担金ですけれども、2月診療分までを見込んで計上いたしました。診療費のうち、この診療費のうちに2月支払い分までで前年と比較いたしますと、入院外においては前年より増となっておりますけれども、入院においては減となっておりまして、12年度と比較して大きくは伸びていない、そういった状況になっております。
 3款2項繰出金1,609万3,000円を増額いたしまして、1,609万4,000円とするものです。
 初めに、歳入の方で説明いたしましたけれども、12年度歳入歳出差引額は3,555万8,176円でした。うち償還金といたしまして、1,946万4,266円を支払基金、国県に返還いたしまして、残額の1,609万3,910円を一般会計へ繰り出しするものです。以上です。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) 歳出の医療諸費で、今、入院によるものが伸びてないという説明がございましたけれども、その理由、今突然考えついたのが介護保険ですね、介護保険ね。例えば、本来は病院に入院しなくとも介護保険で処置というか、介護保険の適用で施設サービスを受ければ、病院の方の世話にならなくてもいいというようなこともちょっと頭に浮かんだわけですけれども、入院による医療費の伸びが減少した理由。今、私が言ったようなことが考えられるかどうか。もし考えられるとすれば、今後は老人医療費がその傾向につながるわけですね。所見を伺います。

議長(相沢忠男君) 町民課長。

町民課長(眞山巳千子君) 老人保健の対象者は年々増となってきております。その中にありましても、この入院が減っているということは、おっしゃられたとおり介護保険に移行していることが十分考えられると思っております。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第15号平成13年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第15号平成13年度富谷町老人保健特別会計補正予算(第3号)は原案のとおり可決されました。

日程第13 議案第16号 平成13年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)

議長(相沢忠男君) 日程第13、議案第16号平成13年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。町民課長。

町民課長(眞山巳千子君) 51ページをお願いいたします。
 議案第16号平成13年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)歳入歳出予算の補正。
 第1条、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ60万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ16億6,878万5,000円とする。
 第2項、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」による。
 55ページをお願いたします。初めに歳入ですけれども、5款1項県補助金31万8,000円を減額いたしまして、307万4,000円とするものです。
 1目1節乳児医療費補助金で31万8,000円の減ですけれども、交付決定に基づく計上です。
 6款1項連合会補助金52万9,000円を増額いたしまして、343万9,000円とするものです。同じく保険税収納率低下による財政影響に対する給付金でありまして、これにつきましても確定による計上でございます。
 9款1項他会計繰入金84万7,000円を減額いたしまして、8,049万円とするものです。
 3節の職員給与費等繰入金52万9,000円の減につきましては、人件費の調整です。その他一般会計繰入金の31万8,000円につきましては、乳児医療補助額の決定によりまして、一般会計繰り入れ分を減額するものです。
 9款2項基金繰入金32万3,000円を減額いたしまして、5,904万7,000円とするものです。財源の調整による減額です。これにおきまして、基金の状況ですけれども、現在基金残高2億718万5,000円でありまして、そこからこの額を繰り入れるとした場合、差し引きは1億4,813万8,000円になります。
 11款3項雑入155万9,000円を増額いたしまして、156万4,000円とするものです。第三者行為損害賠償金の歳入です。6人分でございます。
 次のページをお願いいたします。歳出、1款2項町税費1目の賦課徴収費につきましては、保険料収納対策給付金の歳入によりまして、こちらの財源の構成を行うものでございます。
 2款1項療養諸費60万円を追加いたしまして、9億6,647万9,000円といたします。1目の一般被保険者療養給付費につきましては、財源の構成です。県分の乳児の補助金の確定と第三者納付金の歳入とありまして、一般財源を減額するものです。4目退職被保険者等療養費19節負担金補助及び交付金、これにつきましては見込みで計上しておりまして、補装具等、柔整補装具等の支払いに要するもので、増額が見込まれるための計上です。以上です。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第16号平成13年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第16号平成13年度富谷町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)は原案のとおり可決されました。

日程第14 議案第17号 平成13年度富谷町下水道事業特別会計補正予算(第1号)

議長(相沢忠男君) 日程第14、議案第17号平成13年度富谷町下水道事業特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。都市計画課長。

都市計画課長(梅津慶一君) 58ページをお願いいたします。
 議案第17号平成13年度富谷町下水道事業特別会計補正予算(第1号)について、ご説明いたします。
 第1条、歳入歳出の補正ですが、歳入歳出予算からそれぞれ3,889万1,000円を減額しまして、歳入歳出予算それぞれ8億1,603万8,000円とするものでございます。なお、歳入歳出予算の補正の款項の区分、区分ごとの金額等については、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものですが、詳細は事項別明細にてご説明申し上げます。
 第2条の地方債の補正につきましては、第2表の方、61ページですが、第2表によるものとしておりますが、第2表のとおり補正前の起債限度額を7,250万だったものを補正後7,060万円といたしまして、ごらんの目的に合わせて190万円を減額するものでございます。
 63ページをお願いいたします。歳入でございます。1款1項1目の下水道事業負担金の1節受益者負担金4万7,000円ですが、下水道加入の受益者1名の負担金でございます。
 それから、2款の使用料、下水道使用料で1,388万8,000円の減額ですが、これは本年度の10月から毎月徴収から隔月徴収に改まったために、翌年度収入となる分が発生するため、今年度経過的に減額になったものでございます。
 2款2項手数料1目総務手数料につきましては、工事指定店、それから工事責任技術者の登録手数料でございます。
 3款1項1目の一般会計繰入金ですが、下水道事業費用の減があるために一般会計からの繰り入れを減額するもので、3,164万2,000円の減でございます。
 4款1項1目1節繰越金、これは822万9,000円でございます。
 それから、5款2項1目の雑入の中の1節消費税還付金8万1,000円ほかでございます。
 それから6款町債でございますが、流域下水道建設債は190万の減ですが、これは流域下水道建設事業費の確定によるものでございます。
 それから、次の歳出でございます。2目の下水道維持費ですが、654万5,000円の減でございますが、各事業の執行残によるものでございます。
 次の2項1目の19節負担金補助及び交付金ですが、吉田川流域下水道に係る維持管理負担金の確定によりまして、2,874万6,000円の減でありますが、不明水量の減によるものでございます。
 3項の流域下水道建設費19節の負担金補助及び交付金で182万9,000円の減ですが、これは歳入でも申し上げましたように、吉田川流域下水道建設事業費の確定によります減でございます。
 それから、2款1項2目の利子ですが、118万1,000円の減額でございますが、13年度の借り入れ分の利率が当初予定よりも下がったための減額でございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第17号平成13年度富谷町下水道事業特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第17号平成13年度富谷町下水道事業特別会計補正予算(第1号)は原案のとおり可決されました。

日程第15 議案第18号 平成13年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)

議長(相沢忠男君) 日程第15、議案第18号平成13年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。保健福祉課長。

保健福祉課長(千葉美智子君) 70ページをお願いいたします。
 議案第18号平成13年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)。
 第1条、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4,710万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ6億931万円とするものです。
 2、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものでございます。
 事項別明細により、74ページでご説明をいたします。歳入でございます。1款保険料1目第1号被保険者保険料7,064万円につきましては、特徴被保険者転出入等によります調定の差額24万4,000円を節替えするものでございます。
 3款国庫支出金1目介護給付費負担金938万3,000円を増額いたしまして、1億1,314万3,000円とするものです。国庫負担分20%分でございますが、介護サービス費の増に伴う国庫負担割合の増額を見込んだものでございます。
 3款国庫支出金1目調整交付金155万7,000円を増額いたしまして、1,621万3,000円とするものでございます。1号被保険者の保険料率の調整分でございまして、3.32%の歳入をみるものでございます。同じく事務費交付金9万4,000円を増額いたしまして、295万9,000円とするものでございます。審査支払手数料等の増による見込みでございます。
 4款支払基金交付金1目介護給付費交付金1,548万1,000円を増額いたしまして、1億8,668万7,000円とするものでございます。これは、33%分の歳入でございまして、2号被保険者保険料からの歳入交付を受けるものでございます。介護サービス費の増に伴う補正でございます。
 5款県支出金1目介護給付費負担金586万4,000円を増額いたしまして、7,071万4,000円とするもので、県負担分の12.5%分でございます。
 7款繰入金1目一般会計繰入金1,456万円を増額いたしまして、総額1億427万6,000円とするものでございます。1節が町負担分の12.5%分の介護給付費繰入金。3節事務費繰入金については、町、国に2分の1分の繰り入れでございます。4節その他一般会計繰入金860万1,000円をお願いしております。
 7款繰入金1目介護保険円滑導入基金繰入金7万6,000円を増額いたしまして、総額2,336万8,000円とするものでございます。
 次のページです。同じく2目介護給付費準備基金繰入金8万9,000円を増額いたしまして、1,379万円とするものでございます。
 次、歳出をお願いいたします。1款総務費1目認定調査費につきましては、18万9,000円を増額いたしまして、389万8,000円とするものでございます。これにつきましては、介護認定申請書の増による指示意見書の増を見込んだものでございます。なお、認定審査会につきましては、2月まで42回開催され、421件の認定が行われております。
 2款保険給付費1目居宅介護サービス給付費2,698万1,000円を増額いたしまして、2億3,409万8,000円とするものでございます。10月までのサービス利用実績の伸びによる増額でございます。なお、認定者に対する利用率は83から88%の利用率でございます。
 2目施設介護サービス給付費1,965万3,000円を増額いたしまして、3億920万3,000円とするものでございます。これにつきましては、特養、老健入所者の施設サービス給付費でございます。
 3目居宅介護サービス計画給付費24万7,000円を増額いたしまして、1,739万9,000円とするものでございます。これは10割負担分で、毎月のケアプラン作成料でございまして、当初見込みより一日平均ふえていますので、その分の伸びを見て増額いたしました。
 次のページをお願いいたします。2款1目審査支払手数料3万4,000円を増額いたしまして、144万5,000円とするものでございます。国保連で行っている給付管理に関する件数単価及び審査支払手数料分の増分を見込んだものでございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 先ほどもお話しございましたけれども、77ページの介護サービス等の諸費のところで、居宅介護サービス給付費が88%利用ということでございましたけれども、これは居宅介護の場合の人数、何件になっているのか、件数を伺いたいと思います。
 同時に2番目の施設介護サービス給付費、これも件数について何件あるのか。以上2点をお伺いします。

議長(相沢忠男君) 保健福祉課長。

保健福祉課長(千葉美智子君) 居宅介護サービスの利用者が12月現在で213名、施設が86名でございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第18号平成13年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第18号平成13年度富谷町介護保険特別会計補正予算(第3号)は原案のとおり可決されました。

日程第16 議案第19号 平成13年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第3号)

議長(相沢忠男君) 日程第16、議案第19号平成13年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第3号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。保健福祉課長。

保健福祉課長(千葉美智子君) 79ページをお願いいたします。
 議案第19号平成13年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第3号)。
 第1条、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1万8,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5,688万4,000円とするものです。
 2項、歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は、「第1表 歳入歳出予算補正」によるものです。
 83ページをお願いいたします。歳入でございます。1款サービス収入2目居宅介護サービス計画費収入178万1,000円を減額いたしまして、総額368万7,000円とするものでございます。これは、在宅介護支援センターにおけるケアプラン作成分でございます。当初60件計上いたしましたが、現在35件ということで、これにつきましてはほかに居宅介護サービス事業者がいろいろありますので、そちらの方も使っているという状況と、それから町の介護サービス支援センターについては難易度の高いケースを受け持っているということでの件数の減でございます。
 2款県支出金1目民生費補助金103万円を減額いたしまして、1,240万4,000円とするものでございます。これにつきましては、在宅介護支援センターの運営費補助の基準の変更でございます。なお、これの基準というのは実態把握分が減少したものでございます。
 3款繰入金1目一般会計繰入金310万5,000円を減額いたしまして、総額1,916万3,000円とするものでございます。
 5款繰越金1目繰越金593万4,000円を増額いたしまして、607万1,000円とするものでございます。
 歳出でございます。1款総務費1目一般管理費1万8,000円を増額いたしまして、4,733万9,000円とするものでございます。これにつきましては、在宅介護支援センターの電話料等の増でございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第19号平成13年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第19号平成13年度富谷町介護サービス事業特別会計補正予算(第3号)は原案のとおり可決されました。

日程第17 議案第20号 平成13年度富谷町水道事業会計補正予算(第4号)

議長(相沢忠男君) 日程第17、議案第20号平成13年度富谷町水道事業会計補正予算(第4号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。水道課長。

水道課長(相澤正幸君) 85ページをお願いいたします。議案第20号平成13年度富谷町水道事業会計補正予算(第4号)についてご説明いたします。
 第2条の業務予定量ですが、(1)の使用給水件数を45件ふやしまして、1万953件に。(2)の年間総給水量を9,000立方メートル増いたしまして、373万8,570立方メートルに。(3)の一日平均給水量を25立方増とし、1万243立方に改めるものでございます。
 第3条の収益的及び支出で、収入の第1款水道事業収益を9,784万5,000円減額し、7億5,879万6,000円とし、支出で第1款水道事業費用を908万円減額し、9億1,470万2,000円とするものでございます。
 86ページで第4条の資本的収入及び支出ですが、当初予算第4条本文括弧書きを改め、資本的支出の予定額を補正するものです。支出で、第1款の資本的収入で14万5,000円増額し、2億2,362万4,000円とするものでございます。この補正によりまして、括弧書きにありますように資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額1億5,042万1,000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額900万4,000円及び過年度分損益勘定留保資金1億4,141万7,000円で補てんするものであります。
 第5条の他会計からの補助金ですが、現予算額1,846万6,000円から11万8,000円減額し、1,834万8,000円に改めるものでございます。
 89ページをお願いいたします。平成13年度富谷町水道事業会計補正予算説明書によりご説明いたします。
 収益的収入及び支出の収入ですが、1款1項営業収益は1億911万9,000円減額し、6億6,142万4,000円とするもので、1目給水収益の1億1,000万円の減額は、水道料金改定前は徴収月に基本料金を請求する方式としておりましたが、改定後は隔月徴収となったことから、基本料金と水道料金を合わせて検針した月に請求する方式に改めたことによりまして、奇数月検針地区につきましては3月分、偶数月検針地区につきましては2月分、3月分の基本料金が翌年度の調定及び納期となることでの減額。それから、昨年10月使用分から新料金となりましたが、水道料金の算定につきましては段階別使用水量料金での算定で、段階別使用水量について水道料金計算で使用している電算により打ち出した段階別使用水量の集計表をもとに、平成13年度から平成16年度までの段階別見込み水量を算出し、この水量をもとに水道料金を算定しております。電算での段階別使用水量の集計で、高料金部の水量には低料金部の水量も含んだ水道であったことから、高料金部での水量が多い集計となったため、実質的には低い料金設定となったことでの減額。さらに、大口使用者の節水等により、高料金部での使用量が低下していることなどから減額するものでございます。
 2目のその他営業収益の手数料は、給水工事申し込み件数の増と指定給水装置工事業者指定数の増による増額でございます。下水道負担金については、負担額の確定による減額です。消火栓負担金については、鷹乃杜地区道路改良に伴う消火栓ボックスの高さ調整及びボックスを更新した分の負担金でございます。
 2項営業収益は、1,127万4,000円を増額し、9,737万1,000円とするもので、1目の受取利息及び配当金で、預金利息については預金利率の引き下げによる減額でございます。2目の水道加入金は、加入申し込み件数の増加による増額でございます。3目の他会計補助金については、額の確定による減額でございます。4目の雑収益は、土地貸借賃貸料の増額でございます。5目の消費税及び地方消費税還付金については、仮払い消費税が多くなるため還付金を見込んだものでございます。
 次に、90ページの支出ですが、1款1項営業費用は938万円減額し、8億3,083万3,000円とするもので、1目原水及び浄水費の動力費及び薬品費の減額は、鷹乃杜浄水場の改修工事に期間を要したことで稼動しなかったことによるものでございます。2目の受水費は、大崎広域水道からの受水料金に不足を生じる見込みから増額するものでございます。3目の配水及び給水費は、委託料の減額で執行残によるものでございます。5目の総係費は賃借料の減額で、コピー及びファックスの使用単価が安くなったことによるものでございます。7目の資産減耗費は、固定資産除却費の減額で、本年度より検査満了メーターの交換した分についての残存価格については除却しないこととなったための減額でございます。
 3項の特別損失は、29万円増額し39万1,000円とするもので、1目過年度損益修正損の増額は、水道料金で居所不明等による不納欠損処分するためのものでございます。
 次に、資本的収入及び支出の収入ですが、1款資本的収入3項負担金の14万5,000円の増額は、消火栓3基設置した分の精算による増額でございます。以上です。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) 収入の給水収益、補正額が1億1,000万。先ほどの説明で、料金収納を2カ月にまとめたからと、こういうことでした。それで、仮に1カ月単位で集金をしたと仮定した場合に、この額は見込まれる額を足したら幾らの増減で済むのか伺います。

議長(相沢忠男君) 水道課長。

水道課長(相澤正幸君) 毎月徴収した場合は1,900万円の増となります。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第20号平成13年度富谷町水道事業会計補正予算(第4号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第20号平成13年度富谷町水道事業会計補正予算(第4号)は原案のとおり可決されました。
 ここで、お諮りいたします。議案調査等のため、明3月9日から3月11日までの3日間を休会にいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、明日3月9日から3月11日までの3日間を休会とすることに決定をいたしました。
 これで本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
午後2時50分 散会

平成14年第1回定例会議事録(第4号)

平成14年3月12日(火曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 渡邊俊一君
  • 2番 今村寿君
  • 3番 細谷禮二君
  • 4番 尾形昭夫君
  • 5番 安住稔幸君
  • 6番 伊豆田待子君
  • 7番 菅原傳君
  • 8番 土樋輪康雄君
  • 9番 土井昭二君
  • 10番 川崎啓一君
  • 11番 小野進君
  • 12番 相澤武雄君
  • 13番 大木忠君
  • 14番 市川壽藏君
  • 15番 蜂谷武君
  • 16番 佐藤聖子君
  • 17番 永野久子君
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 浅野幹雄君
  • 20番 相沢忠男君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 助役 郷古一郎君
  • 収入役 山路礼子君
  • 総務課長 内ヶ崎武君
  • 企画課長 浅野茂君
  • 財政課長 中川弘美君
  • 町民課長 眞山巳千子君
  • 保健福祉課長 千葉美智子君
  • 税務課長 菊地喜一郎君
  • 生活環境課長 佐藤信夫君
  • 農林振興課長 根來良光君
  • 建設課長 古跡幸夫君
  • 都市計画課長 梅津慶一君
  • 商工振興室長(兼) 浅野茂君
  • 会計課長 伊藤和子君
  • 教育長 佐々木国雄君
  • 教育総務課長 内ヶ崎清子君
  • 生涯学習課長 村山令記君
  • 体育振興課長 須藤辰夫君
  • 水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 内ヶ崎武君
  • 農業委員会事務局長(兼) 根來良光君

事務局職員出席者

  • 事務局長 磯部利彦    
  • 主幹兼係長 横倉時夫
  • 書記 浅野輝夫

議事日程 第4号

平成14年3月12日(火曜日)午前10時00分開議

議事日程表
第1 会議録署名議員の指名
第2 議案第35号 平成13年度富谷町一般会計補正予算(第7号)
第3 議案第21号 平成14年度富谷町一般会計予算
第4 議案第22号 平成14年度富谷町老人保健特別会計予算
第5 議案第23号 平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算
第6 議案第24号 平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算
第7 議案第25号 平成14年度富谷町介護保険特別会計予算
第8 議案第26号 平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算
第9 議案第27号 平成14年度富谷町水道事業会計予算
第10 総括質疑 7番 菅原傳議員
1 地域文化の香るまちづくりを問う
6番 伊豆田待子議員
1 地域活性化事業について
2番 今村寿議員
1 庁舎建設基金の今後の使途運用等について
2 成田東小学校の増築と(仮称)成田中学校新設計画を問う
4番 尾形昭夫議員
1 農業問題について(農業振興の積極的な施策を)
10番 川崎啓一議員
1 南富吉土地整理事業で宅地造成済みの販売促進重点目標とは
8番 土樋輪康雄議員
1 どんな動・植物のどんな調査をするのか
2 シルバー人材センター設立の準備は今どうなっているか
3 生涯学習専門指導員の位置付けは
17番 永野久子議員
1 組織改編が住民サービス後退につながる心配はないか
12番 相澤武雄議員
1 平成14年度施策の具体性について伺う
13番 大木忠議員
1 施政方針全般について
2 創造的行財政運営について

本日の会議に付した事件
議事日程のとおり

午前10時00分 開議

議長(相沢忠男君) 皆さんおはようございます。ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しますので、これから本日の会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。議長諸報告は、お手元に配付のとおりです。これで諸報告を終わります。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりです。

日程第1 会議録署名議員の指名

議長(相沢忠男君) 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。
 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により1番渡邊俊一君、2番今村 寿君、3番細谷禮二君の3名を指名いたします。

日程第2 議案第35号 平成13年度富谷町一般会計補正予算(第7号)

議長(相沢忠男君) 日程第2、議案第35号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第7号)を議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。財政課長。

財政課長(中川弘美君) おはようございます。それでは、議案第35号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第7号)につきまして、ご説明申し上げます。
 まず第1条の歳入歳出予算の補正でございますが、予算の総額に344万円を追加いたしまして、総額を101億2,153万円とするものでございます。
 2項の歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額につきましては、第1表のとおりでございますが、後ほどご説明申し上げます。
 第2条の繰越明許費の補正につきましては、4ページの第2表によりまして、また、第3条の債務負担行為の補正につきましては、5ページの第3表により、ご説明を申し上げます。
 初めに、4ページをお願いいたします。繰越明許費の補正でございますが、今回追加をお願いするものでございます。
 2款総務費1項総務管理費におきまして、三ノ関会館新築工事の事業でございます。残工事の発注設計額と完了検査手数料分1,724万1,000円を繰り越しさせていただくものでございます。
 次の7款土木費2項道路橋梁費におきましては、町道三ノ関大崎線道路改良工事でございます。残工事の発注設計額2,198万5,000円を繰り越しさせていただくものでございます。
 次に、第3表の債務負担行為の補正でございますが、追加をお願いするものでございます。町内保育所警備業務、期間を平成14年度から17年度まで、限度額10万4,000円の追加をお願いするものでございますが、町内保育所警備業務につきましては、平成12年度に債務負担行為を設定いたしまして、平成13年度から17年度まで既に契約済みでございますが、警備強化のため今回富ヶ丘保育所と東向陽台保育所にセンサーを増設いたしまして、その警備業務を追加するものでございます。一保育所あたり月額1,050円の増加となるものでございます。
 次に、7ページの歳入のご説明を申し上げます。16款繰入金2項基金繰入金でございます。今回344万円増額いたしまして、8億43万3,000円の予算額とするものでございます。財政調整基金の繰入金を計上したもので、補正財源として繰り入れを行うものでございます。これによりまして、財政調整基金の残高は6億633万円となる見込みでございます。
 次に、歳出でございますが、2款総務費1項総務管理費におきまして、344万円増額いたしまして、補正後の予算額を16億4,641万5,000円とするものでございます。自治振興費の工事請負費でございまして、三ノ関会館建設工事の残工事発注にあたり、予算の不足分を計上するものでございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) 全員協議会で三ノ関会館について若干説明はございましたけれども、町民に対して少なくとも大筋のところは説明があってしかるべきだと思います。新たに344万円を計上しなければならなくなったわけですから、このお金がどうして必要なのかと、どうしてそういうふうに再入札が必要になったのかということは大筋ご説明願います。
 その上でですけれども、三ノ関会館については全員協議会の場でも下請け業者から下請け届けが出されていたという説明がありました。事業続行不能の連絡が町にあり、元請け会社に出来高で工事金額を支払われ、町は実際に工事を行った下請けの今後について考えたのか。そして、少なくともそこで働いた人の給与賃金が支払われることを想定して出来高払いが行われたのか、そういうことをお尋ねいたします。
 それから、下請けが元請けから工事金の不払いを受ければ、不払いにあえば、その業者は倒産するかもしれない、そういうこともあるわけです。下請け業者は町が安全な業者と工事契約を結んだと思うのは当然だと思うんです。そういう意味では、破綻し、自分の会社が、元請け会社ですね、自分がそこの下請けをやったわけですけれども、そこの元請け会社が破綻して自分の会社が多大の損害をこうむるかもしれない、倒産するかもしれないというふうに思ったときに、何で倒産するような会社に町が仕事を出したのかという思いになって、そういう言葉を発することは当然あり得ることです。それに対して、町の担当課が何で倒産するような会社の下請けをやったんだというふうに下請け業者が言われたというんですね。こういう下請け業者に対する町の対応であっていいんでしょうか。そういうことでは、町は実際に工事をした業者をもっと大事にして、そこに町の経費がいくよう努力されたのか。今後もあり得ることですから。町で公共事業がまた続くわけですから、その際、富谷町の元請けからその下請けになった場合に、そういうことがあるところだと、そういうふうに扱われるところだということでは大変町の名誉としてもうまくないと思うんです。その点について、どういうふうな反省があるのかお尋ねします。
 それから、下請け業者の中には会館を使う製品を既につくってしまって、もう取りつけるだけという業者もいるわけですね。そうした業者の不利益をなるべく少なくするという、業者に対する町の施策があってもいいと思うんです。そういう意味では、この344万円を新たに追加して入札をする際に、その受注する会社にそれらを引き続き使うようにするとか、何らかの条件をつくることは可能ではないかと思うんですけれども、どういうふうに下請け業者の損害をなるべく少なくするように考えているのか、入札にあたっての考えをお尋ねします。

議長(相沢忠男君) 財政課長。

財政課長(中川弘美君) それでは、予算不足の件について私の方から申し上げます。
 この三ノ関会館の新築工事につきましては、この前の全員協議会の資料でお示ししたとおり、予定価格を3,937万5,000円、設計額でございますけれども、その金額に対して請負した金額が2,467万5,000円ということで決定をいたしました。工事続行不能届けが提出されまして、出来高検査をした結果、57.12%の出来高ということで、これには東日本補償株式会社及び弁護士、それから業者の方も立ち会った上での決定でございまして、1,409万4,000円という出来高に決定いたしまして、その分につきましては既に前払い金として支払っていた分、それから違約金として受け入れする分を相殺しまして支払いをしたということをご報告しております。その今回の予算不足ということにつきましては、残工事を発注するにあたりまして、設計を組んだわけでございまして、その設計額に対する予算不足の分を計上させていただいたものでございます。
 それで、三ノ関会館につきましては既に12月の時点で前の残高分をすべて減額してしまっておりまして、今回発注するにあたりまして予算のないところで発注できませんので、不足分、残高の設計分に対する不足分を今回計上させていただいたことでございます。
 なお、下請けに関しては、建設課長の方からご説明申し上げます。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) この三ノ関会館の件につきましてでございますけれども、元請けの方には出来高払いを支払っておりますけれども、今後の発注にあたりましては、そうした下請けで通知されておりますので、各工事ごとに十分把握できておりますので、そうした方々に対する配慮と、今後請負をされた方がですね、そうしたときに十分そうしたところも配慮してくださいというような内容を相手方に伝えてまいりたいとこのように考えております。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) 今回のようなことが繰り返されますと、本当に地域の経済が大変になるかと思うんですが、先日の全員協議会での説明の際に、私が最低制限価格を設けるべきではないかということをお話ししましたところ、助役はこれは大変難しいとおっしゃいました。一方で、低価格での落札については調査をするということもおっしゃっておりました。これは財政課長さんがおっしゃっていたんです。それは、財政課長がおっしゃる低価格で落札した場合には調査をするということについては、これは入札が終わった後のことではないんでしょうか。まずこの点を一つ伺います。
 それから、富谷町の入札の状況を見ますと、先日も土井議員が指摘されておりましたけれども、億を超えるような大きな工事については高い水準での落札、90%を超える水準での落札が多いと。ところが、今回のように1,000万、2,000万、3,000万クラスの仕事だと、50%、60%と大変低い落札率というふうになっております。言ってみれば、二極分化が進んでいると思うんですね。ですから、安定した仕事をしてもらうということを考えますと、やはりそれぞれの対応が必要になるわけで、特にこういう議会の議決を要しない、5,000万円以内の工事につきましてはチェックもできませんので、こういう入札にあたっては、業者を守るという意味からも最低制限価格というのは検討する必要があると思うんですよ。これは工事の質を担保するものでもありますし、それから、こういう今回のような小さな元請けも下請けも守るということで検討してみる必要のある制度だというふうに思うんですが、現時点でどのようにお考えでしょうか。

議長(相沢忠男君) 財政課長。

財政課長(中川弘美君) 最低制限価格はまず設けないというお話をいたしました。というのは、一長一短がありまして、かなり議論されているところであります。前回申し上げました低価格の調査ということにつきましては、入札決定する前になんですけれども、この三ノ関会館の入札の際にもご説明したかと思いますけれども、入札する際には、その入札金額に相当する工事の内訳書を必ず提出していただいております、各業者から。それで、この入札の数字を見まして、少しそこで待っていただきまして、内訳書の内容を点検をしております。直接工事費について、各社、2位、3位の業者とも比較いたしまして、直接工事費についてはさほどの差がありませんでしたし、請負できる金額だというふうに判断をいたしまして落札と決定したわけで、そういったことで、ちょっと疑問のある価格につきましては、その場で業者に待っていただきまして、内訳書を点検、こちらで持っている設計書との突合を行いました上で落札の決定をしたもので、そのときとしては問題なく落札したものです。確かに低い金額と差があるというお話がありまして、うちの方だけというこの間お話もいただいたので、郡内の状況も調べてみましたが、最低の落札価格が、うちの方は36.4%も低いのがありましたというお話をしましたけれども、郡内でも34.23であるとか、53.57とか、また40%台もあるということで、どこにもそういったことはありました。特に大きい金額で1億以上のものでどのくらいだというお話を受けたときに、富谷町としては平均が1億以上で92.63になっております。よその、郡内も調べてみましたら99.21であるとか96.69であるとか、1億以上についてはかなり大きい金額で落札していることは郡内でも同じような状況でありました。特に建設工事がこういう大きい金額だったんですけれども、諸経費の率の減もありますし、そういったところで低い分についてはそこで勉強できるというところで入札したものかなというふうに思いますし、また大きいものについての金額を大きく減らすということも全体の金額にかなり大きな影響があるのでそういったことになるのかなと思っております。

議長(相沢忠男君) ほかに質疑ございませんか。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) ただいまの大きな工事と、それから小さな工事の予定価格に対する入札価格、これに開きが出る理由を常識的というか、素人判断でいきますと、大きい工事の場合は、例えば手持ちの材料があるとか、そういうものを利用しようとしても、大工事の場合は不可能であると。だけれども、小さな工事であれば、例えば基礎に使う鉄筋などがほかの工事で余ったものを利用することもできると、そういうことも考えられます。あるいは、そういったこと。そのほか、ペンキなんかを塗るときの防護網みたいなものですか、そういうものも大工事であれば手持ちのもので間に合わせるというわけにはいかないけれども、小さい工事であれば手持ちのものを使える。それから、コンクリー打つときの枠とか、そういったものも小さい工事であれば手持ちのものを使えると、そういうことから小さい工事の場合には、場合によっては予定価格に対する入札価格が非常に小さくて済む場合もあると。したがって、一概には言えないというふうに私は感ずるわけですけれども、その辺についての所見をお伺いしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) 今、感心して聞いておりましたけれども、そのとおりにも考えられると思います。

議長(相沢忠男君) 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) この倒産というのは突然襲ってくることで、予測できないと思うんです。ですから、今回、三ノ関会館、また町道三ノ関大崎線の道路工事、やはりこれは早く住民のためにも終えなければならない仕事だと思います。
 それで、仙台の状況などを見ますと、今回契約が22件、そのうち15件が契約解除しているわけなんです。それで、お願いしてそのまま工事を続行している会社が7件あったと。こういう今、社会情勢でありますので、この工事続行不能になった会社ですね、これは先ほどから早く察知できなかったのかという質問もあったようですが、この倒産については一般はもっともっと厳しい状況なんですよね。例えば、もう倒産したら工事したお金は一切入ってきません。それで、税務署に先に税金が取られていくんです。そういう厳しい状況でありまして、下請けの会社が守られていくと、そういう今話がありましたが、その下請けの会社はどこまで守られて、公共事業の場合は守られていくのかなと、その辺ちょっと私も疑問に思うところなので、お願いします。

議長(相沢忠男君) 建設課長。

建設課長(古跡幸夫君) 下請け業者が保護されていくというふうなことでございますけれども、今回の会館の工事に関して申し上げますと、こうした建築にあたりましては基礎から始まりまして、上ですと屋根の工事まであるわけでございますけれども、前にお示ししました写真でもごらんになっていただいてもおわかりのように、外観的にほとんど完成いたしております。これからにつきましては、例えば建具工事とか、あと機械設備、そうした機械といいますか浄化槽とか、そうしたものがあるわけでございまして、そうしたものにつきましてもすべて元請け業者の方がもう発注済みになっておりますので、そうした発注済みになっている商品を、商品とか工事を下請けされている方、そうした方が既に製品として持っていますよというようなことを今度再発注して請け負われた業者の方にお知らせをするというようなことで、極力保護に努めたいというふうなことでございまして、それにつきましても私どもの方からそのものを使ってくださいというふうなことを直接は申し上げることは困難でございますので、それとなく申し上げて保護に努めたい、このように考えておるところです。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。5番安住稔幸君。

5番(安住稔幸君) 大分入札価格が安いということで今、話が出ておりますが、それでは2番目、3番目というのでしょうか、安い業者といいますか、金額を大体教えていただければありがたいと思いますけれども。

議長(相沢忠男君) 財政課長。

財政課長(中川弘美君) 三ノ関会館につきましては、税抜きで2,350万が落札だったんですけれども、2番目が2,433万円、3番目が2,760万円、そういった金額でございました。

議長(相沢忠男君) 5番安住稔幸君。

5番(安住稔幸君) そうしますと、確かにこれ三ノ関会館だけ見ますと、62.6%ということで大分安いような感じはするんですが、2,433万とかを見ますとほぼ同じに近い、100万までいかないですか、何十万かの違いということでありますので、3番目についてもそのようでありますので、そう決して、この会社だけが極端に安く受注したというようには思えないんですが、それでよろしいでしょうか。

議長(相沢忠男君) 財政課長。

財政課長(中川弘美君) 先ほど申し上げましたとおり、こういった1位、2位、3位の会社、それからこちらで持っている設計と内訳書を比較した上で、これでやれるということの判断で落札を決定したものです。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) やはりこの三ノ関の会館というのは、それでなくても延びに延びて今日に至っているわけですから、一刻も早くというのは当然どなたも異論のないところですし、ここでこういうふうに停滞するということは、また元請け・下請けの業者にも大変気の毒なことにもなったということで、町としても今後の問題で、ぜひ前向きに検討しなければならないと思うわけですよ。前向きに検討するときに、郷古助役が指名委員会の委員長なわけですから、この郷古助役が事前に業者の状況を、内幕を知ることは難しいとおっしゃっているわけですね。確かにそうだと思うんです、難しいでしょう。だからこそ、最低制限価格というように、これを下回るようなものを発注はしないと。予定価格があっても、これを下回るようなものはしないと。そういう一つの方法として考えているわけで、先ほど一長一短あるとおっしゃっていましたけれども、それではベストでないにしても、今よりもいい方法、何か考えておられると思うんですよ。低価格については事前に内訳書を提出させてやっているとおっしゃっていましたけれども、そのようにやっても今回のような結果になったわけですから、そうすると今までのやり方ではだめだと、さらに何か改善が必要だということになるわけで、その改善についての具体的な方策というのは考えておられるのかどうか。一長一短、私が提言した最低制限価格の設定ということについての一長一短あると言っておられた、その一長一短の中身を具体的に富谷町の場合に即してお答えいただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) 郷古助役。

助役(郷古一郎君) 指名委員会の委員長ということで、選定委員会の委員長と言われましたのでお答えしますが、いろいろな産経新聞なり、いろいろなものを見て業者の動向を見ているわけですが、この前ご説明申し上げましたように、業者には一定の評価基準という点数を持っています。それ以上の話は外部的な、いわゆるこういういろいろな本とかそういうもので見る以外はないわけです。ですから、すぐつぶれるんでないかという予測は全然できません。そうでなかったら、各会社の自宅に訪問して会計内容を見るか、そういう以外はございません。私ら方はそういう能力もありませんし、調査権もございません。ですから、絶対会社の判定はあくまでも評価基準、工事の評価基準でもって、それで何点ということで決定をいたします。この前も話したように、相当の項目でその評価というのはしているわけでして、決して現金が今ないからとかそういうことでなく、資金力とか、あるいは今までの工事実績、それから技術者数、どういう仕事をしているか、労働福祉の状況、工事安全の状況、営業年数、そういうものが相当の数で評価した点数でございます。それ以外はありません。これは、はっきり申し上げます。恐らく建設省でも県でもないと思います。ただ、新聞とか、あるいはいろいろな本でこういう状況であるということは確定ではないですが、それは判定はできます。ただ、それはあくまでも私の設計基準というか参加基準に基づいて、それを判定するんですので、皆さんが騒いでるからおろす、それはできません。ご理解いただきたいと思います。
 それから、最低制限価格の問題は、これは1回設計を組んでもらうとよくわかるんですが、工事の内容によっていろいろ違うわけです。それで、この前75%と言っていますが、その事業によって工事比率のパーセントが全部違ってきます。さっき議員さん申したように在庫の問題とかそういう問題があるので、私の方では一様に60%で切るとか70%で切るとか、何を基準に切るんですかと言われた場合は、逆に質問あったときは回答はできません。一つの設計額がありますね、500万なら500万。それを内容、全部設計を精査して、ここのところまでならやれるのかということは、いわゆる企業の努力によってやるんですから、私の方ではそれについてはそれ以下は、価格以下はだめですというのは非常に難しい。今のデフレ、インフレの関係、多い少ないの関係もありますし、恐らくさっき議員さんがおっしゃったような状況の判断から、当面は最低価格を設定することは相当研究しないとできないのではないかと。恐らく皆さんも1回設計とかそういうものに、もう少し研究なさってもらうのも一つの手だと思います。
 それから、工種によって最低制限価格が決定されるわけですから、一様に75%とか60%とはできません。その事業によってみんな変わってくるわけですから。そういうことを十分に勘案したい。
 それから、一般的に町民が見た場合、最低価格がここは60%、50%ともしなった場合、何が基準で調べているのかということなので、全国的にこれは問題になっています。最低制限価格を設けるべきか設けないべきか、こういう経済の状況の中で、それで非常に難しいよと言っているわけでございます。以上です。

議長(相沢忠男君) 2番今村 寿君。

2番(今村 寿君) 非常に最低価格の問題でありますけれども、私は視点を変えると、今の時期はこの予定価格がむしろ検討されるべきではないだろうかと。大きい工事、小さい工事の格差はありますけれども、企業が鋭意努力して50%なり40%で落札できるということは、逆にいうと予定価格の設定に、また構成に問題というか、検討すべき要素があるのではないかという視点で見てみると、そちらの方にもスポットを当てるべきではないかと思うんですが、見解をお伺いします。

議長(相沢忠男君) 郷古助役。

助役(郷古一郎君) お答えします。これは、土木建設の場合は、建設省あるいは県で一定の見積書を徴収して、それの中で県で設定するわけです。それは統一単価と属にいうものを使っているんです。それによって執行しているものですから、予定価格設定権は執行者の権限でございますが、あまり標準的なことについては動かすことはできないというふうに今なっています。
 ただ、建築の場合は、その状況に応じて3社なり5社の最低価格、あるいは現在の例えば建具の場合はサッシとかそういうもので決定しておりますので、あくまでも設計額を基本にして予定価格を設定するというのが原則になっております。以上です。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第35号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第7号)を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第35号平成13年度富谷町一般会計補正予算(第7号)は原案のとおり可決されました。

日程第3 議案第21号 平成14年度富谷町一般会計予算

日程第4 議案第22号 平成14年度富谷町老人保健特別会計予算

日程第5 議案第23号 平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算

日程第6 議案第24号 平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算

日程第7 議案第25号 平成14年度富谷町介護保険特別会計予算

日程第8 議案第26号 平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算

日程第9 議案第27号 平成14年度富谷町水道事業会計予算

議長(相沢忠男君) この際、お諮りいたします。日程第3、議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算、日程第4、議案第22号平成14年度富谷町老人保健特別会計予算、日程第5、議案第23号平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算、日程第6、議案第24号平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算、日程第7、議案第25号平成14年度富谷町介護保険特別会計予算、日程第8、議案第26号平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算、日程第9、議案第27号平成14年度富谷町水道事業会計予算は議事の都合により一括議題といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、日程第3、議案第21号より日程第9、議案第27号まで一括議題といたします。
 お諮りいたします。議案第21号より議案第27号までは、会議規則第39条第2項の規定によって議案の説明を省略したいと思いますが、ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、日程第3、議案第21号より日程第9、議案第27号までは議案の説明を省略することに決定いたしました。

日程第10 総括質疑

議長(相沢忠男君) 日程第10、これより町長の施政方針並びに新年度予算に対する総括質疑を行います。通告順に発言を許します。7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 私は、地域文化の振興について質問いたします。
 町長は施政方針の中で「地域文化の香るまちづくり」について述べられましたが、この地域文化というのが大変大事であると考えます。
 かつてNHKのアナウンサーをやりました鈴木健児さんが熊本県の文化会館の館長をやりました際に、これからの時代は道路あるいは橋などというような重点を、今後はやはり文化事業の方に行政がやるべきだということで全国に発信をしまして、大変共感を得たというふうな話を聞いております。
 したがいまして、地域色、ローカルカラー、独自の文化の創造が必要とされてきております。富谷町ではマーチングエコーズなど、全国的に評価される文化活動も既に起こっており、また宿場町の歴史文化の掘り起こしも徐々に関係団体によって動き出しております。
 地方分権の活性化と相まって、地域に根づいた文化運動がさらに求められていると思います。
 今、富谷町では歴史的文化の継承として、宿場町の再生について商工会や関係団体で積極的に動いております。
 現富谷庁舎の後利用について、人材センター事務所、維持管理センター、文書保管センターとして計画されているようでありますが、私はこの機会に宿場町の街並みの一角に「とみや宿場町資料館」を創設することを提案いたしたいと思います。これは、かつても本議会で質問されたことが記憶されておりますけれども、しんまち当時の町並み配置図、あるいは物産品、昔の店の看板、富谷の生んだ名士紹介などを展示して、一般の方に紹介しながら、富谷の旧文化について、なお理解が深まるのではないか。こうすれば、本当に宿場町にふさわしい資料館として有効利用できるのではないか、これについての町長の構想をお尋ねしたいと思います。
 次に生涯学習専門指導員について伺います。
 先日の質問にもありましたように、いろいろ述べられておりますが、その趣旨については理解できますけれども、今回の創設される中での特に強調される具体的目標、何のためにこういったような専門員、指導員を置くのかということがいまいちはっきりしないというふうなことがありまして、説得力が薄い感じがいたします。もちろんこういったような制度は非常に必要だというふうに思いますので、もう少しわかりやすくその必要性を示していただきたいと思います。
 また、具体的にこの指導員の依頼について、どういう方にお願いをするのかというふうな資格とか、いろいろな条件があると思いますが、そういったようなことについてどう考えておられるのか。それから、具体的に専門員の所属する場所でありますけれども、どういうところに位置づけられるのか、この点も詳しくお伺いをいたしたいと思います。
 次に、現在の民俗ギャラリーの利用でありますけれども、私も何回かお邪魔したことがあります。関係者の努力によって資料がよく整理されて、貴重な民俗文化財も収納されており、近くには小学校もありますけれども、子供たちの学習素材として活用されていて大変有効だと思います。
 ただ、場所が深まった所にありまして、もっと公民館などに近い所にあれば便利だという町民の声もあり、さらにもっと民俗資料などを収集して、内容を多くしてほしいという声もあります。私も同感でありますが、この点、今後の課題としてどう検討されておるのか伺います。
 新しい民俗資料館建設の話も聞いたように思いますけれども、将来計画としてあるのかないのか、この点についても伺っておきたいと思います。
 最後に、富谷ガイドブックについてお尋ねいたします。
 方針の中では、富谷町の歴史や現況などをわかりやすくまとめた冊子「富谷ガイドブック」を作成、全戸に配布して、ふるさとの意識高揚を図るとのことでありますが、若い町民も多く、年々人口がふえている新しい町民の方々に、この富谷のいろいろな様子について知ってもらうことは非常に大事だというふうに思います。できれば、早期に配布をしてほしいと思いますが、配布の時期、あるいは分量、いわゆるページ数、これは具体的にどうなっているのかを伺います。
 またこれに関連しまして、このガイドブックは副読本として児童生徒にも配布をして、教材として役立てる方が一層効果的ではないかというふうに考えますが、現在、児童生徒が使っております副読本、これは内容を改訂するという話もありましたけれども、これとの関係で、副読本と別にこのガイドブックを配布することになるのか、あるいは副読本の中にこのガイドブックの内容が新しい改訂版で盛られるのか、その点をお伺いして質問を終わります。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 4点でありますけれども、平成9年富谷民俗ギャラリーを学校給食センター跡地に設置し、歴史の民俗資料を中心に展示している。設置以来5年を経過しようとしていますが、この間、資料展示の調整を行いながら、来館者の見学しやすい環境の整備に努めてまいりました。新たな資料館整備となると、その建設費や整備後の維持管理費を考えると難しいことがあります。新たな整備を考える前に既存施設の有効活用、そして施設のより延命をさせ、を推進すべきと考えています。
 第2点目の専門員制度の、この間の説明、教育長が一生懸命申し上げました。あれが最大の説明であります。所属課はどこか、生涯学習課に所属させていただきたいと、こういうことであります。
 第3点のギャラリー関係でありますけれども、民俗ギャラリー前の駐車場はしんまち公園とか、そういうこともそれほど遠くない所にありますので、この新しい富谷の役場庁舎というご意見もご質問もありますけれども、今の施設をもうしばらく使っていただきたいものだと、こういうふうに考えております。この役場庁舎の利用については前にも説明したとおりでありまして、まさに議員のお話ありましたように、私もそうあってほしいという思いはありました。しかしながら、耐震性そういうもの、それから駐車場の問題、もろもろそういうことを内部検討の答申をいただきますと、なかなかそれらにということが出てまいりませんでした。したがいまして、現庁舎については過般申し上げたとおりの使用目途とさせていただきたいものだと思っているところでありまして、ギャラリーについては、あの周辺にまだ町用地が周辺に残っておりますから、そんなことも念頭に入れながら有効利用ということでもうしばらく使わざるを得ないのかなと、こういう思いであります。
 それから、ガイドブックについてでありますけれども、町内の全世帯に配布をさせていただくと、こういう予定で準備を今進めているところでありまして、したがいまして、児童生徒については特別新たな配布方法でなくて、ご家庭で家族で一緒にそれらを見ていただきたい、そういうことで家族でいろんな利用方法を考えていただきたい。
 厚さの話でありますけれども、まだ私もそこまで聞いておりませんけれども、それほど厚いものにはならないのかなと想像しています。担当課の方でまだそこまで、厚さ、ページ数まではなくて、ただ町民全ご家庭で、できるだけ家族でいろんな思い、特に転入の多い町でありますから、富谷の歴史、文化、そういうものを語り合う冊子にということが目標で、今準備に入っているところであります。
 配布の時期は、私よりも専門の方。配布の方は、企画課長の方から。

議長(相沢忠男君) 企画課長。

企画課長(浅野茂君) 配布の時期でございますが、結構、校正とかいろいろありますので、年度末になるというふうに思っております。

議長(相沢忠男君) 7番菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) いろいろお話承りましたけれども、そうしますと民俗ギャラリーについては、将来的にはもう少し建物も内容も充実をしてつくる考えはあるというふうに理解をしましたけれども、来年とか再来年とかということではありませんけれども、そういうことでいいのか、ちょっともう1回確認をしたいと思います。
 それから、新庁舎の話が出ましたけれども、新庁舎の中に町民にいろいろ案内をするコーナーが出てくるかと思いますけれども、そこのところには例えば民俗ギャラリーとか、あるいは先ほど申し上げました、いわゆるしんまちの資料の関係だとか、そういうものを展示するコーナーというのはちょっとまだ1年ぐらいありますから、検討されてないといえばされてない、あるいはされているといえばされているような状況があると思いますけれども、この辺はどういうふうな計画になっておられるのか、これとの関連でありますので承りたいと思います。
 それから、専門員の問題ですけれども、ちょっと資格ということを質問しましたが、例えば一定の、例えばの話ですけれども、教員の免許状を持っている方、いわゆる学校の教員の経験をやった方とか、あるいは年齢は何歳あたりまでとかというふうなことの委嘱する条件というのが検討されているのかどうか、ちょっとその辺を改めて伺いたいと思います。
 それから、ガイドブックの問題ですけれども、子供たちに改めて配布するという計画はないということでありますが、そうしますと今度改訂版として出される子供たちの副読本の中に、今まで不十分なところが若干あるようでありますけれども、そういう中でガイドブックの内容が盛られるということになってくればいいと思うんですが、全くガイドブックはガイドブック、副読本は現状のままということでは、ちょっと不十分な格好になるんではないかというふうに思いますので、この点の検討の内容についてお伺いしたいと思います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 民俗ギャラリーのご案内のとおり、結構な面積、給食センターでありますけれども、ああいう使い方をさせていただいて、あの周辺、あの奥地にも結構面積、町有地が持っております。そんなことでありますから、できるならば本来はあそこの内容を充実して、本来は本当はこの富谷の今の現庁舎が一番よかったと私は思っておりますけれども、そういうもろもろの基準、そういうものからで無理だとすれば、あそこを長い時間をかけながら充実整備していかなければならないのかなと、今はそういうふうに思っておるところであります。以上です。
 それから、新しい庁舎の関連で、私も図面でしか見ておりませんけれども、町民ホール、1階部門がかなりの情報展示コーナーと、こういう位置づけで皆様方にご選定いただいたものでありますから、相当の面積だと職員から聞きますとあるようであります。したがいまして、今、菅原議員も熱心に見ていただいておわかりのとおり、町内の公民館まつりなどのいろんな年間を通じて発表なさって、そして祭りなどやっているわけですけれども、あのときの出てくる大変な芸術文化的なものがありますから、ああいうものも含めて町民コーナーの中で住民に、せっかくの本当に無料で見せていただくのが申しわけないぐらいの絵にしたって、写真にしたって、書にしたって、歌にしたって、その他の縫い物、焼き物にしたって、どれにしたってみんなすばらしいものがありますから、あれらをいろんな機会に通年的に、まだ具体に決めておりませんけれども、担当課を中心に、これは担当課というよりも役場職員のいろんな提案でもいただきながら、あそこの準備を進めていきたいものだと。そして、まさに町民の、役場にはそんなに用事はないわけでありますけれども、そういう文化関係の見学をできる場所、そういうものに供していくべきでないだろうかと思っておるところであります。
 それから、ガイドブック、今一生懸命一つの何か手本で作っているようでありますけれども、まだ具体に詰まっておりません。したがいまして、今ご指摘の副読本との関連、ガイドブックについては企画課が担当しておりますし、一方、副読本は教育委員会所管でやっておりますから、これらを整合性を図って、今のご指摘を参考にさせていただきたいと、こういうふうに思っております。
 専門員の関係につきましては、これは教育委員会のたっての願いでありますから、むしろ私よりも教育長の方が詳しくしっかり答えられるのかなと、こういうふうに思っております。

議長(相沢忠男君) 佐々木教育長。

教育長(佐々木国雄君) 生涯学習の専門員の件でございますけれども、いろいろな資格があるにこしたことはありませんけれども、特に限定はしておりません。ただ、そうした関係について幅広く学識経験を有する方にお願いをいたしてまいりたいというふうに考えております。

議長(相沢忠男君) この際、11時10分まで休憩いたします。
午前10時55分 休憩
午前11時10分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 私は、地域活性化事業についてお聞きします。
 日本は、物価下落と景気後退が連鎖して経済が悪化する、デフレスパイラルに陥りかねない状況にあることは、皆さんも御存じのことと思います。
 町長の施政方針に、厳しい経済情勢の続く中、町民ニーズを十分に見据えながら、産業育成など、将来に向けた方向性を地域の経済団体である商工会と連携を図りながら、必要な財政支援を行い、中小企業経営指導事業・地域活性化事業の充実等、また労働雇用対策としては、完全失業率が過去最悪の状況で推移している情勢にかんがみ、雇用の場の創出を図るため、緊急地域雇用創出特別対策事業を活用し、町民所得の向上に努めてまいりますと述べております。そこで、2点お伺いいたします。
 商工会と連携を図りながら必要な財政支援を行いとあるが、具体的に伺う。予算書を見ましても、昨年とあまり変わりないように見受けましたが、お尋ねいたします。
 また、地域活性化事業については、商工会と連携をして、どのような計画があるのか伺います。
 町長は、模擬議会で地域活性化と具体策についてと質問したことの答弁に、農業のことは答えていますが、地域の商工会との町の発展、しんまちの発展に関しての答えはなされておりませんでした。現在、商工会ではお茶をイメージした新製品のお菓子や道具を、新製品を紹介していました。この点についても、町ではどのように考えておられるのでしょうか。先日、産建委員会では商工会と懇談をいたしました。その中でも、商工会の方々は本当に必死で生き残りを図っております。このしんまちを活性化させるためにも、国道4号線の信号の所にしんまちに入る旧しんまち宿場町の看板をかけるとか、そのような活性化対策も必要なのではないでしょうか。
 もう一つ、雇用の場の創出についてですが、一般質問でもどなたか質問しておりましたが、今、各自治体でどんどんワークシェアリングの実施が発表されております。この富谷町でのワークシェアリングの実施の考えはあるのかどうか、お伺いいたします。
 先ほどの商工会とのことにつきましても、安住議員が一般質問で言っておりました、ジャスコの一角を町で借り上げ、安く提供する考えも一つの案として必要なのではないでしょうか。今後の町のしんまちの発展のためにも、何か思い切った施策、行動が必要なのではないかと思いますが、お伺いいたします。以上です。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 商工会に対する財政支援については、本議会で提案させていただいている予算書どおりであります。したがいまして、その中にお金の問題が出てまいりましたけれども、お金の高も一つの目安だと思いますけれども、14年度でお願いしているのは商工会関連は738万円であります。
 その中で事務的な内容については、いろんな今お話ありましたようなことも入っていると思っております。738万円が少ないか多いか、少ないと言っている方も商工会の中にもいるのも伺っております。ただ、議会でありますから、一つの商工会と比較対象するのはとは思っておりませんけれども、全然比較対象とはならないと思いますけれども、目安として申し上げますと、36町内会の自治会活動の運営補助として1,000万前後強ぐらい出ております、36に対して。その中で、商工会としては738万円であります。ですから、商工会でもいろんな改善点が今後ますます要求、要望、これは町だけでなくて全体的に改善点が県からも示されているようであります。そういうものをどう連絡、連携も必要なのかなと、こういうふうにも思っているところであります。
 第2点については、地域活性化事業については商工会が主となって進めている事業であります。町が直営ではありません。したがいまして、町として別に町が計画しているものではありません。ただ、その活性化委員会に町の職員が入りまして、かなり連携はとっているつもりであります。その中に前にも、今お話ありましたお茶のお菓子を初め、この間見せていただきましたけれども、皆さん熱心に取り組んでいることは十分に承知させていただいております。あれをどのようにしてこれから商品として、事業としてやっていくか、町としてできる分、事業者としてできる分、それからいろんな団体としてできる分とか、そういうものを見きわめながら、連絡を取り合いながら相進めてまいらねばならないと思っております。
 たまたまこれについても、結構町もお手伝いをさせていただいているのであります。お金的にも。宮城県がここ3年ぐらいでありますと、宮城県が300万で、町が278万円ぐらいお手伝いさせていただいている状況にあります。
 それから、雇用問題でありますけれども、ワークシェアリング、すなわち雇用を分かち合うとは一定の賃金が確保されるだけでなく、社会保障などを含めた雇用そのものが確立されなければなりません。ワークシェアリングを導入すれば、端的にいえば正規職員であるパートタイマーであるにもかかわらず、一人の職員を行っていた業務を勤務時間を分担しながら二人、それ以上の者が行うことを意味しますということです。しかし、その際の給与処遇をどう決定し、どのようにバランスをとっていくか、また社会保障や退職金はどうなるかなど、現行法で厳格に規定されている地方公務員の勤務条件の根幹にかかわる非常に多くの課題を抱えておりますことから、現実的には大変難しい。したがいまして、雇用の創出のためにはワークシェアリングということであれば、この間も一般質問で申し上げましたように、国の支援による緊急地域雇用創出特別対策事業を再大限活用していくことが現実的に最も有効であると考えていると、こういうことであります。

議長(相沢忠男君) 6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 地域活性化なんですが、仙台あたりでは一番町の一角を仙台市で借りて、それを安く貸して、業者とかそういう方たちに貸している、そういう事業を行っているわけですね、昨年。そういうふうな感じで、いい機会ですね、ジャスコが来るというのは。そのジャスコの中の一角を富谷町で借りて、町の中にあるお茶とか製品とかお菓子、こういうものを新製品を発表したところとか、そういうときに声がけをしてみると、そういうところに安く貸すとか、そういう計画も一つあってもいいのではないかなと思うんですが、その辺もう一度お聞きいたします。
 それから、ワークシェアリングの方ですが、国の方にということですが、現在、パートの方じゃなくて、正規職員の方でも残業をなさって、その課によってはなされてないところもあると思いますが、必要以上に残業をしている課ももしかしたら、私わかりませんが、あれば、そういう場合にワークシェアリングの使用も、利用もできるのではないかと思うのですが、2点をお伺いいたします。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 今もお話、さっきもお話ありましたように、安住議員からお話ありましたが、イオンを借りてというお話もありました。また、伊豆田議員お話ありましたように、県内、それほど全国的にはそれほど私も認識ないんですけれども、県内の動きなどを見ますと、シャッター街、商店街の仙台を含む連担されている商店街のシャッターがえというふうに、閉店したものをお借りして公共で何とか施設を盛り返そうという、そういう形で取り組んでいる地域もあるようでありますけれども、それはいろんな報道の中で認識しているものでありますけれども、富谷の場合、これをまだ開発していて、新たな商店、イオンほか何店舗か、今もありますし、これから出ようとしておりますけれども、そこに町が貸与、お借りして、借用して、その製品を持つまでの維持費と、それから生産量がどうなのかなというふうな迷いがあります。これからもう少し生産量が、需要と供給もあると思うので、そういうものどう取り組みながら、そういう推移を見ながら取り組んでいく宿題なのかなと思っております。
 それから、雇用問題で職員の残業ということがありました。私も詳細な数字はもっておりませんけれども、確かに残業が多い少ないがあるようであります。そのポジション・ポジションによってもありますし、それから人にもさまざまな職員が、長短がありますから、時間をかける、またかけない、みんないい面でのあります。したがって、それを外してということになると、先ほど申し上げましたようにいろんな宿題が出てまいります。また一方、原則的には、私は原則的には祝祭の出勤などは、これはやむを得ない、町民との対応の問題でやむを得ない分がありますけれども、原則として、私は原則として一般業務の中で残業は限りなくゼロにもっていってほしいと町民の一人として思っております。そのために機構改革の中で、その係制から担当でみんなで、課長が責任を持って山場を小さくしていくと、こういうことの一つの組織の再編にも出てまいります。そういうことで、今現在、質問に戻りますけれども、それを外してということはなかなかいろんな諸条件が整わないような思いでありますから、国の制度、そういうものを生かしていかなければならないと思っているところであります。

議長(相沢忠男君) 2番今村 寿君。

2番(今村 寿君) 話は少し大きいんですが、総理の施策方針やアメリカ大統領の年頭教書、もしくは予算教書を興味深く私も見る者の一人ですが、予算教書の場合はテキスト、テキストというのを教書と訳しているように私は記憶しております。それに相当する当町の場合は、直接大統領のごとく選挙で選ばれた町長の施政方針は、非常に、ほとんどの項目が網羅され、印象としてこのままいくといい町が出来上がるなという印象を受けました。
 しかし、昨年と比較すると、ややポイントといいますか、目玉といいますか、そういうところ、柱といいますか、そういうのが欠けているように私は感じを受けました。昨年は21世紀の第一歩であるということで、庁舎の建設だとか、もろもろのことがうたわれておりました。今年はもう既にそれがスタートしているわけであります。したがいまして、そのような目玉ポイント、柱というのが欠けたように私は印象を持ったわけであります。
 かつての我が国は、欧米先進国をキャッチアップして、追いつけ追い越そうという大目標があったときには非常に元気よく頑張っておりましたが、そこの目標に達した後、次のテーマがないから今日の低迷を招いているのではないだろうか。せめて我が町だけは次のテーマ、夢があってしかるべきじゃないだろうか、このように思い、質問、質疑をいたします。
 第1問目、庁舎建設資金の今後の運用及び使途についてということでございますが、庁舎づくり100人委員会にて決定し、昨年9月に着工した庁舎建設も順調に進捗しております。ある意味では本年最大の事業の一つになろうかと思いますが、すばらしい、これが出来上がれば町民相互のコミュニケーション場づくりができますが、この裏には18年間で30億円の基金を節約と合理化の努力の結果積み上げてきたたまものだと私は認識しておりますけれども、これに関連して具体的にお聞きしたいと思います。
 一つ目、この30億の積み立て額と実際の落札額、もしくは建設契約との差額7億強だと思いますが、これの差額は今後何に使途されるかということであります。本来、庁舎建設基金は庁舎建設のための資金だというぐあいに条例にもうたわれているだけに、これをどのように有効に使っていくかということを伺います。ユーマイタウン資金への流用とか、そういうことにはならないというぐあいに思いますけれども、あわせてお伺いいたします。
 2番目、今後、この庁舎建設基金18年間で30億を積み立てて営々と努力されてきたわけでありますが、少なくとも基金の積み立ては今後は不必要になります。平均しますと1億6,700万ずつ積み立ててきたわけであります。この積み立てが不用になった、先ほどは契約との差額でありましたけれども、不用になった1億6,700万を今後どのように活用使途していって、目標を達成していくかということをお聞きしたいわけであります。財政が苦しいからそんなことは今後できないよという声も聞きますが、財政の苦しさだとか税収が一定で伸びてないというのは、従来も今後もそう変わる状況ではないと思うだけにあわせてこのことについてお尋ねいたします。
 3番目、そこで庁舎を一応着工したけれども、もう一つ建設ぐらいの視点に立ってみると、18年間で30億の積み立てができたわけでありますから、これの半分の9年間でも単純計算すると15億ぐらいの積み立ては可能になるということになります。先ほど2番目で聞きました、年間1億6,700万という資金もございます。積み立てて活用してもいいし、単年度で活用してもいいんですが、その資金を先ほどからもそれぞれの委員から町の活性化だとか、それぞれ文化事業にとか、いろんな関連質問もされておりましたけれども、そのような意味で、この富谷町の中心街の再開発にそのような資金を将来の反映のために投入するというような方針、方向を打ち立てるべきだと思いますが、その見解をお聞きするわけでございます。
 それと、私は新しい団地の住民でございますけれども、ほとんど歴史のないところに来たというぐあいに思っているわけです。ところが、富谷には長い歴史と宿場町としてのそういう伝統があるんだということを公民館まつりなどで見ると、こんなに古い伝統と実績があるのかというぐあいに思いいたすわけであります。新しい住人もやはり歴史、そういうつながり、面々とつながっているものには興味を持っております。ぜひそういう面で、仙台市に隣接している所が新しい団地が多いわけですけれども、そこから見ても、そのような歴史、伝統を感じさせる町づくりということに、この資金を充当していくというのは、あながち夢ではない。むしろ夢と希望を与えるという方向になるだけに、21世紀の初頭にあたり、そのような方向づけをぜひここですべきだと。その第一歩を期すべきではないかと思ってお聞きいたします。
 2番目、新しい団地の中で、特に人口急増しております成田地区の成田東小学校の増築について、もしくはあわせて仮称成田中学校の設計計画を行うということが施政方針に記されておりましたけれども、昨年12月の定例議会でも同僚議員が一般質問をしておりましたけれども、人口増の著しい成田地区には、小学校の増設と中学校の新設が急務ですよということは当局でも十分感じ取っていただいているようでございますが、さらに御承知のように本年10月には隣接地区に大型ショッピングセンター等々のオープンが見込まれているだけに、さらに人口急増が拍車がかかるというぐあいに思いますので、その計画内容、スケジュール、いつごろまでにどうするんだということについて質疑をいたします。
 成田小学校の一つ、具体的な項目ですが、33ページにあるごとく、成田小学校の児童数の増加に伴う増設工事調査ということに着手するとありますけれども、また仮称成田中学校新設に伴う調査設計を進めるとありますが、文部省との申請折衝状況についてどのようになっているか、具体的にお伺いすると同時に、上記小学校・中学校の増設・新設のおおよその概要、規模、それから着工時期、完成のめど、予算規模等について具体的にお伺いするものでございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) かなり痛いところをやられまして、年頭恐怖症と。昨年と比して施政方針も、むしろ去年よりもっと積極的なつもりで発表したのかなと思っておりましたけれども、文法の使い方が悪かったかなと思って、今、指摘されてみて思っております。アメリカの教書なり日本の教書の比較ですけれども、あの中には言葉は入っておりますけれども、数字は割に入っていないものですから、どうしても身近な、今村議員からすれば富谷の施政方針にはあまりにも数字的に頭の後にあるんじゃないだろうかな、そういうことからして迫力ないという評価だと思うので、今後気をつけたいと思っておりますけれども、精いっぱいお約束、努力目標は発表させていただいたと思っております。
 さて質問でありますけれども、庁舎関連の基金関連でありますけれども、庁舎基金の残高は予算ベースで4億2,000万円ほどになると見込んでおります。本当におかげさまで残額が出るということの、借金の心配でなくて残額の心配をしていただくというのは非常に感謝だと思っております。
 その使途でありますけれども、新庁舎の維持管理経費が年間、現在の庁舎に比して、まだ数字が、確たる数字が出てきませんけれども、面積、それからその他の維持管理からすると相当大きくなるだろうというふうに今想像し、より正確な数字を、維持費をみていきたいと、こういうところで一つはあります。したがって、庁舎建設基金の積み立てを今度半分にしてどうか、半分ぐらい積んでもという話でありますけれども、なかなかこれは大変かもしれません。それは、これも一般質問でお答えさせていただきましたけれども、2億8,000万を地方交付税でありますから10数%減を覚悟して組み立てさせていただいております。決してまだ総務省なり財務省が発表した数字でありません。全くまた財政課長から説明を受けたものでありません。いろんな書物や報道、そういうものを見て、私なりに組み立ててみますと、このままの国民負担と、このままの税体系でいき、そして今の地方税、交付基準方式をそのままもっていきますと、富谷では交付税依存率が16%台まで落ち込むことも覚悟しなければならないと思っております。これは時期はわかりません。5年先になるか7年先になるか、ただ今の方式でいくと16%台、依存率が下がることも覚悟していかなければなりません。これも申し上げておりますけれども、町民、また国民の負担というのは、私はこれ以上求めるべきでないという基本からすると、この今まで頑張ったから、その分地域活性に使えるんではないか、これも一つの提案だと思います。提案だと思いますけれども、なかなかそれは大変だなと、こういうふうに思っております。しかしながら、その中で非常にありがたいご指摘をいただいた、しんまち宿場をより力を入れなさいということは、お金とかかわりなく、またそういうものを参考にしながら取り組んでいかなければならない。もう一つは、西成田宮床線のバイパスの提案が、宮城県、ご案内のとおりの状況でありますから、大変時間がかかろうと思いますけれども、それとの関連などもかなり出てくるのかなと、こういうふうにも考えられます。したがって今、この間のお話の中に風の人と土の人というお話ありましたけれども、風の人からそういうご提案をいただいたというのは、これは非常にありがたいと思って参考にさせていただきたいと思っております。
 次に、第2点の成田東小、また成田中学校新設関連でありますけれども、鋭意と今県を通じて準備をさせて、文部省との打ち合わせに入らせていただいております。ご案内のとおり、義務教育関連は国費助成と起債と町のお金、皆さんのお金だけと。いわば県費が1円も入ってないというのが仕組みでありますから、これはひょっとするとおかげさまということになるかもしれません。県の財政状況ああいうものでありますから、県の負担があれだからというブレーキのとき、ものによってありますから。その点、今、県を通じながら、県のお手伝いもいただきながら文部省と鋭意積み上げて、一刻も早くこちらでいつでもスタート、出発できる体制のために予算計上させていただきました。準備させていただいて、いつでも着工できる。一日でも早くということを目標値において準備をさせていただいているところでございます。
 それで、今のところ、前の議会で申し上げておりましたように、成田東小学校の増築については、何とか15年の一日も早くという目標値であります、着工が目標値であります。仮称成田中学校については、いろんな社会情勢による生徒数の増減を絶えずにらみながら、今の数値、推計でいきますと15年の着工になるわけであります。しかし、それを何とか繰り上がらないかなとこういうことで、したがって、準備をいつでもスタートできるような、許認可いただければということで準備にいそしんでいるところであります。
 それから、規模について、規模その他についてでありますけれども、仮称成田中学校についてでありますけれども、プールについては大体今現在ある四つの中学校と横並びであります。それから、屋内運動場についても四つの中学校と大体横並びの1,200平米を中心に考えているところであります。それから、本体、学校校舎については、何とか学級編制のいろんな諸条件、これがこれからの打ち合わせで多少の増減があると思いますけれども、目標値は5,000平米、4,000平米後半から5,000平米を中心に町としては検討し、国の方と協議してまいらねばならないのかなと、こういうふうに考えているところであります。大体規模がそういうことでありまして、事業費は相当事業予算規模になると思っております。これもまだ実質出てまいりませんから、今、最近つくった学校とかそういうものと比較しながら、全くの大ざっぱに申し上げますけれども、三つ、プール、屋内運動場、本体合わせて20億近い、10億台で終わらないのかなと、こういうことを念頭に置きながら準備を進めているところであります。

議長(相沢忠男君) 2番今村 寿君。

2番(今村 寿君) しんまち地区の歴史的な町並みをさらに充実するという提案でございますけれども、ぜひ全額を町で、金額を負担してやるという発想ではなく、このような事業の起爆剤といいますか、誘い水的にその資金を提供すればいいし、やる意思ということと、たくさんのお金をつぎ込めばいいというものではなくて、ポンプの水を引き出すための誘い水的な要素の一部に長年積み立ててきた金が不用になっただけに、誘い水としてだけでも注入すべきだという意味でございます。宮城県の明治村といわれているところの登米町までは必要はないかと思いますが、誇りの持てる町という位置づけのためにも、ぜひ具体的なそのような検討をされる考えがないか、再度確認いたします。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 前にもご報告申し上げました、富谷の町の中にもそういう歴史を振り返って、いろんな富谷八景とか、そういうものを中心にいろいろそういう取り組んでいただいたり、それから町の歴史を探り、また古文書研究会などもされたり、少しずつそういう面で盛り上がってきておることには感謝しながら、またこういう方々を大事にしながら今のご指摘のようなことにお手伝いできるものはしていくべきだと。また、町民合意いただきながらそれを進めていくべきだと、こういうふうに思っているところであります。

議長(相沢忠男君) この際、午後1時まで休憩いたします。
午前11時50分 休憩
午後 1時00分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 4番尾形昭夫君。

4番(尾形昭夫君) 私は、町長の施政方針の農業施策について質問いたします。
 御承知のように、我が国の農業経営は大幅な減反や農産物の輸入拡大などで将来の展望は開けず、就農人口は減少の一途をたどり、我が町も若者の大半は二、三次産業に就業、農業従事者は高齢者のみで大きな問題と言わざるを得ません。これは、従来の農業経営では生計が成り立たないためで、このままでは町の基幹産業である農業は衰退し、後継者がいなくなるという憂うべき時代になると思います。
 町長の施政方針の中で「意欲ある農業者育成と実情に即した営農組織体制を進める」と述べられましたが、全くそのとおりで、就農意欲を高める施策が緊急課題でもあります。
 しかし、本年度の農林業関係の予算を見ますと、前年度より1,400万以上も減額、これは船形地区畜産再編総合整備事業補助が少なくなったためだと思いますが、一般会計から占める割合は1.157%しかなく、しかも実質補助金は2,000万にも満たず、事業内容も真新しいものもなく、前年度の事業ただ継続しているだけで、これでは就農意欲を高める予算とは言えません。
 このように農業経営が厳しい中で、それぞれの町村ではそれぞれの地域に適した農作物について独自の開発で研究開発に努め、特産物を生産するなど振興に努めておるのが現状であります。
 町長は、平成11年9月議会での私の質問に対し、いろいろ手立てをしても広がりが弱いと言われましたが、一例でありますが、ある町では婦人十数人共同で、野菜、山菜などを生産加工し、年間1億数千万以上の収益をあげているというふうにも言われております。また、いろんなきのこ類やコンニャク芋、その他土地に適した作物の栽培やアイスクリーム、地ビールなどを作るなど、研究実行しております。確かに地元で野菜などを作っても、関東方面からの下りものには対抗できないことも承知をしております。
 なぜ、広がりが弱いかを分析してみることも必要ではないでしょうか。私は、2月末、25、26日なんですが、房総南端の白浜町という所に行ってまいりました。白浜では常夏と思われるように暖かい土地であり、フラワーパークとして春・秋の季節の花を栽培し、観光と直売で町おこしをしております。
 我が町も、現状にとらわれず、新しい発想の転換が必要と思います。先般、商工会との懇談の中で、富谷町では茶の木を植えてみたが成功しなかったと言っていましたが、富谷の土壌、天候、気象に適した農作物の研究開発、また現在、休耕田に大豆、飼料等を作付しておりますが、定着化と集積化を進めると町長は言っておりますが、輸入品に勝てるか、収益性を考えた場合、転換する時期ではないかとも思いますが、町長の考えを伺います。
 また前にも述べましたが、人材育成も課題であります。そのためには、意欲のある者を選考し、町費で研修させるなどリーダー養成に取り組み、さらに補助制度を拡大するなど営農支援を強化する予算措置を講じ、将来に期待、魅力ある仕事として若者が定着する抜本的な施策を打ち出し、実践することが求められると思いますが、当局の考えを伺い私の質問といたします。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 大変、本当に難しいご質問で答えづらいのであります。
 第1点の問題でありますけれども、町において近年取り組んでおります、ご案内のとおりのブルーベリーとかねぎとか、ほうれん草と取り組んでおります。それが、果たして土壌改良とか気象条件に本当に合っているかといえば、少なくとも何とかこれは合っているものとして進めているものであります。輸入の自由化とか価格の低下するなど厳しい状況下にあり、生産農家の拡大までにはいかないのも実態であります。新鮮野菜として提供に努め努力しておるところであります。
 また、ほうれん草については、JAあさひなが平成10年度に国の野菜指定産地を受けまして、そのJA内にある本町といたしましても、数は少ないんですけれども、3農家の1生産団体が取り組んでおります。ただ、その成果はまだ定着したとは言えない状況にありますので、これからまだまだ努力してまいらねばならないと思っております。
 次に、休耕田の転換ということでありますけれども、転作作付作物として今、先ほど申し上げましたようにブルーベリーや飼料作物、大豆などが比較的多く栽培はされております。水稲以外の作物栽培に不適地が水田地帯なものですから、どうしても多く野菜の条件整備は難しい状況にあるのも富谷の実態だと思っております。また、生産調整の助成体系が水田に水稲以外の作物、大豆、飼料作物などを作付しないと有利な助成金の対象にならないということも、農家が感じているのかなと思います。したがいまして、大豆、飼料作物などの集団や生産組織に作業委託など、地域ぐるみの生産組織を中心にした整備体制を図りながら、地域支援の充実にこれからもとにかく努めてまいらねばならないと思っております。
 それから、リーダーというか、そういう年齢に関係ない積極的な方々をということを後ほど申し上げたいと思いますけれども、念頭にあります。富谷の地域農業を担う認定農業者、青年農業経営者の代表などで組織する、富谷アグリビジョン委員会があります。野菜の直売組織の中におんないん会も組織されております。などの地域リーダーが、再三集まりをもって、いろんな活動を実践しながら、これからの富谷町の農業確立を目指して、この組織の方々が頑張っているのにも町が積極的に参加しながら手伝いをさせていただいているところであります。今後も機会あるごとに地域リーダーの皆様方に積極的にお声かけをするなど、これからも富谷町の今ご指摘の農業が活力あるものとなるよう頑張ねばならないと、こういうことであろうと思っております。
 それから、助成をもう少し積極果敢にということでありますけれども、これも非常に意見のわかれるところでありまして、決してしぶっているのではありません。しぶっているのではなくて、公金でありますから、それに町民の合意を得るものには出すべきですし、またそうでないものには公金ということは忘れてはならないということで、内容によって取捨選択しながら助成体系を形成していきたいと、こういうふうに思っているところであります。
 特に、後継者のお話、農業後継者、いつかも申し上げましたけれども、富谷の今の置かれた環境、実態からして、若い後継者というのは、私は大変難しい環境に置かれると思っております。したがって、今でいう60歳後継者、いわば定年退職者の農業に新たに、もともと技術をもっている方々がおるわけでありまして、他産業で活躍している方々が富谷の場合いっぱいいて、60歳、また65歳定年退職をもって新たにもう一度農業の先駆者として活動していただくように努めてまいらねばならない、これが富谷の実態だと思っております。18歳、22歳の青年を引き止めるだけの富谷の今の環境ではなかなか難しい。おりますけれども、この方々もかなり苦戦しておりますから、この人達にも町としてまた制度、農業団体、また国の制度にお手伝いはさせておるわけでありますけれども、非常に厳しい、難しい状況の中でも今後なお一層努力してまいらねばならないと思っております。特に、いつかも申し上げたような気がしますけれども、たったの戦後55年間で一次産業がこれだけ外国の農産物を使うようになった国は少ないんではないだろうか。これをもう一度、富谷町はもちろんでありますけれども、国策としてもこれは一次産業の衰退を歯どめをかけていかねばならない大きな宿題だと思っております。決して、国に責任転嫁するつもりでありません。国民合意の中で一次産業がここまできたということも我々は今、生あるものとしての大きな責任でもあると思っているところであります。

議長(相沢忠男君) 4番尾形昭夫君。

4番(尾形昭夫君) 町長のお話、よくわかりますが、私は先ほど申し上げましたように、今までのような考え方ではだめだということを申し上げておりますので、確かに富谷に置かれたこの地理的な問題を考えますと、山間過疎地帯の農業とはまた違った都市型農業ということに着目していく必要があると思いますが、先ほども申し上げましたように、何せ農林業関係の予算が総予算の1.157%、その中で実際に補助金がそれの約2割ということで、総予算から見ると0.02%程度ということでは、農業の振興、農業の振興と申し上げても全然その気にならないのが現状ではないかと、このように思うんです。ですから、もっと取り組みやすいように、あるいは農家の希望を最大限に、これは先ほど公金を有効に使わなくちゃならんというお話されましたけれども、やはり農家の皆さんのご意見を精いっぱい聴取をして、そして農政をやってほしいなとこのように思い、今年の予算を見ますと、例えば昨年まで青年農業経営者育成対策事業、去年は120万だったんですね。ところが、ことしは60万と半額したわけです。富谷のものというとブルーベリーとこういうことを言うんですが、昨年まで50万でどんな応援できるかと。ことしは25万オーバーで75万ということになったんですが、この辺やはり真剣に考えるべきだし、もう一つ、肉用牛の振興対策で15万というお金。15万という金割ったら、何軒でやっているか知りませんけれども、幾らもならないんですね。もっともっと農家が動きやすい、そして町に担当課の方にもご意見はきているのですが、大いに検討ともっともっと補助制度をやっていただきたいなということを考えますので、もう一度町長のご所見をいただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 端的なところからお答えいたしますけれども、農業予算の減額、大きいんでないかということでありますけれども、その制度の中で今までやってこられた中で、事業終結した、先ほど尾形議員さんお話あったように、畜舎、酪農関係が大規模指定の中で終結をしたと、こういうことのためも一つあります。
 それから、肉用牛、富谷に牛の数が確か230、肉も乳の方も入れて合わせて230頭ぐらい、230数頭の牛しか富谷にはいない、おりません。そういう中にあって、肉牛の補助がこれだけかということですけれども、これは利子補給とかそういう制度の中で、町の持ち分としてそれに決められた枠内でお手伝いをさせていただくと。したがって、本年度の肉牛関係がそれらの状況にあるものですから、決して額をおろしたのではなくて、頭数の動きが少なくなっているということだと思います。
 それから、いろんな組織でありますが、先ほど申し上げましたように農業のアグリビジョン委員会と、しばらくなるんですけれども、この中、それからおんないん会とか結構会合をもちながら、いろんな相談をしております。その中にも青年の研修などもしばらく続けさせていただきました。決して町でこれを切ったわけでありません。委員会の中で、国内をだいぶ近郊野菜を中心に研修して勉強してきて、実動、実践の段階ということで、いろんな内部研修、いわば地元で研修をして、今まで外を見て研修してきたものを、中でもう一度練り直してみようと、そういうことで外に出るのを決して町で切ったんでありません。委員会の中からそういうことで、いろんな内部でやろうと、こういうことで青年の、外、研修が休むと、こういうことのためだとこういうふうに理解していただければ幸いだと思っております。
 いずれにしても、富谷にはこの中で、本当に農家忙しいんです。本当に忙しいんです、農家の後継者といい、いわば中枢になって農業を守り農家を守っている人達は本当に忙しいんです。したがって、新たなものに、大きな設備投資をしてやるということは大変時間的な余裕と申しますか、そういう方が出てくれば、また出てくるようにもしなければならないんですけれども、私は大変難しい環境にあると思っております。したがって、近郊野菜、そういうものが中心に少しずつでも動いているということを私は非常に心強く思っておりますし、これを本当に地味ではあるけれども、今後発展させていかなければ、発展充実させていかなければならないと思っておるところであります。

議長(相沢忠男君) 10番川崎啓一君。

10番(川崎啓一君) 私は、ご案内のとおり南富吉土地区画整理事業について、この事業の中で宅地造成されました所の販売促進策ということに対してお伺いいたします。
 たまたま私達産業建設常任委員会は、2月の初めに当地を調査してまいりました。本当に皆さん御存じのように、4号線からあのロマンチックなガス灯の橋を渡って中に入っていくと、本当に家がまばらであって、その時に33戸と現地の人は申しておりました。今のこの社会情勢を考えるときに、軒並みにどんどん建っていくという期待は薄いにしても、なぜこの場所でこれだけきれいにできておって伸びないのかと疑問を抱いたのは私だけではないと思います。図らずも今回、この議会の冒頭にあたって、町長の方から平成14年度の施政方針説明の中に、この町の基本策に沿った重要な基本施策の一つとして、南富吉土地区画整理事業の宅地造成済みの先の販売促進重点目標というのが、この町長の方針の中に掲げられてありました。これは、本当に私は素晴らしいことだというふうにまず第一印象として感じ取ったわけでございます。この行政サイドとして協力できる施策を打ち出して、そして促進に協力するということは、今後の行政運営に大変重要なことであると思います。
 しかし、このような事業は決して単年度で結論が出、あるいは完成するものではないと思います。したがって、今後も継続的に実行される施策でないと、あまり生かされてこないというふうに私は考えております。
 現在、私どもの近くを見た場合に、我が町では上桜木、それから大清水、この両地区で大規模な造成開発が進められております。こういうような先においても、これから町が南富吉に対してやろうとしている施策が応用できるような特異性のあるもの、これが生かされてこないと、本当に壁にかいたもちに終わるんではないかというようなことで、私自身、本当に町長の施政方針に対して興味があると同時に、また町でもってできる範囲内の協力、これは徹底的に今回やってほしいというのが本音でございます。そして、造成地にそれぞれの入居者がどんどんふえてくれば、それは支出もありますけれども、一般会計予算として財源がふえてまいります。やはり我が町は現在、今大きな工場がぽっとできて、そして法人税が入ってくるとかというようなことは早急に期待できないわけでございまして、そういうふうなことからしても、現在宅地造成終わった先、これから現在進めている先に関しての住民の張り付けのスピードの度合というものを、町としてどこまで協力できるのか、あるいはできる範囲で協力をする、これはやはり基本的に方針の中にぜひ今後も継続していただきたいと。そういう中で、今後地方分権等も見つめるということも当然必要でありますので、そういうものを見つめたときに、企業と行政がどういうような関わりをもって進めていくか、これは大きな課題であって、これを現在から積み重ねてこそ、その地方分権というものも我が町にいい意味で生かされてくるのではないかというふうに思っております。
 以上のようなことを考えて、次の3点に関してお伺いいたします。
 まず冒頭に、販売促進に向かって重点対策とは、今、町でどんなことを考えておられるのでしょうか。まずこれを伺います。
 それから第2点といたしまして、やはり入居者のニーズというものが、これをどこまで満たされるか、全部なんかとても難しい話ですが、五つあったら一つぐらいは協力するとか、あるいはまた町サイドで考えるとか、これはお金を経済的な面で考えるという意味ではなくて、私が考えているのは、先日も町の現在の今年度の方針としてありましたけれども、例えば教育問題、その小学校低学年に非常勤講師を増員して、そしてできるだけ少人数化を将来的に目指した教育をやっていくというようなことを教育長はじめ申されておりました。大変結構なことだと思います。これは、予算的に町が直接出すのか、あるいは助成金的なものを活用してやるのか、それは別としましても、富谷の町の学校教育というのは今そういう方向で進んでいるんだよというようなことを、情報交換として企業に連絡をし、そして企業としては学校教育は富谷町ではこういうふうにやっていますよというようなことをセールスポイントの一つとして挙げてもらえるとかというようなことが、やはり入居者のニーズを仮に5分の1でも10分の1でもいい、満足させることではないかと思う。そういう意味での行政と企業の関わりということは、いろいろこれから拾っていかなくてはいけないというふうに思いますので、そういうニーズを満たすような行政対策というものを町として検討されておりますでしょうかということを第2点として伺います。
 それから第3番目に、先ほど申しましたけれども、企業と行政の関わり、これをうがった見方をしますと、いろんな見方ができるわけですけれども、本当に前向きな見方で行政と企業の関わりというものをこれからうまく両輪としてやっていかなくちゃいけないというふうなことを私は考えるわけです。これが、やはり企業と行政をうまくやるということは、先ほども申しましたように地方分権を本当にうまく取り入れて、そしてうまく活用し、町として本当に自力できるというようなことを進めていく大きな糧になると思います。そういう意味でも、関わりを持つということは、物を上げますよ、もらいますよということではなくて、要は情報交換です。この情報交換を相互でコミュニケーションをよく取ってやっておれば、一つの事業も本当にスムースに進んでいく可能性が大きいのではないかというようなことを考えて、3番目としてこの企業と行政の関わりということをどのようにお考えになっているかお伺いいたしまして、私の質問といたします。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 南富吉、本当に大変深刻に受け止めてまいったところであります。ご案内どおりの販売状況であります。本当に苦戦しておるわけでありますから、今ご指摘ありました内容のとおりの分がいっぱい出てまいります。
 この今の社会情勢、経済情勢から見ると、景気の低迷や土地の下落、販売の競争など、全国で厳しい状況がある中でもご案内のとおりの南富吉の状況であります。保留地販売に大変苦労しているのでありますけれども、組合事業運営で組合と行政をもう少し接点をということでありますけれども、町のできる分、それから組合でできる分をすみ分けしながら一層の努力をしてまいらねばならない。具体的には何なんだと、絵にかいたもちでないか、言葉だけでないか、言葉遊びでないかとのご指摘だと思うんでありますけれども、組合としてもメーカーとしても、かなり努力なすって、組合の方は価格面で何とか低減化に努力しているようであります。まだ販売事務所の方もかなり重点的に人を配置して販売促進に努力していると、こういう報告を受けているところであります。
 一方で、町はどういう手伝いをしているのかということであろうと思いますが、いろんな情報を受けたものとか、そういうものをなるべく伝達していく努力、それから商工会の夏祭りなどにも参加いただくようになりました。それらもみんなに知っていただく一つの機会なのかなと。もちろん富谷内だけの販売促進ではありませんから、これは県内、全国的な販売網にやっていかねばなりませんけれども、今までない取り組みとしてそういう動きがあるということであります。
 また、入居者に対してどういうことをやっているかということでありますけれども、交通問題、子供さん達の入居者の交通問題、バスの問題なども出てまいりまして、そういうことには町民バスで何とか場所から日吉台小学校に何とか合う通学に合うバスに応えるとか、それから除融雪、これは町全体でありますけれども、どうしても世帯数が少ないとかそういうことで除融雪の問題、街路灯の問題、そういう面については世帯数が少ないに関わらず、これは特に気を配りながら応えてきたつもりでありますし、今後もやっていかねばならないと思っております。
 また一方、これも決して町が提案したんでなくて、非常に小さなような問題でありますけれども、安全面ということで日吉台中学校に入る場所が交通安全上、非常に危険である、これも富吉からの入居者からの提案でありました。そういうのにお応えするとか、なるべく大小、そのほか除草、病害虫、そういう問題にも、とにかく広範な面積に入居者が少ないわけでありますから、これらに十分に速やかに応える努力を町としてもしてきたつもりでありますし、今後もそういう面でのお手伝いもしていかなければならないのかなと、こういうふうに思っているところでおります。
 それから、企業と行政との接点、これとても大事であります。誤解の招かないように、誤解の招かないように町では万全を期して区画整理組合の宿題、それから町で手伝える分と、こういうものをすみ分けしながら今後も連絡を密にして進めてまいりたいと、こういうふうに思っております。以上、今のところ、そういうつもりで、非常に冒頭申されたように絵にかいたもちにならないように担当職員を奨励しながら、特にほかにも区画整理組合、ご案内のとおり持っているわけでありますけれども、特にあの場所については意識的に対応してまいらねばならないのかなと、こういうふうに思っているところであります。

議長(相沢忠男君) 10番川崎啓一君。

10番(川崎啓一君) 町長ご自身のお考えも同じようであるわけですけれども、現実がなかなか伴っていかないというのは本当に実態ではないかというふうに思います。私がやはりもう一つ声を大にして申し上げたいのは、さっきも申しましたけれども、何か特徴のある行政、これを物が大きい小さいではなくて、そういうものが一つの本当にこういうセールスポイントになって富谷町をさらに意識していただき、というようなことをですね、これがさっきも一つのあれとして低学年の非勤常講師の話を入れましたけれども、これはほかでもやっていると思うんです。やはりこれをずっと継続するという目的でセールスポイントにするとか、やはり入居者は入ってこられる場合に価格の問題、これは1番トップだと思いますけれども、あとは生活環境の問題とか、次にくるのが学校関係の問題、幼稚園等も含めましてやはりくると思いますので、そういうのを何の抵抗もなく組合の方から、富谷町の学校教育はこうですよというようなことを素直に出てくると、素直に入居者も受け止められるんではないかと、これがやはり一番大きいんではないかと思います。ですから、本当にどんどん入っていただかないと、組合の解散が19年度でしたか、これが町に移管されると、あの樹木のメンテナンスだけでも大変な経費がかかると思います。そういうような意味から、やはり特徴を出していただくようにお願いしたいと思いますし、それから今、くどいようですけれども低学年の非常勤講師、これは先日の説明では一応1年だけ様子を見てという話でしたが、ぜひ今後もこれを継続してくれるようにお願いしたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 特徴ある体制づくり、正に重く受け止めさせていただいて、参考にさせていただいて、今後町として対応してまいりたいとこういうふうに思います。
 その中の1点の低学年関係は、これは始まれば休むというのは大変きついと思います。とりあえず二カ年でしたか、ですけれども、これは内容の充実に入っていくものだと思っておりますし、その他、生活環境、教育、そういうものについてもなお一層、今のことを繰り返しますけれども、重く参考にさせていただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) 8番土樋輪康雄君。

8番(土樋輪康雄君) 私は、具体的に質問したいと思います。
 まず、新しい事業として今度、動・植物の中から1点を調査しますという項目がございます。環境保全及び環境衛生については、やすらぎの生活にかかわる問題でありまして、町においては環境美化条例を制定して、公徳心の喚起に努めてこられたところでありますけれども、なかなか思うに任せず、これを見直して対応するということであります。
 一方、国においては地球温暖化防止のため、温室効果ガスを1990年比で6%削減の達成に向けた推進法を目下策定すべく努力中のようであります。これらにつきましても、産業界は現状維持を主張しているようでありまして、ことに昨今の景気とのからみを思うときに、大変な問題であろうかと思います。自然環境の保全も非常に大切なことでございますが、本地のように大きなプロジェクトに基づく開発が行われておる地におきましては、その地に住む者にとっては日々の生活において利便性の一層の待たれる地域のあることも事実であります。しかし、生活の基本であります、やすらぎの地を保全するために調査するということでありますが、最近、特に環境に著しい変化が見受けられての調査と思われますので、次に伺います。
 どんな動・植物を何カ年ぐらい、どんな調査をなさるのか。また、その結果によっては対策も考えられるのか伺います。
 次に、シルバー人材センター設立準備は今どうなっているかということで、お聞きいたします。
 このことにつきましては、過般、この席からお尋ねした経過がございますけれども、今般のように景気の低迷に伴う企業が倒産なりリストラ等で完全失業率は過去最悪の事態で推移しておる状況の中で、雇用の場の創出を図るため緊急地域雇用創出特別対策事業を活用して、シルバー人材センター設立に向けた業務を進めるということをうたっております。60歳なり65歳なりの定年を待たずしてこういうふうな事態になっておる今日、豊かな経験と技能を生かした定年の方々の就労の機会をいかにしてつくってやるかということは非常に至難のことかと思いますが、こうした状況では民間発注の事業は非常に厳しいと思われます。
 そこで、この方々の知識、技能を生かすために、その機会の支援なり推進が非常に大切かと思われますが、官としての取り組みがどのようなものになっておるかということでお尋ねします。
 先のアンケート調査の集計結果で、希望者の職種の傾向はどのようになっているか。また、現下の経済状況では官発注が頼みの綱と思うが、その所見を伺います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 動・植物の環境調査の問題でありますけれども、参考までにお答えいたしたいと思います。
 環境省が全国を対象に1984年に身近な生き物調査を開始して20年近くになります。社会的な環境意識の高まりとともに、住民参加型の生物調査が全国でも活発に取り入れられてきました。普段の生活で見逃している身近な生き物を町民の皆様とともに分布の調査をし、地域の自然環境を改めて見直す機会をつくり、町民の方々への環境教育というとちょっとオーバーでありますけれども、一応言葉上では環境の教育と都市化の進行状況と環境変化を把握することを目的とさせていただきます。調査対象とする動・植物は、たんぽぽ、クローバー、つばめ、アカトンボ、蛍など住民が取り組みやすいものを選定し、一つの例であります、選定し、都市ごとに対象を変え、5カ年間で一巡させ、繰り返し実施していくことによって目的の達成を図りたい、こういうことから取り組もうとしているものであります。
 そして、その調査は都市化の進行状況と環境の変化を把握することもありますが、町民の方々に自分が住んでいる町の環境がどのようになっているか、現状の認識をしていただき、みずからできるものが何かあるのではと、町民にも各々の個々の環境を考えていただくねらいも持ち合わせております。したがって、状況が変化しても即その対策を講ずる資料でなくて、そういう目的をもってこれを取り組んでまいりたい、こういうことであります。
 2点目のシルバー人材センターについてでありますけれども、調査結果でありますが、1,058人の参加の希望がありました。傾向として、1番多かったのが28.2%で体を動かす仕事、それから13.1%で字を書く仕事、それから11.2%で人と接触する仕事、それから10.6%で人の世話をする仕事、その他36.9%であります。こういうことであります。ただ、実際シルバー人材センターが立ち上がって意識調査と実際の運用段階で乖離があるというのもよその先行している自治体の中でありますけれども、意識調査の中ではこういうものが出てまいりました。こういう形で出てまいりました。こういうことを参考にしながら取り組んでまいらねばならないと思っております。
 それから、ほかの事例をみますと、官民比率は大体3対7が標準的のようです。シルバー人材センターにおいて、どのような仕事を受注していくかについては、社団法人という別組織であり、シルバー人材センター設立後に民間受注の開拓などをセンター自らが主体的に考えていかねば、これは当然のことでありますけれども、一応こういう目的で動いていくはずであります。
 町発注については、これまでどおり公金の適正使用の観点から、シルバー人材センターを含め十分検討した上で、適切な発注先に受注してまいりたい、これが基本であります。ただし、この人材センターがしばらく一人立ちするまで時間がかかると思っております。したがいまして、その間、今お話申し上げましたのは目的であります。そういう使命感が、法人でありますから使命感はあるわけでありますけれども、設立したからどうぞご自由にというわけにはいかないと思っております。相当、町としてもこのセンターには力を注いでまいらねばならないと思っております。

議長(相沢忠男君) 8番土樋輪康雄君。

8番(土樋輪康雄君) それでは、さっき申し忘れました。3つ目の質問につきましては、何度も説明を受けておりますので割愛させていただきました。
 それで、動・植物の調査、これはいろいろ五つばかり、たんぽぽとかクローバーとかつばめとかその他言われましたけれども、この中から動物・植物を一つということなんでしょうか。それとも動・植物から各々一つずつというふうにこの辺は理解していいのかなと思うんですが、その辺はいかがなものかお聞きします。
 それから、シルバー人材センター、この方でのアンケート調査の結果は、傾向として体を動かすということが28.2%とお聞きしました。3割弱ということになろうかと思いますけれども、本町は公園の非常に多い町というふうなことをよく聞いております。それで、これらの手入れとか、あるいは公園の体を動かす仕事となりますと草むしりなり何なりで、この辺は一つ公的なお金ですから使用するのにはそれなりの検討は必要だろうとは思いますけれども、その辺を一つ考えていただいて、歩き出すまで、歩き出そうとしておるところですから、ぜひ一つその辺を手を貸していただければ非常によろしいかと、こんなふうに思います。まして、こういうふうな経済状況の中ですから民の発注が非常に厳しいというふうに思われますので、ぜひその方で、せっかく立ち上げるんですから官の手伝いを公的にバランスを崩さない範囲で、一つぜひ協力、育てていただきたいと、こんなふうに思います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 何か一つ1点だそうです。
 それから、人材センターについては、先ほど申し上げたとおり、これを立ち上げたために官の分を新たにふやすということは、なかなか富谷の全体の財政事情からは大変だと思います。したがいまして、先ほど慎重に申し上げたのは、今までの発注の状況と、それから人材センターにお願いする分と慎重にこれは検討、担当の方で検討していただいて、努めてその努力に邁進すると、こういうことだと思います。

議長(相沢忠男君) この際、2時10分まで休憩いたします。
午後1時55分 休憩
午後2時10分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 17番永野久子君。

17番(永野久子君) 私は、行政組織のあり方を通じて、町長の基本的な施政を伺います。
 町長は、平成14年度施政方針の中で、町民と行政のパートナーシップということを強調されています。真のパートナーシップを目指すなら、住民に信頼される町政であることが前提ですが、残念ながら現状はパートナーシップを疎外する状況だと言わざるを得ません。例えば、大亀山から大和町塩釜吉岡線に抜ける町道大山線の問題を見ても、事故多発の要因となっている道路の急勾配を解消することを約束して地権者から用地を買収したにもかかわらず、一転して勾配はそのままで改良工事だけを行うと方針転換をしました。このようなことが繰り返えされたら、住民は町当局を信じなくなるのではありませんか。真のパートナーシップを目指すなら、住民の不信を招く行為こそ真っ先に改める必要があると考えます。
 また、住民から請願が出され議会が採択をしたにも関わらず放置するというやり方は、児童館問題以来、太子堂・ひより台への幼稚園バス送迎の改善、今泉の町道深苗代線の拡幅、西沢の私道の町道への格上げなどまさに常態化しているという状況で、住民と議会軽視そのものだと言えます。これでは住民は町政に失望します。町長の政治姿勢に求められているのは、パートナーシップを言葉だけのものに終わらせず施策で示すことではないでしょうか。
 さらに町長は施政方針で、本年4月より行政事務の高度化・多様化する行政課題に対し、より迅速かつ効率的に対応できる簡素な組織体系とすると述べ、行政改革の実施計画に基づく行政組織の見直しと事務分掌の改編について改めて触れております。既に昨年12月議会において課設置条例が改定され、これまでの1局15課2室49係から1局12課22担当に変更されました。この22担当というのは、当初は20の担当と説明をされましたが、その後、会計課と議会事務局を加えて正式に22の担当とされたそうです。その際に見直しの目的として、住民本意の良質、効率的な行政サービスの提供ということがうたわれましたが、今回の改編が果たして本当の意味での効率化や住民サービスの向上につながるのか疑問です。
 住民からよく出されるのは、役場の担当者が仕事に慣れていないらしく、聞いてもわからないことが多いという苦情です。同じ仕事の分量でも、これまで49の係が分担していたものを実質20の担当に減らせば、一つの担当が受け持つ事務が増えるのは当然で、深く広くどころか逆に浅く狭くなりかねません。直接の係が減れば、責任を持つ人、決裁できる人が減り、スピーディーな対応にも支障を期たすことになります。住民が求めているのは仕事を熟知したエキスパートであり、住民が困った時に直ちに手立てを講じてくれる体制です。町長が強調される総合窓口なるものも、いわゆるすぐやる課的なものなら意味がありますが、デパートの総合窓口案内的なものなら根本的な解決にはつながりません。
 人口の伸びが依然として高く、行政需要も増大の一途をたどっている富谷町が、行革、効率の名のもとに組織の体制そのものを縮小することが、どれほど町づくりの弊害になっているか、既に具体的に現れています。
 第1に、農林振興課と商工振興室を統合して新たに経済振興課ができましたが、ついに町の機構の中から農林の二文字が消えてしまったと言われるように、農業問題全般を直接担当する課がなくなり、農業問題は経済の中の一つの分野にすぎない位置づけになってしまいました。現にいま生産者、消費者に深刻な打撃を与えているBSE、牛海面状脳症、いわゆる狂牛病ですが、この問題について、施政方針はただの一言も触れておりません。農林振興課の名とともに農業問題の重要性そのものも町長の念頭から消えてしまったのでしょうか。
 富谷の畜産農家は全体として決して大規模とは言えませんが、昨年のJAあさひなのコンクールでチャンピオン賞を取った方や、生産者の名前がブランドになりつつある方など、非常に高い技術水準と誇りを持っておられます。富谷の名を大いに高めてもいます。
 しかし今、市場価格は半値近くまで値下がりしており、ひどいものでは一頭数千円という例もあります。売らずにおいてもえさ代はかさむ一方です。牛が好きだから一生懸命やってきたというある農家の方は、手間暇と愛情をかけて育ててきたのに、政府の責任でこんなことになり本当にがっかりしていると肩を落としておりました。今後、新たな出荷に伴う一層の被害の広がりが心配される中で、富谷の畜産農家の方々がくじけず生産を続けられるように行政の支援が強く求められています。町長は、富谷でのBSE被害の実態について、一体どのような問題意識と対策をお持ちなのでしょうか、伺います。また、今後の富谷の地場産業育成について、どのような方向で進めるお考えか伺います。
 第2に商工振興室も廃止され、経済振興課に統合されました。商店をはじめ中小零細企業が文字どおり地域経済の担い手です。これを担当する商工振興室は、むしろ商工振興課への格上げこそ待たれていたはずです。年内にはイオンをはじめ大型店の出店が予定されており、地元商店街への影響は計り知れないものがあります。地元が生き残れるかどうかという瀬戸際にあるときに、防波堤となるべき自治体が商工振興室そのものをなくし、位置づけを後退させるなどということがあっていいのでしょうか。
 町長は、地元の中小零細企業には冷たい一方で、成田に進出した企業には平成7年から10年までのわずか4年間にたった3社のために合計8,950万3,000円もの奨励金を与えました。実質的な固定資産税の全額免除です。しかも、そのうち一社は海外に工場を移転しました。モトローラや東北セミコンダクターの例を見るまでもなく、どんなに税金をつぎ込んで支援をしても状況が悪くなればさっさと引き上げていく情勢です。町長は、富谷はサラリーマンの多い町だから、自営業者にだけ税金を投入するわけにはいかないという趣旨の発言をされましたが、そのサラリーマン自体がリストラ、失業の荒波にさらされ不安定な状況にあることは、退職者が激増しているという税務課の答弁でも立証されています。こつこつとこの町で頑張っている自営業者を支援してこそ、地域に根づいた優良企業を育てることができますし、そのことが結局、リストラ・失業に苦しむサラリーマンのしっかりとした受け皿をつくることにもつながります。本来、町は、これだけ深刻な不況のもとで地域の商工業者がどのような状況にあるのか、経営はどうなのか、行政に何を求めているのかを知らずして施策を立てられないはずですが、今もってまともな実態調査すら行っていません。行政のトップである町長が、サラリーマンの多い町という現状に甘え、地域にしっかりした産業を根づかせよう、小さくとも優良な事業者に育てようという姿勢になっていないからではないでしょうか。
 そこで、商工振興室が経済振興課に統廃合されたもとで、商工振興策は強化できるのでしょうか伺います。
 第3に、膨大な事務を分掌する保健福祉課については、むしろ課を分割することこそ時代の要請だと考えます。
 国民的な大事業である介護保険がスタートして以来、保健福祉課の仕事は従来に増して大変になっています。本来なら新たな部署を設けて対処すべきところですが、これも効率化の名のもとに引き続き一つの課が担当をしています。保健福祉課の事務分掌は、これまで社会福祉係、高齢者福祉係、介護保険係、児童福祉係、高齢者保健係、成人予防保健係、母子保健係の7つの係にはっきりと任務分担されてまいりました。どれをとっても一つ一つが法律で義務づけられた事務ばかりで、直接住民と深い関わりをもっています。しかし、今度の改編によって仕事の内容はこれまでと同じでも、体制としては福祉担当と健康担当に大別され、具体的な係、担当者が見えにくくなってしまいました。これでは今まで以上に意思決定が遅れ、住民に対する迅速かつこまやかなサービスが確保されなくなる心配があります。
 保健と福祉は共通項を持ちつつも本来性格の異なる分野です。保健と福祉を分割し、二つの課、二人の課長体制にした方が、町長の目指す迅速な意思決定、行政事務の効率的執行になり、住民サービス向上にもつながるのではありませんか、伺います。
 第4に、今回の改編で人権擁護と男女共同参画にかかわる事務が総務課から生活環境課に移されました。条例では、生活環境の事務分掌は、町民の生活及び衛生に関すること。環境保全及び公害防止に関すること。廃棄物の処理に関することとなっています。では、人権問題や男女共同参画の問題はこのどこに位置づけられるのでしょうか。
 人権や男女共同参画で最近問題になっているのは、老人施設での身体拘束問題、児童虐待、夫や恋人など親しい異性からの暴力、ドメスティックバイオレンスなどがあります。いずれも一般的な町民の生活というレベルから大きく離れて、法的な対応や専門施設への保護などを伴う複雑な問題となっています。今後ふえることが予想されるこれらの複雑な問題を、専門外の部署に押し付けて、果たして住民の立場に立った解決を図ることができるでしょうか。もちはもち屋といいますが、もち屋におけをつくらせるようなこういうやり方では、結局どちらも十分に育たないと考えます。
 人権と男女共同参画にかかわる問題、具体的には老人施設での身体拘束問題や児童虐待、DVなどの問題が持ち込まれた場合に、生活環境課はどのような体制で対処するのか、伺います。
 また、男女共同参画に関しては、平成12年12月に制定された岩出山町の「いわでやま男女平等推進条例」が注目されておりますが、この条例は前文で「すべての人は、その性別にかかわりなく、個性ある一人の個人として尊重されなければならず、一人一人の尊厳を確保する地域社会でなければならない」「私たちが目指す男女共同参画社会とは、とりもなおさず、人権が保障された男女平等社会にほかならない」とうたい、現実生活の中に根強く残されている性別による固定的役割分業やさまざまな因習、慣行をなくしていこうと呼びかけています。そのために町は、行動計画を策定し、条例の趣旨の普及、学習・研修の機会の提供、町民や事業者が男女平等を推進する活動の支援などを行うこととされ、苦情相談機関を設置し、また一時隔離施設、いわゆるシェルターですが、これを確保することなどが義務づけられています。つまり単に女性の地位向上にとどまらず、人権と男女平等の実現を目指すものとなっています。
 もちろん男女共同参画条例をどのようなものにするかは、自治体によって異なるのは当然ですが、しかし、考えておかなければならないのは、男女共同参画の課題は生活環境課の窓口に女性の担当者を置けば済むというような問題ではなく、住民とともに十分な論議を積み重ねながら、町としても専門的な体制をつくっていくことが必要だという点です。町長は、男女共同参画に関する条例の制定について、その意義をどのようにとらえているのか、また具体的な準備は考えておられるのか伺って、1回目の質問を終わります。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) それでは、1回目の答えをいたします。
 BSEの問題、一言も触れないというんですけれども、この問題発覚と同時に速やかに町村会を通じて国に対策方を要請した一人であります。BSE問題については、消費者、畜産農家、食肉関係業者などに多大な影響を与えており、大変遺憾に思っております。特に、不正表示によるものが大きな問題となっており、一部の業者のモラルが問われると、かなりのモラルが問われると思っております。国、県では牛肉消費拡大のキャンペーンを始め全頭検査など、肉骨粉の使用禁止、家畜保健衛生所での指導検査など安全な食肉流通のための各種対策を行っていると共に、大家畜経営維持特別対策事業への利子補給、肉用牛経営安定対策事業による価格補てんなどをしております。また、小売業者に対しては融資制度の制定拡充などを行っております。
 町といたしましても、飼料購入やもと牛導入など運転資金の支援として、あさひな独自の事業に対し利子補給をすることとしております。また、これまでもBSE関連制度などを町の広報、ホームページなどで周知するほか、BSE関係融資制度認定業務などを行ってまいりました。
 なお、今後についても関係機関と連携しながら対応していきます。
 地場産業の育成については、これまで行ってきた施策を引き続き進めていくほか、軽視しているものではありません。現在、商工会などで進めている地域活性化計画による地場産品開発の状況を見ながら、新たな地場産業の育成について各種行事を活用するなど施策を検討してまいります。
 機構改革でありますが、今回の機構改革はできるだけ簡素な組織機構にし、より町民に迅速で効率的な事務事業の執行を可能にしていくのが目的であります。経済振興課の一つを例に挙げれば、これまではブルーベリー振興については農林振興課、販売は商工振興室所管となり、両課が連携を図りながら推進してまいりました。今回の経済振興課となることにより、一つの例でありますが、一体的なより総合的な対応が可能となると考えております。
 また、BSE問題でも牛の生産農家の問題と牛肉加工品などの販売問題など一体的に取り組むことができますし、これまで以上に強化が図られるということで、例を例示したのであります。
 次は、昨年12月の定例議会において十分審議いただき、議決をいただきました。ありがとうございます。最近、住民の方が求めている保健福祉のサービス内容を見てみますと、保健福祉部門だけとか保健部門だけとか福祉部門だけというものは少なく、複合的になっております。例えば、保健部門で住民の方に関わっても、その人に合った福祉サービスがあればそのサービスを提供する手続きがすぐにできます。福祉部門で相談された方でも、保健部門のサービスがあればその方に提供するという連携ができている。したがって、住民の方にとっては一つの窓口で済みますし、サービス内容も保健と福祉の両方を受けられるようになっていますので、現在の課の形態の方が住民の方々にとって分離するよりも向上につながるし、迅速に対応をしてきましたし、これからもしていける、こういうことであります。
 次、身体拘束や児童虐待、DVなどの人権と男女共同参画に関する問題につきましては、社会全体が取り組まねばならない課題である。老人福祉における身体拘束については、厚生労働省の指針、身体拘束ゼロ作戦推進会議に基づいて認定調査訪問時や家族らの相談、保健と福祉双方の支援指導を行っているところであります。
 児童に対する虐待については、主任児童委員や民生児童委員、保育所や幼稚園、学校などに宮城県発行の子供虐待対応マニュアルを配布をお願いし、未然防止及び早期発見に努めるとともに、そういった事例が発見された場合においては、保健福祉事務所の子供虐待防止連絡協議会や県中央地域子供センターとの協力連携のもと、子供の安全確保及び保護者の指導を行っている。
 また、DVにつきましても、昨年10月3日に配偶者から暴力の防止及び被害者の保護に関する法律が施行されたことに伴い、宮城県におきましても宮城女性総合支援センターを開設する予定となっておりますので、町といたしましても、民生委員の方々の協力を得ながら防止や発見に努め、配偶者暴力相談支援センターといった県の機関や警察の協力を得ながら適切に対応をしてまいります。合わせて、人権問題や男女共同参画社会の形成に対し、具体のケースについては相談員や相談窓口、機関との連携で対応してまいると。
 次、条例の意味あいから考えると、執行機関の権限の範囲内で制定できる規則と違い、地方自治法上、地方公共団体としての自治立法権に基づいて定律する法の一形式であり、その効果は法人として担保される。したがって、条例を制定することとは町としての方針を決定することであり、その構成員であり住民は条例を尊守する責務が生じることは当たり前のことであります。男女共同参画社会に関する条例については、まず条例の上位法となる法律が制定され、その中で国をあげて男女共同参画社会づくりの規定がされており、市町村も法律の趣旨にのっとり施策を講ずることが求められているが、条例制定するとの規定はない。ここで先ほど宮城県と岩出山の条例を見ると、自治体として理念は取り組む姿をアピールすることを主観とする、いわゆる宣言的な条例であると考え思慮されます。具体の施策については、法がいうところの計画策定とその展開にゆだねられている。
 なお、本町においては、行政においては既に男女共同参画が定着まではいかなくても、かなり進んでおります。まだまだの感はありますけれども。引き続き町内に対し趣旨の啓発を継続しているところである。以上のことから、条例を制定することによってこそ男女共同参加社会の形成が進むものとは必ずしも言えないものであり、具体の条例制定の準備の必要性は薄いと、こういうことです。(「商工振興室が統廃合された件についての答弁が漏れておりますが。商工振興室、経済振興課というふうになって、商工振興策が強化できるのかと設問しているはずですが、通告」の声あり)

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君

17番(永野久子君) まずBSEの問題ですけれども、利子補給、価格補てん、融資制度等々、これはほとんどJAとの共同協力でやっているものだと思います。融資が今のところ中心になっておりまして、これはうかつに借りられないという思いも生産者の側には強くあります。なぜならば、借りたものは返さなければならないからだということをよく言われます。
 そこで、町が独自にできることで、直接的な救済になる、こういう方策もあって、これはよその自治体で始まっている所もあるんですが、具体的に言いますと、例えば畜舎などの固定資産税を軽減すると、これは町の判断でできるわけですね。しかも、直接的な減税策ですから、生産者には大変プラスになると思うんですが、こういう具体策、町独自のものを考えておられるかどおうか、まず1点伺います。
 次に、地場産業の育成ということですけれども、これまでの施策を継続していくんだと。商工会の地域活性化などとも連携していくと。これで商工会のこともお答えになったということなのかもしれないんですが、そういう趣旨のご答弁でした。
 しかし、平成14年度、先ほども触れた議員がいらっしゃいましたが、この14年度の予算を見ますと、そもそも額自体が大変少ないです。全体に占める割合も低いです。その中で、具体的な施策のほとんどは国、県からの奨励ですよね。補助制度とか助成。国、県がやっているものに助成を付ける、補助を付けるというものがほとんどです。ですから、町の具体策は本当にどこにあるのか探すのが困難です。こういう枠組の中で、かつて農林振興課長が正に猫の目農政だと、くりくりくりくりと県やなんかの補助制度が変わるということをおっしゃっておりましたけれども、こういう状態では、どんなに地場産業を育成するといっても、仮に商工会と地域活性化が連携してやるといっても、こういう予算の枠組ではそもそも新しい施策をしていくことは難しいですね。ですから、今一番考えなければならないのは、この農業、そして合わせて商工振興ですけれども、この予算の枠組自体をふやしていく、広げていく、予算付けをふやす、そしてそれにふさわしく施策についても積極的なものを考えていくということが必要ではないでしょうか。まずこの点と、それからさらに具体的に申し上げますと、よくあちこちで出ています産直センター、国際センターだとかいろいろな名前で、今、産地直産物を売る小さなセンター的なもの、お店のようなものが行政の側で設定して、そして農家の方が運営をするということをやっておられますが、この産直センターについても踏み切っていくべきだと思うんですが、どうでしょうか。つまりいろいろこれまでよその町の農業政策、進んでいる所を見てきますと、行政がリーダーシップをとって、まず一番ネックになっている流通、作っても売れないんじゃないかというこの農家の人の心配に応えて、売る場所、売れる場所を提供すると、そういうことを積極的にやっているケースが多いんですよね。ですから、町長はおそらくそれだけの生産量がないとおっしゃるかもしれませんけれども、町の側がリーダーシップをとって売れる場所、流通のための支援をするということが求められているというふうに思うんですが、どうでしょうか。
 それから、商工振興に関して、それでは有限会社プラモール精工が2カ年間、町の奨励金を得た上で、3年目の奨励金は受けないで海外に移転をしたということについて、どう考えておられるのか伺います。これは、形を変えたというか、言葉は悪いようですけれども、奨励金の食い逃げということにもなるのではないか、こういう声も出ています。そこで、この有限会社プラモール精工の海外移転について、町長がどのように認識されているのか伺います。
 保健と福祉を分割した方がいいのではないかという提言に対してですけれども、保健福祉課が一つで大変大きな仕事を抱えているのは誰も否定できないところだと思うんです。住民からすれば、生活保護から介護保険から保育所から健康づくり、とにかく本当に広い分野での業務がありますから、窓口が一つであっても、結局、担当する人がどう責任を持つかということになっていくんですね。窓口が一つであっても、それは担当者でなければわからないという体制を今でさえあるわけですから、もっと間口が広くなればさらに担当者でなければわからなくなるということは出てくるんではないかということが懸念されます。
 そこで改めて伺いますけれども、それでは保健福祉課で決裁をできる人が一人だと、課長がお一人だということで、これだけたくさんの業務について現在でも相当の残業をされているようにお見受けしておりますけれども、耐えきれるのかどうか。耐えきれるというふうに町長は思っておられるのかどうか伺います。
 男女共同参画条例については、これは確かに条例を制定しなければならないという義務づけのあるものではありません。しかし、この今大変重要になっている男女共同参画の問題について、本町では男女共同参画が進んでいるというふうに、町長は比較的進んでいるというふうにご認識されているようですけれども、役場の課長さんの数が女性の課長さんが多いという程度のことでは、男女共同参画が進んでいるということにはならないんですよね。何を指して本町で男女共同参画が進んでいるというふうにご認識されているのか伺います。
 それから、この男女共同参画条例、条例をつくるかどうかは別としても、とにかくこの問題に宮城県も条例制定しましたし、既にあちこちで条例がつくられ始めております。白石市では4月に男女共同参画課というのを課をつくったそうですけれども、富谷も男女共同参画を進めていくという立場に立って、住民との懇談会などを開いていく、そういう時期にきていると思うんですが、どうでしょうか。
 それから、49の係22の担当、それから農林振興課と商工振興室を合同して経済振興課にした問題ですけれども、例えばブルーベリーは生産する人と販売する人を分けていたけれども、それぞれ担当の課が分かれていたけれども、一つになることで一体的に進められるというふうに言っておられましたが、答弁されておられましたが、ことは具体的で、例えばブルーベリーだったら土壌改良などにもっと力を入れることができるのか、生産の現場に職員が足を運んで指導するというようなこともできる体制になるのか。強化をすると、大事にしていくというなれば、こういうことをしていく必要があると思うんですが、そういう体制はとっていかれるのでしょうか伺います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) BSE関連は、独自のものということでなくて結構種々ありますから、申し込み者も出てまいりましたし、それで私は独自というのは格好はいいけれども、私は今の状態で大丈夫だと、こういうふうに、そんなにやるものではないと、こういうふうに思っております。今の状況で進んでまいりたいと思っております。
 それから、商工、地場産業、よくお話ありますけれども、補助金が薄いということを言っておりました。施策があって補助なのか、補助があって施策なのか、決してほおっておくんでないですよ。先ほども尾形議員に答えたとおり、富谷の町でもかなり結構アグリ委員会なりおんないん会なり、その他各種委員会、特にその二つが中心になっていろんなことを今協議している。今までなかなか立ち上がらなかったものが、いよいよ動き出したという、そういうものを積み上げていって初めて動き出すんではないでしょうか。こちらが補助金ありきの何々では、これは産業ですから、これは進まないんです。農家が、先ほども答えましたけれども、農家が大変忙しいんです。時間的に大変なんです。言葉でないんです。体も必要なんです、産業は。その中でも出てまいりました何とかセンターという話も何度か永野議員からも言われました。それだけの生産量をつくるだけのまだ体制が整っていないので、それをつくることがという、議員の中からも、実際やっている人の話の中からも、そういうことを積み上げていって今進めている店舗の敷地をお借りしてやっている、何箇所か3カ所ぐらいでやっているんでしょうか、それから個人でやっている人もいらっしゃいますけれども、そういう人が積み上げながら進めていって、そして大きくしていきましょうという、そういう話を積み上げながら一生懸命、今、熱心な人は取り組んでいただいて、これらにじっと見つめてるんでなくて、なるべく1歩でも2歩でも進んでほしいとお手伝いをさせていただいている。例えば、野菜作っている人達には、堆肥を一生懸命入れていただければ、いい野菜ができるんじゃないかとか、まだ歴史は浅いんですけれども、堆肥を一生懸命お手伝いさせていただいて、そういうことから、またそれに熱を入っていただくとか、積み上げでないでしょうか。機械でスイッチで農業は動きません。人なんです。そこから始めていかなければなりません。ですから、センターありきなんていうことでやって、公金ですからそういうことでやって、もし野菜切れたときどうしますか。私はその大変な、店を閉めるような、閉めておく産品でなくて、農家自身が一生懸命考えて今いただいているものに大きな期待をかけ、また町でも手伝っていくべきだと思います。
 それから、先ほど税条例の優遇企業誘致条例の問題を問われましたけれども、私はそう思っておりません。時代の変化の中での一つの例だと思っております。
 それから、保健福祉課、先ほど答弁したとおりであります。
 それから、男女共同参画も先ほど答弁したとおりであります。条例ありきでなくて、中身の問題だと思っております。したがって、住民懇談会でこの問題を取り上げてやる予定は、特別の予定はしておりません。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) それでは、改めて伺いますけれども、富谷町の畜産農家が今回のBSE問題でどの程度の被害を受けておられるというふうに把握しておりますか。まず伺います。
 それから、プラモール精工の問題は、先ほども申し上げましたけれども、たった4年間で3社に9,000万円に近い大変な金額を補助しているわけで、これをやるなとは言いませんけれども、今休止しているわけですよね、該当する企業がなくて。ですから、こういう時に商工振興策として回すとか、本当に10分の1の金額があればかなりのことができてしまうわけですよ。先週の一般質問でも申し上げましたけれども、仕事起こしで住宅の改修に町が多少の助成をすると、消費税分を助成すると。地元の中小零細業者さんを使うと。限度額が仮に事業全体で500万円だとしても、5%分25万円分を1軒あたり想定して、年間50件だとみても1,000万ちょっとあればできちゃうんですから、それだけの金額で具体的な仕事起こしができるわけですよ。そういうことをやらずに商工振興課を大事にするとか、農業を大事にするとかということを言っていていいのかということが問われているんではないですか。予算の使い方がもう少し本当に地元の方のためになるような使い方をされるべきだと思いますが、どうでしょうか。
 それから、お答えなかったんですけれども、保健福祉課、決裁できる人一人で大丈夫なんでしょうかという、課長さん今でさえ残業が大変なのに、肉体的にも精神的にも大変なご負担だと思います。きっとそういうことは表に出さずに頑張っておられるんだと思いますが、町長として、こういう実態についての認識が伺われなかったので、改めてお答えをいただきたいと思います。
 それから、富谷町で男女共同参画が比較的進んでいるというふうに言っておられたわけですから、先ほども伺ったように、この比較的進んでいるというのは具体的に何を指しておられるのか。住民懇談会などについても設置をする考えは全くないのかどうか、改めて伺いたいと思います。
 この質問もこれで最後になってしまいますので、改めて伺いますけれども、パートナーシップ、住民との信頼関係、あるいは説明責任、いろいろな言葉がこの施政方針の中で言われています。冒頭で触れましたけれども、大山線についてはまさに当時の担当した課長が、地権者の方にはっきりと約束しているわけです。急勾配を何とか勘案してやっていくというふうに約束をして、話は始まっているわけです。だから、売ることに同意をしているわけです。そういうことを抜きにして、抗議をしても意に介さない、こういう姿勢は大変問題だと思います。改めてはっきりとお答えいただきたいんですけれども、担当した当時の建設課長は、この問題について責任をとったんでしょうか伺います。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 前の方から答えていきます。
 25万円をやれば10軒で250万、40軒で1,000万円、こういうことは、公金をそういう使い方はいいんでしょうか。私はそう思いません。いろんな町でもお勧めしなければならない産業があります。また、それに応える状態が続けば、商工業も農業もそれに応えていく。そこに合意形成あって初めて、お金が先で、そういうのはどなたかのお言葉を借りれば、ばらまきということになりませんか。何もやってないということはないんではないでしょうか。内容の長短があったり時間のかかるものがあったり、そういうものがある。そういう中で一生懸命相談をし、対策を考えながら、ご相談しながら進めてまいっている、こういうことでないでしょうか。それから、企業誘致条例とそれは別の問題で、一つの条例の一環だと思っております。
 それから、経済振興課、これは12月議会で議決いただいたとおり、目的で所管して住民対応のために頑張っていくと、そのために議決いただきました。
 それから、保健福祉課を分離した方がいいというご意見、かねがねご持論のようでありますけれども、みんな役場の職員、諸君、各課ともみな忙しいと思って見ております。全課が忙しいと思っております。特に、保健福祉課、介護などもありましたから介護保険の創設などもありましたから忙しかったこともあります。しかし、全課の職員が忙しいとも思っております。その中で、したがいまして、そういう中にあったからこそ、その担当を決めて職務分掌を多様にしながら、その中で応えができる、事務決裁は十分にできるはずであります。決裁事項は十分にできるはずであります。仕事もできるはずだと思って、ご相談申し上げたものであります。
 それから、男女共同参画は条例制定するための懇談会などは持つつもりはもっておりません。何を指して進んでいるか進まないか、それはいろんな見方、聞き方があるでしょう。大したもので、富谷などは20人中15%が議会議員ですよ。これも一つの特質すべき問題だなと思って、かねがね私は尊敬しているところであります。
 それから、先ほど出てまいりました、冒頭で、大山線。私も一度きりでありますけれども、説明会に参画させていただきました。そうは言っておりませんでした。皆さんが地域の方々、大亀地区の方々が集まりましたけれども、合意形成が図って今のような状態であります。いわば私が答えているんです。説明会に行って、いわば県の国費が入ることによって、3年の中で相当の月数が全面通行でなければ工事ができませんということになりました。その中で、単年度で町単独でやることによって、どちらを選択いたしますかということで、地元というよりも大亀町内会の皆さんのお集まりの方々に単年度施工、それほど長く通行止めされては困るので、それに選択いたしましょうという合意形成で進んでいるところでありまして、決して適当な話をしてきたつもりではありません。
 その中でもまた出てまいりました。西沢の問題。これも議会軽視でも何でもありません。制度上、登記上、いろんな条件、そういうのが公として整わないから町道にならない。児童館、公民館のことで、みんな専門家ついてそれこそ高齢社会の中で、みんな一生懸命やっていただいているでしょう。私が答えているんです。今、それでそういうことをみんなこういう高齢化社会の中で内容の充実、きちっとされている、私はそう思っております。
 総合窓口についても、先ほどのご指摘のような問題でありません。お客さん、住民の方々がおいでいただいて、その中で二階まで上がって税務証明をとらねばならなかったものを、下で一緒にとれるとか、そういうふうにして順次充実強化していく、こういう私が笑ったときあれして、あなたは笑っていいんですか。私はそう思いますよ、以上です。(「答弁漏れがあります。BSEの被害はどうなんですか」の声あり)担当課長に答えさせます。

議長(相沢忠男君) 農林振興課長。

農林振興課長(根來良光君) このことが発生しましてから、かなり苦い長い時間を経過しておるわけでございます。幸いという言葉を使っていいのか何かちょっとあれなんですけれども、比較的、本町におきましては小規模の酪農家、あるいは繁殖等の農家でございます。そういうことから被害の額は大きくはないのかなと。ただ、非常に危惧はしております。これ以上長引くとさらに厳しくなるなと。今、融資等の話も出てきておりますけれども、今聞いているのが2軒ということで、ある程度、量の多い方でございますけれども、これが町内全域に広がるというようなことになってきますと、それこそ大変だなという言葉ではあらわせないものになると思いますけれども、まだ本町は少しはいいのかなという、これは非常に厳しくは感じていますけれども、そういう繁殖とか酪農、専門的なところから見た場合はということでのご解釈をしていただければと思いますけれども、ただ非常に厳しく、早く落ち着いていただきたいなというように考えて思っております。

議長(相沢忠男君) この際、3時20分まで休憩いたします。
午後3時03分 休憩
午後3時20分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 12番相澤武雄君。

12番(相澤武雄君) 私は、通告いたしております、平成14年度施策の具体性について4点、質疑として伺うものでありましたが、前段同僚議員がすべて接触をなされましたので、急遽突貫作業をいたしまして、私なりに質問をいたします。
 近年、国、県を初めとし市町村自治体も依然として財政が厳しい状況にあると考えざるを得ません。そのような中で、行財政改革推進と平行しながら、教育環境の整備を始め、少子高齢化対策や福祉施策、また機会をとらえた雇用対策、そして生涯学習活動の展開など財政需要は各般にわたり年々増加する一方と思わざるを得ません。このようなときだからこそ、町民がまことの豊かさを実感できる施策が必要不可欠になってくると思いますが、そのような中で山積する課題の中から、町長は14年度の事業で特に重要性かつ緊急性をもつものとして、ハード・ソフト両面問わず、どのような施策を考え予算編成をなされたのか、お伺いをいたすものであります。
 次に、南富吉区画整理事業の宅地販売の件でありますが、これまた前段、同僚議員が詳しく触れられたわけでございますが、この件については改めて具体的にご回答いただくために、ちょっとながら質問をさせていただくわけでございますが、この区画整理事業については、町としても財政見込み予定が外れたのではないかと思わざるを得ません。造成販売戸数700戸という中で、過去4年間で35区画しか販売済みになっておらず、一線を画する大和町におきましては、1,300戸予定の10戸販売という誠に鈍化傾向にある住宅販売事業でございます。また、それらに問わず、開発負担金の納入状況においては、4億4,000万のうち1億2,000万円の納入済みという状況であり、いかに社会情勢が悪過ぎるとはいえ、売れ行きが低迷していると思わざるを得ません。
 そのような中で、今後の対策として今申し上げましたように、町はもちろんでありますが、大和町におかれましても一線を境界を画する同時開発地として、これらの具体策を自治体同士で講じ、またその講じたことを言動に移すべきと考えるが、それらに対する考えを伺うものであります。
 それから、先ほどこれまた前段お話、同僚議員が申し上げたので、これは動植物の問題は割愛させていただきます。
 続きまして、休耕水田を利用した野菜栽培の振興並びに支援策についてでありますが、御存じのように今日、農業をめぐる情勢は極めて厳しく感じざるを得ません。このようなときこそ、時代の要請に応じた新しい展開を求め、個性豊かな地域に根ざした農業生産を行い、それらの行動の中からゆとりと潤いのある生活空間を見つけていくことが大切だと思います。そのような観点から質疑を申し上げるわけでありますが、近年、農業経営支援策の一端として、産直直売所の設置が県内でも各地で展開されております。代表的な事例は、平成6年に発足した小野田町の産直組織、やくらい土産センターさんちゃん会であり、以後続々と各所で誕生されている状況であります。このような組織の成功は、後継者担い手不足に苦慮する現状においては、新規就農者の確保や女性企業家の誕生、さらには都市との交流機会の創設という点で、今後の農業振興上、役割的に非常に大事な事業の一つと考えております。我が町農業者においても、本年2月13日、農業組織7団体40名のメンバーが一堂に会して、産直直売所設置を目指した生産者の意見交換会を開催された際、以前とっておりましたアンケートをもとに何と82名の方々が設置賛成及び検討との回答をいたしている状況であり、また3月15日には、これらに対する先進地視察を実施する予定であり、まさに機は熟そうとしている現状であり、時に町としてもこの行動に対し援助策を打ち出さなければいけないと思うが、それらに対しても町の考えを伺うものであります。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) それでは、順番を変えて産直問題から入りたいと思います。
 相澤議員、担当委員長ですから、非常に熱心にお調べいただいて感謝を申し上げるものであります。意識調査の結果、そのとおりであります。今お話ありましたとおりに上がってきております。そういうものを踏まえながら、一方でJAあさひなで今度スタートいたします、100農家の申し込みをもってスタートするということであります。富谷が何軒参加するか、まだそこまで私も伺っておりませんけれども、そういう中にあって、先ほど来尾形議員さんも申し上げましたとおり、決して直売所を拒否しているものではありません。ぜひその機が熟してくるならば、いつでもいいんではないでしょうか。私は絶えずそう思っております。いつでも心配なのは、なぜ踏み切らないかということは、いつでも申し上げているとおり、富谷の農家の人達みんな忙しいんです。忙しくて、そのセンターに絶えず物産を置くことができるかどうかが最大のネックでありまして、それさえクリアできるならば私は住民合意いただいて、いつでも場所の選定なり何なりしていただいて結構だと常に思っております。そこまでいけないのは、まだまだ熟していないんだなと。熟す方向で町としても進めてきたつもりでありますけれども、まだそこまで、センターをつくるまでふんぎるまでは熟してないと。
 一方、その意識調査を踏まえて、アグリ委員会を中心にそういう方々が何度か議論していただいております。その方々も、将来的にはぜひ必要だと。ただし、まだ私達も自信がないと、そういう通年にわたって物品を陳列するだけの力を持ってないんです。そこに目標値を置いて相進もうという、本当に一生懸命、御みずから土にいそしんでいる方々が議論の中でありますから、私は本当の真剣度、議会は軽視いたしません。まさしく土にいそしんでいる方々、耕している方々のその熱意、これを待ちながら、推移を見ながら、町としてどこまで手伝いできるか絶えず神経をとがらしているところであります。そういうことであります。
 次に、南富吉、川崎議員さんにもお答えいたしたとおりであります。ただ、これは区画整理組合なもんでありますから、その中で大和町と行政対行政で、ある程度の連絡協調は必要でありますけれども、それと一緒にして販売促進ということはなかなか実際問題として難しいのかなと。したがいまして、先ほど川崎議員にお答え申し上げたとおりの方法をとりながら、組合側と町側のできることとすみ分けしながら真剣に取り組んでいかなければならないと思っております。
 第1点の財政計画重点問題でありますけれども、施政方針と予算書がすべて重要だからご提案申し上けさせていただきました。これからご審議いだたければ幸いだと思っております。金かさが大きいから軽くて、金かさが大きいのが重いということでなくて、施政方針のとおり、内容については全部が平成14年度の重要なものを当初に皆さんにご相談申し上げるべくご提案させていただきました。
 特にその中で何が主にということで申し上げさせていただけば、福祉の充実だと思っております。乳幼児の助成対象の年齢の引き上げ、こういうのは大変今後、少子高齢の時代に入っていく中で、これらを引き上げるというのは相当の勇気がいる宿題だったと思っております。引き上げさせていただきました。言う人から言わせれば、もっとよその自治体の中にはもっと年齢を上げている自治体もあるんじゃないだろうかという議論もあるかもしれません。しかしながら、自治体は5年、10年で閉めるものではありません。永遠に続く自治体で、それの責任があると私は思っております。したがいまして、富谷の実態からすると、早々に一気に引き上げるというわけにはいきません。したがいまして、何とかいろいろな諸般の財政状況を勘案しながら、それから長期的な視点に立っていきますと、これらに取り組まさせていただきました。また、一時保育の拡充、これらについても盛り込めさせていただきました。また、非常に小さなことでありますけれども、児童福祉の環境整備の中で、エアコンを健康センターに配置させていただくことも提案させていただいております。また、次に教育環境の整備で、先ほど今村議員さんにもお答えいたしましたけれども、富谷小学校のプールとか成田東の緊急の課題であります増築、成田中学校の新設、こういうもの、それから小学校の低学年に少しでも役に立たせていただきたい、こういうことの施策を申し上げさせていただきました。予算外でありますけれども、成田公民館の完成によって、生涯学習、まさに0歳から100歳までの児童交流、高齢交流、一緒にまた出張所の利便性、こういう総合的な市民センター、町民センター的なブロック・ブロックの中の一つに成田がこれらの内容、建物についてはでき上がりますから、内容の充実に相努めてまいらねばならないと思っておるところであります。
 それから、雇用の創出についても、初めて労働費という形で、内容についてはまだ幼児の期を脱しませんけれども、労働費を創設させていただいて、人材センターの設立とか森林関係、環境、こういうものに配慮してまいる努力であります。
 それから、道路については約束してある分と、約束してない理由がある分とあります。それから、財政問題も含めて、本年は交通安全問題で公安委員会との協議の中で、穀田、西成田宮床線の交差部門の安全管理ということで、公安委員会の責任の分、宮城県の責任の分、それから町の責任の分ということで、合意になった分の中で富谷の責任の分を果たしていきたいと。運動公園線の改良とか、富ヶ丘公園の調査なり安全環境のために調査に入るとか、大山線の調査に入るとか、大童今泉線の調査、そういうもので順次着実に進めてまいる、こういうごく一部を申し上げると、そういうことであります。

議長(相沢忠男君) 12番相澤武雄君。

12番(相澤武雄君) 今、町長、道路行政の問題について最後に触れたようでございますが、この道路行政の中で役場入り口の交差点改良、全く結構なことであります。
 しかしながら、関連しましてでございますが、あの西成田宮床線でございますか。何年か前に私、質問したことがありますが、当時、町長はあの清水仲の工事と同時に引き続き中学校まではどうしても生徒の安全通学上から実施したいんだと。県にはそれも強く要望しているんだという回答をいただいているわけでございますが、町道接続交差点から、距離にすればいくらもないんでありますが、その後、あの問題はまたどうなっているのか。
 そしてまた、重要性の問題から質問いたしますと、総合運動公園線、町道、400メートルは今年の予算の中で計上されているようでございますが、引き続き役場庁舎が15年1月6日から使用されるようでありますが、やはり何回も出ておりますように、穀田三ノ関線でございますが、あそこの道路でばちっと止まって、これまた絵にかいたもちみたいな状態で、早くできればいいのになという思いは町民各々持っているんでありますが、今おっしゃいましたように絵にかいたもち状態でありまして、あのような道路もやはり一早く、財政的な問題も多々あるとは重々わかっておるわけでございますが、貫通をさせていただきまして、そして北の交通の住民の方々の利便性を図るべきではないかと思います。
 そしてまた、福祉施設、庁舎が落成しますと、やはり我々も調査を行う点では、南に行くのは大体同じなんでありますが、北からやはりこの富谷の南の地にどんどん調査研修、また視察なんかも入ってくるんだと思います。入ってくるかどうかは確たることではないんですが、たぶん南に向かってくる方々が多くなるんだと思いますから、そのような利便性からも、一直線に福祉施設、新庁舎の前に出られるような今後の重要課題として一年でも早く実施すべきではないかと思っておるわけでございますが、いかがなものか、お考えを伺いたいと思います。
 それから、農業問題でありますが、私は1点としぼりまして産直販売所の設置の問題でありますが、この間のその方々の集まりの状況を見ておりますと、夜の7時の会合でありましたが、開催が、女性の方々が五、六人出席をされておったわけでございます。まさに、この議会に何回も出ております男女共同参画社会の到来なのかなと思ったわけでございます。例えて申し上げますと、小野田町のやくらい土産センターさんちゃん会なるものも、92%が女性の中で結成をされているということでありまして、私どもの町の方々も女性がやはり経営を起こし、このぐらいだったら野菜を栽培し、その施設があれば売れるんであろうという思いが発しているかもわからないわけでございますので、これなどについても町長、いち早くやはり信用をしながら、また何年後になるか、立ち上がるときには財政的な支援もして、町の農業の振興に寄与していただきたいと思っているところでございますが、町長いかがですか。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 農産物のセンターについては、先ほど申し上げたとおりでありまして、女性の参画が多かったというのは、やはり国内研修の成果だと思っております。長い間、男性のみならず女性に限るということで近郊野菜を研究したり何なりして、そして地道に進んでいる。したがいまして、非常に男性も女性も熱心に着実に、議論でなくて着実に動き出しているということ。決して大きな動きまでなっておりませんが、着実に目がふえてきていると。これは皆様方のおがけだなと思って感謝しております。また、これらをなお成長させていかねばならないと思っております。
 第2点の中学校前までの歩道、当面、西成田から、起点から富谷分については、国道4号まで一部バイパスを含めて、これは富谷の最大の課題であります。県に絶えず、あれらの改修整備ということで訴え続けてまいりました。しかしながら、なかなか進みません。これらについても、今後の大きな宿題だと思っております。
 なぜ私は富谷中学校まで、特に通学路が控えておると、こういうことからして、とりあえず一気に起点から国道4号までというのは、時間のかかる、要することだけれども、とりあえず中学校までの安全、交通、通学安全のために最優先課題として県に申し入れを今している最中であります。
 また一方、都市計画道路の延長でありますけれども、これは相当の歳出事業量であります。まだ詳細設計も何もいたしておりませんけれども、極めて単純な数字でありますけれども、それにしても相当の事業量であります。その事業量の大きさと、それから交通量、道路ができれば動くわけでありますけれども、今それを補完するものとしてJA富谷支店のところからも一部入っていただくということで開通しているわけでありますから、当面の間、あれをお使いいただいて、近距離間に供してまいりたいと、こういうふうに思っているところであります。

議長(相沢忠男君) 13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) しんがりでございます。私は、施政方針全般にということでございますが、施政方針と庁議制度の設置について、それから施政方針に基づく施策の実施管理方法について、それから細部にわたりまして、創造的行財政運営についての中で、区画整理事業による寄附金等の収納状況についてと、小項目で3項目についてお伺いいたします。
 先ほど、今村議員も町政方針について述べられましたが、私も今村議員の議会運営委員会、総務委員会等で一緒でございますので、意思の疎通は十分なされているわけでございまして、事前に町長から施政方針の中の一部答弁がございましたが、私はこちらの方が主題でございますので、多少細かに質問させていただきたいと思います。
 バブル崩壊後の政治経済を始めとする社会全体の変化は、国、県にとどまらず、町政のあり方についても見直しを求めております。本町は、団地の開発による人口の増加により、かつての富谷町とは比較にならないほど大きくなっております。また、住民のニーズは多様化し、行政需要は増大しております。
 こういう中で、富谷町を簡単に振り返ってみると、中学を卒業して高校になると、こういうふうに例えてもいいんではないかと思います。国、県との関わり、あるいは町と住民との関わり、こういうものについて発生する問題等も、これまでの小中学校ではなくて、高校の問題になると。したがって、その解決も難しいと、こういうふうに考えてもいいんじゃないかと思います。
 今回、町長の施政方針を示されたわけですが、私はあまり頭脳が明晰でないので、非常に懇切丁寧に記述された町長の施政方針について、どういうことを具体的に進めるのかということを、なかなか整理がつかないということで、皆さんにお配りしたとおり、町長の施政方針をなるべく忠実に箇条書きに書き改めてみました。これを作る中で感じたことを申し上げますと、例えば2ページでは、これは文章のことでございますが、ここでは国のことを述べているのか、あるいは町のことを述べているのかがあいまいになっています。それから、19ページは商工振興と、それから商工会のことに触れておられるわけですけれども、早く言えば商工振興についての説明と、それから商工会の説明等が含まれております。それから、これは必要がなさそうであるということでございます。それから、29ページでございますが、黒川地域行政事務組合のことを書かれておりますけれども、町長は行政組合の消防担当理事ですから、黒川行政の消防業務を強化するということはお考えなされて当然のことでございますが、町の施政方針であれば、黒川行政組合に強力に要請するという形になるのではないかと思います。あともう一つだけです。41ページでございますが、最後のくだりですが、これは自治体の職員に求められる資質は云々とありまして、最後に強く求められておりますということで、これも文章上、いささかいかがなものかというふうに考えるわけでございます。これは、町長のことを私が申し上げているのではなくて、今の施政方針を作成するシステム、これが各課から実施施策あるいは事業内容の報告があって、それをある担当課が短期間の間にそれをまとめなくてはいけないと。そうなると、いろいろその間に各課長の考え方もあるだろうし、専門の自分の課のことでないわけですから不明な点もあると。いかに優秀な課長であっても、町の全体の業務に通ずるということは困難であろうと思います。
 そういうことから、透明性あるいは公明性を高め、英知を結集して町政を推進するためには、施政方針を始めとする重要案件の決定は庁議によることが望ましいんではないかということで、庁議制度で仮にその審議経過の記録を残せば、厳しく叫ばれている情報公開の折にも十分耐え得るんではないかと、そういうことから庁議制度を設置するということについて、本来であれば求めたいわけでございますが、町政の執行権は町長にあるわけですので、こういうふうにしてはいかがなものかという提案を申し上げて、町長の答弁をいただきます。
 2番目は、施政方針に基づく施策の実施管理方法ということですが、施政方針に示された内容を先ほどお配りしたとおり整理をしまして、分析をしますと、町政と財政運営の基本理念、執行にあたっての心構え、それから当該年度の新たな施策、年度にまたがって数年継続する施策、恒常的に毎年実施しなければならない施策、前年度までに完了した主な事項の報告、上部機関あるいは関係機関に要望した事項の報告等となっております。
 そして、年度にまたがるもの、あるいは恒常的なものの中には、前年度の実施結果により、当該年度に再度重点的に取り組む必要があるものなどもあると思われます。
 当該年度の新施策、重点的に取り組む施策等については、期待する成果、基本理念、実施方法、実施にあたっての留意事項、実施時期、完了時期、所要経費などを管理しやすい数値、あるいは項目に置き替えて、上司と担当者の合意により成果の管理を行う、いわゆる目標による管理が望ましいと思います。これは、私の持論でもございます。
 財政が厳しく、聖域なき構造改革が叫ばれている折り、組織整備を機会に目標による管理の導入に、これも求めたいわけですけれども、提案いたしまして、所見を伺いたいと思います。
 3番目、区画整理事業による寄附金等の収納状況を伺うわけですが、平成11年度の総括質疑で、富谷町にあっては団地の造成が数多くなされているということで、この団地の住民が定着するかどうかということは、町の財政にも大きな影響を及ぼすと。団地の造成によって、公共施設あるいは上下水道を含め、学校等も含めて、町の支出が多くなると。したがって、新興団地の張りつけが税収に響くわけですから、これは富谷町にあっては管理項目の最重点にならなければいけないんではないかということで、その団地の開発が決定されたときに収入がどうなる、負担がどうなるということをあらかじめ示していただきたいということを申し上げたときに、勉強するという回答をいただいておりましたが、世の中がこのように不景気ということであれば、それを今、望んでも、これは難し過ぎるということで、とりあえず南富吉、上桜木、大清水の開発負担金についての収入計画、収入済額、乖離の状況、今後の見通し、収入の予定時期をお伺いしたいと思います。以上でございます。

議長(相沢忠男君) 若生町長。

町長(若生照男君) 本当にありがとうございます。施政方針、本当に真剣にそのとおりだと思います。都合56ページで、今、総務課長、僕も数えなかったものですから、字かずにして何千字あったかなと思ったら数えてなかったので、時間は1時間20分かかったそうでして、関西弁ですともう少し詰まるのかなと。字数を詰めなさいと言われても、せっかくですからなるべく早い言葉で、関西弁の早さの方を訓練すれば1時間20分はかからないのかなと。その中でも、内容について、施政方針の内容について今ご指導いただいたのは、本当に大事に参考にしながら今後組み立ててまいりたいと思います。ありがとうございます。
 次に、第1点、第2点の問題、これらについて大枠、ほとんど今、大木議員ご指摘のとおり、そういう方向に進んでやっておるのであります。ただ、体系付けについては今、まだ大木議員指摘のとおりまでいっていませんのでして、改めてこのお話ありましたように構築改革と合わせまして、ほとんど言われたとおりに組み立てることは容易になっております。内容的にはほとんどご指摘の中身はなっておるわけですし、庁議制度を始め、その中で2点目についても内容的には効率よくまとめ、そしていつでも皆様方に一瞬にしてご提示できる、こういう形に組み立てている分もありますし、今のご指導ご指摘によって、なお一層スピードを上げながら組み立ててまいっていきたいと、これが当たり前の時代に入ったなと。やってはいるんですけれども、その組み立て方が悪かった、もう少し、でたらめでないです、でたらめでないけれども、組み立ての方法論に改善を加えてまいりまして、ほとんど中に入っております。一緒にさせていただきたいと思います。
 第3点の三つの区画整理組合の状況をということであります。具体にこの数字を、南富吉、上桜木、大清水とこういう順番で数字をもう一回復唱させていただきます。収入計画、4億4,200万余り。次が、3億7,380万余り。大清水、4億1,000万余りという、端数を言ってもいいんですけれども、数字が多いですから。その次に、収入済額、南富吉の1億2,084万9,280円。それから、次の二つの組合についてはゼロ、ゼロであります。ただ、上桜木がこのちょっと前に一部入ったようでありますけれども、まだ決裁でご報告、機関全部回っておりませんから、ここの数字には入れておりません。それから、今後の見通し、乖離の状況と今後の見通しでありますけれども、特に第1点の南富吉は先ほど来議員さん方からお話あったような状況にあります。したがって、納入促進に督促しながら回収にも努めている、絶えず密に連絡を取り合っているのが今の現状であります。それから、次の上桜木については、平成13年度から3年間の年次計画で、前の数字を納めていただく予定であります。次、大清水は平成14年から年次計画で納入予定と、こういう状況にあります。収入予定期日、ここなんであります。1番先の南富吉が平成14年で、残金全部ということでやっているわけであります。大変販売計画で苦労しているようでありますので、何とかそれらを超えて収入予定を決定になるように努力していきたいと思うんですけれども、今後の努力推移、いろんな諸条件がからむかなと思っております。上桜木については、平成15年度を予定しております。大清水については、平成18年度ということで協議を進めているところであります。

議長(相沢忠男君) これをもちまして、総括質疑を終わります。
 ここでお諮りいたします。ただいま議題となっております、平成14年度富谷町各種会計予算については、議長を除く議員全員で構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査したいと思いますが、ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、平成14年度富谷町各種会計予算については、議長を除く議員全員で構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。
 この際、予算審査特別委員会の委員長、副委員長を選任していただくため、暫時休憩いたします。
午後4時07分 休憩
午後4時08分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 予算審査特別委員会の委員長、副委員長が選任されましたので、その結果を報告いたします。
 委員長に相澤武雄君、副委員長に大木 忠君が選任されました。よって、本案件は予算審査特別委員会の議題といたします。
 ここでお諮りいたします。予算審査特別委員会などのため、明3月13日から3月19日までの7日間を休会にいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、明3月13日から3月19日までの7日間を休会とすることに決定いたしました。
 これで、本日の日程はすべて終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。
午後4時09分 散会

平成14年第1回定例会議事録(第5号)

平成14年3月20日(水曜日)

出席議員(20名)

  • 1番 渡邊俊一君
  • 2番 今村寿君
  • 3番 細谷禮二君
  • 4番 お形昭夫君
  • 5番 安住稔幸君
  • 6番 伊豆田待子君
  • 7番 菅原傳君
  • 8番 土樋輪康雄君
  • 9番 土井昭二君
  • 10番 川崎啓一君
  • 11番 小野進君
  • 12番 相澤武雄君
  • 13番 大木忠君
  • 14番 市川壽藏君
  • 15番 蜂谷武君
  • 16番 佐藤聖子君
  • 17番 永野久子君
  • 18番 佐川幸三君
  • 19番 浅野幹雄君
  • 20番 相沢忠男君

欠席議員(なし)

説明のため出席した者

  • 町長 若生照男君
  • 助役 郷古一郎君
  • 収入役  山路礼子君
  • 総務課長 内ヶ崎武君
  • 企画課長 浅野茂君
  • 財政課長 中川弘美君
  • 町民課長 眞山巳千子君
  • 保健福祉課長 千葉美智子君
  • 税務課長 菊地喜一郎君
  • 生活環境課長 佐藤信夫君
  • 農林振興課長 根來良光君
  • 建設課長 古跡幸夫君
  • 都市計画課長 梅津慶一君
  • 商工振興室長(兼) 浅野茂君
  • 会計課長 伊藤和子君
  • 教育長 佐々木国雄君
  • 教育総務課長 内ヶ崎清子君
  • 生涯学習課長 村山令記君
  • 体育振興課長 須藤辰夫君
  • 水道課長 相澤正幸君
  • 選挙管理委員会書記長(兼) 内ヶ崎武君
  • 農業委員会事務局長 (兼) 根來良光君

事務局職員出席者

  • 事務局長 磯部利彦    
  • 主幹兼係長 横倉時夫
  • 書記 浅野輝夫

議事日程 第5号

平成14年3月20日(水曜日)午前10時00分開議

議事日程表
第1 会議録署名議員の指名
第2 議案第8号 富谷町介護支援センター条例の一部改正について
第3 議案第9号 富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について
第4 議案第10号 富谷町下水道条例の一部改正について
第5 議案第11号 富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定について
第6 議案第21号 平成14年度富谷町一般会計予算
第7 議案第22号 平成14年度富谷町老人保健特別会計予算
第8 議案第23号 平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算
第9 議案第24号 平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算
第10 議案第25号 平成14年度富谷町介護保険特別会計予算
第11 議案第26号 平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算
第12 議案第27号 平成14年度富谷町水道事業会計予算
第13 諮問第1号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて
   (久道 紀子氏)
第14 諮問第2号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて
   (内ヶ崎 千歳氏)
第15 発議第1号 富谷町議会委員会条例の一部改正について
第16 発議第2号 医療制度の抜本改革を求め、医療費引き上げ反対に関する意見書
第17 発議第3号 健保3割負担や高齢者窓口負担の大幅引き上げなどの中止を求める意見書
第18 閉会中の各委員会調査について

本日の会議に付した事件
議事日程のとおり

午前10時00分 開議

議長(相沢忠男君) 皆さんおはようございます。
 ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しますので、これから本日の会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 議長諸報告は、お手元に配付のとおりです。これで諸報告を終わります。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりです。

日程第1 会議録署名議員の指名

議長(相沢忠男君) 日程第1、会議録署名議員の指名を議題といたします。
会議録署名議員は会議規則第120条の規定により、4番尾形昭夫君、5番安住稔幸君、6番伊豆田待子君の3名を指名いたします。

日程第2 議案第8号 富谷町介護支援センター条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第2、議案第8号富谷町介護支援センター条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。保健福祉課長。

保健福祉課長(千葉美智子君) 34ページをお願いいたします。
 議案第8号富谷町介護支援センター条例の一部改正について、富谷町介護支援センター条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。
 提案理由は、管理の委託の相手方を変更するものでございまして、その内容につきましては次のページをお願いいたします。
 平成11年4月富谷町介護支援センターを設置した際、24時間の相談体制確保のため休日夜間について社会福祉法人桜樹会に管理委託をしてまいりましたが、このたび契約解除の申し入れがあったため、富谷町介護支援センター条例の第7条1項中の社会福祉法人桜樹会を社会福祉法人永楽会に改めるものでございます。
 なお、附則として本条例は平成14年4月1日から施行するものでございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第8号富谷町介護支援センター条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第8号富谷町介護支援センター条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第3 議案第9号 富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第3、議案第9号富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。生活環境課長。

生活環境課長(佐藤信夫君) 議案第9号富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について、ご説明を申し上げます。
 提案理由につきましては、粗大ごみの処理に係る手数料について、所要の改正を行うものでございます。
 それでは、39ページの新旧対照表によりご説明を申し上げます。
 改正につきましては、別表の13条に係る粗大ごみの部分でございまして、現行の手数料の規定にさらに下線部分を追加するものでございます。これは、現行では各家庭に出向いての定日の収集と、清掃センターへみずから持ち込む場合の手数料、いずれの方法も条例では1,200円以内で徴収することとしております。規則でも300円、600円、900円、1,200円の4種類に区分し、手数料を徴収してございますが、家庭に出向いての収集は問題はございませんけれども、引越しごみなど清掃センターに直接持ち込む場合、手数料を払わずにトラックに大量に粗大ごみを積載してくる住民の方がおられます。この場合、受け入れの際には清掃センターに予約して手数料を払って、さらに粗大ごみをある程度区分できるように積載して搬入するよう指導はしておりますけれども、なかなかそれが守られていない状況にございます。このような出され方をされますと、粗大ごみの手数料額を調べるため一個一個確認し、さらに粗大ごみ以外のごみの重さを計量し、それぞれ手数料を別計算するということで時間がかかり過ぎまして、受け入れる清掃センターでもその繁雑な処理で苦慮している状況にもございます。
 したがいまして、今回粗大ごみを出す時間をスムーズに出せるように改善するため、清掃センターへみずから持ち込む場合の手数料は現行の300円から1,200円の手数料券を張って出す方法と、さらに新旧対照表の上段にもございますけれども、一般廃棄物の手数料同様、重量で100キログラム当たり700円の計算で手数料をいただく二通りの方法を規定して、いずれかで納めていただくための改正でございます。
 なお、附則でございますけれども、この条例につきましては平成14年4月1日から施行するものでございます。以上です。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第9号富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第9号富谷町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第4 議案第10号 富谷町下水道条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第4、議案第10号富谷町下水道条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。都市計画課長。

都市計画課長(梅津慶一君) それでは、40ページをお願いいたします。
 富谷町下水道条例の一部改正についてでございます。これは、下水道法施行令の一部を改正する政令の施行に伴いまして、所要の改正を行うものでございます。
 42ページの新旧対照表でご説明申し上げます。
 改正後の条例第11条につきましては、特定事業場から排出される下水の水質の基準について定めております。第1項第1号を今回加えておりますが、これは特定事業場から排出される下水の水質基準にアンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素についても規制項目となったことから定めたものでございます。
 現行の第11条第1項第5号、第6号については、削除しておりますが、最終処理場から排水基準規制のある松島左湾、それから万石浦などに排水する場合に窒素、リンの水質規制を条例で定めるものでありまして、吉田川流域の大和浄化センターの放流海域が排水基準規制のない石巻湾であることから、条例に定める必要がないので削除するものでございます。
 改正前の第11条2項を改めておりますが、改正前は製造業、ガス供給業に係る特定事業場からの排水基準で、それらの施設から排水される汚水合計量が最終処分場で処理される量の4分の1以上であるときに条例で定めるものでありまして、大和浄化センターはその量に達していませんので、改める。いわゆる削除するものでございます。
 改正後の第11条2項の1号、つまりアンモニア性窒素ほかの2種類の成分につきましては、特定事業場のアンモニア性窒素等ほか二つなんですが、その排水基準において直ちに排水基準を達成することが技術的に困難な場合があるため、特定事業場については1号、前項1号の水質基準でなく、水質汚濁防止法による水質基準が適用されるものとする趣旨のものでございます。
 次のページの(2)の2号ですが、つきましては前項で定める2号から5号までの、いわゆる2号は水素イオンの濃度ですが、それ以下5号までの水質項目におきましても、前項の水質基準でなく、水質汚濁防止法による排水基準が適用されるという趣旨のものでございます。
 現行の3項には削除しておりますが、改正後の第2項と同じ趣旨の内容でございます。
 それでは、13条1号でございますが、これにつきましては下水道法施行令第9条の4に定める水質基準におきまして、特定事業場を除く施設からの排水において、それらの基準をクリアしない場合、除外施設を設け、排水することになっておりますが、ダイオキシン対策特別措置法の施行により、ダイオキシン類の排水基準が当該法令で定める特定施設が下水道区域内にある場合に適用されることになりますが、当該施行令第9条の8におきまして、その特定施設の設置の有無等に応じた水質基準の区分により規制することとしたものでございます。
 なお、本町におきましては、ここで言っております特定施設はございませんので、ダイオキシンに関する排水の水質基準規制はございません。
 第3号、(3)ですが第3号につきましては、前段申し上げた第11条の1項第1号と同様にアンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素について規制項目となったものから定めるものでございます。
 現行の7号、8号の窒素、リンにつきましては削除するわけですが、これも11条1項5号と6号と同様に関係がないことから削除するものでございます。
 それから、現行の2項を削ることにつきましては、現行の11条2項と同様に関係しないことから当該項目は削除するものでございます。
 なお、この条例につきましては平成14年4月1日から施行するものでございます。以上です。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) これは水質を守るという立場からの改正だと思うんですけれども、この11条の1に該当する、いわゆる特定事業場というものは町内にあるのでしょうか。

議長(相沢忠男君) 都市計画課長。

都市計画課長(梅津慶一君) 11条の1項の1号の加わった部分ですね。これにつきましては…該当する事業場になるかどうかちょっとその辺調べておりませんが、例えば電気メッキ業、それから電子部品製造業などが対象となるようでございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) し尿処理施設等は該当にならないのでしょうか。もしなるとすれば、もしかして町内でもあるかもしれないということにはならないでしょうか。

議長(相沢忠男君) 都市計画課長。

都市計画課長(梅津慶一君) 本町におきまして、下水道に流す場合、し尿関係につきましてもこの水質基準クリアは、法令ないし条例で定めるクリアは必要になります。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第10号富谷町下水道条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第10号富谷町下水道条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第5 議案第11号 富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定について

議長(相沢忠男君) 日程第5、議案第11号富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定についてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) それでは、議案第11号富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定について、ご説明いたします。
 まず提案理由でございますが、地方交付税法の一部を改正する法律が交付され、義務教育諸学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に要する経費について、国が一部を負担する経費から除かれたことにより、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律の改正が行われ、平成14年4月1日から施行されることになりました。これまで、これらの学校医等に関するものについては都道府県の条例の定めにより、経費についても都道府県の負担としておりましたが、今回の改正により義務教育諸学校についても学校の設置者で、かつ補償の実施者である地方公共団体が当該経費をすべて負担することになるため、町の条例の制定を行うものでございます。
 それでは、47ページ。まず第1条でございますが、富谷町立学校の非常勤の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務上の災害に対する補償に関し必要な事項を定めるものとする趣旨をうたったものでございます。
 第2条災害度認定等でございますが、学校医等について災害が発生した場合、その認定を速やかに行い、補償を受けるべきものに速やかに通知をしなければならないと義務づけたもの。それから2項におきましては、認定をしようとする場合は公務災害補償等認定委員会の意見を聞かなければならないとしたものでございます。
 第3条は、認定委員会の設置を定めたものでございます。
 次、第4条でございますが、補償の範囲、金額、支給方法等を定めたもので、この条例に定めるもののほか、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の規定の例によるとするものでございます。
 次、第5条ですが、補償の実施のため、必要があると認めるときは報告出頭等を求めるものとしたものでございます。
 第6条は規則への委任でございます。
 次のページになりまして、施行期日でございますが、この条例は平成14年4月1日から施行するとするものでございます。
 次に、経過措置になりますが、この条例の規定は平成14年4月1日以後に支給すべき事由が生じたもの、それから同日前に支給すべき事由が生じたもので、同日以後の期間について支給すべきものについて適用するとしたものでございます。
 3項におきましては、次のページで説明したいと思います。議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例新旧対照表となっておりますが、この2条におきまして公務災害補償等の対象となる職員の規定がうたわれております。その中で、他の法令の適用を受ける4項目について適用除外とすることを定めておりますが、3号において学校医等の公務災害補償については、これまで実施主体が宮城県であったことから宮城県の条例の適用を受けるものとあるのを、今回の条例制定により富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の適用を受けるものと改正をするものでございます。以上でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。17番永野久子君。

17番(永野久子君) この条例で対象となる学校医、学校歯科医、学校薬剤師それぞれできれば名前で。もし名前がこの場でわからなければ後ほどで結構ですが、人数を伺います。

議長(相沢忠男君) 教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) 13年度で申し上げますと、内科医、それから耳鼻科、眼科、歯科医、それから薬剤師ということで、小学校、中学校10校でございます。それから、幼稚園2校が含まれます。延べでいきますと54人ということになりますが、実人員につきましては26名でございます。名前は省略させてもらって、よろしいでしょうか。

議長(相沢忠男君) 17番永野久子君。

17番(永野久子君) 公務災害補償、県の方から町の方に移譲されるということになりますと、公務災害については軽度なものから重度なものまで相当多額の予算を伴うことも考えられますが、これについては財源として何か別の仕組みなど、どのような対応をされるのか伺います。

議長(相沢忠男君) 教育総務課長。

教育総務課長(内ヶ崎清子君) 来ている通知では、特別地方交付税でみる予定ということでございます。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 お諮りいたします。本案は討論を省略し、採決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、これから議案第11号富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。したがって、議案第11号富谷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定については原案のとおり可決されました。

日程第6 議案第21号 平成14年度富谷町一般会計予算

日程第7 議案第22号 平成14年度富谷町老人保健特別会計予算

日程第8 議案第23号 平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算

日程第9 議案第24号 平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算

日程第10 議案第25号 平成14年度富谷町介護保険特別会計予算

日程第11 議案第26号 平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算

日程第12 議案第27号 平成14年度富谷町水道事業会計予算

議長(相沢忠男君) この際、お諮りいたします。日程第6、議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算、日程第7、議案第22号平成14年度富谷町老人保健特別会計予算、日程第8、議案第23号平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算、日程第9、議案第24号平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算、日程第10、議案第25号平成14年度富谷町介護保険特別会計予算、日程第11、議案第26号平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算、日程第12、議案第27号平成14年度富谷町水道事業会計予算は議事の都合により一括議題といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、日程第6、議案第21号より日程第12、議案第27号まで一括議題といたし、予算審査特別委員長より審査結果の報告を求めます。予算審査特別委員長相澤武雄君の登壇を願います。

12番(相澤武雄君) ただいまより過般とり行われました、平成14年度予算審査特別委員会審査の結果をご報告申し上げます。
 平成14年度富谷町一般会計ほか各種会計予算は、去る3月12日の本会議におきまして予算審査のための予算審査特別委員会が設置されたのであります。予算審査特別委員会は3月13日に、議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算、3月14日に議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算、3月15日に議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算、3月18日には議案第22号平成14年度富谷町老人保健特別会計予算、議案第23号平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算、議案第24号平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算、議案第25号平成14年度富谷町介護保険特別会計予算、議案第26号平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算、議案第27号平成14年度富谷町水道事業会計予算、以上の事件について慎重に審議が行われたのであります。
 事件につきましては、各種会計予算とも討論を省略し、採決の結果、各事件とも多数の賛成によって原案どおり可決すべきものと決定されました。
 平成14年3月20日 予算審査特別委員長報告

議長(相沢忠男君) これより採決に当たって、随時議題といたします。
 日程第6、議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算を議題とし、質疑を省略し討論に入ります。まず原案に反対者の発言を許します。18番佐川幸三君。

18番(佐川幸三君) 私は本案件、平成14年度富谷町一般会計予算に反対いたします。予算審査の中で明らかにされたように、サラリーマンの多い当町では給与所得者の収入減やリストラによる失業者の増加で、その影響は人口増加の中でも個人町民税が13年度当初予算比で減額となるほどです。また商店の閉店、転業がふえ、イオン富谷店の出店がこの秋に控えているなど、地元商店は厳しい状況下にあります。工務店職人など、土木建築業者も不況で仕事がなく経営が大変です。高校卒業生の就職難も、これまでになく深刻です。
 本予算の大事な役割の一つは、こうした住民の暮らしを救済し、応援することでなければなりません。しかし、幾つかの前進的施策はあるものの、全体としてはその要請にこたえたものになっていないと言わざるを得ません。完全失業率が5%を超え、雇用問題が大きな社会問題になっています。仙台市、古川市、石巻市などでは、高校新規卒業者を1年間臨時職員として雇用するなど、自治体独自の雇用対策を行っていますが、本予算では県の緊急地域雇用創出事業の枠内での施策しかありません。町独自の雇用創出事業が求められています。
 教育費に占めるパソコン関連経費の比率が高まっています。小中学校費で、ことし約8,700万円、次年度からの債務負担行為で約1億3,600万円となっています。この予算が生きたものとなるためにも、コンピューターを指導できる人の養成とともに低く抑えられているパソコン以外の教材費等、消費的教育費の充実が必要です。
 試行的に各小学校に低学年の教諭を補助する非常勤職員1名の配置が行われますが、緊急の雇用問題としてとどめるのでなく、少人数学級を展望した教育問題としての取り組みが求められています。
 奨学金の貸し付け額の引き上げ改善などがありますが、高校、大学の入学合格証、学生証があれば貸し付けが受けられるよう条例の改善が必要となっています。また、町立幼稚園の送迎バスの廃止は、町立幼稚園に通いたい子供を通えなくさせ、住民の幼稚園選択を送迎バスを広く運行している私立幼稚園に誘導するものです。町立幼稚園を私立に移行されることに大きく踏み込んだものであり、到底容認できません。
 暮らし・福祉にかかわる民生費の予算に占める割合は10.9%と、県内2万人以上の町の中でも低く、福祉施策の少なさを予算面から示しております。ことしからこれまでデイサービスセンターを利用する際に運行されていた福祉バスが廃止され、お年寄りにとまどいと不安を引き起こしています。添乗員がいない、そして時刻表で動く町民バスが、我が身の安全に気をつけながらゆっくり動くお年寄りにとって不安なのは当然です。福祉バスの廃止はお年寄りにとって、福祉行政の大きな後退です。
 また、介護サービスの充実と負担軽減を一般会計からの繰り出しで行うことが必要です。
 BSE、牛海綿状脳症が国内で発生したことから、町内にも被害が出ています。しかし、危機意識も対策もなく、町独自でやれる畜舎の固定資産税免除も実施されていません。都市近郊型農業の振興のためにも、産直センターの建設の時期になっています。商工業者の仕事創出への支援が大事になっております。個人住宅の建てかえ改修に町内業者を使う場合、消費税分5%を町が補助を出し、建てかえ意欲、改修意欲を引き出して仕事の創出をとの提起に、町長はサラリーマンの多い町で公費を大工さんに使えないと拒否するだけで、何の仕事起こし策も示されていません。
 大きな社会問題になったサービス残業をなくすために昨年4月6日に厚生労働省の文書が出されたにもかかわらず、文書で改善を指摘している事実上の時間外労働時間数の上限である時間外勤務手当の6%枠が依然として残されています。文書が十分理解されていないことから生じているものと思われます。適切な改善が急がれています。
 この8月から住民基本台帳の市町村・都道府県・国をつなぐネットワークの導入が予定されており、その予算措置がなされています。このネットワークはすべての国民の住所、氏名、性別、生年月日の4情報と住民票コードを一元的に管理するシステムで、国民個々の個人情報を国家が掌握する、国民総背番号制につながりかねない世界に例のない仕組みです。
 審査の中で、個人情報の保護は大丈夫との答弁がありましたが、これは根拠のないものと言わざるを得ません。今、国会で継続審議中の個人情報保護法案は、行政機関への規制強化を先送りするなど多くの問題点が指摘されているものです。こうした個人情報の保護の仕組みが確立されないままでのネットワーク実施は、深刻なプライバシー侵害を引き起こしかねません。
 男女共同参画の推進は、人権、児童虐待、ドメスティックバイオレンスなどを含めて問題の解決を図らなければならない課題です。この課題が条例で規定された事務分掌にも明記されていない生活環境課の担当とされましたが、この課題を専門外の課に押しつけるのは問題です。また、男女共同参画社会の前進の目安を議会の女性議員の構成比でみる町長の見方は見識を疑うものです。
 開発最優先の町づくりが町にひずみをもたらしています。そのあらわれが南富谷の実態です。当初の予定では700戸が建ち、組合は既に解散しているはずのところが、今30数戸しか建っておらず、開発負担金は未納で町に入るはずの水道料金にも大きな狂いが生じているなど、町財政にも負担となってきています。町民と行政のパートナーシップは住民との信頼関係が前提となるものです。町道大山線の改良事業問題に見られる地権者との約束をほごにすることは、パーナーシップを損なうものです。
 また、幼稚園バス送迎の改善、深苗代線の拡幅、西沢の私道の町道格上げなど、住民から出された請願を議会が採択しても、いつまでも放置し、その政策内容を実現化しないのは住民と議会を軽視するもので、信頼関係を壊すものです。言葉とは裏腹に信頼関係が回復されないまま放置されています。
 予算は町の基本指針が示されるものです。本予算には未曾有の大不況のもとに暮らしている住民の要望に正面からこたえる姿勢が見られません。以上の理由を述べ反対討論といたします。

議長(相沢忠男君) 次に、原案に賛成者の発言を許します。13番大木 忠君。

13番(大木 忠君) 14年度の一般会計予算は、国債発行額30兆円以下、歳出構造の抜本的見直し、5兆円を削減する一方、重点分野に2兆円を配分するなどの国の予算編成方針、地方交付税財源不足を補うため臨時財政対策債の増発、交付税特別会計の借り入れなどで対処した、対前年度比4%減の地方財政計画を念頭に置き、歳入では町税の微増、地方交付税の大幅減、歳出面での義務的経費の増加等、厳しい財政環境の中、前年対比4%減の歳入歳出額96億4,000万円が計上されています。
 歳入の主なものは、町税35億8,431万円、前年比6,568万円増。地方交付税17億5,000万円、前年比2億8,000万円減。町債5億2,040万円、うち3億5,000万円は臨時財政対策債。庁舎建設基金繰り入れ20億7,800万円、その他基金繰り入れ1億5,117万円となっております。
 歳出予算が計上された主な事業は、新庁舎の建設移転、町内循環バスの運行開始、仮称成田公民館の建設開館、富谷小学校の運動屋内場プールの改築、町道鷹乃杜12-1号改良工事の継続、総合運動公園線の着工、側溝整備及び舗装補修工事の継続、町営住宅建てかえの継続、乳幼児医療費負担の年齢拡大、一時保育受け入れ体制の強化、シルバー人材センターの設立、森林環境保全事業、非常勤職員(1名)配置などの緊急雇用創出事業、好評のパソコン教室の継続、生涯学習専門指導員の配置、電算システムの機能向上、富谷ガイドブックの作成配布など適切なものであります。
 また、予算審査特別委員会においては、これらを含め歳入歳出予算の細部にわたって慎重に審議した結果、原案どおり可決すべきものと決定しております。これらを踏まえ、原案に賛成し討論といたします。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。17番永野久子君。

17番(永野久子君) 私は提案されております、平成14年度の一般会計予算案に反対をいたします。
 その理由は先ほど佐川議員が主なものは述べましたけれども、全体としまして14年度については庁舎の建設に大きな部分が充てられます。しかし、これまで積み重ねてきた基金は庁舎の基金を取り崩してもなお相当の金額が残されていて、住民に対して産業政策、教育政策、福祉など、切実な要望に対して正面からこたえていくということが求められていると思います。
 しかし、全体としてこの流れでいきますと、やはり平成14年度も民生費の比率が低い、商業、農業に対する予算の比率が低い、こういう結果が出ることは年度末を見なくても明らかな状況だと思います。
 教育について言えば、確かに社会情勢の変化に合わせて、小学校の低学年の教育充実ということで、各校に教員の補助員を1名ずつ配置するという前進はございました。しかし、これも国や県の緊急地域雇用創出特別事業、この財源を充てるということで、本格的な教育の充実策というところへはまだ大きく遅れをとっているという状況だと考えられます。
 また、今サラリーマンが大変失業、リストラで苦しい状況にあります。なかなか雇用が進まない。再就職が決まらないという中で、地域でまじめに頑張っている商工業の受け皿、サラリーマン、失業した方の受け皿づくりという面でも、仕事起こし、産業起こしというものが迫られておりますが、町として農業についても商工業についても、これといった独自の施策が見られない。残念ながらこういう状況です。
 さらに、福祉の問題で一点挙げれば、介護保険に関して言えば、介護保険そのものの給付の範囲が、サービスの範囲がまだまだ狭いと。各自治体がどれだけ上乗せしたり横出しをしたりして、住民の要望にこたえるかということが求められているわけですが、残念ながらこの福祉の施策についても見るべきものがまだ十分にはないという状況です。
 富谷町の財政というのは、基金の残高を見ましても、また経常収支比率、財政力指数、どれを見ましても県内の町村の中でトップクラスですから、これを住民のために十分に生かして住民の要求にこたえていくということこそが求められていると思い、反対をするものです。

議長(相沢忠男君) ほかに原案に賛成者の発言を。6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) 私は平成14年度富谷町一般会計予算に賛成いたすものです。
 地方交付税、また不況により税収が減っている中、富谷町中央公民館にエレベーター設置の導入、町民バスの導入、町民バスは住民が待ち望んでいた事業であります。2年間暫定無料で利用すること。また、少子化対策として乳幼児医療費助成の拡大など、住民のニーズに合った予算編成となっております。このことは高く評価するものです。
 一方、滞納分がふえていることも見逃せません。大変な生活の中、まじめに税金を納めている方もおります。税収の不公平をなくすためにも、リストラ等いろいろな問題がありますが、その中で思いやりのある税収に励んでほしいと思います。
 お金はあるから使えばいいというものではないと思います。富谷町は団地造成等進んでおりますが、10年、20年先を見越したとき、今あるお金を全部使っていいものでしょうか。やはり10年、20年先を見越した計画で予算でいかなければならないと思います。そのことも考え、平成14年度富谷町一般会計予算に賛成するものです。

議長(相沢忠男君) ほかに討論ございませんか。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 私は平成14年度富谷町一般会計予算に反対をいたします。
 長引く不況の中で、住民はこれほど痛い思いをしている、この思いに町が防波堤となって福祉施策を向上させることに努めることが一番重要です。しかし、先ほど二人の議員からも述べましたように、一つずつについてはそのとおりですが、全体として本当にその思いにこたえられるものになっているでしょうか。私が尋ねた自営業の方は、仕事が欲しい、仕事があれば税金を納めるのだと、振り絞るような声で話をされていました。その方々のために町が独自の施策をする、このことが今一番求められているのではないでしょうか。農業者も同じです。牛を飼っていた方も、本当に自分の思いを込めて牛を育てたのに、それがまるで認められない、そのときに町がどう対処するか、このことが今回の予算の中にどう反映されているかを見れば、私はこの一般会計の予算に反対をいたします。

議長(相沢忠男君) 原案に賛成者の発言を許します。2番今村 寿君。

2番(今村 寿君) 私はこの予算案に賛成するものであります。
 かつて私が中学でしたか高校時代でしたか、まだ戦後の日本が厳しい復興時代に西ドイツの総理大臣はエアハルトさんでございました。この方の演説を私はなぜか記憶しております。いろんな項目がある中で、過度の福祉は住民を愚民化する。あまり福祉政策をやり過ぎると、当時は英国がゆりかごから墓場までという時代ではございましたけれども、その傾向がやや出てたように思い私は記憶しているものであります。
 なお、あるパーティーで広島大学の教授が、医学部の教授が言っておりましたが、生物学上といいますか、優生学上、福祉というのが行き過ぎると人類は弱くなると。強いばかりではだめですけれども、優しさと配慮が必要でありますが、行き過ぎるとだめだという説は昔からあります。そういう目で当予算案を見てみますと、十分に配慮がなされているように思います。
 国政レベル、県政レベルでも税収の伸びは期待できません。非常に厳しい状況にあります。当町においても住民税は横ばい、もしくは減少。固定資産税がやや増加というような傾向の中で、国、県から交付される補助金なり交付税は、地方交付税にいたっては2億8,000万の減額を見込まざるを得ない予算案。実際はもっと減額されるかもしれません。このような厳しい財政状況にありながら、町民のかつての願いであった町民バスが4月1日からトライアルとしてスタートされる。なおかつ無料で運行されるという予算も組まれておりますし、またかねてから準備をされておりましたところの、ある意味では労働対策ということになるんでしょうか、シルバー人材センターの立ち上げの予算も十分に計上されております。また、県の補助費の誘い水もあったと思いますが、新しい予算書の中に労働費という第5款が、従来になかった款が計上されておりまして、この動きも十分に配慮されていると。なおかつ低学年教育充実事業ということで、各小学校へ一人以上ということで配置される予算も見られます。庁舎の建設、従来から節約等合理化のたまもの殿堂が立ち上がるという予算になっております。この完成の暁には、やや次の夢は何だろうかという不満を少し残しますけれども、町民のコミュニケーションの場としてのすばらしい立ち上がりも十分に読めます。
 そういう意味で、本予算全体のバランスも十分に配慮されておりますので、14年度の予算について私は賛成するものであります。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。5番安住稔幸君。

5番(安住稔幸君) 賛成の討論です。

議長(相沢忠男君) はい、賛成討論。

5番(安住稔幸君) 14年度の一般会計予算について賛成いたします。
 今、賛成の議員が皆さんいろいろ申し上げたとおり、そのとおりでございます。それに私は富谷小学校のプールの改修工事や、そしてまた小さいことでありますが福祉健康センターのエアコンの設置、これなんかはやはり夏なんかは大分ぐあいが悪くなる方が多いということを聞いております。そしてまた、町営湯船沢住宅の建てかえ、そしてまたもちろん皆さんが待ちに待っていました成田東小学校の、そしてまた成田中学校の設計業務の開始といったもので、やはりすべてが町民が一日千秋の思いで待っていたものでございます。
 よって、この一般会計予算について賛成いたします。

議長(相沢忠男君) これで討論を終わります。
 これより議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。委員長の報告どおり本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立多数。よって、議案第21号平成14年度富谷町一般会計予算は原案のとおり可決されました。
 この際、11時10分まで休憩いたします。
午前10時53分 休憩
午前11時10分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第7、議案第22号平成14年度富谷町老人保健特別会計予算を議題とし、質疑を省略し討論に入ります。
 まず原案に反対者の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)
 これで討論を終わります。
 これより議案第22号平成14年度富谷町老人保健特別会計予算を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。委員長の報告どおり本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立全員。よって、議案第22号平成14年度富谷町老人保健特別会計予算は原案のとおり可決されました。
 日程第8、議案第23号平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算を議題とし、質疑を省略し討論に入ります。
 まず原案に反対者の発言を許します。16番佐藤聖子君。

16番(佐藤聖子君) 私は平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算に反対します。
 景気が回復しないばかりか、ますます厳しい状況です。倒産やリストラで職を失い、働く意志と能力、そして働く必要性があっても働くことができず、高校や大学、専門学校を卒業しても就職が決まらないなど、ひどいありさまです。町は、平成13年12月に初めて資格証を49世帯に発行しました。担当課と答弁でも、悪質と判断するのは難しいとしながらも、国の指導によるものとはいえ、厚生労働省の払う能力があるのに払わない悪質滞納者として資格証を発行したことになります。資格証は保険証ではありませんから、医療機関にかかるとき、窓口でかかった医療費の全額を支払わなければなりません。国保税を納めることのできない世帯の方が、医療費が幾らかかるかわからない不安を抱えたままで医者に診てもらうのはぎりぎりまで我慢した後のことになります。全国商工団体連合会の共済情報によれば、初診から死亡までが24時間しかないケースが97年は9.9%だったものが、2001年は18.2%に倍増しています。資格証の発行は命にかかわるものであり、慎重に対応しなければなりません。
 富谷町の国保税は県内町村間で比較すると高くなっていて、それが多くの滞納者を生み出していると考えられます。減免制度は生活の実態に合わせることであり、このような情勢のもとでは町独自の申請減免制度がより一層必要になっています。国保加入者は自営業、高齢者などが多く、それに加え今はリストラなどのため社会保険から国保への加入者も相当数になっています。担当課でも担税力低下、事業不振で納められない人がふえているとしています。
 また、国保税の課税のあり方は現在、応能原則と応益原則の組み合わせで行われていますが、その応能割の中に固定資産の所有をもとにした案分が行われています。これについては、多くの意見のあるところであり、資産割については早急に検討すべきです。
 早期発見、早期治療は医療費の削減にも直接つながると同時に、健康で生活できるということは何にも増してとうといものですから、健康診査をますます充実させることが必要です。今回、乳がん検診に対して補助金を予算化したことは、住民が長い間求めていたことが実現したもので、前進がみられました。さらに、人間ドックへの補助実施を求めます。人間ドックは一日ですべての検診ができるという利便性があり、導入の検討は必要です。葬祭費については、県内で7万円は少数になりつつあります。10万円以上に給付の改善を求め、反対いたします。

議長(相沢忠男君) 次に、原案に賛成者の発言を許します。3番細谷禮二君。

3番(細谷禮二君) 私は、平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算に賛成いたします。
 平成14年度予算の特徴として、療養給付費が11月算定となったため、13年度と比較すると一般被保険者療養給付費では減少し、退職被保険者療養給付費では微増の状況になったものの、老人保健拠出金においては平成12年度精算分が大幅増となり、財政調整基金1億4,000万円余りを繰り入れるなど、財源の確保に大変苦慮されていることが推察されます。そこの中にあって、保健事業として乳がん検診を新たに加え、医療費適正化への配慮がなされており、本案件に賛成するものです。

議長(相沢忠男君) これで討論を終わります。
 これより議案第23号平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。委員長の報告どおり本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立多数。よって、議案第23号平成14年度富谷町国民健康保険特別会計予算は原案のとおり可決されました。
 日程第9、議案第24号平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算を議題とし、質疑を省略し討論に入ります。
 まず原案に反対者の発言を許します。討論ありませんか。(「なし」の声あり)
 これで討論を終わります。
 これより議案第24号平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。委員長の報告どおり本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立全員。よって、議案第24号平成14年度富谷町下水道事業特別会計予算は原案のとおり可決されました。
 日程第10、議案第25号平成14年度富谷町介護保険特別会計予算を議題とし、質疑を省略し討論に入ります。
 まず原案に反対者の発言を許します。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 これで討論を終わります。
 これより議案第25号平成14年度富谷町介護保険特別会計予算を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。委員長の報告どおり本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立全員。よって、議案第25号平成14年度富谷町介護保険特別会計予算は原案のとおり可決されました。
 日程第11、議案第26号平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算を議題とし、質疑を省略し討論に入ります。
 まず原案に反対者の発言を許します。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 これで討論を終わります。
 これより議案第26号平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。委員長の報告どおり本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立全員。よって、議案第26号平成14年度富谷町介護サービス事業特別会計予算は原案のとおり可決されました。
 日程第12、議案第27号平成14年度富谷町水道事業会計予算を議題とし、質疑を省略し討論に入ります。
 まず原案に反対者の発言を許します。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 これで討論を終わります。
 これより議案第27号平成14年度富谷町水道事業会計予算を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。委員長の報告どおり本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立全員。よって、議案第27号平成14年度富谷町水道事業会計予算は原案のとおり可決されました。
 暫時休憩いたします。
午前11時20分 休憩
午前11時21分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第13 諮問第1号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて

議長(相沢忠男君) 日程第13、諮問第1号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。若生町長。

町長(若生照男君) 平成14年8月31日をもって、人権擁護委員の任期が満了になります。したがいまして、人権擁護委員の候補者の推薦について皆様方からご意見をいただきたいと思います。
 諮問第1号で、久道紀子さん。富谷町日吉台三丁目14番の15の方であります。詳細は別添ご配付のとおりをご参考いただいて、よろしくお願いいたしたいと思います。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 これから諮問第1号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを採決いたします。この採決は無記名投票をもって行います。議場の出入り口を閉めます。
 ただいまの出席議員は19名であります。
 次に、立会人を指名いたします。会議規則第32条の第2項の規定によって、立会人に17番永野久子君、18番佐川幸三君、19番浅野幹雄君の3名を指名いたします。
 投票用紙を配付いたします。
 念のため申し上げます。本案を可とする諸君は「賛成」と、否とする諸君は「反対」と記載願います。なお、投票による表決において賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票、並びに白票の取り扱いは否とみなします。
 投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)
 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
 異常なしと認めます。
 ただいまから投票を行います。事務局長の点呼に応じ、順次投票願います。

事務局長(磯部利彦君) 1番渡邊俊一君、2番今村 寿君、3番細谷禮二君、4番尾形昭夫君、5番安住稔幸君、6番伊豆田待子君、7番菅原 傳君、8番土樋輪康雄君、9番土井昭二君、10番川崎啓一君、11番小野 進君、12番相澤武雄君、13番大木 忠君、14番市川壽藏君、15番蜂谷 武君、16番佐藤聖子君、17番永野久子君、18番佐川幸三君、19番浅野幹雄君。

議長(相沢忠男君) 投票漏れはございませんか。(「なし」の声あり)
 投票漏れなしと認めます。投票を終了いたします。
 開票を行います。17番永野久子君、18番佐川幸三君、19番浅野幹雄君の立ち会いを願います。
 投票の結果をご報告いたします。投票総数19票、有効投票18票、無効投票1。有効投票のうち賛成18票。以上のとおり、賛成が多数であります。よって、諮問第1号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては原案のとおり可決されました。
 議場の出入り口を開きます。

日程第14 諮問第2号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて

議長(相沢忠男君) 日程第14、諮問第2号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案は朗読を省略し、内容の説明を求めます。若生町長。

町長(若生照男君) 諮問第1号同様、平成14年8月31日をもって任期満了となる人権擁護委員の候補者の推薦について皆様方のご意見をいただきたいのであります。
 お名前は、内ヶ崎千歳さん。富谷町富谷字西沢115番地の18号。経歴概要については、別添にお示しのとおりの方であります。よろしくお願いいたします。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 これから諮問第2号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを採決いたします。この採決は無記名投票をもって行います。議場の出入り口を閉めます。
 ただいまの出席議員は19名であります。
 次に、立会人を指名いたします。会議規則第32条の第2項の規定によって、立会人に1番渡邊俊一君、2番今村 寿君、3番細谷禮二君の3名を指名いたします。
 投票用紙を配付いたします。
 念のため申し上げます。本案を可とする諸君は「賛成」と、否とする諸君は「反対」と記載願います。なお、投票による表決において賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票、並びに白票の取り扱いは否とみなします。
 投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)
 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
 異常なしと認めます。
 ただいまから投票を行います。事務局長の点呼に応じ、順次投票願います。

事務局長(磯部利彦君) 1番渡邊俊一君、2番今村 寿君、3番細谷禮二君、4番尾形昭夫君、5番安住稔幸君、6番伊豆田待子君、7番菅原 傳君、8番土樋輪康雄君、9番土井昭二君、10番川崎啓一君、11番小野 進君、12番相澤武雄君、13番大木 忠君、14番市川壽藏君、15番蜂谷 武君、16番佐藤聖子君、17番永野久子君、18番佐川幸三君、19番浅野幹雄君。

議長(相沢忠男君) 投票漏れはございませんか。(「なし」の声あり)
 投票漏れなしと認めます。投票を終了いたします。
 開票を行います。1番渡邊俊一君、2番今村 寿君、3番細谷禮二君の立ち会いを願います。
 投票の結果をご報告いたします。投票総数19票、有効投票19票、無効投票なし。有効投票のうち賛成19票。以上のとおり、賛成が全員であります。よって、諮問第2号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては原案のとおり可決されました。
 議場の出入り口を開きます。
 暫時休憩願います。
午前11時39分 休憩
午前11時40分 再開

議長(相沢忠男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

日程第15 発議第1号 富谷町議会委員会条例の一部改正について

議長(相沢忠男君) 日程第15、発議第1号富谷町議会委員会条例の一部改正についてを議題といたします。提出者大木 忠君の説明を求めます。大木 忠君、登壇願います。

13番(大木 忠君) 発議第1号富谷町議会委員会条例の一部改正について、ご説明いたします。
 富谷町課設置条例の全部が13年第4回議会で議決され、14年4月1日から実施されることになりました。これに伴い、富谷町議会委員会条例により定められている総務、教育民生、産業建設各常任委員会の所管する課名等の変更が生じたので、これに対応するため、委員会条例の一部を改正するものであります。
 内容は、新旧対照表でご説明いたします。
 第2条1項総務常任委員会、企画課を削除いたしまして、総務課、財政課、税務課、会計課の所管に属する事項となります。教育民生常任委員会は、水道課を削除いたしまして、民生課、保健福祉課、生活環境課、教育委員会の所管に属する事項となります。産業建設常任委員会は、課名変更によりまして、経済振興課、都市整備課、それから水道課が上下水道課になるということで上下水道課の所管に属することになります。
 この条例は平成14年、附則です、前に戻りまして附則で、平成14年4月1日からの施行でございます。以上でございます。
 2号の教育民生常任委員会の町民課を誤って民生課と読みましたので、町民課が正解でございます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 これより討論を行います。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 これから発議第1号富谷町議会委員会条例の一部改正についてを採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立全員。よって、発議第1号富谷町議会委員会条例の一部改正については原案のとおり可決されました。

日程第16 発議第2号 医療制度の抜本改革を求め、医療費引き上げ反対に関する意見書

議長(相沢忠男君) 日程第16、発議第2号医療制度の抜本改革を求め、医療費引き上げ反対に関する意見書を議題といたします。提出者菅原 傳君の説明を求めます。

7番(菅原 傳君) 現在の開会中の通常国会に医療保険制度の改革案が提案されておりまして、平成15年4月から医療費の自己負担割合がおおよそ3割となると報じられております。このようなときに医療費の自己負担が3割になるということは、ますます不安定な生活を余儀なくされるというふうな心配があります。少子高齢化が進んでいる状況で、負担と給付のバランスの問題はありますけれども、平成9年に医療費の自己負担が1割から2割となり、生活設計を見直している過程で、さらに3割への負担増は非常に大変な家計支出になってまいります。
 こういう背景がありますので、よって本議会に医療制度の抜本改革を求めて、医療費引き上げ反対に関する意見書を提案したいと思います。
 提出者は富谷町議会議員菅原 傳、賛成者富谷町議会議員今村議員、それから同じく富谷町議会議員尾形議員、同じく富谷町議会議員細谷議員ということで、三人の賛成者で提案を申し上げたいと思います。
 議会規則の第14条の規定によって上記議案を提出といたします。
 提案する前に一部訂正をしたいと思いますので、恐縮ですが訂正をお願いいたしたいと思います。意見書の算用数字の1、2、3の2行目、高齢者医療制度の創設とありますが、これを高齢者医療制度の創設を削りまして、改善と訂正をお願いします。
 また、上の方に上がりまして、3番目ですが、同じく上の行の真ん中より後ですが、出来高払い制中心の診療報酬体系とありますけれども、これを出来高払い制中心のまでを削りまして、診療報酬体系の見直しということで、この部分の訂正をお願い申し上げます。
 それでは、提案申し上げます。
  医療制度の抜本改革を求め医療費引き上げ反対に関する意見書
 政府は、「患者、医療保険料を負担する加入者、医療機関」の三者が、それぞれ痛みを分かち合う「三者一両損」の方針の下、聖域は一切認めないとしているが、皆保険制度である以上、患者と医療保険料を負担する加入者とは同じ国民であり、国民は二重に痛みを押し付けられることになる。
 国の負担は、2,800億円が削減されることになっており、国の削減分が国民への負担増で穴埋めされるだけのことである。
 改革とは到底云えず、国民の医療制度に対する信頼は揺らぐばかりである。
 国は、国民への負担増の前に、医療制度の抜本改革を行うべきである。
 随って、国は以下の事項を実現されるよう強く要望する。

  1. サラリーマン本人及び家族負担(入院)を2割から3割に引き上げないこと。
  2. 保険料の引き上げを行わないこと。
  3. 「抜本改革なくして負担増なし」の観点から、診療報酬体系の見直し、保険者機能の強化、薬価制度の抜本見直し、高齢者医療制度の改善など、これまで懸案となっている  改革に速やかに着手すること。
  4. 70歳-74歳の負担を2倍にすることを行わないこと。
  5. 一定以上所得者の区分を設けないこと。 
  6. 国民本位・患者本位の医療制度を確立するため、「患者の権利基本法」を制定すること。

 以上、地方自治法第99条により意見書を提出する。
 内閣総理大臣 小泉純一郎 殿
 厚生労働大臣 坂口 力 殿
 財務大臣 塩川正十郎 殿
 以上でございます。よろしくご賛同お願い申し上げます。

議長(相沢忠男君) これから質疑に入ります。質疑ございませんか。6番伊豆田待子君。

6番(伊豆田待子君) まず国民医療費は皆さんもニュース等で御存じと思いますが、毎年1兆円ずつふえているわけですね。西暦2000年度中にこの政管健保の積立金が底をつくということもあるわけです。このサラリーマン本人の3割負担を先送りにしますと、西暦2004年度の4月に保険料が上がることになっておりますが、この保険料が1%上げなければならなくなる、8.3%へ。その辺はどのように考えておられるのでしょうか。
 それから、この3番のところですが、今回の医療制度改革にあたりまして、来年度の3割負担までの間に政府与党としましては保険者の統合、それから統合再編、それから新たな高齢者医療制度の創設、診療報酬体系の見直しなど、この3点について改革するという基本法を策定しているわけですね。ですから、今回出された1、2、3と4、5、6までの範囲で、1、2、3ですか、それから4ですか、こういう面は改善されていくと思います。例えば、現在保険者、保険事業を運営するために保険料を徴収したり、保険給付を行ったりする運営主体の数が全体で5,000あるんですね。ですから、こういうところをとにかく改革して、本年度中に、そして来年度の3割負担に間に合う、改善していくと、そういうふうに政府でもうたっている基本方針を策定しているんですが、その点はどのようにお考えでしょうか。

議長(相沢忠男君) 菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 伊豆田議員の方から資料を先般いただきまして、よく読ませていただきました。政府の案とかなり似ているところもありましたけれども、今の質問でお答えすれば、いわゆる医療憲法ですけれども医療保険料、この問題についてはですね、自民党の方のいろいろこのことを検討している委員会の中でもいろいろ異論が出まして、今すぐ上げなくていけない問題ではないのではないかと。政府管掌保険が現在7.5%ですが、これを8.2%に上げると。しかし、財源的に言えば、あと3年ぐらいは何とかもつというのは自民党のこういった関係の方々の意向でもありまして、坂口労働大臣の方にも、厚生労働大臣の方にもいろいろ意見を出しているようでありますけれども。しかし3年後なくなったらどうするのかというふうな話などもありまして、結局、来年の4月からということになるようでありますけれども、どうも新聞の論説では説得力を欠くような過程ではないかというふうな批判も出ておりますので、私たちとしましては、やはり財政安定は大事でありますから、そういう面では3年後にパンクをするということにはならないように考えなくてはいけないと思いますけれども、当面3年ぐらいはもつというふうな状況もありますので、政府の方でいろいろ予算的にこの点を若干対策をとってもらうということもあるかと思いますけれども、そういう点でまだ余裕があるということでありますから、来年4月からすぐ上げなくてはいけないというふうな状況ではないのかなというふうに思っておりますので、そのことをちょっと1点お答えしたいと思います。
 それから、改革の問題で3項のところにいろいろ書いてありますけれども、これは見解の違いも出てくるのかなというふうに思います。例えば、保険者機能の強化と言いますけれども、これは当然6,000ぐらいあるというふうな話がございましたが、いろいろ整理統合しなければいけない面もありますけれども、しかし現在の保険制度の中では保険者組合は非常に大事な機能を果たしておりますから、そういう意味ではですね、あまりやみくもに整理統合ということではなしに、今後の医療制度の改革の視点からですね、安定したやはり経営ができるように保険者機能の強化というのは考えていく必要があるのではないかと。
 その他ですね、高齢者医療制度の問題も出ましたけれども、これはちょっと伊豆田さんがお話された高齢者医療制度というのは、新たな保険料を徴収するという内容になっておりまして、これは高齢者の方は二重三重の負担増を強いられるということもありますので、賛成はあまりできないんですが、しかしそれにかわって高齢者を守る立場でどういうふうな医療制度を今後つくっていくのかということは、現在いろいろ検討しているところでございますので、ぜひ高齢者の痛みがあまり伴わない、そういったような制度の改善をやっていくというふうに考えているところでございます。これは、考えているところというか、私が当事者でありませんけれども、そういうふうに思っているところでございます。

議長(相沢忠男君) 10番川崎啓一君。

10番(川崎啓一君) 何でも値上げということは私も賛成はしませんけれども、まずお伺いしたいのは、医療体制の中で政府管掌、それから各企業が持っております健康保険組合、健康保険組合に至っては7割が赤字財政になってきております。したがって、このまま現状維持した場合にさらに赤字が多くなっていくというようなことを考えたときに、この辺をただ反対反対ということで、次世代の人たちを考えたときに、そのままやっていいのかどうか、その辺に関して、今の菅原議員はどのようにお考えになっておりますか、お伺いいたします。

議長(相沢忠男君) 菅原 傳君。

7番(菅原 傳君) 非常に大変な問題でありまして、これは私がお答えするのはなかなか荷が重い内容でございまして、というのは国の方でもいろいろ議論しておりまして、与党野党の立場もありますけれども、なかんずく与党の中でもこのことについては相当議論になっているようでありまして、今後どうするかと。これはもちろんただ単にサラリーマンから負担を一方的に持っていくということではなしに、従来の経過から言えば、やはり国が一定の負担をやってきたというふうな経過がございます。そういう面で、今医療制度の問題は非常に総合的に検討して、どのような医療のあり方をしていくのか。これはもちろん国の一定の予算化もありますし、あるいは患者の負担もありますし、それからいろいろ健康保険料を払う側の問題もいろいろあります。そういうふうな問題点から言えば、やはり安定した医療制度、平成9年に値上げされましてまた値上げ、そのうち足りないとまた値上げという格好では、どうもやはり国民的な不信も招くということもありますので、今回はここにも書きましたように、本当に抜本的な医療制度の体制確立ということで、与党野党問わず十分な審議をして、国民が安心して医療にかかれるというふうな新たな制度を、ぜひ時間をかけて検討してもらいたいという願いを含めまして提案しておりますので、ご理解いただきたいと思います。

議長(相沢忠男君) ほかにございませんか。(「なし」の声あり)
 質疑なしと認め、これにて質疑を終わります。
 これより討論を行います。討論ございませんか。(「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 これから発議第2号医療制度の抜本改革を求め、医療費引き上げ反対に関する意見書を採決いたします。この採決は起立によって行います。本案は原案のとおり採択し、それぞれの提出先に送付することに賛成の方は起立願います。
賛成者起立

議長(相沢忠男君) 起立多数。よって、発議第2号医療制度の抜本改革を求め、医療費引き上げ反対に関する意見書は原案のとおり採択し、それぞれの提出先に送付することに決定いたしました。

日程第17 発議第3号 健保3割負担や高齢者窓口負担の大幅引き上げなどの中止を求める意見書

議長(相沢忠男君) 日程第17、発議第3号健保3割負担や高齢者窓口負担の大幅引き上げなどの中止を求める意見書を申し上げます。これにつきましては、本日付で提出者である佐川幸三君より事件撤回請求書が提出され、発議第2号と重複するにより、これを許可いたしましたので、ご報告いたします。

議長(相沢忠男君) 2番今村 寿君。

2番(今村 寿君) 先ほどの発言中、「なおかつ従来なかった住民の健康を守るという意
 味では、新たに乳がん検診というような項目も新設され、十分に配慮されております。」の
部分については、発言取り消しをお願いいたします。

議長(相沢忠男君) お諮りいたします。2番今村 寿君の申し出のとおり発言取り消しをすることにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) ご異議なしと認め、2番今村 寿君の申し出のとおり許可することに決しました。

日程第18 閉会中の各委員会調査について

議長(相沢忠男君) 日程第18、閉会中の各委員会調査についてを議題といたします。各委員会から所管事務のうち、会議規則第75条の規定によってお手元に配付のとおり継続調査の申し出があります。
 お諮りいたします。委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ございませんか。
「異議なし」と呼ぶ者あり

議長(相沢忠男君) 異議なしと認めます。よって、各委員会から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定をいたしました。
 平成14年度第1回富谷町議会定例会は終始熱心な審議を経てすべての議案を議決いたしました。執行部におかれましては、各委員会から出されました意見を十分に尊重し、町政を執行されますよう強く要望いたしまして、閉会の挨拶といたします。
 これで、本日の日程はすべて終了いたしました。会議を閉じます。
 平成14年第1回富谷町議会定例会を閉会いたします。皆さん大変ご苦労さまでございました。
午後0時03分 閉会

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議会事務局 代表